JPH05185638A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー供給源より帯電量の十分なトナークラ
ウドを発生させ、鮮明な画像を得ることができる画像形
成装置を提供することを目的としている。 【構成】 押し当てブレード２５により、トナー２２の
正帯電量は、アパチャー電極体１により制御されるのに
十分になり、且つトナー２２の担持体２０上の担持量
は、一定の厚みにされ、剥離ブレード２４の上部に堆積
することがないため、全てのトナー２２が十分に正帯電
したクラウドを形成するので、アパチャー電極体１によ
り、トナー２２の制御が確実にでき、鮮明な画像を得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター、
プロッター、ファクシミリなどに利用し得る画像形成装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、アパチャーを有した電極に画像信
号を印加することによりトナー粒子のアパチャー通過を
制御し支持体上に画像を得る画像記録装置は米国特許第
３６８９９３５号明細書で提案されている。この提案で
は絶縁体の層を挟んで片面に連続した導電体の層（基準
電極）ともう一方の面に互いに絶縁された複数の導電層
（制御電極）から構成され、各絶縁された複数の制御電
極毎に３層を貫いて少なくも１列のアパチャーを有して
いるアパチャー電極体と、制御電極に基準電極との間に
選択的に電位を与える手段と、印加された電位によって
アパチャーを通るトナー粒子の流れを変調されるよう帯
電した粒子を投射する手段と、支持体とアパチャー電極
体が相対的に移動し支持体を粒子流路中に位置決めする
手段から構成されている。

【０００３】この方式において帯電したトナー粒子をア
パチャー近傍に供給する手段として特願平２ー２９４５
８６号明細書で帯電トナーを担持体上に担持させ、担持
体に圧接させた剥離ブレードによりクラウド状にする方
式が提案されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、トナーを帯電
させるために、トナーを供給するための供給ローラーと
表面がナイロンでできた担持ローラーとの摺動摩擦によ
る摩擦帯電を利用しているが、トナーの帯電量が不十分
である為、アパチャーによるトナー流の制御が確実にで
きず、鮮明な画像を得ることができない。また、担持ロ
ーラー上に多量のトナーが担持されるので、剥離ブレー
ド上に乗り上げてしまい、トナーが堆積してトナークラ
ウドが発生しなくなってしまう。

【０００５】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、トナー供給源より帯電量の十分
なトナークラウドを発生させ、鮮明な画像を得ることが
できる画像形成装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の画像形成装置は、アパチャーを備えた電極
に画像信号を印加することにより帯電されたトナーのア
パチャー通過を制御し、トナー供給源とアパチャー付き
電極を挟んで反対側に設けた支持体上に画像を形成する
画像形成装置であって、トナー供給源がトナーの担持体
と、その担持体に押し当てた弾性体と、その担持体表面
に一面が略垂直に接するように配置された当て部材とを
備えている。

【０００７】

【作用】上記の構成を有する本発明によれば、担持体に
押し当てた弾性体が、担持体上のトナーを帯電させ、担
持量を均一にし、次に当て部材が、そのトナーに衝突し
て、トナークラウドを発生させる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。

【０００９】図１に示すように、アパチャー電極体１は
絶縁層２のトナー供給源側に基準電極３、支持体１０側
に制御電極４を有し、基準電極３、絶縁層２及び制御電
極４を貫くアパチャー６が多数一列に支持体１０の幅分
形成されている。

【００１０】図１においてアパチャー電極体１の制御電
極４側には支持体１０を接しながら搬送する背面電極１
１が配設されている。各制御電極４は画像信号によって
電圧を発生する制御電圧駆動回路８にそれぞれ接続され
ている。背面電極１１は負の高圧電源１２に接続されて
いる。

【００１１】アパチャー電極体１の基準電極３側には担
持ローラー２０と担持ローラー２０に平行に配置された
供給ローラー２３が、トナー２２を蓄えたトナーケース
２１内に配設されている。担持ローラー２０と供給ロー
ラー２３は互いに接触しており、その接触位置の下流に
押し当てブレード２５が圧接されている。

