JPH05178320A - 靴下類の自動仕上包装機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 従来１人のオペレータで１台のパンティスト
ッキング等の靴下類の自動仕上包装機しか運転操作でき
なかったものを、１人のオペレータで２台の同機を同時
に運転操作できるようにし、靴下類の仕上げ及び包装の
処理効率の向上を図り、人件費等の経費の節減を図るこ
とを目的とする。 【構成】 ２台の自動仕上包装機３における両仕上機２
への靴下類供給部１を互いに対向するようにし、両供給
部間を間欠的に水平回動するコンベヤ上に両仕上機２の
単位時間当りの靴下類処理能力の合計に見合った数の脚
状検査板を立設固定し、両供給部にはそれぞれ上記検査
板５にセットされた靴下類を仕上機の足型７へ移す靴下
類取出装置６を設け、両取出装置の一方は偶数番目の検
査板５の靴下類を、また他方は奇数番目の検査板５の靴
下類をそれぞれ取出して各々の仕上機２へ供給するよう
に構成されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パンティストッキング
やタイツ，ショートストッキング等の靴下類の自動仕上
包装機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、パンティストッキング等の靴下類
の仕上げから包装までを自動的に１人のオペレータで操
作する装置は実用化されており、例えば図５に示すよう
に、仕上機ヘの供給部１、縫製した靴下類に蒸気加熱と
乾燥処理を行なう仕上機２、靴下類をフィルム包装する
包装機３、シール機４とから構成される。

【０００３】そこで、オペレータは供給部１に位置する
供給装置の各検査板５にパンティストッキング等を手作
業で１足づつセットし、検査板５が水平回動して取出装
置６に来るとストッキングが抜き取られ、仕上機２内で
水平回動する多数の足型７にそれぞれ移されて上記の如
く蒸気加熱と乾燥処理が行なわれた後、包装機３に送ら
れる。

【０００４】しかしながら、仕上機２では靴下類への蒸
気加熱と乾燥処理を行なう関係上、その処理速度には制
約があり、包装機３の包装速度にも限度があって、オペ
レータによる供給部１への靴下類のセットが簡単なため
に、そのセッティング速度の方がずっと速く、全体の処
理効率が悪いという欠点があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解消し、従来１人のオペレータで１台の自動
仕上包装機しか運転操作することができなかったもの
を、１人のオペレータで２台の仕上包装機を同時に運転
操作することができるようにし、従来機の対人能率を２
倍以上に向上させて人員を削減し、経費の節減を図るこ
とを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、２台の靴下類
自動仕上包装機を並列して配置し、両仕上機ヘの靴下類
供給部を互いに対向させ、両供給部間は両仕上機に靴下
類を振分け供給する自動供給装置によって連結されてな
るもので、更に詳しくは上記両仕上機への靴下類両供給
部間を間欠的に水平回動するコンベヤ上に両仕上機の単
位時間当りの靴下類処理能力の合計に見合った数の脚状
検査板を立設固定し、両供給部にはそれぞれ上記検査板
にセットされた靴下類を仕上機の足型へ移す靴下類取出
装置を設け、両取出装置の一方は偶数番目の検査板の靴
下類を、また他方は奇数番目の検査板の靴下類をそれぞ
れ取出して各々の仕上機へ供給するように構成されてな
る自動仕上包装機を提供するものである。以下、本発明
装置の実施例を図により説明する。

【０００７】

【実施例】図１は２台の自動仕上包装機を並列して組合
せた本発明装置の全体図を示すもので、両仕上機２ａ，
２ｂに立設された多数の足型７が互いに反対方向に回動
して行く以外は、それぞれ仕上機２から包装機３、シー
ル機４までの配置は従来と変りない。

【０００８】第１仕上機２ａと第２仕上機２ｂの靴下類
供給部１ａ，１ｂは互いに対向するようにして近接配置
し、両供給部１ａ，１ｂ間には両者間を水平方向に間欠
的に回動するコンベヤ８が設けられ、該コンベヤ８上に
はその縁辺に沿って両仕上機２ａ，２ｂの単位時間当り
の靴下類処理能力の合計に見合った数の脚状の検査板５
が立設されている。

【０００９】該検査板５は図２〜３に示すように、上端
部に丸みをもたせて脚状に並列する２枚１組の透明板か
らなり、各透明板５ａ，５ｂの前面上下両端部にはそれ
ぞれ左右に寄せて２個のプーリ９が並設され、それぞれ
上下対向するプーリ９ａ，９ｂ間及び９ｃ，９ｄ間には
ゴムベルト１０が掛け渡されており、各透明板５ａ，５
ｂの外側となるベルト１０部分は下方へ回動するように
左右反対方向に回動させ、オペレータ１４がパンティス
トッキング等の靴下類１１を両透明板５ａ，５ｂに上方
から一部被せれば、あとはベルト１０の回動により靴下
類１１が片足づつ各透明板５ａ，５ｂ下方まで即座にズ
リ下げられ、検査板５に完全に被せられるようになって
いる。このとき、検査板５には背後からライトが当てら
れており、オペレータ１４は検査板５に完全に被せられ
た靴下類１１に傷や汚れがないか目視により品質検査を
行ない、不良品はコンベヤ８の駆動を止め又は止めるこ
となく抜き取る。

