JPH05180354A - リリーフ弁 - Google Patents

リリーフ弁

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JPH05180354A
JPH05180354A JP36009391A JP36009391A JPH05180354A JP H05180354 A JPH05180354 A JP H05180354A JP 36009391 A JP36009391 A JP 36009391A JP 36009391 A JP36009391 A JP 36009391A JP H05180354 A JPH05180354 A JP H05180354A
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pilot
pressure
inflow
spring
pilot seat
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Bouou Kaku
卯應 郭
Atsushi Inoue
淳 井上
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、パイロット作動タイプの
リリーフ弁にもフリーピストンを簡単に設けられるよう
にしながら、フリーピストンが常時原位置に復帰するよ
うにしたリリーフ弁を提供することである。 【構成】 第1流出入ポート22側にサージ圧が立つ
と、パイロットシート部材33がパイロットポペット3
8とともに、第2スプリング39に抗して移動する。こ
のパイロットシート部材33の移動による体積変化でサ
ージ圧をカットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧回路等に装備され
るリリーフ弁に関する。さらに詳しくは、ブレーキ回路
からなる油圧回路への装備に好適なショックレス機能を
備えたパイロット作動タイプのリリーフ弁の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にリリーフ弁というのは、サージ圧
が発生すると、その発生から制御が安定するまでの間の
時間遅れ、すなわち作動遅れが生じる。そこで、このサ
ージ圧をカットすることがリリーフ弁の特性を向上させ
るために絶対に必要であるとされている。図9に示した
直動形リリーフ弁は、サージ圧をカットするものとし
て、従来から知られているものである。この直動形リリ
ーフ弁は、ケーシング1に第1、2流出入ポート2、3
を形成するとともに、ボア4を形成している。そして、
このボア4の一端をプラグ5でふさぐとともに、このプ
ラグにはスリーブ6の一端をはめ付けている。このスリ
ーブ6の他端を、筒状のシート部材7にはめ付けてい
る。
【0003】また、上記ボア4内には環状突部8を形成
し、この突部8を境にしてプラグ5側に空間を確保し、
この空間内にフリーピストン9を設けている。このフリ
ーピストン9は輪状にしてその内側を上記スリーブ6に
接触させ、外側をボア4に接触させている。このように
フリーピストン9を設けることによって、ピストン9の
上下に第1、2油室10、11が区画されるようにして
いる。第2油室11は、環状突部8とスリーブ6との間
に形成した通路12を介して、第2流出入ポート3に連
通させている。
【0004】上記スリーブ6の中には、弁部材13を設
けているが、この弁部材13の軸部13aをスリーブ6
に対して摺動自在にするとともに、そのポペット部13
bは、上記シート部材7のシート部14に接触したり、
そこから離れたりするようにしている。そして、スリー
ブ6に弁部材13の軸部13aを挿入することによっ
て、プラグ5側におけるスリーブ6内に、スプリング室
15が形成されるようにしている。
【0005】このスプリング室15には、弁部材13の
軸部13a先端が突出するとともに、その突出端にスプ
リング受け16をかぶせている。このスプリング受け1
6と上記プラグ5との間にスプリング17を介在させ、
通常は、ポペット部13bがシート部14に圧接するよ
うにしている。また、このスプリング室15は、スリー
ブ6に形成した小孔18を介して第1油室10に連通さ
せている。さらに、上記弁部材13は、その軸中心に連
通孔19を形成するとともに、この連通孔19の途中に
オリフィス20を形成している。また、上記シート部1
4の直径D1 に対して、弁部材13の軸部13aの直径
2 を小さくしている。
【0006】次に、この従来の直動形リリーフ弁の作用
を説明する。いま、第2流出入ポート3側が高圧で、第
1流出入ポート2側が低圧に維持されると、流出入ポー
ト3側の圧力が第2油室11に作用し、フリーピストン
9を図示の位置に押しあげる。そして、弁部材13は、
スプリング17と上記直径D1 とD2 との差による面積
差によって、ポペット部13bがシート部14に圧接し
た状態を維持する。
【0007】上記の状態から第1流出入ポート2側が高
圧になって、第2流出入ポート3側が低圧になると、そ
のときの第1流出入ポート2側の圧力作用で、まず最初
にフリーピストン9が移動する。フリーピストン9が移
動すると、オリフィス20前後に差圧が発生するので、
弁部材13は、スプリング17に抗して移動し、シート
部14を素早く開く。このシート部14が素早く開くこ
とによって、サージ圧をカットすることができる。ま
た、フリーピストン9が移動した後は、上記直径D1
2 による断面積の差分の有効面積とスプリング17の
バネ力とによって、シート部14の開度が決まることに
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
の装置では、サージ圧をカットできるが、直動形なので
そのオーバライド特性がよく内という問題がある。この
オーバライド特性を向上させようとすれば、パイロット
作動タイプのリリーフ弁を用いればよいが、このパイロ
ット作動タイプのリリーフ弁は構造が複雑なので、直動
形のリリーフ弁のように、簡単にフリーピストンを設け
られなかった。そのために従来は、サージ圧をカットし
て作動遅れを防止しながら、オーバライド特性をも向上
させるといった2つの問題を同時に解決できるリリーフ
弁を使えないという問題があった。
【0009】また、この従来のリリーフ弁では、第2流
出入ポート3側の圧力が上昇しないと、フリーピストン
9を図示の原位置に復帰させることができない。もし、
フリーピストン9が図示の原位置とは反対側の位置に停
止したままだと、サージ圧をカットする機能が、まった
く発揮されなくなるという問題もあった。この発明の目
的は、パイロット作動タイプのリリーフ弁にもフリーピ
ストンを簡単に設けられるようにしながら、フリーピス
トンが常時原位置に復帰するようにしたリリーフ弁を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1、2流
出入ポートを形成したケーシングにスリーブを設け、こ
のスリーブの内側に筒状にした弁部材を摺動自在に設
け、この弁部材の中空部分にオリフィスを形成し、スリ
ーブの外側にはパイロットシート部材を摺動自在に嵌合
し、弁部材とパイロットシート部材との間に、弁部材に
閉弁方向の勢力を付与する第1スプリングを介在させ、
しかも、このパイロットシート部材のパイロットシート
をパイロットポペットで開閉させ、かつ、このパイロッ
トポペットに上記パイロットシートに圧接する方向の力
を作用させる第2スプリングを設け、この第2スプリン
グのバネ力を、上記第1スプリングのバネ力よりも大き
くし、上記オリフィスは弁部材の中空部分を経由してパ
イロットシートに連通させるとともに、このパイロット
シートを通過した流体が、パイロットシート部材の周囲
に形成したすき間を介して第2流出入ポートに連通する
構成にした点に特徴を有する。
【0011】
【作用】この発明は、上記のように構成したので、第
1、2流出入ポートのいずれにも圧力が発生していない
ときには、第1、2スプリングの作用で、弁部材が閉弁
する。この状態から第1流出入ポートの圧力が上昇する
と、その圧力作用でパイロットシート部材とパイロット
ポペットとが一体になって、第2スプリングに抗して移
動する。このパイロットシート部材が移動するときの体
積変化によって、回路内のサージ圧をカットできる。
【0012】そして、第1流出入ポートの圧力が、第2
スプリングで定めたパイロットポペットの設定圧以上に
なると、今度は、パイロットポペットが開弁する。パイ
ロットポペットが開弁すれば、第1流出入ポートの流体
が弁部材に形成したオリフィスからパイロットシート及
びパイロットシート部材の周囲に形成した通路を経由し
て第2流出ポートから流出する。このようにオリフィス
を通過する流れが発生すると、その前後の差圧が発生
し、その差圧の作用で弁部材が開弁する。
【0013】
【発明の効果】この発明のリリーフ弁によれば、パイロ
ット作動タイプのものにも、サージ圧をカットする機構
を採用できるので、オーバライド特性を向上させなが
