JPH0518592A - 温熱感覚演算方法および装置、予測平均温感演算方法および装置 - Google Patents
温熱感覚演算方法および装置、予測平均温感演算方法および装置Info
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- JPH0518592A JPH0518592A JP3254305A JP25430591A JPH0518592A JP H0518592 A JPH0518592 A JP H0518592A JP 3254305 A JP3254305 A JP 3254305A JP 25430591 A JP25430591 A JP 25430591A JP H0518592 A JPH0518592 A JP H0518592A
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Abstract
サ温度Tcrが設定温度値θ(th)よりも高い場合でも、等
価温度Teq* の演算値を人体が感じる等価温度Teqに高
精度に合致させる。 【構成】 気温Taと衣服の熱抵抗Iclとに基づき設
定温度値θ(th)を演算し、このθ(th)とセンサ温度Tcr
とが等しくなるように、Tcrを調整し得る加熱手段(モ
ジュール本体の内部に配置された加熱ヒータ)へ熱エネ
ルギHθ(th)を供与し、Tcrがθ(th)よりも高い場合、
Ta,θ(th),Tcrとθ(th)との差ΔTcr,Vair ,I
clを含んで表現される係数c1 ,係数c2 〜c6 およ
び係数nに基づき、下記(b)式によりTeq* を演算す
る。 Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1
+c5 ×Vairn)×ΔTcr−c6 ×Hθ(th) ・・・
(b)
Description
覚としての等価温度Teq(Equivalent Temperature)を
演算する温熱感覚演算方法および装置、並びに、室内環
境の快適さを示す予測平均温感PMV(Predicted Mean
Vote )を演算する予測平均温感演算方法および装置に
関するものである。
わち温熱感覚として、等価温度Teqなるものがある。こ
の等価温度Teqを求めるための第1の方法として、輻射
温度Tr,気温Ta,気流速度Vair を個別のセンサで
計測し、所定の演算を施すことによって、人体の等価温
度Teqにほゞ等しい等価温度Teq* を求める方法が提案
されている。この方法は、演算処理が煩わしく、処理時
間が長引くという問題がある。そこで、最近、等価温度
Teqを求めるための第2の方法として、モジュール本体
に加熱ヒータを組み込み、そのモジュール本体の温度
(センサ温度)Tcrを常に一定の値(例えば、36.5
℃)に保つべく、加熱ヒータへの供給電力量を制御する
方法が提案されている。この方法によれば、加熱ヒータ
への供給電力量を計測し、所定の演算を施すことによっ
て、等価温度Teq* を算出することができる。一方、室
内環境の快適さを示す予測平均温感PMVの演算式とし
て、従来より、ISO7730に規定されたPMV方程
式、すなわち下記(1)式が採用されている。
ラメータを計測して代入すれば、自動的に予測平均温感
PMVを算出することができる。しかし、現実にビル室
内で各種パラメータの全てを計測することは難しく、ま
たPMVの関係式それ自体が複雑すぎる。このため、本
出願人は、予測平均温感PMVに精度良く合致するもの
として、上述した等価温度Teq* を使用し、簡単な演算
式を用いて、予測平均温感PMV* を求める手法を先に
提案した。
度Teqを求めるための上述した第2の方法では、当然で
はあるが、モジュール本体と加熱ヒータとからなる環境
計測部が人体よりはるかに小さいので、その気流感度が
人体の気流感度よりも大きな値となる。この気流感度の
相異は、気流速度Vair が0.1 m/s前後の微風速領域
では一応正しく等価温度Teqを計測できるが、より大き
い気流速度の場合は等価温度Teqより等価温度Teq* の
ずれが大きくなり、正確な計測ができなくなるという問
題が生じることを意味している。すなわち、気流速度V
air が少しでも大きくなると、気流感度が大きいため、
求めるべき等価温度Teqより等価温度Teq* が大幅に低
い値を示すものとなる。つまり、上述した第2の方法で
は、輻射温度Tr,気温Ta,気流速度Vairを一体で
計測することができるという利点があるにも拘わらず、
すなわち演算処理が簡略化されるという利点があるにも
拘わらず、気流速度Vair が大きい場合には正確な計測
ができないという致命的な欠点がある。そして、この等
価温度Teqと等価温度Teq* とのずれは、予測平均温感
PMV* の演算に際しても影響し、気流速度Vair が大
きい場合、正確な予測平均温感PMV* を求めることが
できなという不都合を生じさせる。
を解決するために提案されたもので、その第1発明(請
求項1に係る発明),第4発明(請求項4に係る発明)
では、気温Taと衣服の熱抵抗Iclとに基づき設定温
度値θ(th)を演算し、この設定温度値θ(th)とセンサ温
度Tcrとが等しくなるように、センサ温度Tcrを調整し
得る加熱手段へ熱エネルギHθ(th)を供与し、センサ温
度Tcrが設定温度値θ(th)よりも高い場合、気温Ta,
設定温度値θ(th),センサ温度Tcrと設定温度値θ(th)
との差ΔTcr,気流速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclを
含んで表現される係数c1 ,係数c2 〜c6 および係数
nに基づき、下記(b)式により等価温度Teq* を演算
するようにしている。 Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) また、その第2発明(請求項2に係る発明),第5発明
(請求項5に係る発明)では、気温Taと衣服の熱抵抗
Iclとに基づき設定温度値θ(th)を演算し、この設定
温度値θ(th)とセンサ温度Tcrとが等しくなるように、
センサ温度Tcrを調整し得る加熱手段へ熱エネルギHθ
(th)を供与し、センサ温度Tcrが設定温度値θ(th)より
も低い場合、気温Ta,設定温度値θ(th),熱エネルギ
Hθ(th)および係数b1 〜b4 に基づき、下記(a)式
により等価温度Teq* を演算する一方、センサ温度Tcr
が設定温度値θ(th)よりも高い場合、気温Ta,設定温
度値θ(th),センサ温度Tcrと設定温度値θ(th)との差
ΔTcr,気流速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclを含んで
表現される係数c1 ,係数c2 〜c6 および係数nに基
づき、下記(b)式により等価温度Teq* を演算するよ
うにしている。 Teq* =b1 +b2 ×θ(th)+b3 ×Ta−b4 ×Hθ(th) ・・・(a) Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) また、その第3発明(請求項3に係る発明),第7発明
(請求項7に係る発明)では、気温Taと衣服の熱抵抗
Iclとに基づき設定温度値θ(th)を演算し、この設定
温度値θ(th)とセンサ温度Tcrとが等しくなるように、
センサ温度Tcrを調整し得る加熱手段へ熱エネルギHθ
(th)を供与し、センサ温度Tcrが設定温度値θ(th)より
も高い場合、気温Ta,設定温度値θ(th),センサ温度
Tcrと設定温度値θ(th)との差ΔTcr,気流速度Vair
,衣服の熱抵抗Iclを含んで表現される係数c1 ,
係数c2 〜c6 および係数nに基づき、下記(b)式に
より等価温度Teq* を演算するものとし、これにより得
た等価温度Teq* ,湿度RH,活動量Met,皮膚温Tsk
(Tsk=35.7−0.0275×Met×58.15 ),気温Ta,気
温Taにおける絶対水蒸気圧P(Ta),衣服の熱抵抗
Icl,係数E1〜E3に基づく熱抵抗の効果Fcl
(Fcl=E1/(E2+E3×Icl))および係数
D1 〜D7 に基づき、下記(c)式により予測平均温感
PMV* を演算するようにしている。 Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) PMV* =α×LOAD* ・・・(c) 但し、(c)式において、 α=0.303 ×EXP(−0.036 ×Met×58.15 )+0.028 Met<1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−Fcl×(Tsk−Teq* ) Met≧1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−D7 ×(Met−1)−Fcl×(Tsk−Teq* ) また、その第4発明(請求項4に係る発明),第8発明
(請求項8に係る発明)では、気温Taと衣服の熱抵抗
Iclとに基づき設定温度値θ(th)を演算し、この設定
温度値θ(th)とセンサ温度Tcrとが等しくなるように、
センサ温度Tcrを調整し得る加熱手段へ熱エネルギHθ
(th)を供与し、センサ温度Tcrが設定温度値θ(th)より
も低い場合、気温Ta,設定温度値θ(th),熱エネルギ
Hθ(th)および係数b1 〜b4 に基づき、下記(a)式
により等価温度Teq* を演算する一方、センサ温度Tcr
が設定温度値θ(th)よりも高い場合、気温Ta,設定温
度値θ(th),センサ温度Tcrと設定温度値θ(th)との差
ΔTcr,気流速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclを含んで
表現される係数c1 ,係数c2 〜c6 および係数nに基
づき、下記(b)式により等価温度Teq* を演算するも
のとし、これにより得た等価温度Teq* ,湿度RH,活
動量Met,皮膚温Tsk(Tsk=35.7−0.0275×Met×5
8.15 ),気温Ta,気温Taにおける絶対水蒸気圧P
(Ta),衣服の熱抵抗Icl,係数E1〜E3に基づ
く熱抵抗の効果Fcl(Fcl=E1/(E2+E3×
Icl))および係数D1 〜D7 に基づき、下記(c)
式により予測平均温感PMV* を演算するようにしてい
る。 Teq* =b1 +b2 ×θ(th)+b3 ×Ta−b4 ×Hθ(th) ・・・(a) Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) PMV* =α×LOAD* ・・・(c) 但し、(c)式において、 α=0.303 ×EXP(−0.036 ×Met×58.15 )+0.028 Met<1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−Fcl×(Tsk−Teq* ) Met≧1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−D7 ×(Met−1)−Fcl×(Tsk−Teq* )
服の熱抵抗Iclとに基づき設定温度値θ(th)が定めら
れ、この設定温度値θ(th)にセンサ温度Tcrが合致する
ように、加熱手段へ熱エネルギHθ(th)が与えられる。
すなわち、センサ温度Tcrが、一定の値ではなく、状況
に応じて変化する設定温度値θ(th)と等しくなるように
制御される。そして、本願の第1発明,第5発明によれ
ば、センサ温度Tcrが設定温度値θ(th)よりも高い場
合、すなわちセンサ温度Tcrが設定温度値θ(th)よりも
上昇している加熱状態である場合、気温Ta,設定温度
値θ(th),ΔTcr,気流速度Vair ,係数c1 〜c6 お
よび係数nに基づき、等価温度Teq* が演算される。さ
らに、本願の第2発明,第6発明によれば、第1発明,
第5発明の作用に加えて、センサ温度Tcrが設定温度値
θ(th)よりも低い場合、すなわち熱エネルギHθ(th)を
与える必要がある冷却状態である場合、気温Ta,設定
温度値θ(th),熱エネルギHθ(th)および係数b1 〜b
4 に基づき、等価温度Teq* が演算される。また、本願
の第3発明,第7発明によれば、第1発明,第5発明に
より得られた等価温度Teq* を使用し、簡単な演算式を
用いて、予測平均温感PMV* が演算される。また、本
願の第4発明,第8発明によれば、第2発明,第6発明
により得られた等価温度Teq* を使用し、簡単な演算式
を用いて、予測平均温感PMV* が演算される。
実施例を示すブロック構成図であり、第1,第2,第
5,第6発明に関連する。
算部3および表示出力部4を備えている。入力部2に
は、衣服の熱抵抗Iclが設定値として与えられている
一方、気流速度Vair ,気温Taおよび環境計測部5か
らのセンサ温度Tcrが検出値として与えられている。そ
して、これらの設定値および検出値が入力部2より演算
部3へ送られ、演算部3にて、設定温度値θ(th),熱エ
ネルギとしてのヒータパワーHθ(th),等価温度Teq*
が求められる。
に示すように、その設定温度値演算部3-1にて、気温T
aと衣服の熱抵抗Iclとに基づき、下記(2)式によ
り設定温度値θ(th)を算出する。なお、下記(2)式に
おいて、a1 ,a2 については後述する。 θ(th)=a1 +a2 ×Ta ・・・(2)
度値θ(th)とセンサ温度Tcrとが等しくなるように、例
えばPID制御又はファジー制御を行いつつ、この時の
ヒータパワーHθ(th)を計測する。そして、この求めた
ヒータパワーHθ(th)(W)を、入力部2を介して環境
計測部5へ与える。
える。環境計測部5は、例えば、図5(a)に示すよう
に、球形状のモジュール本体5-11 と、このモジュール
本体5-11 の内部に配置された加熱ヒータ5-12 と、モ
ジュール本体5-11 に付設された温度センサ5-13 とか
ら構成されている。モジュール本体5-11 は、銅やアル
ミのように熱伝導性の良い金属により形成されており、
その外表面は放射率が大きくされ、輻射温度Trに感じ
るものとされている。なお、環境計測部5でのモジュー
ル本体5-11 は、図5(b),(c),(d)に示すよ
うに、半球形状,円筒形状,楕円形状などとしてもよ
い。
測部5における加熱ヒータ5-12 へ与えられる。そし
