JPH0518050A - 屋根板及びそれを使用した屋根の施工方法 - Google Patents
屋根板及びそれを使用した屋根の施工方法Info
- Publication number
- JPH0518050A JPH0518050A JP19585091A JP19585091A JPH0518050A JP H0518050 A JPH0518050 A JP H0518050A JP 19585091 A JP19585091 A JP 19585091A JP 19585091 A JP19585091 A JP 19585091A JP H0518050 A JPH0518050 A JP H0518050A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof
- eaves
- exposed section
- small
- exposed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】施工後暴露される暴露部4は切れ込み5によ
り、複数の小割部6に分割される。各小割部6の表面は
裏面に対し、相互に異なる方向に傾斜している。 【効果】小割部6の色合が相互に異なって見え、小さな
天然スレート等にて施工された屋根の外観を呈する。
り、複数の小割部6に分割される。各小割部6の表面は
裏面に対し、相互に異なる方向に傾斜している。 【効果】小割部6の色合が相互に異なって見え、小さな
天然スレート等にて施工された屋根の外観を呈する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根板とそれを使用し
た屋根の施工方法に関するものである。
た屋根の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小型の板を1枚ずつ止め付けて屋
根を施工する天然スレートのような意匠を持たせようと
した平板屋根板は、実開平2−79725に示されるよ
うに、少なくとも1つのスリットにより暴露部を区画し
て小割感を出している。そしてこの小割部に押し切り調
の不規則な切り欠き状の模様を付け、小割部の表面を、
たとえば、天然スレートからの転写を行って形成してい
た。
根を施工する天然スレートのような意匠を持たせようと
した平板屋根板は、実開平2−79725に示されるよ
うに、少なくとも1つのスリットにより暴露部を区画し
て小割感を出している。そしてこの小割部に押し切り調
の不規則な切り欠き状の模様を付け、小割部の表面を、
たとえば、天然スレートからの転写を行って形成してい
た。
【0003】しかし、実際の天然スレートは小割部に相
当する部分がそれぞれ1枚の独立した天然スレートであ
り、それぞれが微妙に異なる方向に表面を向けているた
め異なる光の反射を呈して色合いが異なって見えるが、
従来の平板屋根板では、屋根全体で見た場合、光の反射
の仕方が同じとなり、つまり天然スレートらしい不規則
性が表現しきれなく、不十分であった。
当する部分がそれぞれ1枚の独立した天然スレートであ
り、それぞれが微妙に異なる方向に表面を向けているた
め異なる光の反射を呈して色合いが異なって見えるが、
従来の平板屋根板では、屋根全体で見た場合、光の反射
の仕方が同じとなり、つまり天然スレートらしい不規則
性が表現しきれなく、不十分であった。
【0004】また、日本瓦や特公昭59−21408や
特開平2−128047の屋根板に見られるように表面
に曲率や山形の凹凸を設け意匠的な変化を持たせようと
したものが提案されているが、裏面に表面の凹凸にとも
なって同じように凹凸ができるため、施工後、屋根板間
に隙間が発生しやすく防水上不利であったり、屋根板の
下に大きな空間が生じやすく、踏み割れの危険性が高く
不十分であった。さらに意匠的にも凹凸が規則的に発生
するため屋根全体では変化の少ない意匠となり、不十分
であった。
特開平2−128047の屋根板に見られるように表面
に曲率や山形の凹凸を設け意匠的な変化を持たせようと
したものが提案されているが、裏面に表面の凹凸にとも
なって同じように凹凸ができるため、施工後、屋根板間
に隙間が発生しやすく防水上不利であったり、屋根板の
下に大きな空間が生じやすく、踏み割れの危険性が高く
不十分であった。さらに意匠的にも凹凸が規則的に発生
するため屋根全体では変化の少ない意匠となり、不十分
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術が有していた、前述の欠点を解消しようとするもの
であり、屋根があたかも小型の板を1枚ずつ止め付け
る、たとえば、天然スレートで施工されているように見
える屋根板およびそれを使用した屋根の施工方法を提供
するものである。
技術が有していた、前述の欠点を解消しようとするもの
であり、屋根があたかも小型の板を1枚ずつ止め付け
る、たとえば、天然スレートで施工されているように見
える屋根板およびそれを使用した屋根の施工方法を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、施工後暴露さ
れる暴露部を軒寄の部位に有し、軒と直交する方向の切
れ込み又は切れ込み状の溝により該暴露部を区画して複
数の小割部を形成した平板屋根板において、該小割部の
表面が、特定面に対し各々異なる方向へ傾斜しているこ
とを特徴とする屋根板およびそれを使用した屋根の施工
方法を提供する。
れる暴露部を軒寄の部位に有し、軒と直交する方向の切
れ込み又は切れ込み状の溝により該暴露部を区画して複
数の小割部を形成した平板屋根板において、該小割部の
