JPH05175076A - フィルムコンデンサ - Google Patents

フィルムコンデンサ

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JPH05175076A
JPH05175076A JP35492691A JP35492691A JPH05175076A JP H05175076 A JPH05175076 A JP H05175076A JP 35492691 A JP35492691 A JP 35492691A JP 35492691 A JP35492691 A JP 35492691A JP H05175076 A JPH05175076 A JP H05175076A
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film
hard carbon
film capacitor
thickness
electrode foil
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JP35492691A
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Nobuki Mutsukura
信喜 六倉
Hideo Ito
英雄 伊東
Hiroshi Mizutsuki
洋 水月
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Elna Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】良好なる再生音を得るフィルムコンデンサを提
供する。 【構成】電極箔に硬質炭素皮膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基材の表面に硬質炭素皮
膜を形成した電極箔を使用したフィルムコンデンサに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルムコンデンサにおいては、
有機プラスチックフィルムや紙などが誘電体材料として
用いられている。そして、フィルムコンデンサは、例え
ばアルミニウム箔からなる一対の電極箔と、2枚の誘電
体フィルムとを交互に重ねて巻回し、その各々の電極箔
からリード端子を引き出し、樹脂モールド外装すること
によって構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フィルムコンデンサは
そのインピーダンスが小さいことから低周波用コンデン
サとして使用されるほか、音響用コンデンサとしても使
用される。音響用に使用されるフィルムコンデンサはア
ンプ間のカップリング用コンデンサ、負帰還回路の時定
数用コンデンサ、あるいはスピーカネットワーク用コン
デンサとして使用されるが、特に優れた再生音質が得ら
れることが要求される。しかし、従来の音響用として使
用されているフィルムコンデンサは、必ずしも優れた再
生音質が得られているとは言えなかった。
【0004】本発明は優れた音質特性を有した音響用の
フィルムコンデンサを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明者らは種々の実験および検討を行なっ
た結果、電極箔として硬質炭素皮膜を形成した電極箔を
使用すると、優れた再生音を得ることができるフィルム
コンデンサを提供することができることが判明した。
【0006】本発明に係る硬質炭素皮膜とは基材表面に
化学気相法(CVD法)や物理蒸着法(PVD法)によ
り得られる機械的に硬い炭素皮膜を言い、非晶質構造、
硬質炭素皮膜中にダイヤモンド粒子が存在するもの、多
結晶質のダイヤモンド膜状のものなどを含む。
【0007】硬質炭素皮膜の合成法には熱的な原料ガス
の分解と放電プラズマを利用したCVD法と、スパッタ
リング、イオンプレ−ティング、真空蒸着などのPVD
法とがあるが、テ−プに熱衝撃を与えないという点では
放電プラズマCVD法が最も好ましい。
【0008】プラズマCVD法による場合は、電源に直
流電源を使用するDCプラズマCVD法と、電源に高周
波電源を使用するRFプラズマCVD法とがある。原料
ガスにはメタン、エタンなどの炭化水素ガスと、アルコ
−ル、アセトンなどの有機化合物が好適に使用される。
これらのガスは単独に、またはH2 、N2 、He、N
e、Ar、Kr、Xeなどのガスと混合して使用され
る。ガス圧力は10-4Torr〜10Torrの範囲が
好ましい。
【0009】スパッタリング法は、プラズマ中のイオン
種の衝撃によって蒸発した炭素原子が基材に物理的に付
着して膜が形成される方法である。原料には炭素板が用
いられる。ガスとしてはAr、He、Ne、Krなどの
ガスを単独に、またはH2 、N2 、炭化水素ガスなどと
混合して用いられる。ガス圧力は10-4Torr〜10
Torrの範囲が好ましい。
【0010】イオンプレ−ティング法の場合は、炭化水
素ガス、有機化合物あるいは炭素の蒸気を高周波コイル
で放電させてプラズマを作り、そのうちのイオン種を直
流電界で引き付けて基材上に膜を形成する。この場合、
上述の二法と同様にAr、He、Ne、Kr、H2 、N
2 などのガスと混合させるのが好ましい。ガス圧力は1
-4Torr〜10Torrの範囲が好ましい。
【0011】真空蒸着法の場合は、炭素を熱的に蒸着さ
せて基材上に膜を形成する。10-4Torr〜10-7
orrの範囲の高真空領域で蒸着するが、H2 ガスを導
入するのが好ましい。
【0012】このような硬質炭素皮膜はCVD法または
PVD法により、特にはCVD法により基材である電極
箔に付着形成するのが好ましい。この硬質炭素皮膜は電
極箔の表面上に10オングストローム〜100μmの範
囲で付着形成するのが好ましい。より好ましくは50オ
ングストロ−ム〜5000オングストロ−ムの範囲で付
着形成するのがよい。硬質炭素皮膜は電極箔の一方の面
のみに形成してもよいが、両面に形成してもよい。電極
箔は金、銀、銅、アルミニウムなど金属箔やその合金箔
が好ましい。金属の加工性や経済性を考えると、アルミ
ニウム箔やその合金箔が好ましい。電極箔の厚さは5μ
m〜20μmの範囲のものを適宜使用することができ
る。
【0013】有機誘電体フィルムとしては、公知のフィ
ルムが用いられる。例えば、紙、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェ
ニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテル
ケトン(PEEK)、ポリ弗化ビニリデン(PVdF)
あるいはスチレンのグロー放電重合フィルムなどが使用
される。フィルムの厚さは2μm〜50μmの範囲、好
ましくは10μm以下、より好ましくは7μm〜1μm
が用いられる。
【0014】
【実施例】
【0015】<実施例1>厚さが5μmのアルミニウム
電極箔(純度99.3%)の両面にCVD法により膜厚
が80オングストロームの硬質炭素皮膜を形成した。一
方、厚さが4μmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムを用意した。硬質炭素皮膜を形成した一対
の電極箔と、2枚のフィルムとを交互に重ねて巻回し、
フェノール系樹脂にて樹脂モールド外装を施して定格5
0V0.22μFのフィルムコンデンサを製作した。
【0016】<比較例>厚さが4μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルムと厚さが5μmのアル
ミニウム電極箔(純度99.3%)を用意した。一対の
電極箔と、2枚のフィルムとを交互に重ねて巻回し、フ
ェノール系樹脂にて樹脂モールド外装を施して定格50
V0.22μFのフィルムコンデンサを製作した。
【0017】次に、実施例1および比較例のフィルムコ
ンデンサをアンプ間のカップリングコンデンサとして使
用し、これらのコンデンサを取り替えて、CD(コンパ
クトディスク)を試聴した。
【0018】実施例1の試聴結果では、音の全体のバラ
ンスが改善し、楽器の分離が良くなった。
【0019】比較例の試聴結果では、中高域が甲高く、
音像が薄くなり、ノイズ感があった。
【0020】
【発明の効果】上述したように本発明ではフィルムコン
デンサにおいて、電極箔に硬質炭素皮膜を形成したこと
により良好なる再生音を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水月 洋 神奈川県藤沢市辻堂新町2丁目2番1号 エルナ−株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極箔の少なくとも一方の面に硬質炭素皮
    膜を形成したことを特徴とするフィルムコンデンサ。
  2. 【請求項2】硬質炭素皮膜はCVD法またはPVD法に
    より電極箔の表面に形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のフィルムコンデンサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010516171A (ja) * 2007-01-12 2010-05-13 ラトショー、クリフォード、ダブリュー. 低音電子楽器用真空管プリアンプ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59502005A (ja) * 1982-11-08 1984-11-29 ユニバ−サル マヌユフアクチヤリング コ−ポレ−シヨン 集積形放電抵抗器を有するコンデンサとその製造法

Patent Citations (1)

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