JPH05186201A - 燃料改質器 - Google Patents
燃料改質器Info
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- JPH05186201A JPH05186201A JP180092A JP180092A JPH05186201A JP H05186201 A JPH05186201 A JP H05186201A JP 180092 A JP180092 A JP 180092A JP 180092 A JP180092 A JP 180092A JP H05186201 A JPH05186201 A JP H05186201A
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- reforming
- partition cylinder
- fuel reformer
- fuel
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J8/00—Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes
- B01J8/02—Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with stationary particles, e.g. in fixed beds
- B01J8/06—Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with stationary particles, e.g. in fixed beds in tube reactors; the solid particles being arranged in tubes
- B01J8/062—Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with stationary particles, e.g. in fixed beds in tube reactors; the solid particles being arranged in tubes being installed in a furnace
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract
(57)【要約】
【目的】仕切円筒に伸縮手段を備えて、改質管内の粒状
改質触媒が燃料改質器の起動,停止時の昇温,降温時に
圧壊することを防止する。 【構成】仕切円筒31を、上部仕切円筒32とその内面
に柔軟な充填層36を介して嵌合される下部仕切円筒3
3で構成する。下部仕切円筒33は、軸方向に形成され
たスリット37aとスリット37aを跨いで円筒部を相
互に接続するU字状体37bとでなる伸縮手段37と、
複数の貫通孔34をその下端部に備え、外筒6の下部内
面に装着された複数の支持体35が貫通孔34に貫通
し、その径を伸縮可能に支持される。伸縮手段37内の
隙間には柔軟な充填材37cが詰められる。燃料改質器
の起動時に、内筒5が熱膨張することで内側環状空間8
中に充填された改質触媒が下部仕切円筒33を押した際
に、U字状体37bが幅方向に広がり、下部仕切円筒3
3の径が拡大することで、改質触媒に加わる応力を低減
する。
改質触媒が燃料改質器の起動,停止時の昇温,降温時に
圧壊することを防止する。 【構成】仕切円筒31を、上部仕切円筒32とその内面
に柔軟な充填層36を介して嵌合される下部仕切円筒3
3で構成する。下部仕切円筒33は、軸方向に形成され
たスリット37aとスリット37aを跨いで円筒部を相
互に接続するU字状体37bとでなる伸縮手段37と、
複数の貫通孔34をその下端部に備え、外筒6の下部内
面に装着された複数の支持体35が貫通孔34に貫通
し、その径を伸縮可能に支持される。伸縮手段37内の
隙間には柔軟な充填材37cが詰められる。燃料改質器
の起動時に、内筒5が熱膨張することで内側環状空間8
中に充填された改質触媒が下部仕切円筒33を押した際
に、U字状体37bが幅方向に広がり、下部仕切円筒3
3の径が拡大することで、改質触媒に加わる応力を低減
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化水素系の原燃料を
改質管に通流し、この原燃料を改質触媒により水蒸気改
質して水素に富む改質ガスに改質する燃料電池発電装置
用の燃料改質器に関する。
改質管に通流し、この原燃料を改質触媒により水蒸気改
質して水素に富む改質ガスに改質する燃料電池発電装置
用の燃料改質器に関する。
【0002】
【従来の技術】天然ガスやナフサ等の炭化水素系の原燃
料から水蒸気を付加した上で熱媒体により加熱しつつ改
質触媒により水素に富む改質ガスを生成し、この改質ガ
スを一酸化炭素変成器を経て燃料電池に供給する燃料改
質器として図11,図12および図13に示すものが特
願平2−40038として同じ出願人より既に提案され
ている。図11〜図13において1はその少なくとも下
部を炉容器3で覆われている改質管であり、その内側に
バーナ2が配設されている。改質管1は直立した仕切円
筒4と、これを挟んでこの内外に同心円状に配設され、
上部を仕切円筒4と接合するリング状の上部板10およ
び21で接続され、下部を仕切円筒4の下端から離して
リング状の底板7で接続された内筒5と外筒6とで形成
されている。このような構成により改質管1には下端部
で通じる内側環状空間8および外側環状空間9の2重環
状空間が形成される。外側環状空間9の上部には原料ガ
ス入口11が設けられ、また内側環状空間8の上部には
改質ガスマニホールド12を介して改質ガス出口13が
設けられる。改質管1には改質ガスマニホールド12を
除く内側環状空間8の全部に粒状改質触媒14が充填さ
れる。改質管1の下方および周囲には改質管と間隔を置
いて耐火断熱材15が配置され、改質管1との間にバー
ナ2からの熱媒体を導く熱媒体通路16が形成されてい
る。この熱媒体通路16の上部には熱媒体出口マニホー
ルド17を介して熱媒体出口18が設けられている。
料から水蒸気を付加した上で熱媒体により加熱しつつ改
質触媒により水素に富む改質ガスを生成し、この改質ガ
スを一酸化炭素変成器を経て燃料電池に供給する燃料改
質器として図11,図12および図13に示すものが特
願平2−40038として同じ出願人より既に提案され
ている。図11〜図13において1はその少なくとも下
部を炉容器3で覆われている改質管であり、その内側に
バーナ2が配設されている。改質管1は直立した仕切円
筒4と、これを挟んでこの内外に同心円状に配設され、
上部を仕切円筒4と接合するリング状の上部板10およ
び21で接続され、下部を仕切円筒4の下端から離して
リング状の底板7で接続された内筒5と外筒6とで形成
されている。このような構成により改質管1には下端部
で通じる内側環状空間8および外側環状空間9の2重環
状空間が形成される。外側環状空間9の上部には原料ガ
ス入口11が設けられ、また内側環状空間8の上部には
改質ガスマニホールド12を介して改質ガス出口13が
設けられる。改質管1には改質ガスマニホールド12を
除く内側環状空間8の全部に粒状改質触媒14が充填さ
れる。改質管1の下方および周囲には改質管と間隔を置
いて耐火断熱材15が配置され、改質管1との間にバー
ナ2からの熱媒体を導く熱媒体通路16が形成されてい
る。この熱媒体通路16の上部には熱媒体出口マニホー
ルド17を介して熱媒体出口18が設けられている。