て、この加熱ヒータ5-12 によってモジュール本体5-1
1 が加熱され、温度センサ5-13 の検出するセンサ温度
Tcrが設定温度値θ(th)と等しくなるように制御され
る。
(th)よりも低い場合、すなわちヒータパワーHθ(th)を
与える必要がある冷却状態である場合、図2に示した等
価温度演算部3-3にて、気温Ta,衣服の熱抵抗Ic
l,設定温度値θ(th),ヒータパワーHθ(th)に基づ
き、下記(3)式により、等価温度Teq* を算出する。
なお、下記(3)式において、b1 ,b2 ,b3 ,b4
については後述する。 Teq* =b1 +b2 ×θ(th)+b3 ×Ta−b4 ×Hθ(th) ・・・(3)
値θ(th)よりも高い場合、すなわちヒータパワーHθ
(th)が零でセンサ温度Tcrが設定温度値θ(th)よりも上
昇している加熱状態である場合、図1に示した等価温度
演算部3-3' にて、気温Ta,設定温度値θ(th),セン
サ温度Tcrと設定温度値θ(th)との差ΔTcr,気流速度
Vair ,衣服の熱抵抗Iclを含んで表現される係数c
1 ,係数c2 〜c5 および係数nに基づき、下記(4)
式により、等価温度Teq* を算出する。なお、下記
(4)式において、c1 ,c2 ,c3 ,c4 ,c5 につ
いては後述する。 Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr ・・・(4)
温度Teq* は表示出力部4へ送り表示する。
装置1によれば、衣服の熱抵抗Iclと気温Taとに基
づき設定温度値θ(th)を求め、センサ温度Tcrを設定温
度値θ(th)に合致させるように、加熱ヒータ5-12 への
ヒータパワーHθ(th)を制御し、センサ温度Tcrが設定
温度値θ(th)よりも低い場合には、気温Ta,衣服の熱
抵抗Icl,設定温度値θ(th),ヒータパワーHθ(th)
に基づき等価温度Teq* を算出するものとし、センサ温
度Tcrが設定温度値θ(th)よりも高い場合には、気温T
a,設定温度値θ(th),センサ温度Tcrと設定温度値θ
(th)との差ΔTcr,気流速度Vair ,係数c1 〜c5 お
よび係数nに基づき等価温度Teq* を算出するものとし
ているため、気流速度Vair が大きい場合でも、またセ
ンサ温度Tcrが設定温度値θ(th)よりも高い場合でも、
等価温度Teq* が人体の感じる等価温度Teqに高精度で
合致するものとなり、正確な等価温度の計測が可能とな
る。
高精度で合致する点について、どのようなメカニズムに
よるものかを補足して説明する。
価温度Teq* について、この等価温度Teq* と等価温度
Teqとが高精度で合致するメカニズムについて説明す
る。
をHとすると、このヒータパワーHは、周囲環境(気温
Ta,輻射温度Tr,気流速度Vair )によりそのエネ
ルギが奪われる。このとき、モジュール本体5-11 の表
面の温度がT(℃)だとすると、 H=Hr×(T−Tr)+A×Vairn×(T−Ta) ・・・(5) という関係が成り立つ。Hr:輻射による熱伝達係数×
面積,A×Vairn:対流による熱伝達係数×面積。
られる。 0.45×Tr−0.45×(A/Hr)×Vairn×(T−Ta)=0.45×T−(0.45/ Hr)×H ・・・(6)
式により定義される。 Teq=0.45×Tr+0.55×Ta+〔(0.24−0.75×Vair0.5)/(1+Icl) 〕×(36.5−Ta) ・・・(7)
式でT=36.5とし、かつ、(6)式の両片に0.55×Ta
+〔0.24/(1+Icl)〕×(36.5−Ta)を加えれ
ば、等価温度Teqにほゞ等しいものが得られるはずであ
る。すると、(6)式は、下記(8)式となる。 0.45×Tr+0.55×Ta+{〔0.24−0.45×A×Vairn×(1+Icl)/Hr 〕/(1+Icl)}×(36.5−Ta)=0.45×36.5+0.55×Ta+〔0.24/( 1+Icl)〕×(36.5−Ta)−(0.45/Hr)×H ・・・(8)
その違いは、0.45×A×〔(1+Icl)/Hr〕×V
airnと0.75×Vair0.5の部分であることが分かる。
で、その気流感度がどうしても人体の気流感度より大き
くなってしまう。すなわち、その表面効果により気流感
度部分が人体のそれよりも大きく、0.45×A×〔(1+
Icl)/Hr〕>0.75となり、どうしてもこの不等号
が最後までつきまとい、気流速度Vair が大きいところ
では人体の感じる等価温度Teqよりも大幅に低い値を示
し、正確な等価温度を求めることができなくなる。
一致させるために、気流感度の係数のみ注目するのでは
なく、上記(8)式および(7)式において、(36.5−
Ta)の温度差まで含めて考え直した。これにより、0.