【００１０】靴下類１１を履かせられた検査板５が間欠
的に回動して第１仕上機２ａの第１取出装置６ａ位置に
来ると、靴下類１１は該装置６ａにより抜き出されて第
１仕上機２ａ内に多数立設されて水平方向に間欠的に回
動する銅板よりなる足型７に完全に被せられる。

【００１１】この取出装置６は仕上機２の一部に設置さ
れ、図４に示すように、検査板５に被せられた靴下類１
１をすくい取って背後で水平方向に回動する脚状に並列
された２枚１組の足型７に再度被せる上向きフック状の
移し板１２を備え、該移し板１２は図４の矢印で示す如
くその移動方向を側板に形成されたガイド溝１３に規制
されて所定の動きをなし、靴下類１１を検査板５から足
型７に移し変える。

【００１２】本装置では、２台の仕上機２ａ，２ｂを使
用するもので、それぞれに上記取出装置６ａ，６ｂが設
置されており、１台の仕上機２ａ又は２ｂの処理能力に
は限界があるので、検査板５の靴下類１１は両仕上機２
ａ，２ｂに振り分けて蒸気加熱及び乾燥の処理を行な
う。即ち、第１仕上機２ａの取出装置６ａは例えばコン
ベヤ８と共に移動して来る偶数番目の検査板５に被せら
れた靴下類１１を、また第２仕上機２ｂの取出装置６ｂ
は奇数番面の検査板５の靴下類１１をそれぞれの仕上機
２ａ又は２ｂ内の足型７に移し変えるようにするのであ
る。このような両取出装置６ａ，６ｂの駆動は、電磁弁
を備える空圧装置等により簡単に制御することができ
る。

【００１３】そして、それぞれの仕上機２ａ，２ｂ内で
上記の如く仕上げ処理された各靴下類１１は足型７の作
動によって二つ折りされて包装機３に自動的に送られ、
ここでフィルム包装されるとシール機４でシールされて
最終製品となる。

【００１４】例えば、従来１台の靴下類自動仕上包装機
の仕上げのための処理時間は１個当り６〜７秒である
が、作業員による検査板５への靴下類の供給時間は１個
当り２〜３秒で済むので、作業員は本発明装置により２
台の仕上包装機を同時に運転操作することが充分可能と
なるのである。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、従来１人のオペレータ
で１台の自動仕上包装機しか運転操作できなかったの
が、２台の自動仕上包装機を１人のオペレータで同時に
運転操作することが可能となり、従来機の対人能率を２
倍以上に向上させることができるので、人員を削減し、
経費の節減を図ることができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る靴下類の自動仕上包装機全体の平
面説明図である。

【図２】本発明装置の要部の斜視図である。

【図３】検査板の正面図である。

【図４】検査板からの靴下類取出装置の側面説明図であ
る。

【図５】従来の靴下類自動仕上包装機の全体平面説明図
である。

【符号の説明】

１：靴下類仕上機への供給部 ２：仕上機 ３：包装機 ４：シール機 ５：検査板 ６：靴下類取出装置 ７：足型 ８：コンベヤ ９：プーリ １０：ゴムベルト １１：パンティストッキング等の靴下類 １２：移し板 １３：ガイド溝 １４：オペレータ（作業員）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２台の靴下類自動仕上包装機を並列して
   配置し、両仕上機への靴下類供給部を互いに対向させ、
   両供給部間は両仕上機に靴下類を振分け供給する自動供
   給装置によって連結されてなることを特徴とする靴下類
   の自動仕上包装機。
2. 【請求項２】 ２台の自動仕上包装機における両仕上機
   への靴下類供給部を互いに対向するようにし、両供給部
   間を間欠的に水平回動するコンベヤ上に両仕上機の単位
   時間当りの靴下類処理能力の合計に見合った数の脚状検
   査板を立設固定し、両供給部にはそれぞれ上記検査板に
   セットされた靴下類を仕上機の足型へ移す靴下類取出装
   置を設け、両取出装置の一方は偶数番目の検査板の靴下
   類を、また他方は奇数番目の検査板の靴下類をそれぞれ
   取出して各々の仕上機へ供給するように構成されてなる
   ことを特徴とする靴下類の自動仕上包装機。