JPH05173582A - 雑音低減装置 - Google Patents
雑音低減装置Info
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- JPH05173582A JPH05173582A JP3357824A JP35782491A JPH05173582A JP H05173582 A JPH05173582 A JP H05173582A JP 3357824 A JP3357824 A JP 3357824A JP 35782491 A JP35782491 A JP 35782491A JP H05173582 A JPH05173582 A JP H05173582A
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Abstract
を除去する。機器の小型化に貢献し、中域、高域でも振
動雑音を除去する。更に、収音品質の低下を防止し、マ
イク素子の感度等の調整を不要としてコストアップを防
止する。 【構成】 振動雑音には逆相、音声信号には同相になる
ようにマイクロホン1、2が近接配置される。マイクロ
ホン1、2の出力から主要入力(S+n)、参照入力
(n+(n*))が形成される。適応フイルタ9では、
主要入力中の振動雑音成分nに類似する信号Yが形成さ
れる。該信号Yが加算器8にて主要入力から減算され、
雑音成分nが最小化される。
Description
マイクロホン出力の雑音成分を低減させる雑音低減装置
に関する。
動板の機械的な振動に変換し、該振動に基づき電気音響
変換系を動作させる構造のものが多い。従って、マイク
ロホンで収音する際、何らかの要因によって振動板に影
響が及ぼされると雑音が発生することになる。
〔以下、これを振動雑音と称する〕が発生する。例え
ば、カメラ一体型VTR、テープレコーダ等のように、
テープ駆動系が設けられている電子機器では、機械的な
振動が不可避的に生ずる。このような電子機器に設けら
れているマイクロホンでは、機械的な振動によって振動
雑音が発生してしまうものである。
は、例えば、以下のようなものがある。 (1)防振機構の採用 (2)無指向性マイク素子の採用 (3)電気的/音響的フイルタによる低減 (4)アナログの雑音キャンセル方式
する従来技術にあっては、夫々、以下のような問題点が
あった。 (1)に対して・・・機器の小型化に反する。 一般的に、防振機構は、ゴム或いは金属ばねといった弾
性体によりマイク素子或いは付加の重りを吊り、外部か
らの機械的振動に備えている。マイク素子等の重量には
自ずと限界があるため、必然的に弾性体のコンプライア
ンスを大きく設計する必要がある。従って、外形寸法が
大きくなってしまうものである。
が、中、高域では効果がない。 (3)に対して・・・収音品質が低下する。 振動雑音は低域成分が主体であるため、低域をカットす
ることは振動雑音に対して有効である。しかしながら、
この場合には、振動雑音のみならず音声の低域成分も同
様にカットされてしまう。
の精密な調整が必要になり、コストアップを伴う。
ると共に、より高い収音品質が望まれる現在の状況にあ
って、上述の従来技術のみを以てしては振動雑音の低減
が困難になりつつある。
つ調整不要で、振動雑音を確実に除去し得る雑音低減装
置を提供することにある。
は、第1のマイクロホンと第2のマイクロホンとからな
り、第1のマイクロホンと第2のマイクロホンとが、該
第1及び第2のマイクロホンの夫々の受音面の向いてい
る方向が180度異なり、夫々の振動板が近接するよう
に配されている収音手段と、第1のマイクロホンの出力
と第2のマイクロホンの出力の差信号を形成する手段
と、一対のマイクロホンの内、一方のマイクロホンの出
力を主要入力とし、他方のマイクロホンの出力を参照入
力として、主要入力及び参照入力を適応的に処理する手
段とを備えた構成としている。
ホンと第2のマイクロホンとからなり、第1のマイクロ
ホンと第2のマイクロホンとが、該第1及び第2のマイ
クロホンの夫々の受音面の向いている方向が180度異
なり、夫々の振動板が近接するように配されている収音
手段と、第1及び第2のマイクロホンの出力の和信号を
形成する手段と、第1及び第2のマイクロホンの出力の
差信号を形成する手段と、一対のマイクロホンの内、一
方のマイクロホンの出力を主要入力とし、他方のマイク
ロホンの出力を参照入力として、主要入力及び参照入力
を適応的に処理する手段とを備えた構成としている。
説明する。第1及び第2のマイクロホンの出力には、共
