JPH0517535U - 電磁誘導式導電率計 - Google Patents
電磁誘導式導電率計Info
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- JPH0517535U JPH0517535U JP7227191U JP7227191U JPH0517535U JP H0517535 U JPH0517535 U JP H0517535U JP 7227191 U JP7227191 U JP 7227191U JP 7227191 U JP7227191 U JP 7227191U JP H0517535 U JPH0517535 U JP H0517535U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】検出部を構成する樹脂製ケースにひび割れなど
が生じて被検液が樹脂製ケース内に浸入した場合、これ
を早期に検出できるようにした電磁誘導式導電率計を提
供すること。 【構成】励磁変圧器17や検出変圧器18の外表面に親水性
絶縁紙24を介して多孔性導電シートよりなる電極25を設
け、この電極25と変圧器17, 18との間の電気的導通の有
無に基づいて樹脂製ケース1内への被検液の浸入を検出
するようにしている。
が生じて被検液が樹脂製ケース内に浸入した場合、これ
を早期に検出できるようにした電磁誘導式導電率計を提
供すること。 【構成】励磁変圧器17や検出変圧器18の外表面に親水性
絶縁紙24を介して多孔性導電シートよりなる電極25を設
け、この電極25と変圧器17, 18との間の電気的導通の有
無に基づいて樹脂製ケース1内への被検液の浸入を検出
するようにしている。
Description
【0001】
本考案は、電磁誘導電流を利用して溶液など被検液の導電率を測定する電磁誘 導式導電率計に関する。
【0002】
上記電磁誘導式導電率計の一つに、樹脂製ケース内に、この樹脂製ケースを貫 通するように形成された被検液流路と鎖交する環状の励磁変圧器と検出変圧器と からなる変圧器部を密閉状態に配置した検出部を、パイプラインなどの途中に設 けることにより、パイプライン内を流れる被検液としての液体の導電率を測定す るものがある。
【0003】
ところで、前記樹脂製ケースは、硬質塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリフッ 化ビニリデンあるいはテフロン(商品名)などのように電気絶縁性および耐腐食 性に優れた樹脂が用いて形成される。しかしながら、樹脂製ケースの厚みは均一 ではなく、被検液と接触する変圧器部は比較的肉薄であり、このような部分と比 較的肉厚の部分とを溶接した場合、歪が生じ、このような部分が被検液に長期間 接触していると、被検液の温度変化などにより、樹脂製ケースが破損したり、ひ び割れが生じたりするなどして、樹脂製ケース内部に被検液が浸入して、変圧器 部のコイルが腐食されてしまう。
【0004】 しかしながら、従来の電磁誘導式導電率計においては、この被検液の樹脂製ケ ース内部への浸入に対し、なんら策を講じていなかったので、コイルが短絡を生 ずるまでその異常の検出ができなかった。
【0005】 そして、前記被検液の樹脂製ケース内部への浸入は、次のような不都合を招来 する。すなわち、測定値に誤差が生ずると共に、被検液が例えばHF(フッ酸) などのように腐食性がきわめて強い液体である場合、コイルを収容した金属製の 変圧器ケースや、コイルなどを腐食すると共に、樹脂製ケース外に流出して、H Fが鉄、亜鉛、クローム、コバルトなどの金属イオンによって汚損されてしまう ことになる。
【0006】 本考案は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的とするところは、 検出部を構成する樹脂製ケースにひび割れなどが生じて被検液が樹脂製ケース内 に浸入した場合、これを早期に検出できるようにした電磁誘導式導電率計を提供 することにある。
【0007】
上記目的を達成するため、本考案に係る電磁誘導式導電率計は、変圧器部の外 表面に親水性絶縁紙を介して多孔性導電シートよりなる電極を設け、この電極と 変圧器部との間の電気的導通の有無に基づいて樹脂製ケース内への被検液の浸入 を検出するようにしている。
【0008】
樹脂製ケースにひび割れなどが生じてないときは、被検液は樹脂製ケース内に 浸入できない。従って、電極と変圧器部との間に電気的導通が生ずることはない 。一方、樹脂製ケースにひび割れなどが生じると、被検液はひび割れを伝って樹 脂製ケース内に浸入し、多孔性導電シート状の電極を通過して親水性絶縁紙を湿 らせる。これによって、電極と変圧器部との間が僅かながら導通する。従って、 電極と変圧器部との間に流れる電流値または電極と変圧器部との間の抵抗値をモ ニターすることにより、被検液が樹脂製ケース内に浸入した場合、これを早期に 検出できる。