45×A×〔(1+Icl)/Hr〕×Vairn×(θ(th)
−Ta)=0.75×Vair0.5×(36.5−Ta)となるよう
に、36.5℃ではなく、θ(th)℃という温度で環境計測部
5へのヒータパワーHθ(th)を制御すればよいことに気
付いた。
6 の範囲の値をとるから、Vair0.5 ≒Vairnとみな
せ、 θ(th)=1.667 ×{Hr/〔A×(1+Icl)〕}×(36.5−Ta)+Ta ・・・(10) と表される。
aとに基づき設定温度値θ(th)を求め、センサ温度Tcr
を設定温度値θ(th)に合致させるように、加熱ヒータ5
-12へのヒータパワーHθ(th)を制御し、気温Ta,衣
服の熱抵抗Icl,設定温度値θ(th),ヒータパワーH
θ(th)に基づき、 0.45×θ(th)+0.55×Ta+〔0.24/(1+Icl)〕×(36.5−Ta)−(0. 45/Hr)×Hθ(th) ・・・(11) を計算して等価温度Teq* を求めるものとすれば、通常
のビルオフィスでは、気流速度Vair が大きい場合で
も、正しく等価温度を計測することができるものとな
る。
×{Hr/〔A×(1+Icl)〕}×36.5、a2 =1
−1.667 ×{Hr/〔A×(1+Icl)〕}とする
と、θ(t h)=a1 +a2 ×Taとして表現される。
/(1+Icl)〕×36.5、b2 =0.45、b3 =0.55−
0.24/(1+Icl)、b4 =+0.45/Hrとすると、 Teq* =b1 +b2 ×θ(th)+b3 ×Ta−b4 ×Hθ(th) と表現される。
等価温度Teq* について、この等価温度Teq* と等価温
度Teqとが高精度で合致するメカニズムについて説明す
る。
crが設定温度値θ(th)よりも上昇している加熱状態と
は、何らかの形でモジュール本体5-11 が加熱されてい
ることを示している。ここで、再度、環境計測部5にお
ける関係式を調べてみる。Hθ(th)=0なので、
θ(th)+ΔTcr(ΔTcr≧0)と置くと、 0=Hr×〔(θ(th)+ΔTcr)−Tr)〕+A×Vairn×〔(θ(th)+ΔTcr )−Ta)〕 ・・・(13) となり、 0=Hr×(θ(th)−Tr)+A×Vairn×(θ(th)−Ta)+(Hr+A×V airn)×ΔTcr ・・・(14) となる。
際と同様にして、式(15)の両片に、0.55×Ta+
〔0.24/(1+Icl)〕×(36.5−Ta)を加える
と、 0.45×Tr+0.55×Ta+〔0.24/(1+Icl)〕×(36.5−Ta)−0.45× (A/Hr)×Vairn×(θ(th)−Ta)=0.45×θ(th)+0.55×Ta+〔0.24 /(1+Icl)〕×(36.5−Ta)+0.45×(1+(A/Hr)×Vairn)× ΔTcr ・・・(16) となる。上式の左辺は、0.45×(A/Hr)×Vairn×
(θ(th)−Ta)=〔0.75/(1+Icl)〕×Vair
0.5×(36.5−Ta)であるので、まさに等価温度Teq
を表している。
aとに基づき設定温度値θ(th)を求め、気温Ta,設定
温度値θ(th),センサ温度Tcrと設定温度値θ(th)との
差ΔTcr,気流速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclに基づ
き、 0.45×θ(th)+0.55×Ta+〔0.24/(1+Icl)〕×(36.5−Ta)+0.45 ×(1+(A/Hr)×Vairn)×ΔTcr ・・・(17) を計算して等価温度Teq* を求めるものとすれば、セン
サ温度Tcrが設定温度値θ(th)より高い場合であって
も、正しく等価温度Teqを計測することができるものと
なる。
/(1+Icl)〕×36.5、c2 =0.45、c3 =0.55−
0.24/(1+Icl)、c4 =0.45、c5 =A/Hrと
すると、Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c
4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔTcrと表現される。
零でセンサ温度Tcrが設定温度値θ(th)よりも上昇して
いる加熱状態について述べたが、前記(4)式は下記
(4’)式においてヒータパワーHθ(th)が零である場
合の一状態式に他ならない。 Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(4’) なお、(4’)式において、係数c6 はc6 =+0.45/
Hrである。
Vair を求めるにあたり、気流速センサを使用すること
になるが、環境計測部5を室内に置いていることを予想
すると、また室内の気流速度は0.1 〜0.3 m/sが多い
点を考え合わせると、気流速度Vair をある任意の値、
例えば0.2 m/sの数値として定めたとしても、それ程
等価温度Teqに対して誤差は生じない。すなわち、気流
速センサは必ずしも使用しなくてよく、これによって簡
素化を維持することができるものとなり、コストアップ
を来さないものともなる。もっとも、気流速度Vair が
強くなると、モジュール本体5-11 から熱エネルギが奪
われ、センサ温度Tcrもいずれ設定温度値θ(th)より低
下し、通常のヒータ加熱が再現するので、等価温度Teq
は冷却状態に際しての方式でいずれ求まることになる。
の一実施例を示すブロック構成図であり、第3,第4,
第7,第8発明に関連する。
7,演算部8および表示出力部9を備えている。入力部
7には、人体の活動量Met,衣服の熱抵抗Iclが設定
値として与えられている一方、気温Ta,湿度RH,等
価温度Teq* が検出値として与えられている。等価温度
Teq*は、図2に示した温熱感覚演算装置1を使用し、
その演算部3からの出力として与えられるものである。
そして、これらの設定値および検出値が入力部7より演
算部8へ送られ、演算部8にて、下記(18)式により
予測平均温感PMV* を算出する。
9.5152 ,D3 =0.7808,D4 =0.08142 ,D5 =0.004
067,D6 =0.00133338,D7 =24.423,Tsk:皮膚温
(Tsk=35.7−0.0275×Met×58.15 ),P(Ta):