表面が、特定面に対し各々異なる方向へ傾斜しているこ
とを特徴とする屋根板およびそれを使用した屋根の施工
方法を提供する。
【0007】以下、図面に従って説明する。図1は本発
明の屋根板の斜視図であり、図2は図1におけるA−A
断面図であり、図3は図1におけるB−B断面図であ
る。
明の屋根板の斜視図であり、図2は図1におけるA−A
断面図であり、図3は図1におけるB−B断面図であ
る。
【0008】図のように、棟寄に施工される棟寄辺1と
軒寄に施工される軒寄辺2とを有し、棟寄辺1を含む非
暴露部3は施工後別の屋根板により覆われ太陽に暴露さ
れない部位である。これに対し軒寄辺2を含む暴露部4
は施工後実質的に太陽に暴露される。通常この非暴露部
3は暴露部4と同等かそれより大きい面積を有する。こ
の暴露部は軒寄辺2と直交する2本の切れ込み5により
区画され、3個の小割部6が形成される。
軒寄に施工される軒寄辺2とを有し、棟寄辺1を含む非
暴露部3は施工後別の屋根板により覆われ太陽に暴露さ
れない部位である。これに対し軒寄辺2を含む暴露部4
は施工後実質的に太陽に暴露される。通常この非暴露部
3は暴露部4と同等かそれより大きい面積を有する。こ
の暴露部は軒寄辺2と直交する2本の切れ込み5により
区画され、3個の小割部6が形成される。
【0009】この切れ込み5は1本または3本以上設け
てもよく、切れ込み5の本数を選ぶことにより、小割部
6を所望の大きさにすることができる。切れ込み5の巾
は狭すぎると暴露部の区画が不明瞭になり美観が低下す
るので好ましくなく、広すぎると美観が低下すると共に
防水上も好ましくない。望ましい巾は、1〜20mmで
ある。図示した切れ込みは表面より裏面7に貫通したも
のであるが、この切れ込みの代わりに裏面7に貫通しな
い切れ込み状の溝を使用することもできる。
てもよく、切れ込み5の本数を選ぶことにより、小割部
6を所望の大きさにすることができる。切れ込み5の巾
は狭すぎると暴露部の区画が不明瞭になり美観が低下す
るので好ましくなく、広すぎると美観が低下すると共に
防水上も好ましくない。望ましい巾は、1〜20mmで
ある。図示した切れ込みは表面より裏面7に貫通したも
のであるが、この切れ込みの代わりに裏面7に貫通しな
い切れ込み状の溝を使用することもできる。
【0010】また、裏面7は図示した如く、防水性を向
上し、踏み割れ性を向上するため平面にすることが好ま
しい。
上し、踏み割れ性を向上するため平面にすることが好ま
しい。
【0011】本発明においては、かかる小割部6が特定
面であるこの裏面7に対し、それぞれ異なる方向に傾斜
している。各小割部の表面は、図2の如く軒寄辺2から
棟寄辺1に向かって底面と角度αで拡開し、図3の如く
これと直交する方向に底面と角度βで拡開している。
面であるこの裏面7に対し、それぞれ異なる方向に傾斜
している。各小割部の表面は、図2の如く軒寄辺2から
棟寄辺1に向かって底面と角度αで拡開し、図3の如く
これと直交する方向に底面と角度βで拡開している。
【0012】かかる角度α及びβは3〜10度の範囲が
好ましく、3度未満では各小割部における色合の相違が
少ないので好ましくなく、10度を超えると小割部の肉
厚が薄くなり、強度が低下するので好ましくない。
好ましく、3度未満では各小割部における色合の相違が
少ないので好ましくなく、10度を超えると小割部の肉
厚が薄くなり、強度が低下するので好ましくない。
【0013】各小割部の傾斜方向は、軒と平行する方向
においては、図3の如く隣接する小割部で互いに逆方向
にすると色の相違が大きくなるので好ましい。一方、軒
と直交する方向においては、図2の如く、棟方向に拡開
すると、勾配の緩い屋根においても防水性が低下しない
ので好ましい。なお、軒と直交する方向においても、隣
接する小割部間で角度αを変えることが色の相違が大き
くなるので好ましい。
においては、図3の如く隣接する小割部で互いに逆方向
にすると色の相違が大きくなるので好ましい。一方、軒
と直交する方向においては、図2の如く、棟方向に拡開
すると、勾配の緩い屋根においても防水性が低下しない
ので好ましい。なお、軒と直交する方向においても、隣
接する小割部間で角度αを変えることが色の相違が大き
くなるので好ましい。
【0014】また、小割部は軒と平行する方向または軒
と直交する方向のいずれかの角度(αまたはβ)が0度
であるタイプのものでも本発明の目的が達成される。
と直交する方向のいずれかの角度(αまたはβ)が0度
であるタイプのものでも本発明の目的が達成される。
【0015】表面及び端面には天然スレート等の模様を
形成してもよい。また、図2に示す如く、非暴露部3と
暴露部4との間には、暴露部が低くなるような段差を設
けると防水性が向上するので好ましい。8は屋根板を施
工する際の釘孔である。
形成してもよい。また、図2に示す如く、非暴露部3と
暴露部4との間には、暴露部が低くなるような段差を設
けると防水性が向上するので好ましい。8は屋根板を施
工する際の釘孔である。
【0016】屋根板の材質としてはセメント系、珪酸カ
ルシウム系、セラミックス系、ガラス及びプラスチック
の如き有機系のものが挙げられる。かかる屋根板は例え
ばプレス成形により製造される。製造にあたっては、1
種類の型により行うこともできるが、対応する小割部の
傾斜角度が互いに異なる型を2種以上準備し、傾斜角度
の異なる複数種類の屋根板を製造することが好ましい。
かかる複数種類の屋根板を用いて施工した場合には色合
いがより不規則に変化するので特に好ましい。
ルシウム系、セラミックス系、ガラス及びプラスチック
