JPH05173127A

JPH05173127A - 液晶表示装置および投射形液晶表示装置

Info

Publication number: JPH05173127A
Application number: JP3343637A
Authority: JP
Inventors: Eiji Takahashi; 英治高橋
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1991-12-25
Filing date: 1991-12-25
Publication date: 1993-07-13

Abstract

(57)【要約】【目的】必要に応じて、偏光板の付いた眼鏡等でのみ
見ることができるとともに、偏光板の付いた眼鏡等がな
くても見ることができるようにする。【構成】液晶表示板４の表示側の面７に配置される表
示の視認を可能にする偏光板８を、液晶表示板４の一辺
を基準に開閉可能に構成している。このため、偏光板８
を閉じたときには、偏光眼鏡１０がない不特定者１２も
表示を見ることができる。一方、偏光板８を開いたとき
には、偏光眼鏡１０をかけた特定者１１だけが表示を見
ることができる。したがって、例えば、電車の中等で
は、プライベートディスプレイとして使用することがで
き、一方、家庭等では、従来の液晶表示装置として使用
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、必要性に応じて特定の
者だけが液晶表示面の表示を視認することのできるワー
ドプロセッサまたはテレビジョン受像機等に適用して好
適な液晶表示装置および投射形液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術として、本出願人の出願によ
る特開昭63-44686号公報に公表された液晶表示装置があ
る。

【０００３】この液晶表示装置は、液晶表示素子の表示
側の面に表示の視認を可能とする偏光板を設けないよう
にしたものであり、表示の視認を可能にする偏光板の付
いた眼鏡等を有する特定の者だけが上記液晶表示素子の
表示側の面の表示を視認することができるようにされて
いる。

【０００４】すなわち、このような構成の液晶表示装置
を備えた機器、例えば、ワードプロセッサーの持ち主で
ある特定者だけが、上記表示を可能にする偏光板の付い
た眼鏡等を携帯することにより、表示を視認することが
でき、一方、偏光板の付いた眼鏡等を有しない不特定者
は、表示の内容を見ることができないという効果を有す
るものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術では、特定者が見る必要がないとき、また
は、不特定者にも見せたいとき、例えば、通常のテレビ
ジョン受像機等として使用するときでも、上記偏光板の
付いた眼鏡等が常に必要となり、それが煩雑で、使い勝
手がそれほどには良くないという問題があった。

【０００６】また、上記した従来の技術では、直接、液
晶表示素子の表示画面を見るようにしているので、比較
的に小形の表示画面に限られてしまうという問題があっ
た。

【０００７】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、必要に応じて、偏光板の付いた眼鏡等で見
ることができるとともに、偏光板の付いた眼鏡等がなく
ても見ることができる液晶表示装置を提供することを目
的とする。

【０００８】本発明は、また、比較的に大画面であっ
て、必要に応じて、偏光板の付いた眼鏡等で見ることが
できるとともに、偏光板の付いた眼鏡等がなくても見る
ことができる投射形液晶表示装置を提供することを目的
とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】第１の本発明液晶表示装
置は、例えば、図３に示すように、液晶表示板の表示側
の面７に配される表示の視認を可能にする偏光板１８を
着脱可能にしたものである。

【００１０】第２の本発明液晶表示装置は、例えば、図
１に示すように、液晶表示板４の表示側の面７に配され
る表示の視認を可能にする偏光板１を開閉可能にしたも
のである。

【００１１】第３の本発明液晶表示装置は、例えば、図
８に示すように、上記第２の本発明液晶表示装置におい
て、上記開閉可能にされた表示の視認を可能にする偏光
板３１を覆う蓋３２を配したものである。

【００１２】第４の本発明液晶表示装置は、例えば、図
９に示すように、光源５２から出射される光が入射され
て偏光を出射する偏光板５１と、この偏光板５１から出
射される偏光が入射される液晶表示板５４と、この液晶
表示板５４から出射される光を投射する投射レンズ５９
と、この投射レンズ５９から投射された光を受けるスク
リーン６０とを有するものである。

