JPH05180776A - 掘削面の調査システム - Google Patents

掘削面の調査システム

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JPH05180776A
JPH05180776A JP2057892A JP2057892A JPH05180776A JP H05180776 A JPH05180776 A JP H05180776A JP 2057892 A JP2057892 A JP 2057892A JP 2057892 A JP2057892 A JP 2057892A JP H05180776 A JPH05180776 A JP H05180776A
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excavation
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JP2057892A
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Hideyuki Murayama
秀幸 村山
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Fujita Corp
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 施工時の掘削面の状態を正確にかつ容易に把
握し、評価、診断する。 【構成】 CCDカメラ1および赤外線センサ2により
掘削面の調査、診断に必要な各種の掘削面情報を検知
し、この検知情報をデータ処理装置8により解析し、そ
の解析結果から掘削面の状態を評価し、掘削面の亀裂の
有無、湧水・含水の状態、土質などを把握診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、岩盤斜面やトンネル等
の掘削工事における掘削面(切羽)の状態を調査し診断
するのに利用される掘削面の調査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、岩盤などの掘削時に実施される掘
削面の調査方法としては、掘削面を目視により観察する
手法や、掘削以前に実施したボーリング孔内に傾斜計や
変位計などの計測器を設置し、掘削により生じる岩盤
(掘削面)の挙動を計測し、その計測結果から岩盤の崩
壊や破壊現象を事前に予測する手法が利用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、目視に
より観察する手法では、その観察結果は調査者の熟練度
に左右されるとともに定量的な評価が困難であり、かつ
正確性に欠けるという問題がある。また、ボーリング孔
内に計測器を設置し、その計測データから掘削面の状態
を予測する手法では、事前に掘削するボーリングに多く
の時間と経費がかかるほか、その計測結果はボーリング
孔内のある点におけるデータにすぎず、掘削面全体の安
定性などを評価するのが困難な場合が多い。
【0004】本発明は、上記のような問題を解決するも
のであり、その目的とするところは、施工時の掘削面の
状態を正確にかつ容易に把握することができる掘削面の
調査システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、掘削面から所定距離離して対向設置され、
掘削面の調査、診断に必要な種々の情報を検知する各種
の電磁波センサと、前記各電磁波センサにより検知され
た掘削面情報を解析し、この解析結果に基づいて掘削面
の状態を評価し診断するデータ処理手段とを備えたこと
を特徴とする。また、本発明は、前記データ処理手段か
ら得た解析結果および診断結果をデータベースとして構
築し、このデータベースに基づいて未掘削領域の予測を
可能にしたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】図1および図2により本発明の実施例を説明
する。図1は、調査システムの全体構成を示すブロック
図、図2はトンネル掘削時の測定例を示す説明図であ
る。図1において、1は掘削中の岩盤その他の地山の掘
削面全体を撮像するCCDカメラ、2は掘削面全体の温
度分布を測定する赤外線センサであり、これらのCCD
カメラ1および赤外線センサ2はA/Dコンバータ3,
4を介してデータ伝送回路5に接続されている。
【0007】データ伝送回路5は公衆回線等の通信回線
6を介してセンターのデータ受信部7に接続され、デー
タ受信部7には、コンピュータからなるデータ処理装置
8が接続されている。データ処理装置8は、データ受信
部7で受信した掘削面の画像データおよび温度分布デー
タを解析し、掘削面の状態を評価、診断するとともに、
掘削面に関するデータベースの構築および未掘削領域の
状態を予測する。また、9は、データ処理装置8に接続
された外部記憶装置、10はCRT等の表示装置、11
は解析結果および診断結果などをプリントアウトするプ
リンタである。
【0008】図2において、12は不図示の掘削機械に
より掘削されたトンネルであり、このトンネル12の上
盤12aには案内レール13がトンネル12の長手方向
に配設され、この案内レール13には、CCDカメラお
よび赤外線センサを搭載したセンサユニット14が案内
レール13に沿って移動可能に取り付けられている。
【0009】次に、上記のように構成された本実施例の
動作を説明する。トンネル12の掘削面、すなわち、掘
削される切羽12bの状態を調査し、診断する場合は、
まず、案内レール13に支持したセンサユニット14を
切羽12bに向けてセットし、CCDカメラ1および赤