の如き有機系のものが挙げられる。かかる屋根板は例え
ばプレス成形により製造される。製造にあたっては、1
種類の型により行うこともできるが、対応する小割部の
傾斜角度が互いに異なる型を2種以上準備し、傾斜角度
の異なる複数種類の屋根板を製造することが好ましい。
かかる複数種類の屋根板を用いて施工した場合には色合
いがより不規則に変化するので特に好ましい。
【0017】かかる屋根板を使用し屋根を施工するにあ
たっては、先ず、軒に平行する方向に各屋根板を配置し
固定する。この際、隣接する屋根板は小割部の傾斜が互
いに異なるものを使用することが好ましい。次いで、既
に固定した屋根板の非暴露部が新しい屋根板の暴露部に
より覆われるように新しい屋根板を配し固定する。この
新しい屋根板と既に固定した屋根板とは対応する小割部
の傾斜角度が異なるものを使用することが好ましい。
たっては、先ず、軒に平行する方向に各屋根板を配置し
固定する。この際、隣接する屋根板は小割部の傾斜が互
いに異なるものを使用することが好ましい。次いで、既
に固定した屋根板の非暴露部が新しい屋根板の暴露部に
より覆われるように新しい屋根板を配し固定する。この
新しい屋根板と既に固定した屋根板とは対応する小割部
の傾斜角度が異なるものを使用することが好ましい。
【0018】
【作用】本発明において、屋根板の意匠が問題となる小
割部は、それぞれが異なる反射角度をもち、屋根全体と
しては、小割部1つを単位として乱反射して見える。
割部は、それぞれが異なる反射角度をもち、屋根全体と
しては、小割部1つを単位として乱反射して見える。
【0019】
【発明の効果】本発明は、小割部がそれぞれ異なる反射
角度を持ち同じ地点に立って屋根面を見た場合、小割部
があたかも、別々に施工されたように、異なる色合いを
呈する。また、様々な角度から屋根を見ると視点の移動
に伴い、色合いは不規則に変化し、小型の板を1枚ずつ
止め付けて屋根を施工したように見える。また、小割部
の板厚tを非暴露部との境界部付近の板厚に比べて小さ
くすれば、水下側へ下がる勾配が形成され、特に緩勾配
の屋根に葺かれた場合でも、雨水が速やかに流下するの
を助け、防水上有利である。
角度を持ち同じ地点に立って屋根面を見た場合、小割部
があたかも、別々に施工されたように、異なる色合いを
呈する。また、様々な角度から屋根を見ると視点の移動
に伴い、色合いは不規則に変化し、小型の板を1枚ずつ
止め付けて屋根を施工したように見える。また、小割部
の板厚tを非暴露部との境界部付近の板厚に比べて小さ
くすれば、水下側へ下がる勾配が形成され、特に緩勾配
の屋根に葺かれた場合でも、雨水が速やかに流下するの
を助け、防水上有利である。
【図1】本発明の屋根板の斜視図
【図2】図1におけるA−A断面図
【図3】図1におけるB−B断面図
1 棟寄辺
2 軒寄辺
3 非暴露部
4 暴露部
5 切れ込み
6 小割部
7 裏面
8 釘孔
Claims (2)
- 【請求項1】施工後暴露される暴露部を軒寄の部位に有
し、軒と直交する方向の切れ込み又は切れ込み状の溝に
より該暴露部を区画して複数の小割部を形成した平板屋
根板において、該小割部の表面が、特定面に対し各々異
なる方向へ傾斜していることを特徴とする屋根板。 - 【請求項2】対応する小割部の傾斜角度が互いに異なる
少なくとも2種類の請求項1の屋根板を用いて施工する
ことを特徴とする屋根の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19585091A JPH0518050A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 屋根板及びそれを使用した屋根の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19585091A JPH0518050A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 屋根板及びそれを使用した屋根の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0518050A true JPH0518050A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16348050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19585091A Withdrawn JPH0518050A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 屋根板及びそれを使用した屋根の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0518050A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018021714A (ja) * | 2016-08-04 | 2018-02-08 | 三菱電機株式会社 | 換気装置および給気量調整方法 |
-
1991
- 1991-07-10 JP JP19585091A patent/JPH0518050A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018021714A (ja) * | 2016-08-04 | 2018-02-08 | 三菱電機株式会社 | 換気装置および給気量調整方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |