JPH05185032A - 超音波振動板 - Google Patents

超音波振動板

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JPH05185032A
JPH05185032A JP2565892A JP2565892A JPH05185032A JP H05185032 A JPH05185032 A JP H05185032A JP 2565892 A JP2565892 A JP 2565892A JP 2565892 A JP2565892 A JP 2565892A JP H05185032 A JPH05185032 A JP H05185032A
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JP
Japan
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ultrasonic
piezoelectric vibrator
vibrating
plate
liquid
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JP2565892A
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English (en)
Inventor
Koji Toda
耕司 戸田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
    • B05B17/04Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
    • B05B17/06Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
    • B05B17/0638Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers spray being produced by discharging the liquid or other fluent material through a plate comprising a plurality of orifices
    • B05B17/0646Vibrating plates, i.e. plates being directly subjected to the vibrations, e.g. having a piezoelectric transducer attached thereto

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電振動子から機械振動を伝達されることに
より、超音波振動をする多孔振動板を提供する。 【構成】 多孔振動板1に圧電振動子5を固着させた超
音波発生素子において、端子P、Qを介して交流電圧を
印加すると、圧電振動子5が機械振動をする。その機械
振動は固着部3から多孔振動板1に伝搬され、振動部4
が振動する。振動部4には多数の微小な孔が設けられて
いるので、振動部4に液体を供給すれば、その液体はそ
の孔の作用により振動部4の上方に霧化される。 【効果】 構造が簡単で小型、軽量である。超音波霧化
装置に応用された場合、霧化効率、多量霧化、粒子の微
小性かつ均一性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波電圧で励振され
該高周波電圧の周波数で機械振動をする圧電振動子の1
つの端面に表面の一部が固着され、残部が前記圧電振動
子の前記端面にほぼ平行に配置されることによって、前
記機械振動を前記圧電振動子から伝達されて超音波振動
をする振動板に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波振動板の応用例の1つとして超音
波霧化装置がある。従来の超音波霧化装置としては、ボ
ルト締ランジュバン型振動子を応用した超音波霧化装置
およびネブライザーが挙げられる。ボルト締ランジュバ
ン型振動子による霧化装置は数10kHzという周波数の
超音波を利用したもので、多量の霧を発生しうるという
長所を有するが、構造が複雑で素子が大がかりであると
いう短所をあわせもつ。一方、ネブライザーは、MHz領
域の超音波を利用したもので、粒子が微小で均一性に優
れるという長所を有するものの、霧化効率が悪く低電力
で多量の霧を発生させるのが難しいという短所をもつ。
つまり、従来の超音波霧化装置では、霧化効率、多量霧
化、粒子の微小性または駆動電源コストのいずれかにお
いて難点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の超音波霧化装置
では、霧化効率、低電力での多量霧化、粒子の微小性ま
たは駆動電源コストのいずれかにおいて難点があった。
【0004】本発明の目的は、霧化効率、多量霧化、粒
子の微小性かつ均一性、装置が小型かつ軽量であるこ
と、構造が簡単であることおよび駆動電源コストのどの
面からみても満足のできる超音波霧化装置の一部を成す
超音波振動板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の超音波
振動板は、高周波電圧で励振され該高周波電圧の周波数
で機械振動をする圧電振動子の1つの端面に表面の一部
が固着され、残部が前記圧電振動子の前記端面にほぼ平
行に配置されることによって、前記機械振動を前記圧電
振動子から伝達されて超音波振動をする振動板であっ
て、前記残部が振動部を成し、前記振動部には多数の孔
が設けてあることを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の超音波振動板は、前記孔