【0003】以上のような構成の燃料改質器において、
バーナ2には燃料入口19からは燃料(燃料電池運転時
には燃料電池本体からの排出燃料ガス)が導入され、空
気入口20からの燃焼空気により燃焼し、燃焼ガスとし
ての熱媒体を生成する。熱媒体は改質管1の内側を改質
触媒充填部に沿って下方に流れ、引続いて熱媒体通路1
6を流れ、熱媒体マニホールド17を通って熱媒体出口
18から排出される。一方、原燃料と水蒸気とからなる
原料ガスは原料ガス入口11から流入し、外側環状空間
9を下方に流れ仕切円筒4の下端部で折返し内側環状空
間8に入り、内側環状空間8に充填された改質触媒層中
を上向きに流れ水素に富んだ改質ガスに改質され、改質
ガスマニホールド12を通って改質ガス出口13から出
ていく。なお、熱媒体通路16の間隙を狭くして熱媒体
の流速を上げることにより、外側環状空間9を流れる原
料ガスへの熱伝達を良好にし、これに伴って熱媒体排出
ガスの温度を下げることができる。
バーナ2には燃料入口19からは燃料(燃料電池運転時
には燃料電池本体からの排出燃料ガス)が導入され、空
気入口20からの燃焼空気により燃焼し、燃焼ガスとし
ての熱媒体を生成する。熱媒体は改質管1の内側を改質
触媒充填部に沿って下方に流れ、引続いて熱媒体通路1
6を流れ、熱媒体マニホールド17を通って熱媒体出口
18から排出される。一方、原燃料と水蒸気とからなる
原料ガスは原料ガス入口11から流入し、外側環状空間
9を下方に流れ仕切円筒4の下端部で折返し内側環状空
間8に入り、内側環状空間8に充填された改質触媒層中
を上向きに流れ水素に富んだ改質ガスに改質され、改質
ガスマニホールド12を通って改質ガス出口13から出
ていく。なお、熱媒体通路16の間隙を狭くして熱媒体
の流速を上げることにより、外側環状空間9を流れる原
料ガスへの熱伝達を良好にし、これに伴って熱媒体排出
ガスの温度を下げることができる。
【0004】上述のような燃料改質器において、天然ガ
スのような原燃料を水蒸気改質する際には高温の運転温
度で改質反応が行なわれ、改質管1を形成している耐熱
鋼の表面温度は、運転条件にもよるが700〜900℃
にもなる。また上述の燃料改質器は、この燃料改質器で
水素に富むガスに改質され一酸化炭素変成器によりさら
に一酸化炭素濃度の低いガスにされる改質ガスを燃料電
池の燃料として供給して燃料電池により発電する燃料電
池発電装置に組込まれる。このような燃料電池発電装置
全体の起動ならびに停止時間は、発電装置であるという
必要性から、より短いことが望まれており、1〜2時間
程度とすることが目標となっている。また最も頻度が高
い場合には毎日起動,停止を繰り返す場合がある。これ
らは、化学プラント用に用いられている燃料改質器と比
較して起動時間は約10〜100分の1、起動,停止頻
度は約250倍であり、極めて過酷な条件下で起動,停
止が行なわれることを意味する。
スのような原燃料を水蒸気改質する際には高温の運転温
度で改質反応が行なわれ、改質管1を形成している耐熱
鋼の表面温度は、運転条件にもよるが700〜900℃
にもなる。また上述の燃料改質器は、この燃料改質器で
水素に富むガスに改質され一酸化炭素変成器によりさら
に一酸化炭素濃度の低いガスにされる改質ガスを燃料電
池の燃料として供給して燃料電池により発電する燃料電
池発電装置に組込まれる。このような燃料電池発電装置
全体の起動ならびに停止時間は、発電装置であるという
必要性から、より短いことが望まれており、1〜2時間
程度とすることが目標となっている。また最も頻度が高
い場合には毎日起動,停止を繰り返す場合がある。これ
らは、化学プラント用に用いられている燃料改質器と比
較して起動時間は約10〜100分の1、起動,停止頻
度は約250倍であり、極めて過酷な条件下で起動,停
止が行なわれることを意味する。
【0005】図14は、図11〜13に示した燃料改質
器とは改質管の構成が一部異なる構成を持つ従来例の燃
料改質器の、改質管部のみの構成を示す部分断面図であ
る。図11〜図13の燃料改質器と同一部分には同じ符
号を付し、その説明を省略する。図14において、1a
は改質管であり、10aは内筒5および外筒6のそれぞ
れの上部と接合するリング状の上部板である。22は外
筒6の内面に上部板10aの下方から間隔を隔てて装着
されたリング状の中間板であり、仕切円筒4はその上端
をこの中間板22に接合されている。このような構成に
より改質管1aにも、改質管1と同様に、下端部で通じ
る内側環状空間8および外側環状空間9の2重環状空間
が形成される。なお、外側環状空間9の上部には、中間
板22の下方に原料ガス入口11が設けられ、また内側
環状空間8の上部には、改質ガスマニホールド12を介
して、上部板10aと中間板22との間に改質ガス出口
13が設けられる。この図14に示す構成を持つ従来例
の燃料改質器は、図11〜図13に示した構成を持つ従
来例の燃料改質器に対して、内筒5および外筒6を幅の
広い上部板10aにより一体に取り付けることで、改質
管の組立構成を簡単化している。
器とは改質管の構成が一部異なる構成を持つ従来例の燃
料改質器の、改質管部のみの構成を示す部分断面図であ
る。図11〜図13の燃料改質器と同一部分には同じ符
号を付し、その説明を省略する。図14において、1a
は改質管であり、10aは内筒5および外筒6のそれぞ
れの上部と接合するリング状の上部板である。22は外
筒6の内面に上部板10aの下方から間隔を隔てて装着
されたリング状の中間板であり、仕切円筒4はその上端
をこの中間板22に接合されている。このような構成に
より改質管1aにも、改質管1と同様に、下端部で通じ
る内側環状空間8および外側環状空間9の2重環状空間
が形成される。なお、外側環状空間9の上部には、中間
板22の下方に原料ガス入口11が設けられ、また内側
環状空間8の上部には、改質ガスマニホールド12を介
して、上部板10aと中間板22との間に改質ガス出口
13が設けられる。この図14に示す構成を持つ従来例
の燃料改質器は、図11〜図13に示した構成を持つ従
来例の燃料改質器に対して、内筒5および外筒6を幅の
広い上部板10aにより一体に取り付けることで、改質
管の組立構成を簡単化している。
【0006】図15は、図11〜図13および図14に
示した燃料改質器とは改質管の構成が一部異なる構成を
持つ従来例の燃料改質器の、改質管部のみの構成を示す
部分断面図である。図11〜図14に示した燃料改質器
と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図15において、1bは、円筒部の上部を丸みを持たせ
て直角に折り曲げて外側方に延長し、外筒6の内面と同
一径に形成した仕切円筒4aを備える改質管であり、仕
切円筒4aは、その折曲部の外縁で外筒6の内面に上部
板10aの下面から間隔を隔てて装着される。このよう
な構成により改質管1bにも、改質管1,1aと同様
に、下端部で通じる内側環状空間8および外側環状空間
9の2重環状空間が形成される。なお、外側環状空間9
の上部には、仕切円筒4aの折曲部の下方に原料ガス入
口11が設けられ、また内側環状空間8の上部には、改
質ガスマニホールド12を介して、上部板10aと仕切
円筒4aの折曲部との間に改質ガス出口13が設けられ
る。この図15に示す構成を持つ従来例の燃料改質器
は、図14に示した構成を持つ従来例の燃料改質器に対
して、仕切円筒4aの折曲部に丸みを持たせているの
で、原料ガスの通流時の圧損を低減することができる。
示した燃料改質器とは改質管の構成が一部異なる構成を
持つ従来例の燃料改質器の、改質管部のみの構成を示す
部分断面図である。図11〜図14に示した燃料改質器
と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図15において、1bは、円筒部の上部を丸みを持たせ
て直角に折り曲げて外側方に延長し、外筒6の内面と同
一径に形成した仕切円筒4aを備える改質管であり、仕
切円筒4aは、その折曲部の外縁で外筒6の内面に上部
板10aの下面から間隔を隔てて装着される。このよう
な構成により改質管1bにも、改質管1,1aと同様
に、下端部で通じる内側環状空間8および外側環状空間
9の2重環状空間が形成される。なお、外側環状空間9
の上部には、仕切円筒4aの折曲部の下方に原料ガス入
口11が設けられ、また内側環状空間8の上部には、改
質ガスマニホールド12を介して、上部板10aと仕切
円筒4aの折曲部との間に改質ガス出口13が設けられ
る。この図15に示す構成を持つ従来例の燃料改質器
は、図14に示した構成を持つ従来例の燃料改質器に対
して、仕切円筒4aの折曲部に丸みを持たせているの
で、原料ガスの通流時の圧損を低減することができる。
【0007】また、図14,図15に示した構成の燃料
改質器においても、図11〜図13に示した構成の燃料
改質器と同様に、原料ガスから水素に富んだ改質ガスを
生成し、燃料電池の燃料として供給するとともに、極め
て過酷な条件下で起動,停止が行なわれる。
改質器においても、図11〜図13に示した構成の燃料
改質器と同様に、原料ガスから水素に富んだ改質ガスを
生成し、燃料電池の燃料として供給するとともに、極め
て過酷な条件下で起動,停止が行なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来技術によ
る燃料電池発電装置用の燃料改質器は、化学プラント用
の改質器と比較して極めて過酷な温度変化条件下で頻繁
な起動,停止が繰り返され、これに伴い改質管を構成し
ている金属板は膨張,収縮を繰り返す。特に図11に示
す改質管のバーナ2に近い部分Aと原料ガスの入口に近
い部分Bの起動時の昇温曲線は、図16に示すようにバ
ーナ近接部の改質管表面温度Sはバーナの点火とともに
急速に上昇するのに対して、原料ガス入口部の改質管表
面温度Tはバーナ点火直後は熱媒体の持つ熱量が改質管
等の加熱に費やされるため温度の上昇度が遅く、このた
めバーナ点火直後には改質管に大きい温度差の温度分布
が生じる。この大きい温度差の温度分布によって、改質
管の外筒や仕切円筒よりも内筒の方が急速に熱膨張する
こととなり、改質触媒層は内筒の半径方向の膨張による
加圧力を受ける。こうした加圧力によって粒状改質触媒
は最悪の場合は圧壊を受けることとなり、粒状改質触媒
が圧壊して粉状になると改質触媒層の流体に対する圧力
損失が大きくなり、最悪の場合燃料電池発電装置の運転
の継続を不可能にすることとなる。
る燃料電池発電装置用の燃料改質器は、化学プラント用
の改質器と比較して極めて過酷な温度変化条件下で頻繁
な起動,停止が繰り返され、これに伴い改質管を構成し
ている金属板は膨張,収縮を繰り返す。特に図11に示
す改質管のバーナ2に近い部分Aと原料ガスの入口に近
い部分Bの起動時の昇温曲線は、図16に示すようにバ
ーナ近接部の改質管表面温度Sはバーナの点火とともに
急速に上昇するのに対して、原料ガス入口部の改質管表
面温度Tはバーナ点火直後は熱媒体の持つ熱量が改質管
等の加熱に費やされるため温度の上昇度が遅く、このた
めバーナ点火直後には改質管に大きい温度差の温度分布
が生じる。この大きい温度差の温度分布によって、改質
管の外筒や仕切円筒よりも内筒の方が急速に熱膨張する
こととなり、改質触媒層は内筒の半径方向の膨張による
加圧力を受ける。こうした加圧力によって粒状改質触媒
は最悪の場合は圧壊を受けることとなり、粒状改質触媒
が圧壊して粉状になると改質触媒層の流体に対する圧力
損失が大きくなり、最悪の場合燃料電池発電装置の運転
の継続を不可能にすることとなる。
【0009】これを回避する対策として、粒状改質触媒
に所要の圧壊強度を持たせることが必要となり、触媒自
体の圧壊強度を増大させるには触媒の担体であるアルミ
ナの強度を増加させることが必要となる。このためには
担体製作時の焼成温度を上昇させるか焼成時間を長くす
るかのいずれかの方法によって、γアルミナをαアルミ
ナに変成して結晶度を上げるようにする。しかしながら
結晶度を上げる結果、担体内部の細孔容積が減少してし
まうことになる。ところで担体内部の細孔は触媒反応速
度に直接寄与し、細孔容積が大きいほど触媒反応速度が
上昇し、触媒活性が向上する関係にあるため、細孔容積
の減少は触媒活性を低下させることになっていた。
に所要の圧壊強度を持たせることが必要となり、触媒自
体の圧壊強度を増大させるには触媒の担体であるアルミ
ナの強度を増加させることが必要となる。このためには
担体製作時の焼成温度を上昇させるか焼成時間を長くす
るかのいずれかの方法によって、γアルミナをαアルミ
ナに変成して結晶度を上げるようにする。しかしながら
結晶度を上げる結果、担体内部の細孔容積が減少してし
まうことになる。ところで担体内部の細孔は触媒反応速
度に直接寄与し、細孔容積が大きいほど触媒反応速度が
上昇し、触媒活性が向上する関係にあるため、細孔容積
の減少は触媒活性を低下させることになっていた。
【0010】このように触媒の圧壊強度と活性の関係は
相反する関係にあり、このために燃料電池発電装置用燃
料改質器の改質触媒は、圧壊強度と触媒活性とを適度に
バランスさせて製作しており、この結果改質触媒容積を
減少させることができず、例えばオンサイト用の燃料電
池発電装置のような場合には、燃料改質器のサイズをあ
る程度以下にすることができないという問題があった。
相反する関係にあり、このために燃料電池発電装置用燃
料改質器の改質触媒は、圧壊強度と触媒活性とを適度に
バランスさせて製作しており、この結果改質触媒容積を
減少させることができず、例えばオンサイト用の燃料電
池発電装置のような場合には、燃料改質器のサイズをあ
る程度以下にすることができないという問題があった。
【0011】本発明の目的は、仕切円筒に伸縮手段を備
えることで、改質管内の改質触媒層の粒状改質触媒が燃
料改質器の起動,停止動作時の昇温,降温時において圧
壊することのない燃料改質器を提供することにある。
えることで、改質管内の改質触媒層の粒状改質触媒が燃
料改質器の起動,停止動作時の昇温,降温時において圧
壊することのない燃料改質器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本発明では前述の目的
は、
は、
【0012】1)改質触媒が充填されている2重円筒構
造の改質管と、この改質管の内側に設置され前記改質管
を加熱するための熱媒体を供給するバーナと、この熱媒
体の経路を形成し少なくとも前記改質管の下部を包囲す
るよう構成された炉容器を備え、改質管は直立した仕切
円筒と、これを挟んでこの仕切円筒の内外に同心円状に
配設され上部を前記仕切円筒と接合するリング状の上部
板で接続され下部を前記仕切円筒の下端から離してリン
グ状の底板で接続された内筒と外筒で形成されており、
炭化水素系の原燃料を改質管に通流し、この原燃料を改
質触媒により水蒸気改質して水素に富む改質ガスに改質
する燃料改質器において、仕切円筒を上部板の下面に接
合された上部仕切円筒と、この上部仕切円筒の内面にそ
の外面が嵌め合わされる下部仕切円筒に分離して構成
し、この下部仕切円筒はその周方向に伸縮する伸縮手段
を備えた構成としたこと、また
