JPH0517515Y2 - - Google Patents

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JPH0517515Y2
JPH0517515Y2 JP1987042563U JP4256387U JPH0517515Y2 JP H0517515 Y2 JPH0517515 Y2 JP H0517515Y2 JP 1987042563 U JP1987042563 U JP 1987042563U JP 4256387 U JP4256387 U JP 4256387U JP H0517515 Y2 JPH0517515 Y2 JP H0517515Y2
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valve
fuel
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opening
passage
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  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ガソリン自動車等における燃料タン
クの燃料流出防止弁に関する。
[従来の技術] 液体燃料による自動車等の燃料タンクには従来
からタンク内で発生する燃料蒸気を抜き取るた
め、及び燃料を使用した後空気をタンク内に補充
するための通路が設けてある。
この通路は常時は発生する蒸気を抜き取るため
と空気を補充するため開放した状態におかれる
が、タンク内に燃料が満たされるとこの通路から
溢れ出す危険があり、また、車体が大きく傾いた
り、事故によつて転倒したりすると同じくこの通
路を通して燃料が漏れ出す危険がある。
そこで、従来上述の様な場合を想定して異常時
に燃料の漏れ出しを防止するため通路には燃料流
出防止弁を装置しているのが普通になつている。
従来提案されている流出防止弁には例えば実公
昭60−39480号公報や実開昭60−159879号、同60
−159880号公報等に記載のものが知られている。
これらの流出防止弁は通路を閉じる弁体の重量
とこの弁体を閉じる方向に付勢するバネの反発力
との均衡の上に成立させたもの、或は弁体と移動
重錘を組合せて燃料タンクの傾きを移動重錘で検
出し、この重錘の移動に伴わせて弁体を通路の開
口部に押圧密着させて閉塞するものとなつてい
る。
上記前者のバネによるものは弁体の重量とバネ
力の均衡するところに正常な作動が求められてい
ることからバネ力に変化を生ずると直ちに非正常
作動となつて正常に機能しなくなる問題があり、
また後者の重錘移動型の防止弁は狭い間隙内にお
ける移動に加え、移動する重錘が弁体とケースと
の間に挟まるなどして移動が拘束される危険があ
り正常な機能が妨げられる問題があつた。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は上述した様な問題点、即ちバネ力に全
面依存することによつて非正常作動する問題、或
は重錘の移動による挟み込みによつて生ずる移動
不能等の問題点に鑑み、これを解消すべく研究開
発されたもので、その目的とするところはバネ力
の変化等部品材料の差に影響されることなく、ま
た作動状況の変化によつて不作動状態に陥いるこ
とのない常時安定した作動が得られ、しかも車体
の傾き、転倒など異常時には迅速に作動して閉弁
し燃料の流出を防止すると共に、異常状態解除に
当つては直ちに原状を回復することができる改良
された燃料流出防止弁を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は上述の目的に基づきなされたもので、
その特徴とするところは燃料タンクの上板内面に
吊設状に固定され、上面板部の中央部に燃料蒸気
の通路を開口せしめるケースと、ケース内に上下
動自由に収められ、上面中央部に上記通路の開口
部に臨む弁突起を立設する倒カツプ状をなす弁体
と、ケースの底板中央部より植立される垂直支軸
と、該垂直支軸に揺動自由に支持され上部に上記
弁体を載置し下からこれを支える釣り鐘形の振り
子体とからなる燃料タンクの燃料流出防止弁にあ
る。
[作用] 上述構成に係る本考案流出防止弁は垂直支軸が
垂直姿勢をとる平常時には振り子体の平均が保た
れ弁体の弁突起が前記通路の開口部から離れるこ
とで燃料タンク内部と通路とが連通し、燃料蒸気
の吐出、空気の補充が果される。そして、車体の
傾きによつてケースが傾いたときには垂直支軸に
よつて支持された振り子体が傾き方向揺動してこ
れに載置した弁体を押上げ弁突起を通路の開口部
に押当てこれを閉塞し、また車体が転倒したとき
にはケース上板の開口部が弁体の下になり、弁体
がその自重と振り子体の重量を受けて上板に乗り
かゝり弁突起を上記開口部に押当ることによつて
これを閉塞することになる。そして更に燃料タン
ク内に燃料が満たされケース内に流入するに至つ
たときにはカツプ形をなす弁体が浮力を生じてケ
ース内を上昇し、その弁突起を開口部に押当て自
動的に通路を閉塞し、燃料の流出を阻止すること
になる。この一方、本考案流出防止弁は傾き或は
転倒が回復し、或は燃料の消費等で液面の下降が
あつたとき、弁体をその自重で下降させ、通路の
開口部を押圧した弁突起を離して自動的に開放す
ることになる。
次に、本考案の燃料流出防止弁を図示する実施
例につき説明し、その特徴とするところを明らか
にする。
[実施例] 図面第1図は拡大中央縦断正面図で、第2図は
分解斜視図、第3〜5図は作動を説明する要部を
断面とした説明図である。図面において1はケー
スで、2はケース内部に収められる弁体、3はこ
の弁体を支える振り子体、4は振り子体のバラン
スを保つ重錘であり、5は振り子体を支える垂直
支軸である。
ケース1は上面板部6の周縁を外に延長させて
取付鍔7としており、この取付鍔を介して図示し
ない燃料タンクの上板に取付けられるようにして
ある。そして、この上面板部6の下面から円筒形
の胴8を垂下し、その下端開口部に底板9となる
キヤツプを嵌合して内部を塞いでおり、上面板部
6の中央部には通路10に連通する開口部11を
開設してある。
弁体2は倒カツプ形をなし、その上面中央部に
は上記開口部11に向けて突出する弁突起12が
設けてある。
一方、振り子体3は釣り鐘形に形成してあり、
中央の凹部内に垂直支軸5の上端を当接してこの
支軸を支点に揺動自由に支持させてある。
この振り子体は合成樹脂を素材に形成してあ
り、前記重錘4をこの振り子体の下端に取付け水
平に均衡させてある。
尚、ここでは振り子体の下端周縁部から環状の
係止部13を垂設し、下から環状に形成した重錘
4を抱えたキヤツプ14を嵌め付け係止部13に
掛止めることによつて重錘を一体のものとして水
平に均衡させてあるが、振り子体の下端に金属重
錘をインサートして一体化し、或は振り子体を金
属素材で成形して自重で均衡させるようにしても
よい。
垂直支軸5は前記底板9の上面中央部から垂直
に起立し、その上端で振り子体3を支えると共
に、この振り子体3の上から被せるように弁体2
を載置することによつてこの両者を重り状態で支
持し、弁体の上部に設けた弁突起12を通路10
の開口部11に臨ませている。
尚、キヤツプ状をなした底板9には燃料タンク
内部を連通する透孔15を複数個開設し、この透
孔を通してタンクの蒸発燃料を通路10に導くよ
うにしてある。そして、ここではケース1の胴部
内周面に沿つて縦方向に複数の突条16を突設
し、ケース内部に収まる弁体2の周囲を囲み、ケ
ースの中央部に位置させると共に、この突条を案
内に弁体が上下動するようにしてあり、且つ突条
間の空隙を通して前記透孔15と通路10とが繋
がるようにしてある。
ところで、図に示した本考案流出防止弁は第2
図の分解図において明らかにしたように、各部の
成形と組立を手際よくするため個々の部分を独立
に成形し、その各々を相互に組合せられるように
してある。
即ち、円筒形の胴8を備えたケース1と弁体2
と、振り子体3、振り子体3に組込まれる重錘4
とこれを止めるキヤツプ14、それに垂直支軸5
を一体に備えたキヤツプ状の底板9を個別に成形
し、これらにつき先ずケース1に弁体2を収め、
次に重錘4を嵌めたキヤツプ14を組付けた振り
子体3を嵌め入れ、その後垂直支軸5を差し入れ
るようにして胴8の下端に底板9を嵌付けること
によつて本考案の燃料流出防止弁の組立が完成さ
れるようにしてある。
尚、図中17は弁体2の閉弁時燃料タンク内の
圧力が高まつたとき、危険防止のため設けた減圧
通路で、18はバネ19で常時閉塞するよう付勢
された球形弁である。
本考案流出防止弁は上述の如く構成されるもの
で、平常時は垂直の起立する垂直支軸5によつて
支持された振り子体3がその下端の水平に保つこ
とからこれに載置された弁体2は第1図の如く下