気温Taにおける絶対水蒸気圧〔P(Ta)=EXP
(18.6686 −4030.183/(Ta+235 )〕,Fcl:熱
抵抗の効果(Fcl=E1/(E2+E3×Ic
l))。E1〜E3の数値例として、E1=8.976,E
2=1,E3=1.466。
toinneの関係式(飽和水蒸気圧)を使用しているが、別
の関係式でもかまわない。
ク構成図である。すなわち、演算部8では、そのFcl
演算部8-1にて、衣服の熱抵抗Iclを用い、熱抵抗の
効果Fclを算出する。また、α・Tsk演算部8-2に
て、活動量Metを用い、αおよび皮膚温Tskを算出す
る。また、PMVLOAD演算部8-3にて、皮膚温Ts
k,活動量Met,気温Ta,相対湿度RH,絶対水蒸気
圧P(Ta)を用い、PMVLOADを算出する。ま
た、演算部8-4にて、熱抵抗の効果Fcl,皮膚温Ts
k,等価温度Teq* を用い、Fcl×(Tsk−Teq* )
を算出する。そして、PMV* 演算部8-5にて、演算部
8-3で得たPMVLOADより演算部8-4で得たFcl
×(Tsk−Teq* )を差し引いてLOAD* を求め、こ
のLOAD* に演算部8-2で得たαを乗じて、予測平均
温感PMV* を算出する。
来のPMV方程式((1)式)を簡素化すべく、試行錯
誤して得た式であり、この式により得られるPMV*
は、等価温度Teq* が精度良く得られることとの相乗効
果により、従来のPMV方程式で得られるPMVに対し
てかなりの精度で合致する。表1に、有風,夏期,Me
t=1.2 ,Icl=0.5 ,RH=50%,Ta=Tr=30
℃,Vair =0.4 m/sでの、PMVとPMV* との比
較を示す。また、表2に、有風,冬期,Met=1.2 ,
Icl=1.0 ,RH=50%,Ta=Tr=18℃,Vair
=0.4m/sでの、PMVとPMV* との比較を示す。これ
らの表からも、PMVとPMV* とは、微小誤差(0.1
前後)をもって合致することが分かる。
(1)をPMV=(0.303 e-0.036M+0.028 )×LO
ADとした時、一つにまとめられる部分をさす。また、
R+C=3.96・10-8・fcl・{(Tcl+274 )4 −(T
r+273 )4 }+fcl・hc ・(Tcl−Ta )で、R*
+C*はFcl×(Tsk−Teq* )を意味する。
発明によると、センサ温度Tcrが、一定の値ではなく、
状況に応じて変化する設定温度値θ(th)と等しくなるよ
うに制御され、本願の第1発明,第5発明によれば、セ
ンサ温度Tcrが設定温度値θ(t h)よりも高い場合、気温
Ta,設定温度値θ(th),ΔTcr,気流速度Vair ,係
数c1 〜c6 および係数nに基づき等価温度Teq* が演
算され、本願の第2発明,第6発明によれば、さらに、
センサ温度Tcrが設定温度値θ(th)よりも低い場合、気
温Ta,設定温度値θ(th),熱エネルギHθ(th)および
係数b1 〜b4 に基づき、等価温度Teq* が演算される
ので、気流速度Vair が大きい場合でも、またセンサ温
度Tcrが設定温度値θ(th)よりも高い場合でも、その演
算して得た等価温度Teq* が人体が感じる等価温度Teq
に高精度に合致するものとなり、正確な等価温度Teqの
計測が可能となる。また、本願の第3,第4,第7,第
8発明によれば、高精度で等価温度Teqに合致する等価
温度Teq*を使用するので、正確な予測平均温感PMV*
を求めることができるようになる。
算部での演算状況を示すブロック構成図。
算部での演算状況を示すブロック構成図。
の演算部での演算状況を示すブロック構成図。
すブロック構成図。
を示すブロック構成図。
Claims (8)
- 【請求項1】 気温Taと衣服の熱抵抗Iclとに基づ
き設定温度値θ(th)を演算し、 この設定温度値θ(th)とセンサ温度Tcrとが等しくなる
ように、前記センサ温度Tcrを調整し得る加熱手段へ熱
エネルギHθ(th)を供与し、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも高い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記セン
サ温度Tcrと前記設定温度値θ(th)との差ΔTcr,気流
速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclを含んで表現される係
数c1 ,係数c2 〜c6 および係数nに基づき、下記
(b)式により等価温度Teq* を演算するようにしたこ
とを特徴とする温熱感覚演算方法。 Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) - 【請求項2】 気温Taと衣服の熱抵抗Iclとに基づ
き設定温度値θ(th)を演算し、 この設定温度値θ(th)とセンサ温度Tcrとが等しくなる
ように、前記センサ温度Tcrを調整し得る加熱手段へ熱
エネルギHθ(th)を供与し、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも低い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記熱エ
ネルギHθ(th)および係数b1 〜b4 に基づき、下記
(a)式により等価温度Teq* を演算する一方、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも高い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記セン
サ温度Tcrと前記設定温度値θ(th)との差ΔTcr,気流
速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclを含んで表現される係
数c1 ,係数c2 〜c6 および係数nに基づき、下記
(b)式により等価温度Teq* を演算するようにしたこ
とを特徴とする温熱感覚演算方法。 Teq* =b1 +b2 ×θ(th)+b3 ×Ta−b4 ×Hθ(th) ・・・(a) Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔTcr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) - 【請求項3】 気温Taと衣服の熱抵抗Iclとに基づ