造の改質管と、この改質管の内側に設置され前記改質管
を加熱するための熱媒体を供給するバーナと、この熱媒
体の経路を形成し少なくとも前記改質管の下部を包囲す
るよう構成された炉容器を備え、改質管は直立した仕切
円筒と、これを挟んでこの仕切円筒の内外に同心円状に
配設され上部を前記仕切円筒と接合するリング状の上部
板で接続され下部を前記仕切円筒の下端から離してリン
グ状の底板で接続された内筒と外筒で形成されており、
炭化水素系の原燃料を改質管に通流し、この原燃料を改
質触媒により水蒸気改質して水素に富む改質ガスに改質
する燃料改質器において、仕切円筒を上部板の下面に接
合された上部仕切円筒と、この上部仕切円筒の内面にそ
の外面が嵌め合わされる下部仕切円筒に分離して構成
し、この下部仕切円筒はその周方向に伸縮する伸縮手段
を備えた構成としたこと、また
【0013】2)改質触媒が充填されている2重円筒構
造の改質管と、この改質管の内側に設置され前記改質管
を加熱するための熱媒体を供給するバーナと、この熱媒
体の経路を形成し少なくとも前記改質管の下部を包囲す
るよう構成された炉容器を備え、改質管は直立した仕切
円筒と、これを挟んでこの仕切円筒の内外に同心円状に
配設され上部をリング状の上部板で接続され下部を前記
仕切円筒の下端から離してリング状の底板で接続された
内筒と外筒で形成され、前記仕切円筒はその上端部で前
記内筒の内面に接合されており、炭化水素系の原燃料を
改質管に通流し、この原燃料を改質触媒により水蒸気改
質して水素に富む改質ガスに改質する燃料改質器におい
て、仕切円筒を外筒の内面に接合された上部仕切円筒
と、この上部仕切円筒の内面にその外面が嵌め合わされ
る下部仕切円筒に分離して構成し、この下部仕切円筒は
その周方向に伸縮する伸縮手段を備えた構成としたこ
と、また
造の改質管と、この改質管の内側に設置され前記改質管
を加熱するための熱媒体を供給するバーナと、この熱媒
体の経路を形成し少なくとも前記改質管の下部を包囲す
るよう構成された炉容器を備え、改質管は直立した仕切
円筒と、これを挟んでこの仕切円筒の内外に同心円状に
配設され上部をリング状の上部板で接続され下部を前記
仕切円筒の下端から離してリング状の底板で接続された
内筒と外筒で形成され、前記仕切円筒はその上端部で前
記内筒の内面に接合されており、炭化水素系の原燃料を
改質管に通流し、この原燃料を改質触媒により水蒸気改
質して水素に富む改質ガスに改質する燃料改質器におい
て、仕切円筒を外筒の内面に接合された上部仕切円筒
と、この上部仕切円筒の内面にその外面が嵌め合わされ
る下部仕切円筒に分離して構成し、この下部仕切円筒は
その周方向に伸縮する伸縮手段を備えた構成としたこ
と、また
【0014】3)前記1項または2項記載の手段におい
て、伸縮手段は下部仕切円筒の上端から下端にわたり形
成されたスリットと、このスリットにより分離された円
筒部を相互に接続するU字状体で構成したこと、また
て、伸縮手段は下部仕切円筒の上端から下端にわたり形
成されたスリットと、このスリットにより分離された円
筒部を相互に接続するU字状体で構成したこと、また
【0015】4)前記1項または2項記載の手段におい
て、伸縮手段は下部仕切円筒の周方向に沿って設けられ
た複数のU字状屈曲部とした構成したこと、また
て、伸縮手段は下部仕切円筒の周方向に沿って設けられ
た複数のU字状屈曲部とした構成したこと、また
【0016】5)前記1項または2項記載の手段におい
て、伸縮手段は下部仕切円筒の周方向に沿って設けられ
た複数の波状屈曲部である構成としたこと、さらにまた
て、伸縮手段は下部仕切円筒の周方向に沿って設けられ
た複数の波状屈曲部である構成としたこと、さらにまた
【0017】6)前記1項または2項記載の手段におい
て、伸縮手段は、下部仕切円筒を形成する部材をその周
上の1点で軸方向に沿って分断して得られた1対の分断
部を備え、一方のこの分断部に円筒の外面側から凹ませ
て形成した外面段付部と、他方の分断部に円筒の内面側
から凹ませて形成した内面段付部を有し、前記1対の分
断部はこれら両段付部の凹み側を重ね合わせて前記分断
部以外の部材の厚さとほぼ等しい厚さに構成したこと、
で達成される。
て、伸縮手段は、下部仕切円筒を形成する部材をその周
上の1点で軸方向に沿って分断して得られた1対の分断
部を備え、一方のこの分断部に円筒の外面側から凹ませ
て形成した外面段付部と、他方の分断部に円筒の内面側
から凹ませて形成した内面段付部を有し、前記1対の分
断部はこれら両段付部の凹み側を重ね合わせて前記分断
部以外の部材の厚さとほぼ等しい厚さに構成したこと、
で達成される。
【0018】
【作用】本発明においては前述の構成としたので、粒状
改質触媒からなる改質触媒層を有する燃料改質器の起
動, 停止動作時に生じる温度差の大きい温度分布により
改質管の特に内筒に熱膨張が生じ、これが原因で改質触
媒層に圧縮応力が加わるが、下部仕切円筒に備えた周方
向に伸縮する伸縮手段が、下部仕切円筒に加えられる引
張応力に応じてその周方向寸法を延伸し、これにより下
部仕切円筒の径を増大させることで、改質触媒に加わる
圧縮応力を低減する。なお燃料改質器が定常運転に入
り、改質管に生じる温度差が減少し、改質触媒層に加わ
る圧縮応力が減少した場合には、伸縮手段はほぼ元の寸
法に戻り、これに伴い改質触媒層もほぼ元の形状に復す
る。
改質触媒からなる改質触媒層を有する燃料改質器の起
動, 停止動作時に生じる温度差の大きい温度分布により
改質管の特に内筒に熱膨張が生じ、これが原因で改質触
媒層に圧縮応力が加わるが、下部仕切円筒に備えた周方
向に伸縮する伸縮手段が、下部仕切円筒に加えられる引
張応力に応じてその周方向寸法を延伸し、これにより下
部仕切円筒の径を増大させることで、改質触媒に加わる
圧縮応力を低減する。なお燃料改質器が定常運転に入
り、改質管に生じる温度差が減少し、改質触媒層に加わ
る圧縮応力が減少した場合には、伸縮手段はほぼ元の寸
法に戻り、これに伴い改質触媒層もほぼ元の形状に復す
る。
【0019】
実施例1;図1は本発明の請求項1,3に対応した一実
施例による燃料改質器の改質管部の構成を示す断面斜視
図、図2は図1の上面断面図、図3は図1のP部詳細図
である。図11〜図13の従来例の燃料改質器と同一部
分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図1〜3
において従来例と異なるのは、その仕切円筒の構成であ
り、改質管30の仕切円筒31は、上部板10の下面に
接合された上部仕切円筒32と、上部仕切円筒32の内
面にその外面が嵌め合わされる下部仕切円筒33に分離
して構成される。さらに、下部仕切円筒33は、その上
端から下端にわたり形成されたスリット37aと、この
スリット37aにより分離された円筒部を相互に接続す
るU字状体37bで構成された伸縮手段37および、そ
の下端部に複数の貫通孔34を備えている。伸縮手段3
7のU字状体37bと下部仕切円筒33の円筒部に囲ま
れた隙間には、例えば無機質繊維の編組品等の耐熱材製
の柔軟な充填材37cが詰められて、この部位から原料
ガスがバイパスするのを防止している。35は、外筒6
の下部内面に前記下部仕切円筒33の貫通孔34に向け
て突出させて装着された複数の支持体であり、この支持
体35は貫通孔34に差し込まれ、下部仕切円筒33を
その径が自由に伸縮可能なように支持する。36は、上
部仕切円筒32と下部仕切円筒33との嵌合部に挿入さ
れた例えば無機質繊維の編組品等の耐熱材製の柔軟な充
填層で、この嵌合部を原料ガスや改質ガスが通過するの
を阻止するためのものである。なお必要に応じ、上部仕
切円筒32の下端の角部は外面から、また下部仕切円筒
33の上端の角部は内面から、それぞれ面取処理を施さ
れて、原料ガスおよび改質ガスがスムースに通流される
ようにする。
施例による燃料改質器の改質管部の構成を示す断面斜視
図、図2は図1の上面断面図、図3は図1のP部詳細図
である。図11〜図13の従来例の燃料改質器と同一部
分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図1〜3
において従来例と異なるのは、その仕切円筒の構成であ
り、改質管30の仕切円筒31は、上部板10の下面に
接合された上部仕切円筒32と、上部仕切円筒32の内
面にその外面が嵌め合わされる下部仕切円筒33に分離
して構成される。さらに、下部仕切円筒33は、その上
端から下端にわたり形成されたスリット37aと、この
スリット37aにより分離された円筒部を相互に接続す
るU字状体37bで構成された伸縮手段37および、そ
の下端部に複数の貫通孔34を備えている。伸縮手段3
7のU字状体37bと下部仕切円筒33の円筒部に囲ま
れた隙間には、例えば無機質繊維の編組品等の耐熱材製
の柔軟な充填材37cが詰められて、この部位から原料
ガスがバイパスするのを防止している。35は、外筒6
の下部内面に前記下部仕切円筒33の貫通孔34に向け
て突出させて装着された複数の支持体であり、この支持
体35は貫通孔34に差し込まれ、下部仕切円筒33を
その径が自由に伸縮可能なように支持する。36は、上
部仕切円筒32と下部仕切円筒33との嵌合部に挿入さ
れた例えば無機質繊維の編組品等の耐熱材製の柔軟な充
填層で、この嵌合部を原料ガスや改質ガスが通過するの
を阻止するためのものである。なお必要に応じ、上部仕
切円筒32の下端の角部は外面から、また下部仕切円筒
33の上端の角部は内面から、それぞれ面取処理を施さ
れて、原料ガスおよび改質ガスがスムースに通流される
ようにする。
【0020】図4は、本発明の請求項2,3に対応した
一実施例による燃料改質器の改質管部の構成を示す部分
断面図である。図14の従来例の燃料改質器および図1
〜3の本発明の請求項1,3に対応した一実施例の燃料
改質器と、同一部分には同じ符号を付し、その説明を省
略する。図4において、本発明の請求項1,3に対応し
た一実施例と異なるのは、仕切円筒に関する構成であ
り、改質管30aに備えられた仕切円筒31aの構成
は、上部仕切円筒32aが中間板22の下面に接合され
ること以外は、支持体35を有することも含めて、本発
明の請求項1,3に対応した一実施例と同一である。
一実施例による燃料改質器の改質管部の構成を示す部分
断面図である。図14の従来例の燃料改質器および図1
〜3の本発明の請求項1,3に対応した一実施例の燃料
改質器と、同一部分には同じ符号を付し、その説明を省
略する。図4において、本発明の請求項1,3に対応し
た一実施例と異なるのは、仕切円筒に関する構成であ
り、改質管30aに備えられた仕切円筒31aの構成
は、上部仕切円筒32aが中間板22の下面に接合され
ること以外は、支持体35を有することも含めて、本発
明の請求項1,3に対応した一実施例と同一である。
【0021】図5は、本発明の請求項2,3に対応した
異なる実施例による燃料改質器の改質管部の構成を示す
部分断面図である。図15の従来例の燃料改質器および
図1〜3の本発明の請求項1,3に対応した一実施例の
燃料改質器と、同一部分には同じ符号を付し、その説明
を省略する。図5おいて本発明の請求項1,3に対応し
た一実施例と異なるのは、仕切円筒に関する構成であ
り、改質管30bに備えられた仕切円筒31bの構成
は、上部仕切円筒32bが、直立円筒部の上部を丸みを
持たせて直角に折り曲げて外側方に延長し外筒6の内面
と同一径に形成したものであり、その折曲部の外縁で外
筒6の内面に上部板10aの下面から間隔を隔てて装着
されること以外は、支持体35を有することも含めて、
本発明の請求項1,3に対応した一実施例と同一であ
る。
異なる実施例による燃料改質器の改質管部の構成を示す
部分断面図である。図15の従来例の燃料改質器および
図1〜3の本発明の請求項1,3に対応した一実施例の
燃料改質器と、同一部分には同じ符号を付し、その説明
を省略する。図5おいて本発明の請求項1,3に対応し
た一実施例と異なるのは、仕切円筒に関する構成であ
り、改質管30bに備えられた仕切円筒31bの構成
は、上部仕切円筒32bが、直立円筒部の上部を丸みを
持たせて直角に折り曲げて外側方に延長し外筒6の内面
と同一径に形成したものであり、その折曲部の外縁で外
筒6の内面に上部板10aの下面から間隔を隔てて装着
されること以外は、支持体35を有することも含めて、
本発明の請求項1,3に対応した一実施例と同一であ
る。
【0022】本発明の実施例1では前述の構成とするこ
とにより、燃料改質器の起動,停止動作時に生じる温度
差の大きい温度分布により改質管30,30a,30b
に熱変形が生じ、特にその内筒5が仕切円筒31,31
a,31bよりも急速に熱膨張したとしても、内筒5の
熱膨張を受けた粒状改質触媒14が仕切円筒31〜31
bを押した際に、仕切円筒31〜31bが周方向に引張
力を受けて、その伸縮手段37のU字状体37bが幅方
向に広げられ、スリット37aの隙間が図6に示すよう
に、b寸法からb’寸法に拡大し、それにつれ下部仕切
円筒33の径が拡大する。これにより、粒状改質触媒層
の径方向寸法は、内筒5が熱膨張しておらず従って伸縮
手段37が拡幅する前の寸法aに対して、内筒5が熱膨
張しても伸縮手段37が拡幅することでa寸法とほとん
ど同一のa’寸法を保持することができ、内筒5が熱膨
張しても、粒状改質触媒14の受ける圧縮応力は大幅に
低減される。なお、上部仕切円筒32,32a,32b
と下部仕切円筒33との嵌合部においても、この部位に
は柔軟な耐熱材製の充填層36が挿入されているので、
他の部位同様に下部仕切円筒33はその径を伸縮するこ
とができる。
とにより、燃料改質器の起動,停止動作時に生じる温度
差の大きい温度分布により改質管30,30a,30b
に熱変形が生じ、特にその内筒5が仕切円筒31,31
a,31bよりも急速に熱膨張したとしても、内筒5の
熱膨張を受けた粒状改質触媒14が仕切円筒31〜31
bを押した際に、仕切円筒31〜31bが周方向に引張
力を受けて、その伸縮手段37のU字状体37bが幅方
向に広げられ、スリット37aの隙間が図6に示すよう
に、b寸法からb’寸法に拡大し、それにつれ下部仕切
円筒33の径が拡大する。これにより、粒状改質触媒層
の径方向寸法は、内筒5が熱膨張しておらず従って伸縮
手段37が拡幅する前の寸法aに対して、内筒5が熱膨
張しても伸縮手段37が拡幅することでa寸法とほとん
ど同一のa’寸法を保持することができ、内筒5が熱膨
張しても、粒状改質触媒14の受ける圧縮応力は大幅に
低減される。なお、上部仕切円筒32,32a,32b
と下部仕切円筒33との嵌合部においても、この部位に
は柔軟な耐熱材製の充填層36が挿入されているので、
他の部位同様に下部仕切円筒33はその径を伸縮するこ
とができる。
【0023】実施例2;図7は本発明の請求項1,2,
4に対応した一実施例による燃料改質器の下部仕切円筒
の構成を示す部分上面図である。本発明の実施例2によ
る燃料改質器の構成は、前述した実施例1の場合の図1
〜図5に示した燃料改質器に対して、下部仕切円筒のみ
が異なるものである。図7において、40は下部仕切円
筒であり、その円筒を形成する部材41の周方向に沿っ
てその突端42aをこの下部仕切円筒の内側に向けて設
