JPH05176832A - 羽毛布団 - Google Patents

羽毛布団

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JPH05176832A
JPH05176832A JP14998292A JP14998292A JPH05176832A JP H05176832 A JPH05176832 A JP H05176832A JP 14998292 A JP14998292 A JP 14998292A JP 14998292 A JP14998292 A JP 14998292A JP H05176832 A JPH05176832 A JP H05176832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
duvet
film
feathers
bag
Prior art date
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Pending
Application number
JP14998292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Chikamori
芳裕 近森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Gore Tex Inc
Original Assignee
Japan Gore Tex Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Gore Tex Inc filed Critical Japan Gore Tex Inc
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Publication of JPH05176832A publication Critical patent/JPH05176832A/ja
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  • Bedding Items (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な通気性と風合いを保持し、同時に軽量
でかつ防水性にすぐれ、さらに、羽毛のカバーからの抜
落ちのない羽毛布団を提供する。 【構成】 平均細孔直径が0.1〜20μmの微細孔を
有するとともに、1cc/cm2/sec以上の通気性
を有する厚みが1〜100μmの多孔質ポリテトラフル
オロエチレン樹脂フィルムの少なくとも片面に布地を部
分接着して形成した積層シートを素材とした袋内に羽毛
を充填したものからなり、該フィルムと布地との接着面
積比が3〜30%の範囲にあることを特徴とする羽毛布
団。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、羽毛布団の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】羽毛布団において、そのカ
バーとして、ポリテトラフルオロエチレン多孔質シート
の少なくとも片面に布地を接着面積比20〜80%で部
分接着して形成したシートを用いることは知られている
(実公昭62−31011号)。
【0003】しかし、この従来の羽毛布団において用い
られている布団カバーは、雨具等の防水透湿ウェアーに
使用されている一般的なフィルムと布地とのラミネート
シートを単に流用した程度のものであって、羽毛布団カ
バーとしての風合いや通気性に劣ったものであった。特
に、従来のラミネートシートは、通気性が不足するた
め、ラミネートシートで形成した袋内に羽毛をエアーで
吹込むことができず、手作業で詰込む必要があった。し
かも、この場合には、出来あがった羽毛布団は、布団内
外への空気の移動が少ないため、折りたたんで収納する
際に布団内の空気が逃げるのに時間がかかる上、逆に、
折りたたんだ布団を広げた際や、布団の一部が押しつぶ
れた際に元の形状に復元するのに時間がかかるという問
題がある。従って、従来提案されている羽毛布団は、実
用性の点では不満足なものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の羽毛
布団に見られる前記問題を解決し、十分な通気性と風合
いを保持し、同時に軽量でかつ防水性にすぐれ、さら
に、羽毛のカバーからの抜落ちのない羽毛布団を提供す
ることをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明によれば、平均細孔直径が0.1
〜20μmの微細孔を有するとともに、1cc/cm2
/sec以上の通気性を有する厚みが1〜100μmの
多孔質ポリテトラフルオロエチレン樹脂フィルムの少な
くとも片面に布地を部分接着して形成した積層シートを
素材とした袋内に羽毛を充填したものからなり、該フィ
ルムと布地との接着面積比が3〜30%の範囲にあるこ
とを特徴とする羽毛布団が提供される。
【0006】本発明で布団カバー素材として用いる多孔
質ポリテトラフルオロエチレン樹脂フィルム(以下、単
にフィルムとも言う)は、平均細孔直径0.1〜20μ
mの微細孔を有するとともに、1cc/cm2/sec
以上、好ましくは、2cc/cm2/sec以上の範囲
の通気性(JIS L 1096 A法)を有するもの
である。また、そのフィルムの空孔率は80〜99%で
あることが好ましく、その厚みは1〜100μm、好ま
しくは3〜50μmであり、その重量は0.1〜22g
/cm2、好ましくは0.1〜6g/cm2である。羽毛
布団の場合、カバー重量が重いとその重量で内部の羽毛
層が潰されてしまい、保温性が損われてしまう。特に、
スモールフェザーやフェザーに対するダウン(羽毛)混
率の高い羽毛層程この現象が顕著である。従って、フィ
ルムはその厚みが薄く、重量の軽いもの程好ましい。
【0007】本発明で用いるフィルムにおいて、その平
均細孔直径が0.1μmより小さくなると、十分な通気
性が得られず、一方、20μmより大きくなると、羽毛
のカバーからの抜落ちが生じるようになる。
【0008】本発明においては、特に、その平均細孔直
径を0.2〜5μmの範囲に規定するのが好ましい。こ
の場合には、日常生活で必要十分な防水性(耐水圧:
0.1kg/cm2以上)が得られるので、液状の飲食
物がかかったり、人体からの排泄物が付着しても、それ
らのフィルム透過が防止され、布団内の羽毛が汚染され
る心配がない。また、ダニの布団内への浸入も防止する
ことができ、衛生的観点からも非常に好ましい。
【0009】本発明で布団カバーの素材として用いる布
地は、通常の羽毛布団のようにダウンプルーフ加工(羽
毛の抜落ち防止加工)が施された綿100%の高密度織
物のような特殊の布地を用いる必要はなく、耐摩耗性の
許容範囲において、できるだけ軽量で、通気性の高い布
地を使用するのが好ましい。本発明においては、合成繊
維で形成した布地を用いることができる。
【0010】本発明で用いる布団カバーは前記したフィ
ルムの少なくとも一方の面に布地を接着剤層を介して部
分接着して形成した積層シートを素材として用い、これ
を袋状に形成したものである。この場合、布地はフィル
ムを保護する作用を示す。フィルムと布地との接着は、
部分接着により行うが、この場合の部分接着には、点状
接着、パターン状接着、線状接着等が包含される。
【0011】フィルムと布地とを部分接着して積層シー
トを得る場合、布団カバーとしての風合い及び通気性に
すぐれたものを得るには、フィルムと布地との接着面積
比は、フィルム面に対して、3〜30%、好ましくは5
〜20%の範囲に規定するのが必要である。フィルムと
布地との積層シートの風合い、通気性及び接着強度は、
接着面積に強く影響され、接着面積比が前記範囲におい
ては良好な風合い(75mm以上、JIS L 109
6 D法)及び通気性を有することが知見された。一
方、接着面積比が前記範囲より小さくなると、風合い及
び通気性は良好であるものの、接着強度の点で不十分に
なることが知見された。本発明の羽毛布団の場合、衣服
等とは異なり、洗濯を行うのが年に1回程度と少ないた
め、さほど強い接着力は要求されないため、前記のよう
な少ない接着面積比でも実用性ある接着強度を示す。
【0012】本発明においてフィルムと布地の接着に用
いる接着剤としては、柔軟性のあるウレタン系の接着剤
が用いられる。
【0013】本発明により形成した袋状の布団カバー内
には、羽毛を充填するが、この場合の羽毛の充填は、布
団カバーが、1cc/cm2/sec以上、好ましく
は、2cc/cm2/sec以上という高い通気性を有
するので、羽毛をエアーとともに吹込むことができるた
め、生産性良く羽毛布団を作ることができる。
【0014】次に、本発明を図面により説明する。図1
は本発明の羽毛布団の1例についての説明断面図であ
る。この図において、1は通気性布地、2はフィルム、
3は羽毛層を示す。
【0015】本発明で布団カバーに用いる積層シートの
性能について、従来の積層シートとの対比において表1
に示す。なお、表1に示した積層シートの具体的構成は
以下の通りである。 (本発明品)細孔直径3μm、空孔率91%、厚み12
μmの多孔質ポリテトラフルオロエチレン樹脂フィルム
(重量:2.4g/m2、通気性:4.7cc/cm2
sec)にナイロン織物を接着面積比15%で接着した
もの。 (従来品A)現在市販の羽毛布団に使用されている生地
で、綿100%の高密度織物にカレンダー加工を施した