【0009】
以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明する。
【0010】 図1〜図4は、本考案の一実施例を示す。先ず、図1〜図3は、本考案に係る 電磁誘導式導電率計の検出部Aの一例を示し、この検出部Aは次のように構成さ れている。すなわち、1は結合分離自在な2つのブロック状のケース部材2,3 よりなる樹脂製ケースで、これらのケース部材2,3は、何れも硬質塩化ビニル 、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、テフロン(商品名)などの電気絶縁 性および耐腐食性に優れた樹脂よりなる。4はケース部材2,3を互いに固定す るビス、5はケース2に設けられた例えば凹部とケース3に設けられた凸部との 嵌合部である。
【0011】 前記ケース部材2,3の円形中央部には、開口6,7をそれぞれ有する貫通孔 8,9が形成され、これらの貫通孔8,9は、前記一体化の状態で互いに直線状 に連通する被検液流路10を形成する。また、ケース部材2,3の外周部には、一 体化の状態でコの字形に構成されると共に、被検液流路10と開口6,7近傍にお いて連通する外周流路11が2本設けられている。12はケース部材2,3間に介装 されるシール部材、13はケース部材2,3にそれぞれ設けられる継手用突出部で 、例えば継手用突出部13を介して被検液が流れるパイプラインの途中に検出部A を接続することができる。
【0012】 14は前述のように構成された樹脂製ケース1の例えばケース部材3に形成され た収容空間内に収容される変圧器部で、金属製のケース15, 16内にそれぞれ収容 された環状の鉄心にコイルを巻き付けてなる環状の励磁変圧器17, 検出変圧器18 が、被検液流路10と鎖交するように設けられている。19, 20は励磁変圧器17, 検 出変圧器18にそれぞれ接続されるリード線で、これらのリード線19, 20は、細孔 21, 22を通ってそれぞれ図外の電源を備えた電磁誘導式導電率計本体に接続され ている。
【0013】 23は温度センサで、そのセンサ部を被検液流路10に臨ませた状態でケース部材 3に設けられている。これにより、被検液の温度を測定し、その温度変化に対す る補正演算を行うことによって高精度な導電率測定が可能であるが、被検液が恒 温槽などによって一定温度に保たれている場合には特に設ける必要性はない。こ こまでの構成は、従来の電磁誘導式導電率計と変わるところがない。
【0014】 本考案の特徴的な構成は、変圧器部14の外表面に、帯状の親水性絶縁紙24を介 して多孔性導電シートよりなる電極25を設け、この電極25と変圧器部14との間の 電気的導通の有無に基づいて樹脂製ケース1内への被検液の浸入を検出するよう にした点である。
【0015】 すなわち、この実施例においては、図4にも示すように、前記励磁変圧器17お よび検出変圧器18の側部外周に、親水性絶縁紙24を密着して巻設し、さらに、こ の親水性絶縁紙24の外側からこれに密着するように多孔性導電シートよりなる帯 状の電極25を巻設している。この電極25は、余り厚くなくてもよく、例えば薄い 金属箔、カーボン入りの繊維からなるもの、またはカーボン入りの導電性フィル ムなど薄いシートで形成することができるが、耐薬品性の優れたものを用いるの がよい。また、親水性絶縁紙24は、電極25と変圧器17, 18との絶縁を維持できる 程度の厚みがあればよい。26は電極25に接続されたリード線、27は例えば検出変 圧器18に接続されたリード線で、これらのリード線26, 27は、前記電磁誘導式導 電率計本体に接続されている。
【0016】 上記構成の検出部Aを用いて被検液の導電率の測定を行う場合、例えば継手用 突出部13を介して図外のパイプラインの途中に検出部Aを接続する。パイプライ ンを流れる被検液が開口7から被検液流路10内に流入する。この被検液は、被検 液流路10および外周流路11とに分流して、励磁変圧器17および検出変圧器18の中 心部および外周部を流れる。これによって、被検液中の電解質の導電率に応じた 誘導電流が励磁変圧器17から被検液中に発生し、この電流を検出変圧器18によっ て検出することにより、被検液の導電率が測定される。その後、被検液流路10お よび外周流路11を流れた被検液は、再び合流して開口6を経て被検液流路10から 出ていく。
