JPH0518730Y2 - - Google Patents

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JPH0518730Y2
JPH0518730Y2 JP12542987U JP12542987U JPH0518730Y2 JP H0518730 Y2 JPH0518730 Y2 JP H0518730Y2 JP 12542987 U JP12542987 U JP 12542987U JP 12542987 U JP12542987 U JP 12542987U JP H0518730 Y2 JPH0518730 Y2 JP H0518730Y2
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reflecting mirror
optical deflector
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utility
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、光走査装置に用いて好適な光偏向器
の改良に関するものである。
《従来の技術》 第9図は本願考案の先行技術となる、同一出願
人による実願昭61−28749号の装置の構成を示す
構成説明図である。圧電材料(例えば水晶)から
なる基板1には上部ばね2および下部ばね3を介
して外枠5に結合する可動部10がフオトリソグ
ラフイ技術を用いて形成され、可動部10には反
射鏡(図示せず以下可動部10のことを反射鏡1
0と呼ぶ)が、下部ばねの裏表4隅には電極4
a,4bが形成されている。下部ばねの断面の対
角線上の電極に電圧を印加することにより捩じり
力を発生させることができる。この捩じり力によ
るトルクTはばねの捩じり定数Kと釣合う位置θ
まで反射鏡10を回転する。
θ=T/K ……(1) したがつて、反射鏡10に入射した光は2θだけ
偏向される。また固有振動数は可動部の慣性モー
メントをJとすると次式で表される。
ω0=2πf0=√ ……(2) この偏向器は(1)式のような静的な使用もできる
が、(2)式の固有振動数で使用すれば、捩じれ角θ0
はQθ(Q:メカニカルQ)となり、大きな偏向角
が得られる。
《考案が解決しようとする問題点》 しかしながら、上記の構成のものには、以下に
述べるように反射鏡の変形という問題がある。
今、偏向器が角周波数ω、捩じれ角θで捩じり振
動していると、反射鏡10には加速度が作用す
る。反射鏡の中心から横幅方向の距離Xの点に働
く加速度αは捩じれ角θが最大の点で最大とな
り、次式で表される。
α=Xω2θ ……(3) 反射鏡の密度、断面積をそれぞれρ,Aとする
と、反射鏡には次式で示すような分布荷重Wが作
用する(第11図A)。
W(X)=ρA×ω2θ ……(4) W(X)max=W(b) =ρAbω2θ ……(5) また変形たわみ量Vは次式のようになる(第1
1図B:反射鏡を上から見た場合を示す)。
V(X)=W(b)(X5−10b2X3+20b3X2)/
120DAh ……(6) D=Et3/12(1−ν2) ……(7) ただし、 h:反射鏡10の高さ t:反射鏡の厚さ E:ヤング率 ν:ポアソン比 この変形は反射鏡の平面度を悪化させるので、
通常は鏡を厚くし剛性を高めて変形量を小さく押
える。鏡を厚くすると、慣性モーメントが大きく
なるので、所望の固有振動数を得るために(2)式よ
りKを大きくする必要がある。しかしKを大きく
すると、(1)式から明らかなように感度が低下して
しまう。
本考案はこのような問題点を解決するためにな
されたもので、大きな加速度に対しても反射鏡の
変形を小さく押えることのできる光偏向器を実現
することを目的とする。
《問題点を解決するための手段》 本考案は絶縁基板上にばね部と、このばね部を
介して固定端に支持される可動部とをフオトリソ
グラフイ技術により形成した光偏向器に係るもの
で、その特徴とするところは可動部に反射鏡を設
け、この反射鏡とばね部の間を2点支持により結
合し、2点間の間隔を反射鏡の横幅の1/2〜1倍
にする点にある。
《実施例》 以下本考案を図面に用いて詳しく説明する。
第1図は本考案に係る光偏向器の一実施例を示
す構成説明図である。第9図と同じ部分は同一の
記号を付して説明を省略する。可動部10におい
て、11は上部ばね2と2点支持部13を介して
結合する反射鏡、12はその上端がこの反射鏡1
1の下端と2点支持部14を介して結合しその下
端が下部ばね3と結合するコイルパターン、であ
る。この光偏向器は一枚の基板からフオトリソグ
ラフイとエツチングにより作られる。またコイル
部分は抵抗値を小さくするためにAg,Cu等の電
気導体物質がメツキされる。
第1図の構成の光偏向器において、磁束密度B
の磁界中のコイル12に電流iを流すと、Biに
比例したトルクTが発生し、ばねの捩じり定数K
と釣合う位置まで回転する((1)式)。第3図およ
び第4図はこの光偏向器の反射鏡11の変形たわ
み量を示す特性曲線図で、b0/2bをパラメータ
