JPH05174881A - 電線接続部の防水構造 - Google Patents

電線接続部の防水構造

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JPH05174881A
JPH05174881A JP35471591A JP35471591A JPH05174881A JP H05174881 A JPH05174881 A JP H05174881A JP 35471591 A JP35471591 A JP 35471591A JP 35471591 A JP35471591 A JP 35471591A JP H05174881 A JPH05174881 A JP H05174881A
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JP
Japan
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film
fibrous sheet
adhesive seal
seal layer
plastic film
Prior art date
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Pending
Application number
JP35471591A
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English (en)
Inventor
Shoji Tawara
昌治 田原
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フィルムの内側面に粘着シ−ル層を有する防水
材が内側への折り曲げにより電線接続部上に被覆され、
加圧による粘着シ−ル層の圧縮変形により防水性が付与
される防水構造において、導体接続金具のエッジによる
フィルムの損傷を防止し、しかも、粘着シ−ル材の圧縮
状態をよく保持して優れた防水性を保証できる電線接続
部の防水構造を提供する。 【構成】フィルムの内側面に粘着シ−ル層を有する防水
材が内側への折り曲げにより電線接続部上に被覆され、
加圧による粘着シ−ル層の圧縮変形により防水性が付与
される防水構造において、上記フィルムが繊維質シ−ト
の内側層とプラスチックフィルムの外側層とにより構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電線接続部、特に自動車
用ワイヤ−ハ−ネスの分岐接続部の水密処理に用いる電
線接続部の防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電線接続部の防水は、電線接続部の絶縁
保証、導体の腐食防止上、極めて重要であり、その防水
には、旧来、自己融着性テ−プを巻き付ける方式が用い
られている。しかし、この方式では時間がかかり、特
に、複雑な入隅部位を有する電線分岐接続部に対して
は、その入隅部位を確実に封止し難く、信頼性にも問題
がある。
【0003】このため、近来、絶縁フィルムの片面に粘
着シ−ル層(パテ)を有する防水材を折り曲げにより、
電線接続部上に被覆し、この被覆体をプレスにより加圧
して粘着シ−ル層の圧縮変形により間隙を封止すること
が提案されている。
【0004】この電線接続部の防水構造においては、粘
着シ−ル材をその圧縮変形により複雑な入隅部位にも容
易に流入させ得、電線分岐接続部(ワイヤ−ハ−ネスの
分岐部)でも優れた水密性で防水できる。
【0005】この電線接続部の防水構造における防水性
は、導体接続部を包囲する粘着シ−ル材の厚みと電線端
末の被覆層剥取り端から粘着シ−ル層の外周縁端に至る
粘着界面(フィルムと粘着シ−ル層との間の粘着界面)
の距離に依存し、フィルムに孔が開けば、防水性の顕著
な低下が余儀なくされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】而るに、本発明者にお
いては、上記電線接続部の防水構造について種々試験し
た結果、プレス加圧時、孔開きに至らないにしても、孔
開き寸前のフィルムの損傷が導体接続金具のエッジのた
めに生じることを知った。
【0007】そこで、本発明者においては、上記フィル
ムにポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフ
タレ−ト等のエンジニアリングプラスチックに属する硬
質プラスチックを使用することを試みた。これらの硬質
プラスチックフィルムにおいては、強度が大であり、上
記プレス加圧時での導体接続金具のエッジによるフィル
ムの孔開き防止に有効である。
【0008】しかし、これらの硬質プラスチックフィル
ムにおいては、曲げ剛性が高く、フィルム折り曲げ部分
の曲げ反力が大であって、プレス加圧を解放すると、こ
の大なる曲げ反力のために粘着シ−ル材が厚み方向に伸