における前記振動部の一方の開口面積と他方の開口面積
とが互いに異なることを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の超音波振動板は、前記振
動部の少なくとも一方の端面における前記孔には、開口
面積に関して少なくとも2種類あることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の超音波振動板は、前記圧
電振動子と固着されることにより形成される複合体の共
振周波数のうちの1つが、該圧電振動子の共振周波数の
うちの1つにほぼ等しいことを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の超音波振動板は、前記圧
電振動子と固着されることにより形成される複合体にお
ける2つの共振周波数の中間値が、該圧電振動子の共振
周波数にほぼ等しいことを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の超音波振動板は、前記振
動部の厚さ方向に垂直な断面における長さと幅の寸法比
がほぼ1に等しいことを特徴とする。
【0011】請求項7に記載の超音波振動板は、厚さ方
向に貫通された貫通穴を有する前記圧電振動子の該貫通
穴の開口を覆う位置または該貫通穴の内部に前記固着部
が固着され、前記振動部が該固着部に囲まれた円板、矩
形板、またはその他の板であることを特徴とする。
【0012】請求項8に記載の超音波振動板は、厚さ方
向に垂直な断面における長さと幅の寸法比がほぼ1に等
しい矩形状の板であることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載の超音波振動板は、その表面の
一部に固着している圧電振動子に高周波電圧が印加され
ることにより超音波振動をする。前記圧電振動子に高周
波電圧が印加されると、前記圧電振動子は励振され前記
高周波電圧の周波数で機械振動をする。前記圧電振動子
が本発明の超音波振動板に固着されているので、前記機
械振動は超音波振動板に伝達される。このようにして、
本発明の超音波振動板は前記機械振動を前記圧電振動子
から伝達されることによって超音波振動をする。超音波
振動板に前記圧電振動子を設けた上で、超音波振動板に
適当な給水手段を施すことにより超音波霧化装置が形成
される。前記超音波霧化装置の使用時、前記圧電振動子
には超音波振動板と前記圧電振動子との複合体の共振周
波数にほぼ等しい周波数の交流信号が印加され、前記圧
電振動子は励振される。前記圧電振動子の励振は超音波
振動板を振動させ、超音波振動板に供給された液体は霧
化される。この際、超音波振動板には多数の孔が設けら
れていることから、前記液体は前記孔の効果により微小
かつ均一な粒子の霧となる。従って、本発明の超音波振
動板の採用によりこのように簡単な構造の超音波霧化装
置が形成されるから、該装置の小型、軽量化が可能で、
しかも高い効率で液体を霧化することができる。
【0014】請求項2に記載の超音波振動板は、前記孔
における前記振動部の一方の開口面積が他方の開口面積
より大きいから、その開口面積の大きい方の開口を液体
の入口側とし他方の開口を出口側とすることができる。
超音波振動板の下面に供給された液体は前記孔の前記入
口を通過して超音波振動板の上面の前記出口から上部に
放出される。このとき、前記液体は前記孔によって絞り
作用を受ける。その結果、前記絞り作用と前記振動部の
振動との相乗効果によって液体の霧化作用が促進され、
霧の発生量が増加しかつ粒子の径が均一になる。
【0015】請求項3に記載の超音波振動板は、前記孔
の入口側または出口側の開口面積に関して少なくとも2
種類ある。従って、数種類の大きさの粒子を有する霧を
同時に発生させることができるばかりでなく、種類に応
じた大きさの粒子を有する霧を別々に発生させることも
可能である。
【0016】請求項4に記載の超音波振動板は、前記圧
電振動子と固着されることにより形成される複合体の共
振周波数のうちの1つが、該圧電振動子の共振周波数の
うちの1つにほぼ等しいことから、その共通の共振周波
数の電圧を前記圧電振動子に印加することにより、超音
波振動板は効率的に励振され、霧化効率が促進され、霧
の発生量はさらに増大する。
【0017】請求項5に記載の超音波振動板は、前記圧
電振動子と固着されることにより形成される複合体にお
ける2つの共振周波数の中間値が、該圧電振動子の共振
周波数にほぼ等しいことから、その共通の共振周波数の
電圧を前記圧電振動子に印加することにより、超音波振
動板は効率的に励振され、霧化効率が促進され、霧の発
生量はさらに増大する。
【0018】請求項6に記載の超音波振動板は、前記振
動部の厚さ方向に垂直な断面における長さと幅の寸法比
がほぼ1に等しいことから、超音波振動板と前記圧電振
動子との複合体の結合振動が増強される。従って、前記
圧電振動子の励振が効果的に超音波振動板に伝達され
る。
【0019】請求項7に記載の超音波振動板は、厚さ方
向に貫通された貫通穴を有する前記圧電振動子の該貫通
穴の開口を覆う位置または該貫通穴の内部に前記固着部
が固着され、前記振動部が該固着部に囲まれた円板、矩
形板、またはその他の板であることから、超音波振動板
は前記圧電振動子と一体となった結合振動をするから、
前記圧電振動子の振動エネルギーは効率良く超音波振動
板に伝搬し、超音波振動板を振動させる。
【0020】請求項8に記載の超音波振動板は、厚さ方
向に垂直な断面における長さと幅の寸法比がほぼ1に等
しい矩形板であることから、前記圧電振動子の振動エネ
ルギーは効率良く超音波振動板に伝搬し、超音波振動板
を振動させる。
【0021】
【実施例】図1は本発明の超音波振動板の一実施例を示
す断面図であって、端面に垂直な平面で切断したときに