ら、サージ圧をカットして作動遅れを防止できる。つま
り、従来にはできなかった両特性の向上を同時に達成で
きる。また、第2流出入ポート側の圧力が上昇しなくて
も、第2スプリングのバネ力によって、パイロットシー
ト部材を原位置に復帰させられるので、どのような状況
の中でもサージ圧を確実にカットできる。
【0014】
【実施例】図1に示した第1実施例は、ケーシング21
に第1流出入ポート22と第2流出入ポート23とを形
成するとともに、軸線方向にボア24を形成している。
このボア24は、一端を第1流出入ポート22に連通さ
せるとともに、他端をケーシング21の端部に開放させ
ている。この開放された部分にプラグ25をはめてボア
24をふさいでいる。さらにボア24は、段部26を境
にしてプラグ25側を大径部24aとし、第1流出ポー
ト22側を小径部24bとしている。
【0015】上記小径部24bにスリーブ27をはめ込
むとともに、その一端を上記大径部24a側に突出させ
ている。このスリーブ27の中空部分にはメインシート
28を形成する一方、このメインシート28よりも図1
において上の方に連通孔29を形成している。この連通
孔29は第2流出入ポート23に常時連通している。ま
た、このスリーブ27の中空部分であって、メインシー
ト28よりも上方に弁部材30を摺動自在に設けてい
る。この弁部材30は、ポペット部30a以外を円筒状
にして、その中空部分を中継室31としている。そし
て、上記ポペット部30aにはオリフィス32を形成
し、このオリフィス32を介して、中継室31と第1流
出入ポート22とを連通させている。
【0016】ボア24の大径部24a側に突出させたス
リーブ27の端部には、パイロットシート部材33を摺
動自在にはめ合わせている。このパイロットシート部材
33は、その断面形状を逆凹字状にし、天井部33aと
筒状部33bとからなるとともに、この天井部33aに
環状のガイド片33cを突出させている。このガイド片
33cは、前記プラグ25の筒部25aの内側に臨ませ
ている。上記筒状部33bをスリーブ27にはめるとと
もに、この筒状部33bと大径部24aとの間に、すき
間34が形成されるようにしている。このすき間34
は、スリーブ27と上記段部26との間に形成した通路
35を介して第2流出入ポート23に連通させている。
【0017】パイロットシート部材33の天井部33a
と弁部材30のポペット部30aとの間に、第1スプリ
ング36を介在させ、このスプリング36の作用で、図
示のノーマル位置でポペット部30aがメインシート2
8を閉じるようにしている。なお、メインシート28の
直径D1 に対して、弁部材30の直径D2 の方を大きく
している。したがって、メインシート28側と中継室3
1側とに同じ圧力が作用すると、ポペット部30aがメ
インシート28を閉じることになる。
【0018】また、上記天井部33aには、パイロット
シート37を形成しているが、このパイロットシート3
7はパイロットポペット38で開閉する構成にしてい
る。このパイロットポペット38には、第2スプリング
39を作用させ、通常はこの第2スプリングの作用で、
パイロットシート37がパイロットポペット38で閉じ
られるようにしている。そして、この第2スプリング3
9の他端にはバネ力を調整するための調整ピストン40
を設け、この調整ピストン40をボルト41で移動させ
ることによって、第2スプリング39のイニシャル荷重
を調整できるようにしている。ただし、この第2スプリ
ング39のバネ力は、第1スプリング36のバネ力より
も大きくしている。
【0019】次に、この実施例の作用を説明する。い
ま、第1、2流出入ポート22、23の圧力が立ってい
なければ、第1、2スプリング36、39の作用で、パ
イロットポペット38、パイロットシート部材33及び
弁部材30のそれぞれが一体的になりながら、ポペット
部30aをメインシート28に押しつけ、それを閉じた
状態に維持する。この状態で第1流出入ポート22側の
圧力が高圧になると、その圧力がオリフィス32を経由
して中継室31に伝わる。このとき、中継室31内の圧
力が、第2スプリング39で特定した設定圧以下であれ
ば、パイロットポペット38がパイロットシート37に
圧接して、それを閉じた状態に維持する。
【0020】しかし、この中継室31の圧力が作用する
パイロットシート部材33の受圧面は、パイロットポペ
ット38の受圧面よりも十分に大きいので、第1流出入
ポート22側の圧力作用で、パイロットシート部材33
がパイロットポペット38とともに、第2スプリング3