ばされ、プレス加圧時の粘着シ−ル材の圧縮状態に緩み
が生じるのを避け難く、かかる面からのシ−ル性低下が
問題となる。
【0009】本発明の目的は、フィルムの内側面に粘着
シ−ル層を有する防水材が内側への折り曲げにより電線
接続部上に被覆され、加圧による粘着シ−ル層の圧縮変
形により防水性が付与される防水構造において、導体接
続金具のエッジによるフィルムの損傷を防止し、しか
も、粘着シ−ル材の圧縮状態をよく保持して優れた防水
性を保証できる電線接続部の防水構造を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電線接続部の防
水構造はフィルムの内側面に粘着シ−ル層を有する防水
材が内側への折り曲げにより電線接続部上に被覆され、
加圧による粘着シ−ル層の圧縮変形により防水性が付与
される防水構造において、上記フィルムが繊維質シ−ト
の内側層とプラスチックフィルムの外側層とにより構成
されていることを特徴とし、繊維質シ−トの外郭をプラ
スチックフィルムの外郭よりも小とし、また、繊維質シ
−トに織布を使用することが好ましい。
【0011】
【作用】電線接続金具に接触するフィルムの内側面を繊
維質シ−トにより構成しており、繊維質シ−トにおいて
は構造的に優れた剪断強度とクッション性を有するか
ら、導体接続金具のエッジ箇所によく耐え、外側層のプ
ラスチックフィルムを良好に保護する。
【0012】また、繊維質シ−トにおいては、その構造
上可撓性に優れ、他方、外側層のプラスチックフィルム
には、繊維質シ−トの補強作用のために薄いものを使用
できるから、フィルム全体の曲げ剛性を充分に小さくで
き、フィルムの折り曲げ部分の曲げ反力を低くし得てプ
レス加圧した粘着シ−ル材の圧縮緩みを排除できる。
【0013】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1の(イ)は本発明の実施例を示す平面説明図、
図1の(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図であ
る。
【0014】図1の(イ)並びに(ロ)において、1は
電線の分岐接続部であり、11は電線を、12は電線導
体(撚線導体)を、13は導体接続金具をそれぞれ示し
ている。131は導体接続金具13のエッジをそれぞれ
をその特徴を強調して示している。2は繊維質シ−ト2
1の内側層とプラスチックフィルム22の外側層とから
成る二重フィルム、3は粘着シ−ル材であり、図2に示
すような二重フィルム2(21は繊維質シ−トの内側
層、22はプラスチックフィルムの外側層)の内側面に
粘着シ−ル層3を設けた防水材Aを粘着シ−ル材3を内
側に向け折り曲げて電線接続部1上に被覆し、この被覆
体をプレスにより加圧して粘着シ−ル層3の圧縮変形に
より電線接続部1の隙間を封止してある。
【0015】上記のプレス時、導体接続金具13のエッ
ジ131が繊維質シ−トにくい込む。しかしながら、繊
維質シ−トにおいては、繊維のために優れた剪断強度を
有し、しかもクッション性を有するから、導体接続金具
のエッジのくい込みにもかかわらず、応力をよく緩和で
き、破断することがなく、外側のプラスチックフィルム
を導体接続金具のエッジに対し良好に保護できる。
【0016】上記のプラスチックフィルムには、上記繊
維質シ−トの補強作用のために軟質乃至は薄いプラスチ
ックフィルムを使用できる。また、繊維質シ−トにおい
ては、その構造上、可撓性に富んでいる。従って、上記
二重フィルム全体の曲げ剛性を充分に低くでき、図1の
(ロ)において、二重フィルムの折り曲げ部分の曲げ反
力を充分に小さくできるから、その曲げ反力による粘着
シ−ル材の厚み方向の延びを防止でき、粘着シ−ル材の
プレス加圧時の圧縮状態をよく保持できる。
【0017】このように、本発明の電線接続部の防水構
造によれば、外側層のプラスチックフィルムを破断させ
ること無く粘着シ−ル材をプレスにより圧縮でき、プレ
ス加圧の解放後においても、その粘着シ−ル材の圧縮状
態をよく保持できるから、優れた水密性を保証できる。
【0018】上記のプラスチックフィルム22には、プ
レス時の応力によってよく伸びる材料を使用することが
好ましく、例えば、塩化ビニ−ル、ポリエチレン、熱可
塑性エラストマ−、熱硬化性エラストマ−等を使用でき
る。
【0019】上記繊維質シ−ト21には、ガラス繊維織
布、ポリエステル織布、ジ−ンズ等の綿織布のほか、不
織布も使用できる。繊維質シ−ト21の厚みは、通常、
100μm〜3000μmとされる。
【0020】上記粘着シ−ル層3には、接着性に優れ、
高温時での流動を防止できるもの、例えば、ブチルゴム
を主成分とする組成物を使用でき、その厚みは、通常、
電線外径の1/3以上とされる。
【0021】本発明において使用する防水材プラスチッ
クフィルムは、電線接続部を包囲し得る寸法のプラスチ
ックフィルム22上に、導体接続金具のエッジを覆い得
る寸法の繊維質シ−ト21を積層し、その繊維質シ−ト
21上に粘着シ−ル層3を設けた構成であり、例えば、
図3の(イ)乃至図3の(ホ)に示すようなものを使用
できる。図3の(イ)乃至図3の(ホ)において、22
はプラスチックフィルムを、21は繊維質シ−トを(点
線枠内又は点線間の部分)、3は粘着シ−ル層をそれぞ
れ示している。31は粘着シ−ル層3に形成した凹条で
あり、防水材プラスチックフィルムの中央折り曲げ位置
を表示している。
【0022】図3の(イ)乃至図3の(ホ)に示す防水
材中、においては、繊維質シ−ト21の外郭を粘着シ−
ル層3の外郭よりも小としてあり、繊維質シ−ト21が
吸水性であっても、繊維質シ−ト21を粘着シ−ル材で
防水でき、繊維質シ−ト21に吸水性のものを使用する
場合に有利である。
【0023】図4の(イ)乃至図4の(ヘ)は本発明に
おいて使用する上記とは別の防水材の各種の例を示して
おり、これらの防水材を使用して本発明の電線接続部を
防水構造を作成するには、防水材上に電線接続部を配
し、その防水材の左右両側を折り曲げて互いに重ね合わ
せ、次いでプレス加圧する。図4の(イ)乃至図4の
(ヘ)において、22はプラスチックフィルムを、21
は繊維質シ−ト(点線枠内又は点線間の部分)を、3は
粘着シ−ル層をそれぞれ示している。
【0024】
【発明の効果】本発明の電線接続部の防水構造は上述し
た通り、フィルムの内側面に粘着シ−ル層を有する防水
材が内側への折り曲げにより電線接続部上に被覆され、
加圧による粘着シ−ル層の圧縮変形により防水性が付与
される防水構造において、導体接続金具のエッジに接触
するフィルムの内側を繊維質シ−トで構成してあるか
ら、導体接続金具のエッジにおける応力をよく緩和で
き、外側層のプラスチックフィルムの孔開きをよく防止
できる。
【0025】また、繊維質シ−トの補強作用のために、
外側層のプラスチックフィルムに軟質乃至は薄いものを
使用でき、この軟質乃至は薄厚のプラスチックフィルム
と低曲げ剛性の繊維質シ−トとからなる二重フィルムの
折り曲げ部分での曲げ反力を充分に小さくできるから、
プレス加圧解放後においても、粘着シ−ル層の圧縮状態
をよく保持できる。従って、プラスチックフィルムの水
密性並びに粘着シ−ル層の圧縮水密性をよく保持でき、
電線接続部を優れた水密性で処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(イ)は本発明の実施例を示す平面説明
図、図1の(ロ)は図1(イ)におけるロ−ロ断面図で
ある。
【図2】本発明の上記実施例において使用する防水材を
示す断面説明図である。
【図3】本発明において使用する防水材の上記とは別の
各種の例を示す平面説明図である。
【図4】本発明において使用する防水材の上記とは別の
各種の例を示す平面説明図である。
【符号の説明】 1 電線接続部 プラスチックフィルム 防水材 2 フィルム 21 硬質フィルム 22 軟質フィルム 3 粘着シ−ル層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムの内側面に粘着シ−ル層を有する
    防水材が内側への折り曲げにより電線接続部上に被覆さ
    れ、加圧による粘着シ−ル層の圧縮変形により防水性が
    付与される防水構造において、上記フィルムが繊維質シ
    −トの内側層とプラスチックフィルムの外側層とにより
    構成されていることを特徴とする電線接続部の防水構
    造。
  2. 【請求項2】請求項1において、繊維質シ−トの外郭が
    プラスチックフィルムの外郭よりも小とされている電線
    接続部の防水構造。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、繊維質シ−トが
    織布である電線接続部の防水構造。
JP35471591A 1991-12-19 1991-12-19 電線接続部の防水構造 Pending JPH05174881A (ja)

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JP35471591A JPH05174881A (ja) 1991-12-19 1991-12-19 電線接続部の防水構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150035414A (ko) * 2013-09-27 2015-04-06 스미토모 덴소 가부시키가이샤 커넥터 부착 와이어 하니스의 방수 구조

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150035414A (ko) * 2013-09-27 2015-04-06 스미토모 덴소 가부시키가이샤 커넥터 부착 와이어 하니스의 방수 구조

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