降位置にあつて弁突起12を開口部11から離
し、通路10とケース内部、更には燃料タンク内
部とを連通させ燃料タンク内部に発生する蒸気を
自由に放出することができるものとなる。
この状態において給油等によつてタンク内に燃
料が満たされ、これが前記透孔15を通してケー
ス内に入り込むと、第3図に示したように液面の
上昇により弁体2が燃料中に埋没するため、その
中空部にたまつた空気の浮力作用によつて弁体が
浮上し弁突起12を開口部11に押付けこれを閉
塞することになる。
また一方、第4図に示した様に車体の傾きによ
つて燃料タンクに固定されたケース1が傾くと、
垂直支軸5に支持された振り子体3が水平姿勢の
保持のためこの傾きに従つて傾き、この結果その
周縁の一部を底板9に対して浮かせることになる
ことから載置した弁体2を押上げ、その弁突起1
2を開口部11に押当てこれを閉塞することにな
る。
また、車体の転倒によつて燃料タンクが反転す
ると、第5図に示した様に弁体2の自重と振り子
体の重量を受けて弁突起12は下になつた通路1
0の開口部11に突入しこれを閉塞して燃料の漏
れを防止することになる。
[考案の効果] 以上実施例につき説明したように、本考案燃料
流出防止弁は、垂直支軸5に支えた振り子体3を
中心に弁体2の開閉動をなすようにしたもので、
平常時、即ち燃料タンク内に満杯に燃料が満たさ
れず、また大きな傾きがない場合には垂直支軸に
支持された振り子体3が水平姿勢を保つことによ
つて弁体が下降し、通路10の開口部11を開放
して燃料タンク内の蒸発燃料を放出することが可
能な状態に保持される。その反面例えば燃料が満
杯に満たされ開口部11に達するおそれが生じた
とき、或は大きな傾き、更には転倒等によつて通
路10の開口部11に燃料が流入する危険を生じ
たときにはこの傾きを振り子体3が検出し、自ら
の揺動で、更には重量によつて弁体を通路の開口
部に押圧し閉塞することから燃料の流出を未然に
防止することができる。
そして、本考案における防止弁は弁体の開閉動
を自重と振り子体の揺動運動を原因にして行うも
のとしたことから構造が簡単であり、製造性に優
れる一方、例えばバネ力を使用する従来例に比較
したとき、経時変化による弾性力低下等の影響を
受けたり、素材の不均一性による反発力の相違か
ら重錘との調整が困難になる等の問題を生ずるこ
とがなく、常に均一な、しかも安定した流出防止
弁を得ることができ極めて実用性に優れる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示したもので第1図
は拡大中央縦断正面図、第2図は分解斜視図、第
3図乃至第5図は作動状態を説明する要部を断面
とした説明図である。 1……ケース、2……弁体、3……振り子体、
5……垂直支軸、6……上面板部、9……底板、
10……通路、11……開口部、12……弁突
起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 燃料タンクの上板内面に吊設状に固定され上面
    板部の中央部に燃料蒸気の通路を開口させるケー
    スと、ケース内に上下動自由に収められ上面中央
    部に上記通路の開口部に臨む弁突起を備える倒カ
    ツプ状をなす弁体と、ケースの底板中央部より植
    立される垂直支軸と、中央の凹部内に上記垂直支
    軸の上端を当接して揺動自由に支持され周縁上部
    に前記倒カツプ状の弁体を載置し下から支える釣
    り鐘形の振り子体とからなる燃料タンクの燃料流
    出防止弁。
JP1987042563U 1987-03-25 1987-03-25 Expired - Lifetime JPH0517515Y2 (ja)

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JPS63150175U JPS63150175U (ja) 1988-10-03
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4719367U (ja) * 1971-01-22 1972-11-04

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JPS4719367U (ja) * 1971-01-22 1972-11-04

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