とし横軸にXをO〜b、縦軸にV(X)の相対値
をとつた数値計算グラフである。ただし2bは反
射鏡11の横幅、b0は2点支持部13,14の間
隔、Xは反射鏡の中心から横幅方向の距離であ
る。図において、b0/2bが0.7のところでV
(X)が最小となり、b0/2bが0(1点支持)の
ときと比べて1/100以下と非常に小さい変形たわ
み量となる。第5図および第6図は反射鏡11の
平面度を示す同様の特性曲線図で、縦軸にδをと
つた数値計算グラフである。このグラフでもb0
2bが0.7のところで最良の平面度となり、b0
2bが0ときと比べて約1/40程度ととなる。2点
支持の効果が期待できる範囲は、平面度がb0/2
b=0の場合の1/2以下となる範囲と考えると、
0.5≦b0/2b≦1となる。このような構成の光
偏向器によれば、捩じり振動の加速度による反射
鏡の変形たわみを小さくおさえた、平面度の良好
な反射鏡を実現できる。
同一寸法の反射鏡を用いても、厚さを薄くでき
るため、高速・高感度の光偏向器を実現できる。
すなわち、小型・高速・高感度という、フオトリ
ソグラフイとエツチングで製作した光偏向器固有
の特徴を生かすことができる。
また上下ばね、支持部、反射鏡、コイルパター
ン等をフオトリソグラフイの技術を用いて製作す
るため、小型で特性の揃つた光偏向器を大量に得
ることができ、コスト低減が可能である。
なお、上記の実施例では反射鏡の形状を矩形と
したが、円、楕円、菱形等任意の形状を用いるこ
とができる。
また上記の実施例ではコイルを用いた電磁的な
駆動を行つているが、先行技術のように基板に圧
電材料を用いて圧電駆動としてもよい。
また、捩じりばねは上下の2本に限らず、第7
図のように下部ばね1本のみとすることもでき
る。
また先行技術の場合と同様、可動部を固有振動
数で共振させることができる。
第8図は第1図に示す光偏向器に自励振回路3
0を接続したブロツク構成図である。
《考案の効果》 以上述べたように本考案によれば、大きな加速
度に対しても反射鏡の変形を小さく押えることの
できる光偏向器を簡単な構成で実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る光偏向器の一実施例を示
す構成説明図、第2図は第1図装置の動作を説明
するための要部説明図、第3図〜第6図は第1図
装置の動作特性を示す特性曲線図、第7図は第1
図装置の変形例を示す構成説明図、第8図は第1
図装置の応用例を示す構成ブロツク図、第9図は
光偏向器の先行技術を示す構成説明図、第10
図、第11図は第1図装置の動作を説明するため
の説明図である。 1……基板、2,3……ばね部、10……可動
部、11……反射鏡、b0……2点間の間隔、2b
……反射鏡の横幅。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 絶縁基板上にばね部と、このばね部を介して
    固定端に支持される可動部とをフオトリソグラ
    フイ技術により形成した光偏向器において、可
    動部に反射鏡を設け、この反射鏡とばね部の間
    を2点支持により結合し、2点間の間隔を反射
    鏡の横幅の約1/2〜1倍にすることを特徴とす
    る光偏向器。 (2) 可動部にコイルパターンを加えて形成し、反
    射鏡と前記コイルパターンの間を2点支持によ
    り結合した実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の光偏向器。 (3) 固有振動数で共振させるように構成した実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の光偏向器。 (4) 自励振回路と組合せて反射鏡を自励振動させ
    るように構成した実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の光偏向器。 (5) コイルパターンへ電気導体物質をメツキする
    ことにより、コイル抵抗値を小さくした実用新
    案登録請求の範囲第2項記載の光偏向器。
JP12542987U 1987-08-18 1987-08-18 Expired - Lifetime JPH0518730Y2 (ja)

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JPS6430530U JPS6430530U (ja) 1989-02-23
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JP3926552B2 (ja) * 2000-10-25 2007-06-06 日本信号株式会社 アクチュエ−タ
JP2006308830A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Konica Minolta Opto Inc 投影光学系

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