JPH0518532Y2 - - Google Patents

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JPH0518532Y2
JPH0518532Y2 JP1987075515U JP7551587U JPH0518532Y2 JP H0518532 Y2 JPH0518532 Y2 JP H0518532Y2 JP 1987075515 U JP1987075515 U JP 1987075515U JP 7551587 U JP7551587 U JP 7551587U JP H0518532 Y2 JPH0518532 Y2 JP H0518532Y2
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sealing
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、流体機械等において、その回転軸や
往復動軸などがケーシングを貫く部分に設けられ
るメカニカルシールに関する。
〔従来の技術〕
高圧高温流体を有効に密封するメカニカルシー
ルとして、ケーシングに固定した静止密封環と回
転軸に同時に回転可能に固定した回転密封環とを
密封端面において接面圧力を生じさせた状態で摺
接させるようにしたメカニカルシールが知られて
いる。
ところで、この種のメカニカルシールにおいて
は、前記密封端面の潤滑性を確保するため、この
密封端面間に密封流体による流体膜を形成するよ
うにしている。しかし、密封端面が単に平板な面
に形成されているだけであると、この密封端面が
摩擦熱の影響で高温化したとき、前記流体膜が蒸
発して膜切れを起こすため、潤滑性が低下して密
封端面の摩擦トルクが増大し、異常摩擦が発生す
るおそれがある。このため、従来においては、密
封端面に各種溝を加工したり、密封端面を形成す
る静止もしくは回転密封環を熱的にあるいは圧力
をかけて強制的に微少変形させ、これによつて密
封端面にうねりを形成したりすることにより、密
封端面間に間断なく流体を導入し、前記流体膜の
膜切れを防止するようにしていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のように密封端面に溝を加
工したり、静止密封環や回転密封環を熱的にある
いは圧力をかけて微少変形させることで密封端面
にうねりを形成したりするものでは、密封端面の
形状は予め定められた所定形状に固定されてしま
うため、潤滑状態やもれ量をコントロールするこ
とができなかつた。
本考案は上記のような事情に鑑みなされたもの
であつて、密封端面の潤滑状態や密封流体のもれ
量を、使用態様に応じて随時コントロールできる
ようにしたメカニカルシールを提供することを目
的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案によるメカ
ニカルシールは、ケーシングに固定した静止密封
環と回転軸に同時回転可能に固定した回転密封環
とを密封端面で摺接させたメカニカルシールにお
いて、前記静止密封環及び回転密封環の少なくと
もいずれかの一方の背面部に、軸方向に電歪して
静止密封環もしくは回転密封環を微少変形させる
複数個の圧電素子を周方向に等間隔を隔てて配置
し、周方向で1つ置きの圧電素子同志を互いに電
気的に並列接続し、これら2つの系統の圧電素子
群を互いに時間的にずれて振動させるように構成
したものである。
〔作用〕
上記のように構成されたメカニカルシールによ
れば、2つの系統の圧電素子群を互いに時間的に
ずれて電歪させて静止密封環もしくは回転密封環
を微少変形させることにより、密封端面に周方向
でのうねりが形成され、このうねりの山部と谷部
の間に密封流体が導入されて上記密封端面では、
十分な潤滑作用が発揮される。また、これら圧電
素子の電歪量はこの圧電素子が置かれる電界の大
きさに伴つて変化するから、この電歪量によつて
変化する静止密封環及び回転密封環の微少変形
量、即ち、密封端面のうねりの大きさは、前記電
界の大きさを変えることにより、随時、電気的に
コントロールされる。
〔実施例〕
以下、本考案を図示した実施例に基づいて説明
する。
第1図は本考案に係るメカニカルシールの半截
断面図であり、図においてXは大気側、Yは本考
案のメカニカルシールで密封される密封流体側を
示している。そして、ケーシング1内中心に回転
軸2が挿通され、この回転軸2とケーシング1と
の環状空間部3に本考案のメカニカルシールが装
備されている。
このメカニカルシールは、ケーシング1に固定
した静止密封環4と回転軸2に同時回転可能に固
定した回転密封環5とを具備し、これら静止密封
環4と回転密封環5の密封端面を摺接させるよう
になつている。
静止密封環4はカーボンでなり、その背面部に
は、第2図にも示すように周方向に並ぶ複数個の
電圧素子6a,6b,……6lが配設されてい
る。これら圧電素子6a,6b,……6lとして
は例えばPbZrO3−PbTiO3−Pb(Mg1/3,Nb2/3
O3等の3成分系圧電セラミツクスが用いられて
いる。また、第3図に示すように、一つおきの圧
電素子6a,6c,……6kは配線7a1,7a2
に並列接続され、他の一つおきの圧電素子6a,
6b,……6lは配線7b1,7b2間に並列接続さ
れている。これら配線7a1,7a2間及び配線7
a1,7a2間に電圧を印加して得られる電界中にお
いて、前記圧電素子6a,6b,……6lは軸方
向に電歪する。前記配線7a1,7a2は増幅器8a
を介して高周波電源部9に接続され、配線7b1
7b2は増幅器8b及び位相器10を介して前記高
周波電源部9に接続されており、前記位相器10
は、高周波電源部9から供給される高周波電源電
圧を90°遅らせて出力する。したがつて、以上の
ように接続したことにより、一つおきの圧電素子
6a,6c,……6kは、他の一つおきの圧電素
子6a,6d,……6lと時間的に90°遅れて軸
方向に振動する。
前記圧電素子6a,6b,……の背面側には、
前記静止密封環4との間にこれら圧電素子6a,
6b,……6lを挾着する環状の金属リテーナ1
1が配設されている。この金属リテーナ11は、
断面L字形に形成されており、軸方向に延びる一
辺の一端外周部位に、ケーシング1側に形成した
環状溝に嵌合されるOリング12を圧接させるこ
とで、ケーシング1とのシール性を確保してい
る。また金属リテーナ11の背面側には、ケーシ
ング1に凹設したバネ受部1aに嵌入する圧縮バ
ネ12が装備されており、前記金属リテーナ11
は、この圧縮バネ12及び密封流体の圧力によつ
て圧電素子6a,6b,……に押し付けられ、且
つこの圧電素子6a,6bを介して静止密封環4
が回転密封環5を常時押圧して、各密封環4,5
の密封端面4A,5Aを摺接させている。
13は、静止密封環4,圧電素子6a,6b,
……、金属リテーナ11の外周面を被覆するカバ
ーであつて、静止密封環4との間にOリング14
を、また金属リテーナ11との間にOリング15
を介設して、これら静止密封環4及び金属リテー
ナ11と圧電素子6a,6b,……との間に密封
流体が入り込まないようにしている。
回転密封環5は、前述したように回転軸2に同
時回転可能に外嵌固定され、且つ内周部位に形成
した環状溝にOリング15を嵌合し、このOリン
グ15を回転軸2の外周に圧接させることで、こ
の回転軸2との間のシール性を確保している。
以上のように構成したメカニカルシールにおい
て前記高周波電源部9から高周波電圧を出力する
と、圧電素子6a,6b,……6lが電歪の方向
を連続的に変えることによつて振動する。この
時、隣接する圧電素子6a,6c,……6kと6
b,6d,……6lは前述したように時間的にず
れて振動する。一方、圧電素子6a,6b,……
6lは、金属リテーナ11が圧縮バネ12のバネ
付勢力と密封流体の流体圧力により静止密封環4
側へ押圧されることにより、この金属リテーナ1
1と静止密封環4の間に挾着されているから、圧
電素子6a,6b,……6lが電歪すると、静止
密封環4がこの電歪に伴つて微少変形し、この微
少変形は静止密封環4の密封端面4A表れる。し
たがつて、前述のようにして圧電素子6a,6
b,……6lが振動すると、前記圧電素子6a,
6c,……6kに接している部分と、これと隣接
する圧電素子6a,6d,……6lに接している
部分では振動のタイミングがずれるため、密封端
面4は時間的に変化する周方向のうねり面に変形
される。第4図はうねり面に変形された密封端面
4Aの一事象を示しており、4A1はうねり面の
谷部、4A2は同じく山部である。この第4図に
示すように、密封端面4Aの谷部4A1と回転密
封環5の平板な密封端面5Aの間には複数の微少
間隙16が形成される。このため、これら微少間
隙16に密封流体が導入され、よつて静止密封環
4と回転密封環5の密封流体4A,5A間に密封
流体を有効に送り込むことができ、膜切れが確実
に防止される。また、隣接する圧電素子6a,6
c,……と6b,6d,……の振動が時間的にず
れて密封端面4Aのうねり面が時間的に変化する
から、回転密封環5の密封端面5Aと接する密封
端面4Aの山部4A2の位置も変化し、密封端面
4Aを部分的に使用することがない。したがつ
て、うねり面を形成したにも拘らず密封端面4A
が局部的に摩耗することがなく、メカニカルシー
ルの短命化を防止することができる。さらに、圧
電素子6a,6b,……6lの電歪量は電界の大
きさに伴つて変化するから、各圧電素子6a,6
b,……6lに印加する電圧をコントロールして
電歪量を変化させれば、密封端面4Aのうねりの
大きさ、即ち、各部4A1と山部4A2の落差も変
化し、これによつて谷部4A1と回転密封環5の
密封端面5Aの間に導入する密封流体の量がコン
トロールされる。したがつて、密封端面の潤滑状
態や密封流体のもれ量を使用状態に応じて適宜コ
ントロールすることができる。
尚、本考案が上記実施例に限定されないものは
もちろんであつて、実用新案登録請求の範囲を逸
脱しない範囲で種々の設計変更を行なうことが可
能である。例えば、圧電素子としては上述した3
成分系の圧電セラミツクスの他に、チタン・ジル
コン酸鉛に代表される2成分系の圧電セラミツク
スやチタン酸バリウム、チタン酸鉛等のセラミツ
クス、あるいは単結晶圧電素子を用いることがで
きる。
また、圧電素子に印加する電圧は必ずしも高周
波電圧ではなくてもよく、低周波電圧であつても
同様の動作を行なわせることができるし、こうし
た交流電圧に代えて直流電圧を用いることも可能
である。即ち、圧電素子に印加する電圧として交
流電圧を用いれば、周波数に応じて自動的に電界
の方向が変わつてうねり面が時間的に変化するか
ら、密封端面を有効に使えるという利点がある
が、直流電圧を加えることによつても密封端面を
うねり面とすることができ且つ電圧をコントロー
ルすればうねりの大きさもコントロールされ、本
考案の目的を達成することができるし、直流電圧
の極性を切換器を用いて手動もしくは自動で反転
させるようにすれば、直流電圧を用いた場合でも
うねり面の山部及び谷部の位置を移動させること
ができる。
さらにまた、上記実施例では静止密封環を微少
変形させる例を示したが、回転密封環側を微少変
形させてその密封端面をうねり面とするようにし
てもよい。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案による
メカニカルシールによれば、静止密封環及び回転
密封環の少なくともいずれか一方の背面部に、複
数個の圧電素子を周方向に等間隔を隔てて配置
し、周方向で1つ置きの圧電素子同志を互いに電
気的に並列接続して、これら2つの系統の圧電素
子群を互いに時間的にずれて振動させるようにし
たので、密封端面に形成される周方向のうねりの
大きさを電界の大きさを変えることにより、随
時、電気的にコントロールすることができるとと
もに、うねり面も時間的に変化させることができ
る。したがつて、うねりによる上記密封端面間の
微少隙間に密封流体を有効に送り込むことができ
る上に、上記密封端面の局部的な摩耗を抑制する
ことができ、さらに、密封端面の潤滑性や密封流
体のもれ量を使用状況に応じて随時、好適な状態
にコントロールすることができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るメカニカルシールの半截
断面図、第2図は第1図の−部縦断面図、第
3図は圧電素子に対する電圧印加回路図、第4図
はうねり面を形成した静止密封環の側面図であ
る。 1……ケーシング、2……回転軸、4……静止
密封環、4A……密封端面、5……回転密封環、
6a,6c,6e,6g,6i,6k……一方の
系統の圧電素子群、6b,6d,6f,6h,6
j,6l……他方の系統の圧電素子群。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケーシングに固定した静止密封環と回転軸に同
    時回転可能に固定した回転密封環とを密封端面で
    摺接させたメカニカルシールにおいて、 前記静止密封環及び回転密封環の少なくともい
    ずれか一方の背面部に、軸方向に電歪して静止密
    封環もしくは回転密封環を微少変形させる複数個
    の圧電素子を周方向に等間隔を隔てて配置し、周
    方向で1つ置きの圧電素子同志を互いに電気的に
    並列接続し、これら2つの系統の圧電素子群を互
    いに時間的にずれて振動させるように構成したこ
    とを特徴とするメカニカルシール。
JP1987075515U 1987-05-20 1987-05-20 Expired - Lifetime JPH0518532Y2 (ja)

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JP1987075515U JPH0518532Y2 (ja) 1987-05-20 1987-05-20

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JPS63184264U JPS63184264U (ja) 1988-11-28
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Families Citing this family (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0633263Y2 (ja) * 1988-11-29 1994-08-31 イーグル工業株式会社 メカニカルシール
JPH0626769Y2 (ja) * 1988-11-29 1994-07-20 イーグル工業株式会社 メカニカルシール
JP7350447B2 (ja) * 2019-12-09 2023-09-26 イーグル工業株式会社 メカニカルシール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62101972A (ja) * 1985-10-21 1987-05-12 ビーダブリュー/アイピー・インターナショナル・インコーポレーテッド 調節可能なメカニカルシ−ル

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JPS56106264U (ja) * 1980-01-18 1981-08-18

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JPS63184264U (ja) 1988-11-28

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