9に抗して移動する。ただし、弁部材30は、メインシ
ート28側の受圧面積と弁部材30の中継室31側の受
圧面積とに差があるので、パイロットシート部材33が
上記のように移動しても、弁部材30がメインシート2
8を閉じたままにする。つまり、パイロットシート部材
33が移動するにもかかわらず、弁部材30はメインシ
ート28を閉じた図示の位置にとどまる。
【0021】上記のようにパイロットシート部材33だ
けが移動すれば、当然のこととして中継室31の体積が
拡大するが、この体積の拡大変化によって、第1流出入
ポート22側に発生するサージ圧をカットできる。上記
の状態から第1流出入ポート22側の圧力がさらに上昇
して、それが第2スプリング39で設定した圧力以上に
なると、パイロットポペット38がパイロットシート3
7を開く。これによって第1流出入ポート22側の流体
が、オリフィス32→中継室31→パイロットシート3
7→ガイド片33cに形成した小孔42→すき間34→
通路35を経由して第2流出入ポート23に流出する。
【0022】このようにしてオリフィス32に流れが発
生すると、その前後に差圧が発生し、その差圧が第1ス
プリング36で設定した圧力以上になると、弁部材30
が第1スプリング36に抗して移動し、メインシート2
8を開く。したがって、第1流出入ポート22側の流体
が低圧側である第2流出入ポート23側に流出する。そ
して、第1流出入ポート22側の圧力が下がれば、各部
材は、第1、2スプリング36、39の作用で、図示の
原位置に復帰する。この図示の原位置において、第2流
出入ポート23側が高圧になると、その圧力がパイロッ
トポペット38に作用するが、このパイロットポペット
38はパイロットシート37に圧接している分だけの面
積差があるので、パイロットポペット38はパイロット
シート37を閉じた状態に維持する。
【0023】上記のようにした第1実施例のリリーフ弁
によれば、第1流出入ポート22の圧力が急激に上昇し
ても、パイロットシート部材33が移動して、そのサー
ジ圧をカットできる。このようにパイロットシート部材
33を移動させてサージ圧をカットするようにしたの
で、パイロット作動タイプのリリーフ弁でも簡単に対応
できる。したがって、パイロット作動タイプの特徴であ
るオーバライド特性のよさを利用しながら、さらに、サ
ージ圧をカットすることができる。
【0024】また、従来のフリーピストン9に相当する
パイロットシート部材33は、第2スプリング39の作
用で、ノーマル状態のときに原位置に強制的に戻される
ので、従来のようにフリーピストン9の位置が定まらな
いというような問題は一切ない。さらに、この第1実施
例では、パイロットシート部材33と大径部24aとの
間に、すき間34を形成したので、このパイロットシー
ト部材33の直径方向の自由度、つまり、ボア24の大
径部24aとの間で、パイロットシート部材33がガタ
付くゆとりを保てる。このようにパイロットシート部材
33の直径方向の自由度を保てるので、ボア24、パイ
ロットシート部材33及びスリーブ27のそれぞれの軸
心が、それほど正確でなくても、それらの組み付けに支
障を来さない。しかし、図9に示した従来の場合には、
ボア4、フリーピストン9、スリーブ6及びシート部材
7のそれぞれの直径方向の相対関係が固定化されている
ので、それらの中心が正確に一致していないと、その組
付けができなくなる。そこで、従来の場合には、上記し
た各構成要素の加工精度を上げなければならないという
問題があるが、この第1実施例ではそのような問題が一
切ない。
【0025】図2に示した第2実施例は、第1実施例の
調整ピストン40及びボルト41を省略したもので、そ
の他は第1実施例と同様である。図3に示した第3実施
例は、スリーブ27をボルト43で固定したもので、そ
の他は第1実施例とまったく同様である。図4に示した
第4実施例は、パイロットシート部材33のガイド片3
3cを、プラグ25の筒部25aの外側に対応させたも
ので、その他は第1実施例と同様である。
【0026】図5に示した第5実施例は、パイロットシ
ート部材33のガイド片33cを、プラグ25からはな
した状態にしたもので、その他は第1実施例と同様であ
る。図6に示した第6実施例は、第1実施例のようなパ
イロットシート部材33のガイド片33cを省略すると
ともに、プラグ25の下側に形成した突部25bに小孔
42を形成したもの、図7に示した第7実施例は、その
小孔42をパイロットシート部材33に直接形成したも
ので、その他は第1実施例と同様である。図8に示した
