JPH0518633Y2 - - Google Patents
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- JPH0518633Y2 JPH0518633Y2 JP1875387U JP1875387U JPH0518633Y2 JP H0518633 Y2 JPH0518633 Y2 JP H0518633Y2 JP 1875387 U JP1875387 U JP 1875387U JP 1875387 U JP1875387 U JP 1875387U JP H0518633 Y2 JPH0518633 Y2 JP H0518633Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、アルミニウム製熱交換器に関するも
のであり、さらに詳しく述べるならば、プレコー
トアルミニウム薄板をフインに使用するプレート
型アルミニウム熱交換器のフイン間に凝縮水がブ
リツジを作るのを抑止する構造を備えたアルミニ
ウム製熱交換器に関するものである。
のであり、さらに詳しく述べるならば、プレコー
トアルミニウム薄板をフインに使用するプレート
型アルミニウム熱交換器のフイン間に凝縮水がブ
リツジを作るのを抑止する構造を備えたアルミニ
ウム製熱交換器に関するものである。
本考案でアルミニウムとは、アルミニウム合金
を含み、それらの表面に予めベーマイト、クロメ
ート処理などの化成処理を施した後に使用しても
良い。
を含み、それらの表面に予めベーマイト、クロメ
ート処理などの化成処理を施した後に使用しても
良い。
冷暖房用空調機の熱交換器フインの軽量性、加
工性、耐食性、熱電伝性等の見地より、フインの
材質をアルミニウムとした熱交換器が使用されつ
つある。かかる熱交換器のうちプレート型熱交換
器において、フイン表面に冷暖房運転時に凝縮水
として付着した空気中の水分が、フイン間に毛細
管現象によつて保持され、凝縮水となり、フイン
間の通風抵抗を著しく増大し、また凝縮水により
アルミニウム板が腐食されることによつて生じる
腐食生成物がフインの熱交換特性を害するという
悪影響をもたらす。
工性、耐食性、熱電伝性等の見地より、フインの
材質をアルミニウムとした熱交換器が使用されつ
つある。かかる熱交換器のうちプレート型熱交換
器において、フイン表面に冷暖房運転時に凝縮水
として付着した空気中の水分が、フイン間に毛細
管現象によつて保持され、凝縮水となり、フイン
間の通風抵抗を著しく増大し、また凝縮水により
アルミニウム板が腐食されることによつて生じる
腐食生成物がフインの熱交換特性を害するという
悪影響をもたらす。
上記のような問題点を解決するために従来より
研究が続けられており、その多くの方法は、熱交
換器のフインに親水性の被膜を形成せしめて、そ
の被膜が凝縮した水滴で均一に濡れるようにして
通風抵抗を大幅に低下させる、いわゆる親水性処
理法である。
研究が続けられており、その多くの方法は、熱交
換器のフインに親水性の被膜を形成せしめて、そ
の被膜が凝縮した水滴で均一に濡れるようにして
通風抵抗を大幅に低下させる、いわゆる親水性処
理法である。
ところで、アルミニウム板をフインとして熱交
換器に組込むまでには、アルミニウム薄板をドロ
ーもしくはドローレス方式によりフイン素材に成
形し、このフイン素材の管通過孔部に、加熱、冷
却媒体用の銅あるいはアルミニウム管をさし込
み、該孔部を機械的に拡管するとともに管により
多数のフイン素材板を密着固定させる加工が行な
われる。
換器に組込むまでには、アルミニウム薄板をドロ
ーもしくはドローレス方式によりフイン素材に成
形し、このフイン素材の管通過孔部に、加熱、冷
却媒体用の銅あるいはアルミニウム管をさし込
み、該孔部を機械的に拡管するとともに管により
多数のフイン素材板を密着固定させる加工が行な
われる。
上記した親水性被膜を形成する処理法として
は、熱交換器を組立てた後フイン全体を水ガラス
溶液などの親水性被膜形成液に浸漬処理する方法
が従来は多かつたが、最近熱交換器の一層の小型
化を図るべくフインピツチが狭くなつているた
め、浸漬法ではフインが水ガラス等で目ずまりす