に音声信号成分と振動雑音成分が含まれている。音声信
号成分は同相で出力され、振動雑音成分は相互に逆相で
出力される。
から他方を減算することによって、振動雑音成分のみが
分離される。この結果、一方のマイクロホンの出力には
音声信号成分と振動雑音成分が含まれ、他方のマイクロ
ホンの出力は振動雑音成分のみとされる。上述の音声信
号成分と振動雑音成分の含まれる出力が主要入力とさ
れ、振動雑音成分のみの出力が参照入力とされる。
くなるように適応的に処理される。そして、適応的に処
理された参照入力が主要入力から減算されることによ
り、主要入力の内、雑音成分のみが最小化、即ち、キャ
ンセルされ、音声信号成分は最大化される。
いて説明する。第1及び第2のマイクロホンの出力に
は、共に音声信号成分と振動雑音成分が含まれている。
音声信号成分は同相で出力され、振動雑音成分は相互に
逆相で出力される。
されることによって、音声信号成分が加算され、該音声
信号成分のレベルが強められると共に、音声信号成分に
振動雑音成分の差分が付加される。また、第1及び第2
のマイクロホンの出力の一方から他方を減算することに
よって、音声信号成分がキャンセルされると共に、振動
雑音成分が加算され該振動雑音成分のレベルが強められ
る。上述の音声信号成分と振動雑音成分の含まれる出力
が主要入力とされ、振動雑音成分のみの出力が参照入力
とされる。
くなるように適応的に処理される。そして、適応的に処
理された参照入力が主要入力から減算されることによ
り、主要入力の内、雑音成分のみが最小化、即ち、キャ
ンセルされ、音声信号成分は最大化される。
15を参照して説明する。図1乃至図12は、この発明
の一実施例を示す図である。
いる一対のマイクロホン1、2では、周囲の音声が収音
され、電気信号に変換されて出力される。該マイクロホ
ン1、2は同種のマイクロホンであり近接して配置され
ているため、同一の音声及び振動雑音が電気信号に変換
されて出力される。
示されている。このマイクロホン1、2は、実際には、
図4及び図5に示されるように、結合子21で固定され
ている。図3乃至図5に示される配置状態では、マイク
ロホン1、2の主軸は同一直線上に配され、マイクロホ
ン1、2の受音面1a、2aが対向状態とされ、そし
て、マイクロホン1、2の振動板が近接するように配置
されている。
3乃至図5に限定されるものではない。例えば、図6、
図7に示されるような状態としてもよい。
行で、マイクロホン1、2の受音面1a、2aの向いて
いる方向が180度異なる状態とされ、そして、マイク
ロホン1、2の振動板が近接するように配置されている
例が示されている。
軸は同一直線上に配され、マイクロホン1、2の受音面
1a、2aが相互に逆向き、即ち、背向状態とされ、そ
して、マイクロホン1、2の振動板が離れるように配置
されている。
音の発生について説明する。振動雑音は、マイクロホン
1、2が加振された時、その動きに振動板が追従できな
い時に発生する。従って、振動雑音の発生レベルには方
向性がある。以下、図8及び図9を参照して説明する。
2が振動板Cと平行な方向〔図8中、矢示UD方向〕に
加振された場合には振動板Cは殆ど動かない。これに対
して、図9に示されるように、マイクロホン1、2が振
動板Cと垂直な方向〔図9中、矢示LR方向〕に加振さ
れた場合には振動板Cは大きく振動する。
と振動方向とのなす角度をθとすれば、出力の形成に寄
与する速度成分は〔V・cos θ〕となるので、振動雑音
の指向性は8の字形となる。この振動雑音は、振動加速
度と振動板の面密度に比例している。このことから、振
動板Cに対して垂直な方向の振動成分を除去できれば振
動雑音を低減し得ることが判る。
相の状態について説明する。図4に於いて、矢示LR方
向にマイクロホン1、2全体が加振された場合、マイク
ロホン1の振動板C1と、マイクロホン2の振動板C2
とは同一の方向に振動する。この場合、マイクロホン
1、2は対向状態で配置されているので、該マイクロホ
ン1、2からの出力は相互に逆相になる。
に設けられている孔22を介して音波WSが入射された
時には、マイクロホン1、2及び結合子21で囲まれた
空間23は音波WSの波長よりも十分に小さいと考えら
れる。従って、図5に示されるように、振動板C1、C
2が逆方向に振動する。この場合、マイクロホン1、2
は対向状態で配置されているので、該マイクロホン1、
2からの出力は同相になる。
クロホン1、2の出力は相互に逆相となり、また、音声
信号に対してはマイクロホン1、2の出力は同相になる
ことが判る。
る音声信号成分と振動雑音成分の合成された波形の例が
図10に示されている。図10では、擬似的な音声信号
成分として用いられている1KHz の正弦波と、振動雑音
成分として用いられている100Hzの信号の混入してい
る状態が示されている。
れる電気信号はA/D変換回路3に供給され、マイクロ
ホン2から出力される電気信号はA/D変換回路4に供
給される。
1、2から供給される電気信号がデジタル信号に変換さ
れる。A/D変換回路3にて変換されたデジタル信号が
(S+n)で表わされる主要入力とされる。また、A/
D変換回路4にて変換されたデジタル信号が(S−(n
*))で表わされる。
表わし、n及び(n*)は振動雑音成分を表わしてい
る。また、振動雑音成分nは加法性を有し、振動雑音成
分n、(n*)は相関を有するものとされている。前述
したように、振動雑音成分n、(n*)は、相互に逆相
になるので、図1では、振動雑音成分nに対して、振動
雑音成分(n*)の極性が反転された状態で表される。
適応ノイズキャンセラ6に設けられている遅延回路7に
供給される。そして、A/D変換回路4の出力に負符号
が付されて加算器5に供給される。
D変換回路4の出力、即ち、〔−(S−(n*))〕
に、上述の主要入力(S+n)が加算される。この加算
の結果、音声信号成分Sは除去され、(n+(n*))
で表されてなる参照入力が形成される。該参照入力(n
+(n*))は適応ノイズキャンセラ6の適応フイルタ
9に供給される。
は、主要入力(S+n)が所定時間、遅延せしめられた
後に出力され、加算器8に供給される。この遅延量は、
適応処理のための演算に要する時間遅れ或いは適応フイ
ルタ9に於ける時間遅れ等に相当するものとされ、シス
テムの構成により適宜、設定可能とされている。
負符号が付され適応フイルタ9から出力される信号Yと
の加算がなされる。この信号Yは、後述するように、主
要入力(S+n)中の雑音成分nに類似する成分とされ
ている。従って、加算器8では、主要入力(S+n)か
ら雑音成分nに類似している成分である信号Yが減算さ
れ、音声信号成分Sが最大化される。換言すれば、主要
入力(S+n)の雑音成分nは最小化され、実質的には
キャンセルされる。
ードバックされると共に、D/A変換回路10に供給さ
れる。該D/A変換回路10では、デジタル信号で表さ
れている音声信号成分Sがアナログ信号に変換され、該
アナログ信号が端子11から取出される。
6の出力として図11に示されている。前述したよう
に、音声信号成分Sを擬似的に表わしている1kHz の正
弦波のみが示されている。この図11からも明らかなよ
うに、適応ノイズキャンセラ6の出力に於ける雑音成分
nが最小化され、音声信号成分Sが最大化されているこ
とが明瞭に示されている。
ルタ9の作用について説明する。適応フイルタ9では、
主要入力(S+n)の雑音成分nに類似する成分として
の信号Yが形成される。即ち、適応ノイズキャンセラ6
の出力が主要入力(S+n)の音声信号成分Sに似るよ
うにフイルタ特性が逐次自己調整される。
FIRフイルタ型の適応形線形結合器が用いられてい
る。図2の構成に於いて、DL1〜DLLは遅延回路を
表わし、MP1〜MPLは係数乗算器を表している。ま
た、16は加算器、15、17は夫々、端子を表してい
る。
〔Z-1〕は単位サンプリング時間の遅延を表し、係数乗
算器MP1〜MPLに供給されるWnkは加重係数を表し
ている。加重係数Wnkが固定されていれば通常のFIR
デジタルフイルタである。
るためのアルゴリズムについて説明する。この適応フイ
ルタ9に於ける演算のアルゴリズムは、各種のものを使
用できるが、計算量が比較的少なく、実用的で且つ多用
されているLMS(最小平均自乗)アルゴリズムについ
て、以下に説明する。
分出力〔残差出力〕εk は、 εk =dk −Xk T Wk となる。LMS(最小平均自乗)法では、加重ベクトル
の更新は以下の式に従っ て行われる。 Wk+1 =Wk +2μεk Xk 上式に於けるμは、適応の速度を安定性を決める利得因
子、いわゆるステップゲインである。
いくことによって、システムの出力パワーを最小化する
よう動作がなされる。以下、この動作を定式化して説明
する。簡単のため、遅延回路7を無視した場合、加算器
8からの差分出力εは、 ε=S+n−Y である。
れる。 E〔ε2 〕=E〔S2 〕+E〔(n−Y)2 〕+2E
〔S(n−Y)〕 ここで、Sはn及びYと無相関であるところから、上式
に於いて、 E〔S(n−Y)〕=0 となる。従って、(ε)の自乗の期待値E〔ε2 〕は以
下の式で表される。 E〔ε2 〕=E〔S2 〕+E〔(n−Y)2 〕
るように調整されるが、E〔S2 〕は影響を受けないの
で、以下の式のようになる。 Emin 〔ε2 〕=E〔S2 〕+E〔(n−Y)2 〕
〔ε2 〕が最小化されることは、E〔(n−Y)2 〕が
最小化されることを意味している。従って、適応フイル
タ9の出力Yは、〔n〕の最良の最小自乗推定値になっ
ている。
〔ε−S=n−Y〕であることから、E〔(ε−
S)2 〕も最小化される。従って、適応フイルタ9を調
整して全出力パワ−を最小化することは、差分出力εが
音声信号成分Sの最良の最小自乗推定値になることに等
しい。
多少の雑音成分が加わったものとなるが、出力される雑
音成分は(n−Y)で与えられるので、E〔(ε−Y)
2 〕を最小化することは出力の信号対雑音比を最大化す
ることに等しい。
いる。この変形例が、前述の一実施例と異なる点は、加
算器5をアナログの加算器25に変えると共に、このア
ナログの加算器25を、マイクロホン1、2とA/D変
換回路3、4の間に配していることである。つまり、参
照入力がアナログ的に形成されていることである。尚、
その他の構成、作用、効果等の内容については、前述の
一実施例と同様につき、一実施例と共通する部分には同
一符号を付し重複する説明を省略する。
はマイクロホン1、2の出力が相互に逆相となり、音声
信号に対してはマイクロホン1、2の出力が同相になる
ようにマイクロホン1、2が近接配置され、マイクロホ
ン1の出力に基づき主要入力(S+n)が形成されると
共に、マイクロホン1、2の出力の差分をとることで参
照入力(n+(n*))が形成される。そして、適応フ
イルタ9では、上述の参照入力(n+(n*))に基づ
いて、主要入力(S+n)中の振動雑音成分nに類似す
る信号Yを形成するような処理がなされる。該信号Yが
加算器8にて主要入力(S+n)から減算されることに
よって、雑音成分nが最小化され音声信号成分Sが最大
化される。
を用いることによって、振動雑音成分を実質的に除去で
きる。そして、マイクロホン1、2が近接して配置され
るため機器の小型化に貢献できる。そして、マイクロホ
ン1、2の特性として無指向性が要求されないので、低
域のみならず中域、高域であっても効果的に振動雑音成
分を除去できる。
セルに際しては、電気的/音響的ハイパスフィルタ等を
使用する必要がなく収音品質の低下を防止することがで
きる。また、マイク素子の感度等の精密な調整が不要で
あり、コストアップを防止できる。
るので、振動雑音の特性〔例えば、レベル或いはスペク
トル分布等〕が変化しても、適応フイルタ9の特性が自
動的に更新され、風雑音成分を安定して低減させること
ができる。
ている。この他の実施例が、前述の一実施例と異なる点
は以下の事項である。それ以外の構成については、前述
の一実施例と同様であるので、一実施例と共通する部分
には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
力側との間に加算器31を設けると共に、A/D変換回
路4と適応フイルタ9の入力側との間に加算器32を設
けていること。 (2)A/D変換回路3の出力が加算器31、32に供
給されるように構成すると共に、A/D変換回路4の出
力が加算器31、32に供給されるように構成されてい
ること。
々、音声信号成分と振動雑音成分が含まれている。音声
信号成分と振動雑音成分が合成されてなる波形は、前述
の一実施例と同様であり、図10に示されている。
A/D変換回路3に供給され、デジタル信号に変換され
る。該デジタル信号は、加算器31、32に供給され
る。
A/D変換回路4に供給され、デジタル信号に変換され
る。該デジタル信号が加算器31、32に供給される。
出力が加算されて、主要入力〔2S+(n−(n
*))〕が形成される。また、加算器32では、負符号
の付されてなるA/D変換回路4の出力とA/D変換回
路3の出力とが加算されて、参照入力(n+(n*))
が形成される。
力に於いて、振動雑音成分n、n*は相互に逆相とな
り、また、音声信号成分Sは同相になる。
相の信号成分が加算されるので、レベル的には2倍にな
る。振動雑音成分nは、相互に逆相であるので、差分
(n−(n*))が形成される。従って、音声信号成分
Sのレベルが2倍にされてなる信号成分2Sに振動雑音
成分(n−(n*))の加えられてなる出力〔2S+
(n−(n*))〕が、主要入力として適応ノイズキャ
ンセラ6の遅延回路7に供給される。
