JPH05185609A - 描画方法およびその装置 - Google Patents

描画方法およびその装置

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JPH05185609A
JPH05185609A JP11211192A JP11211192A JPH05185609A JP H05185609 A JPH05185609 A JP H05185609A JP 11211192 A JP11211192 A JP 11211192A JP 11211192 A JP11211192 A JP 11211192A JP H05185609 A JPH05185609 A JP H05185609A
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JP
Japan
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ink
pitch
screen
head unit
nozzles
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JP11211192A
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English (en)
Inventor
Hiroki Shiozaki
裕樹 塩崎
Masaaki Shiozaki
雅亮 塩崎
Koji Aono
幸司 青野
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NOBA SYST KK
Original Assignee
NOBA SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁面などの作画面に耐水性,耐候性に優れた
描画を直接描くことができ、かつ複雑な噴射量制御を行
わなくても簡単に濃度差を出すことができる描画方法お
よびその装置を提供すること。 【構成】 異なる色のインクを噴射する8本のノズル1
4を一定ピッチ間隔αで水平方向に配置したヘッドユニ
ット12を、上下方向にかつ作画面50に対して平行
に、ノズル14の配列ピッチαの約数のピッチβずつ間
欠移動させる。そして、間欠移動と同期して、各移動ピ
ッチβごとに選択されたノズル14から一定量のインク
を間欠的に噴射することにより、各色のインクを互いに
異なる位置にドット状に塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小さな原画像から拡大さ
れた描画を壁面などに直接描画できる描画方法およびそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、壁面などに拡大カラー画像を描き
たい場合には、シートの上にインクジェット方式の描画
装置によって予めカラー描画を印刷しておき、このシー
トを壁面に貼着するのが通例である。そのため、大画面
を小画面に分割して印刷し、一枚ごとにインクの吐出を
止める必要があり、分割画面を張り合わせた時に色調が
不統一になる欠点があった。
【0003】このような問題を解決するため、特開平1
−128841号公報には壁面に直接描画できる描画装
置が開示されている。この描画装置は、壁面に対して据
え付け自在な枠組と、この枠組にスプレーガンユニット
を2次元的に移動可能に支持する支持手段と、スプレー
ガンユニットを外部からの制御信号によって移動させる
駆動手段と、スプレーガンユニットへ制御信号およびス
プレー用圧縮空気を送る中継用制御手段とを備えてい
る。上記スプレーガンユニットは3原色と黒色の塗料を
それぞれ噴射する4本のスプレーガンを備えており、こ
れらスプレーガンにはそれぞれ圧縮空気が供給されてい
る。スプレーガンへの圧縮空気圧は比例電磁弁によって
調整され、描画の濃度を調整可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記描画装置の第1の
問題は、描画の色彩を3原色(例えばシアン,マゼン
タ,イエロー)および黒色の組み合わせによって得てい
ることである。つまり、3原色または黒色を発色させる
場合にはこれら単一の色の噴射のみでよいが、これ以外
の色を発色させようとすれば、3原色の2色を混合しな
ければならない。そのため、塗料としては速乾性インク
や粘度の高い油性インクは使用できず、描画面で混合さ
せることにより発色可能な水性インクしか使用できない