る等の点で小型化に対処出来なくなりつつあり、
アルミニウム板に予め親水性被膜を形成する方法
が採用されることが多くなつている。
は、熱交換器を組立てた後フイン全体を水ガラス
溶液などの親水性被膜形成液に浸漬処理する方法
が従来は多かつたが、最近熱交換器の一層の小型
化を図るべくフインピツチが狭くなつているた
め、浸漬法ではフインが水ガラス等で目ずまりす
る等の点で小型化に対処出来なくなりつつあり、
アルミニウム板に予め親水性被膜を形成する方法
が採用されることが多くなつている。
特開昭60−117098では、片面に親水性の塗膜、
他の片面に非親水性（撥水性）の塗膜を有するプ
レコートアルミニウム薄板を熱交換器のフインと
するプレート型熱交換器が提案されている。この
熱交換器では、塗膜形成に浸漬塗布法は使用でき
ず、また表裏別種の塗装を行なうため、アルミニ
ウム板のエツジ近辺での撥水性、親水塗料の相互
コンタミネーシヨンも起り易い。
他の片面に非親水性（撥水性）の塗膜を有するプ
レコートアルミニウム薄板を熱交換器のフインと
するプレート型熱交換器が提案されている。この
熱交換器では、塗膜形成に浸漬塗布法は使用でき
ず、また表裏別種の塗装を行なうため、アルミニ
ウム板のエツジ近辺での撥水性、親水塗料の相互
コンタミネーシヨンも起り易い。
前述の如く、プレート型熱交換器（以下、熱交
換器と略称する）では凝縮水がフイン間にブリツ
ジを形成することによる熱効率の低下、通風抵抗
の増大の問題があるほかに、水飛び等の問題もあ
る。この対策として、すべてのフインを親水処理
してブリツジを防ぐ方法が一般的に行なわれてい
るが、塗膜の親水性の故に塗膜上に水膜が形成さ
れ、塗膜の厚さの分だけ熱効率は低下し、また、
ブリツジング防止効果も完全ではなかつた。
換器と略称する）では凝縮水がフイン間にブリツ
ジを形成することによる熱効率の低下、通風抵抗
の増大の問題があるほかに、水飛び等の問題もあ
る。この対策として、すべてのフインを親水処理
してブリツジを防ぐ方法が一般的に行なわれてい
るが、塗膜の親水性の故に塗膜上に水膜が形成さ
れ、塗膜の厚さの分だけ熱効率は低下し、また、
ブリツジング防止効果も完全ではなかつた。
他の対策として、撥水性処理塗膜を形成する方
法もあるが、撥水性塗膜は、ピンホールがない範
囲で、均一かつ薄い程熱効率が良いため、そのよ
うな被膜を成型する塗布方法として最も適してい
る浸漬塗布法は、フイン間隔が狭い、組立後の熱
交換器のフインの塗装には、適用困難である。ま
た、撥水性塗膜が塗布されたフイン表面上におい
ても、凝縮水滴がある程度の大きさになる迄は生
成位置から移動転落を開始しないので、フイン間
が狭いとブリツジが形成される。
法もあるが、撥水性塗膜は、ピンホールがない範
囲で、均一かつ薄い程熱効率が良いため、そのよ
うな被膜を成型する塗布方法として最も適してい
る浸漬塗布法は、フイン間隔が狭い、組立後の熱
交換器のフインの塗装には、適用困難である。ま
た、撥水性塗膜が塗布されたフイン表面上におい
ても、凝縮水滴がある程度の大きさになる迄は生
成位置から移動転落を開始しないので、フイン間
が狭いとブリツジが形成される。
さらに他の対策として、片面に親水性の塗膜、
他の片面に非親水性（撥水性）の塗膜を有するフ
インを用いる方法では、プレコートアルミニウム
薄板に表裏を異なつた塗布を施すことが必要にな
るので、浸漬塗布法では、組立後のフインのみな
らず、組立前のアルミニウム板についても、表裏
異なつた塗膜を形成することはできないという被
膜形成上の問題点がある。
他の片面に非親水性（撥水性）の塗膜を有するフ
インを用いる方法では、プレコートアルミニウム
薄板に表裏を異なつた塗布を施すことが必要にな
るので、浸漬塗布法では、組立後のフインのみな
らず、組立前のアルミニウム板についても、表裏
異なつた塗膜を形成することはできないという被
膜形成上の問題点がある。
本考案者らは、種々検討の結果、撥水性塗膜を
被覆したアルミニウム板と、親水性塗膜を被覆し
たアルミニウム板を別々に製造し、これらを１枚
置きに交互に配列してフインを構成させることに
より、フイン間にブリツジが形成されるのを容易
に防止し得ると共に、フイン組立の場合もアルミ
