JP2000131258A - 汚損検出センサ - Google Patents

汚損検出センサ

Info

Publication number
JP2000131258A
JP2000131258A JP10305577A JP30557798A JP2000131258A JP 2000131258 A JP2000131258 A JP 2000131258A JP 10305577 A JP10305577 A JP 10305577A JP 30557798 A JP30557798 A JP 30557798A JP 2000131258 A JP2000131258 A JP 2000131258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulator
fouling
sensor
contamination
degree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10305577A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideto Oki
秀人 大木
Hirokazu Takei
弘和 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP10305577A priority Critical patent/JP2000131258A/ja
Publication of JP2000131258A publication Critical patent/JP2000131258A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Insulators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 碍子などの絶縁物の汚損度検出センサを、小
型化し、電源を不要とする。 【解決手段】 汚損検出用絶縁物4と、イオン化傾向の
異なる2種の金属とその間に介在する絶縁物とからなる
少なくとも1組のセル9と、汚損検出用絶縁物の表面に
セルの起電圧を印加する導体8と、導体に流れる電流を
測定する変流器7とからセンサ1を構成する。センサ
は、汚損を検出しようとする絶縁物と同一環境に置か
れ、同程度に汚損が進行する。絶縁物の湿潤と同時にセ
ルも湿潤し、2種の金属間に起電圧が生じる。この起電
圧は汚損検知用絶縁物に印加され、その表面に漏れ電流
が流れる。この漏れ電流は絶縁物の汚損の程度に対応す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送変電機器に使用
する碍子などの絶縁物の表面の汚損度を検出するセンサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】屋外に設置された送変電機器に使用され
る碍子類は、塩分などの付着により表面が汚損される。
碍子表面が汚損された状態で、降雨により、又は、気温
の変化などにより碍子の表面に結露が生じると、碍子表
面が導電性を有することとなり、絶縁性能が低下する。
したがって、碍子の汚損度を検出して監視をする必要が
ある。
【0003】従来の汚損度検出方法としては、露点式汚
損検出器と、SB(Steam Bowl)式碍子汚損検出装置な
どがある。前者は、汚損度を検出しようとする実碍子と
同一形状のパイロット碍子に電子冷却素子を組み入れ
る。汚損度を検出するときに、電子冷却素子によりパイ
ロット碍子を露点温度以下に冷却して碍子表面に空気中
の水分を集める。すると、パイロット碍子に付着してい
る汚損物が強制的に湿潤されて導電性を有することとな
る。この状態で、碍子に測定電圧を印加して、漏れ抵抗
を測定する。
【0004】後者は、実碍子と同一形状のパイロット碍
子の下部に蒸発皿を配置し、蒸発皿より発生する蒸気に
より碍子の下面を強制的に湿潤させる。この状態で、碍
子の下面に測定電圧を印加して、漏れ抵抗を測定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の各碍子汚損
度検出方法においては、装置が大型であり、かつ、漏れ
抵抗を測定するための電源を別途設ける必要がある。本
発明は、絶縁物の汚損度検出センサを、小型化し、電源
を不要とすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものである。本発明は、汚損検出用
絶縁物と、イオン化傾向の異なる2種の金属とその間に
介在する絶縁物とからなる少なくとも1組のセルと、汚
損検出用絶縁物の表面にセルの起電圧を印加する導体
と、この導体に流れる電流を測定する変流器とから汚損
検出センサを構成する。
【0007】本発明の汚損検出センサは、汚損を検出し
ようとする碍子などの絶縁物と同一環境に置かれる。し
たがって、汚損検出センサの汚損検出用絶縁物の表面
は、汚損度を検出しようとする絶縁物と同程度に汚損が
進行する。結露又は降雨により絶縁物の表面が湿潤する
と、同様にセルの絶縁物の表面も湿潤し、水分を介在し
て2種の金属間に酸化還元反応により起電圧が生じる。
この起電圧は、導体を介在して汚損検知用絶縁物に印加
され、表面に漏れ電流が流れる。この漏れ電流は碍子な
どの汚損の程度に対応するので、漏れ電流を変流器によ
り測定することにより、碍子などの汚損の程度を検出す
ることができる。
【0008】本発明によれば、セルの起電圧を利用する
ので、外部電源を必要としない。また、簡単な構造であ
るので、センサ全体を小型化することができる。本発明
の汚損検出センサは、汚損検出用絶縁物と金属とその間
に介在する絶縁物とを一体に積層し、導体が2種の金属
と絶縁物とを連結固定する部材を兼ねるようにすること
ができる。本例によれば、汚損検出センサを一体化する
ことにより、小型化ができ、かつ、取り扱いが容易にな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図を用
いて説明する。図1は、汚損検出センサ(以下、「セン
サ」と略称する。)の斜視図、図2は、センサの縦断面
図、図3は、図2におけるセルの原理を説明する図、図
4は、センサの等価回路図である。
【0010】センサ1は、基台2の上に、セルブロック