現れる断面を示す。図2は図1における超音波振動板1
を一方の端面から見たときの部分拡大平面図である。超
音波振動板1にはその厚さ方向に貫通する微細な多数の
孔2が設けられている。孔2の形状はすり鉢状であっ
て、一方の端面における開口面積が他方の端面における
開口面積より大きいものをここでの実施例で用いてい
て、一方の開口の直径は0.1mm、他方は0.02mmで
あって、孔2は等しいピッチで配列されている。
【0022】図3は超音波振動板1と圧電振動子5とか
ら成る超音波発生素子の第1の実施例を示す側面図であ
る。矩形板状の超音波振動板1はニッケル製で、圧電振
動子5に固着された固着部3と、振動部4とから成る。
超音波振動板1は長さ20mm、幅20mm、厚さ0.05
mmである。固着部3は長さ20mm、幅3mm、厚さ0.0
5mmである。振動部4は長さ17mm、幅20mm、厚さ
0.05mmである。圧電振動子5は矩形板状の圧電磁器
6を有し、圧電磁器6の材質はTDK72A材(製品
名)で、その長さは22mm、幅は20mm、厚さは1mmで
ある。TDK72A材は電気機械結合係数が大きいこと
から、ここでの実施例に用いている。圧電磁器6の分極
軸の方向は厚さ方向に一致しており、この厚さ方向に垂
直な両端面にAu電極7、8が形成されている。Au電
極7は圧電磁器6の一方の面を覆い、Au電極8は圧電
磁器6のもう一方の面を覆っている。Au電極7には端
子Pが取り付けられ、Au電極8には端子Qが取り付け
られている。端子Pおよび端子Qはともに銅箔から成
り、圧電磁器6の幅方向に沿う一方の縁部に配置されて
いる。圧電振動子5は、Au電極7を介して超音波振動
板1の一方の端面に、超音波振動板1と一体的に連なっ
て固着されている。
【0023】図4は図3の前記超音波発生素子の平面図
である。超音波振動板1は細長い板状の固着部3におい
て圧電振動子5と固着している。圧電振動子5は固着部
3に接着剤で接着されている。圧電振動子5は超音波振
動板1の固着部3から外方に向けて超音波振動板1の端
面に平行に伸び突出している。
【0024】図5は本発明の超音波振動板が超音波霧化
装置に応用された場合の一実施例を示す断面図である。
本実施例は図3に示す前記超音波発生素子と、超音波振
動板11および圧電振動子12から成る超音波発生素子
と、貯液室13と、貯液室14と、液体供給チューブ1
5と、液体供給チューブ16と、バルブ17と、バルブ
18と、保液材19と、保液材20と、支持具21とか
ら成り、それらが本体の内部に納められている。超音波
振動板11は長さ30mm、幅20mm、厚さ0.05mmで
ある。超音波振動板11は超音波振動板1と同一の材質
から成り、超音波振動板1と同様にして圧電振動子12
に固着されている。超音波振動板11にも図1および図
2に示すような超音波振動板1と同様な形状の微細な多
数の孔が設けられているが、その寸法は超音波振動板1
とは異なり、入口側の直径は0.2mm、出口側の直径は
0.05mmである。圧電振動子12は圧電振動子5と同
様な一対の電極と、圧電振動子5と同一の材質を有する
圧電磁器とから成り、該圧電磁器の長さは22mm、幅は
20mm、厚さは2mmである。圧電振動子12には圧電振
動子5と同様な位置に端子Pが取り付けられているが、
端子Qは圧電振動子5と共有していて、端子Qは2つの
圧電振動子5、12に挟まれている。圧電振動子5と圧
電振動子12は支持具21によって圧接されている。電
源室には、圧電振動子5および圧電振動子12に端子
P、Qを介して交流電圧を供給する電源部が設けられて
いて、圧電振動子5と圧電振動子12との間にはスイッ
チが設けられていて、該スイッチの切り替えにより圧電
振動子5または圧電振動子12に交流電圧を供給する。
但し、図5では圧電振動子5および圧電振動子12に交
流電圧を供給する電源回路、前記スイッチおよび端子
P、Qが省いて描かれていて、使用時には、貯液室13
および貯液室14は適量の液体で満たしておく。端子
P、Qは圧電振動子5および圧電振動子12にそれぞれ
導電性接着剤で固着されている。保液材19は液体供給
チューブ15の先端に設けられていて、保液材19は超
音波振動板1の下面と接触している。保液材20は液体
供給チューブ16の先端に設けられていて、保液材20
は超音波振動板11の下面と接触している。
【0025】図5の超音波霧化装置の駆動時、超音波振
動板1と圧電振動子5との複合体の共振周波数にほぼ等
しい周波数を有する交流信号を、端子Pおよび端子Qを
介して圧電振動子5に印加すると、圧電振動子5は励振
される。このとき、その交流信号の周波数は圧電振動子
5の共振周波数のうちの1つにほぼ一致している。圧電
振動子5を超音波振動板1の少なくとも一方の端面上に
一体的に連なって固着させる構造を採用していることか
ら、圧電振動子5の励振に伴って、超音波振動板1はそ
の固着部3を固定端とする片持ち梁の形で振動される。
振動部4に生じる振動は屈曲振動であり、振動部4の弾
性振動が液体の霧化に有効に機能する。同様にして、超
音波振動板11と圧電振動子12との複合体において
も、その複合体の共振周波数にほぼ等しい周波数を有す
る交流信号を、端子Pおよび端子Qを介して圧電振動子
12に印加すると、圧電振動子12は励振され、圧電振
動子12の励振に伴って超音波振動板11が振動し、超
音波振動板11の振動部の弾性振動が液体の霧化に有効
に機能する。圧電振動子5と圧電振動子12とは、それ
ぞれ超音波振動板1または超音波振動板11に固着され
ていない方の端面をあわせた形で支持具21によって圧
接されていると同時に、圧電振動子5および圧電振動子
12を一体構造物として本体に固定させている。支持具
21の圧電振動子5および圧電振動子12との接触部は
発泡スチロール製で成り、圧電振動子5および圧電振動
子12に比べて音響インピーダンスが低いことからここ
での実施例に用いている。支持具21の圧電振動子との
接触部が発泡スチロール製であることにより、圧電振動
子5および圧電振動子12からの超音波が支持具21自
身に伝搬し散失されるのが抑制され、超音波振動板1ま
たは超音波振動板11は効率良く振動される。一方、貯
液室13の中の液体は液体供給チューブ15を通過する
ときにバルブ17によって液量を調整され保液材19に
供給され、保液材19と接触している超音波振動板1の
下面に達している。保液材19はスポンジ製で吸液能力
が大きいばかりでなく、圧電振動子5に比べて音響イン
ピーダンスが低いことからここでの実施例に用いてい
る。保液材19がスポンジ製であることにより、圧電振
動子5からの超音波が保液材19を介して液体中に伝搬
し散失するのが抑制され、超音波振動板1は効率良く振
動される。同様にして、貯液室14の中の液体は液体供
給チューブ16を通過するときにバルブ18によって液
量を調整され保液材20に供給され、保液材20と接触
している超音波振動板11の下面に達する。保液材20
はスポンジ製で吸液能力が大きいばかりでなく、圧電振
動子12に比べて音響インピーダンスが低いことからこ
こでの実施例に用いている。保液材20がスポンジ製で
あることにより、圧電振動子12からの超音波が保液材
20を介して液体中に伝搬し散失するのが抑制され、超
音波振動板11は効率良く振動される。
【0026】図5の超音波霧化装置では、超音波振動板
1と圧電振動子5とから成る超音波発生素子を作動させ
るとき、振動部4の振動に伴い貯液室13からバルブ1
7によって液量を調整され液体供給チューブ15を通っ
て保液材19に達した液体は、毛細管現象により各孔2
に導かれる。前記液体が各孔2を通過するとき、各孔2
の液体の通過面積は開口面積の大きい方を入口側とし小
さい方を出口側とすることにより、その入口側から出口
側に向けて減少するから、前記液体は孔2によって絞り
作用を受け、微小でかつ均一な粒子となって振動部4の
上部に流出する。その結果、前記絞り作用、振動部4の
弾性振動、および超音波振動板1へのバルブ17による
液量制御作用により、孔2から流出した液体は効率良く
霧化される。本実施例では印加電圧が9.8Vのときに
周波数が114.6kHzで霧化量が最大となり、そのと
きの消費電力は294mW、電流は30mAである。また電
源を含む装置全体においては消費電力は588mW、電流
は60mAである。また、スイッチの切り替えにより超音
波振動板11と圧電振動子12とから成る超音波発生素
子を作動させたときには、貯液室14からバルブ18に
よって液量を調整され液体供給チューブ16を通って保
液材20に達した液体は、毛細管現象により超音波振動
板11に設けられている微細な多数の孔に導かれ、霧化
される。その孔の大きさが孔2とは異なるので、孔2を
通して霧化される霧の粒子の大きさとは異なった大きさ
の粒子を有する霧を発生させることができる。このよう
にして、スイッチの切り替えにより異なった大きさの粒
子を発生させることができるばかりでなく、貯液室13
と貯液室14の中に別々の種類の液体を入れておくこと
により別々の種類のしかも異なった大きさの粒子を有す
る霧を発生させることができる。さらに、貯液室13お
よび貯液室14にヒ−タ−を設け、そのヒーターを作動
させることにより、貯液室13または貯液室14の中の
液体の温度を用途に応じて設定できる。なお、印加電圧
を増加させるとそれにつれて霧化量も増加するので、目
的に応じて電圧を変えれば霧化量を自由に変えることが
できる。
【0027】図6は図5の実施例が示す超音波霧化装置
において、振動部4の長さを変化させていったときの振
動部4の長さと霧化量との関係を示す特性図である。振
動部の長さが17mmのときに霧化量は最大値27.5ml
/minを示す。また図7は振動部4の長さと霧の噴出の高
さとの関係を示す特性図である。ただしこのときの高さ
は斜方向に噴出したものを鉛直上方の値に換算したもの
である。振動部4の長さが17mmのときに霧の高さは1
12cmの最大値に達した。
【0028】図8は図5の実施例の圧電振動子5のイン
ピーダンスの位相と周波数との関係を示す特性図であ
り、図9は図5の実施例の超音波振動板1と圧電振動子
5との複合体についてのインピーダンスの位相と周波数
との関係を示す特性図である。位相が0度のときの周波
数の値が共振周波数を示すので、図8においては圧電振
動子5は4つの共振周波数を有する。faは4つの共振
周波数のうちの2つの共振周波数の中間値を示す。図9
ではfa付近のピークが2つに分かれ、共振周波数fb
1 ,fb2 を生じ、その中間値f0 が霧化量が最大にな
るときの周波数を示し、f0 はほぼfaと一致する。な
お、振動部4の長さを短くするにつれfb1 ,fb2 は
高周波側に偏移し、faから遠ざかるので霧化量は減少
する。
【0029】図10は超音波振動板1と超音波振動板3
1と圧電振動子5とから成る超音波発生素子の第2の実
施例を示す平面図である。超音波振動板31は超音波振
動板1と同寸法であって、超音波振動板31は超音波振
動板1と同寸法の固着部32および振動部33から成
る。超音波振動板31には超音波振動板1と同様な形状
と寸法の微細な多数の孔が設けられている。超音波振動
板31は圧電振動子5の超音波振動板1が固着されてい
る方の端面上において、超音波振動板1と対面する縁部
に固着されている。圧電振動子5の両端面にはそれぞれ
端子Pおよび端子Qが設けられていて、端子Pおよび端
子Qは圧電振動子5の長さ方向に沿う一方の縁部に配置
されている。但し、図10では端子P、Qが省いて描か
れている。
【0030】図11は2つの超音波振動板41と圧電振
動子5とから成る超音波発生素子の第3の実施例を示す
平面図である。超音波振動板41は長さ20mm、幅9.