き設定温度値θ(th)を演算し、 この設定温度値θ(th)とセンサ温度Tcrとが等しくなる
ように、前記センサ温度Tcrを調整し得る加熱手段へ熱
エネルギHθ(th)を供与し、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも高い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記セン
サ温度Tcrと前記設定温度値θ(th)との差ΔTcr,気流
速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclを含んで表現される係
数c1 ,係数c2 〜c6 および係数nに基づき、下記
(b)式により等価温度Teq* を演算するものとし、 この温熱感覚演算方法を適用して得た等価温度Teq* ,
湿度RH,活動量Met,皮膚温Tsk(Tsk=35.7−0.02
75×Met×58.15 ),気温Ta,気温Taにおける絶対
水蒸気圧P(Ta),衣服の熱抵抗Icl,係数E1〜
E3に基づく熱抵抗の効果Fcl(Fcl=E1/(E
2+E3×Icl))および係数D1 〜D7 に基づき、
下記(c)式により予測平均温感PMV* を演算するよ
うにしたことを特徴とする予測平均温感演算方法。 Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) PMV* =α×LOAD* ・・・(c) 但し、(c)式において、 α=0.303 ×EXP(−0.036 ×Met×58.15 )+0.028 Met<1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−Fcl×(Tsk−Teq* ) Met≧1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−D7 ×(Met−1)−Fcl×(Tsk−Teq* ) - 【請求項4】 気温Taと衣服の熱抵抗Iclとに基づ
き設定温度値θ(th)を演算し、この設定温度値θ(th)と
センサ温度Tcrとが等しくなるように、前記センサ温度
Tcrを調整し得る加熱手段へ熱エネルギHθ(th)を供与
し、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも低い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記熱エ
ネルギHθ(th)および係数b1 〜b4 に基づき、下記
(a)式により等価温度Teq* を演算する一方、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも高い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記セン
サ温度Tcrと前記設定温度値θ(th)との差ΔTcr,気流
速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclを含んで表現される係
数c1 ,係数c2 〜c6 および係数nに基づき、下記
(b)式により等価温度Teq* を演算するものとし、 この温熱感覚演算方法を適用して得た等価温度Teq* ,
湿度RH,活動量Met,皮膚温Tsk(Tsk=35.7−0.02
75×Met×58.15 ),気温Ta,気温Taにおける絶対
水蒸気圧P(Ta),衣服の熱抵抗Icl,係数E1〜
E3に基づく熱抵抗の効果Fcl(Fcl=E1/(E
2+E3×Icl))および係数D1 〜D7 に基づき、
下記(c)式により予測平均温感PMV* を演算するよ
うにしたことを特徴とする予測平均温感演算方法。 Teq* =b1 +b2 ×θ(th)+b3 ×Ta−b4 ×Hθ(th) ・・・(a) Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) PMV* =α×LOAD* ・・・(c) 但し、(c)式において、 α=0.303 ×EXP(−0.036 ×Met×58.15 )+0.028 Met<1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−Fcl×(Tsk−Teq* ) Met≧1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−D7 ×(Met−1)−Fcl×(Tsk−Teq* ) - 【請求項5】 センサ温度Tcrを調整し得る加熱手段を
有する環境計測部に対して設けられる温熱感覚演算装置
であって、 気温Taと衣服の熱抵抗Iclとに基づき設定温度値θ
(th)を演算する設定温度値演算手段と、 前記設定温度値θ(th)と前記センサ温度Tcrとが等しく
なるように前記加熱手段へ熱エネルギHθ(th)を供与す
る熱エネルギ供与手段と、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも高い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記セン
サ温度Tcrと前記設定温度値θ(th)との差ΔTcr,気流
速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclを含んで表現される係
数c1 ,係数c2 〜c6 および係数nに基づき、下記
(b)式により等価温度Teq* を演算する温熱感覚演算
手段とを備えたことを特徴とする温熱感覚演算装置。 Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4×(1+c5 ×Vairn )×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) - 【請求項6】 センサ温度Tcrを調整し得る加熱手段を
有する環境計測部に対して設けられる温熱感覚演算装置
であって、 気温Taと衣服の熱抵抗Iclとに基づき設定温度値θ
(th)を演算する設定温度値演算手段と、 前記設定温度値θ(th)と前記センサ温度Tcrとが等しく