3、汚損検出用絶縁物4、電極5、カバー6を積み重ね
て構成される。セルブロック3は、複数(n個)のセル
9を積層して構成される。汚損検出用絶縁物4の内部
に、変流器7が配置される。変流器7の構成は後述す
る。基台2と汚損検出用絶縁物4とカバー6は、エポキ
シ樹脂などの絶縁物により構成される。その他の部材の
材料については後述する。図2に示すように、セルブロ
ック3、汚損検出用絶縁物4、電極5は、連結パイプ8
により一体に連結される。この連結構造の詳細について
も後述する。
【0011】図3は、セル9の原理を説明する図であ
る。セル9は、イオン化傾向の異なる2種類の金属1
0,11とその間に挟まれた絶縁物12とから構成され
る。金属10,11は、例えば、正極をAg、負極をZ
nにより構成する。絶縁物12の表面に塩分などが付着
し、それが湿潤すると、水分を介在して両金属10,1
1間に酸化還元反応が生じ、起電圧が生じる。図示の例
では、セル9をn個直列に接続して起電圧を増大化して
いる。
【0012】各金属10,11、絶縁物12、汚損検出
用絶縁物4、電極5は、中心に貫通孔を有する円盤状に
形成される。各部材の貫通孔に連結パイプ8が通され、
各部材が締めつけ固定される。各部材間から、水分が内
部に侵入することを防止するため、各部材の下面にOリ
ング13が配置される。最下段のセンサ9の金属11
は、基台2に取り付けるために、他の金属より大型に形
成されている。セルブロック3と、カバー6及び基台2
との取り付け構造としては任意のものを採用することが
できる。
【0013】汚損検出用絶縁物4を挟んで配置される電
極5とセル9の最上端の金属10は、同一の金属材料で
構成される。したがって、電極5と金属10の間には起
電圧は生じない。連結パイプ8は、パイプ状の導体によ
り構成され、両端にネジが形成され、中間部分は絶縁物
により被覆される。なお、絶縁物で被覆する代わりに、
絶縁筒を外側に被せることもできる。連結パイプ8の両
端において、ナットにより各部材が締めつけ固定され
る。このとき、連結パイプ8は上端で電極5と電気的に
接触し、下端でセル9の下端の金属11と電気的に接触
する。また、中間部分に絶縁物が存在するため、連結パ
イプ8とセル9とは、中間部では電気的に接触をしな
い。
【0014】変流器7は、汚損検出用絶縁物4の内側
で、連結パイプ8を巻くように配置される。変流器7
は、汚損検出用絶縁物4と一体的にモールドして形成す
ることができる。変流器7の2次側は、連結パイプ8に
沿って配置したリード線14により、基台2の下部から
引き出される。次に、センサ1の作用を説明する。
【0015】センサ1は、汚損度を検出しようとする実
碍子の近傍に、基台2により取り付けられる。これによ
り、センサ1の汚損検出用絶縁物4の表面は、実碍子の
表面と同程度に、塩分などにより汚損される。結露、降
雨などにより実碍子の表面が湿潤すると、汚損検出用絶
縁物4の表面も同様に湿潤する。各セル9においては、
絶縁物12の表面に存在する水分により、両金属10,
11間に起電圧が生じる。
【0016】この起電圧は、n倍(nはセルの個数)さ
れて、連結パイプ8と電極5を通して、汚損検出用絶縁
物4に印加される。この起電圧により、湿潤した汚損検
出用絶縁物4の表面に漏れ電流が流れる。この漏れ電流
は、連結パイプ8にも流れるので、変流器7の2次側に
漏れ電流に比例する電流が流れる。リード線14に電流
計などを接続して漏れ電流の値を読み取ることにより、
碍子の汚損度を測定することができる。
【0017】本例によれば、センサ1は、全ての構成部
品が一体化され、取り扱いが容易で、小型なものとなっ
ている。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、絶縁物の汚損度検出セ
ンサを、小型化し、外部電源を不要とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した汚損検出センサの斜視図。
【図2】図1の汚損検出センサの縦断面図。
【図3】図1の汚損検出センサにおけるセルの原理を説
明する図。
【図4】図1の汚損検出センサの等価回路図。
【符号の説明】
1…汚損検出センサ 2…基台 3…セルブロック 4…汚損検出用絶縁物 5…電極 6…カバー 7…変流器 8…連結パイプ 9…セル 10,11…金属 12…絶縁物 13…Oリング 14…リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G060 AA09 AE07 AF02 AF07 AG08 AG11 EA06 EB04 EB07 HA01 KA09 5G331 AA00 BC09 DA02 EA07 EB18 FB18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚損検出用絶縁物と、 イオン化傾向の異なる2種の金属とその間に介在する絶
    縁物とからなる少なくとも1組のセルと、 前記汚損検出用絶縁物の表面に前記セルの起電圧を印加
    する導体と、 この導体に流れる電流を測定する変流器と、 を具備することを特徴とする汚損検出センサ。
  2. 【請求項2】 前記汚損検出用絶縁物と、前記セルの金
    属と絶縁物とが一体に積層され、前記導体が前記積層さ
    れたものを連結固定する、請求項1に記載の汚損検出セ
    ンサ。
JP10305577A 1998-10-27 1998-10-27 汚損検出センサ Pending JP2000131258A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305577A JP2000131258A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 汚損検出センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305577A JP2000131258A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 汚損検出センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000131258A true JP2000131258A (ja) 2000-05-12

Family

ID=17946827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10305577A Pending JP2000131258A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 汚損検出センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000131258A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013102045A1 (en) * 2011-12-28 2013-07-04 Electric Power Research Institute, Inc. Leakage current sensor for post-type insulator
US9261549B2 (en) 2011-12-28 2016-02-16 Electric Power Research Institute, Inc. Leakage current sensor for suspension type insulator
US9535105B2 (en) 2013-12-12 2017-01-03 Electric Power Research Institute, Inc. Apparatus and method for measuring leakage currents on porcelain and glass insulator disc strings
US9866064B2 (en) 2012-09-10 2018-01-09 Electric Power Research Institute, Inc. Apparatus and method for monitoring substation disconnects and transmission line switches
US9970759B2 (en) 2014-09-02 2018-05-15 Electric Power Research Institute, Inc. Sensor and method for identifying downed power transmission conductors and structures

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013102045A1 (en) * 2011-12-28 2013-07-04 Electric Power Research Institute, Inc. Leakage current sensor for post-type insulator
US9261549B2 (en) 2011-12-28 2016-02-16 Electric Power Research Institute, Inc. Leakage current sensor for suspension type insulator
US9903899B2 (en) 2011-12-28 2018-02-27 Electric Power Research Institute, Inc. Leakage current sensor for post type insulator
US9866064B2 (en) 2012-09-10 2018-01-09 Electric Power Research Institute, Inc. Apparatus and method for monitoring substation disconnects and transmission line switches
US9535105B2 (en) 2013-12-12 2017-01-03 Electric Power Research Institute, Inc. Apparatus and method for measuring leakage currents on porcelain and glass insulator disc strings
US9970759B2 (en) 2014-09-02 2018-05-15 Electric Power Research Institute, Inc. Sensor and method for identifying downed power transmission conductors and structures

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9423366B2 (en) Corrosion sensors
JP6448007B2 (ja) 高速応答・高感度乾湿応答センサー
CA1160687A (en) Conductivity cell
JPS5991371A (ja) 電流センサ
Willekers et al. Thick film thermometers with predictable RT characteristics and very low magnetoresistance below 1 K
CN109612920B (zh) 一种金属构件大气腐蚀监测方法
JP2000131258A (ja) 汚損検出センサ
US5508624A (en) Method for measuring degradation level of transformer insulating oil in use, and apparatus for carrying out the method
JP2001215203A (ja) 電気伝導度測定装置、土壌導電率測定方法及び土壌溶液導電率測定装置
JP3769119B2 (ja) 体積抵抗率計とこれを含んだ液体純度監視装置並びに液体の抵抗率の測定方法とこれを用いた液体の純度監視方法
CN110231364A (zh) 一种在线检测露点腐蚀探针装置
JP4224704B2 (ja) 腐食度センサー、その製造方法、及び測定システム
JP2009229373A (ja) 電子伝導性の評価治具
GB2273990A (en) Surface resistivity measurements
CN209264821U (zh) 一种便携式绝缘材料表面电导率测量装置
RU2748862C2 (ru) Система мониторинга герметичности гидроизоляционного слоя кровли
Stover Aluminum oxide humidity element for radiosonde weather measuring use
KR101426913B1 (ko) 배터리 셀전압 센서
JP2000121603A (ja) 結露センサ
RU1805367C (ru) Конденсационный гигрометр
CN117665400B (zh) 一种基于温度检测的开关触点接触电阻在线检测系统及方法
SU1711057A1 (ru) Первичный преобразователь гигрометра точки росы
JP3067922B2 (ja) 汚損検出センサ
JPH064305Y2 (ja) 小型水圧センサ
JPS5812129Y2 (ja) 露点検出素子