【００１３】第５の本発明液晶表示装置は、例えば、図
１１に示すように、第４の本発明液晶表示装置におい
て、着脱または開閉可能であって表示の視認を可能にす
る偏光板６３を、上記液晶表示板とスクリーン６０間、
または、スクリーン６０の前方に配するようにしたもの
である。

【００１４】

【作用】第１の本発明液晶表示装置によれば、例えば、
図３に示すように液晶表示板の表示側の面７に配される
表示の視認を可能にする偏光板１８を着脱可能にしたの
で、表示の視認を可能にする偏光板１８を装着したとき
には、偏光板の付いた眼鏡等がなくても表示を見ること
ができ、一方、表示の視認を可能にする偏光板１８を外
したときには、偏光板の付いた眼鏡等によりのみ表示を
見ることができる。

【００１５】第２の本発明液晶表示装置によれば、例え
ば、図１に示すように、液晶表示板４の表示側の面７に
配される表示の視認を可能にする偏光板８を開閉可能に
したので、表示の視認を可能にする偏光板８を閉じたと
きには、偏光板９の付いた眼鏡１０等がなくても表示を
見ることができ、一方、表示の視認を可能にする偏光板
８を開いたときには、偏光板９の付いた眼鏡１０等によ
りのみ表示を見ることができる。

【００１６】第３の本発明液晶表示装置によれば、例え
ば、図８に示すように、上記第２の本発明液晶表示装置
において、上記開閉可能にされた表示の視認を可能にす
る偏光板３１を覆う蓋３２を配したので、蓋をすること
により、直ちに表示を見ることができなくなる。また、
蓋３２があることから、表示の視認を可能にする偏光板
３１を開いて使用中に、第三者がその表示の視認を可能
にする偏光板３１を容易に閉じることができない。

【００１７】第４の本発明投射形表示装置によれば、例
えば、図９に示すように、光源５２から出射される光が
入射されて偏光を出射する偏光板５１と、この偏光板５
１から出射される偏光が入射される液晶表示板５４と、
この液晶表示板５４から出射される光を投射する投射レ
ンズ５９と、この投射レンズ５９から投射された光を受
けるスクリーン６０とを有するので、表示の視認を可能
にする偏光板の付いた眼鏡等をした特定者１１のみが、
スクリーン６０上に表示された比較的大画面の表示を見
ることができる。

【００１８】第５の本発明投射形表示装置によれば、例
えば、図１１に示すように、第４の本発明液晶表示装置
において、着脱または開閉可能であって表示の視認を可
能にする偏光板６３を、上記液晶表示板とスクリーン６
０間、または、スクリーン６０の前方に配置するように
したので、表示の視認を可能にする偏光板１１を着けた
（閉じた）ときには、不特定者もスクリーン６０上の表
示を視認することが可能になる。一方、表示の視認を可
能にする偏光板６３を外した（開いた）ときには、表示
の視認を可能にする偏光板の付いた眼鏡等をした特定者
だけが表示を視認することができる。

【００１９】

【実施例】以下、本発明液晶表示装置の一実施例につい
て図面を参照して説明する。

【００２０】図１において、１は入力側の偏光板であ
り、この偏光板１は、光源２から照明される光３のう
ち、一方向の直線偏光成分の光のみを通過させて出射す
る。

【００２１】偏光板１から出射された一方向の直線偏光
成分のみを有する光は、両面に図示していない透明導電
膜が電極として形成された液晶表示板４の非表示面側で
ある背面５側に入射する。なお、液晶表示板４は、通過
形ツイストネマティックの液晶表示素子を用いたもので
ある。また、液晶表示板４と偏光板１とは一体的に構成
されている。

【００２２】上記図示していない電極間には、信号発生
器６から信号電圧が印加される。そして、液晶表示板４
のうち、信号電圧の印加されない無電界部分に入射した
光は、偏光の方向が90゜回転されて表示側の面（以下、
必要に応じて表示面という）７から出射される。一方、
信号電圧が印加された電界発生部分を通過した入射光
は、偏光の方向が変化されないで表示側の面７から出射
される。

