JPH05178775A - 新規の1,5−ジイン−3−シクロアルケン、その製造方法および薬剤組成物 - Google Patents

新規の1,5−ジイン−3−シクロアルケン、その製造方法および薬剤組成物

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JPH05178775A
JPH05178775A JP4151889A JP15188992A JPH05178775A JP H05178775 A JPH05178775 A JP H05178775A JP 4151889 A JP4151889 A JP 4151889A JP 15188992 A JP15188992 A JP 15188992A JP H05178775 A JPH05178775 A JP H05178775A
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    • C07C35/00Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring
    • C07C35/02Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring monocyclic
    • C07C35/205Compounds having at least one hydroxy or O-metal group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring monocyclic containing a nine to twelve-membered rings, e.g. cyclododecanols
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた抗腫瘍作用をもつ新規の化合物、およ
びそれを用いた薬剤の提供。 【構成】(1) 式(I)の化合物。 【化1】 式中Rは直鎖または分枝鎖の(C1 −C6 )アシルラジ
カルまたはグリコシドラジカルを表し、nは1または2
であり、そしてR1 およびR2 は同時に二つの水素原子
を表し、あるいはそれらが結合する二重結合と共にフェ
ニル環を形成する。 (2) 式(I)の化合物を有効成分としてもつ薬剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は新規の1,5−ジイン
−3−シクロアルケン誘導体、それらの製造方法および
それらを含む薬剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】エスペラミシンとカルチアミシンとは、
B,LONGらにより記載された既知の抗癌剤(Pro
c.Natl.Acad.Sci.,86,2−6,1
989)より明らかにより強い抗腫瘍性をもつ天然抗生
物質の二つの族に属する。二系統の化合物の抗腫瘍性は
これら二つの族に共通する1,5−ジイン−3−シクロ
アルケン環の存在による(Nature,389,56
6−567,1991)。この発明は1,5−ジイン−
3−シクロアルケン誘導体に関し、それらは新規である
ことに加えとりわけ強い抗腫瘍性をもつ。
【0003】
【発明の開示】この発明はより詳しくは一般式(I)に
相当する新規の1,5−ジイン−3−シクロアルケン誘
導体
【化12】 (式中Rは、水素原子、直鎖または分枝鎖の(C1 −C
6 )アシルラジカルまたはグリコシドラジカルを表し、
nは1または2であり、そしてR1 とR2 は、同時に二
つの水素原子を表すか、またはそれらが結合する二重結
合と共にフェニル環を形成する)およびそれらの異性体
ならびに鏡像異性体に関する。
【0004】この発明はまた、式(I)の化合物の製造
方法に関し、それは、(Z)−1,2−ジクロロエチレ
ンまたは1,2−ジブロモベンゼンと式(II)のアルコ
ール
【化13】 (式中nは式(I)におけるのと同様の意味をもつ)と
を、無水の媒体中で、不活性の雰囲気下で、K.SON
OGASHIRAら(Tetrahedron let
t.4467−4470,1975)およびD.GUI
LLERM(Tetrahedron lett.,2
6,3811−3812,1985)により記載の技術
に従ってテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム、n−プロピルアミンおよびヨウ化銅から調製され
たパラジウム触媒の存在下で反応させて、式(III)の化
合物
【化14】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
意味をもち、Xは使用される出発材料により塩素または
臭素原子を表す)に導き、
【0005】この化合物を、上記のように、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム、n−プロピル
アミンおよびヨウ化銅の存在下で、無水媒体中不活性の
雰囲気でトリメチルシリルアセチレンと結合して式(I
V)の化合物に導き、
【化15】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
意味をもつ)
【0006】この化合物を無水の塩基性媒体中で不活性
の雰囲気化で脱シリル化されて式(V)の化合物に導
き、
【化16】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
意味をもつ)
【0007】この化合物をヨウ素と、無水有機媒体中モ
ルホリンの存在下、無活性の雰囲気下で反応させて式
(VI)の化合物に導き、
【化17】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
意味をもつ。)
【0008】この化合物を、不活性の雰囲気下、無水有
機媒体中のピリジニウム塩化クロメートの存在下で酸化
することにより式(VII)の化合物に導き、
【化18】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
意味をもつ)
【0009】この化合物を、塩化クロムと、無水テトラ
ヒドロフラン中の1.3%の塩化ニッケルの懸濁物とを
含む混合物の助けにより、周囲温度で、不活性の雰囲気
において、K.TAKAIら(Tetrahedron
lett.,26,5585−5588,1985)
およびT.D.AICHER(Tetrahedron
lett.,28,3463−3466,1987)
により記載の技術により環化し、式(I)の化合物の特
殊なケースである式(Ia)の化合物に導き、
【化19】 (式中nは式(I)におけるのと同じ意味をもつ)
【0010】この化合物を不活性雰囲気下で式(I)の
特殊なケースである式(Ib)の化合物
【化20】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
意味をもち、acは直鎖または分枝鎖の(C1 −C6
アシル基を表す)に転化するか、またはピリジニウムク
ロロクロメートの存在下で式(I)の特殊ケースである
式(I/c)の化合物
【化21】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
意味をもつ)に導くか、あるいはアセチルグリコシドト
リクロロアセトアミデートの存在下でグリコシル化し、
ついでもし適当であれば異性体を分離後脱アセチル化し
て、式(I)の特殊なケースである式(I/d)の化合
物に導き、
【化22】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
意味をもち、glycはグリコシド基を表す)
【0011】式(I/a)、(I/b)、(I/c)お
よび(I/d)の化合物を必要に応じて通常の調製技術
により精製し、そしてこの化合物の異性体が要望に応じ
通常の分離技術により分離することを特徴とする。
【0012】この発明の化合物は極めて貴重な薬理学的
性質をもつ。それらは培養中のL1210(ハツカネズ
ミの白血病)細胞の増殖を抑制し、これは動物およびヒ
トにおける良好な抗腫瘍作用を意味する。この発明はま
た、有効成分として一般式(I)の少くともひとつの化
合物または薬剤として許容し得る酸とのその付加塩のひ
とつを、それ自体単味でもしくは一種またはそれより多
い無毒の、不活性の賦形薬または賦形剤と組み合わせた
形で含む薬剤組成物に関する。
【0013】この発明による薬剤組成物の中で、より具
体的に記載し得るものは、経口、非経口または鼻腔投与
に適したもの、裸または被覆錠、舌下錠、カプセル、坐
薬、クリーム、軟膏、皮膚ゲルおよびエアロゾルであ
る。
【0014】投与量は患者の年令および体重、疾病の性
質および重大さならびに投与の形態により異る。後者は
経口、鼻腔もしくは非経口かもしれない。一般的に投与
量の範囲はひとつの治療に対し0.2〜200mgを24
時間当り1回またはそれより多く与える。
【0015】
【実施例】以下の実施例はこの発明を説明するが、いず
れもこの発明を制限するものではない。例1 :1,5−ジイン−(3Z)−シクロデセン−7−
オール段階A : 8−クロロ−5−イン−7−オクテン−1−
オール 650μl(7.01mmol)のn−プロピルアミン、4
80μl(4.26mmol)の5−ヘキシン−1−オー
ル、420μl(5.40mmol)のシス−ジクロロエチ
レンおよび35mg(0.184mmol)のヨウ化銅が、8
mlの無水ベンゼン中の85mg(0.074mmol)のテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムの溶液に
つぎつぎに加えられる。反応混合物は不活性雰囲気下4
0℃で100分間加熱され、ついで濃縮されジエチルエ
ーテル中にとりあげられる。有機相は塩化ナトリウムの
飽和水溶液で洗浄され、乾燥されついで蒸発される。所
望の生成物が、シリカのクロマトグラフィーにより溶媒
として(40/1 )のジクロロメタン/アセトン混合物を
用いて精製後、無色の液体の形態で得られる。収率 : 78%質量スペクトル : 化学イオン化(NH3 ) M+NH4 + :m/z=76
【0016】段階B: 10−トリメチルシリル−5,
9−ジイン−7−デセン−1−オール 段階Aで得られた7mlの無水ベンゼン中の516mg
(3.25mmol)の化合物が、500μl(6.08mm
ol)のn−プロピルアミン、70mg(0.061mmol)
のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、
32mg(0.168mmol)のヨウ化銅および650μl
(4.51mmol)のトリメチルシリルアセチレンで処理
される。反応混合物は不活性雰囲気下、周囲温度で10
0分間攪拌され、ついで濃縮されてジエチルエーテル中
にとりあげられる。有機相は塩化ナトリウムの飽和水溶
液、ついで水で洗浄され、乾燥されて蒸発される。所望
の生成物がシリカの液体クロマトグラフィーにより、溶
剤として(40/1/0.04)ジクロロメタン/アセ
トン/トリエチルアミン混合物を用いて精製後、油状で
得られる。収率 : 82%
【0017】段階C: 5,9−ジイン−7−デセン−
1−オール 10mlの無水メタノール中の、段階Bで得られた1.1
2g(5.08mmol)の化合物が、770mg(5.57
mmol)の炭酸カリウムで、不活性雰囲気下周囲温度で1
5分間で処理される。反応混合物はついで濃縮され、ジ
クロロメタン中にとりあげられそして水で洗浄される。
有機相がついで乾燥され蒸発される。所望の生成物がシ
リカゲル液体クロマトグラフィーにより、溶媒として
(20/1)ジクロロメタン/アセトン混合物を用いて
精製後、無色の油状で得られる。収率 : 90%質量スペクトル : 化学イオン化(NH3 ) M+NH4 + :m/z=166
【0018】段階D: 10−ヨード−5,9−ジイン
−7−デセン−1−オール 2.49ml(28.55mmol)のモルホリンが、45℃
に加熱された20mlの無水ベンゼン中に2.42g
(9.53mmol)のヨウ素を含む溶液に加えられる。不
活性雰囲気下45℃において20分間攪拌後、段階Cで
得られた675mg(4.55mmol)の化合物が5mlの無
水ベンゼン中の溶液の形で加えられる。反応混合物は4
5℃で更に3時間攪拌され、濃縮され、ジエチルエーテ
ル中にとりあげられ、そしてつぎつぎに塩化ナトリウム
の飽和水溶液、リン酸二水素ナトリウムの20%水溶
液、チオ硫酸ナトリウムの20%水溶液、炭酸水素ナト
リウムの10%水溶液で、ついで水で洗浄される。有機
相はついで洗浄されそして蒸発される。ついで所望の生
成物が、シリカのクロマトグラフィーにより溶媒として
(1/1 )ヘキサン/ジエチルエーテル混合物を用いて
得られる。収率 : 80%質量スペクトル : 化学イオン化(NH3 ) M+NH4 + :m/z=292
【0019】段階E: 10−ヨード−5,9−ジイン
−7−デセン−1−アール 250mg(1.16mmol)のピリジニウム塩化クロメー
トと2mlのジクロロメタンとが粉末状の活性モレキュラ
シーブ(4Å)中で、不活性雰囲気下周囲温度において
20分間攪拌される。段階Dで得られた化合物94mg
(0.343mmol)が3mlの無水ジクロロメタン中の溶
液で上記混合物に加えられる。その混合物が更に30分
間周囲温度で攪拌され20mlのジエチルエーテルがつい
で加えられる。反応混合物がついでろ過されついで濃縮
される。所望の生成物がシリカのクロマトグラフィーに
より、溶媒として( 1/1 )ヘキサン/ジエチルエーテ
ル混合物を用いて精製後得られる。収率 : 83%質量スペクトル : 化学イオン化(NH3 ) M+NH4 + :m/z=290
【0020】段階F: 1,5−ジイン−3−シクロデ
セン−7−オール 1.3%の塩化ニッケルの20mlのテトラヒドロフラン
中の懸濁物を含む181mg(1.47mmol)の塩化クロ
ムが、不活性雰囲気下周囲温度で20分間攪拌される。
段階Eで得られた78mg(0.29mmol)の化合物が9
mlのテトラヒドロフラン中の溶液で極めて徐々に上記混
合物に加えられる。転化後約2時間40分経過後、反応
混合物は濃縮され酢酸エチル中にとりあげられる。有機
相は塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄され、乾燥され
ついで蒸発される。所望の生成物が、シリカのクロマト
グラフィーにより、溶剤として(75/25/0.1 )ヘキサ
ン/酢酸エチル/トリエチルアミン混合物を用いて精製
後、油状で得られる。収率 : 34%質量スペクトル : 化学イオン化(NH3 ) M+NH4 + :m/z=164
【0021】例2: 7−アセトキシ−1,5−ジイン
−3−シクロデセン 例1で得られた化合物14.6mg(0.1mmol)が1ml
のピリジンと0.5mlの無水酢酸とで45分間、不活性
雰囲気下周囲温度で処理される。その反応混合物はジエ
チルエーテルで希釈されそしてつぎつぎに水、硫酸水素
カリウムの50%水溶液、炭酸水素ナトリウムの50%
水溶液で、ついで水で洗浄される。有機相は乾燥されつ
いで蒸発される。所望の生成物が、シリカの液体クロマ
トグラフィーにより、溶剤として(83/17/0.1 )ヘキ
サン/酢酸エチル/トリエチルアミン混合物を用いて精
製後、油状で得られる。収率 : 59%質量スペクトル : 電子衝突 M:m/z=188
【0022】例3: 1,5−ジイン−3−シクロウン
デセン−7−オール 所望の生成物が、例1の手順に従い、但し段階Aにおけ
る5−ヘキシン−1−オールのところに6−ヘプチン−
1−オールを用いることにより得られる。収率(段階F ): 76%質量スペクトル : 化学イオン化(NH3 ) M+NH4 + :m/z=178
【0023】例4: 7−アセトキシ−1,5−ジイン
−3−シクロウンデセン 所望の生成物が、例2の手順に従い、但し例1の化合物
を例3の化合物で置き換えることにより得られる。収率 : 90%質量スペクトル : 電子衝突 M:m/z=202
【0024】例5: 7−ヒドロキシ−ベンゼン〔C〕
シクロデカ−1,5−ジイン 所望の生成物が、例1の手順に従い、但しシス−ジクロ
ロエチレンを段階Aにおける1,2−ジブロモベンゼン
で置き換えることにより得られる。質量スペクトル : 電子衝突 M:m/z=196
【0025】例6: 7−アセトキシ−ベンゾ〔C〕シ
クロデカ−1,5−ジイン 所望の生成物が、例2の手順に従い、但し例1の化合物
を例5の化合物で置き換えることにより得られる。収率 : 70%質量スペクトル : 電子衝突 M:m/z=238
【0026】例7: 7−オキソ−ベンゾ〔C〕シクロ
デカ−1,5−ジイン 所望の生成物が、例5の化合物をピリジウム 塩化クロ
メートの存在下で酸化することにより得られる。収率 : 70%質量スペクトル : 電子衝突 M:m/z=194
【0027】例8: 7−(β−D−グルコピラノシ
ル)ベンゾ〔C〕シクロデカ−1,5−ジイン,異性体
1および例9 : 7−(β−D−グルコピラノシル)ベンゾ
〔C〕シクロデカ−1,5−ジイン,異性体2
【0028】例8: 7−(β−D−グルコピラノシ
ル)ベンゾ〔C〕シクロデカ−1,5−ジイン,異性体
段階A : 7−(β−D−2,3,4,6−テトラ−o
−アセチルグルコピラノシル)ベンゾ〔C〕シクロデカ
−1,5−ジイン,異性体1 例5で得られた化合物413mmolと、Schmidtお
よびMichelにより記載の方法(Angew.Ch
em.,Int.Ed.Engl.,19,1980,
731−732)に従い調製された2,3,4,6−テ
トラ−o−アセチル−a−D−グルコピラノシルトリク
ロロアセトアミデート413mmolとが、2mlの無水トル
エン中で不活性の雰囲気下モレキュラシーブ(4Å)の
存在の下で3時間攪拌される。その混合物は−78℃ま
で冷却されついでトルエン中の92μlの三フッ化ホウ
素エーテラートが加えられる。温度が0℃に戻った後、
その混合物はエチル−ジイソプロピルアミンで中和され
ついでろ過され、ろ液が蒸発される。所望の生成物、異
性体1はシリカゲルのクロマトグラフィーにより、溶媒
として( 3/1 )ヘキサン/酢酸エチル混合物を用いて
精製されそして異性体2から分離される。旋光 : 〔α〕D 20=−50°(C=1mg/ml/CHC
3
【0029】段階B : 7−(β−D−グルコピラノシル)ベンゾ
〔C〕シクロデカ−1,5−ジイン,異性体1 ( 1/1 )ジクロロメタン/メタノール混合物中の溶液
の形の、前の段階で得られた生成物が、触媒量のナトリ
ウムメタノラートで不活性雰囲気下周囲温度で処理され
る。その反応混合物はついでアンバーライト樹脂(IR
C50−H+ 型)(商標)で中和されついで濾過され
る。ついで所望の生成物が、ろ過、溶媒の蒸発、および
シリカゲルのクロマトグラフィーにより溶媒として( 6
/1 )ジクロロメタン/メタノール混合物を用いて精製
後、得られる。収率 : 80%融点 : 123℃(MeOH)旋光 : 〔α〕D 20=−18℃(C=0.85mg/ml−
アセトン)
【0030】例9: 7−(β−D−グルコピラノシ
ル)ベンゾ〔C〕シクロデカ−1,5−ジイン,異性体
2 所望の生成物が例8の段階Bの手順に従い、出発材料と
して例8の段階Aからの異性体2を用いて得られる。収率 : 80%融点 : 126℃旋光 : 〔α〕D 20=+77°(C=1.2mg/ml−C
HCl3 /MeOH( 1/1 ))
【0031】この発明の誘導体の薬理学的研究 例10 : インビトロ細胞毒性 L1210(白血病のハツカネズミ)の細胞を10%胎
児子牛血清、2mMのL−グルタミン、100単位/mlの
ペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシンおよ
び10mMのヘペス(Hepes)を加えたRPMI16
40中で培養する。細胞成長の抑制がM.ALLEYら
により記載の“ミクロ培養テトラゾリウム分析(Mic
roculture Tetrazolium Ass
ay)”,(Cancer Res.,48,589−
601,1988),を用いて測定される。この試験の
結果は細胞成長を50%抑制する濃度、IC50として示
される。用いられた対照生成物は、医薬品に用いられる
高活性アルカリ化剤BCNU(カルムスチン)である。
この試験を通して、例2の化合物のIC50は5.6μ
M、例7のそれは0.5μM、それに対しBCNUのそ
れは6.4μMである。
【0032】 薬剤組成 例11: 1錠当り2mgを含む1000錠当りの錠剤調製処方 例2の化合物──────────────────── 2g ヒドロキシプロピルセルロース──────────── 2g 小麦でん粉───────────────────── 10g 乳糖────────────────────────100g ステアリン酸マグネシウム────────────── 3g タルク─────────────────────── 3g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 49/683 6917−4H 69/145 8018−4H C07H 15/203 (72)発明者 ジャネム アタシィ フランス国サン − クロウ,リュ ジョ セフィーヌ 4 (72)発明者 アラン ピエール フランス国マルリィ ル ロイ,リュ デ モンバル 52

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)の化合物、 【化1】 (式中Rは水素原子、直鎖または分枝鎖の(C1
    6 )アシルラジカルまたはグリコシドラジカルを表
    し、 nは1または2であり、そしてR1 とR2 は同時に二つ
    の水素原子を表すか、またはそれらが結合する二重結合
    と共にフェニル環を形成する)およびそれらの異性体な
    らびに鏡像異性体。
  2. 【請求項2】 nが1である請求項1に記載の式(I)
    の化合物。
  3. 【請求項3】 7−アセトキシ−1,5−ジイン−3−
    シクロデセン、ならびにその鏡像異性体である請求項1
    に記載の式(I)の化合物。