ベルで残っている振動雑音成分(n−(n*))は、マ
イクロホン1、2の主軸が僅かにずれていたり、感度に
僅かな違いがあることによるものである。
相の信号成分同士が減算されるので除去される。振動雑
音成分n、(n*)は、相互に逆相であるが、一方の位
相を反転させた状態で加算するので、同相の信号成分同
士の加算となりレベル的には2倍になる。従って、振動
雑音成分n、(n*)の加算されてなる出力(n+(n
*))が参照入力として適応ノイズキャンセラ6の適応
フイルタ9に供給される。
参照入力(n+(n*))とが適応ノイズキャンセラ6
で適応的に処理されることによって、主要入力〔2S+
(n−(n*))〕から信号Yが減算され、音声信号成
分Sが最大化される。換言すれば、主要入力〔2S+
(n−(n*))〕に含まれる振動雑音成分(n−(n
*))が最小化され、実質的にはキャンセルされる。
6の出力として図14に示されている。前述したよう
に、音声信号成分Sを擬似的に表わしている1kHz の正
弦波が示されている。この図14からも明らかなよう
に、適応ノイズキャンセラ6の出力に於ける振動雑音成
分(n−(n*))が最小化され、音声信号成分Sが最
大化されていることが明瞭に示されている。尚、この図
15に示されるように、加算器31に於いて音声信号成
分Sが加算されるので、音声信号成分Sのレベルは前述
の一実施例の場合に比して、略々2倍になる。
用、効果等の内容については、前述の一実施例と同様に
つき重複する説明を省略する。
ている。この変形例が、上述の他の実施例と異なる点
は、加算器31、32をアナログの加算器41、42に
変えると共に、このアナログの加算器41、42を、マ
イクロホン1、2とA/D変換回路3、4の間に配して
いることである。
ついては、上述の他の実施例及び、前述の一実施例に於
ける変形例と同様につき、共通する部分には同一符号を
付し重複する説明を省略する。
からA/D変換回路3を介してなる出力が加算器31、
32に供給され、また、マイクロホン2からA/D変換
回路4を介してなる出力が加算器31に供給されると共
に、A/D変換回路4の出力の位相が反転されて加算器
32に供給される。加算器31にて主要入力〔2S+
(n−(n*))〕が形成され、加算器32にて参照入
力(n+(n*))が形成される。この主要入力〔2S
+(n−(n*))〕及び参照入力(n+(n*))が
適応ノイズキャンセラ6で適応的に処理されることによ
って、主要入力〔2S+(n−(n*))〕に含まれる
振動雑音成分nが最小化され、音声信号成分Sが最大化
される。
えて、音声信号成分Sのレベルを、前述の一実施例に比
して2倍に高めることができる。
方面の収音システムに対して適用が可能である。例え
ば、小型携帯用のビデオカメラ装置に対して、或いは単
品のマイクロホンに対して適用が可能である。この実施
例に示される一対のマイクロホン1、2は、指向性の有
無を問わず使用可能である。
マイクロホンを用いることによって、振動雑音を除去で
きるという効果がある。マイクロホンが近接して配置さ
れるため機器の小型化に貢献できるという効果がある。
そして、マイクロホンの特性として無指向性が要求され
ないので、低域のみならず中域、高域でも効果的に振動
雑音を除去できるという効果がある。
は、電気的/音響的ハイパスフィルタ等を使用する必要
がなく収音品質の低下を防止することができるという効
果がある。また、マイク素子の感度等の精密な調整が不
要であり、コストアップを防止できるという効果があ
る。
セラを用いているので、振動雑音の特性〔例えば、レベ
ル或いはスペクトル分布等〕が変化しても、適応フイル
タの特性が自動的に更新され、振動雑音成分を安定して
低減させることができるという効果がある。
に加えて、音声信号成分のレベルを、より一層高めるこ
とができるという効果がある。
る。
振動及び音波の影響の例を示す断面図である。
振動及び音波の影響の例を示す断面図である。
る。
る。
す図である。
す図である。
態を示す波形図である。
る。
る。
る。
る。
が、中、高域では効果がない。 (3)に対して・・・収音品質が低下する。 振動雑音の主たる周波数成分を含む周波数域をカットす
ることは振動雑音に対して有効である。しかしながら、
この場合には、振動雑音のみならず音声に含まれるその
周波数域成分も同様にカットされてしまう。
は、第1のマイクロホンと第2のマイクロホンとからな
り、第1のマイクロホンと第2のマイクロホンとが、該
第1及び第2のマイクロホンの夫々の受音面の向いてい
る方向が180度異なり、夫々の振動板が近接するよう
に配されている収音手段と、第1のマイクロホンの出力
と第2のマイクロホンの出力の差信号を形成する手段
と、一対のマイクロホンの内、一方のマイクロホンの出
力を主要入力とし、差信号を参照入力として、主要入力
及び参照入力を適応的に処理する手段とを備えた構成と
している。
ホンと第2のマイクロホンとからなり、第1のマイクロ
ホンと第2のマイクロホンとが、該第1及び第2のマイ
クロホンの夫々の受音面の向いている方向が180度異
なり、夫々の振動板が近接するように配されている収音
手段と、第1及び第2のマイクロホンの出力の和信号を
形成する手段と、第1及び第2のマイクロホンの出力の
差信号を形成する手段と、和信号を主要入力とし、差信
号を参照入力として、主要入力及び参照入力を適応的に
処理する手段とを備えた構成としている。
くなるように適応的に処理される。そして、適応的に処
理された参照入力が主要入力から減算されることによ
り、主要入力の内、雑音成分のみが最小化、即ち、キャ
ンセルされる。
くなるように適応的に処理される。そして、適応的に処
理された参照入力が主要入力から減算されることによ
り、主要入力の内、雑音成分のみが最小化、即ち、キャ
ンセルされる。
負符号が付され適応フイルタ9から出力される信号Yと
の加算がなされる。この信号Yは、後述するように、主
要入力(S+n)中の雑音成分nに類似する成分とされ
ている。従って、加算器8では、主要入力(S+n)か
ら雑音成分nに類似している成分である信号Yが減算さ
れる。換言すれば、主要入力(S+n)の雑音成分nは
最小化され、実質的にはキャンセルされる。
6の出力として図11に示されている。前述したよう
に、音声信号成分Sを擬似的に表わしている1kHzの
正弦波のみが示されている。この図11からも明らかな
ように、適応ノイズキャンセラ6の出力に於ける雑音成
分nが最小化されていることが明瞭に示されている。
はマイクロホン1、2の出力が相互に逆相となり、音声
信号に対してはマイクロホン1、2の出力が同相になる
ようにマイクロホン1、2が近接配置され、マイクロホ
ン1の出力に基づき主要入力(S+n)が形成されると
共に、マイクロホン1、2の出力の差分をとることで参
照入力(n+(n*))が形成される。そして、適応フ
イルタ9では、上述の参照入力(n+(n*))に基づ
いて、主要入力(S+n)中の振動雑音成分nに類似す
る信号Yを形成するような処理がなされる。該信号Yが
加算器8にて主要入力(S+n)から減算されることに
よって、雑音成分nが最小化される。
参照入力(n+(n*))とが適応ノイズキャンセラ6
で適応的に処理されることによって、主要入力〔2S+
(n−(n*))〕から信号Yが減算される。換言すれ
ば、主要入力〔2S+(n−(n*))〕に含まれる振
動雑音成分(n−(n*))が最小化され、実質的には
キャンセルされる。
6の出力として図14に示されている。前述したよう
に、音声信号成分Sを擬似的に表わしている1kHzの
正弦波が示されている。この図14からも明らかなよう
に、適応ノイズキャンセラ6の出力に於ける振動雑音成
分(n−(n*))が最小化されていることが明瞭に示
されている。尚、この図15に示されるように、加算器
31に於いて音声信号成分Sが加算されるので、音声信
号成分Sのレベルは前述の一実施例の場合に比して、略
々2倍になる。
からA/D変換回路3を介してなる出力が加算器31、
32に供給され、また、マイクロホン2からA/D変換
回路4を介してなる出力が加算器31に供給されると共
に、A/D変換回路4の出力の位相が反転されて加算器
32に供給される。加算器31にて主要入力〔2S+
(n−(n*))〕が形成され、加算器32にて参照入
力(n+(n*))が形成される。この主要入力〔2S
+(n−(n*))〕及び参照入力(n+(n*))が
適応ノイズキャンセラ6で適応的に処理されることによ
って、主要入力〔2S+(n−(n*))〕に含まれる
振動雑音成分nが最小化される。
Claims (2)
- 【請求項1】 第1のマイクロホンと第2のマイクロホ
ンとからなり、上記第1のマイクロホンと第2のマイク
ロホンとが、上記第1のマイクロホンと第2のマイクロ
ホンの夫々の受音面の向いている方向が180度異な
り、夫々の振動板が近接するように配されている収音手
段と、 上記第1のマイクロホンの出力と上記第2のマイクロホ
ンの出力の差信号を形成する手段と、 上記一対のマイクロホンの内、一方のマイクロホンの出