なるように前記加熱手段へ熱エネルギHθ(th)を供与す
る熱エネルギ供与手段と、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも低い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記熱エ
ネルギHθ(th)および係数b1 〜b4 に基づき、下記
(a)式により等価温度Teq* を演算する一方、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも高い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記セン
サ温度Tcrと前記設定温度値θ(th)との差ΔTcr,気流
速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclを含んで表現される係
数c1 ,係数c2 〜c6 および係数nに基づき、下記
(b)式により等価温度Teq* を演算する温熱感覚演算
手段とを備えたことを特徴とする温熱感覚演算装置。 Teq* =b1 +b2 ×θ(th)+b3 ×Ta−b4 ×Hθ(th) ・・・(a) Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) - 【請求項7】 センサ温度Tcrを調整し得る加熱手段を
有する環境計測部に対して設けられる温熱感覚演算装置
であって、 気温Taと衣服の熱抵抗Iclとに基づき設定温度値θ
(th)を演算する設定温度値演算手段と、 前記設定温度値θ(th)と前記センサ温度Tcrとが等しく
なるように前記加熱手段へ熱エネルギHθ(th)を供与す
る熱エネルギ供与手段と、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも高い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記セン
サ温度Tcrと前記設定温度値θ(th)との差ΔTcr,気流
速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclを含んで表現される係
数c1 ,係数c2 〜c6 および係数nに基づき、下記
(b)式により等価温度Teq* を演算する温熱感覚演算
手段とを備えた温熱感覚演算装置と、 この温熱感覚演算装置を使用して求めた等価温度Teq
* ,湿度RH,活動量Met,皮膚温Tsk(Tsk=35.7−
0.0275×Met×58.15 ),気温Ta,気温Taにおける
絶対水蒸気圧P(Ta),衣服の熱抵抗Icl,係数E
1〜E3に基づく熱抵抗の効果Fcl(Fcl=E1/
(E2+E3×Icl))および係数D1〜D7 に基づ
き、下記(c)式により予測平均温感PMV* を演算す
る予測平均温感演算手段とを備えた予測平均温感演算装
置。 Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) PMV* =α×LOAD* ・・・(c) 但し、(c)式において、 α=0.303 ×EXP(−0.036 ×Met×58.15 )+0.028 Met<1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−Fcl×(Tsk−Teq* ) Met≧1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−D7 ×(Met−1)−Fcl×(Tsk−Teq* ) - 【請求項8】 センサ温度Tcrを調整し得る加熱手段を
有する環境計測部に対して設けられる温熱感覚演算装置
であって、 気温Taと衣服の熱抵抗Iclとに基づき設定温度値θ
(th)を演算する設定温度値演算手段と、 前記設定温度値θ(th)と前記センサ温度Tcrとが等しく
なるように前記加熱手段へ熱エネルギHθ(th)を供与す
る熱エネルギ供与手段と、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも低い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記熱エ
ネルギHθ(th)および係数b1 〜b4 に基づき、下記
(a)式により等価温度Teq* を演算する一方、 前記センサ温度Tcrが前記設定温度値θ(th)よりも高い
場合、前記気温Ta,前記設定温度値θ(th),前記セン
サ温度Tcrと前記設定温度値θ(th)との差ΔTcr,気流
速度Vair ,衣服の熱抵抗Iclを含んで表現される係
数c1 ,係数c2 〜c6 および係数nに基づき、下記
(b)式により等価温度Teq* を演算する温熱感覚演算
手段とを備えた温熱感覚演算装置と、 この温熱感覚演算装置を使用して求めた等価温度Teq
* ,湿度RH,活動量Met,皮膚温Tsk(Tsk=35.7−
0.0275×Met×58.15 ),気温Ta,気温Taにおける
絶対水蒸気圧P(Ta),衣服の熱抵抗Icl,係数E
1〜E3に基づく熱抵抗の効果Fcl(Fcl=E1/
(E2+E3×Icl))および係数D1〜D7 に基づ
き、下記(c)式により予測平均温感PMV* を演算す
る予測平均温感演算手段とを備えた予測平均温感演算装
置。 Teq* =b1 +b2 ×θ(th)+b3 ×Ta−b4 ×Hθ(th) ・・・(a) Teq* =c1 +c2 ×θ(th)+c3 ×Ta+c4 ×(1+c5 ×Vairn)×ΔT cr −c6 ×Hθ(th) ・・・(b) PMV* =α×LOAD* ・・・(c) 但し、(c)式において、 α=0.303 ×EXP(−0.036 ×Met×58.15 )+0.028 Met<1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−Fcl×(Tsk−Teq* ) Met≧1.0 のとき、 LOAD* =D1 +D2 ×Met−D3 ×Tsk+D4 ×Met×Ta+(D5 +D6 ×Met)×RH×P(Ta)−D7 ×(Met−1)−Fcl×(Tsk−Teq* )
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