【００２３】したがって、液晶表示板４の表示側の面７
からは、相互に偏光方向が90゜異なる偏光が出射するこ
とになる。

【００２４】表示側の面７には、液晶表示板４の一辺を
基準として矢印Ａ，Ｂ方向に開閉可能にされた表示内容
の視認を可能にする可動式の出力側の偏光板８が配され
ている。なお、偏光板８は、開閉可能ではなく、着脱可
能に構成してもよい。

【００２５】このため、偏光板８が、矢印Ａ方向に開か
れているときには、表示内容の視認を可能にする偏光板
９が付けられた偏光眼鏡１０をかけた者（以下、特定者
という）１１のみが表示面７に表示された内容（表示映
像）を見ることができる。この状態においては、表示内
容の視認を可能とする偏光眼鏡１０を持たない者（以
下、不特定者という）１２は、表示の内容（表示映像）
を見ることができない。

【００２６】一方、偏光板８が矢印Ｂ方向に閉じられ
て、表示側の面７を覆っている（被っている）ときに
は、上記不特定者１２も偏光眼鏡１０をかけることなく
表示面７に表示された表示内容を視認することができ
る。

【００２７】図２は、図１例に示す液晶表示装置が適用
されたＶＴＲ一体形液晶テレビジョン受像機の外観構成
を示している。なお、図２において図１に示したものに
対応するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は
省略する。

【００２８】図２に示すＶＴＲ一体形液晶テレビジョン
受像機は、本体１５と表示部１６とを有し、表示部１６
に内蔵された液晶表示板４（図面中に表れない）の表示
側の面７が見えるようになっている。この表示側の面７
上を矢印Ｃ方向にスライドして装着および脱却可能なス
ライド式の偏光板１７が準備されている。偏光板１７が
外されている状態（図示の状態）では、偏光眼鏡１０を
かけた特定者１１のみが表示を視認することが可能にな
り、偏光板１７が表示側の面７に装着されている状態で
は、不特定者１２も表示を視認することができる。

【００２９】図３は、図１例に示す液晶表示装置が適用
されたＶＴＲ一体形液晶テレビジョン受像機の他の例の
外観構成を示す。なお、図３において図１および図２に
示したものに対応するものには同一の符号を付けその詳
細な説明は省略する。

【００３０】図３においては、液晶表示板４（図面中に
表れない）の表示側の面７が見えるようになっており、
この表示側の面７上を矢印方向に脱着可能に配されたカ
バー式の偏光板１８が準備されている。この例において
も、偏光板１５が外されている状態（図示の状態）で
は、偏光眼鏡１０をかけた特定者１１のみが表示を視認
することが可能になり、偏光板１５が表示側の面７に装
着されている状態では、不特定者１２も表示を視認する
ことができる。

【００３１】図４は、図１に示す液晶表示装置が適用さ
れた液晶テレビジョン受像機の外観構成を示している。
この液晶テレビジョン受像機は、本体２０に液晶表示板
４（図面中に表れない）が内蔵されている。本体２０の
一辺を基準に開閉される不透明の蓋２１と、その蓋２１
の内側に配されて表示内容の視認を可能にする偏光板２
２とが同時に開けられたときには、液晶表示板４の表示
側の面７が見えるようになり（図４の状態）、偏光眼鏡
１０をかけた特定者１１だけが表示を見ることができ
る。

【００３２】偏光板２２が蓋２１の爪２３，２３から外
されて、図５に示すように、本体２０側の爪２４にかけ
られて、表示側の面７を覆うようにされた場合には、不
特定者１２も表示を視認することができる。

【００３３】図６は、図４，図５に示した液晶テレビジ
ョン受像機の開閉機構を説明するための分解斜視図であ
る。本体２０に形成された回転支柱２５の内側に偏光板
２２が容易に取り付けられるようになっており、回転支
柱２５の外側に蓋２１が容易に取り付けられるようにな
っている。

