JPH05178705A - 作物の生長促進方法 - Google Patents
作物の生長促進方法Info
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- JPH05178705A JPH05178705A JP34747991A JP34747991A JPH05178705A JP H05178705 A JPH05178705 A JP H05178705A JP 34747991 A JP34747991 A JP 34747991A JP 34747991 A JP34747991 A JP 34747991A JP H05178705 A JPH05178705 A JP H05178705A
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- Japan
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- crop
- growth
- abscisic acid
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 発芽力の低下していない作物の種子類、種イ
モ類または球根類に、天然型アブシジン酸を植付け前に
処理することを特徴とする作物の生長促進方法。 【効果】 優れた作物の生長促進効果によって、収量の
増大が得られる。
モ類または球根類に、天然型アブシジン酸を植付け前に
処理することを特徴とする作物の生長促進方法。 【効果】 優れた作物の生長促進効果によって、収量の
増大が得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は作物の生長促進方法に関
する。さらに詳しくは、作物の発芽後の生長を促進させ
ることによって、収量を増大させるための生長促進方法
に関する。
する。さらに詳しくは、作物の発芽後の生長を促進させ
ることによって、収量を増大させるための生長促進方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】作物の生長を促進させることにより収量
の増大を計ることは、農業技術の最大の課題である。こ
のための方法や手段として多くの技術が考案されてき
た。
の増大を計ることは、農業技術の最大の課題である。こ
のための方法や手段として多くの技術が考案されてき
た。
【０００３】植物ホルモンの利用によって、作物の生長
を促進させ増収を計ることも１つの方法である。植物ホ
ルモンであるジベレリン類、オーキシン類またカイニン
類の使用はすでに１部の作物の生長を促進させて、増収
を図る技術として普及している（“ファインケミカル”
１９８４年７月１５日号第３〜１８ページ「植物生育調
節剤利用の現状と開発動向」）。
を促進させ増収を計ることも１つの方法である。植物ホ
ルモンであるジベレリン類、オーキシン類またカイニン
類の使用はすでに１部の作物の生長を促進させて、増収
を図る技術として普及している（“ファインケミカル”
１９８４年７月１５日号第３〜１８ページ「植物生育調
節剤利用の現状と開発動向」）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実用的に有効
な効力を発現するための利用方法や効力の程度は未だ限
定的であり、より有効な方法の開発は、農業生産上、そ
の意義は大きい。
な効力を発現するための利用方法や効力の程度は未だ限
定的であり、より有効な方法の開発は、農業生産上、そ
の意義は大きい。
【０００５】天然型アブシジン酸は、ジベレリン、オー
キシン、カイニンなどとともに、植物ホルモンの１つと
して知られている。このアブシジン酸は植物の生育過程
における植物体内の内生量の変動と生育量の関係の研究
結果から、生長量に関係していることが知られている
（Ann. Rev. Plant Physiol. Plant Mol. Biol. １９８
８年Vol ３９第４３９〜４７３ページ“Metabolism and
Physilogoy of Abscisic acid”）。また、アブシジン
酸が、老化して発芽力の低下した種子の発芽率を向上さ
せる作用があることも知られている（特公平１−３６８
０１号公報）。
キシン、カイニンなどとともに、植物ホルモンの１つと
して知られている。このアブシジン酸は植物の生育過程
における植物体内の内生量の変動と生育量の関係の研究
結果から、生長量に関係していることが知られている
（Ann. Rev. Plant Physiol. Plant Mol. Biol. １９８
８年Vol ３９第４３９〜４７３ページ“Metabolism and
Physilogoy of Abscisic acid”）。また、アブシジン
酸が、老化して発芽力の低下した種子の発芽率を向上さ
せる作用があることも知られている（特公平１−３６８
０１号公報）。
【０００６】しかし、広く作物の生長を促進させ、収量
を増大させる効果については知られていない。
を増大させる効果については知られていない。