第8実施例は、弁部材30を筒状にし、ポート44と連
通孔29とのラップ量で、第2流出入ポート23との開
度が決まるようにしたもので、その他は第7実施例と同
様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面図である。
【図2】第2実施例の断面図である。
【図3】第3実施例の断面図である。
【図4】第4実施例の断面図である。
【図5】第5実施例の断面図である。
【図6】第6実施例の断面図である。
【図7】第7実施例の断面図である。
【図8】第8実施例の断面図である。
【図9】従来のリリーフ弁の断面図である。
【符号】
21 ケーシング 22 第1流出入ポート 23 第2流出入ポート 27 スリーブ 30 弁部材 32 オリフィス 33 パイロットシート部材 34 すき間 36 第1スプリング 39 第2スプリング
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】一般にリリーフ弁というのは、サージ圧
が発生すると、その発生から制御が安定するまでの間の
時間遅れ、すなわち作動遅れが生じる。そこで、このサ
ージ圧をカットすることがリリーフ弁の特性を向上させ
るために絶対に必要であるとされている。図9に示した
直動形リリーフ弁は、サージ圧をカットするものとし
て、従来から知られているものである。この直動形リリ
ーフ弁は、ケーシング1に第1、2流出入ポート2、3
を形成するとともに、ボア4を形成している。そして、
このボア4の一端をプラグ5でふさぐとともに、このプ
ラグにはスリーブ6の一端をはめ付けている。このス
リーブ6の他端を、筒状のシート部材7にはめ付けてい
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】上記の状態から第1流出入ポート2側が高
圧になって、第2流出入ポート3側が低圧になると、そ
のときの第1流出入ポート2側の圧力作用で、まず最初
にフリーピストン9が移動する。フリーピストン9が移
動すると、オリフィス20前後に差圧が発生するので、
弁部材13は、スプリング17に抗して移動し、シート
部14を素早く開く。このシート部14が素早く開くこ
とによって、サージ圧をカットすることができる。ま
た、フリーピストン9が移動した後は、上記直径D1
2 による断面積の差とスプリング17のバネ力とによ
って、シート部14の開度が決まることになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
の装置では、サージ圧をカットできるが、直動形なので
そのオーバライド特性がよくないという問題がある。こ
のオーバライド特性を向上させようとすれば、パイロッ
ト作動タイプのリリーフ弁を用いればよいが、このパイ
ロット作動タイプのリリーフ弁は構造が複雑なので、直
動形のリリーフ弁のように、簡単にフリーピストンを設
けられなかった。そのために従来は、サージ圧をカット
して作動遅れを防止しながら、オーバライド特性をも向
上させるといった2つの問題を同時に解決できるリリー
フ弁を使えないという問題があった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【作用】この発明は、上記のように構成したので、第
1、2流出入ポートのいずれにも圧力が発生していない
ときには、第1、2スプリングの作用で、弁部材が閉弁
する。この状態から第1流出入ポートの圧力が上昇する
と、その圧力作用でパイロットシート部材とパイロット
ポペットとが一体になって、第2スプリングに抗して移
動する。このパイロットシート部材が移動するときの体
積変化によって、弁部材を開弁させ、回路内のサージ圧
をカットできる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】パイロットシート部材33の天井部33a
と弁部材30のポペット部30aとの間に、第1スプリ
ング36を介在させ、この第1スプリング36の作用
で、図示のノーマル位置でポペット部30aがメインシ
ート28を閉じるようにしている。なお、メインシート
28側と中継室31側とに同じ圧力が作用すると、ポペ
ット部30aがメインシート28を閉じることになる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】しかし、この中継室31の圧力が作用する
パイロットシート部材33の受圧面は、パイロットポペ
ット38の受圧面よりも十分に大きいので、第1流出入
