JPH0517835A - 複合材料用プリフオームの製造方法 - Google Patents
複合材料用プリフオームの製造方法Info
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- JPH0517835A JPH0517835A JP4304491A JP4304491A JPH0517835A JP H0517835 A JPH0517835 A JP H0517835A JP 4304491 A JP4304491 A JP 4304491A JP 4304491 A JP4304491 A JP 4304491A JP H0517835 A JPH0517835 A JP H0517835A
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Abstract
フォームの成形方法を提供することを目的とする。 〔構成〕 本発明は、セラミックスのウィスカーまたは
繊維に、粉末状の無機バインダーを混合して、充分に攪
拌したあと、所定形状に加圧成形し、これを更に加熱炉
にて無機バインダーが硬化する温度まで加熱する複合材
料用プリフォームの製造方法である。
Description
フォームの製造方法に関する。
金材料に、炭化珪素,窒化珪素,チタン酸カリウムなど
のセラミックスウィスカー又は繊維で成形したプリフォ
ームを用い、溶湯鍛造法によって前記軽合金材料を複合
化して、高温強度,耐熱性を向上させることがおこなわ
れている。
ームは、まず、ウィスカー等を、水または有機溶剤に入
れて攪拌分散しスラリー状とする。次に、このスラリー
をフィルターを底部に備えた容器に入れ、これを吸引濾
過または加圧脱水してプリフォームを作る。次に、この
脱水したプリフォームを更に60〜100℃に加熱して
完全に乾燥させて完成している。なお、このプリフォー
ムはマトリックス合金と複合化する際に生ずる変形を小
さくするため、無機バインダーを添加してプリフォーム
を製作する場合がある。また、プリフォームの体積率
(Vf)を調整するために、予めウィスカーを圧縮処理
する場合もある。
プリフォームを製作する場合、スラリー状としたウィス
カーまたは繊維を容器に収容して吸引濾過または加圧脱
水する工程は、ウィスカーまたは繊維を通過させないよ
うなフィルターが必要なため、非常に時間がかかるとい
う欠点があり、特に体積率を大きくする程、時間がかか
るという問題点がある。また、脱水したプリフォームを
加熱しておこなう乾燥工程は、その大きさや体積率によ
って差があるが、数時間から十数時間という長い乾燥時
間が必要であるとともに、プリフォームが収縮、変形
し、好ましい寸法精度がえられないという欠点がある。
さらに吸引濾過または加圧脱水でプリフォームが収縮し
て、濾過面などに付着する場合がある。
で、前記問題点を解消してなる金属基に用いる複合材料
用プリフォームの製造方法を提供することを目的とす
る。
のウィスカーまたは繊維に、粉末状の無機バインダーを
混合して、充分に攪拌したあと、所定形状に加圧成形
し、これを更に加熱炉にて無機バインダーが硬化する温
度まで加熱することによって、前記課題を解消した。
詳細に説明する。まず成形に使用するセラミックスウィ
スカーまたは繊維の材料として、炭化ケイ素(Si
C),窒化ケイ素(Si3 N4 ),アルミナ(Al2 O
3 ),酸化亜鉛(ZnO),チタン酸カリウム(K2O
・nTiO2 ),酸化マグネシウム(MgO),ホウ酸
アルミニウム(9Al2 O3 ・2B2 O3 )等々があ
る。また、これらウィスカーまたは繊維を2種類以上混
合して使用してもよい。
より硬化する性質をもち、加熱中でも硬化作用が保持さ
れる性質のものであって、複合化された母材と反応しな
い材料が好ましい。たとえば、ケイ酸塩(ケイ酸ナトリ
ウム,ケイ酸カリウム,ケイ酸リチウム),アルミン酸
塩(アルミン酸ナトリウム,アルミン酸カリウム,アル
ミン酸カルシウム),リン酸塩(リン酸ナトリウム,リ
ン酸カリウム,リン酸カルシウム,リン酸マグネシウ
ム,リン酸アルミニウム),ホウ酸塩(ホウ酸ナトリウ
ム)等々があり、これらはセラミックスの材質、複合化
される母材の成分によって適切なものを選択する。
に対し、0.01〜10wt%、望ましくは0.1〜5
wt%の前記無機バインダーを添加する。ここで無機バ
インダーの添加量が0.1wt%未満の場合は、次工程
における混合粉の均一攪拌に時間を要し、また5wt%
を越えると、母材と複合化した時に、材料強度の低下を
招くおそれがある。また、この無機バインダーは100
μm以下の微細なものであって、使用する前記ウィスカ
ー又は繊維径よりも小さい方が好ましい。なお、この無
機バインダーは、その添加率によってプリフォーム強度
の調整が可能であり、また、複合化した時のプリフォー
ム変形率のコントロールが可能である。
との前記割合の混合粉をまず均一に攪拌する。この場
合、ウィスカーや繊維はかさ密度が小さく、通常の単純
な羽根攪拌や容器回転攪拌では、均一に混合できないた
め図1に示すように攪拌用の容器1内に前記混合粉2と
ともにセラミックスまたは鋼製のボール3を収容して容
器1を回転し、効果的な攪拌をおこなう。このボール3
の大きさ、量、攪拌時間をコントロールすることによ
り、ウィスカー又は繊維のアスペクト比(長さ/径)を
調整することができるので、したがって、プリフォーム
の体積率(Vf)をコントロールすることも可能とな
る。なお、前記攪拌が不充分な場合は、バインダーの加
熱工程で硬化不足やバインダーの凝集物が生じ、問題が
生ずる。
型内に分取し、10〜1000kgf/cm2 の圧力で加圧
成形する。この加圧力を調整することによってプリフォ
ームの体積率をコントロールすることができる。
炉に入れ、無機バインダーが硬化する温度まで上昇させ