【０００７】本発明者らは、植物ホルモンの利用による
作物の促進技術に関し、従来の知見に優る有効な方法の
探索について鋭意研究してきた。
作物の促進技術に関し、従来の知見に優る有効な方法の
探索について鋭意研究してきた。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この結果、本発明者ら
は、天然型アブシジン酸を特定の方法で用いることによ
って優れた効果が得られることを見出し、本発明を完成
した。
は、天然型アブシジン酸を特定の方法で用いることによ
って優れた効果が得られることを見出し、本発明を完成
した。
【０００９】すなわち、本発明は、発芽力の低下してい
ない作物の種子類、種イモ類または球根類に、天然型ア
ブシジン酸を植付け前に処理することを特徴とする作物
の生長促進方法である。
ない作物の種子類、種イモ類または球根類に、天然型ア
ブシジン酸を植付け前に処理することを特徴とする作物
の生長促進方法である。
【００１０】以下に本発明を詳細に説明する。
【００１１】本発明では天然型アブシジン酸つまり、
（＋）−２−シス，４−トランス−アブシジン酸を用い
る。
（＋）−２−シス，４−トランス−アブシジン酸を用い
る。
【００１２】天然型アブシジン酸は任意の方法で製造が
可能であり、たとえば特開昭６３−２９６６９７号公
報、または特開昭６３−２９６６９６号公報記載の方法
により工業的に製造することができる。
可能であり、たとえば特開昭６３−２９６６９７号公
報、または特開昭６３−２９６６９６号公報記載の方法
により工業的に製造することができる。
【００１３】本発明の生長促進方法において、天然型ア
ブシジン酸は、発芽力の低下していない作物の種子、種
イモ類、または球根類に対し、植付け前に処理する。処
理法としては、通常浸漬処理する。浸漬時間は通常、数
秒〜２日間、好ましくは３０分〜１日間であり、浸漬溶
液中のアブシジン酸濃度は通常０．０１〜１０ppm 、好
ましくは０．１〜１ppm である。
ブシジン酸は、発芽力の低下していない作物の種子、種
イモ類、または球根類に対し、植付け前に処理する。処
理法としては、通常浸漬処理する。浸漬時間は通常、数
秒〜２日間、好ましくは３０分〜１日間であり、浸漬溶
液中のアブシジン酸濃度は通常０．０１〜１０ppm 、好
ましくは０．１〜１ppm である。
【００１４】本発明において発芽力の低下していないと
は、通常の条件で、その作物についての慣行の植付け時
期に、実質的に最高の発芽率を示す状態をいう。
は、通常の条件で、その作物についての慣行の植付け時
期に、実質的に最高の発芽率を示す状態をいう。
【００１５】また、本発明において植付け前とは、通
常、実質的に慣行的な植付けの直前をいい、作物により
異なるが、通常の農作業において植付け作業の数日前か
ら直前までの期間をいう。
常、実質的に慣行的な植付けの直前をいい、作物により
異なるが、通常の農作業において植付け作業の数日前か
ら直前までの期間をいう。
【００１６】本発明の生長促進方法においては、天然型
アブシジン酸は、他の植物成長調節剤、補助剤たとえば
展着剤、乳化剤、湿展剤、分散剤、固着剤、崩壊剤など
とともに用いてもよい。本発明の生長促進方法において
は、天然型アブシジン酸を任意の製剤にして用いること
ができる。たとえば、有効成分である天然型アブシジン
酸を含有する粉末状または顆粒状の固形であってもよい
し、これらを少量の水などの溶媒に高濃度に調整したも
のであってもよく、さらには、これらを水で使用濃度に
調整したものであってもよい。
アブシジン酸は、他の植物成長調節剤、補助剤たとえば
展着剤、乳化剤、湿展剤、分散剤、固着剤、崩壊剤など
とともに用いてもよい。本発明の生長促進方法において
は、天然型アブシジン酸を任意の製剤にして用いること
ができる。たとえば、有効成分である天然型アブシジン
酸を含有する粉末状または顆粒状の固形であってもよい
し、これらを少量の水などの溶媒に高濃度に調整したも
のであってもよく、さらには、これらを水で使用濃度に
調整したものであってもよい。
【００１７】ここで用いられる補助剤としては以下のも
のが挙げられる。液体担体としては、水、エタノール、
メタノールなどのアルコール類などが挙げられる。また
乳化剤または分散剤としては、通常、界面活性剤が使用
され、たとえば高級アルコール硫酸ナトリウム、ステア
リルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル、ラウリルベタインな
どの陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両
性イオン系界面活性剤が挙げられる。これらの担体を使
用するにあたっては天然型アブシジン酸の効果を助長す
るのに最も適したものを吟味して用いることが大切であ
る。
のが挙げられる。液体担体としては、水、エタノール、
メタノールなどのアルコール類などが挙げられる。また
乳化剤または分散剤としては、通常、界面活性剤が使用
され、たとえば高級アルコール硫酸ナトリウム、ステア
リルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル、ラウリルベタインな
どの陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両
性イオン系界面活性剤が挙げられる。これらの担体を使
用するにあたっては天然型アブシジン酸の効果を助長す
るのに最も適したものを吟味して用いることが大切であ
る。
【００１８】本発明の生長促進方法の適用作物としては
特に限定されない。たとえば、ダイコン、ビート、ジャ
ガイモなど根部を収穫する根菜類、トマト、キュウリな
どの果菜類、コメ、ムギ、アヅキなどの穀類や豆類、ホ
ウレンソウ、キャベツなど葉を収穫する葉菜類、また茎
や幹を利用するサトウキビなどが挙げられる。
特に限定されない。たとえば、ダイコン、ビート、ジャ
ガイモなど根部を収穫する根菜類、トマト、キュウリな
どの果菜類、コメ、ムギ、アヅキなどの穀類や豆類、ホ
ウレンソウ、キャベツなど葉を収穫する葉菜類、また茎
や幹を利用するサトウキビなどが挙げられる。
【００１９】
【実施例】以下に本発明を実施例によって説明するが本
発明はこれに限定されるものではない。
発明はこれに限定されるものではない。
【００２０】実施例１ 大根の肥大生長促進効果 ４月末に二十日大根（品種 アカマルコメット）の種子
を、２４時間、アブシジン酸の１ppm 、０．１ppm の各
液に、または対照区としての水に、浸漬してから、直ち
に、露地圃場に播種し、常法により、一般慣行栽培管理
した。播種から２５日後に各区から２０株ずつ生育のよ
いものを収穫し、根部重量（ｇ）を測定した。平均重量
を表１に示す。
を、２４時間、アブシジン酸の１ppm 、０．１ppm の各
液に、または対照区としての水に、浸漬してから、直ち
に、露地圃場に播種し、常法により、一般慣行栽培管理
した。播種から２５日後に各区から２０株ずつ生育のよ
いものを収穫し、根部重量（ｇ）を測定した。平均重量
を表１に示す。
【００２１】
【表１】 表１から明らかなように、アブシジン酸の種子処理によ
り、優れた生長の増進がみられた。
り、優れた生長の増進がみられた。
【００２２】実施例２ ホウレンソウの生長促進効果 ４月初めに、ホウレンソウの種子を２４時間、アブシジ
ン酸の１ppm 、０．１ppm の各液に、または対照区とし
ての水に浸漬して、直ちに露地圃場に播種し、常法によ
り一般慣行栽培管理した。播種から３５日後に、各区か
ら３０株ずつ生育のよいものを収穫し、茎葉重量（ｇ）
を測定した。平均重量を表２に示す。
ン酸の１ppm 、０．１ppm の各液に、または対照区とし
ての水に浸漬して、直ちに露地圃場に播種し、常法によ
り一般慣行栽培管理した。播種から３５日後に、各区か
ら３０株ずつ生育のよいものを収穫し、茎葉重量（ｇ）
を測定した。平均重量を表２に示す。
【００２３】
【表２】 表２から明らかなように、アブシジン酸の種子処理によ
り、優れた生長の増進がみられた。
り、優れた生長の増進がみられた。
【００２４】実施例３ ジャガイモの生長促進効果 ９月初めに、ジャガイモ（品種：ダンシャク）の種イモ
を５時間、アブシジン酸の１ppm 、０．１ppm の各液
に、または対照区としての水に、浸漬し、直ちに露地圃
場に定植し、常法により一般慣行栽培管理した。定植か
ら８０日後に、堀取って、各区２０株ずつの株あたり平
均イモ重量（ｇ）を測定した。結果を表３に示す。
を５時間、アブシジン酸の１ppm 、０．１ppm の各液
に、または対照区としての水に、浸漬し、直ちに露地圃
場に定植し、常法により一般慣行栽培管理した。定植か
ら８０日後に、堀取って、各区２０株ずつの株あたり平
均イモ重量（ｇ）を測定した。結果を表３に示す。
【００２５】
【表３】 表３から明らかなように、アブシジン酸の種イモ処理に
より、優れた生長の増進がみられた。
より、優れた生長の増進がみられた。
【００２６】
【発明の効果】本発明によれば、優れた作物の生長促進
効果が得られる。すなわち、作物の生長を促進させるこ
とによって、収量を増大させることができる。
効果が得られる。すなわち、作物の生長を促進させるこ
とによって、収量を増大させることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成４年１１月１７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
Claims (1)
- 【請求項１】 発芽力の低下していない作物の種子類、
種イモ類または球根類に、天然型アブシンジン酸を植付
け前に処理することを特徴とする作物の生長促進方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3347479A JP2569954B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 作物の生長促進方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3347479A JP2569954B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 作物の生長促進方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05178705A true JPH05178705A (ja) | 1993-07-20 |
