JPH05185940A - 三輪バッテリ式フォークリフト - Google Patents

三輪バッテリ式フォークリフト

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JPH05185940A
JPH05185940A JP2212592A JP2212592A JPH05185940A JP H05185940 A JPH05185940 A JP H05185940A JP 2212592 A JP2212592 A JP 2212592A JP 2212592 A JP2212592 A JP 2212592A JP H05185940 A JPH05185940 A JP H05185940A
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rack
steering
pinion
wheel
piston
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Junichi Kuwayama
純一 桑山
Masanao Kobayakawa
正直 小早川
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 三輪バッテリ式フォークリフトにおいて,付
属機器の配置スペースを大きく取ることができ,コンパ
クトで,かつ機構簡単な,耐久性に優れた,操舵装置を
提供すること。 【構成】 後部に1つの操舵輪73を有し,該操舵輪7
3を操舵装置により旋回させる形式の三輪バッテリ式フ
ォークリフトにおいて,該操舵装置は,操舵輪73に設
けたピニオン1と,該ピニオンに噛合するラック2と,
該ラック2をその軸方向に移動させる油圧シリンダ23
1(232)とを有する。ラック2の左右移動により,
ピニオン1を回動し,操舵輪73を左右に旋回させる。
また,ラック2と油圧シリンダ231との間には,樹脂
ブッシュ3を介設し,旋回時にピニオン1から生ずる反
力を樹脂ブッシュ3により受け止める。これにより,上
記反力に基づく,両者間の摩擦傷の発生が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,1つの後輪を操舵輪と
する三輪バッテリ式フォークリフト,特に該操舵輪の操
舵装置の機構に関する。
【0002】
【従来技術】図9及び図10に示すごとく,三輪バッテ
リ式フォークリフト7は,車台75の前部に2つの前輪
71,72を,後部に1つの操舵輪73を有する。そし
て,ステアリングホイール86を操作することにより,
次に示すごとく,操舵輪73を左右方向に回動操作し
て,所望の進行方向へ旋回するよう構成されている。な
お,両図において,符号76はフォーク,77はバッテ
リーケースである。
【0003】次に,上記ステアリングホイール86と操
舵輪73との間の操舵機構につき,図6〜図8を用いて
説明する。まず,図6に示すごとく,操舵輪73の上部
に設けたスプロケットホイール97にはチェーン95を
介してシリンダチューブ94を連結する。該シリンダチ
ューブ94には,油圧ホース81,82を介してステア
リングコントロールバルブ85が連結されている。そし
て,ステアリングホイール86を操作することにより,
油圧によりシリンダチューブ94を左右に移動させ,チ
ェーン95,スプロケットホイール97を介して操舵輪
73を操舵する。以下,これを詳述する。
【0004】即ち,図7,図8に示すごとく,操舵輪7
3の上部には舵取り軸74を介してスプロケットホイー
ル97を設ける。一方,シリンダチューブ94は,その
内部にピストン93を有し,該ピストン93の両側にピ
ストンロッド91,92を連結している。該ピストンロ
ッド91,92の基端部911,921は車台75に固
定されている(図6,図8)。また,ピストンロッド9
1,92は,一端を上記シリンダチューブ94の右油圧
室941又は左油圧室942に開口する油路910,9
20を有する。また,該油路910,920は,前記油
圧ホース81,82に接続されている(図6)。
【0005】また,シリンダチューブ94の下側には,
図8に示すごとく,ブラケット945,946を設け
る。また,車台75には,軸ピン96,96を介して,
アイドルスプロケットホイール961,962を設け
る。そして,上記スプロケットホイール97と,上記シ
リンダチューブ94の左右のブラケット945,946
の間には,アイドルスプロケットホイール961,96
2を介して,チェーン95を介設する。また,図6に示
すごとく,上記油圧ホース81,82には,ステアリン
