JPH05177002A - メカノケミカル式アクチュエータ及び医療用チューブ - Google Patents

メカノケミカル式アクチュエータ及び医療用チューブ

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JPH05177002A
JPH05177002A JP4184071A JP18407192A JPH05177002A JP H05177002 A JPH05177002 A JP H05177002A JP 4184071 A JP4184071 A JP 4184071A JP 18407192 A JP18407192 A JP 18407192A JP H05177002 A JPH05177002 A JP H05177002A
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mechanochemical
bending
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substances
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JP4184071A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Ozeki
和彦 大関
Isami Hirao
勇実 平尾
Yasuhiro Ueda
康弘 植田
Sakae Takehata
栄 竹端
Katsuya Suzuki
克哉 鈴木
Kenji Yoshino
謙二 吉野
Noriyasu Aoki
義安 青木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的簡単な構成でありながら、極力応答速度
を高めることができるメカノケミカル物質を利用したア
クチュエータを提供することにある。 【構成】複数に分割したメカノケミカル物質26a,2
6bを用いて構成した駆動用部材と、前記各メカノケミ
カル物質26a,26bに設けられた電極28a,28
bとからなるアクチュエータを挿入部2に配設し、前記
電極28a,28bに電圧を印加して各メカノケミカル
物質26a,26bに同時にメカノケミカル反応を行わ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メカノケミカル物質を
用いて駆動手段を構成するメカノケミカル式アクチュエ
ータ及びそれを用いた医療用チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内視鏡の挿入部やカテーテル等の
医療用チューブにおいて、メカノケミカル物質を用いて
挿入部を湾曲させる方式が知られている(特開平1−3
20068号公報)。これは挿入部の軸方向に沿って長
いメカノケミカル物質からなる部材を配設し、このメカ
ノケミカル物質からなる長尺な部材にメカノケミカル反
応を起こさせて収縮または伸長させることにより、挿入
部の湾曲操作を行うものである。
【0003】このメカノケミカル物質からなる部材のメ
カノケミカル反応を電気的に制御する手段として、その
長尺な部材の両端に電極を設けて電圧を印加する。pH
制御を行う場合には、その部材の収容室に溶液を還流さ
せるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種、医
療用チューブの駆動手段は、メカノケミカル物質からな
る部材のメカノケミカル的な反応によって、その部材を
収縮または伸長させるため、その応答速度は一般に遅い
ものである。
【0005】特に、電気的に制御する場合、メカノケミ
カル物質からなる長尺な部材の両端に電極を設けるた
め、電極から離れた部分についてのメカノケミカル反応
がかなり遅く、電圧印加に伴うメカノケミカル物質の単
位体積当たりの反応速度がかなり小さい。このため、迅
速な応答動作が期待しにくいものとされてきた。
【0006】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、比較的簡単な構成であり
ながら、極力応答速度を高めることができるメカノケミ
カル式アクチュエータ及び医療用チューブを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】請求項1の発
明は、メカノケミカル物質を用いて駆動用部材を構成
し、そのメカノケミカル物質にメカノケミカル反応を行
わせる作動制御手段を有したメカノケミカル式アクチュ
エータにおいて、前記駆動用部材は、繊維状にした複数
のメカノケミカル物質を略平行に配置してなるものであ
る。
【0008】請求項2の発明は、挿入部にメカノケミカ
ル物質を用いて構成した駆動用部材を配設するととも
に、前記メカノケミカル物質にメカノケミカル反応を行
わせる作動制御手段を有した医療用チューブにおいて、
前記駆動用部材は、繊維状にしたメカノケミカル物質を
