JPH051737Y2 - - Google Patents

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JPH051737Y2
JPH051737Y2 JP1986063299U JP6329986U JPH051737Y2 JP H051737 Y2 JPH051737 Y2 JP H051737Y2 JP 1986063299 U JP1986063299 U JP 1986063299U JP 6329986 U JP6329986 U JP 6329986U JP H051737 Y2 JPH051737 Y2 JP H051737Y2
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ring
fixed
floating seal
collar
rotating
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は河川水汲上用ポンプ、ドレツジヤポン
プ等に好適な軸封装置に関する。
(従来の技術) 従来のこの種軸封装置の1例が第4図及び第5
図に示され、第4図において、01は回転軸、0
2はケーシングボス、03は回転軸01の外周面
にボルト04で締結された回転カラーで、その内
周面と回転軸01の外周面との間はOリング09
でシールされている。05は回転リング、06は
固定リング、07は回転カラー03の勾配面k1
回転リング05の勾配面k2との間に挟圧抱持され
たOリング、08はケーシングボス02の勾配面
k3と固定リング06の勾配面k4との間に挟圧抱持
されたOリングである。
回転軸01を回転させると、回転カラー03、
Oリング07、回転リング05が回転し、回転リ
ング05が静止している固定リング06とシール
面Sで摺接する。
しかして、第5図に示すように、Oリング08
は勾配面k3とk4とによつて挟圧されることにより
圧縮代ε1,ε2だけ圧縮され、勾配面k3とk4をシー
ルすると同時に圧縮力の軸方向成分w1により勾
配面k4の大径側壁06aを回転リング05に向か
つて押推する。同様に回転リング05も力w1
よつて固定リング06に向かつて押推されてい
る。また、ポンプ内の軸封される流体の圧力Po
がOリング07,08、固定リング06及び回転
リング05に作用し、従つて、シール面Sにおけ
るシール面圧Pは流体圧力Poの増加に応じて第
6図の線Bのように変化する。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来の軸封装置においては、1段のフロー
テイングシール機構を有するに止まるので、その
耐久性に限界があるとともにこれが破損した場合
には軸封される流体が外部に洩出するという不具
合があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記問題点に対処するために提案され
たものであつて、その要旨とするところは、ケー
シングボスに固定された固定カラーの両端にそれ
ぞれ形成されその中央から端に向かつて次第に拡
開する勾配面と固定リングに形成されて上記勾配
面と間隔を隔てて対向する勾配面とによつてOリ
ングを挟圧せしめるとともに上記固定カラーの各
端に間隔を隔てて隣接するように回転軸に固定さ
れた回転カラーに形成され、上記固定カラーの勾
配面に対して逆向きに拡開する勾配面と上記固定
リングにその勾配面の大径側においてシール面を
介して摺接する回転リングに形成され上記回転カ
ラーの勾配面と間隔を隔てて対向する勾配面とに
よつてOリングを挟圧抱持させることによつて上
記固定カラーの両端に第1及び第2のフローテイ
ングシール機構を構成し、これらフローテイング
シール機構の内周側に潤滑油を導くとともにいず
れか一方のフローテイングシール機構の外周側に
軸封される流体を、いずれか他方のフローテイン
グシール機構の外周側に大気を導き、かつ、上記
固定リング及び回転リングの勾配面の大径側に上
記Oリングが接触する壁の端側にこれより大径の
突起を形成し、上記壁の外径を上記シール面の外
径より小径で、上記フローテイングシール機構の
外周側に上記軸封される流体の圧力又は上記大気
圧が作用したときにも同じシール圧を与えるバラ
ンス径としたことを特徴とする軸封装置にある。
(作用) 本考案においては、上記構成を備えているた
め、軸封される流体は第1及び第2のフローテイ
ングシール機構によつて2段にシールされ、これ
ら第1及び第2のフローテイング機構のシール面
圧は軸封される流体の圧力が外周側から作用した
場合も内周側から作用した場合も変わらず、従つ
て、安定したシール性能を得ることができる。
(実施例) 本考案の1実施例が第1図及び第2図に示され
ている。
第1図において、1は回転軸、2はケーシング
ボス、3は回転軸1まわりに嵌合されたスリーブ
で、その一端を回転軸1に形成された段部1aに
当接せしめ、その他端に当接するナツト4を回転
軸1に螺入することによつて固定される。ケーシ
ングボス2に固定カラー5が固定され、ケーシン
グボス2の内周面と固定カラー5の外周面はこの
間に介装されたOリング6によつてシールされて
いる。固定カラー5の両端にはその中央から端に
向かつて次第に拡開する勾配面k3がそれぞれ設け
られ、これら一対の勾配面k3にそれぞれOリング
7の外周面が当接せしめられ、このOリング7の
内周面には固定リング8の外周に設けられ勾配面
k3と間隔を隔てて対向する勾配面k4が当接せしめ
られている。かくして、Oリング7は固定カラー
5の勾配面k3と固定リング8の勾配面k4により挟
圧抱持されて若干量圧縮され、勾配面k3及びk4
シールしている。各固定リング8はこれに隣接し
て対向するように配設された回転リング9とシー
ル面Sを介して摺接する。これら回転リング9の
外周に設けられた勾配面k2にはOリング10の内
周面が当接せしめられ、これらOリング10の外
周面は回転カラー11の内周に設けられた勾配面
k1に当接せしめられている。そして、この回転カ
ラー11は固定カラー5の両端と軸方向に間隔を
隔てて隣接せしめられ、回転カラー11の勾配面
k1は固定カラー5の勾配面k3に対して逆向きに拡
開し、固定リング9の勾配面k2は勾配面k1と間隔
を隔てて対向する。かくして、Oリング10は回
転リング9の勾配面k2と回転カラー11の勾配面
k1により抱持されて若干量圧縮され、勾配面k2
びk1をシールしている。回転カラー11はそれぞ
れボルト12によりスリーブ3に締結され、回転
カラー11の内周面とスリーブ3の外周面はこれ
らの間に介装されたOリング13によつてシール
されている。
そして、固定カラー5、固定リング8、Oリン
グ7、回転カラー11、回転リング9、Oリング
10によつて固定カラー5の左端に第1のフロー
テイングシール機構Aが構成され、右端に第2の
フローテイングシール機構Bがそれぞれ構成され
る。そして、これら第1及び第2のフローテイン
グシールA及びBの内周側に油室14が限界さ
れ、第1のフローテイングシール機構Aの外周側
には軸封される流体が、また、第2のフローテイ
ングシール機構Bの外周側に大気がそれぞれ作用
するようになつている。15は油タンクで、この
内部に貯溜された潤滑油はバルブ16を通り、ケ
ーシングボス2を貫通して固定カラー5の中央部
に穿設された油孔17内に先端が挿入された管1
8及び油孔17を経て油室14に供給され、第1
及び第2のフローテイングシール機構A,Bのシ
ール面Sを潤滑する。管18の外周面と油孔17
の内周面はこれらの間に介装されたOリング19
によつてシールされている。
なお、スリーブ3、固定カラー5、回転カラー
11、固定リング8、回転リング9、Oリング
7,10は予め外部で組み立てられた後、回転軸
1とケーシングボス2との間に挿入されてナツト
4で締結される。
回転リング9には第2図に示すようにその勾配
面k2の大径側においてOリング10が接触する壁
81には段部8aが設けられ、この段部8aの外
側にシール面Sで発生する摺動熱を放熱するため
の突起8bが立設され、シール面Sの外周側には
凹所8cが形成されている。そして、段部8aの
径、即ち、壁81の外径r1はシール面Sの外径r2
より小径で、かつ、フローテイング機構の外周側
に軸封される流体の圧力Po又は大気圧Paが作用
したときにもシール面Sに同じシール面圧力Pを
与えるバランス径とされている。
第7図に示すように、壁81の外径をr1、シー
ル面Sの外径をr2、シール面Sの内径をr3とし、
フローテイングシール機構の内周側に内圧Poが
作用し、外周側に外圧P1が作用する場合につい
て考える。径r3より内周側においてはリング9及
びOリング10の右側面及び左側面には内圧P0
が作用し、これらの力は互いに相殺される。同様
に径r2の外周側においては突起8bの右側面及び
左側面には外圧P1が作用しこれらの力は互いに
相殺される。
突起8bの左側面の面積A1=π(r2 2−r1 2)に
外圧P1が作用することによつて発生する力F1は F1=P1・A1 ……(1) 径r3の外周側においてOリング10の左端面の
受圧面積A0に内圧P0が作用することによつて発
生する力F0は F0=P0・A0 ……(2) 従つて、外圧P1と内圧P0がそれぞれ別々に作
用したときにも、シール面Sに作用するシール面
圧を等しくするためには式(1)(2)から F1=F0 P1・A1=P0・A0 ……(3) が成立する。そして、式(3)におけるP1,P0
びA1が既知であるため、式(3)を満足するr1、即
ち、バランス径を選定できる。なお、図示してな
いが固定リング8も回転リング9と同様の形状を
有する。なお、段部8aに代えて第3図に示すよ
うに傾斜面Kを設けても良い。
回転リング9及び固定リング8の形状をこのよ
うに定めると、第1及び第2のフローテイングシ
ール機構A,Bの外周に軸封される流体の圧力
Poが作用した場合及び大気圧Paが作用した場合
にもシール面Sのシール面圧Pは第6図に線Cで
示すようになり、いずれの場合も変わらない。
なお、第4図及び第5図に示す従来のものにお
いては流体の圧力Poがフローテイングシールの
外周側から作用した場合には第6図に線Aで示す
ようになり、第6図に線Bで示されるフローテイ
ングシールの内周側から圧力Poが作用した場合
のシール面圧とは大きく異なる。
しかして、第1のフローテイングシール機構A
が破損し又はその寿命に達して軸封される流体が
室14内に入つてもこの流体は第2のフローテイ
ングシール機構Bでシールされ外部に漏洩するこ
とはない。
(考案の効果) 本考案においては、ケーシングボスに固定され
た固定カラーの両端にそれぞれ形成されその中央
から端に向かつて次第に拡開する勾配面と固定リ
ングに形成されて上記勾配面と間隔を隔てて対向
する勾配面とによつてOリングを挟圧せしめると
ともに上記固定カラーの各端に間隔を隔てて隣接
するように回転軸に固定された回転カラーに形成
され、上記固定カラーの勾配面に対して逆向きに
拡開する勾配面と上記固定リングにその勾配面の
大径側においてシール面を介して摺接する回転リ
ングに形成され上記回転カラーの勾配面と間隔を
隔てて対向する勾配面とによつてOリングを挟圧
抱持させることによつて上記固定カラーの両端に
第1及び第2のフローテイングシール機構を構成
し、これらフローテイングシール機構の内周側に
潤滑油を導くとともにいずれか一方のフローテイ
ングシール機構の外周側に軸封される流体を、い
ずれか他方のフローテイングシール機構の外周側
に大気を導いため、軸封される流体は第1及び第
2のフローテイングシール機構によつて2段にシ
ールされ、従つて、軸封される流体が外部に漏洩
するおそれは格段に少なくなり軸封装置の耐久性
が倍加する。
しかも、本考案においては、第1及び第2のフ
ローテイングシール機構の内周側に潤滑油を導く
とともにいずれか一方のフローテイングシール機
構の外周側に軸封される流体を、いずれか他方の
フローテイングシール機構の外周側に大気を導
き、かつ、上記固定リング及び回転リングの勾配
面の大径側に上記Oリングが接触する壁の端側に
これより大径の突起を形成し、上記壁の外径を上
記シール面の外径より小径で、かつ、上記フロー
テイングシール機構の外周側に上記軸封される流
体の圧力又は大気圧が作用したときにも同じシー
ル圧を与えるバランス径としたため、これら第1
及び第2のフローテイングシール機構のシール面
圧は変わらないので安定したシール性能を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の1実施例を示し、
第1図は部分的縦断面図、第2図は第1図の部分
的拡大図である。第3図は本考案の他の実施例を
示す第2図に対応する部分的拡大図である。第4
図及び第5図は従来の軸封装置の1例を示し、第
4図は部分的縦断面図、第5図は第4図の部分的
拡大図である。第6図はシール面圧と流体圧力と
の関係を示す線図である。第7図は本考案の1実
施例における力の説明図である。 ケーシングボス……2、固定カラー……5、同
上の勾配面……k3、Oリング……7、固定リング
……8、同上の勾配面……k4、回転軸……1、回
転カラー……11、同上の勾配面……k1、Oリン
グ……10、回転リング……9、同上の勾配面…
…k2、第1のフローテイングシール機構……A、
第2のフローテイングシール機構……B、壁……
81、壁の外径……r1、シール面の外径……r2
シール面の内径……r3