もの。 (従来品B)現在市販の雨具用防水透湿性ウェアーとし
て使用されている生地で、平均細孔直径0.2μm、空
孔率80%、厚み30μmの多孔質ポリテトラフルオロ
エチレン樹脂(重量:13.2g/m2、通気性:0.
2cc/cm2/sec)にナイロン織物を50%の接
着面積比で接着したもの。
【0016】
【表1】
【0017】表1に示したデータからわかるように、本
発明品は、従来品Aと比較して、防水性、ダウンプルー
フ性においてすぐれているだけでなく、軽量でかつ通気
性、水蒸気透過性、風合いの点でもすぐれている。本発
明品は、水蒸気透過性が高い点から、就寝時に人体のむ
れ感を軽減させる効果にすぐれていることがわかる。
【0018】従来の羽毛布団のカバー用生地として使用
されてきた従来品Aでは、ダウンプルーフ性を高めるた
めにカレンダー加工しているため、その通気性は、通
常、1〜3cc/cm2/secの範囲にならざるを得
ず、かつ風合いもある程度損わざるを得なかった。つま
り、従来品Aでは、ダウンプルーフ性との兼ね合いで、
通気性、透湿性及び風合いを高めることができなかっ
た。これに対し、本発明品は、それらの特性の全てを満
足する。
【0019】従来品Bは、防水性の点ではすぐれている
ものの、通気性、透湿性、風合いの点で劣り、特に適気
性と風合いの点から、実用性ある羽毛布団のカバー用生
地として使用し得るものではなかった。
【0020】
【発明の効果】本発明の羽毛布団は、そのカバー用生地
として、特定の多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィ
ルム面に布地を部分接着して形成した積層シートを用い
たことから、軽量で風合いが良く、かつ通気性、透湿性
及びダウンプルーフ性にすぐれたものであり、高い実用
性を有している。しかも、本発明の羽毛布団は、そのカ
バー用生地が高い通気性を有することから、羽毛のカバ
ー袋内に対する充填を、エアーに同伴させて吹込むこと
が可能になり、生産性良く製造することができる。さら
に、布団を折りたたんで収納する際に、布団内の空気が
容易に逃散するので、その布団の収納性の点でもすぐれ
ている上、折りたたんだ布団を広げる際には、布団内に
容易に空気が入るので、元の形状に容易に復元させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の羽毛布団の1例についての説明断面図
である。
【符号の説明】
1 通気性布地 2 多孔質ポリテトラフルオロエチレン樹脂フィルム 3 羽毛層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均細孔直径が0.1〜20μmの微細
    孔を有するとともに、1cc/cm2/sec以上の通
    気性を有する厚みが1〜100μmの多孔質ポリテトラ
    フルオロエチレン樹脂フィルムの少なくとも片面に布地
    を部分接着して形成した積層シートを素材とした袋内に
    羽毛を充填したものからなり、該フィルムと布地との接
    着面積比が3〜30%の範囲にあることを特徴とする羽
    毛布団。
  2. 【請求項2】 フィルムの平均細孔直径が0.2〜5μ
    m、フィルムの厚みが3〜50μm、フィルムの水蒸気
    透過量が100000g/m2/24hr以上である請
    求項1の羽毛布団。
JP14998292A 1991-11-07 1992-05-18 羽毛布団 Pending JPH05176832A (ja)

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JP14998292A JPH05176832A (ja) 1991-11-07 1992-05-18 羽毛布団

Applications Claiming Priority (3)

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JP31990191 1991-11-07
JP3-319901 1991-11-07
JP14998292A JPH05176832A (ja) 1991-11-07 1992-05-18 羽毛布団

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Family Applications (1)

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Cited By (5)

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020205

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040714