JP2602407B2 - 高炉炉底内容物の炉外搬出方法 - Google Patents

高炉炉底内容物の炉外搬出方法

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啓孝 小島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つの高炉解体作業に
関し、特に吹き卸し後の高炉に残存する炉底内容物を炉
外に搬出して除去するための作業に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、吹き卸された高炉内には、炉底
表面上のすべてを覆って、高さ数メ−トルの所謂炉底内
容物という大塊が残存している。それは、高炉を吹き卸
すに際して炉内を注水冷却すると、図2に示すように、
炉底耐火レンガ2の直上に、耐火レンガ、銑鉄、コーク
ス、鉱滓等の混合物からなる溶融凝固した通称「崩壊耐
火物5」と呼ぶものが生じ、さらに、その上部には、銑
鉄と鉱滓が混合、凝固して一体化した上記「炉底内容物
4」が形成されるからである。そして、その一体化した
炉底内容物4が残存していると、炉底レンガ2の補修工
事等ができないので、高炉解体作業に際しては、まずそ
の炉底内容物4を炉外へ搬出、除去する必要がある。
【0003】そのため、従来は、ダイナマイトを使用し
て炉底内容物4を爆破、分解して軽量化した後、炉外に
搬出する方法が行われてきた。特に、この炉底内容物4
は、前記「崩壊耐火物5」と異なり、容易に分解するこ
とが難しいため、爆破に先立ち、その本体に穿孔ドリル
又は酸素ランスで多数の穿孔を設け、そこにダイナマイ
トを詰める作業をする必要があった。
【0004】従って、前記従来技術である炉底内容物に
穿孔、発破、分割する方法では、穿孔作業に長時間を要
するため、工事期間が長いことや発破作業が他の解体作
業を阻害する等の問題があった。すなわち、発破作業
は、穿孔された孔内で火薬を爆発し、そのエネルギーで
対象物を破壊させるものであり、爆破時に破砕物が飛散
し、危険であること、あるいは騒音が著しいことから高
炉周辺の全作業員を退避させるため、作業の中断を余儀
なくされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
を鑑み、他の解体作業に影響を及ぼさないで、容易に、
且つ迅速に炉底内容物を炉外に搬出する方法を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため、ダイナマイトによる発破を用いないで、単
に搬送機械の助けを借りて作業をすることに着眼し、そ
の具現化に鋭意努力を重ねた。本発明は、その成果とし
てなされたもので、吹き卸された高炉の炉底全面に残存
している炉底内容物を炉外に搬出するに際し、炉下部壁
に開口を設けるとともに、上記炉底内容物の周辺部に沿
い、かつ該炉底内容物と炉底耐火物との間の複数箇所に
空洞を掘り、該空洞部に配設した該炉底内容物の持ち上
げ手段で該炉底内容物を持ち上げ、そこに生じた間隙に
摩擦係数軽減物を挿入し、該炉底内容物をほぼ一体化し
た大塊状のまま、上記開口から水平に炉外に引出すこと
を特徴とする高炉炉底内容物の炉外搬出方法である。
【0007】
【作用】本発明では、吹き御された高炉の炉底全面に残
存している炉底内容物を炉外に搬出するに際し、炉下部
壁に開口を設けるとともに、上記炉底内容物の周辺部に
沿い、かつ該炉底内容物と炉底耐火物との間の複数箇所
に空洞を掘り、該空洞部に配設した該炉底内容物の持ち
上げ手段で該炉底内容物を持ち上げ、そこに生じた間隙
に摩擦係数軽減物を挿入し、該炉底内容物をほぼ一体化
した大塊状のまま、上記開口から水平に炉外に引出すよ
うにしたので、炉底内容物を分解させるためにダイナマ
イトを詰める多数の孔を穿つ必要がなくなり、作業時間
の短縮や作業危険度の低減が可能となる。また、本発明
では、炉底内容物を大塊のまま一体化した状態で炉外に
搬出するようにしたので、爆破後の炉底内容物を集めた
り、さらに細かく分解する作業もなくなり、作業の効率
化が促進される。さらに、本発明では、炉底内容物の持
ち上げ手段がジャッキであり、摩擦係数軽減物が球状又
は円筒状の鉄鉱石ペレットであるので、製鉄所内で容易
に準備できるので、作業費等の低減にも有効である。
【0008】以下、本発明の内容を、図1、図2、図3
に基づき説明する。図2で明らかなように、炉底内容物
4は、炉底耐火物2の上で、機械的に崩壊容易な崩壊耐
火物5を挟んで存在する。そこで、高炉下部の炉壁に所
定の大きさの開口部を設けた後、図1(a),(b)に
示すように、炉底耐火物2の表面より上方で、且つ炉底
内容物4の周辺部の複数箇所に空洞9を掘る。その掘削
は、大部分が上記崩壊容易な崩壊耐火物5であるから、
例えばショベルカー等で容易に行うことができる。次い