ポート22側の圧力作用で、パイロットシート部材33
がパイロットポペット38とともに、第2スプリング3
9に抗して移動する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】上記のようにパイロットシート部材33だ
けが移動すれば、当然のこととして中継室31の体積が
拡大するが、この体積の拡大変化によって、第1流出入
ポートの流体が弁部材30のオリフィス32を通って中
継室に補給され、オリフィス前後の差圧によって弁部材
を開弁させると共に第1流出入ポート22側に発生する
サージ圧をカットできる。フリーピストンがプラグとぶ
つかって止まると、本リリーフ弁のショックレス操作の
第1段階が修了することになる。この状態で第1流出入
ポート22側の圧力がさらに上昇して、それが第2スプ
リング39で設定した圧力以上になると、パイロットポ
ペット38がパイロットシート37を開く。これによっ
て第1流出入ポート22側の流体が、オリフィス32→
中継室31→パイロットシート37→ガイド片33cに
形成した小孔42→すき間34→通路35を経由して第
2流出入ポート23に流出する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】このようにしてオリフィス32前後差圧
第1スプリング36による力と流体軸力が平衡する位
置でメインシート28の開度が決まる。したがって、第
1流出入ポート22側の流体が低圧側である第2流出入
ポート23側に流出する。そして、第1流出入ポート2
2側の圧力が低圧に下がれば、各部材は、第1、2スプ
リング36、39の作用で、図示の原位置に復帰する。
この図示の原位置において、第2流出入ポート23側が
高圧になると、その圧力がパイロットポペット38に作
用するが、このパイロットポペット38はパイロットシ
ート37に圧接している分だけの面積差があるので、パ
イロットポペット38はパイロットシート37を閉じた
状態に維持する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】図5に示した第5実施例は、パイロットシ
ート部材33のガイド片33cを、プラグ25からはな
した状態にしたもので、その他は第1実施例と同様であ
る。 図6に示した第6実施例は、第1実施例のような
パイロットシート部材33のガイド片33cを省略する
とともに、プラグ25の下側に形成した突部25bに小
孔42を形成したもの、図7に示した第7実施例は、そ
の小孔42をパイロットシート部材33に直接形成した
もので、その他は第1実施例と同様である。図8に示し
た第8実施例は、弁部材30を筒状にし、ポート44と
連通孔29との開閉で、第2流出入ポート23との開度
が決まるようにしたもので、その他は第7実施例と同様
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、2流出入ポートを形成したケーシ
    ングにスリーブを設け、このスリーブの内側に筒状にし
    た弁部材を摺動自在に設け、この弁部材の中空部分にオ
    リフィスを形成し、スリーブの外側にはパイロットシー
    ト部材を摺動自在に嵌合し、弁部材とパイロットシート
    部材との間に、弁部材に閉弁方向の勢力を付与する第1
    スプリングを介在させ、しかも、このパイロットシート
    部材のパイロットシートをパイロットポペットで開閉さ
    せ、かつ、このパイロットポペットに上記パイロットシ
    ートに圧接する方向の力を作用させる第2スプリングを
    設け、この第2スプリングのバネ力を、上記第1スプリ
    ングのバネ力よりも大きくし、上記オリフィスは弁部材
    の中空部分を経由してパイロットシートに連通させると
    ともに、このパイロットシートを通過した流体が、パイ
    ロットシート部材の周囲に形成したすき間を介して第2
    流出入ポートに連通する構成にしたリリーフ弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102235393A (zh) * 2011-08-15 2011-11-09 宁波广天赛克思液压有限公司 一种用于液压马达的缓冲式溢流阀
CN102384292A (zh) * 2011-11-15 2012-03-21 南京航空航天大学 先导式调温调速阀及喷淋系统装置

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