てプリフォームを硬化させる。なお、加熱温度は、言う
までないが加熱炉内でセラミックスが反応又は酸化する
温度以下であることが必要である。硬化後は加熱炉から
取り外せば、所定のプリフォームが得られる。
比重3.2g/cm3 の炭化ケイ素(SiC)ウィスカ
ー500gと、無機バインダーとしてウィスカーより径
の小さい1μm以下に粉砕したケイ酸ナトリウム(Na
2 O・nSiO2 )5.0gとを、図1に示す混合装置
の容器1内に収容し、さらに直径10,15,20mm
のSiCセラミックスボールを適量挿入して攪拌した。
約10分間の攪拌によってほぼ均一な混合粉がえられ
た。
積率(Vf)を調整するために、さらに20分間攪拌を
続行した。図2は、100kgf/cm2 で加圧した時の体
積率と攪拌時間との関係を示す。すなわち、攪拌時間に
よって体積率(Vf)の調整ができることが判った。
g採取し、これを60×60mmの金型に入れ、100
kgf/cm2 の加圧力で10mmの厚さに成形した。この
加圧力と体積率との関係が図3のように得られた。
熱炉に入れ、30分間加熱し硬化させた。このようにし
て得られてプリフォームの外径寸法は60±0.1,厚
さ10±0.1の範囲であった。また、体積率(Vf)
は20%であった。
うな3点曲げ試験により強度を測定した結果、プリフォ
ーム強度は5.0kgf/cm2 であった。このプリフォー
ム強度は、金属と複合化した時のプリフォーム変形率と
関係があり、強度のあるプリフォームは変形も小さい。
この60mm平方、厚さ10mmの炭化ケイ素ウィスカ
ー製プリフォームを用いてAl合金によって複合化した
時のプリフォーム強度と変形率との関係を図5に示す。
って、プリフォームの強度が変わることが判る。すなわ
ち、無機バインダーの添加率によって複合化時の変形率
を制御することが可能である。また、無機バインダーの
添加量が0.1〜5.0wt%の範囲ではこの無機バイ
ンダーとプリフォーム強度との関係は、直線的な関係と
なるが、この添加量の範囲外では、このような関係がく
ずれることが判った。
方法で必要としていた脱水工程、乾燥工程を省略し、し
たがってプリフォームの成形時間を短縮することができ
る。また、成形したプリフォームの変形も少なく、寸法
精度が非常に向上した。さらに複雑形状のプリフォーム
の成形が可能となった。また、混合の条件、加圧成形時
の圧力によって体積率(Vf)の調整が可能であり、さ
らに無機バインダーの添加率により、プリフォーム強度
を調整し、それによって金属基と複合化した時の変形率
もコントロールできるようになった。また金属基と複合
化した時に精度の向上により切削加工が困難な複合部の
加工も省略できるようになった。
ある。
の関係を示す図である。
関係を示す図である。
度試験の要領を説明する図である。
ム強度との関係を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 セラミックスのウィスカーまたは繊維
に、粉末状の無機バインダーを混合して、充分に攪拌し
たあと、所定形状に加圧成形し、これを更に加熱炉にて
無機バインダーが硬化する温度まで加熱することを特徴
とする複合材料用プリフォームの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03043044A JP3082952B2 (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 複合材料用プリフォームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03043044A JP3082952B2 (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 複合材料用プリフォームの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517835A true JPH0517835A (ja) | 1993-01-26 |
JP3082952B2 JP3082952B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=12652899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03043044A Expired - Lifetime JP3082952B2 (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 複合材料用プリフォームの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3082952B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04350136A (ja) * | 1991-05-27 | 1992-12-04 | Nissan Motor Co Ltd | 繊維強化金属用繊維質成形体 |
-
1991
- 1991-02-15 JP JP03043044A patent/JP3082952B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04350136A (ja) * | 1991-05-27 | 1992-12-04 | Nissan Motor Co Ltd | 繊維強化金属用繊維質成形体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3082952B2 (ja) | 2000-09-04 |
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