略平行に配置してなり、さらに、前記駆動用部材を挿入
部内に配設したものである。
【0009】請求項3の発明は、複数に分割したメカノ
ケミカル物質を用いて構成した駆動用部材と、前記各メ
カノケミカル物質に設けられた電極とからなるメカノケ
ミカル式アクチュエータを挿入部に配設し、前記電極に
電圧を印加してメカノケミカル反応を行わせる通電制御
手段を有したものである。
【0010】
【実施例】図1ないし図4は、本発明の第1の実施例を
示すものである。図3はこの実施例に係る血管用内視鏡
1とその周辺システムを示している。内視鏡1の挿入部
2は、その先端部分を湾曲部3としてなり、この湾曲部
3は後述する駆動手段としてのメカノケミカル式アクチ
ュエータによって湾曲駆動させられるようになってい
る。
【0011】挿入部2の基端には手元部4が設けられて
おり、この手元部4に設けた接眼部5にはTVカメラヘ
ッド6が装着されている。TVカメラヘッド6は、信号
ケーブル7を介してカメラコントロールユニット8から
テレビモニタ9に接続されている。
【0012】前記手元部4からは、ユニバーサルコード
11が導出しており、このユニバーサルコード11はそ
の先端に設けたコネクタ12によって照明用光源装置1
3に接続される。また、コネクタ12からはケーブル1
4が導出しおり、このケーブル14を通じて電源ユニッ
ト15と湾曲操作装置16が接続されている。この湾曲
操作装置16には操作バー17が設けられ、この操作バ
ー17を操作することにより、前記挿入部2における湾
曲部3の湾曲する向きを選択する制御を行うようになっ
ている。
【0013】図1で示すように、前記挿入部2の先端に
は、対物レンズ18が設けられ、これは挿入部2から手
元部4にわたり配設されたイメージガイドファイバ19
に連結している。対物レンズ18の周囲にはライトガイ
ドファイバ20の先端がリング状に配置されている。ラ
イトガイドファイバ20は、挿入部2、手元部4および
ユニバーサルコード11を通じて導かれており、前記照
明用光源装置13に接続される。
【0014】図1で示すように、挿入部2における湾曲
部3内には、湾曲駆動手段としてのメカノケミカルアク
チュエータが組み込まれている。すなわち、挿入部2に
おける湾曲部3内において、その挿入部2の長手方向に
沿って長い、一対の収納室25a,25bが上下に分か
れて配設されている。この各収納室25a,25bの内
部には、それぞれ多数に分割された複数のメカノケミカ
ル物質26a…,26b…からなる湾曲駆動用部材が収
納されている。
【0015】複数に分割された各メカノケミカル物質2
6a…,26b…はそれぞれ挿入部2の長手方向に長い
直方体に形成されている。そして、各収納室25a,2
5bにおけるそれぞれのメカノケミカル物質26a…,
26b…の各群がそれぞれ上側の湾曲駆動用部材と下側
の湾曲駆動用部材を構成する。
【0016】各メカノケミカル物質26a…,26b…
は、各収納室25a,25b内において挿入部2の長手
軸方向に沿って所定の等間隔を置いて1列に配列されて
おり、各メカノケミカル物質26a…,26b…は、収
納室25a,25bの、挿入部2の中心軸側の壁部27
a,27bに例えば接着等の手段で固着されている。
【0017】前記メカノケミカル物質26a…,26b
…としては、例えば、橋かけしたポリ2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸(PAMPS)、ポ
リメタクリル酸(PMAA)、前記両者の混合物、ポリ
アクリル酸、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリ
−4−ビニルピリジン(P4VP)及びその四級化物、
寒天、アルギン酸、コラーゲン、ゼラチンなどの電荷を
持った高分子電解質ゲルから形成される。
【0018】各メカノケミカル物質26a…,26b…
は、挿入部2の長手軸方向の両端面に白金やカーボンな
どからなる電極28a,28bが密着して付設されてい
る。カソード側の電極28aにはリード線29aが接続
され、アノード側の電極28bにはリード線29bが接
続されている。各リード線29a,29bは、挿入部
2、手元部4およびユニバーサルコード11を通じて前
記電源ユニット15と湾曲操作装置16に導かれ、前記
電極28a,28b間に電圧を印加する通電式作動制御
手段を構成している。
【0019】すなわち、この通電式作動制御手段は直流
電源31の電圧を各リード線29a,29bを通じて選
択的に印加する切換えスイッチ32を有してなり、この
切換えスイッチ32は前記湾曲操作装置16によって切
換え操作がなされる。なお、この切換え操作は内視鏡1
の手元部4などの操作部付近に設けてもよい。
【0020】前記各収納室25a,25bのカソード側
端部にはその収納室25a,25bに連通したポケット
33a,33bが設けられている。このポケット33
a,33b内での各リード線29a,29bの部分は蛇
行して挿入部2の長手軸方向に沿って容易に伸縮できる