【００１２】押し当てブレード２５は、厚み０．０５〜
０．３程の金属板でできており、担持ローラー２０に接
する側には樹脂がコートされている。

【００１３】担持ローラー２０のアパチャー６面に対向
する位置には剥離ブレード２４がその刃先を担持ローラ
ー２０の回転方向と対向させ、担持ローラー２０に圧接
するよう配置されている。基準電極３、剥離ブレード２
４及びトナーケース２１は接地されている。

【００１４】上述のような構成において作用を以下に詳
述する。

【００１５】担持ローラー２０と供給ローラー２３の矢
印方向の回転により、トナー２２は担持ローラー２０と
の摩擦によって正に帯電させられ担持ローラー２０に担
持される。但し、この時のトナー２２の正帯電は、アパ
チャー電極体１により制御されるには不十分である。

【００１６】担持されたトナー２２は押し当てブレード
２５による摩擦帯電により、十分に正に帯電し、且つ一
定の厚みにされる。

【００１７】更に、正に帯電したトナー２２がアパチャ
ー６対向面に向かって搬送される。ここでトナー２２は
剥離ブレード２４によって担持ローラー２０から剥離さ
れ、クラウド状になる。

【００１８】このように、押し当てブレード２５によ
り、トナー２２の正帯電量は、アパチャー電極体１によ
り制御されるのに十分になり、且つトナー２２の担持体
２０上の担持量は、一定の厚みにされているので、剥離
ブレード２４の上部に堆積することがないため、全ての
トナー２２が十分に正帯電したクラウドを形成する。

【００１９】ここで画像信号に応じて制御電極４に負の
電圧を印加すると、印加された制御電極４のもつアパチ
ャー６にはアパチャー６の裏面から表面に向かう電気力
線が形成され、正に帯電しているトナー２２は裏面から
表面に引き出され、さらには背面電極１１によって形成
されている飛翔電界によって支持体１０上に飛翔、保持
され画像部を形成する。非画像部に対応するアパチャー
６の制御電極４には基準電極３と同電位か正電圧を印加
することにより、背面電極１１による飛翔電界をシール
ドするかもしくはアパチャー６内に表面から裏面に向か
う電気力線を形成することにより、トナー２２のアパチ
ャー６通過を抑える。このプロセスを支持体１０を搬送
させながら繰り返すことにより支持体１０全面にトナー
像が形成される。

【００２０】以上説明したように本実施例によれば、押
し当てブレード２５により、トナー２２の正帯電量は、
アパチャー電極体１により制御されるのに十分になり、
且つトナー２２の担持体２０上の担持量は、一定の厚み
にされ、剥離ブレード２４の上部に堆積することがない
ため、全てのトナー２２が十分に正帯電したクラウドを
形成するので、アパチャー電極体１により、トナー２２
の制御が確実にでき、鮮明な画像を得ることができる。

【００２１】尚、本実施例では担持体をローラーとした
が、ベルトなどでもよい。

【００２２】また、以上の本発明は上述した実施例にと
らわれることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内での変
更は可能である。

【００２３】

【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、押し当てた弾性体により、トナーの正
帯電量は、アパチャー電極体により制御されるのに十分
になり、且つトナーの担持体上の担持量は、一定の厚み
にされ、当て部材の上部に堆積することがないため、全
てのトナーが十分に正帯電したクラウドを形成するの
で、アパチャー電極体により、トナーの制御が確実にで
き、鮮明な画像を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具体化した一実施例を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１ アパチャー電極体 ２ 絶縁層 ３ 基準電極 ４ 制御電極 ６ アパチャー ８ 制御電圧駆動回路 ２０ 担持ローラー ２２ トナー ２３ 供給ローラー ２４ 剥離ブレード ２５ 押し当てブレード

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アパチャーを備えた電極に画像信号を印
   加することにより帯電されたトナーのアパチャー通過を
   制御し、トナー供給源とアパチャー付き電極を挟んで反
   対側に設けた支持体上に画像を形成する画像形成装置に
   おいて、 トナー供給源がトナーの担持体とその担持体に押し当て
   た弾性体とその担持体表面に一面が略垂直に接するよう
   に配置された当て部材とを備えたことを特徴とする画像
   形成装置。