JPH05187135A - 煙突内の耐火ライニング静音解体方法 - Google Patents

煙突内の耐火ライニング静音解体方法

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JPH05187135A
JPH05187135A JP29728291A JP29728291A JPH05187135A JP H05187135 A JPH05187135 A JP H05187135A JP 29728291 A JP29728291 A JP 29728291A JP 29728291 A JP29728291 A JP 29728291A JP H05187135 A JPH05187135 A JP H05187135A
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JP
Japan
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lining
refractory
fireproof
chimney
crushed material
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Pending
Application number
JP29728291A
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English (en)
Inventor
Mikio Isayama
幹夫 諌山
Akira Nakada
晃 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON PURAIBURIKO KK
AGC Plibrico Co Ltd
Original Assignee
NIPPON PURAIBURIKO KK
AGC Plibrico Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 煙突内の耐火ライニングを更新するに際し、
既存の劣化した耐火ライニングを解体除去するとき、周
囲に対し強い打撃音や振動音などの騒音公害を発生させ
ない。 【構成】 一般岩石、耐火骨材等を破砕した粒径が1.5m
mないし15mmの破砕材27をコンプレッサ17から供給した
圧搾空気と共に噴射ノズル26により耐火ライニング10に
投射し、耐火物のマトリックス組織を破壊して解体除去
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業窯炉に付設された
煙突内面の耐火ライニングを更新するに際し、既存ライ
ニングの解体作業が騒音公害とならない、静音解体除去
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工業窯炉から排出される廃ガスは高温の
ため、これを高空に導いて拡散放出する煙突には耐火ラ
イニングが施されているが、長期間の使用により劣化す
るので、適宜更新する必要がある。この耐火ライニング
の更新に当たっては、まず、劣化損傷した既存ライニン
グを解体除去しなければならない。
【0003】煙突やガスダクトの耐火ライニングは、一
般的に、図3に示したように、鉄皮1に溶接されたアン
カースタッド2に鉄筋3が溶接で配筋され、これに金網
4が取り付けられて、ここに耐火物(キャスタブル等)5
が吹付施工されている。
【0004】この耐火ライニング10の更新に当たって、
既存の劣化したライニングを解体除去するが、従来の方
法は、図4に示したように、煙突11の内部に作業用ゴン
ドラ12を設置し、作業員がこのゴンドラ12に乗って、圧
搾空気を利用したコンクリートブレーカや電動のブレー
カ等によりライニングを破壊しながら解体していく。
【0005】なお、図4において、13は工業窯炉、14は
排ガスダクト、15は昇降ウインチ16から延びて作業用ゴ
ンドラ12を吊り下げるワイヤロープ、17はエアコンプレ
ッサ、18は解体した耐火物を煙突から取り出す作業口で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
耐火ライニングの解体作業は、いずれもブレーカによる
打撃力を利用してライニングを破壊する方法であるか
ら、かなり大きな打撃音や衝撃音を発生する。特に、煙
突の上部は、地上から100〜200mの高さに位置し、遮蔽
するものがないので、ライニング解体時の打撃音は鉄皮
1を通して周囲に広く拡散する。そのため、住宅環境へ
の騒音公害となっていた。
【0007】また、高レベルの振動力が発生するブレー
カを作業員が直接扱うため、労働衛生面での振動障害の
問題から、連続作業時間が制限され、従って、作業能力
的にも限界があった。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点を解決し
ようとするもので、強い振動力を発生するブレーカを使
用することなく、解体作業が騒音公害とならないように
した煙突内の耐火ライニング静音解体方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、一般岩石、耐火骨材等を破砕した粒径が
1.5mmないし15mmの破砕材を圧搾空気と共に噴射ノズル
により耐火ライニングに投射し、耐火物のマトリックス
組織を破壊して解体除去することを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】上記方法によれば、破砕材である粉粒体を圧搾
空気と共に投射してその衝突エネルギーにより耐火物の
マトリックス組織を破壊、剥離する方式であるから、従
来のブレーカによる強い振動力をライニング壁面に与え
るような大きな打撃音は発生せず、従って、大幅な静音
効果を挙げることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を詳細に説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示したもので、解体作
業は、まず、エアコンプレッサ17からの圧搾空気をエア
ホース21、風量調整弁22、粉粒体定量供給機23を経て輸
送管24に供給し、作業員25が操作する噴射ノズル26から
噴射させる。そこで、粉粒体定量供給機23に破砕材27を
投入して輸送管内を気流輸送し、噴射ノズル26から噴射
する破砕材を耐火壁面に投射して耐火ライニング10を破
砕材で叩き、その衝突エネルギーによって耐火物を構成
するマトリックス組織を物理的に破壊して解体する。
【0012】ここで使用する粉粒体定量供給機23は、気
流輸送に利用できるものであればその形式には限定され