けた複数のU字状屈曲部42が形成されている。また図
中に明示しないが、下部仕切円筒40は、前述した実施
例1の場合の図1に示した複数の貫通孔34を、その下
端部に備えている。
4に対応した一実施例による燃料改質器の下部仕切円筒
の構成を示す部分上面図である。本発明の実施例2によ
る燃料改質器の構成は、前述した実施例1の場合の図1
〜図5に示した燃料改質器に対して、下部仕切円筒のみ
が異なるものである。図7において、40は下部仕切円
筒であり、その円筒を形成する部材41の周方向に沿っ
てその突端42aをこの下部仕切円筒の内側に向けて設
けた複数のU字状屈曲部42が形成されている。また図
中に明示しないが、下部仕切円筒40は、前述した実施
例1の場合の図1に示した複数の貫通孔34を、その下
端部に備えている。
【0024】図8は本発明の請求項1,2,4に対応し
た異なる実施例による燃料改質器の下部仕切円筒の構成
を示す部分上面図である。本異なる実施例による燃料改
質器の構成は、前述した実施例1の場合の図1〜図5に
示した燃料改質器に対して、下部仕切円筒のみが異なる
ものである。図8において、43は下部仕切円筒であ
り、円弧部44aと、この円弧部44aの両端から円弧
の中心に向けてほぼ直角に折り曲げられた折曲部44
b,44cを持つ複数の筒部材44を、その円弧部44
aを連ねて円筒状に形成したものである。相互に隣接す
る筒部材44は、それらの折曲部44b,44cのそれ
ぞれの端末部44d,44eで、例えば溶接などの方法
により接合され、U字状屈曲部をなしている。また図中
に明示しないが、下部仕切円筒43は、前述した実施例
1の場合の図1に示した複数の貫通孔34を、その下端
部に備えている。
た異なる実施例による燃料改質器の下部仕切円筒の構成
を示す部分上面図である。本異なる実施例による燃料改
質器の構成は、前述した実施例1の場合の図1〜図5に
示した燃料改質器に対して、下部仕切円筒のみが異なる
ものである。図8において、43は下部仕切円筒であ
り、円弧部44aと、この円弧部44aの両端から円弧
の中心に向けてほぼ直角に折り曲げられた折曲部44
b,44cを持つ複数の筒部材44を、その円弧部44
aを連ねて円筒状に形成したものである。相互に隣接す
る筒部材44は、それらの折曲部44b,44cのそれ
ぞれの端末部44d,44eで、例えば溶接などの方法
により接合され、U字状屈曲部をなしている。また図中
に明示しないが、下部仕切円筒43は、前述した実施例
1の場合の図1に示した複数の貫通孔34を、その下端
部に備えている。
【0025】本発明の実施例2では前述の構成とするこ
とにより、この下部仕切円筒40,43が、前述した実
施例1の場合の図1に示した燃料改質器において、下部
仕切円筒33に置き換えて使用された場合に、燃料改質
器の起動,停止動作時に生じる温度差の大きい温度分布
により内筒5が下部仕切円筒40,43よりも急速に熱
膨張したとしても、内筒5の熱膨張を受けた粒状改質触
媒14が下部仕切円筒40,43を押した際に、下部仕
切円筒40,43が周方向に引張力を受けて、複数のU
字状屈曲部42あるいは複数の折曲部44b,44cが
下部仕切円筒40,43の周方向に広げられ、下部仕切
円筒40,43の径が、前述した実施例1の場合の図6
に示したことと同様に拡大する。これにより、粒状改質
触媒層の径方向寸法は、内筒5が膨張する前の寸法に対
して、内筒5の膨張後であってもほとんど同一の寸法を
保持することができ、内筒5が熱膨張しても、粒状改質
触媒14の受ける圧縮応力は大幅に低減される。
とにより、この下部仕切円筒40,43が、前述した実
施例1の場合の図1に示した燃料改質器において、下部
仕切円筒33に置き換えて使用された場合に、燃料改質
器の起動,停止動作時に生じる温度差の大きい温度分布
により内筒5が下部仕切円筒40,43よりも急速に熱
膨張したとしても、内筒5の熱膨張を受けた粒状改質触
媒14が下部仕切円筒40,43を押した際に、下部仕
切円筒40,43が周方向に引張力を受けて、複数のU
字状屈曲部42あるいは複数の折曲部44b,44cが
下部仕切円筒40,43の周方向に広げられ、下部仕切
円筒40,43の径が、前述した実施例1の場合の図6
に示したことと同様に拡大する。これにより、粒状改質
触媒層の径方向寸法は、内筒5が膨張する前の寸法に対
して、内筒5の膨張後であってもほとんど同一の寸法を
保持することができ、内筒5が熱膨張しても、粒状改質
触媒14の受ける圧縮応力は大幅に低減される。
【0026】実施例3;図9は本発明の請求項1,2,
5に対応した一実施例による燃料改質器の下部仕切円筒
の構成を示す部分上面図である。本発明の実施例3によ
る燃料改質器の構成は、前述した実施例1の場合の図1
〜図5に示した燃料改質器に対して、下部仕切円筒のみ
が異なるものである。図9において、45は下部仕切円
筒であり、その円筒を形成する部材の周方向に沿って、
その円筒の半径方向に向かい凹凸する波状屈曲部45a
を連続して形成したものである。また図中に明示しない
が、下部仕切円筒45は、前述した実施例1の場合の図
1に示した複数の貫通孔34を、その下端部に備えてい
る。
5に対応した一実施例による燃料改質器の下部仕切円筒
の構成を示す部分上面図である。本発明の実施例3によ
る燃料改質器の構成は、前述した実施例1の場合の図1
〜図5に示した燃料改質器に対して、下部仕切円筒のみ
が異なるものである。図9において、45は下部仕切円
筒であり、その円筒を形成する部材の周方向に沿って、
その円筒の半径方向に向かい凹凸する波状屈曲部45a
を連続して形成したものである。また図中に明示しない
が、下部仕切円筒45は、前述した実施例1の場合の図
1に示した複数の貫通孔34を、その下端部に備えてい
る。
【0027】本発明の実施例3では前述の構成とするこ
とにより、この下部仕切円筒45が、前述した実施例1
の場合の図1に示した燃料改質器において、下部仕切円
筒33に置き換えて使用された場合に、燃料改質器の起
動,停止動作時に生じる温度差の大きい温度分布により
内筒5が下部仕切円筒45よりも急速に熱膨張したとし
ても、内筒5の熱膨張を受けた粒状改質触媒14が下部
仕切円筒45を押した際に、下部仕切円筒45は周方向
に引張力を受けて、複数の波状屈曲部45aが広げられ
ることで周方向に伸ばされ、下部仕切円筒45の径が、
前述した実施例1の場合の図6に示したことと同様に拡
大する。これにより、粒状改質触媒層の径方向寸法は、
内筒5が膨張する前の寸法に対して、内筒5の膨張後で
あってもほとんど同一の寸法を保持することができ、内
筒5が熱膨張しても、粒状改質触媒14の受ける圧縮応
力は大幅に低減される。
とにより、この下部仕切円筒45が、前述した実施例1
の場合の図1に示した燃料改質器において、下部仕切円
筒33に置き換えて使用された場合に、燃料改質器の起
動,停止動作時に生じる温度差の大きい温度分布により
内筒5が下部仕切円筒45よりも急速に熱膨張したとし
ても、内筒5の熱膨張を受けた粒状改質触媒14が下部
仕切円筒45を押した際に、下部仕切円筒45は周方向
に引張力を受けて、複数の波状屈曲部45aが広げられ
ることで周方向に伸ばされ、下部仕切円筒45の径が、
前述した実施例1の場合の図6に示したことと同様に拡
大する。これにより、粒状改質触媒層の径方向寸法は、
内筒5が膨張する前の寸法に対して、内筒5の膨張後で
あってもほとんど同一の寸法を保持することができ、内
筒5が熱膨張しても、粒状改質触媒14の受ける圧縮応
力は大幅に低減される。
【0028】実施例4;図10は本発明の請求項1,