グコントロールバルブ85を介して,オイルタンク8
3,パワーステアリングポンプ84が連結されている。
【0006】次に,ステアリングホイール86により,
操舵輪73を操舵するに当たっては,該ステアリングホ
イール86を,右方向又は左方向の所望進行方向に回動
する。ここで,バッテリ式フォークリフトを右方向へ進
行する場合を示せば,ステアリングホイール86を右方
向へ回すと,ステアリングコントロールバルブ85の作
動により,油圧ホース81側が加圧される。そのため,
図8に示すごとく,ピストンロッド91の油路910よ
り,シリンダチューブ94の右油圧室941に圧油80
が入る。
【0007】そのため,該右油圧室941の圧力が上昇
し,固定されたピストンロッド91,92に沿ってシリ
ンダチューブ94が右方向へ移動する。そして,チェー
ン95が,アイドルスプロケットホイール961を介し
て右方向へ引張られる。その結果,スプロケットホイー
ル97が左方向へ回動し,これに連結した操舵輪73が
左方向へ回動する。そのためバッテリ式フォークリフト
7は右方向へ旋回する。一方,バッテリ式フォークリフ
ト7を左方向へ旋回させる場合には,上記と逆の作動を
行う。
【0008】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来の三輪バ
ッテリ式フォークリフトの操舵装置9は,シリンダチュ
ーブ94を左右方向に移動させる形式のものであるた
め,次の問題がある。即ち,バッテリ式フォークリフト
は,上記のごとく,車台75にバッテリーケース77,
オイルタンク83,パワーステアリングポンプ84,該
ポンプ作動用のモータ843等の各種の付属機器を搭載
しなければならない。しかし,上記従来の操舵装置9
は,シリンダチューブ94を左右移動させる形式である
ため,シリンダチューブ94の左右側,及び上方には,
上記付属機器を配置することができない。特に,近年
は,各種の付属機器が多くなっており,その配置スペー
スの獲得が要求され,操舵装置は成るべくコンパクトで
あることが要望されている。
【0009】また,上記従来の操舵装置9は,シリンダ
チューブ94の直線運動を舵取り軸74の回転運動に変
えるために,アイドルスプロケットホイール961,9
62,チェーン95,スプロケットホイール97が必要
であり,装置が大きい。また,駆動源であるシリンダチ
ューブ94と舵取り軸74との間が離れている。そのた
め,操舵装置の機構が複雑である。また,チェーン95
に緩みを生ずると,操舵の伝達が緩慢,かつ不正確とな
る。本発明はかかる従来の問題点に鑑み,付属機器の配
置スペースを大きく取ることができ,コンパクトで,機
構簡単な,耐久性に優れた操舵装置を有する,三輪バッ
テリ式フォークリフトを提供しようとするものである。
【0010】
【課題の解決手段】本発明は,前部に2つの前輪を,後
部に1つの操舵輪を有し,該操舵輪の舵取り軸には操舵
装置を連結してなる三輪バッテリ式フォークリフトにお
いて,該操舵装置は,操舵輪の舵取り軸に設けられたピ
ニオンと,車台側に設けられ該ピニオンと噛合するラッ
クと,該ラックをその軸方向に移動させる油圧シリンダ
とを有し,また上記ラックはその端部に油圧シリンダ内
に挿入されたピストンを有し,かつ上記油圧シリンダの
内周面とラックとの間にはリング状の樹脂ブッシュが介
設してあり,また該樹脂ブッシュはピニオンとラックと
が噛み合う噛合部分と上記ピストンとの間に配置されて
いることを特徴とする三輪バッテリ式フォークリフトに
ある。
【0011】本発明において最も注目すべきことは,上
記操舵輪は油圧シリンダによって駆動されるラックによ
り,ピニオンを介して旋回させるよう構成したこと,及
び油圧シリンダの内周面とラックとの間には上記樹脂ブ
ッシュを介設したことにある。上記樹脂ブッシュは,リ
ング状を有しており,その内周面にはラックの外周部分
が摺接する。樹脂ブッシュの外周部分は,油圧シリンダ
の内周面に固定しておくことが好ましい。かかる固定手
段としては,実施例に示すごとく,油圧シリンダの内周
面にリング状の凹部を設け,該凹部に樹脂ブッシュの外
周部分を嵌入固定する手段がある。
【0012】また,樹脂ブッシュには,その軸方向に沿
ってスリットを形成しておくことが好ましい(図3参
照)。これにより,樹脂ブッシュを油圧シリンダの内周
面に固定する際に,その操作が容易である。また,上記
固定操作時に樹脂ブッシュの外径を小さくして挿入でき
るため,油圧シリンダの内周面に傷が付かない。また,
樹脂ブッシュはラックの外周部分が,摺接するため,5
〜20mm程度の幅を有することが好ましい。樹脂ブッ
シュの材料としてはポリアミド,ポリアセタール,シリ
