JPH05179868A - 二重窓 - Google Patents

二重窓

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JPH05179868A
JPH05179868A JP3359209A JP35920991A JPH05179868A JP H05179868 A JPH05179868 A JP H05179868A JP 3359209 A JP3359209 A JP 3359209A JP 35920991 A JP35920991 A JP 35920991A JP H05179868 A JPH05179868 A JP H05179868A
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JP
Japan
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selective transmission
transmission film
transparent
heat
transparent plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP3359209A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakuo Higuchi
作夫 樋口
Takeshi Matsumoto
猛 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP3359209A priority Critical patent/JPH05179868A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】中空層8を介在して構成される複層ガラスの透
明板6、9において、透明板6は中空層8側に可視光を
透過し、長波長の赤外線を反射する選択透過膜7を有す
る。一方、透明板9は可視光を透過し太陽エネルギーを
吸収する選択透過膜10を有する。透明板6、9は框1
1によって保持され、框11は回転軸14によって室内
外方向を反転できるように窓枠12に支持される。 【効果】夏期においては太陽放射を抑制して冷房負荷を
低減し、また冬期においては暖房負荷を低減することが
でき、その抑制の度合いを容易に決定できる二重窓を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の外壁に取りつ
けられる二重窓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の二重窓は、一方が透明ガラス板で
あり、他方が透明ガラス板もしくは熱線吸収ガラスある
いは長波長の赤外線を反射する選択透過膜を有するガラ
ス板で構成されており、これらの一対のガラス板は、冷
房あるいは暖房負荷を軽減することができた。
【0003】しかしながら、このような二重窓では室内
外間の熱放射の方向を限定してしまい、室内の温度が上
昇しないように保ちたい夏期と、逆に室内の温度が下降
しないように保ちたい冬期において、その効果を両立さ
せることができなかった。
【0004】例えば図3に示す構成の二重窓は、透明ガ
ラス板3と長波長の赤外線を反射する選択透過膜2を有
するガラス板1とで構成されており、一般には透明ガラ
ス板3が屋外側に、長波長の赤外線を反射する選択透過
膜2を有するガラス板1が室内側に配設されるものが多
い。したがって、太陽エネルギー20は、赤外線のうち
より短波長であるためにガラス面を透過して室内に侵入
する熱21が大きく、室内で発生する熱30は長波長で
あるために選択透過膜によって遮断されて屋外へ流出す
る熱33が小さく、室内に流入する熱32が大きい特徴
があり、冬期においては日射熱をよく取り入れて室温の
低下を抑制し、暖房負荷の軽減に効果的であるが、夏期
においては逆に日射熱の侵入が大きいことが冷房負荷を
重くする結果となってしまっている。
【0005】そこで、温度が上昇しないように保ちたい
夏期であっても、逆に室内の温度が下降しないように保
ちたい冬期であっても、その効果を両立させることがで
きるように、1枚を熱線吸収ガラスで、もう1枚を長波
長の赤外線を反射する選択透過膜を有するガラス板で構
成された複層ガラスを、季節に応じて反転させることが
できるように窓枠に取り付け、夏期においては太陽放射
を抑制して冷房負荷を軽減し、また冬期においては暖房
負荷を軽減することができる様にした二重窓が提案され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来提案されている反
転自在の二重窓は、異なる機能のガラス板を適宜室内
側、屋外側に定めることができるので、季節に応じて冷
暖房の負荷を軽減することができるが、この場合の二重
窓は熱線吸収ガラスを用いているため、冷房あるいは暖
房負荷の軽減に十分な効果を得るために必要な熱線吸収
率を実現するためには、ガラス板の厚さが厚くなってし
まい、重量的にも重く、反転させることが非常に困難で
あるという欠点を有している。
【0007】また、熱線吸収ガラスを用いた二重窓で
は、もう一方の、長波長の赤外線を反射する選択透過膜
を有するガラス板の選択透過膜の性能が限定されてしま
い、設計上に数値的な余裕を持たせることができず、膜
構成の選択が非常に困難である。
【0008】本発明は、従来技術が有していた前述の欠
点を解決しようとするものであり、従来知られていなか
った二重窓を新規に提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するべくなされたものであり、中空層を介在して対
向する2枚の透明板からなる複層透明体が窓枠に反転自
在に取りつけてなる二重窓であって、2枚の透明板のう
ち一方が可視光を透過しつつ、かつ長波長の赤外線を反
射する第1の選択透過膜を有し、他方が可視光を透過し
つつ、かつ太陽エネルギーを吸収する第2の選択透過膜
を有することを特徴とする二重窓を提供するものであ
る。
【0010】以下、本発明を図面に基づいて詳説する。
図1は本発明の一例に係る二重窓の断面図である。中空
層8を介在して構成された複層透明体の透明板(たとえ
ばガラス板)6、9において、透明板6、は可視光を透
過し長波長の赤外線を反射する第1の選択透過膜7を有
する。一方、透明板9は、可視光を透過し太陽エネルギ
ーを吸収する第2の選択透過膜10を有する。透明板
6、9は框11によって保持され、框11は回転軸14
によって室内外方向を反転できるように窓枠12に支持
される。
【0011】可視光を透過し、長波長、特に3.0μm
以上の赤外線を反射する第1の選択透過膜7としては、
Au、Ag、Al、Cu、Ni、Sn、In等の金属、
酸化物、複合酸化物、炭化物、窒化物等の熱線反射性能
を有する様々の薄膜を少なくとも一層有する膜構成を持
つものが使用でき、この薄膜は、真空蒸着法、スパッタ
リング法、CVD法、スプレー法等の方法によって適宜
透明板6に形成されており、また、可視光を透過し太陽
エネルギーを吸収する第2の選択透過膜10としては、
窒化チタン、窒化クロム等の窒化物、酸化鉄、酸化クロ
ム、酸化コバルト、酸化チタン、SUSの酸化物等の薄
膜を少なくとも一層有する膜構成を持つものが使用で
き、この薄膜は、真空蒸着法、スパッタリング法、CV
D法、スプレー法等の方法によって透明板9に形成され
る。
【0012】長波長の赤外線を反射する第1の選択透過
膜7を設けた透明板6は、選択透過膜面の放射率が0.
4以下、好ましくは0.2以下のものとし、太陽エネル
ギーの透過率は0.4以上、好ましくは0.6以上であ
るものとする。また、太陽エネルギーを吸収する第2の
選択透過膜10を設けた透明板9は、太陽エネルギーの
吸収率が0.2以上、好ましくは0.5以上であるもの
とする。
【0013】本発明における二重窓は、夏の冷房期には
図2(a)に示すように、太陽エネルギーを吸収する第
2の選択透過膜10を、長波長の赤外線を反射する第1
の選択透過膜7よりも屋外に配置する。太陽エネルギー
20のうちそのほとんどは透明板9と選択透過膜10に
よって吸収され、直接室内に透過する熱21は小さくな
っている。透明板9と選択透過膜10に吸収された熱2
2は、長波長の放射熱移動と対流熱移動によって屋外側
と中空層側に再分配されるが、中空層側が密閉であるこ
とに加え、対向する面の放射率が微小であるために中空
層側の熱伝達率が小さいのに対し、屋外側は外気風速の
影響で熱伝達率が大きいため、吸収された熱のうち屋外
側に排出される熱24に比べ中空層側に放出される熱2
3は非常に小さいものとなる。こうして、窓面に入射す
る太陽エネルギーのうち透過するものは低減され、吸収
されたものはそのほとんどが屋外へ放出されることにな
り、冷房負荷の最大要因となる室内に侵入する熱が抑制
される。
【0014】また、冬の暖房期には、図2(b)に示す
ように窓面を180°反転させて、長波長の赤外線を反
射する第1の選択透過膜7を、太陽エネルギーを吸収す
る第2の選択透過膜10よりも屋外側に配置する。窓面
に入射する太陽エネルギー20は、屋外側に存在する透
明板6と選択透過膜7の透過率が高いために、前述と同
様にそのほとんどが選択透過膜10と透明板9に吸収さ
れる。選択透過膜10と透明板9に吸収された熱22
は、前述のように中空層側と室内側に放射熱移動と対流
熱移動によって再分配されるが、放射熱移動に関して、
対向面の放射率が小さいために中空層側への移動熱量が
小さくなり、また対流熱移動に関しても、室内側表面よ
りも中空層側表面の対流熱伝達率が小さいために中空層
側への熱移動が小さくなる。こうして窓面に入射した太
陽エネルギー20のうち、直接室内に透過する熱21は