2,6に対応した一実施例による燃料改質器の下部仕切
円筒の構成を示す、(a)は上面図、(b)は図10a
のQ部詳細図である。本発明の実施例4による燃料改質
器の構成は、前述した実施例1の場合の図1〜図5に示
した燃料改質器に対して、下部仕切円筒のみが異なるも
のである。図10において、46は下部仕切円筒であ
り、その円筒を形成する部材をその周上の1点で軸方向
に沿って分断し、その結果得られた1対の分断部46
a,46bの、一方の分断部46aに円筒の外面側から
凹ませた外面段付部46cを形成し、他方の分断部46
bに円筒の内面側から凹ませた内面段付部46dを形成
し、これら両段付部46c,46dを図示の如くその凹
み側を重ね合わせて、分断部46a,46b以外の部位
の厚さとほぼ等しい厚さとし、これにより、いずれの部
位もほぼ等しい厚さを持つ円筒状に形成したものであ
る。また図中に明示しないが、下部仕切円筒46は、前
述した実施例1の場合の図1に示した複数の貫通孔34
を、その下端部に備えている。
2,6に対応した一実施例による燃料改質器の下部仕切
円筒の構成を示す、(a)は上面図、(b)は図10a
のQ部詳細図である。本発明の実施例4による燃料改質
器の構成は、前述した実施例1の場合の図1〜図5に示
した燃料改質器に対して、下部仕切円筒のみが異なるも
のである。図10において、46は下部仕切円筒であ
り、その円筒を形成する部材をその周上の1点で軸方向
に沿って分断し、その結果得られた1対の分断部46
a,46bの、一方の分断部46aに円筒の外面側から
凹ませた外面段付部46cを形成し、他方の分断部46
bに円筒の内面側から凹ませた内面段付部46dを形成
し、これら両段付部46c,46dを図示の如くその凹
み側を重ね合わせて、分断部46a,46b以外の部位
の厚さとほぼ等しい厚さとし、これにより、いずれの部
位もほぼ等しい厚さを持つ円筒状に形成したものであ
る。また図中に明示しないが、下部仕切円筒46は、前
述した実施例1の場合の図1に示した複数の貫通孔34
を、その下端部に備えている。
【0029】本発明の実施例4では前述の構成とするこ
とにより、この下部仕切円筒46が、前述した実施例1
の場合の図1に示した燃料改質器において、下部仕切円
筒33に置き換えて使用された場合に、燃料改質器の起
動,停止動作時に生じる温度差の大きい温度分布により
内筒5が下部仕切円筒46よりも急速に熱膨張したとし
ても、内筒5の熱膨張を受けた粒状改質触媒14が下部
仕切円筒46を押した際に、下部仕切円筒46は周方向
に引張力を受けて、両分断部46a,46bが互いに離
間するよう周方向に広げられ、下部仕切円筒46の径
が、前述した実施例1の場合の図6に示したことと同様
に拡大する。これにより、粒状改質触媒層の径方向寸法
は、内筒5が膨張する前の寸法に対して、内筒5の膨張
後であってもほとんど同一の寸法を保持することがで
き、内筒5が熱膨張しても、粒状改質触媒14の受ける
圧縮応力は大幅に低減される。
とにより、この下部仕切円筒46が、前述した実施例1
の場合の図1に示した燃料改質器において、下部仕切円
筒33に置き換えて使用された場合に、燃料改質器の起
動,停止動作時に生じる温度差の大きい温度分布により
内筒5が下部仕切円筒46よりも急速に熱膨張したとし
ても、内筒5の熱膨張を受けた粒状改質触媒14が下部
仕切円筒46を押した際に、下部仕切円筒46は周方向
に引張力を受けて、両分断部46a,46bが互いに離
間するよう周方向に広げられ、下部仕切円筒46の径
が、前述した実施例1の場合の図6に示したことと同様
に拡大する。これにより、粒状改質触媒層の径方向寸法
は、内筒5が膨張する前の寸法に対して、内筒5の膨張
後であってもほとんど同一の寸法を保持することがで
き、内筒5が熱膨張しても、粒状改質触媒14の受ける
圧縮応力は大幅に低減される。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、仕切円筒を上部板の下
面に接合された上部仕切円筒と、この上部仕切円筒の内
面にその外面が嵌め合わされる下部仕切円筒に分離する
とともに、この下部仕切円筒にその周方向に伸縮する伸
縮手段を備えた構成としたので、燃料改質器の起動,停
止動作時の改質管に生じる大きい温度差の温度分布によ
る熱変形によって改質触媒層に生じる応力を、前記伸縮
手段が周方向に伸縮して下部仕切円筒の径が増減するこ
とで吸収することができ、改質触媒に加わる圧縮応力を
大幅に低減できる。このことにより、粒状改質触媒とし
て有孔容積が大きくしたがって圧壊強度は低いが反応速
度の大きい触媒を使用することが可能となり、改質触媒
層の容積を小さくでき、これにより燃料改質器をコンパ
クトにすることができるという効果を奏する。
面に接合された上部仕切円筒と、この上部仕切円筒の内
面にその外面が嵌め合わされる下部仕切円筒に分離する
とともに、この下部仕切円筒にその周方向に伸縮する伸
縮手段を備えた構成としたので、燃料改質器の起動,停
止動作時の改質管に生じる大きい温度差の温度分布によ
る熱変形によって改質触媒層に生じる応力を、前記伸縮
手段が周方向に伸縮して下部仕切円筒の径が増減するこ
とで吸収することができ、改質触媒に加わる圧縮応力を
大幅に低減できる。このことにより、粒状改質触媒とし
て有孔容積が大きくしたがって圧壊強度は低いが反応速
度の大きい触媒を使用することが可能となり、改質触媒
層の容積を小さくでき、これにより燃料改質器をコンパ
クトにすることができるという効果を奏する。
【図1】本発明の実施例1による燃料改質器の改質管部
の構成を示す断面斜視図
の構成を示す断面斜視図
【図2】図1の上面断面図
【図3】図1のP部詳細図
【図4】本発明の実施例1による異なる燃料改質器の改
質管部の構成を示す部分断面図
質管部の構成を示す部分断面図
【図5】本発明の実施例1によるさらに異なる燃料改質
器の改質管部の構成を示す部分断面図
器の改質管部の構成を示す部分断面図
【図6】図1による燃料改質器の伸縮手段の動作を説明
する図で、(a)は伸縮手段が拡幅前の状態、(b)は
伸縮手段の拡幅後の状態を示す。
する図で、(a)は伸縮手段が拡幅前の状態、(b)は
伸縮手段の拡幅後の状態を示す。
【図7】本発明の実施例2による燃料改質器の下部仕切
円筒の構成を示す部分上面図
円筒の構成を示す部分上面図
【図8】本発明の実施例2による異なる燃料改質器の下
部仕切円筒の構成を示す部分上面図
部仕切円筒の構成を示す部分上面図
【図9】本発明の実施例3による燃料改質器の下部仕切
円筒の構成を示す部分上面図
円筒の構成を示す部分上面図
【図10】本発明の実施例4による燃料改質器の下部仕
切円筒の構成を示す、(a)は上面図、(b)は図10
aのQ部詳細図
切円筒の構成を示す、(a)は上面図、(b)は図10
aのQ部詳細図
【図11】従来例の燃料改質器の断面図
【図12】図11による燃料改質器の改質管部の構成を
示す断面斜視図
示す断面斜視図
【図13】図12のR部詳細図
【図14】従来例の異なる燃料改質器の改質管部の構成
を示す部分断面図
を示す部分断面図
【図15】従来例のさらに異なる燃料改質器の改質管部
の構成を示す部分断面図
の構成を示す部分断面図
【図16】燃料改質器の起動時の改質管の昇温特性を示
す図
す図
2 バーナ 3 炉容器 5 内筒 6 外筒 7 底板 8 内部環状空間 10 上部板 10a 上部板 14 改質触媒 30 改質管 30a 改質管 30b 改質管 31 仕切円筒 31a 仕切円筒 31b 仕切円筒 32 上部仕切円筒 32a 上部仕切円筒 32b 上部仕切円筒 33 下部仕切円筒 34 貫通孔 35 支持体 36 充填層 37 伸縮手段 37a スリット 37b U字状体 40 下部仕切円筒 42 U字状屈曲部 43 下部仕切円筒 45 下部仕切円筒 45a 波状屈曲部 46 下部仕切円筒 46a 分断部 46b 分断部 46c 外面段付部 46d 内面段付部