【００３４】図７は、回転支柱２５の分解説明図であ
る。スプリング２６を有する雄型の回転支柱２７が、回
転支柱２５の本体２８に設けられた穴２９に挿入される
ことで回転支柱２５が完成する。

【００３５】図８は、図１に示す液晶表示装置が適用さ
れたパーソナルコンピュータの外観構成を示している。
このパーソナルコンピュータは、キーボード等が配され
た本体３３と液晶表示板４（図面中に表れない）が内蔵
された表示部３０とを備えている。液晶表示板４の表示
側の面７の一辺を基準として、矢印Ｇ方向に開閉される
表示内容の視認を可能にする偏光板３１とこの偏光板３
１を覆うように配された不透明の遮蔽板３２とが配され
ている。偏光板３１は、図４に示したのと同様に遮蔽板
３２の図示しない爪にかけられた状態で保持されるよう
になっている。したがって、図８の状態においては、偏
光眼鏡１０をかけた特定者１１だけが表示を視認するこ
とが可能であり、図８の状態において、偏光板３１のみ
を矢印Ｇ方向に閉じて表示側の面７を覆うようにして使
用することにより、不特定者１２も表示を視認すること
ができる。なお、遮蔽板３２を閉じることにより、表示
内容を誰も視認することができなくなる。

【００３６】この図８例は、パーソナルコンピュータに
限らず、そのままワードプロセッサに適用することがで
きる。

【００３７】このように上記した実施例によれば、偏光
板８（図１例）、偏光板１７（図２例）、偏光板１８
（図３例）、偏光板２２（図４例）および偏光板３１
（図８例）を開いておくか外しておくことにより、偏光
眼鏡１０をかけた特定者１１だけが表示側の面７の表示
を見ることができる。したがって、いわゆるプライベー
ト情報を、例えば、電車の中等、人目があってもそれを
はばかることなく特定者１１本人だけが見ることができ
る。いわゆるプライベートディスプレイとしての使用が
可能である。

【００３８】また、偏光板８（図１例）、偏光板１７
（図２例）、偏光板１８（図３例）、偏光板２２（図４
例）および偏光板３１（図８例）を閉じることにより多
数の不特定者１２も表示を視認することができる。偏光
板８，１７，１８，２２，３１が閉じられた状態は、従
来の液晶表示装置と同等の状態であり、家庭内あるいは
職場内等秘密が保持される場所においては、偏光眼鏡１
０を必要とせずに、従来の液晶表示装置と同等に使用す
ることができる。

【００３９】さらに、図４例，図８例に示すように、偏
光板２２，偏光板３１を保持する不透明の蓋２１または
不透明の遮蔽板３２を取り付けておくことにより、偏光
眼鏡１０をかけて使用中に不用意に偏光板２２，３１が
閉じて表示側の面７を覆ってしまい、不特定者１２に表
示を見られてしまうというようなことがなくなる。言い
換えれば、蓋２１等を設けることにより、一層秘密保持
機能が確実になるといえる。

【００４０】図９は、本発明投射形液晶表示装置の一実
施例の構成を示すものである。なお、図９において、図
１〜図８に示したものと対応するものには、同一の符号
を付けている。

【００４１】図９において、入力側の偏光板５１は、光
源５２から照明される光５３のうち、一方向の直線偏光
成分の光のみを通過させて出射する。

【００４２】偏光板５１から出射された一方向の直線偏
光成分のみを有する光は、両面に図示しない透明導電膜
が電極として形成された液晶表示板５４の背面５５側に
入射する。

【００４３】上記電極間には、信号発生器６から信号電
圧が印加される。そして、液晶表示板５４のうち、信号
電圧の印加されない無電界部分に入射した光は、偏光の
方向が90゜回転されて表示側の面５７から出射される。
一方、信号電圧が印加された電界発生部分を通過した入
射光は、偏光の方向が変化されないでそのまま表示側の
面５７から出射される。