ように構成されている。
【0021】次に、前記内視鏡1の作用について説明す
る。まず、内視鏡1の挿入部2を血管内に挿入してい
く。挿入部2の向きを例えば上側に変更したい場合、そ
の挿入部2の湾曲部3を上側の向きに湾曲するが、この
ため、湾曲操作装置16の操作バー17を操作し、上側
の湾曲駆動用部材のメカノケミカル物質26a…に直流
電源31の直流電圧を印加するように切換えスイッチ3
2を切り換える。
【0022】上側の湾曲駆動用部材のメカノケミカル物
質26a…に直流電源31の直流電圧が印加すると、そ
の各メカノケミカル物質26a…は、収納室25aの壁
に固定されたまま、それぞれ収縮するため、図2で示す
ように挿入部2の湾曲部3を上側へ湾曲する。
【0023】メカノケミカル物質26a…がポリアニオ
ンゲル物質の場合においての収縮作用を具体的に説明す
れば、図4で示すようにゲル中の水素イオンは水和水と
ともにカソード側へ移動し、電極から電子を受けとり、
水素分子となる(2H+ +2e- →H2 ↑)。
【0024】また、水の分解によって生成したOH
- は、アノードで電子を与えて酸素分子となる(H 2
→H+ +OH- 、2OH- →H2 O+(1/2)O2 ↑+2
- )。水分子は電気浸透によってもカソードに移行
し、カソード側から水を放出しながら、アノード側へ収
縮していく。このとき、各メカノケミカル物質26a…
から放出された水は、収納室25aのポケット33aに
流入して逃げる。
【0025】このように上側の湾曲駆動用部材の各メカ
ノケミカル物質26a…がそれぞれが収縮するに伴い、
いわゆるバイメタルの原理で挿入部2の湾曲部3を上側
へ湾曲する。このとき、他方(下側)の収納室25bに
収納されたメカノケミカル物質26b…は非通電状態に
あるため、膨潤した状態にある。
【0026】上側の収納室25aに収納されたメカノケ
ミカル物質26a…に対する通電印加を停止すると、そ
の各メカノケミカル物質26a…は排出した水を再び吸
収して膨脹し、挿入部2の湾曲部3は直線の状態に戻
る。
【0027】なお、挿入部2の湾曲部3を下側へ湾曲さ
せたい場合には、湾曲操作装置16の操作バー17を操
作し、下側の収納室25bに収納されたメカノケミカル
物質26b…に対して通電すれば、前述したと同じ原理
により挿入部2の湾曲部3は下側へ湾曲する。
【0028】しかして、前記構成によれば、各収納室2
5a,25bの内部に配置した湾曲駆動用部材はそれぞ
れ多数に細かく分割した複数のメカノケミカル物質26
a…,26b…からなり、さらに、各メカノケミカル物
質26a…,26b…に対して、それぞれ電極28a,
28bを付設し、これを介して通電するため、メカノケ
ミカル物質を一体的に形成して湾曲駆動用部材を構成し
たものに比べ、単位体積当たりの印加通電量が増し、メ
カノケミカル反応速度が高まり、駆動操作の応答性が向
上する。
【0029】なお、前記湾曲駆動用部材におけるメカノ
ケミカル物質26a…,26b…に対し、個別的に電圧
を印加するように配線して個別的に通電制御するように
すれば、挿入部2を蛇行変形させることができる。この
実施例では通電すると収縮するメカノケミカル物質とし
て述べたが、逆に通電すると膨潤するものであってもよ
い。
【0030】図5ないし図7は、本発明の第2の実施例
としてメカノケミカル物質からなる前記湾曲駆動用部材
の変形例を示すものである。この実施例において、各収
納室25a,25bの内部に配設する湾曲駆動用部材
は、糸状に長い複数のメカノケミカル繊維35a…,3
5b…を平行に並べて構成したものである。そして、こ
のメカノケミカル繊維35a…,35b…の両端は個別
的または纏めて収納室25a,25bの両端に固定して
いる。
【0031】また、図6で示すように、各湾曲駆動用部
材における各メカノケミカル繊維35a…,35b…
は、その1本1本の両端にそれぞれ白金やカーボン等か
らなる極く細い電極36a…,36b…がそれぞれ差し
込まれて付設してなり、その各電極36a…に共通に通
じるリード線29aと電極36a…、または共通に通じ
るリード線29bと電極36b…を通じてメカノケミカ
ル繊維35a…,35b…の1本1本に対し両端から個
別に電圧を印加できるようになっている。
【0032】選択される湾曲駆動用部材におけるそれぞ
れのメカノケミカル繊維35a…またはメカノケミカル
繊維35b…はリード線29a,29bを通じて同時に
印加されるが、これは前述した実施例のような通電式作
動制御手段によって操作される。その他の点も、前述し
た実施例と同じく構成されている。
【0033】しかして、前記構成によれば、例えば上側
の収納室25aの内部に配置した湾曲駆動用部材を選択
してこれの多数のファイバ状メカノケミカル繊維35a
…に通電すると、その各メカノケミカル繊維35a…
は、水を放出して収縮する。また、下側の収納室25b
の内部に配置した湾曲駆動用部材の多数のファイバ状メ
カノケミカル繊維35b…は非通電状態にあるから、水
を含んだまま膨潤しており、下側の収納室25bの内部
でたわんだ状態にある。したがって、図7で示すように
挿入部2の湾曲部3は、上側に湾曲する。
【0034】この通電を止めれば、図5で示す真っ直ぐ
な状態に戻る。また、下側の収納室25bの内部に配置
した湾曲駆動用部材のメカノケミカル繊維35b…に通
電すると、湾曲部3は下側に湾曲する。
【0035】この構成では湾曲駆動用部材は、多数のフ
ァイバ状に分割したメカノケミカル繊維35a…,35
b…を平行に並べてなり、さらに1本1本のメカノケミ
カル繊維35a…,35b…にそれぞれ個別的に電極3
6a…,36b…を付設したから、メカノケミカル物質
単位当たりの電圧印加量が増え、湾曲する応答性が向上
する。
【0036】なお、図8で示すように、前記構成におけ
る各湾曲駆動用部材をそれぞれ構成するメカノケミカル
繊維35a…,35b…について数本ずつ糸37等で束
ねてバンドル38としてこの複数のバンドル38…によ
ってそれぞれの湾曲駆動用部材を構成するようにしても
よい。また、電極36a…,36b…は各バンドル38
の両端に円板状の導電部材を固定してこれを共通な電極
として構成している。
【0037】図9は本発明の第3の実施例としてメカノ
ケミカル物質からなる前記湾曲駆動用部材の変形例を示
すものである。これは前述したようなメカノケミカル物
質から糸状に形成した複数のメカノケミカル繊維40…
を例えば数本〜数100本、平行に並べて前記湾曲駆動
用部材41を構成してなり、そのメカノケミカル繊維4
0…の両端はそれぞれ円板状の固定具42a,42bに
固定されている。各固定具42a,42bは共に導電性
樹脂によって形成され、各メカノケミカル繊維40…の
両端に付設する共通の電極43a,43bを構成してい
る。
【0038】このような湾曲駆動用部材41は、前述し
た内視鏡1における挿入部2の湾曲部3内に形成された
収納室25a,25bの内部に配設され、その両端の固
定具42a,42bが収納室25a,25bに対応する
前後端に固定されている。
【0039】電極43a,43bを構成する固定具42
a,42bにはリード線44を通じて通電式作動制御手
段の直流電源31とスイッチ45が直列に接続されてい
る。そして、スイッチ45を閉成することにより直流電
源31の電圧が各メカノケミカル繊維40…の個々に印
加されるようになっている。
【0040】しかして、スイッチ45を閉成して各メカ
ノケミカル繊維40…に通電すると、その各メカノケミ
カル繊維40…は排水して収縮する。また、スイッチ4
5を切ると、その各メカノケミカル繊維40…は吸水し
て膨脹する。
【0041】この実施例の構成によれば、メカノケミカ
ル物質から糸状に形成した複数のメカノケミカル繊維4
0…を平行に並べて湾曲駆動用部材41を構成したか
ら、その各メカノケミカル繊維40…の中心と表面との
距離が近く、かつ比表面積が大きいため、吸水と排水が
すみやかに行われて応答性を向上する。
【0042】なお、図10と図11は前述したようにメ
カノケミカル物質から糸状に形成した複数のメカノケミ
カル繊維40…を平行に並べて前記湾曲駆動用部材41
を構成する場合の他の変形例をそれぞれ示す。図10で
は略円柱状のメカノケミカル繊維40…の外周に同様な
メカノケミカル物質からなる突条部46を例えば上下左
右に沿って一体的に付設したものである。このようにす
れば、平行に並べる複数のメカノケミカル繊維40…が
互いに付着してしまい、実質上の表面積が低下すること
を防止することができる。
【0043】なお、同様な目的で図11の(a)で示す
ように各メカノケミカル繊維40…の断面形状をひだ状
に形成してもよい。さらに、図11の(b)で示すよう
に各メカノケミカル繊維40…の外表面部に多数の孔4
7を形成してもよい。また、図示しないが、複数のメカ
ノケミカル繊維をより合わせて使用してもよいものであ
る。
【0044】図12は、本発明の第4の実施例を示すも
のである。この実施例ではメカノケミカル物質からなる
湾曲駆動用部材51a,51bが、内視鏡1の挿入部2
においての湾曲部3を避けた部分に組み込む。
【0045】すなわち、湾曲部3を避けた挿入部2の部
分を構成する外皮52の内部に挿入部2の長手方向に沿
って長い、筒状の上下一対の収納室53a,53bを形
成し、この各収納室53a,53bの内部にそれぞれ湾
曲駆動用部材51a,51bを収納している。
【0046】これら湾曲駆動用部材51a,51bは、
それぞれ前述したような糸状に長い複数のメカノケミカ
ル繊維54…を平行に並べて構成したものである。この
メカノケミカル繊維54の両端には、固定具を兼ねて個
別的または纏めて電極55a,55bが付設されてい
る。電極55aにはリード線29a、電極55b…には
リード線29bを接続して前述した実施例のような通電
式作動制御手段によって通電すると、メカノケミカル繊
維54…は前述したような伸縮作用を行う。
【0047】さらに、湾曲駆動用部材51a,51bの
後端は、収納室53a,53bの後端部に取着固定され
ており、湾曲駆動用部材51a,51bの前端は、収納