コーン樹脂など耐摩耗性に優れた合成樹脂を用いること
が好ましい。
【0013】次に,樹脂ブッシュは上記噛合部分とピス
トンとの間に配置する。また,その配置場所は,上記噛
合部分にできるだけ近い場所が良い。これにより,後述
するピニオンからの反力を効果的に支承することができ
る。本発明において,上記油圧シリンダは,ラックをそ
の軸方向に移動させて,ピニオンを介して操舵輪を旋回
させるための装置である。また,該油圧シリンダは,ス
テアリングホイールの操作と連動して作動するよう構成
する(実施例参照)。
【0014】
【作用及び効果】本発明の三輪バッテリ式フォークリフ
トにおいては,オペレータが所望する進行方向に応じて
ステアリングホイールを回動させると,該ステアリング
ホイールの回動操作に連動して油圧シリンダが作動す
る。そのため,ラックに設けたピストンが押され,ラッ
クがその軸方向に左右移動し,該ラックに噛合している
ピニオンが回動する。それ故,該ピニオンに連結した舵
取り軸が回動し,操舵輪が旋回し,バッテリ式フォーク
リフトは所望する右又は左方向に進行する。
【0015】そして,本発明の操舵装置においては,ラ
ックが左右方向に移動するものの,該ラックは舵取り軸
に設けたピニオンに噛合させ,隣接配置してある。その
ため,操舵装置全体がコンパクトで,前記従来の操舵装
置のごとく大きなスペースを必要としない。それ故,付
属機器の配置スペースを大きく取ることができる。
【0016】また,従来は駆動源であるシリンダチュー
ブの直線運動を舵取り軸の回転運動に変えるため,その
間をアイドルスプロケットホイール,チェーン,スプロ
ケットホイールで連結していたが,本発明ではピニオン
とラックとを噛合させるのみであるから,操舵機構が極
めて簡単である。また,本発明においては,油圧シリン
ダとラックとの間に樹脂ブッシュを介設しており,該樹
脂ブッシュは噛合部分とピストンとの間に配置されてい
る。そのため,油圧シリンダとピストンとの摺動部分に
摩耗を生ずることがなく,耐久性に優れている。
【0017】即ち,実施例において詳説するごとく,操
舵輪を旋回させる際には,油圧シリンダによりラックを
押す。このとき,ピニオンからは反力を受け,ラック
は,ピニオンとは反対側へ,大きな押圧力を受けること
になる。そのため,ピストンは,油圧シリンダとの間に
強い摩擦力を生じ,両者間に摩擦傷が生じ,油圧シリン
ダ内の作動油が洩れることがある。上記反力は,操舵輪
の旋回の都度生じるので,上記の油洩れ発生のおそれが
ある。
【0018】これに対して,本発明においては,上記樹
脂ブッシュが上記位置に介在させてあるため,上記反力
に基づく押圧力は,上記樹脂ブッシュにより受け止めら
れる。それ故,ピストンと油圧シリンダとの間に上記摩
擦傷の発生がなく,耐久性に優れている。したがって,
本発明によれば,付属機器の配置スペースを大きく取る
ことができ,コンパクトで,機構簡単な,耐久性に優れ
た操舵装置を有する,三輪バッテリ式フォークリフトを
提供することができる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例にかかる三輪バッテリ式フォ
ークリフトにつき,図1〜図5を用いて説明する。本例
の三輪バッテリ式フォークリフトにおける操舵装置は,
操舵輪73の舵取り軸61に設けられたピニオン1と,
車台のブラケット770に設けられ該ピニオン1と噛合
するラック2と,該ラック2をその軸方向(車台の左右
方向)に移動させる油圧シリンダ231,232とより
なる。
【0020】上記ラック2は,その端部に油圧シリンダ
231,232内に挿入されたピストン210,220
を有する。油圧シリンダの内周面とラック2との間に
は,リング状の樹脂ブッシュ3,3を介設してある。ま
た,該樹脂ブッシュ3は,ピニオン1とラック2とが噛
み合う噛合部分28と上記ピストン210,220との
間に配置されている。上記舵取り軸61は,図5に示す
ごとく,その下部の車軸62に,操舵輪73を回転可能
に軸支している。また,舵取り軸61は,その上部に支
点軸63を有し,該支点軸63には上記ピニオン1が同
軸的に固定されている。また,該支点軸63は,ベアリ
ング65を介して,車台に設けたサポートビーム77に
軸支されている。
【0021】一方,ラック2は,図1,図2に示すごと
く,上記ピニオン1の歯部10と噛合する歯部20を有
する。また,ラック2の両端部21,22は,それぞれ
油圧シリンダ231,232内に装着したピストン21
0,220に連結されている。ピストン210,220
と油圧シリンダ231,232との間にはオイルシール
215,225が介設してある。上記樹脂ブッシュ3
