JPH0518144A - 滑雪除雪方法とその除雪装置 - Google Patents

滑雪除雪方法とその除雪装置

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JPH0518144A
JPH0518144A JP19121191A JP19121191A JPH0518144A JP H0518144 A JPH0518144 A JP H0518144A JP 19121191 A JP19121191 A JP 19121191A JP 19121191 A JP19121191 A JP 19121191A JP H0518144 A JPH0518144 A JP H0518144A
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JP
Japan
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snow
ice
roof
melted
layer
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Pending
Application number
JP19121191A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Okada
宏 岡田
Yasuyuki Miyagawa
保之 宮川
Yoshinori Honma
義教 本間
Kiyotoshi Otsuka
清敏 大塚
Sada Masushige
貞 増茂
Taisei Hori
大成 堀
Masahiro Hirayama
昌宏 平山
Hiroshi Kajisawa
寛 鍛治沢
Yasuo Tanaka
保雄 田中
Kinzo Sumimoto
欣三 住本
Hiroshi Tatsutomi
浩 達冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Publication of JPH0518144A publication Critical patent/JPH0518144A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋根の積雪を滑雪除去する。 【構成】 屋根材1に接する積雪19の底の部分を融雪
する。融雪した水分を氷結させる。この氷結部分21を
再度加熱して溶かす。氷結した氷版の下に水膜を形成さ
せる。以上の工程を得るために、屋根材1背面に向って
送風する吹き出し口3を具える通風ダクト5を配置す
る。通風ダクト5に送風する送風器15と温風を得る熱
交換器17とを設けている。屋根表面にセンサー7を配
設し、センサー7で屋根材1表面の雪、氷、水を判別
し、送風器15と熱交換器16とを制御する。 【効果】 氷層の下に水膜を形成し、効率のよい滑雪除
雪ができる。外壁から離れた部分に落下させ得る。雨樋
に滑雪した雪が入らず、排水経路の機能を防げない等の
効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積雪地帯の屋根の除雪が
確実に行なえる滑雪方法とその除雪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根の除雪は“雪降し”と称しているよ
うに、普通の建物では人が屋根に上り、スコップで地上
に落下させるものであるが、大空間施設の屋根はスパン
長を長くするために屋根材を軽量化する必要上、屋根材
は金属薄膜や合成樹脂繊維薄膜を使用しており、除雪作
業のために人が乗るのは望ましくなく、また屋根の高さ
も通常の建物より高く危険である。そこで、屋根材の背
面に温風を吹き付けて融雪し、積雪量を一定に抑えてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の除雪装置は屋根
材背面から積雪の底部を溶かし、溶けたときの水分で雪
の摩擦力を軽減落下させるものであった。それ故に融雪
の為の熱源を多量に消費し、また融雪水滴の排水路を確
保すると同時に、落下積雪が排水路ないし外壁の際に溜
る欠点があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、その目的は熱源の消費量を軽減し、かつ滑雪落
下方向が外壁から若干離れた位置になる滑雪除雪方法と
その除雪装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の滑雪除雪方法は屋根材背面に温風を吹き付
ける融雪装置を設け、該温風は積雪が屋根材表面に接す
る底層部分のみを融雪した後に該融雪した部分が自然に
結氷成長する迄一旦停止し、該屋根材表面に接する該結
氷層に再度温風を吹き付けて、その底部を融氷し、結氷
層とその底部融氷部分の水膜とで屋根の積雪を滑らせる
のである。そのための装置としては天井に屋根材背面に
向って送風する送風口を具えた通風ダクトを配し、更に
通風ダクトへの送風ファン及び該送風ファンによる送風
路途中に熱交換器を設け、該熱交換器へ熱を供給する熱
源ならびに該送風ファンは屋根表面に設置した圧力、温
度センサー等で制御したのである。
【0006】
【作用】屋根材背面に温風を吹き付けたとき、積雪の底
の部分が溶けて水の層を生じさせる。その際に温風の吹
き出しを止めると、上記融雪部分の水が氷結し始めて氷
の層になる。この氷の層が出来た頃に再度温風を吹き付
けることにより、屋根材と氷との間に水膜を得るので、
積雪は氷に乗った状態で容易に滑落移動する。雪は溶け
たとき、雪の結晶層と水とが複雑に入り組み、滑走抵抗
が大きく、容易に滑動移動しないのに較べ、氷結層を形
成すると温風を吹き出してからの滑り出しが早期に始ま
る。このような温風の吹き出し時期、停止時間、再起動
時期については、温度センサーで融雪状態を知り、圧力
センサーで氷結状態および積雪量を知り、また他のセン
サーで積雪状態を検知して最適にコントロールしてい
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面を
参照にして詳細に説明する。図1,図3以下図5に屋根
の部分断面を示し、屋根材として屋根膜1を用い、この
屋根膜1の背面方向へ吹き出す吹き出し口3を間欠的に
側面に開設装着した通風ダクト5が屋根膜1の背面近傍
に沿って一定の間隔にて配設してある。また、屋根膜1
の表面には3個の各別な機能を有するセンサー7が配置
してあり、これらは図2に示す構成を持つ。センサー7
は温度,圧力,超音波測定用などである。その出力は入
出力インターフェース9を開して演算制御器11に接続
し、制御器11の出力はボイラー13と送風器15とに
与えている。ボイラー13は温水ボイラーや蒸気など
で、その循環温水は通風ダクト5に装着した送風器15
の送風側に設置する熱交換器17を通る。
【0008】このような構成において、雪19が屋根膜
1に積もった場合、センサー7によって温度、圧力の測
定、雪の厚さの超音波測定などを行い、除雪開始時を決
める。積雪量が除雪すべき量に達していれば、ボイラー
13の温水を熱交換器17に通し、送風器15を起動す
る。ボイラー13の起動はセンサー7によって雪を検知
したときに行い、予め温水を準備するようにしている
が、雪を検知しないときには停止状態のままとしてい
る。センサー7の入力は低温で圧力が高まれば雪か氷と
判別できるが、その際に氷と雪とでは圧力の増加特性を
全く異にするので、判別は容易である。温水を熱交換器
17に通しながら送風器15を起動すれば、屋根膜1の
背面に温風が当り、積雪19の底の部分が溶け始める。
その時、センサー7からの入力情報としては温度が上昇
し、拘束圧力が変化するので、融雪状況を知ることがで
きる。然る後に、ボイラー13からの温水の循環を停止
し、送風器15を止めると、図3に示す如く、雪が溶け
たときの水分が結氷成長し始め、氷層21を形成する。
氷層21の形成はセンサー7で判る。次に、図4に示す
如く循環温水の供給と送風器15とを再起動する。この
ことによって氷層21の底が溶融し、積雪19を乗せた
氷と屋根膜1との間に水の膜を形成する。したがって、
融雪状態によるシャーベット状と異なり、屋根膜1と氷
との摩擦抵抗が著しく低く、積雪19は氷層21と一体
になって容易に滑り出す。滑り出して屋根膜1上に積雪
19がなくなれば、上記したようにセンサー7で確認し
ているので、送風器15等は停止する。また、滑雪落下
の状態は図5のように、氷層21が建物の外壁23の外
方へせり出し、氷版のようになって積雪19を乗せたま
ま、融氷による水滴を雨水受け(樋)25で受け止めさ
せながら外壁23から離れた所で積雪19の荷重に負け
て折れ、落下している。
【0009】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の滑
雪除雪方法とその除雪装置とによれば、積雪の底の部分
のみを融雪させてから暫く放置し、溶けた部分の水滴が
氷結するのを待ち、再度氷結部分を溶かすので、滑走移
動し易く、また滑走面が氷なので屋根材を傷めることな
く、熱効率よく滑雪除雪できる効果がある。更にまた、
積雪、融雪、氷結による氷の厚さ等をセンサーで確認把
握しながら自動的に熱交換器及び送風機を最適な状態に
自動制御しているので、効率の高い除雪を行うことがで
きる。更に、滑雪時には氷の部分が氷版になって積雪を
外壁から離れた位置に落とすので、外壁部分に雪が積も
る不具合を回避し易く、雨樋に屋根の雪が落下滞溜する
こともなくなり、屋根からの水の排水を妨げずに済む利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除雪方法を説明するための部分断面図
である。
【図2】本発明の除雪方法に使用する装置を例示したブ
ロック図である。
【図3】本発明の除雪方法を実施しているときの途中を
例示説明するための部分断面図である。
【図4】その次の状態を示す部分断面図である。
【図5】最終工程を例示した部分断面図である。
【符号の説明】
1 屋根膜 3 吹き出し口 5 通風ダクト 7 センサー 9 インターフェース 11 制御器 13 ボイラー 15 送風器 17 熱交換器 19 雪 21 氷層 23 外壁 25 雨水受(樋)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 清敏 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 増茂 貞 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 堀 大成 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 平山 昌宏 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 鍛治沢 寛 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 田中 保雄 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 住本 欣三 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 達冨 浩 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根材背面に温風を吹き付ける融雪装置
    を設け、該温風は積雪が屋根材表面に接する底層部分の
    みを融雪した後に該融雪した部分が自然に結氷成長する
    迄一旦停止し、該屋根材表面に接する該結氷層に再度温
    風を吹き付けて、その底部を融氷し、結氷層とその底部
    融氷部分の水膜とで屋根の積雪を滑らせる滑雪除雪方
    法。
  2. 【請求項2】 天井に屋根材背面に向って送風する送風
    口を具えた通風ダクトを配し、更に通風ダクトへの送風
    ファン及び該送風ファンに熱風を供給する熱源を設け、
    該熱源ならびに該送風ファンは屋根表面に設置した圧
    力、温度センサー等で制御したことを特徴とする除雪装
    置。
JP19121191A 1991-07-05 1991-07-05 滑雪除雪方法とその除雪装置 Pending JPH0518144A (ja)

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JP19121191A JPH0518144A (ja) 1991-07-05 1991-07-05 滑雪除雪方法とその除雪装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0867288A2 (en) 1994-04-27 1998-09-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Recording head

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6450747A (en) * 1987-08-20 1989-02-27 Tokico Ltd Rotary actuator
JPH01223267A (ja) * 1988-03-02 1989-09-06 Kajima Corp 膜屋根付大空間建築物の屋根表面の除雪方法
JPH02311676A (ja) * 1989-05-24 1990-12-27 Shimizu Corp 膜構造建築物の融雪装置

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