ず、一般にアレンタウン型と呼ばれるタンク型バッチ投
入タイプやオープントップ型と呼ばれる連続投入タイプ
が使用できる。
【0013】また、気流輸送管24も特に材質、形状に制
限はないが、望ましくは内面に耐摩耗性ゴム層を有する
ホースがよい。
【0014】噴射ノズル26も特に形式にとらわれない
が、破砕材の噴射速度を高めるために先端が細くなった
テーパー型で、内面にゴムライニングやセラミックライ
ナー等の耐摩耗処理が施されているものが望ましい。
【0015】圧搾空気の容量は、破砕材噴射中のノズル
内圧力が1kgf/cm2 (9.8 MPa)以上を維持できるだけ
の能力が必要である。ノズル内圧力が1kgf/cm2未満
では噴射する破砕材の速度が小さすぎるために衝突エネ
ルギーが小さく、耐火物の破壊能力が著しく低下するか
らである。
【0016】破砕材27の材質は、特に限定されず、一般
岩石の砕石や耐火物用の焼成粘土(いわゆるシャモット)
の破砕材も使用できる。その粒径は1.5mm以上から15mm
以下の範囲に限定される。粒径が1.5mm未満の微粒や微
粉は衝突エネルギーが小さく、非効率的であるばかりで
なく、微粉が耐火物面に付着堆積して膜状となり、破砕
材の衝突エネルギーを著しく弱めてしまう。また、粒径
が15mm以上の粗粒体が含まれると、これは耐火壁衝突後
のはね返りが大きいため、ノズル操作を行う作業員にと
って危険であり、何よりも耐火壁衝突時の音が大きくな
り、静音効果が得られないからである。
【0017】投射剤として破砕材を用いるのは、大塊岩
石や焼成耐火物から破砕して選別した破砕材は、その形
状として表面凸部が鋭角となっていて、耐火ライニング
に衝突する時の接触面積が小さく、それだけ単位面積当
たりの衝突エネルギーが大きく作用して、破壊効率がき
わめて高いからである。
【0018】実際の作業方法としては、耐火ライニング
に破砕材を投射して壁面にまず穴を掘り、そのまま移動
して耐火ライニングを溝状に掘り進む。耐火物中に埋没
されているアンカースタッドを掘り出してからその部分
に溶接されている鉄筋を切断する。また、同様にノズル
を移動して耐火ライニングを溝状に掘り進み、埋没され
た網の素線を露出させて全て切断していく。
【0019】このようにして掘削した溝をループ状につ
なぐことにより、補強材として連続的につながっている
埋没鉄筋や金網の素線が全て切断できるので、図2に示
したように、溝内に金テコ31を差し込んでこじることに
より、既存の耐火ライニングはパネル状に簡単に鉄皮か
ら剥がれ、従って、解体除去スピードが大幅に向上する
とともに、静音的に解体できる。
【0020】本発明方法では、破砕材の衝突エネルギー
を利用するために、耐火ライニングの破壊量に比べて破
砕材の使用量がかなり多くなる。しかし、図1に示した
ように、解体した耐火物を再利用することにより、外部
から持ち込む破砕材は少なくて済む。
【0021】即ち、耐火ライニング面に破砕材を投射し
て破壊された耐火物は、粉粒となって破砕材と共に煙突
下方に落下する。そこで、その落下した耐火物を回収ホ
ッパー28で回収し、シュート29を利用して選別スクリー
ンにより粒径が1.5mm〜15mmの範囲の粉粒体を取り出
し、これを再利用する。解体された耐火物には硬度の高
い耐火骨材が多く含まれているので、これを再利用する
ことにより、新たに追加する破砕材は少なくて済む。
【0022】本発明方法と従来方法の解体除去能力(m2
当たり)及び解体時の騒音レベルを、それぞれ表1及び
表2により比較して示す。
【0023】なお、本発明は、煙突の耐火ライニング除
去のみでなく、ガスダクトや一般窯炉の耐火物及びコン
クリートライニング、コンクリートパネルの解体、切断
にも同様に適用できることは言うまでもない。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
解体除去能力としても従来方法を上回る能力を有し、し
かも、従来のような大きな打撃音を発することがなく、
鉄皮に直接打撃力が伝わることもないので、作業中に発
生する低レベルの連続音は煙突、鉄皮の遮蔽効果により
大きく減衰し、周辺へ騒音公害を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の耐火ライニング静音解体方
法を示す図である。
【図2】同耐火ライニング解体の一工程を示す図であ
る。
【図3】耐火ライニングの構造を示す断面図である。
【図4】従来例の解体方法を示す図である。
【符号の説明】
1 … 鉄皮、 10 … 耐火ライニング、 17 … エアコン
プレッサ、 23 … 粉粒体定量供給機、 24 … 輸送管、
26 … 噴射ノズル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工業窯炉の排ガスを大気に放出する煙突
    の内面に形成した耐火ライニングを更新するに際し、劣
    化した既存のライニングを解体除去する方法であって、
    一般岩石、耐火骨材等を破砕した粒径が1.5mmないし15m
    mの破砕材を圧搾空気と共に噴射ノズルにより前記耐火
    ライニングに投射し、耐火物のマトリックス組織を破壊
    して解体除去することを特徴とする煙突内の耐火ライニ
    ング静音解体方法。
JP29728291A 1991-11-13 1991-11-13 煙突内の耐火ライニング静音解体方法 Pending JPH05187135A (ja)

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JP29728291A JPH05187135A (ja) 1991-11-13 1991-11-13 煙突内の耐火ライニング静音解体方法

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JP29728291A JPH05187135A (ja) 1991-11-13 1991-11-13 煙突内の耐火ライニング静音解体方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106639357A (zh) * 2017-02-28 2017-05-10 华电郑州机械设计研究院有限公司 一种基于高压水的烟囱拆除设备

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02172669A (ja) * 1988-12-23 1990-07-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高速気流および超高圧水による砂プラスト方法および装置

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