は,図3に示すごとく,リング状の帯板で,その軸方向
に沿って斜方向に切断されている。また,切断面には若
干の間隙を有するスリット35が形成されている。該樹
脂ブッシュ3は,図2に示すごとく,油圧シリンダ23
1,232の内周面に設けた,リング状の凹部239に
嵌入されている。
【0022】即ち,樹脂ブッシュ3の外周部分31は,
上記凹部239に嵌合し,樹脂ブッシュ3の内周面32
にはラック2の外周部分が摺接している。また,樹脂ブ
ッシュ3はポリアミド樹脂により作製されている。上記
樹脂ブッシュ3を,油圧シリンダの凹部239に嵌合す
るに当たっては,図3に矢印で示すごとく,樹脂ブッシ
ュ3を直径方向に押圧する。これにより,スリット35
の間隙が縮まり,樹脂ブッシュ3の直径が小さくなる。
そこで,その状態のまま,油圧シリンダ231,232
の内周面に樹脂ブッシュ3を入れ,凹部239の位置ま
で押し入れる。そして,樹脂ブッシュ3の外周部分を凹
部239内に嵌入する。
【0023】また,上記油圧シリンダ231,232に
は,油圧ホース81,82が連結されている。該油圧シ
リンダ231,232は,フレーム25,25にそれぞ
れ固定されている。両フレーム25は,車台の上記ブラ
ケット770に固定するための取付穴251を有する。
また,油圧ホース81,82は,前記図6に示したごと
く,ステアリングホイール86に連動するステアリング
コントロールバルブ85に接続されている。その他は,
前記従来例と同様である。
【0024】次に,作用効果につき説明する。本例の三
輪バッテリ式フォークリフトにおいては,所望する進行
方向に対してステアリングホイール86を回動させる。
ここで,右方向に進行する場合を例示すれば,ステアリ
ングホイール86を右方向へ回動させると,前記従来例
と同様にステアリングコントロールバルブ85を介して
油圧ホース82に圧油が流れる(図6参照)。そして,
図1,図2に示すごとく,該圧油80は,左側の油圧シ
リンダ232内に流入し,ピストン220を押す。
【0025】そのため,ラック2は右方向に押される。
このとき,ラック2の右側のピストン210は,油圧シ
リンダ231内の圧油80を油圧ホース81,ステアリ
ングコントロールバルブを介してオイルタンクへ戻す
(図6参照)。そして,上記ラック2の右方向への移動
に伴って,該ラック2と噛合しているピニオン1が左方
向へ回動する。そのため,図1,図5に示すごとく,該
ピニオン1に固定された舵取り軸61が同方向へ回動
し,操舵輪61は左方向へ旋回する。そのため,バッテ
リ式フォークリフトは右方向へ進行する。
【0026】そして,本例の操舵装置においては,ラッ
ク2が左右方向に移動するものの,該ラック2は舵取り
軸61に設けたピニオン1に噛合させて,隣接配置して
ある。そのため,操舵装置全体をコンパクトに構成で
き,前記従来の操舵装置のごとく,大きなスペースを必
要としない。それ故,付属機器の配置スペースを大きく
とることができる。
【0027】また,駆動源であるラック2は,ピニオン
と噛合させるのみであるから,操舵機構が極めて簡単で
ある。この点,従来装置はシリンダチューブの直線運動
を舵取り軸の回転運動に変えるため,この間をアイドル
スプロケットホイール,チェーン,スプロケットホイー
ルで連結していたため,操舵機構が大型となり,かつ複
雑であった。また,本例においては,油圧シリンダ23
1,232を,フレーム25,25を介して車台のブラ
ケット770に取付けてある。そして,各フレーム25
にはボルト挿入用の取付穴251を設けてある。
【0028】そのため,油圧シリンダ231,232に
装着したラック2と,ピニオン1との噛合調整が容易と
なる。即ちラックとピニオン間のバックラッシュの調整
ができ,操舵の応答性が向上する。また,油圧シリンダ
231,232の取り外しも可能となり,ラックのメン
テナンスも容易となる。また,油圧シリンダ232(2
31も同様)とラック2との間には,樹脂ブッシュ3を
介設しており,該樹脂ブッシュ3は噛合部分28とピス
トン220(210も同じ)との間に配置されている。
そのため,油圧シリンダ232とピストン220との摺
動部分に摩耗を生ずることがなく,耐久性に優れてい
る。
【0029】即ち,操舵輪73を旋回させる際には,図
4に示すごとく,油圧シリンダの圧油80によりピスト
ン220を押し(矢印S),ラック2及びピニオン1を
介して,舵取り軸61を回動させる。このとき,ラック
2は,ピニオン1を,噛合部分28において旋回方向へ
押すことになるが,逆にピニオン1からは反力Pを受け
る。そのため,ラック2は,ピニオン1とは反対側,即