5mm、厚さ0.05mmである。超音波振動板41は固着
部42と振動部43とから成る。固着部42は長さ3m
m、幅9.5mm、厚さ0.05mmであり、振動部43は
長さ17mm、幅9.5mm、厚さ0.05mmである。一方
の超音波振動板41には超音波振動板1と同様な形状と
寸法の微細な多数の孔が設けられ、もう一方の超音波振
動板41には超音波振動板11と同様な形状と寸法の微
細な多数の孔が設けられている。2つの超音波振動板4
1は互いに1mmの間隔を隔てて、圧電振動子5の一方の
端面上に固着されている。圧電振動子5の両端面にはそ
れぞれ端子PおよびQが設けられていて、端子Pおよび
端子Qは、図3の超音波発生素子と同様にして圧電振動
子5の幅方向に沿う一方の縁部に配置されている。但
し、図11では端子P、Qが省いて描かれている。
【0031】図12は2つの超音波振動板41と2つの
圧電振動子5とから成る超音波発生素子の第4の実施例
を示す斜視図である。超音波振動板41は圧電振動子5
の一方の端面上の、圧電振動子5の幅方向に沿う縁部の
隅に固着されている。2つの圧電振動子5は互いに超音
波振動板41の固着されていない方の端面を介して圧接
されている。2つの超音波振動板41は圧電振動子5の
厚さ方向から見たとき、互いに重なりあわないように配
置されている。一方の超音波振動板41には超音波振動
板1と同様な形状と寸法の微細な多数の孔が設けられ、
もう一方の超音波振動板41には超音波振動板11と同
様な形状と寸法の微細な多数の孔が設けられている。圧
電振動子5の幅方向に沿う一方の縁部には2つの端子P
と、端子Qとが配置されている。端子Pは圧電振動子5
の超音波振動板41を有する端面上にそれぞれ設けられ
ていて、端子Qは2つの圧電振動子5の間に設けられて
いる。一方の端子Pおよび端子Qを介して交流電圧を供
給することにより、その端子Pが設けられている圧電振
動子1を駆動させることができる。このようにして、ど
ちらかの圧電振動子5を駆動させることができる。
【0032】図13は長さ10.5mm、幅5mm、厚さ
0.04mmの振動部53と長さ1.5mm、幅5mm、厚さ
0.04mmの固着部52とを有する超音波振動板51
と、長さ20mm、幅5mm、厚さ6mmの圧電振動子54と
から成る超音波発生素子の第5の実施例を示す斜視図で
ある。振動部53にはその厚さ方向に貫通する微細な多
数の孔が設けられていて、その孔の形状は図1および図
2の孔2と同様であるが、入口側の直径は0.08mm、
出口側の直径は0.007mmである。圧電磁器55の分
極軸に垂直な両端面には電極56、57、58が形成さ
れている。電極56および57は同一面上に設けられて
いて互いに絶縁状態にある。電極56は圧電磁器55の
長さ方向の先端から15mmの部位を覆い、圧電振動子5
4に交流電圧を印加するための電極として用いられる。
電極57は電極56から1mm離れた残りの部分を覆い、
自励式電源のための電極として用いられる。電極58は
グランド電極として用いられる。本実施例の超音波発生
素子を用いた超音波霧化装置は、周波数が約100kHz
で霧化量が最大となり、霧の粒子も微小かつ均一になる
ことが確認された。
【0033】図14は長さ5.5mm、幅5mm、厚さ0.
04mmの振動部63と長さ1.5mm、幅5mm、厚さ0.