ため、描画の耐水性や耐候性が劣るという問題がある。
かかる問題を解消するには、インクを塗布した後に描画
面にコーテイング液を塗布するという作業が必要であ
り、工程の増加、コスト上昇を招くという欠点があっ
た。また、2色を混合するために、ドット状に噴射され
たインクどおしが正確に重なるように位置合わせをしな
ければならず、高い位置精度が要求されるという問題も
ある。
【0005】第2の問題は、色彩の濃淡を出すために空
気圧を制御しなければならないことである。空気は圧縮
性流体であるため、その流量制御が非常に難しく、制御
機構が複雑になるとともに、必要な濃度差を得ることが
困難であるという欠点がある。特に、混合色の濃淡を出
すのは尚更難しい。
【0006】そこで、本発明の目的は、壁面などの作画
面に耐水性,耐候性に優れた描画を直接描くことができ
る描画方法およびその装置を提供することにある。ま
た、他の目的は、高い位置精度が要求されず、かつ複雑
な噴射量制御を行わなくても簡単に濃度差を出すことが
できる描画方法およびその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の描画方法は、異なる色のインクを噴射する
複数本のノズルを一定ピッチ間隔αで並列配置したヘッ
ドユニットを、作画面に対して平行にかつ上記ノズルの
配列ピッチαの約数のピッチβずつ間欠移動させる工程
と、上記間欠移動と同期して、各移動ピッチβごとに選
択されたノズルから一定量のインクを間欠的に噴射する
ことにより、各色のインクを作画面の異なる位置にドッ
ト状に塗布する工程と、上記間欠移動が1ストローク分
終了した後、ヘッドユニットを間欠移動方向と直角方向
にかつ作画面に対して平行に1ピッチβだけ移動させる
工程と、を含むものである。なお、本発明におけるノズ
ルとは、圧縮空気によってインクを噴射するエアースプ
レー型ノズルに限らず、毛細管現象等により吸い上げた
インクを電気振動によって噴射するインクジェット型ノ
ズルでもよい。
【0008】
【作用】先ず、作画面の始端位置に異なる色のインクを
噴射する複数本のノズルを一定ピッチ間隔αで並列配置
したヘッドユニットを配置する。そして、ヘッドユニッ
トを作画面に対して平行に一定ピッチβ間隔で間欠移動
させ、これと同期して各移動ピッチβごとに選択された
ノズルから一定量のインクを間欠的に噴射する。これに
よって、ヘッドユニットが通過した作画面の部分にはカ
ラー原画像の各画素に対応した位置に、その色のインク
がドット状に描画される。ヘッドユニットが作画面の終
端位置に到達すれば、終端位置でヘッドユニットを間欠
移動方向に対して直角方向に1ピッチβだけ動かし、ヘ
ッドユニットを逆方向へ間欠移動させながらインクを間
欠的に噴射する。上記動作を繰り返すことにより、一定
ピッチβの間隔でカラーインクによって点描画が描か
れ、作画面にはカラー原画像の拡大描画が描かれる。な
お、上記のように作画面の始端側から終端側に向かって
1ストローク分の描画を行った後、終端側で1ピッチβ
だけ直角方向に動かし、次に逆方向に向かって描画を行
う方法に限らず、作画面の始端側から終端側に向かって
1ストローク分の描画を行った後、描画せずにまず始端
側へ引き返し、ここで1ピッチβだけ直角方向へ動かし
た後、再び作画面の始端側から終端側に向かって描画を
行うようにしてもよい。
【0009】本発明の描画方法の特徴は、単一色(例え
ば白,黄,紫,赤,水色,緑,青,黒の8色)のドット
の組み合わせによって発色させている点である。従来の
場合、例えば紫色を発色させようとすれば、赤色インク
と青色インクとを作画面上で混合する必要があったが、
本発明では紫色インクをそのまま作画面に噴射するだけ
でよい。そのため、本発明では水性インクに限らず、速
乾性インクや油性インク,高粘度で粗粒子のペイント
類,着色樹脂類,発光インク,釉薬等も使用可能であ
り、使用インクに制約がない。したがって、格別にコー
テイングを施すことなく耐候性,耐水性に優れた作画像
を得ることができる。また、上記理由により、従来の描
画方法では吸収性の高い作画面には描画できなかった
が、本発明では紙,布,ビニール地,ガラス,タイル,
セラミック等、広範な素材に描画可能である。
【0010】また、細密画を描く場合にはドットを小さ
くする必要があり、従来では混合のためにインクどおし
が正確に重なり合うようにヘッドユニットを高い精度で
位置決めしなければならない。これに対し、本発明では
2色を混合する必要がないので、インクの塗布位置の多
少のずれが許容され、ヘッドユニットに従来ほどの高い