Claims (6)
- 【請求項1】改質触媒が充填されている2重円筒構造の
改質管と、この改質管の内側に設置され前記改質管を加
熱するための熱媒体を供給するバーナと、この熱媒体の
経路を形成し少なくとも前記改質管の下部を包囲するよ
う構成された炉容器を備え、前記改質管は直立した仕切
円筒と、これを挟んでこの仕切円筒の内外に同心円状に
配設され上部を前記仕切円筒と接合するリング状の上部
板で接続され下部を前記仕切円筒の下端から離してリン
グ状の底板で接続された内筒と外筒で形成されており、
炭化水素系の原燃料を改質管に通流し、この原燃料を改
質触媒により水蒸気改質して水素に富む改質ガスに改質
する燃料改質器において、仕切円筒を上部板の下面に接
合された上部仕切円筒と、この上部仕切円筒の内面にそ
の外面が嵌め合わされる下部仕切円筒に分離して構成
し、この下部仕切円筒はその周方向に伸縮する伸縮手段
を備えたことを特徴とする燃料改質器。 - 【請求項2】改質触媒が充填されている2重円筒構造の
改質管と、この改質管の内側に設置され前記改質管を加
熱するための熱媒体を供給するバーナと、この熱媒体の
経路を形成し少なくとも前記改質管の下部を包囲するよ
う構成された炉容器を備え、改質管は直立した仕切円筒
と、これを挟んでこの仕切円筒の内外に同心円状に配設
され上部をリング状の上部板で接続され下部を前記仕切
円筒の下端から離してリング状の底板で接続された内筒
と外筒で形成され、前記仕切円筒はその上端部で前記内
筒の内面に接合されており、炭化水素系の原燃料を改質
管に通流し、この原燃料を改質触媒により水蒸気改質し
て水素に富む改質ガスに改質する燃料改質器において、
仕切円筒を外筒の内面に接合された上部仕切円筒と、こ
の上部仕切円筒の内面にその外面が嵌め合わされる下部
仕切円筒に分離して構成し、この下部仕切円筒はその周
方向に伸縮する伸縮手段を備えたことを特徴とする燃料
改質器。 - 【請求項3】請求項1または請求項2記載の燃料改質器
において、伸縮手段は下部仕切円筒の上端から下端にわ
たり形成されたスリットと、このスリットにより分離さ
れた円筒部を相互に接続するU字状体で構成したことを
特徴とする燃料改質器。 - 【請求項4】請求項1または請求項2記載の燃料改質器
において、伸縮手段は下部仕切円筒の周方向に沿って設
けられた複数のU字状屈曲部であることを特徴とした燃
料改質器。 - 【請求項5】請求項1または請求項2記載の燃料改質器
において、伸縮手段は下部仕切円筒の周方向に沿って設
けられた複数の波状屈曲部であることを特徴とした燃料
改質器。 - 【請求項6】請求項1または請求項2記載の燃料改質器
において、伸縮手段は、下部仕切円筒を形成する部材を
その周上の1点で軸方向に沿って分断して得られた1対
の分断部を備え、一方のこの分断部に円筒の外面側から
凹ませて形成した外面段付部と、他方の分断部に円筒の
内面側から凹ませて形成した内面段付部を有し、前記1
対の分断部はこれら両段付部の凹み側を重ね合わせて前
記分断部以外の部材の厚さとほぼ等しい厚さに構成され
たことを特徴とした燃料改質器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP180092A JPH05186201A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 燃料改質器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP180092A JPH05186201A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 燃料改質器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05186201A true JPH05186201A (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=11511653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP180092A Pending JPH05186201A (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 燃料改質器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05186201A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6103411A (en) * | 1997-05-27 | 2000-08-15 | Sanyo Electric Co., Lted. | Hydrogen production apparatus and method operable without supply of steam and suitable for fuel cell systems |
JP2011006279A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Panasonic Corp | 水素生成装置 |
JP2012000609A (ja) * | 2010-06-11 | 2012-01-05 | IFP Energies Nouvelles | 反応器の上部ドームから吊されたバヨネット管と煙突体とを有する交換器−反応器 |
JP2014501679A (ja) * | 2010-11-05 | 2014-01-23 | ミドレックス テクノロジーズ,インコーポレイテッド | 肉厚が変化する改質管装置及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-01-09 JP JP180092A patent/JPH05186201A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6103411A (en) * | 1997-05-27 | 2000-08-15 | Sanyo Electric Co., Lted. | Hydrogen production apparatus and method operable without supply of steam and suitable for fuel cell systems |
JP2011006279A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Panasonic Corp | 水素生成装置 |
JP2012000609A (ja) * | 2010-06-11 | 2012-01-05 | IFP Energies Nouvelles | 反応器の上部ドームから吊されたバヨネット管と煙突体とを有する交換器−反応器 |
JP2014501679A (ja) * | 2010-11-05 | 2014-01-23 | ミドレックス テクノロジーズ,インコーポレイテッド | 肉厚が変化する改質管装置及びその製造方法 |
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