04mmの固着部62とを有する超音波振動板61と、長
さ10mm、幅5mm、厚さ6mmの圧電振動子64とから成
る超音波発生素子の第6の実施例を示す斜視図である。
超音波振動板61には図1および図2の孔2と同様な形
状の微細な多数の孔が設けられていて、その入口側の直
径は0.08mmで出口側の直径は0.007mmである。
本実施例では、圧電磁器65の分極軸に垂直な両端面に
電極66、67、68が形成されている。電極66およ
び67は同一面上に設けられていて互いに絶縁状態にあ
る。電極66は圧電磁器の長さ方向の先端から4.5mm
の部位を覆い、圧電振動子64に交流電圧を印加するた
めの電極として用いられる。電極67は電極66から1
mm離れた残りの部分を覆い、自励式電源のための電極と
して用いられる。電極68はグランド電極として用いら
れる。このようにして、圧電磁器の分極軸に垂直な一方
の端面上に互いに絶縁状態にある2つの電極を設けるこ
とにより一方の電極を自励式電源のための電極として用
いることができるから、安定で効率がよく低消費電力駆
動が可能な霧化装置を提供できる。
【0034】図15は図14に示す超音波発生素子につ
いてのインピーダンスの位相と周波数との関係を示す特
性図である。図15における点線は圧電振動子64単体
の特性を示し、実線は超音波振動板61と圧電振動子6
4との複合体の特性を示す。foは該複合体が超音波霧
化装置に用いられた場合に、霧化量が最大になるときの
周波数を示す。foは245.7kHzであり、圧電振動
子64単体の共振周波数とほぼ一致している。このよう
に、超音波振動板と圧電振動子との複合体における共振
周波数が圧電振動子単体の共振周波数にほぼ等しくなる
ような構造を採用することにより、超音波振動板と圧電
振動子との複合体の結合振動が増強するから、霧の発生
量が増加する。
【0035】図16は図14に示す超音波発生素子にお
いて、振動部63の長さを変化させていったときの振動
部63の長さと霧化量との関係を示す特性図である。振
動部の長さが5.5mmのときに霧化量は最大値72ml/h
を示し、そのときの消費電力は1Wである。
【0036】図17は超音波振動板71(本図には描か
れていない)と圧電振動子74とから成る超音波発生素
子の第7の実施例を示す斜視図、図18は図17の実施
例の超音波発生素子を下面方向から見たときの平面図で
ある。圧電振動子74は圧電磁器75と、Au電極76
と、Au電極77とから成る。圧電磁器75は円柱状
で、その分極軸に垂直な両面をそれぞれ端面とし前記分
極軸に平行に貫通された穴を有する。圧電磁器75の材
質はTDK72A材(製品名)で、直径24mm、厚さ6
mmで、前記貫通穴も円柱状であり、その直径は12mmで
ある。TDK72A材は電気機械結合係数が大きいこと
からここでの実施例に用いている。前記両端面にはそれ
ぞれAu電極76およびAu電極77が形成されてい
る。Au電極76には端子Pが取り付けられ、Au電極
77には端子Qが取り付けられている。
【0037】圧電振動子74の下端面の前記貫通穴の開
口を覆う位置には、円板状の超音波振動板71が取り付
けられている。超音波振動板71はニッケル製で、輪状
の固着部72によって圧電振動子74と一体的に連なっ
て固着されており、固着部72に囲まれた超音波振動板
71が振動部73をなしている。固着部72はAu電極
77を介して圧電振動子74に固着されている。超音波
振動板71の直径は14mm、厚さ0.05mmである。振
動部73の直径は前記貫通穴の直径と一致しており12
mmであり、厚さは0.05mmである。振動部73にはそ
の厚さ方向に貫通する微細な多数の孔が設けられてい
て、その孔の寸法と形状は図1および図2の孔2と同一
である。
【0038】図17に示す超音波発生素子を備えた超音
波霧化装置の駆動時、超音波振動板71と圧電振動子7
4との複合体の共振周波数にほぼ等しい周波数を有する
交流信号を端子Pおよび端子Qを介して圧電振動子74
に印加する。圧電振動子74は励振され、固着部72に
囲まれた振動部73は圧電振動子74と一体となって結
合振動する。この振動部73の結合振動が液体の霧化に
有効に機能する。
【0039】図19は3種類の形状の図17の複合体に
ついての印加電圧と周波数およびそのときの消費電力と
電流との関係を表にして示した特性図である。I型とI
I型は圧電振動子の下端に超音波振動板が固着されてい
る。III型はII型と同寸法ではあるが、超音波振動
板は圧電振動子の上端面に固着されている。II型は図
17および図18に示す超音波振動板71と圧電振動子
74との複合体である。印加電圧が10.7Vのときに
は周波数が290.6kHzで霧化量が最大となり、その
ときの消費電力は320mW、電流は30mAである。ま
た、電源を含む装置全体においては消費電力は642m
W、電流は60mAである。なお、II型と同構造で上部
にも超音波振動板を設けた場合には、II型での特性が
保持されたままで霧化率は減少するものの、極めて微細
な霧の発生に有効であることが確認された。
【0040】なお、本発明の超音波振動板を備えた超音
波霧化装置の液体供給手段としては、図5に示す実施例
の他に、保液材を用いることなく液体を超音波振動板の
上に滴下させた場合、あるいは超音波振動板の下部に補
助板を設け液体供給チューブを用いて超音波振動板と該
補助板との微少間隙に液体を供給した場合にも、図5に
示す実施例と同様な霧化効果が見られた。
【0041】さらに、液体供給手段として、保液材を超
音波振動板の下面に固着し、該保液材を液体中に漬ける
かまたは液面に接触させることによっても図5に示す実
施例と同様な霧化効果が見られた。保液材を液槽に固定
しておいて、該液槽中の液体が吸収された前記保液材に
超音波振動板を接触させることによっても、図5に示す
実施例と同様な霧化効果が見られた。保液材を固定物か
ら糸や紐などで吊るし、その糸や紐を伝わらせて液体を
保液材に供給し、該保液材に超音波振動板を接触させる
ことによっても、図5に示す実施例と同様な霧化効果が
見られた。保液材を動かすか、または超音波振動板を動
かすことにより、保液材と超音波振動板とを接触させる
ことによっても、図5に示す実施例と同様な霧化効果が
見られた。その際、タイマーを装着させることにより時
間ごとの霧化が行え、また湿度センサーを装着させるこ
とにより保液材と超音波振動板とが接触したり離れたり
して一定の湿度に保つことができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の超音波振動板を採用することに
より、構造の簡単な超音波霧化装置を形成することがで
きるから、装置の小型、軽量化、および低消費電力化が
実現できる。しかも超音波振動板には多数の微小な孔が
設けられていることから、この孔の作用により霧の粒子
の微小性、均一性を促すことができ、その上、霧化効率
を促進することができるから、低消費電力での駆動が可
能となる。
【0043】本発明の超音波振動板によって形成される
超音波発生素子において、圧電振動子を超音波振動板の
一つの端面上に一体的に連なって固着させる構造の採用
により、振動部は固着部を固定端とする形で振動する。
このような超音波発生素子から超音波霧化装置を形成し
た場合、強い弾性振動の状態にある振動部に供給された
液体は垂直上方に向けて霧化される。振動部に多数の微
小な孔が設けられていて、その上、その孔の一方の開口
面積と他方の開口面積とが異なるような超音波振動板を
採用することにより、大きい方の開口を液体の入口側と
し小さい方を出口側とすることができる。従って、超音
波振動板の下面に供給された液体は孔の入口を通過して
超音波振動板の上面の出口から上部に放出される。この
とき、液体は孔によって絞り作用を受ける。その結果、
孔による絞り作用と振動部の振動との相乗効果によって
液体の霧化作用が促進され、霧の発生量が増加しかつ粒
子の径が均一になる。
【0044】超音波振動板の孔の入口側または出口側の
開口面積に関して少なくとも2種類ある場合には、液体
の各孔における通過速度はその孔の入口側および出口側
の開口面積に依存し、出口側から放出される霧の粒子の
径も各孔の入口側および出口側の開口面積に依存する。
従って、孔の開口面積が2種類ある場合、2種類の霧化
速度を有する霧を発生させることができるだけでなく、
2種類の大きさの粒子の霧を発生させることができる。
各孔への液体の供給手段を種類ごとに分ければ、その種
類に応じた霧化速度および粒径を有する霧を別々に発生
することも可能となる。
【0045】超音波振動板が圧電振動子と固着されるこ
とにより形成される複合体の共振周波数のうちの1つ
が、該圧電振動子の共振周波数のうちの1つにほぼ等し
くなるような構造を採用することにより、超音波振動板
と圧電振動子との複合体の結合振動が増強する。従っ
て、圧電振動子の励振が効果的に超音波振動板に伝搬さ
れる。このようにして、本発明の超音波振動板によって
形成された超音波霧化装置では、霧化効率が促進され、
霧の発生量が増加する。
【0046】超音波振動板が圧電振動子と固着されるこ
とにより形成される複合体における2つの共振周波数の
中間値が、該圧電振動子の共振周波数にほぼ等しくなる
ような構造を採用することにより、超音波振動板と圧電
振動子との複合体の結合振動が増強する。従って、圧電
振動子の励振が効果的に超音波振動板に伝搬される。こ
のようにして、本発明の超音波振動板によって形成され
た超音波霧化装置では、霧化効率が促進され、霧の発生
量が増加する。
【0047】超音波振動板の振動部の厚さ方向に垂直な
断面における長さと幅の寸法比がほぼ1に等しいことか
ら、超音波振動板と圧電振動子との複合体の結合振動が
増強される。従って、圧電振動子の励振が効果的に超音
波振動板に伝搬される。このようにして、本発明の超音
波振動板によって形成された超音波霧化装置では、霧化
効率が促進され、霧の発生量が増加する。
【0048】超音波振動板として、その固着部が、厚さ
方向に貫通された貫通穴を有する圧電振動子の該貫通穴
の開口を覆う位置または該貫通穴の内部に固着され、振
動部がその固着部に囲まれた円板、矩形板、またはその
他の板状構造を採用することにより、超音波振動板は圧
電振動子と一体となった結合振動をするから、圧電振動
子の振動エネルギーは効率良く超音波振動板に伝搬し、
超音波振動板を振動させる。このようにして、本発明の
超音波振動板によって形成された超音波霧化装置では、
霧化効率が促進され、霧の発生量が増加する。超音波振
動板を複数個用いれば霧の粒子の微小性をさらに向上で
きる。
【0049】本発明の超音波振動板によって形成される
超音波霧化装置の印加電圧を増加させると、それにつれ
て超音波振動板と圧電振動子との複合体の結合振動が増
強される。従って、目的に応じて電圧を変えれば霧化量
を自由に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波振動板の一実施例を示す断面
図。
【図2】図1における超音波振動板1を一方の端面から
見たときの部分拡大平面。
【図3】超音波振動板1と圧電振動子5とから成る超音