ちラックの軸方向と直径方向へ,大きな押圧力Qを受け
ることになる。
【0030】そして,上記押圧力Qは,ラック2の端部
に設けたピストン220に伝わり,油圧シリンダ232
の内周面が押圧力Rを受ける。そのため,ピストン22
0と油圧シリンダ232との間に強い摩擦力を生じる。
その結果,ピストン220及び油圧シリンダ232の間
に摩擦傷が生じ,油圧シリンダ232内の圧油80が洩
れることになる。これに対して,本例においては,図2
に示すごとく,上記樹脂ブッシュ3が上記位置に介在さ
せてある。そのため,上記反力Pに基づく押圧力Q,R
は,上記樹脂ブッシュ3により受け止められる。それ
故,ピストン220と油圧シリンダ232との間に上記
摩擦傷の発生がない。したがって,長期使用においても
圧油80の洩れがなく,耐久性に優れている。
【0031】なお,上記押圧力Qに関しては,例えばピ
ニオン1の歯の圧力角が20度,圧油80による推力が
1700kgfとすると,押圧力Qは1700kgf×
sin20°=581kgfにも達する。そして,この
大きな押圧力Qは,操舵輪73の旋回時に,その都度発
生する。本例においては,上記押圧力Qを上記樹脂ブッ
シュ3により受け止め,油圧シリンダとピストンとの間
に生ずる前記摩擦力を防止している。このように,樹脂
ブッシュ3による効果は著しく大きい。
【0032】また,従来のシリンダチューブでは,その
内部にピストンを挿入しその両側にピストンロッドを設
けていたため,ピストンが油圧から受ける受圧面積は,
ピストンロッドの直径の面積分だけ小さい。そのため,
スプロケットホイールの形を大きくする必要があった。
しかし,本例では油圧シリンダ231,232に挿入し
たピストン210,220はその全直径が受圧面積とな
るため,同じシリンダ径で大きな推進力が得られ,また
ピニオン径がスプロケットホイール径に比べ小さくても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の三輪バッテリ式フォークリフトにおけ
る,操舵装置の平面図。
【図2】実施例における操舵装置の要部拡大平面図。
【図3】実施例における樹脂ブッシュの斜視図。
【図4】実施例における反力発生等の説明図。
【図5】実施例における操舵装置及び操舵輪の側面図。
【図6】従来例における操舵装置の全体説明図。
【図7】従来例における操舵装置の側面概念図。
【図8】従来例における操舵装置の作動部の説明図。
【図9】従来例の三輪バッテリ式フォークリフトの平面
図。
【図10】従来例の三輪バッテリ式フォークリフトの側
面図。
【符号の説明】
1...ピニオン, 2...ラック, 3...樹脂ブッシュ, 210,220...ピストン, 231,232...油圧シリンダ, 61...舵取り軸, 73...操舵輪, 81,82...油圧ホース, 85...ステアリングコントロールバルブ, 86...ステアリングホイール,

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部に2つの前輪を,後部に1つの操舵
    輪を有し,該操舵輪の舵取り軸には操舵装置を連結して
    なる三輪バッテリ式フォークリフトにおいて,該操舵装
    置は,操舵輪の舵取り軸に設けられたピニオンと,車台
    側に設けられ該ピニオンと噛合するラックと,該ラック
    をその軸方向に移動させる油圧シリンダとを有し,また
    上記ラックはその端部に油圧シリンダ内に挿入されたピ
    ストンを有し,かつ上記油圧シリンダの内周面とラック
    との間にはリング状の樹脂ブッシュが介設してあり,ま
    た該樹脂ブッシュはピニオンとラックとが噛み合う噛合
    部分と上記ピストンとの間に配置されていることを特徴
    とする三輪バッテリ式フォークリフト。
JP4022125A 1991-09-19 1992-01-10 三輪バッテリ式フォークリフト Expired - Lifetime JP2722913B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5960901A (en) * 1997-09-04 1999-10-05 Corbin Pacific, Inc. Battery-powered vehicle

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5692083A (en) * 1979-12-26 1981-07-25 Fujitsu Ltd Printer

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