ニウム板の表裏を区別することなく親水性処理板
と撥水性処理板を交互に並べることで容易にプレ
ート型アルミニウム熱交換器を製造しうるように
なつた。
被覆したアルミニウム板と、親水性塗膜を被覆し
たアルミニウム板を別々に製造し、これらを１枚
置きに交互に配列してフインを構成させることに
より、フイン間にブリツジが形成されるのを容易
に防止し得ると共に、フイン組立の場合もアルミ
ニウム板の表裏を区別することなく親水性処理板
と撥水性処理板を交互に並べることで容易にプレ
ート型アルミニウム熱交換器を製造しうるように
なつた。
以下、本考案の実施例を示す第１図を参照とし
てさらに詳しく説明を行なう。
てさらに詳しく説明を行なう。
第１図は、本考案に係る熱交換器のフインの３
枚とパイプの配置関連を示す図面である。１はプ
レコートされたフイン、２はパイプ、３はフイン
に切り込みを入れて形成したルーバであり、いず
れも公知のプレート型アルミニウム熱交換器構成
部材である。本考案の特徴とするところは、親水
性の塗膜を被覆したアルミニウム薄板から構成さ
れる親水性フイン１ａと、撥水性の塗膜を被覆し
たアルミニウム薄板から構成される撥水性フイン
１ｂと、を交互に配列してフインを組立てたとこ
ろにある。すなわち、親水性フイン１ａの塗膜
は、ケイ酸微粒子やケイ酸塩主体材料、アミノ
基、カルボキシル基、スルホン基等の親水性基を
含有する親水性高分子、ケイ酸塩やケイ酸微粒子
と親水性有機高分子材料の複合材料などの親水性
物質を予めアルミニウム板に塗布、乾燥して形成
されたもので水に対する接触角が40°以下好まし
くは30°以下のものであり、例えば特開昭54−
142650号、58−2596号、58−55575号、59−56097
号、59−229127〜９号、60−50397号、61−84383
号、本願出願人の昭和59年４月10日出願、60年４
月30日出願、61年５月20日出願、61年12月29日出
願の特許出願のものがある。また撥水性フイン１
ｂは、スチロール系樹脂、ポリオレフイン系樹脂
など、好ましくは、有機フツ素化合物、有機シリ
コーン化合物など特に好ましくはそれらの高分子
化合物の撥水性物質を同様に予めアルミニウム板
に塗布、乾燥して形成されたものである。撥水性
フイン１ｂの被膜を形成する際には、撥水性塗膜
の水に対する接触角が70°以上、好ましくは80°以
上とすることが好ましい。親水性フイン１ａの塗
膜と撥水性フイン１ｂの塗膜との最も好ましい組
み合わせは、前者を昭和61年12月29日特許出願の
アクリルアマイド、後者をケイ素樹脂とフツ素化
合物の混合体としたものであり、このような組み
合わせにおいてフイン間の水滴ブリツジを殆んど
皆無とし熱効率を高く、水飛びがないとの理想的
な性能を得ることができる。親水性フイン１ａと
撥水性フイン１ｂとの間の好ましい間隔は１ない
し３mmである。この間隔が３mmを越えると、熱交
換器の容積がいたずらに大型化し、また１mmを下
まわると、水滴のブリツジをつくり易く熱効率の
低下などをおこし易くなり、好ましくない。
枚とパイプの配置関連を示す図面である。１はプ
レコートされたフイン、２はパイプ、３はフイン
に切り込みを入れて形成したルーバであり、いず
れも公知のプレート型アルミニウム熱交換器構成
部材である。本考案の特徴とするところは、親水
性の塗膜を被覆したアルミニウム薄板から構成さ
れる親水性フイン１ａと、撥水性の塗膜を被覆し
たアルミニウム薄板から構成される撥水性フイン
１ｂと、を交互に配列してフインを組立てたとこ
ろにある。すなわち、親水性フイン１ａの塗膜
は、ケイ酸微粒子やケイ酸塩主体材料、アミノ
基、カルボキシル基、スルホン基等の親水性基を
含有する親水性高分子、ケイ酸塩やケイ酸微粒子
と親水性有機高分子材料の複合材料などの親水性
物質を予めアルミニウム板に塗布、乾燥して形成
されたもので水に対する接触角が40°以下好まし
くは30°以下のものであり、例えば特開昭54−
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号、本願出願人の昭和59年４月10日出願、60年４