位置精度は要求されない。このことは、ヘッドユニット
の移動機構を簡略化でき、装置を安価に構成できること
を意味する。
【0011】また、従来では色の濃淡を出すためにイン
クの噴射量(空気圧)を制御していたが、本発明ではイ
ンクの噴射量を一定とし、ドットの密度によって濃淡を
出している。例えば10×10=100個のドットの集
合を考えると、その部分をピンク色に発色させたい場合
(ピンク色のインクを有しない場合)には、50個の赤
色ドットと50個の白色ドットを均等に分散させればよ
い。つまり、噴射量を微妙に制御する必要は全くなく、
常に一定量のインクを噴射するだけでよい。したがっ
て、流量制御機構が極めて簡単となり、濃淡も容易に表
現できる。
【0012】ヘッドユニットの駆動制御およびインクの
噴射制御は制御装置によって自動的に行うことができ
る。即ち、予めカラー写真や絵画などの原画像をイメー
ジスキャナで読み込み、コンピュータ処理によって原画
像の各画素の位置と色とを記憶しておく。そして、ヘッ
ドユニットをピッチβずつ間欠駆動させながら、これと
同期して原画像の画素と対応する作画面の部位に対応す
る色のインクを噴射すれば、拡大描画を簡単に描くこと
ができる。
【0013】ノズルの配列方向は、ヘッドユニットの間
欠移動方向に対して平行、直角方向、斜め方向、千鳥状
など如何なる方向でもよい。また、ノズルはヘッドユニ
ットに一列に配列する場合に限らず、多列に配列しても
よい。また、ノズルの本数、つまりインクの色は3原色
以上用いるのがよいが、色彩の鮮明度を上げるには8色
以上のインクを使用するのが望ましい。本発明では単一
色のドットによって発色させるため、従来では不可能で
あった金色や銀色も発色可能である。
【0014】ノズルの配列ピッチαと、ヘッドユニット
の移動ピッチβとの間には次の関係がある。 α=n・β (n:正の整数) このように設定することにより、画像のズレを防止でき
るとともに、ノズルの配列ピッチαが大きくても、移動
ピッチβを小さくすることにより、細密な画像を得るこ
とができる。
【0015】本発明の描画方法において、作画面の全て
の部分にインクを噴射する必要は必ずしもない。即ち、
予め作画面全面に生地となる色(例えば白色)を塗布し
ておき、原画像の画素の色が生地と同色の場合には、こ
れと対応する作画面にはインクを噴射しないようにして
もよい。なお、本発明の原画像には、絵画や写真に描か
れた画像のほか、文字や図形,記号なども含まれる。
【0016】
【実施例】図1は本発明にかかる描画装置の一例を示
す。基台1は複数個の高さ調整可能な脚2を備えてお
り、これら脚2を調整することによって基台1を水平に
設置可能となっている。基台1の上面には一対のガイド
レール3が設けられており、このガイドレール3と平行
にボールネジ軸4が配設されている。ボールネジ軸4は
ステッパモータ等よりなるX軸サーボモータ5によって
回転駆動される
【0017】可動フレーム6は、その下面部に設けた車
輪7が上記ガイドレール3上を転動することにより水平
方向に移動自在である。可動フレーム6には上記ボール
ネジ軸4と螺合するナット部8が設けられ、X軸サーボ
モータ5を駆動することにより可動フレーム6は水平方
向に駆動される。可動フレーム6の内部には上下方向に
ボールネジ軸9が配設され、このボールネジ軸9はステ
ッパモータ等よりなるY軸サーボモータ10によって回
転駆動される。上記ボールネジ軸9にはナット11が螺
合しており、このナット11の端部にはヘッドユニット
12が水平に取り付けられている。そのため、Y軸サー
ボモータ10を駆動すると、ヘッドユニット12は上下
方向に移動する。
【0018】ヘッドユニット12は 図2に示されるよ
うに、ナット11に取り付けられた基板13を備え、こ
の基板13上に合計8本のノズル14a〜14hが水平
方向に一定ピッチαで並列配置されている。なお、基板
13はナット11に対して前後方向(作画面との対向方
向)に位置調節可能であり、基台1を設置した後、基板
13の位置を調節することにより、ノズル14a〜14
h先端と作画面との距離を最適値に設定できる。ノズル
14a〜14hの上部にはそれぞれ異なる色のインクを
貯留したインクタンク15a〜15hが立設され、ノズ
ル14a〜14hの背後にはそれぞれ直動型ソレノイド
16a〜16hが設けられている。これらソレノイドに
通電すると、プランジャ17a〜17hがスプリング1
8に抗して後退し、プランジャに直結されたニードル1
9a〜19hも一体に後退する。ノズル14a〜14h
は、図3のように、内筒20と外筒22との二重構造よ
りなり、内筒20の内側はインクタンク15と連結され
ている。また、内筒20には上記ニードル19が摺動自
在に貫通しており、ニードル19の先端部で内筒20の
先端のインク出口21を開閉自在である。常時はニード
ル19がスプリング18により前方へ押され、インク出
口21を閉鎖しており、ソレノイド16を駆動してニー
ドル19をスプリング18に抗して図3右方へ後退させ
ると、インク出口21が開かれるようになっている。な
お、内筒20の内面にはガスケット23が配置され、イ
ンクが後方へ漏れるのを防止している。上記インクタン
ク15は透明な胴部24を備えており、胴部24の上端
には空気穴26を有する着脱自在な蓋25が装着されて
いる。そのため、外部からインク量を確認でき、インク
量が少なくなれば蓋25を外してインクを補給すればよ
い。
【0019】また、外筒22の内側には一定圧の圧縮空
気が常時供給されている。この空気圧は、インクの種
類,ノズルの先端から作画面までの距離等に対応して最
適な圧に調整される。コンプレッサのような圧縮空気源
(図示せず)から供給された圧縮空気は、空気圧調整弁
27によって一定圧に調整され、分岐したエアーホース
28を通ってそれぞれのノズル14の空気流入口29a
〜29hに供給される。そして、外筒22の内側(内筒
20の外側)を通り、ノズル口30から噴出するが、こ
のときインク出口21の近傍には負圧が発生するため、
インク出口21からインクを吸い出し、ノズル口30か
らインクを霧状にして作画面に噴射する。これは、エア
ースプレーの原理と同様である。
【0020】図4は本発明の描画装置の構成を示すシス
テム図である。上記X軸サーボモータ5、Y軸サーボモ
ータ10および各ソレノイド16a〜16hはコントロ
ーラ40によって制御される。このコントローラ40に
は予めイメージスキャナ41によって原画像の各画素の
位置と色とを読み込んだデータが記憶されており、これ
らデータに対応してヘッドユニット12をY軸方向に1
ピッチずつ移動させながら、各ノズル14a〜14hに
対応したソレノイド16a〜16hを選択的に駆動さ
せ、インクを噴射する。
【0021】ここで、本発明の描画方法の原理を図5に
したがって説明する。図5では、小さな作画面50上に
10×10個の点描画を形成する場合を想定する。各ド
ットのピッチβはノズル14a〜14hの配列ピッチα
の約数であり、図5ではα=2βに設定してある。
【0022】まず、X軸サーボモータ5,Y軸サーボモ
ータ10によって右端のノズル14aを作画面50の始
端位置、つまりX−Y座標で(1,1)の位置の正面に
移動させる。この時、他のノズル14b〜14hは作画
面50の外部に位置している。ここで、第1列目の描画
を行うために、ヘッドユニット12をY軸方向に1ピッ
チβずつ間欠移動させると、必要な部位の正面にノズル
14aが対応した時にソレノイド16aが駆動され、ノ
ズル14aから一定量のインク51が噴射される。図5
の例では座標(1,1),(1,3),(1,6)の各
位置でノズル14aから第1番目の色(例えば白色)の
インク51が噴射される。ノズル14aが座標(1,1
0)の位置に到達すると、座標(1,1)の位置まで戻
り、ヘッドユニット12をX軸方向に1ピッチβだけ移
動させ、第2列目の描画を行う。即ち、Y軸方向に1ピ
ッチβずつ間欠移動させながら、座標(2,2),
(2,8)の位置でノズル14aから第1番目の色のイ
ンク51を噴射する。このように、ノズル14aが第
1,第2列目を描画する間、他のノズル14b〜14h
は噴射を行わない。
【0023】ノズル14aが座標(2,10)の位置に
到達すると、座標(2,1)の位置まで戻り、ヘッドユ
ニット12をX軸方向に1ピッチβだけ移動させ、第3
列目の描画を行う。このときには2番目のノズル14b
が第1列目に対応するため、ヘッドユニット12をY軸
方向に1ピッチβずつ間欠移動させると、座標(3,
1),(3,6),(3,10)の位置でノズル14a
から第1番目の色のインク51を噴射すると同時に、座
標(1,2),(1,5),(1,7)の位置でノズル
14bから第2番目の色(例えば黄色)のインク52を
噴射する。以下、同様にしてインクを順次噴射し、左端
のノズル14hが第10列目の噴射を終了するまで繰り
返す。これにより、作画面50の全面に単一色(例えば
8色)の集まりからなる点描画を描くことができる。
【0024】図5では説明上、10×10個のドットを
有する作画面50について説明したが、実際の作画面は
これより大きく、ドット数も遙に多い。またドットのピ
ッチβはノズルの配列ピッチαに比べて遙に小さく設定
されている。
【0025】上記実施例では、基台1上を可動フレーム
6が水平に移動することによって、垂直な作画面に描画
する装置について説明したが、これに限定するものでは
なく、例えば前述の特開平1−128841号公報に記
載のように枠組を作画面に沿って取り付け、この枠組内
にヘッドユニットをX,Y軸方向に移動可能に支持して
もよい。この構造は、特に作画面が水平あるいは傾斜し
た壁面のような場合に好適である。また、ヘッドユニッ
トはノズルの配列方向に対して直角方向に移動する場合
に限らず、平行に移動してもよい。つまり、ノズルの配
列方向が水平方向の場合、ヘッドユニットの移動方向が
水平方向であってもよく、ノズルの配列方向が垂直方向
の場合、ヘッドユニットの移動方向は水平方向あるいは
垂直方向のいずれであってもよい。さらに、作画面は平
坦面に限らず、ガレージの扉のような凹凸面や円筒形タ
ンクの外周面のような曲面であってもよい。例えば、作
画面が円筒面の場合、可動フレーム6を案内するレール
3を作画面の曲率に対応した円弧状とすればよい。
【0026】図6は本発明の第2実施例を示す。この実
施例は、インクジェット型ノズルを用いたものである。
図において、60は一体構造のヘッドユニットであり、
その背面には一枚の金属板61が固着されている。ヘッ
ドユニット60の内部には複数の独立したインク室62
(図6には1個のみが記載されている)が並設され、各
インク室62の背面が上記金属板61で閉鎖されてい
る。インク室62と対面する金属板61の裏側には複数
の圧電素子63が固着され、この圧電素子63に電圧を
印加することにより、金属板61を板厚方向に振動さ
せ、インク室62のインクをノズル64へ押し出すこと
ができる。そのため、ノズル64からインクが微細な粒
子状となって噴出される。
【0027】ヘッドユニット60には各インク室62に
連通する複数のインク供給路65とエアー供給路66と
が形成され、エアー供給路66はノズル64の周囲に開
口するエアー噴出口67へ連通している。なお、エアー
供給路66はノズル64に対応して複数本設けなくても
よく、1本のエアー供給路から各エアー噴出口67へ分
岐させてもよい。インク供給路65はそれぞれ異なる色
のインクを貯留したインクタンク68と接続され、エア
ー供給路66は圧縮エアー供給源69と開閉バルブ70
を介して接続されている。圧縮エアーは、インクの噴射
を開始する前にエアー噴出口67より噴出させ、ノズル
64の先端に負圧を発生させてインク供給路65からイ
ンクをノズル64方向へ吸い出したり、ノズル64の先
端に付着したインクの残留物を吹き飛ばすために使用さ
れる。なお、インクジェットの作動中はエアーの噴出は
行わない。
【0028】インクジェット型ノズルの場合、描点の大
きさは0.2〜0.3mm程度であり、エアースプレー
型ノズルに比べて描点の大きさが格段に小さいので、ノ
ズル64同士の間隔を精密に設定する必要がある。上記
実施例の場合、一体構造のヘッドユニット60に複数の
ノズル64を取り付けてあるので、ノズル64の間隔を
精密に設定でき、描点のずれを少なくできる利点があ
る。なお、上記ヘッドユニット60も図1と同様にナッ
ト11に水平に取り付けられる。この実施例の場合も、
ノズル64の配列方向は水平方向に限らず、垂直方向で
もよい。また、ヘッドユニット60の移動方向も水平あ
るいは垂直のいずれであってもよい。
【0029】上記インクジェット型ノズルの場合、エア
ースプレー型ノズルに比べて細密画を描くことが可能で
ある反面、油性インクは噴射できないと言われていた
が、近年比較的粘度の低い油性インクが開発され、イン
クジェット型ノズルでも油性インクを噴射できるように
なった。そのため、本発明ではインクジェット型ノズル
を用いて耐久性に優れた細密画を描くことも可能であ
る。
【0030】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、単一色のドットの組み合わせによって描画して
いるので、水性インクに限らず、あらゆるインクを使用
でき、その結果、格別にコーテイングを施すことなく耐
候性,耐水性に優れた作画像を得ることができる。ま
た、同様の理由により、紙,布,ビニール地,ガラス,
タイル,セラミック等、広範な素材に描画可能である。
また、本発明では、インクの噴射量を一定とし、ドット
の密度によって濃淡を出しているので、噴射量を微妙に
制御する必要はない。したがって、噴射量制御機構が極
めて簡単となり、濃淡も容易に表現できるという特徴が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の描画装置の第1実施例の斜視図であ
る。
【図2】ヘッドユニット部分の拡大斜視図である。
【図3】ヘッドユニット部分の断面図である。
【図4】本発明の描画装置の構成を示すシステム図であ
る。
【図5】本発明の描画方法の原理を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施例であるインクジェット型ノ
ズルの一部断面斜視図である。
【符号の説明】
4 ボールネジ軸 5 X軸サーボモータ 6 可動フレーム 9 ボールネジ軸 10 Y軸サーボモータ 12 ヘッドユニット 14 ノズル 15 インクタンク 16 直動型ソレノイド 27 空気圧調整弁 40 コントローラ 50 作画面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁面などの作画面に対してノズルからイン
    クを噴射することにより、カラー原画像の拡大画像を描
    画する方法において、 異なる色のインクを噴射する複数本のノズルを一定ピッ
    チ間隔αで並列配置したヘッドユニットを、作画面に対
    して平行にかつ上記ノズルの配列ピッチαの約数のピッ
    チβずつ第1の方向へ間欠移動させる工程と、 上記間欠移動と同期して、各移動ピッチβごとに選択さ
    れたノズルから一定量のインクを間欠的に噴射すること
    により、各色のインクを作画面の異なる位置にドット状
    に塗布する工程と、 第1の方向への移動が1ストローク分終了した後、ヘッ
    ドユニットを作画面に対して平行にかつ第1の方向と直
    角な第2の方向へ1ピッチβだけ移動させる工程と、を
    含む描画方法。
  2. 【請求項2】 壁面などの作画面に対してノズルからイ
    ンクを噴射することにより、カラー原画像の拡大画像を
    描画する描画装置において、 異なる色のインクを噴射する複数本のノズルを一定ピッ
    チ間隔αで並列配置したヘッドユニットと、 上記ヘッドユニットを作画面に対して平行にかつ第1の
    方向へ移動させる第1移動機構と、 上記ヘッドユニットを作画面に対して平行にかつ第1の
    方向と直角な第2の方向へ移動させる第2移動機構と、 原画像の各画素の位置および色に対応して上記ノズル,
    第1および第2移動機構を制御する制御装置とを具備
    し、 第1移動機構によりヘッドユニットをノズルの配列ピッ
    チαの約数のピッチβずつ第1の方向へ間欠移動させ、
    この間欠移動と同期して各移動ピッチβごとに選択され
    たノズルから一定量のインクを間欠的に噴射することに
    より、各色のインクを作画面の異なる位置にドット状に
    塗布することを特徴とする描画装置。
JP11211192A 1991-04-04 1992-04-03 描画方法およびその装置 Pending JPH05185609A (ja)

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JPH05185609A true JPH05185609A (ja) 1993-07-27

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JP11211192A Pending JPH05185609A (ja) 1991-04-04 1992-04-03 描画方法およびその装置

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JP (1) JPH05185609A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6081281A (en) * 1991-12-30 2000-06-27 Vutek, Inc. Spray head for a computer-controlled automatic image reproduction system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6081281A (en) * 1991-12-30 2000-06-27 Vutek, Inc. Spray head for a computer-controlled automatic image reproduction system

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