【0017】 そして、樹脂製ケース1にひび割れなどが生じてないときには、被検液は樹脂 製ケース1内に浸入することがない。従って、電極25と変圧器部14との間に電気 的導通が生ずることはない。一方、樹脂製ケース1にひび割れなどが生じると、 被検液はひび割れを伝って樹脂製ケース1内に浸入し、多孔性導電シート状の電 極25を通過して親水性絶縁紙24を湿らせる。これによって、電極25と変圧器部14 との間が僅かながら導通する。従って、電極25と変圧器部14との間にある大きさ 以上の電流が流れたとき、警報を発するようにすれば、被検液が樹脂製ケース1 内に浸入したことを早期に検出できる。
【0018】 図4に示す実施例では、電極25を変圧器部14の側部全体を覆うように設けてい るが、樹脂製ケース1の機械的強度が弱い、溶接部や肉薄部を重点的に選定して 設けてもよい。
【0019】 図5は、本考案の他の実施例を示し、この実施例においては、変圧器部14の底 面外部に、円板状の親水性絶縁紙28を介して円板状の電極29を設けている。
【0020】
以上説明したように、本考案によれば、検出部を構成する樹脂製ケースにひび 割れなどが生じて被検液が樹脂製ケース内に浸入した場合、これを早期に検出で きる。従って、常に安定した状態で測定を行うことができると共に、被検液の浸 入による、例えばコイルなどの損傷や被検液である液体の汚損などを未然に防止 することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電磁誘導式導電率計の検出部の一
例を示す平面図である。
例を示す平面図である。
【図2】図1におけるX−X線断面図である。
【図3】図1におけるY−Y線断面図である。
【図4】電極の装着状態を示す斜視図である。
【図5】他の実施例に係る電極の装着状態を示す斜視図
である。
である。
A…検出部、1…樹脂製ケース、10…被検液流路、14…
変圧器部、17…励磁変圧器、18…検出変圧器、24, 28…
親水性絶縁紙、25, 29…電極。
変圧器部、17…励磁変圧器、18…検出変圧器、24, 28…
親水性絶縁紙、25, 29…電極。
Claims (1)
- 【請求項1】 樹脂製ケース内に、この樹脂製ケースを
貫通するように形成された被検液流路と鎖交する環状の
励磁変圧器と検出変圧器とからなる変圧器部を密閉状態
に配置した検出部を備えた電磁誘導式導電率計におい
て、前記変圧器部の外表面に親水性絶縁紙を介して多孔
性導電シートよりなる電極を設け、この電極と変圧器部
との間の電気的導通の有無に基づいて樹脂製ケース内へ
の被検液の浸入を検出するようにしたことを特徴とする
電磁誘導式導電率計。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7227191U JPH0517535U (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 電磁誘導式導電率計 |
US07/928,987 US5361030A (en) | 1990-10-22 | 1992-08-12 | Leak detector for electro-magnetic induction-type conductivity meter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7227191U JPH0517535U (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 電磁誘導式導電率計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517535U true JPH0517535U (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=13484454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7227191U Pending JPH0517535U (ja) | 1990-10-22 | 1991-08-14 | 電磁誘導式導電率計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0517535U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022014450A1 (ja) | 2020-07-17 | 2022-01-20 | Smc株式会社 | チラー |
-
1991
- 1991-08-14 JP JP7227191U patent/JPH0517535U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022014450A1 (ja) | 2020-07-17 | 2022-01-20 | Smc株式会社 | チラー |
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