JPH0518746Y2 - - Google Patents

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JPH0518746Y2
JPH0518746Y2 JP1985100507U JP10050785U JPH0518746Y2 JP H0518746 Y2 JPH0518746 Y2 JP H0518746Y2 JP 1985100507 U JP1985100507 U JP 1985100507U JP 10050785 U JP10050785 U JP 10050785U JP H0518746 Y2 JPH0518746 Y2 JP H0518746Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は背面投写装置に係り、ブラツクストラ
イプ付背面投写形スクリーン上の色むらをなくす
のに好適な構成に関する。
〔考案の背景〕
従来の装置は、特開昭58−59436号公報に記載
のように背面投写形スクリーンの光透過部の幅と
ブラツクストライプの幅との関係において、特に
色むらに関しては配慮されていなかつた。
第2図に背面投写装置の光学系の概略図を示
す。一般にブラウン管の映像をレンズR,G,B
で拡大した投写光線7,8,9は第1のシート1
と第2のシート2からなる背面投写スクリーンに
投写される。
第1のシート1と第2のシート2の部分拡大図
を第3図に示す。第1のシート1にはフレネルレ
ンズ3を備え、光線を第2図で示したように点d
の方向に光路補正する。光路補正された光線は第
2のシート2によつて点dの方向を中心に左右、
上下の方向に拡散される。水平方向への拡散のた
めに備えた縦に長い水平レンチキユラーレンズ4
の焦点又はその近傍の光出射面には光透過部5を
設け、又各光透過部5の間には外光を吸収するた
めにブラツクストライプ6を設けている。光透過
部5及びブラツクストライプ6は一般にローラ押
し出し成形によつて作られるため、第2図のよう
に上から下まで(b点もc点も)同一の幅で配列
している。
第2図の点a、点bを通過する光線7,8の光
路を第4図に示す。この図で示すように、レンズ
R又はBから投写した光線がレンズGから投写し
た光線7,8の両側を通るため、光透過部5の幅
W1は広い方が光線のけられが少なくなる。一方
ブラツクストライプ6の幅W2は広い方が、外光
反射を少なくすることができる。このため、レン
ズR,G,B間の間隔をせばめる等によつて、レ
ンズR,Bの投写光線をレンズGの投写光線7,
8に接近させ、R,Bの光線が通過可能な範囲で
ブラツクストライプ6の幅W2をできる限り広く
なるよう配置している。
さて点aに向かつた投写光線7は第2のレンチ
キユラーレンズ4で焦束し、出射面の光透過部5
のほぼ中央から出射する。一方点bへ向かつた光
線8はフレネルレンズ3によつて点dの方向に光
路補正されるため、第5図の拡大図で示すように
レンチキユラーレンズ4の中心と光透過部5の中
心をΔlbだけ偏心させる必要がある。ところが第
2図で示すように点cへ向かつた光線9は同様に
フレネルレンズ3によつてdの方向へ光路補正さ
れるが、距離a,bより距離a,cの方が長いた
め∠adb<∠adcとなる。このため第6図の拡大
図で示すように、偏心量ΔlcはΔlbより大きくな
り、例に点c部の光透過部5の幅Wc1と偏心量
Δlcを点b部の幅Wb1と偏心量Δlbと同じにする
と、光線9は点cの光透過部5の中心からはずれ
てしまう。この結果、レンズGから投写した光線
9の片側すなわちレンズB側の光線は、光透過部
5の端のブラツクストライプ6によつて一部けら
れてしまい、レンズBの光線の出射量が減少する
ため、スクリーンのコーナにおいて黄つぽい色む
らができる。
〔考案の目的〕
本考案の目的はブラツクストライプ付背面投写
形スクリーン上のコーナの色むらをなくした背面
投写装置を提供することにある。
〔考案の概要〕
本考案は、スクリーン中央部すなわち点a部付
近のブラツクストライプ6の幅Wa2に比べ、スク
リーン両サイドのブラツクストライプの幅Wb2
Wc2を狭くして、すなわちスクリーン両サイドの
光透過部5の幅を予じめ点b部の光線と点c部の
光線の全てが通るような幅Wb1=Wc1に設定し、
点c部を通過する光線Gの横のレンズBから投写
された光線のけられをなくし、スクリーン中央部
のコントラストを維持したままの状態でスクリー
ンコーナ部の色むらをなくした良好な画像を提供
するものである。
〔考案の実施例〕
第1図によつて具体的に説明する。スクリーン
中央部へ投写された光線7は、光透過部5の幅
Wa1のほぼ中央を通過するため、レンズR,Bの
光線がブラツクストライプ6にけられない範囲で
狭くし、ブラツクストライプ6の幅Wa2を広くと
り外光反射の低減を図り、コントラストを向上さ
せている。一方スクリーンの左右サイドの光透過
部5の幅W1は上から下まで一定のため、スクリ
ーンサイドの光線8とスクリーンコーナの光線9
及びそれぞれの光線8,9の両側を通過するレン
ズR,Bからの光線が通過できるように、光透過
部5の幅W1を広くとり、コーナ部の色むらをな
くしている。
例えば45″背面投写装置では第1図の 点ab間距離 約457mm、 点ac間距離 約572mm、 点ad間距離 約10000mm、 フロントシートの板厚 t=1.5mm とするとフレネルレンズ3で光路補正される角度
は、 ∠adb=tan-1457/10000≒2.6° ∠adc=tan-1572/10000≒3.3° となる。そこで、第5図、第6図で示した光透過
部5の偏心量は Δlb=t tan∠adb=1.5tan2.6°≒0.069mm Δlc=t tan∠adc=1.5tan3.3°≒0.086mm となる。そこでスクリーンサイドの光透過部5の
幅W1は、W1≒Wb1+(Δlc−Δlb)となり、偏心
量ΔlはΔl≒Δlb+(Δlc−Δlb/2)となる。例にス
ク リーンサイドの光透過部5の幅Wb1を0.6mmとす
ると、W1≒0.6+(0.086−0.069)=0.617mmとな
り、又偏心量Δlは Δl=0.069+(0.086−0.069/2)≒0.078mm となる。
一方、第7図の第1のシート1の拡大図で示す
ように、第1のシート1の左右端部(第2図の点
b部){又はコーナ部(第2図の点c部)}のE点
に光線R,G,Bが入射し、フレネルレンズ3か
ら出射する時、光線の入射角をα、プリズムの頂
角をβとすると、出射角γは、 γ=sin-1n sin (β−sin-1sinα/n) ……(2) となる。(ここでnは第1のシート1の屈折率を
示す。)又、第2図において例えば 投写レンズG、点a間距離 1000mm とすると、第7図において入射角αは 左右端部点bにおいて αb=tan-1457/1000≒25° コーナ部点cにおいて αc=tan-1572/1000≒30° となる。又、投写光線Gが第2図の点dの方向へ
進む時、フレネルレンズ3のプリズム角βは 点bにおいて βb≒47° (…46.7°) 点cにおいて βc≒53° (…53.3°) となる。(計算式は省略する。) 第7図でフレネルレンズ3のF点部からの出射
光線R,G,B間の放射角δB,δRを求めると、 δB=γB−γG ……(3) δR=γG−γR ……(4) となる。これを(2)式を用いて求めると、仮にE点
への光線R,G,B間の集中角iR,iBを iR=iB=5°,n=1.5の時 左右端部(点b)における入射角はαG=25°,
αB=20°,αR=30°となり、 γB=sin-11.5sin (47−sin-1sin20/1.5)≒56.6° γG=sin-11.5sin (47−sin-1sin25/1.5)≒49.7° γR=sin-11.5sin (47−sin-1sin30/1.5)≒43.9° となる。従つて左右端部(点b)の放射角δbB
δbRは(3)式、(4)式から δbB≒56.6−49.9°=6.7° δbR≒49.9−43.9°=6° となる。又、コーナ部点cにおける入射角はαG
(=αc)≒30°,αB≒25°,αR≒35°となり、 γB=sin-11.5sin (53−sin-1sin25/1.5)≒63.5° γG=sin-11.5sin (53−sin-1sin30/1.5)≒56.0 γR=sin-11.5sin (53−sin-1sin35/1.5)≒49.6 となる。
従つてコーナ部点cの放射角δcB,δcRは(4)式か
ら δcB≒63.5°−56.0°=7.5° δcR≒56.0−49.6=6.4° となる。以上から解かるようにコーナ部(点c
部)においては、左右端部(点b部)に比べ放射
角δB,δRが大きく δcB−δbB=7.5°−6.7°≒0.8° δcR−δbR=6.4−6°≒0.4° となる。すなわち投写レンズBから投射し、フレ
ネルレンズ3から出射した光線Bは光線Rの2倍
近く放射角が大きくなるためコーナ部(点c部)
では光線B側のブラツクストライプ6でのけられ
が目立つことになる。そこで本考案における他の