| JP2569954B2 JP2569954B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=18390505
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3347479A Expired - Fee Related JP2569954B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 作物の生長促進方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2569954B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002087329A1 (fr) * | 2001-04-25 | 2002-11-07 | Sichuan Lomon Bio Technology Co., Ltd. | Procede pour reguler la croissance de plantes cultivees, au moyen d'acide abscisique naturel, et composition correspondante |
| WO2003090536A1 (fr) * | 2002-04-23 | 2003-11-06 | Sichuan Lomon Bio Technology Co., Ltd. | Composition de regulation de la croissance des plantes pour empecher la germination prematuree |
| WO2003090534A1 (fr) * | 2002-04-23 | 2003-11-06 | Sichuan Lomon Bio Technology Co., Ltd. | Composition de regulation de croissance des plantes conferant une resistance au froid |
| JP2010516811A (ja) * | 2007-01-31 | 2010-05-20 | バレント バイオサイエンシス コーポレーション | 安定なｓ−（＋）−アブシジン酸の液体および可溶性顆粒製剤 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3347479A patent/JP2569954B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002087329A1 (fr) * | 2001-04-25 | 2002-11-07 | Sichuan Lomon Bio Technology Co., Ltd. | Procede pour reguler la croissance de plantes cultivees, au moyen d'acide abscisique naturel, et composition correspondante |
| WO2003090536A1 (fr) * | 2002-04-23 | 2003-11-06 | Sichuan Lomon Bio Technology Co., Ltd. | Composition de regulation de la croissance des plantes pour empecher la germination prematuree |
| WO2003090534A1 (fr) * | 2002-04-23 | 2003-11-06 | Sichuan Lomon Bio Technology Co., Ltd. | Composition de regulation de croissance des plantes conferant une resistance au froid |
| JP2010516811A (ja) * | 2007-01-31 | 2010-05-20 | バレント バイオサイエンシス コーポレーション | 安定なｓ−（＋）−アブシジン酸の液体および可溶性顆粒製剤 |
| JP2013173739A (ja) * | 2007-01-31 | 2013-09-05 | Valent Biosciences Corp | 安定なｓ−（＋）−アブシジン酸の液体および可溶性顆粒製剤 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2569954B2 (ja) | 1997-01-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |