JPH05186709A - 吸着能を付与する塗布剤 - Google Patents

吸着能を付与する塗布剤

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JPH05186709A
JPH05186709A JP2047492A JP2047492A JPH05186709A JP H05186709 A JPH05186709 A JP H05186709A JP 2047492 A JP2047492 A JP 2047492A JP 2047492 A JP2047492 A JP 2047492A JP H05186709 A JPH05186709 A JP H05186709A
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JP
Japan
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binder
coating agent
activated carbon
weight
powdery
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Pending
Application number
JP2047492A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Otsuki
和明 大槻
Takayoshi Kaneda
隆義 金田
Mitsuhiro Kamigaki
光弘 上垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基材に塗布剤を塗布し、高い吸着能を付与す
る。 【構成】 塗布剤は、吸着能を有する粉粒状炭素材、バ
インダー、および溶媒とを含む。吸着能を有する炭素材
には、粉末状や粒状活性炭、摩砕した活性炭素繊維など
が含まれる。前記バインダーには、アルギン酸ナトリウ
ムなどが含まれる。バインダーの含有量は、前記粉粒状
炭素材100重量部に対して1〜45重量部である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材に高い吸着性を付
与する上で有用な塗布剤に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】気体及び
液体の吸着処理には、通常、粉末状の活性炭100重量
部に対してバインダー50重量部以上を混合し、造粒し
た後、焼結し、賦活処理した造粒活性炭などが使用され
ている。しかし、この造粒活性炭においては、粉末状活
性炭の細孔が、バインダーの焼成物で閉塞されるので、
比表面積及び吸着能が大きく低下する。
【0003】また、吸着剤として、活性炭素繊維の短繊
維とバインダーとを含むスラリーを用いて抄紙した、ペ
ーパー状の吸着剤も知られている。しかし、このペーパ
ー状活性炭においては、吸着能を高めるためバインダー
の量を少なくすると、強度が小さくなり、薄い抄紙構造
の活性炭を得ることができず、機械的強度を高めるため
バインダーの量を多くすると、吸着能が低下する。
【0004】一方、塗布剤を基材に塗布し、吸着能を付
与できるならば、基材により機械的強度を確保できると
共に、吸着性が必要とされる広い用途に適用できるので
有用である。しかし、このような塗布剤は知られていな
い。
【0005】従って、本発明の目的は、バインダーの量
が少なく、種々の基材に高い吸着能を付与できる塗布剤
を提供することにある。
【0006】
【発明の構成】前記目的を達成するため、本発明は、吸
着能を有する粉粒状炭素材と、バインダーと、溶媒とを
含む塗布剤であって、前記バインダーの含有量が、前記
粉粒状炭素材100重量部に対して1〜45重量部であ
る、吸着能を付与する塗布剤を提供する。
【0007】好ましいバインダーはアルギン酸とそのア
ルカリ金属塩である。
【0008】本発明において、吸着能を有する炭素材
は、粉末状や粒状活性炭、摩砕した活性炭素繊維などの
いずれであってもよい。粉粒状活性炭は、例えば、粒径
0.01〜3mm、好ましくは0.05〜1mm程度、
比表面積500〜1500m2 /g程度のものが使用で
きる。前記粉粒状活性炭には、賦活処理した光学的異方
性のメソカーボンマイクロビーズも含まれる。この賦活
処理されたメソカーボンマイクロビーズは、例えば、粒
径2〜80μm程度であり、比表面積500〜4600
2 /g、好ましくは800〜4000m2 /g程度で
ある。
【0009】活性炭素繊維は、ポリアクリロニトリル、
フェノール樹脂、セルロース系炭素繊維、レーヨン系炭
素繊維、ピッチ系炭素繊維などの炭素繊維を賦活処理す
ることにより得られる。活性炭素繊維の繊維径は、通
常、40μm以下、好ましくは2〜20μm程度であ
り、その比表面積は、例えば500〜2500m2
g、好ましくは700〜2500m2 /g程度である。
この活性炭素繊維は、その特異なミクロポアの構造に起
因して、吸着速度および吸着能が大きいという特徴を有
する。摩砕された活性炭素繊維は、通常、繊維径0.1
〜20μm程度、繊維長0.1μm〜3mm、好ましく
は0.5μm〜1mm程度である。
【0010】バインダーとしては、例えば、ポリビニル
アルコール、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、カルボキシル基を有していてもよいアクリル系
ポリマー、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、スチレン系
ポリマー、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−
(メタ)アクリル酸共重合体、ポリエステル、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ア
ルギン酸とその塩、キトサンとその塩などが挙げられ
る。
【0011】これらのバインダーの中で、水溶性ポリマ
ー、好ましくはカルボキシル基を有する水溶性ポリマー
とその塩、特にアルギン酸とそれらのアルカリ金属塩が
好ましい。アルギン酸のアルカリ金属塩には、ナトリウ
ム塩、カリウム塩などが含まれる。
【0012】バインダーの使用量は、前記粉粒状炭素材
100重量部に対して1〜45重量部、好ましくは2〜
20重量部、さらに好ましくは5〜15重量部程度であ
る。バインダーの割合が1重量部未満であると、塗膜の
強度が小さく、45重量部を越えると吸着能が低下す
る。
【0013】溶媒は、バインダーの種類に応じて選択で
きる。溶媒としては、バインダーの種類に応じて、水、
アルコール類、炭化水素類、エステル類、エーテル類、
ケトン類およびこれらの混合溶媒から適宜選択できる。
作業性の点から好ましい溶媒は、水及び/又はアルコー
ル類、特に水である。
【0014】溶媒の使用量は、塗布性などを損わない範
囲で適当に選択できる。
【0015】本発明の塗布剤は、塗膜の強度を高めるた
め、バインダーの種類に応じた架橋剤などを含んでいて
もよい。前記架橋剤としては、例えば、ポリマーが、ヒ
ドロキシル基を有するポリマーである場合には、ポリイ
ソシアネート化合物;カルボキシル基を有するポリマー
とその塩である場合には、塩化カルシウム、塩化コバル
ト、塩化ストロンチウム、塩化アルミニウム、硫酸アル
ミニウムなどの二価以上の金属塩、ポリエチレンイミン
やキレート剤;アミノ基を有するポリマーとその塩であ
る場合には、エポキシ化合物やポリイソシアネート化合
物などが挙げられる。
【0016】本発明の塗布剤は、吸着能などを損わない
範囲で種々の添加剤、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、界面活性剤などの分散剤、粘度調整剤、レ
ベリング剤、充填剤、着色剤などを含んでいてもよい。
【0017】本発明の塗布剤は、粉粒状炭素材とバイン
ダーとを溶媒の存在下で混合分散する慣用の方法で製造
できる。塗布剤におけるバインダーの濃度は、炭素材の
分散性などを損わない範囲、例えば0.1〜20重量%
程度の範囲内で選択できる。バインダーが高分子量のポ
リマーやアルギン酸ナトリウムなどである場合、好まし
いバインダーの濃度は、0.3〜5重量%、好ましくは
0.5〜1.5重量%程度である。バインダーの濃度が
高すぎる場合や低すぎる場合には、炭素材の分散性や塗
布剤の塗布性が低下し易い。
【0018】本発明の塗布剤は、塗布することにより、
基材に高い吸着能を付与する。基材の種類は特に制限さ
れず、例えば、紙、織布や不織布などの布、ウレタンフ
ォームなどの発泡体、プラスチック、木材、セラミック
ス、金属などが挙げられる。好ましい基材は、紙、布、
発泡体、木材などである。
【0019】塗布剤の塗布は、慣用の方法、例えば、デ
ィッピング、ローラコーティング、スプレーコーティン
グなどの種々の方法で行なうことができる。
【0020】基材に塗布剤を塗布した後、乾燥するだけ
で、吸着剤として機能する基材が得られる。従って、従
来のシート状吸着剤のように、基材に活性炭素繊維のペ
ーパーを貼付する必要がない。また、空調用フィルタと
して使用されている低圧損用ウレタンフォームなどに塗
布剤を塗布し乾燥するだけで、吸着能の高い低圧損フィ
ルタを得ることができる。なお、前記架橋剤を使用する
場合には、塗布剤を塗布した後、加熱し、架橋剤により
バインダーを架橋させてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明の塗布剤は、基材に塗布すること
により、高い吸着能を付与できると共に、機械的強度を
確保できる。
【0022】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明する。
【0023】実施例1 1.0重量%のアルギン酸ナトリウム水溶液200ml
に、粒径10〜15μmに摩砕したピッチ系活性炭素繊
維(アドール(株)製、商品名A−10、公称比表面積
1000m2 /g)20gを混練して分散し、塗布剤を
調製した。この塗布剤を、複写用紙の片面に、乾燥後の
塗布量152g/m2 となるように塗布し、乾燥するこ
とにより、吸着能を有する紙を作製した。
【0024】前記紙の比表面積は626m2 /gであ
り、紙0.329gの窒素ガス吸着量は、相対圧力(P
/P0 )0.313において、209cc/gであっ
た。
【0025】実施例2 実施例1の活性炭素繊維に代えて、摩砕したピッチ系活
性炭素繊維(アドール(株)製、商品名A−20、公称
比表面積2000m2 /g)を用いる以外、実施例1と
同様にして吸着能を有する紙を作製した。
【0026】前記紙の比表面積は1040m2 /gであ
り、紙0.338gの窒素ガス吸着量は、相対圧力(P
/P0 )0.313において、348cc/gであっ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着能を有する粉粒状炭素材、バインダ
    ー、および溶媒とを含む塗布剤であって、前記バインダ
    ーの含有量が、前記粉粒状炭素材100重量部に対して
    1〜45重量部である、吸着能を付与する塗布剤。
  2. 【請求項2】 バインダーがアルギン酸のアルカリ金属
    塩である請求項1記載の吸着能を付与する塗布剤。
JP2047492A 1992-01-08 1992-01-08 吸着能を付与する塗布剤 Pending JPH05186709A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002090070A1 (en) * 2001-05-02 2002-11-14 Sanei Kensetsu Kabushiki Kaisha Gas absorbing material
KR100484405B1 (ko) * 2002-09-02 2005-04-22 조남일 다기능성 도료 조성물
JP2008180377A (ja) * 2006-12-26 2008-08-07 Oji Paper Co Ltd スプレー缶用吸収体及びスプレー缶用の吸収体シートの製造方法
JP2008530311A (ja) * 2005-02-16 2008-08-07 ミードウエストベコ・コーポレーション 吸着性塗料処方
JP2010272658A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Sekisui Chem Co Ltd 太陽電池用封止シート及びこれを用いた太陽電池モジュール

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