室53a,53bの内部において自由端となっている。
【0048】また、内視鏡1の挿入部2においての湾曲
部3には湾曲操作用ワイヤ56a,56bをそれぞれ案
内する一対のガイド管57a,57bが、挿入部2の中
心軸から離れた上下の位置にそれぞれ配設されている。
この一対のガイド管57a,57bの内部には、それぞ
れワイヤ56a,56bがここに挿通されて案内されて
いる。
【0049】ワイヤ56a,56bの先端は、挿入部2
の先端に固定的に連結され、ワイヤ56a,56bの後
端は前記湾曲駆動用部材51a,51bの前端に連結さ
れている。前述したようにスイッチ32を操作してメメ
カノケミカル繊維54…からなる選択した湾曲駆動用部
材51a,51bが伸縮すると、それによって一方のワ
イヤ56a,56bが押し引きされ、引き込んだ向きに
湾曲部3を湾曲することができる。スイッチ32を操作
して通電を止めれば、湾曲駆動用部材51a,51bは
元の長さに戻り、湾曲は解除される。
【0050】図13は本発明の第5の実施例としてカノ
ケミカル物質を利用したメカノケミカルアクチュエータ
の変形例を示すものである。これは前述したようなメカ
ノケミカル物質からなる複数の帯状体58…を平行に離
間して平行に重ね、そのほぼ両端部を導電性材料よりな
る固定具59a,59bによって固定した。固定具59
a,59bは導電性材料よりなるため、各帯状体58…
に導通する電極として機能するものである。
【0051】そして、このような湾曲駆動用部材は前述
したような収納室に配置して組み込まれ、前述したよう
な通電式作動制御手段によって選択的に通電されること
によりメカノケミカル反応を起こして伸縮する。この実
施例の構成によっても、その各メカノケミカル物質の中
心と表面との距離が近く、かつ比表面積が大きいため、
吸水と排水がすみやかに行われて応答性を向上する。
【0052】図14は本発明の第6の実施例としてメカ
ノケミカル物質を利用したメカノケミカル式アクチュエ
ータの変形例を示すものである。これは前述したような
メカノケミカル物質からなる複数の中空糸(チューブ)
61を平行に並べるとともに、その各両端部を固定具6
2a,62bによって固定した。各固定具62a,62
bはそれぞれ流体出入り口63を有している。
【0053】また、固定具62a,62bの内部にはそ
の固定具62a,62bに固定した前記中空糸61のす
べてに連通する流路64a,64bがそれぞれ形成され
ている。
【0054】そして、このメカノケミカル式アクチュエ
ータにおいて、例えば固定具62aの流体入り口63a
から、その流路64aにメカノケミカル反応を行わせる
作動制御用流体を注入してすべての中空糸61の内部に
供給し、他方の固定具62b側の流路64bを通じてそ
の流体出口63bから排出する。このときの作動制御用
流体の種類または性質、例えばpH値の変化によってそ
の中空糸61はその軸方向に沿う収縮または伸長を行
う。
【0055】なお、メカノケミカル物質からなる複数の
中空糸61にメカノケミカル反応を行わせる作動制御用
流体としてpH値の変化を行わせる場合に限らず、溶媒
変化、温度変化等の物理的または化学的な刺激手段によ
ってメカノケミカル物質のゲル中への吸水またはそのゲ
ルからの排水によって体積が変わるものであれば、いか
なるものでもよい。
【0056】前記中空糸61の変形例として図15で示
すようなものであってもよい。すなわち、複数の中空孔
65a,65b,65cを形成した多孔中空糸としたも
のでもよい。
【0057】図16は本発明の第7の実施例としてメカ
ノケミカル物質を利用したメカノケミカル式アクチュエ
ータの変形例を示すものである。これは前述したような
メカノケミカル物質からなる複数の中空糸(チューブ)
66を平行に並べるとともに、その各両端部を固定具6
7a,67bによって固定した。
【0058】この場合、流入側の固定具67aには流入
口68を設けるとともに、その内部には各中空糸66の
端面開口に連通する流路69を形成する。また、流出側
の固定具67bはこれに対向した各中空糸66の端面開
口を閉塞する。
【0059】さらに、各固定具67a,67bにわたり
中空糸66の束の周囲を囲む水密性のある材料からなる
筒状の水密袋70が取り付けられている。水密袋70は
中空糸66の長手方向に沿って伸縮できる蛇腹状に形成
され、中空糸66の伸縮に伴って固定具67a,67b
間の距離が変わってもそれに追従して伸縮するようにな
っている。
【0060】中空糸66の束は固定具67a,67bお
よび水密袋70によって水密的に覆われている。流出側
の固定具67bには水密袋70の内部に連通する流出口
71が形成されている。さらに、各中空糸66はその内
孔に通じる多数の通孔72が形成されている。
【0061】しかして、流入側の固定具67aの流入口
68から流路69を通じてメカノケミカル反応を行わせ
る作動制御用流体を注入すると、これは中空糸66の内
孔へ流入し、多数の通孔72から略均等に滲み出し、水
密袋70の内部に流出する。水密袋70の内部に流出し
た流体は、流出側固定具67bの流出口71から排出す
る。
【0062】このときの作動制御用流体の変更、例えば
pH値の変化によってその中空糸66の軸方向に沿う収
縮または伸長を行わせることができる。そして、中空糸
66の軸方向に沿う収縮または伸長により、固定具67
a,67bの間の距離が変わる。
【0063】図17ないし図19は本発明の第8の実施
例としてメカノケミカル物質を利用したメカノケミカル
式アクチュエータを組み込んだ内視鏡1の挿入部2を示
すものである。挿入部2における湾曲部3内には後述す
るように湾曲駆動手段としてのメカノケミカル式アクチ
ュエータが組み込まれている。
【0064】すなわち、挿入部2における湾曲部3内に
は、その挿入部2の長手方向に沿って長い、一対の収納
室75a,75bが上下に分かれて配設されている。こ
の各収納室75a,75bの内部には、それぞれ球状に
分割された複数のメカノケミカル物質76a…,76b
…からなる湾曲駆動用部材が収納されている。
【0065】この実施例においてのメカノケミカル物質
76a…,76b…は、ポリアクリル酸ナトリウムゲル
からなる。さらに、各収納室75a,75bの空間内に
は硫酸ナトリウム等の電解質液77が満たされている。
【0066】図18で示すように、各メカノケミカル物
質76a…,76b…には、極細の電極78a…がそれ
ぞれに突き刺して付設されている。各収納室75a,7
5bの片側壁には一体的に電極78b…が設けられてい
る。
【0067】各電極78a…,78b…には、前述した
ようにリード線29a,29bを通じてメカノケミカル
物質76a…,76b…に印加する直流電源31の電圧
の極性を切換えスイッチ32で切り換えて行う通電式作
動制御手段が設けられている。
【0068】前記メカノケミカル物質76a…,76b
…は、ポリアクリル酸ナトリウムゲルからなるから、こ
れに差し込んだ電極78a…をプラス側、収納室75
a,75bの空間内に満たした硫酸ナトリウム等の電解
質液77を介して通じる電極78b…をマイナス側とし
た時、そのゲルは脱水して収縮する。また、印加極性を
逆にすれば、そのゲルは吸水して膨潤する。
【0069】そこで、挿入部2における湾曲部3を上側
に湾曲させたい場合、収納室75aに収納してあるメカ
ノケミカル物質76a…に差し込んだ電極78a…をプ
ラス側とし、収納室75aの空間内に満たした硫酸ナト
リウム等の電解質液77を介して通じる電極78b…を
マイナス側とする一方、収納室75bに収納してあるメ
カノケミカル物質76b…に差し込んだ電極78a…を
マイナス側とし、収納室75bの空間内に満たした硫酸
ナトリウム等の電解質液77を介して通じる電極78b
…をプラス側とすれば、図19で示すように収納室75
aに収納してあるメカノケミカル物質76a…が収縮
し、収納室75bに収納してあるメカノケミカル物質7
6b…が膨潤する。このため、収納室75a側が全体的
に収縮し、収納室75b側が全体的に伸び、この結果、
湾曲部3が上側に湾曲する。
【0070】なお、湾曲部3を下側に湾曲する場合に
は、前述した印加電圧の極性を逆にすればよい。また、
湾曲部3の真っ直ぐな状態に戻す場合には、切換えスイ
ッチ32をオフにして電圧の印加を停止すればよい。
【0071】しかして、この構成によれば、収納室75
a,75bの内部に収納するメカノケミカル物質76a
…,76b…が分割して複数の球状に形成するととも
に、それぞれに電圧を印加するようにしているから、そ
れぞれのメカノケミカル物質76a…,76b…で同時
に脱水及び吸水作用が速やかに行われ、応答性が向上
し、湾曲操作を迅速に行うことができる。
【0072】図20及び図21は、複数に分割した各メ
カノケミカル物質に対する電極の付設方法及びその形状
の一例を示すものである。図20で示すものは円柱状の
メカノケミカル物質81のゲル中に複数の円板状の電極
82a…,82b…を、間隔をおいて埋設し、この複数
の電極82a…,82b…で円柱状のメカノケミカル物
質81を複数のブロック81a…に区画している。
【0073】さらに、交互に配置する電極82a…の群
と電極82b…の群を別のリード線83a,83bを通
じて直流電源84の異なる極性側にそれぞれ接続され、
スイッチ85により選択的に電圧を印加されるようにな
っている。
【0074】電極82a…は、電極82b…の間に介在
し、電極82b…は、電極82a…の間に介在するか
ら、スイッチ85を閉じて電極82b…と電極82a…
の間に電圧を印加すると、メカノケミカル物質81を各
ブロック81a…に電圧が印加され、各ブロック81a
…のメカノケミカル物質はそれぞれ同時に脱水して、そ
の全長を収縮する。また、電圧の印加を止めると、吸水
して膨脹する。
【0075】このように交互に配置した電極82a…,
82b…の間で区画される各ブロック81a…にそれぞ
れ電流が流れることになり、円柱状のメカノケミカル物
質81の両端にのみ電極を設けたものに比べて単位体積
当たりの通電量が増し、応答性が向上する。
【0076】図21で示すものは円柱状のメカノケミカ
ル物質85のゲル中に複数の異形な電極86を間隔をお
いて埋設したものである。異形な電極86は例えば円錐
形状に形成されており、その円錐底面部をプラス側に、
円錐側周面部がマイナスになるように通電回路を接続す
る。この通電回路は前記電極86にリード線87a,8
7bを通じて直流電源88とスイッチ89を接続してい
る。
【0077】そして、手元側のスイッチ89を操作する
ことにより、電極86の円錐底面部がプラスに、円錐側
周面部がマイナスになるように印加される。このように
電極86の形状を立体的なものとすることで、メカノケ
ミカル物質85と電極86との接触面積が増し、単なる
平面的な電極に比べてメカノケミカル反応を向上させる
ことができる。
【0078】図22は本発明の第9の実施例としてメカ
ノケミカル物質を利用したメカノケミカル式アクチュエ
ータを組み込んだ内視鏡の挿入部2における湾曲部3を
示している。前述した第1の実施例と同様、その湾曲部
3内には収納室25a,25bが形成され、この収納室
25a,25b内にはその挿入部2の長手軸方向に沿っ
て所定の等間隔を置いて1列に配列されたメカノケミカ
ル物質26a…,26b…が設けられている。また、各
メカノケミカル物質26a…,26b…には、それぞれ
挿入部2の長手軸方向の両端面に付設した電極を介して
リード線29a,29bが電気的に接続されている。
【0079】前述した第1の実施例では、そのメカノケ
ミカル物質26a…,26b…にハイドロゲルよりなる
メカノケミカルゲルを使用したのに対し、この実施例で
はオルガノゲルよりなるメカノケミカル物質とした。具
体的には、N,N´−ジメチルホルムアミド(DMF)
中で重合したポリN,N−ジメチルアミノプロピルアク
リルアミド(PDMAPAA)ゲルに電荷移動錯体をド
ープしたオルガノゲルが用いられる。電荷移動錯体とし
ては、テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、テトラ
シアノエチレン(TCNE)、テトラシアノベンゼン
(TCNB)、オクタシアノフタロシアニン(OC
c )等が用いられる。
【0080】この構成では前述した第1の実施例の作用
効果に加え、メカノケミカル物質26a,26bにオル
ガノゲルを使用しているため、応答速度が向上するとと
もに、そのメカノケミカル物質26a,26bが反応す
る際、水の電気分解によるガスの発生がない。なお、こ
の特別のメカノケミカル物質を用いる特徴は他のすべて
の実施例にも適用できるものである。
【0081】図23及び図24は本発明の第10の実施
例を示すものであり、これも前述した第1の実施例と同
様、内視鏡の挿入部2における湾曲部3内には収納室2
5a,25bが形成され、この収納室25a,25b内
にはその挿入部2の長手軸方向に沿って所定の等間隔を
置いて1列に配列されたメカノケミカル物質26a…,
26b…が設けられている。また、各メカノケミカル物
質26a…,26b…には、それぞれ挿入部2の長手軸
方向の一端にカソード電極95、他端にアノード電極9
6を設けた。各電極95,96は白金やカーボン等によ
って形成されている。図24はそのメカノケミカル物質
26a(26b)を拡大して示している。すなわち、メ
カノケミカル物質26a(26b)と、電極95,96
との間には、ポリピロール膜からなる導電性高分子膜9
7を介在させている。その他の構成は前述した第1の実
施例と同じである。
【0082】この構成では、前述した第1の実施例の作
用効果に加え、電極95,96とメカノケミカル物質2
6a(26b)との間に、導電性高分子膜97を介在さ
せているため、その駆動電圧を下げることができる。し
たがって、メカノケミカル物質26a(26b)が反応
する際、水の電気分解が少ない低電圧で駆動することが
できるため、電気分解によるガスの発生がなくなる。な
お、この実施例の前記メカノケミカル物質を用いる特徴
は他のすべての実施例にも適用できるものである。
【0083】なお、本発明は内視鏡のほかにもカテーテ
ルのような医療用チューブにも適用できるものである。
また、メカノケミカル物質についても、通電の有無、印
加極性等によってその収縮または膨脹する特性が逆にな
る種々のものがあるが、これらを選択して利用できるも
のである。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、メ
カノケミカル物質を複数に分割して各部分のメカノケミ
カル物質が個別的にメカノケミカル反応を行うようにし
たから、メカノケミカル式アクチュエータ及び医療用チ
ューブの動作の応答速度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る血管用内視鏡にお
ける挿入部の湾曲部の構成を概略的に示す説明図。
【図2】同じく本発明の第1の実施例に係る血管用内視
鏡における挿入部の湾曲部の湾曲状態を概略的に示す説
明図。
【図3】同じく本発明の第1の実施例に係る血管用内視
鏡とその周辺システムの構成を概略的に示す説明図。
【図4】メカノケミカル物質に電圧を印加した際の反応
作用の説明図。
【図5】本発明の第2の実施例としての挿入部の湾曲部
の構成を概略的に示す説明図。
【図6】同じくその第2の実施例における湾曲駆動用部
材の概略的な構成を示す斜視図。
【図7】同じく本発明の第2の実施例としての挿入部の
湾曲部の湾曲状態の説明図。
【図8】前記第2の実施例における湾曲駆動用部材の変
形例を概略的に示す斜視図。
【図9】本発明の第3の実施例としてメカノケミカル物
質からなる前記湾曲駆動用部材の変形例を示す斜視図。
【図10】湾曲駆動用部材のメカノケミカル繊維の変形
例の斜視図。
【図11】(a)は湾曲駆動用部材のメカノケミカル繊
維の断面図、(b)は湾曲駆動用部材のメカノケミカル
繊維の変形例の斜視図。
【図12】本発明の第4の実施例として内視鏡の挿入部
の概略的な説明図。
【図13】本発明の第5の実施例としてメカノケミカル
アクチュエータの斜視図。
【図14】本発明の第6の実施例としてメカノケミカル
アクチュエータの断面図。
【図15】中空糸の変形例を示す斜視図。
【図16】本発明の第7の実施例としてメカノケミカル
アクチュエータの断面図。
【図17】本発明の第8の実施例として内視鏡の挿入部
の概略的な説明図。
【図18】同じく本発明の第8の実施例として内視鏡の
挿入部のメカノケミカルアクチュエータの断面図。
【図19】同じく本発明の第8の実施例として内視鏡の
挿入部の湾曲状態の説明図。
【図20】メカノケミカル物質に対する電極の付設方式
の説明図。
【図21】メカノケミカル物質に対する電極の他の付設
方式の説明図。
【図22】本発明の第9の実施例に係る血管用内視鏡に
おける挿入部の湾曲部の構成を概略的に示す説明図。
【図23】本発明の第19の実施例に係る血管用内視鏡
における挿入部の湾曲部の構成を概略的に示す説明図。
【図24】同じく本発明の第19の実施例におけるメカ
ノケミカル物質に対する電極の付設方式の説明図。
【符号の説明】
1…血管用内視鏡、2…挿入部、3…湾曲部、25a,
25b…収納室、26a,26b…メカノケミカル物
質、28a,28b…電極、29a,29b…リード
線、31…直流電源、32…切換えスイッチ、35a,
35b…メカノケミカル繊維、36a,36b…電極、
40…メカノケミカル繊維、41…湾曲駆動用部材、4
3a,43b…電極、45…スイッチ、51a,51b
…湾曲駆動用部材、53a,53b…収納室、54…メ
カノケミカル繊維、58…帯状体、61…中空糸、66
…中空糸、76a,76b…メカノケミカル物質、75
a,75b…収納室、95…カソード電極、96…アノ
ード電極、97…導電性高分子膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹端 栄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 克哉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉野 謙二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 青木 義安 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メカノケミカル物質を用いて駆動用部材
    を構成し、そのメカノケミカル物質にメカノケミカル反
    応を行わせる作動制御手段を有したメカノケミカル式ア
    クチュエータにおいて、前記駆動用部材は、繊維状にし
    た複数のメカノケミカル物質を略平行に配置してなるこ
    とを特徴とするメカノケミカル式アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 挿入部にメカノケミカル物質を用いて構
    成した駆動用部材を配設するとともに、前記メカノケミ
    カル物質にメカノケミカル反応を行わせる作動制御手段
    を有した医療用チューブにおいて、前記駆動用部材は、
    繊維状にしたメカノケミカル物質を略平行に配置してな
    り、さらに、前記駆動用部材を挿入部内に配設したこと
    を特徴とする医療用チューブ。
  3. 【請求項3】 複数に分割したメカノケミカル物質を用
    いて構成した駆動用部材と、前記各メカノケミカル物質
    に設けられた電極とからなるメカノケミカル式アクチュ
    エータを挿入部に配設し、前記電極に電圧を印加してメ
    カノケミカル反応を行わせる通電制御手段を有したこと
    を特徴とする医療用チューブ。
JP4184071A 1991-09-17 1992-07-10 メカノケミカル式アクチュエータ及び医療用チューブ Withdrawn JPH05177002A (ja)

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