外線センサ2を作動させて切羽12bの表面情報を取り
込む。
【0010】CCDカメラ1により撮影された切羽10
bの表面画像はA/Dコンバータ3によりディジタル信
号に変換されてデータ伝送回路5に送出される。また、
赤外線センサ2により測定された切羽表面の温度分布情
報はA/Dコンバータ4によりディジタル信号に変換さ
れてデータ伝送回路5に順次送出される。データ伝送回
路5では、切羽12bの画像データおよび温度分布デー
タを内蔵の記憶装置(不図示)に記憶し、データ圧縮な
どの処理を行った後、送信データに変換して通信回路6
を介しセンターへ送信する。センター側では、送信され
てくるデータをデータ受信部7で受信した後、復調して
データ処理装置8に送出する。
【0011】データ処理装置8では、画像データを処理
することにより、切羽12bの状態、すなわち切羽の土
質、亀裂の有無、その大きさ、断層破砕帯の有無等を解
析し、さらに温度分布データに基づいて切羽12bの湧
水・含水の状態、岩種・岩相の変化等を解析する。そし
て、これらの解析結果に基づいて切羽12bが崩れ易い
状態か、あるいは安定性のある切羽かなどを評価し診断
する。また、解析結果のデータは、切羽12bを掘進す
ることに伴い掘削段階別に評価、診断され、その解析結
果および診断結果を外部記憶装置9に記録することによ
りデータベースを構築する。そして、データベース化さ
れたデータに基づいて未掘削領域の地山の状態を予測す
る。
【0012】表示装置10には、切羽データの解析結果
および診断結果が表示されるとともに、CCDカメラ1
に撮像された画像を表示することにより、切羽現場を監
視できる。また、プリンタ11には、データベースを利
用して解析結果、診断結果を打ち出すことにより、トン
ネルの状態を示す報告書などを作成できる。
【0013】このような本実施例においては、CCDカ
メラ1および赤外線センサ2を利用して切羽12bの表
面状態を検知し、これらの検知情報をデータ処理装置8
で解析し、この解析結果から切羽12bの自立性の評
価、亀裂の有無、湧水・含水の状態、土質・岩質などを
把握して切羽の状態を診断できるようにしたので、切羽
の状態を非接触で、しかも熟練度を要することなく定量
的、定性的な調査、診断できるとともに、調査、診断に
即時性、即応性があり、工期、経費の削減が可能にな
る。また、解析結果および診断結果をデータベース化す
ることにより、未掘削領域の予測が可能になるほか、切
羽全体を測定するから、従来の点のデータに比較して面
の情報を得ることになり、これによって更に確度の高い
情報を得ることができる。
【0014】図3は、本発明の調査システムを斜面掘削
時の測定に適用した場合の例を示す。この実施例におい
ては、各種センサを組込んだセンサユニット14を三脚
15等を用いて地上に設置し、このセンサユニット14
を掘削中の掘削斜面16に向ける。そして、センサユニ
ット14内の各種センサにより検知した掘削斜面16の
各種情報を固定または移動式のデータ解析局17に伝送
して、上記実施例と同様な所定の処理を実行することに
より、掘削斜面16の状態の評価および診断を行う。
【0015】なお、上記実施例では、掘削面の状態を検
知するセンサとして、CCDカメラおよび赤外線センサ
を用いた場合について説明したが、これ限定されない。
例えば、電波センサ、光センサ、X線センサなどの掘削
面の調査、診断に必要な各種の掘削面情報を検知するの
に好適な電磁波センサが利用される。また、非接触で掘
削面の状態を検知するセンサは、掘削面から放射される
電磁波を測定するものに限らず、センサがある電磁波を
放射し掘削面の反射特性を測定する形式のものであって
も良い。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
種の電磁波センサにより掘削面の調査、診断に必要な各
種の掘削面情報を検知し、この検知情報をデータ処理装
置により解析し、その解析結果から掘削面の状態を評
価、診断できるようにしたので、施工時の掘削面の状態
を正確にかつ容易に把握でき、個人差のない掘削面の評
価、診断が可能になる。また、掘削面の解析結果および
診断結果をデータベース化することにより、未掘削領域
の予測ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調査システムの一実施例を示す構成図
である。
【図2】本発明のシステムによるトンネル掘削時の測定
例を示す説明図である。
【図3】本発明のシステムによる斜面掘削時の測定例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ 2 赤外線センサ 3,4 A/Dコンバータ 5 データ伝送回路 6 通信回線 7 データ受信部 8 データ処理装置 9 外部記憶装置 10 表示装置 11 プリンタ 12 トンネル 12b 切羽 16 掘削斜面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削面から所定距離離して対向設置さ
    れ、掘削面の調査、診断に必要な種々の情報を検知する
    各種の電磁波センサと、 前記各電磁波センサにより検知された掘削面情報を解析
    し、この解析結果に基づいて掘削面の状態を評価し診断
    するデータ処理手段と、 を備えたことを特徴とする掘削面の調査システム。
  2. 【請求項2】 前記データ処理手段から得た解析結果お
    よび診断結果をデータベースとして構築し、このデータ
    ベースに基づいて未掘削領域の予測を可能にしたことを
    特徴とする請求項1記載の掘削面の調査システム。
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