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願の特許出願のものがある。また撥水性フイン１
ｂは、スチロール系樹脂、ポリオレフイン系樹脂
など、好ましくは、有機フツ素化合物、有機シリ
コーン化合物など特に好ましくはそれらの高分子
化合物の撥水性物質を同様に予めアルミニウム板
に塗布、乾燥して形成されたものである。撥水性
フイン１ｂの被膜を形成する際には、撥水性塗膜
の水に対する接触角が70°以上、好ましくは80°以
上とすることが好ましい。親水性フイン１ａの塗
膜と撥水性フイン１ｂの塗膜との最も好ましい組
み合わせは、前者を昭和61年12月29日特許出願の
アクリルアマイド、後者をケイ素樹脂とフツ素化
合物の混合体としたものであり、このような組み
合わせにおいてフイン間の水滴ブリツジを殆んど
皆無とし熱効率を高く、水飛びがないとの理想的
な性能を得ることができる。親水性フイン１ａと
撥水性フイン１ｂとの間の好ましい間隔は１ない
し３mmである。この間隔が３mmを越えると、熱交
換器の容積がいたずらに大型化し、また１mmを下
まわると、水滴のブリツジをつくり易く熱効率の
低下などをおこし易くなり、好ましくない。
上述のように、両面に親水性処理を施したフイ
ンと、両面に撥水性処理を施したフインを交互に
並ぶように組立てると、各フインのエツジ近辺に
おける塗料のコンタミネーシヨンがなく、熱交換
器の組立も容易であり、しかも、フイン間での水
滴のブリツジも少なく、熱効率の高い熱交換器を
容易に製造し得る。
ンと、両面に撥水性処理を施したフインを交互に
並ぶように組立てると、各フインのエツジ近辺に
おける塗料のコンタミネーシヨンがなく、熱交換
器の組立も容易であり、しかも、フイン間での水
滴のブリツジも少なく、熱効率の高い熱交換器を
容易に製造し得る。
第１図は本考案に係る熱交換器の実施例を示す
斜視図である。 １……プレコートフイン、１ａ……親水性フイ
ン、１ｂ……撥水性フイン、２……パイプ、３…
…ルーバ。
斜視図である。 １……プレコートフイン、１ａ……親水性フイ
ン、１ｂ……撥水性フイン、２……パイプ、３…
…ルーバ。
Claims (1)
- プレコートアルミニウム薄板を用いたプレート
型熱交換器において、両面に親水性の塗膜を被覆
したアルミニウム薄板と両面に撥水性の塗膜を被
覆したアルミニウム薄板が交互に並んで、フイン
を構成したことを特徴とするアルミニウム製熱交
換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1875387U JPH0518633Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1875387U JPH0518633Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63126786U JPS63126786U (ja) | 1988-08-18 |
| JPH0518633Y2 true JPH0518633Y2 (ja) | 1993-05-18 |
Family
ID=30812712
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1875387U Expired - Lifetime JPH0518633Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0518633Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5129464B2 (ja) * | 2006-07-06 | 2013-01-30 | 住友軽金属工業株式会社 | 冷蔵庫用熱交換器及びその製造方法 |
-
1987
- 1987-02-13 JP JP1875387U patent/JPH0518633Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63126786U (ja) | 1988-08-18 |
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