  4. 【請求項4】 (Z)−1,2−ジクロロエチレンまた
    は1,2−ジブロモベンゼンと式(II) のアルコール 【化2】 (式中nは式(I)におけるのと同じ意味をもつ)と
    を、不活性の雰囲気下無水の媒体中で、テトラキス(ト
    リフェニルホスフィン)パラジウム、n−プロピルアミ
    ルおよびヨウ化銅から調製したパラジウム触媒の存在下
    で反応させて式(III)の化合物 【化3】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
    意味をもちそしてXは用いられる出発材料により塩素ま
    たは臭素原子を表す)に導き、この化合物が上記のよう
    に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
    ム、n−プロピルアミンおよびヨウ化銅の存在下で、不
    活性雰囲気下無水媒体中でトリメチルシリルアセチレン
    と結合して式(IV)の化合物 【化4】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
    意味をもつ)に導かれ、この化合物が不活性雰囲気下無
    水塩基性媒体中で脱シリル化されて式(V)の化合物 【化5】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
    意味をもつ)に導かれ、この化合物をヨウ素と、無水有
    機媒体中で不活性雰囲気下モルホリンの存在下で反応し
    て式(VI)の化合物 【化6】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
    意味をもつ)に導かれ、この化合物がピリジニウムクロ
    ロクロメートの存在下で、不活性雰囲気下無水有機媒体
    中で酸化されて式(VII)の化合物 【化7】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
    意味をもつ)に導かれ、この化合物が、塩化クロムと、
    無水テトラヒドロフラン中の1.3%の塩化ニッケルの
    懸濁物とを含む混合物の助けで、不活性の雰囲気下周囲
    温度で環化されて、式(I)の化合物の特殊なケースで
    ある式(I/a)の化合物 【化8】 (式中nは式(I)におけるのと同じ意味をもつ)に導
    かれ、この化合物が、不活性の雰囲気化で相当するエス
    テルに転化されて式(I)の化合物の特殊なケースであ
    る式(I/b)の化合物 【化9】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
    意味をもち、そしてacは直鎖または分枝鎖の(C1
    6 )アシル基を表す)に導かれるか、もしくはピリジ
    ニウムクロロクロメートの存在下で酸化されて式(I)
    の化合物の特殊なケースである式(I/c)の化合物 【化10】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
    意味をもつ)に導かれるか、あるいはアセチルグリコシ
    ドトリクロロアセトアミデートの存在下でグリコシル化
    され、ついでもし適当であれば異性体を分離後脱アセチ
    ル化されて、式(I)の化合物の特殊なケースである式
    (I/d)の化合物 【化11】 (式中n,R1 およびR2 は式(I)におけるのと同じ
    意味をもちそしてglycはグリコシド基を表す)に導
    かれ、これら式(I/a)、(I/b)、(I/c)、
    (I/d)の化合物が必要に応じて通常の調製技術を用
    いて精製されそしてその化合物の異性体が要望により通
    常の分離技術を用いて分離される、ことを特徴とする請
    求項1に記載の式(I)の化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 有効成分として、請求項1〜3のいずれ
    かひとつに記載の化合物の少くともひとつを、それ自体
    を単味で、あるいは一種またはそれより多い薬学的に許
    容される毒性のない不活性の賦形薬または賦形剤と組み
    合わせて含む、癌の治療に有用な薬剤組成物。
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