力を主要入力とし、上記他方のマイクロホンの出力を参
照入力として、上記主要入力及び参照入力を適応的に処
理する手段とを備えたことを特徴とする雑音低減装置。 - 【請求項2】 第1のマイクロホンと第2のマイクロホ
ンとからなり、上記第1のマイクロホンと第2のマイク
ロホンとが、上記第1及び第2のマイクロホンの夫々の
受音面の向いている方向が180度異なり、夫々の振動
板が近接するように配されている収音手段と、 上記第1及び第2のマイクロホンの出力の和信号を形成
する手段と、 上記第1及び第2のマイクロホンの出力の差信号を形成
する手段と、 上記一対のマイクロホンの内、一方のマイクロホンの出
力を主要入力とし、上記他方のマイクロホンの出力を参
照入力として、上記主要入力及び参照入力を適応的に処
理する手段とを備えたことを特徴とする雑音低減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35782491A JP3561920B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 雑音低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35782491A JP3561920B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 雑音低減装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05173582A true JPH05173582A (ja) | 1993-07-13 |
JP3561920B2 JP3561920B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=18456114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35782491A Expired - Fee Related JP3561920B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 雑音低減装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3561920B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5586189A (en) * | 1993-12-14 | 1996-12-17 | Digisonix, Inc. | Active adaptive control system with spectral leak |
JP2006109467A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-20 | Akg Acoustics Gmbh | 2つの圧力勾配カプセルを有するマイクロフォン |
JP2014135712A (ja) * | 2012-12-11 | 2014-07-24 | Jvc Kenwood Corp | 雑音除去装置、雑音除去方法、及び雑音除去プログラム |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP35782491A patent/JP3561920B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5586189A (en) * | 1993-12-14 | 1996-12-17 | Digisonix, Inc. | Active adaptive control system with spectral leak |
JP2006109467A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-20 | Akg Acoustics Gmbh | 2つの圧力勾配カプセルを有するマイクロフォン |
JP2014135712A (ja) * | 2012-12-11 | 2014-07-24 | Jvc Kenwood Corp | 雑音除去装置、雑音除去方法、及び雑音除去プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3561920B2 (ja) | 2004-09-08 |
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