実施例においては、前述した本考案の第1図の実
施例に次の補正を加えて、コーナ部(点c部)で
の光線B、光線Rをバランス良く出射させ、色む
らの補正を行つた。
すなわち第5図で示す第2のシート2の厚さが
t=1.5mmの時、前述した光線Bの放射角δBのコ
ーナ部(点c部)での増加分0.8°に相当する光透
過部5の光線B側の補正幅ΔWBは ΔWB=1.5tan0.8=0.02mm となる。又光線Rの放射角δRのコーナ部(点c
部)での増加分0.4°に相当する光透過部5の光線
R側の補正幅ΔWRは、ΔWR=1.5tan0.4≒0.01mm
となる。そこで、第1図で前述した本考案の実施
例に補正を加えると、光透過部5の幅W1は W1=Wc1=Wb1+(Δlc−Δlb)+(ΔWB+ΔWR) すなわちW1=0.617+0.02+0.01=0.647mmとな
る。
〔考案の効果〕
本考案によれば、第1のシートの左右両端の光
透過部5の幅W1をスクリーン中央部の光透過部
5の幅Wb1よりわずかに広くすることによつて、
スクリーンコーナの色むらをなくすことができ
る。
すなわちスクリーン中央部の光透過部5の幅
Wa1(0.6mm)に比べスクリーン左右端部の光透過
部5の幅Wb1をわずか47μm広くなるのみで、ス
クリーン中央部のコートラストを維持したまま、
スクリーンコーナ部の色むらをなくすことがで
き、実用効果は極めて大きいものである。
又、フレネルレンズ3を偏心させて、光軸を上
向けにした投写装置においてはフレネルレンズの
中心から下部コーナまでの距離が大きくなるため
本考案の効果は著しいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の部分拡大図、第2
図は従来の背面投写装置の光学系の概略図、第3
図は第2図の背面投写形スクリーンの代表例を示
す部分図、第4図は第2図の光路説明図、第5
図、第6図は第2図の部分拡大図、第7図は他の
実施例の説明図である。 3……フレネルレンズ、5……光透過部、6…
…ブラツクストライプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 映像源からの光学像をスクリーンにその背面か
    ら拡大投写する背面投写装置において、該スクリ
    ーンの入射側部材であり少なくとも一面にフレネ
    ルレンズを設けた第1のシートと、該スクリーン
    の出射側部材であり入射面にレンチキユラーレン
    ズを設け出射面に光透過部とブラツクストライプ
    を設けた第2のシートとで少なくとも前記スクリ
    ーンを構成すると共に、前記第2のシートのブラ
    ツクストライプを中央部の幅に比べて左右端部の
    幅を狭くして、左右端部の前記光透過部の幅をフ
    ネレルレンズの左右端部の上下中央とコーナ部の
    光路補正角の差により生じる第2シートの左右端
    部の上下中央の偏心量(Δlb)とコーナ部の偏心
    量(Δlc)との差(Δlb−Δlc)だけ中央部に比べ
    広くなるように構成したことを特徴とする背面投
    写装置。
JP1985100507U 1985-07-03 1985-07-03 Expired - Lifetime JPH0518746Y2 (ja)

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JPS629250U JPS629250U (ja) 1987-01-20
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58214138A (ja) * 1983-02-17 1983-12-13 Sanyo Electric Co Ltd 透過型スクリ−ンの製造方法
JPS5969748A (ja) * 1982-10-15 1984-04-20 Dainippon Printing Co Ltd 透過型投影スクリ−ン

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5969748A (ja) * 1982-10-15 1984-04-20 Dainippon Printing Co Ltd 透過型投影スクリ−ン
JPS58214138A (ja) * 1983-02-17 1983-12-13 Sanyo Electric Co Ltd 透過型スクリ−ンの製造方法

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