JPH05173773A - テスト用モジュール作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テストするプログラムとをソースコードレベ
ルで一体とし、テストを独立して実行できるようなテス
ト用モジュールを作成する。 【構成】 テストを行なうプログラムの仕様１が与えら
れると、プログラム生成手段３により被テストプログラ
ムの本体を作成する。この際に、各関数について、プロ
グラムの仕様１上での名前と、被テストプログラムの本
体上での名前を、関数名テーブル４に保管する。テスト
が実行され、該当する関数が呼び出されたときに、実行
制御部を作成し、実行結果を外部へ出力する通信部を作
成して、テスト用モジュール６を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ソフトウエアのテス
ト、デバッグを支援するシステムに係り、特に、プログ
ラムのテスト、デバッグを行なう際に用いるテスト用モ
ジュールを作成する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、プログラムのテストやデバッグ
（以下テストという）を行なう際には、プログラムのソ
ースコードからテスト用のモジュールを作成し、このテ
スト用のモジュールを用いてテストを行っている。その
ためにプログラムの仕様からソースコードを自動生成し
た場合、プログラムの仕様上の関数名とプログラムのソ
ースコード上の関数名と一致せず、テストを行なう際に
仕様上の関数名を使用することができないばかりか、プ
ログラムの仕様上の関数名に対応するソースコード上の
関数名をいちいち調べなければならなかった。

【０００３】また、テストを行なうためには、プログラ
ムのほかにテストを実行するためのコントロール部など
が必要である。これらは通常プログラムとは別に存在す
るテストを実施するためのプログラムに含まれており、
テストを行なうには、テストするプログラムとテストを
実施するためのプログラムとが必要であった。そのた
め、テストするプログラムを独立して実行させたい要求
があったとしても、独立して実行できるようなソースコ
ードを生成できず、プログラムのテストに支障をきたし
ていた。また、テストを行なうためのモジュールが分か
れているため、双方のモジュールを統一的に管理しなけ
ればならず、煩雑であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、まず、テストするプログラ
ムの仕様上の関数名とプログラムのソースコード上の関
数名との対応を図り、また、テストする際に必要なコン
トロール部などとテストするプログラムとをソースコー
ドレベルで一体とし、テストを実施するためのプログラ
ムとは独立して実行できるようなテスト用モジュールを
作成することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、プログラムの
テスト、デバッグを行なうためのテスト用モジュールを
作成するテスト用モジュール作成装置において、テスト
すべきプログラムの仕様からプログラムを自動的に生成
するプログラム生成手段と、プログラムを自動生成する
ときに、プログラム内の各関数の仕様上での呼び名と実
際のソースコード上での関数名とを保管する関数名テー
ブルと、上記関数名テーブルを用い、実行時に実行を指
示された関数を実行するためのコントロールを行なう実
行制御部を作成する実行制御部作成手段と、テスト実行
の指示を外部から受け上記実行制御部に指示したり、上
記実行制御部からの実行結果を外部へ出力する通信部を
作成する通信部作成手段とを有することを特徴とするも
のである。

【０００６】

【作用】上記の構成により、プログラムの仕様上での関
数名によりテストの指示が可能となり、また、テストを
実施するためのプログラムとは独立したテスト用モジュ
ールを作成することが可能となる。

【０００７】

【実施例】

【０００８】図１は、本発明のテスト用モジュール作成
装置の一実施例の概略構成図である。図中、１はテスト
を行なうプログラムの仕様、２は通信部作成手段、３は
プログラム生成手段、４は関数名テーブル、５は実行制
御部作成手段、６はテスト用モジュールである。

【０００９】次に動作を説明する。まず、テストを行な
うプログラムの仕様１が与えられると、このプログラム
の仕様１からプログラム生成手段３によりテスト用モジ
ュールの本体を作成する。このテスト用モジュールの本
体を作成する際に、テスト用モジュールの本体を構成す
る各関数について、プログラムの仕様１上での名前と、
被テストプログラムの本体上での名前を、関数名テーブ
ル４に保管する。

【００１０】また、テストが実行され、該当する関数が
呼び出されたときに、テスト用モジュール本体上の関数
の実行を指示するための実行制御部を実行制御部作成手
段５により作成する。

【００１１】さらに、テスト実行の指示をテスト用モジ
ュール外から受けたり、実行結果を外部へ出力する通信
部を通信部作成手段２により作成する。

【００１２】最後に、テスト用モジュール本体と実行制
御部、通信部を結合し、テスト用モジュール（被テスト
プログラム）６を作成する。

【００１３】図２は、このようにして作成されたテスト
用モジュールである。１１はプログラムの仕様１からプ
ログラム生成手段３により生成されたプログラム本体、
１２は、実行制御部作成手段５により作成された実行制
御部、１３は通信部作成手段によって作成された通信部
である。

【００１４】外部からテストの要求があると、まず通信
部１３が受け付ける。そして、通信部１３から実行制御
部１２にテストの要求を伝える。実行制御部１２は、テ
ストを行なうプログラム本体１１内の関数を呼び出し、
結果を受け取る。テストの結果は、実行制御部１２から
通信部１３を経て外部に伝えられる。

【００１５】なお、上述した実施例では、実行制御部１
２と通信部１３を別体のものとしたが、一体のプログラ
ムとして構成してもよい。

【００１６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、テストを行なう際に、仕様上の関数名を使用
することができるから、プログラムの仕様上の関数名に
対応するソースコード上の関数名をいちいち調べなくて
もテストを行えるようになり、また、テストするプログ
ラムを独立して実行させることができるようなソースコ
ードを生成できるので、効率よくプログラムのテストが
できると同時に、モジュールの管理を容易に行なうこと
ができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のテスト用モジュール作成装置の一実施
例の概略構成図である。

【図２】テスト用モジュールの概念図である。

【符号の説明】

１ テストを行なうプログラムの仕様 ２ 通信部作成手段 ３ プログラム生成手段 ４ 関数名テーブル ５ 実行制御部作成手段 ６ テスト用モジュール １１ プログラム本体 １２ 実行制御部 １３ 通信部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プログラムのテスト、デバッグを行なう
   ためのテスト用モジュールを作成するテスト用モジュー
   ル作成装置において、テストすべきプログラムの仕様か
   らプログラムを自動的に生成するプログラム生成手段
   と、プログラムを自動生成するときに、プログラム内の
   各関数の仕様上での呼び名と実際のソースコード上での
   関数名とを保管する関数名テーブルと、上記関数名テー
   ブルを用い、実行時に実行を指示された関数を実行する
   ためのコントロールを行なう実行制御部を作成する実行
   制御部作成手段と、テスト実行の指示を外部から受け上
   記実行制御部に指示したり、上記実行制御部からの実行
   結果を外部へ出力する通信部を作成する通信部作成手段
   とを有することを特徴とするテスト用モジュール作成装
   置。