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーシングボスに固定された固定カラーの両端
    にそれぞれ形成されその中央から端に向かつて次
    第に拡開する勾配面と固定リングに形成されて上
    記勾配面と間隔を隔てて対向する勾配面とによつ
    てOリングを挟圧せしめるとともに上記固定カラ
    ーの各端に間隔を隔てて隣接するように回転軸に
    固定された回転カラーに形成され、上記固定カラ
    ーの勾配面に対して逆向きに拡開する勾配面と上
    記固定リングにその勾配面の大径側においてシー
    ル面を介して摺接する回転リングに形成され上記
    回転カラーの勾配面と間隔を隔てて対向する勾配
    面とによつてOリングを挟圧抱持させることによ
    つて上記固定カラーの両端に第1及び第2のフロ
    ーテイングシール機構を構成し、これらフローテ
    イングシール機構の内周側に潤滑油を導くととも
    にいずれか一方のフローテイングシール機構の外
    周側に軸封される流体を、いずれか他方のフロー
    テイングシール機構の外周側に大気を導き、か
    つ、上記固定リング及び回転リングの勾配面の大
    径側に上記Oリングが接触する壁の端側にこれよ
    り大径の突起を形成し、上記壁の外径を上記シー
    ル面の外径より小径で、上記フローテイングシー
    ル機構の外周側に上記軸封される流体の圧力又は
    上記大気圧が作用したときにも同じシール圧を与
    えるバランス径としたことを特徴とする軸封装
    置。
JP1986063299U 1986-04-28 1986-04-28 Expired - Lifetime JPH051737Y2 (ja)

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JP1986063299U JPH051737Y2 (ja) 1986-04-28 1986-04-28

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Publication Number Publication Date
JPS62176556U JPS62176556U (ja) 1987-11-10
JPH051737Y2 true JPH051737Y2 (ja) 1993-01-18

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ID=30898393

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5365101U (ja) * 1976-11-01 1978-06-01

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JPS62176556U (ja) 1987-11-10

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