波発生素子の第1の実施例を示す側面図。
【図4】図3の超音波発生素子の平面図。
【図5】本発明の超音波振動板が超音波霧化装置に応用
された場合の一実施例を示す断面図。
【図6】図5の実施例が示す超音波霧化装置において、
振動部4の長さを変化させていったときの振動部4の長
さと霧化量との関係を示す特性図。
【図7】振動部4の長さと霧の噴出の高さとの関係を示
す特性図。
【図8】図5の実施例の圧電振動子5のインピーダンス
の位相と周波数との関係を示す特性図。
【図9】図5の実施例の超音波振動板1と圧電振動子5
との複合体についてのインピーダンスの位相と周波数と
の関係を示す特性図。
【図10】超音波振動板1と超音波振動板31と圧電振
動子5とから成る超音波発生素子の第2の実施例を示す
平面図。
【図11】2つの超音波振動板41と圧電振動子5とか
ら成る超音波発生素子の第3の実施例を示す平面図。
【図12】2つの超音波振動板41と2つの圧電振動子
5とから成る超音波発生素子の第4の実施例を示す斜視
図。
【図13】振動部53と固着部52とを有する超音波振
動板51と、圧電振動子54とから成る超音波発生素子
の第5の実施例を示す斜視図。
【図14】振動部63と固着部62とを有する超音波振
動板61と、圧電振動子64とから成る超音波発生素子
の第6の実施例を示す斜視図。
【図15】図14に示す超音波発生素子についてのイン
ピーダンスの位相と周波数との関係を示す特性図。
【図16】図14に示す超音波発生素子において、振動
部63の長さを変化させていったときの振動部63の長
さと霧化量との関係を示す特性図。
【図17】超音波振動板71と圧電振動子74とから成
る超音波発生素子の第7の実施例を示す斜視図。
【図18】図17の実施例の超音波発生素子を下面方向
から見たときの平面図。
【図19】3種類の形状の図17の複合体についての印
加電圧と周波数およびそのときの消費電力と電流との関
係を表にして示した特性図。
【符号の説明】
1 超音波振動板 2 孔 3 固着部 4 振動部 5 圧電振動子 6 圧電磁器 7 電極 8 電極 11 超音波振動板 12 圧電振動子 13 貯液室 14 貯液室 15 液体供給チューブ 16 液体供給チューブ 17 バルブ 18 バルブ 19 保液材 20 保液材 21 支持具 31 超音波振動板 32 固着部 33 振動部 41 超音波振動板 42 固着部 43 振動部 51 超音波振動板 52 固着部 53 振動部 54 圧電振動子 55 圧電磁器 56 電極 57 電極 58 電極 61 超音波振動板 62 固着部 63 振動部 64 圧電振動子 65 圧電磁器 66 電極 67 電極 68 電極 71 超音波振動板 72 固着部 73 振動部 74 圧電振動子 75 圧電磁器 76 電極 77 電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電圧で励振され該高周波電圧の周
    波数で機械振動をする圧電振動子の1つの端面に表面の
    一部が固着され、残部が前記圧電振動子の前記端面にほ
    ぼ平行に配置されることによって、前記機械振動を前記
    圧電振動子から伝達されて超音波振動をする振動板であ
    って、 前記残部が振動部を成し、 前記振動部には多数の孔が設けてあることを特徴とする
    超音波振動板。
  2. 【請求項2】 前記孔における前記振動部の一方の開口
    面積と他方の開口面積とが互いに異なることを特徴とす
    る請求項1に記載の超音波振動板。
  3. 【請求項3】 前記振動部の少なくとも一方の端面にお
    ける前記孔には、開口面積に関して少なくとも2種類あ
    ることを特徴とする請求項2に記載の超音波振動板。
  4. 【請求項4】 前記圧電振動子と固着されることにより
    形成される複合体の共振周波数のうちの1つは、該圧電
    振動子の共振周波数のうちの1つにほぼ等しいことを特
    徴とする請求項1、2または3に記載の超音波振動板。
  5. 【請求項5】 前記圧電振動子と固着されることにより
    形成される複合体における2つの共振周波数の中間値
    は、該圧電振動子の共振周波数にほぼ等しいことを特徴
    とする請求項1、2または3に記載の超音波振動板。
  6. 【請求項6】 前記振動部の厚さ方向に垂直な断面にお
    ける長さと幅の寸法比がほぼ1に等しいことを特徴とす
    る請求項1、2または3に記載の超音波振動板。
  7. 【請求項7】 厚さ方向に貫通された貫通穴を有する前
    記圧電振動子の該貫通穴の開口を覆う位置または該貫通
    穴の内部に前記固着部が固着され、前記振動部が該固着
    部に囲まれた円板、矩形板、またはその他の板であるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3に記載の超音波振
    動板。
  8. 【請求項8】 厚さ方向に垂直な断面における長さと幅
    の寸法比がほぼ1に等しい矩形状の板であることを特徴
    とする請求項1、2または3に記載の超音波振動板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6722581B2 (en) * 2001-10-24 2004-04-20 General Electric Company Synthetic jet actuators
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