夏期と同様に小さくなるが、選択透過膜10と透明板9
に吸収された熱のうちほとんどが室内側へ排出されるこ
とから、総合的にはかなりの熱量を室内に取りこむこと
ができ、暖房負荷の軽減に寄与する。
【0015】
【実施例】以下、本発明による実施例を説明する。図1
は、本発明の一例に係る二重窓の基本的構成を示す概念
部分断面図である。ガラス板からなる2枚の透明板6、
9のうち、透明板6には酸化錫薄膜からなる可視光を透
過し長波長の赤外線を反射するる第1の選択透過膜7
が、透明板9には窒化チタン薄膜からなる可視光を透過
し太陽エネルギーを吸収するる第2の選択透過膜10
が、それぞれ蒸着によって設けられた。2枚の透明板
6、9は、お互いの選択透過膜が向き合うように中空層
8を介して框11によって保持された。框11はシール
材15を介し、回転軸14によって室内外方向を反転で
きるように窓枠12に支持され、外壁13に固定され
た。
【0016】こうして得られた反転自在の二重窓を、夏
期には、太陽エネルギーを吸収する選択透過膜10を有
する透明板9を屋外に向けることによって冷房負荷が軽
減され、冬期には、長波長の赤外線を反射する選択透過
膜7を有する透明板6を屋外に向けることによって暖房
負荷が軽減された。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、反転自在に窓枠に取り
つけてある二重窓の、2枚の透明板の表面にともに選択
透過膜を形成して、それぞれ熱線反射ガラス、太陽エネ
ルギーを吸収するガラスとしているため、選択透過膜の
種類やその厚さを容易に決めることができ、所望の吸収
率や透過率とすることができる。
【0018】さらに、長波長の赤外線を反射する選択透
過膜を有する透明板と、太陽エネルギーを吸収する選択
透過膜を有する透明板より構成された二重窓が反転自在
であるため、夏期には太陽エネルギーを吸収する選択透
過膜を有する透明板を屋外側になるように配置すること
により、室内に侵入してくる日射熱をよく遮蔽して冷房
負荷を軽減し、冬期にはこれを反転させて長波長の赤外
線を反射する選択透過膜を有する透明板を屋外側になる
ように配置することにより、日射熱をよく室内に取りこ
み暖房負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る二重窓の概念部分断面図
【図2】本発明の一例に係る二重窓の熱放射状態を説明
する概念断面図
【図3】従来の二重窓の熱放射状態を説明する概念断面
【符号の説明】
1 ガラス板 2 選択透過膜 3 ガラス板 6 透明板 7 選択透過膜 8 中空層 9 透明板 10 選択透過膜 11 框 12 窓枠 13 外壁 14 回転軸 15 シール材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空層を介在して対向する2枚の透明板か
    らなる複層透明体が窓枠に反転自在に取りつけてなる二
    重窓であって、2枚の透明板のうち一方が可視光を透過
    しつつ、かつ長波長の赤外線を反射する第1の選択透過
    膜を有し、他方が可視光を透過しつつ、かつ太陽エネル
    ギーを吸収する第2の選択透過膜を有することを特徴と
    する二重窓。
JP3359209A 1991-12-28 1991-12-28 二重窓 Pending JPH05179868A (ja)

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JP3359209A JPH05179868A (ja) 1991-12-28 1991-12-28 二重窓

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010265724A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 I D:Kk 引き違い窓枠および外枠よりなる内窓構造体
KR101020842B1 (ko) * 2009-03-05 2011-03-09 주식회사 문인 크린룸용 이중창 프레임
JP2011064039A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Adeka Corp 省エネルギー窓ガラス構造体
RU2675921C1 (ru) * 2018-06-25 2018-12-25 Общество с ограниченной ответственностью "Фототех" Огнестойкая конструкция остекления для стеклянных крыш
CN110108062A (zh) * 2019-05-31 2019-08-09 宁波瑞凌新能源科技有限公司 一种制冷装置及其封装体

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