で、該空洞9部の炉底内容部4と炉底耐火物2との間に
持ち上げ手段6、例えばジャッキ6を設置し、該ジャッ
キ6により炉底内容物4をリフトアップして生じた間隙
に、円筒状、又は球状の摩擦係数軽減物7を充填する。
その後、炉底内容物の適切な箇所に複数本のワイヤ(又
は鎖)等を取付け、引張(駆動)装置により炉底内容物
4を炉外に引き出し、予め準備しておく、搬送用台車で
所定箇所に運搬する。搬送用台車11は、図3(b)に
示すように、簡単な構造で、製作容易なものが好まし
い。
【0009】以上述べた一連の作業を実施することによ
り、通常の重量物横持ち作業程度の労力と費用で、容
易、かつ、迅速に炉底内容物を一体化した状態で炉外に
搬出することができるのである。
【0010】
【実施例】十数年間にわたり操業した高炉が、改修のた
め吹き卸された。その際、本発明に係る「高炉炉底内容
物の炉外搬出方法」の効果を確認する機会を得た。炉内
への注水冷却後、炉壁下部に大きな開口を設け、搬出対
象の炉底内容物を調査した。それは、厚さが約0.5
m、直径が約10mの円盤状で、その重量は約300t
onの大塊であった。
【0011】そこで、前述した作業の準備を1日間で行
い、直ちに本発明の実施を行った。まず、3台のショベ
ルカーにより、炉底耐火物2より上方の炉周方向に沿っ
た6か所で、ほぼ高さ1m、且つ幅2m、奥行2mの空
洞9を掘った。その空洞9内で、炉底内容物4と炉底耐
火物2表面上の間にジャッキ6を配設し、炉底内容物を
リフトアップした。その結果生じた間隙に、摩擦係数軽
減物として、球状の鉱石ペレットをランスを介して空気
で送り込み、充填し、ジャッキ6を撤去した。引き続
き、上記の開口方向に引き出すよう、炉底内容物の4箇
所の突状部に30mm径のワイヤ8を取り付け、駆動装
置としてウインチ(図示せず)を使用して水平に炉外に
引き出した。その際、引き出された炉底内容物4は、予
めその引出し高さと位置合わせした架台12を乗せたド
ーリー11に積載され、その炉底内容物の各種調査のサ
ンプリング場所に輸送した。
【0012】以上述べた本発明の実施により、炉底内容
物の炉外への搬出は、従来2週間を要していた工期を、
準備期間を含めて1週間に短縮することが確認でき、5
0%少ない作業者で実施したので、作業費用の低減も達
成できた。なお、摩擦係数軽減物としては、鉄鉱石ペレ
ットに限らず、球状物に砂利、鉄球、セラミックボール
等、円筒状物に鋼管、丸鋼棒、丸太材等でも良い。
【0013】
【発明の効果】本発明は、高炉の炉底壁部に開口を設
け、さらに炉底内容物と炉底耐火物との間の複数箇所に
ジャッキを配設し、ジャッキ・アップして生じた間隙に
摩擦係数軽減物を入れて、炉底内容物を炉外に引き出す
ようにした。その結果、重量物である炉底内容物を、一
体化した状態で、容易に、且つ迅速に搬出することがで
き、高炉の解体工期の短縮を可能にした。
【0014】また、発破による爆破作業が必要なくなる
ので、周囲作業者への危険も回避され、他の作業員の作
業手待ち状態の発生が回避できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施状況を示す図であり、(a)は炉
底内容物をジャッキでリフトアップし、摩擦係数軽減用
挿入物7の充填状態を示す縦断面図、(b)は炉体側壁
からの鉄皮開口等空洞を設けジャッキをセットした状態
を示す平面図である。
【図2】高炉全体と、炉底部の残留物を示す縦断面図で
ある。
【図3】炉底内容物塊の搬出方法を示す図であり、
(a)は縦断面図であり、(b)は(a)のA−A矢視
図である。
【符号の説明】
1 高炉基礎 2 炉底耐火物 3 炉体鉄皮 4 炉底内容物 5 崩壊耐火物 6 持ち上げ手段(ジャッキ) 7 摩擦係数軽減物 8 引出し用のワイヤ 9 空洞 10 開口部 11 ドーリー 12 架設架台

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吹き卸された高炉の炉底全面に残存して
    いる炉底内容物を炉外に搬出するに際し、 炉下部壁に開口を設けるとともに、上記炉底内容物の周
    辺部に沿い、かつ該炉底内容物と炉底耐火物との間の複
    数箇所に空洞を掘り、該空洞部に配設した該炉底内容物
    の持ち上げ手段で該炉底内容物を持ち上げ、そこに生じ
    た間隙に摩擦係数軽減物を挿入し、該炉底内容物をほぼ
    一体化した大塊状のまま、上記開口から水平に炉外に引
    出すことを特徴とする高炉炉底内容物の炉外搬出方法。
JP60994A 1994-01-07 1994-01-07 高炉炉底内容物の炉外搬出方法 Expired - Lifetime JP2602407B2 (ja)

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