【００４４】したがって、液晶表示板５４の表示側の面
５７からは、相互に偏光方向が90゜異なる偏光が出射さ
れることになる。

【００４５】表示側の面５７の前方には、投射レンズ５
９が配置され、液晶表示板５４の表示面５７から出射さ
れた互いに90゜異なる偏光がこの投射レンズ５９を通じ
て、その前方に配置された透過式のスクリーン６０上に
投射される。なお、図９中、表示側の面５７に描かれた
映像４１およびスクリーン６０上に描かれた映像４２
は、そのままでは見ることができない。

【００４６】図９において、光源５２、入力側の偏光板
５１、液晶表示板５４および投射レンズ５９は、投射形
液晶表示装置本体６１を形成する。

【００４７】この場合、スクリーン６０が透過式スクリ
ーンであるときには、図１０〜図１２に示すように、ス
クリーン６０の前方に（図１１）、または、スクリーン
６０の後面側と投射形液晶表示装置本体６１を構成する
投射レンズ５９間に（図１０，図１２）、原理上は、ス
クリーン６０の後面側と液晶表示板５４を構成する表示
側の面５７（図９参照）間に表示内容の視認を可能にす
る偏光板６２〜６４を着脱可能または開閉可能に配置し
ておくようにする。

【００４８】一方、スクリーン６０が反射式スクリーン
であるときには、図１０，図１２に示すように、スクリ
ーン６０の後面側と投射形液晶表示装置本体６１を構成
する投射レンズ５９間に、原理上は、スクリーン６０の
後面側と液晶表示板５４を構成する表示側の面５７間に
表示内容の視認を可能にする偏光板６２，６４を着脱可
能または開閉可能に配置しておくようにする。

【００４９】このような構成により、図９〜図１２に示
した実施例において、スクリーン６０が偏光板６２〜６
４で覆われていない場合には、偏光板９を有する偏光眼
鏡１０をかけた特定者１１のみが比較的に大画面の表示
映像を見ることができる。一方、スクリーン６０が偏光
板６２〜６４で覆われた場合には、不特定者１２も比較
的に大画面の表示映像を見ることができる。

【００５０】したがって、図９例〜図１２例を応用する
ことにより、大画面のいわゆるビデオウォール（壁面
に、例えば、４台の投射形表示装置本体から投射された
４画面の映像により形成される一の映像を写すようにさ
れたもの）を構成することができるという派生的な効果
も得られる。また、図９に示した実施例においては、偏
光眼鏡１０を有料で貸し出すことにより、有料式の大画
面投射形液晶表示システムを構築することができるとい
う派生的な効果も得られる。

【００５１】図１３は、図９に示した投射形表示装置本
体６１の３板ミラー方式を採用した光学系の詳細構成を
示している。

【００５２】この投射形表示装置本体は、光源としてダ
イクロイックリフレクター６６を有するメタルハライド
ランプ６５を備えている。このメタルハライドランプ６
５から出射されたＢ（青）Ｇ（緑）Ｒ（赤）の３色光
（白色光）は、反射ミラー６７によって反射される。反
射ミラー６７によって反射された光は、熱線・紫外線カ
ットフィルター６８を通じて色分離用のダイクロイック
ミラー６９に入射される。ダイクロイックミラー６９で
は、Ｂ（青）色光が反射されその他の光は通過する。ダ
イクロイックミラー６９を通過した光は、色分離用のダ
イクロイックミラー７０に入射される。ダイクロイック
ミラー７０では、Ｇ（緑）色光が反射されてその他の光
であるＲ（赤）色光が通過する。

【００５３】ダイクロイックミラー６９によって反射さ
れたＢ色光は、反射ミラー７１によって反射された後、
入力側の偏光板７２を通じて透明電極（図示していな
い）を有する液晶表示板７３に入射される。ダイクロイ
ックミラー７０によって反射されたＧ色光は、入力側の
偏光板７４を通じて透明電極（図示していない）を有す
る液晶表示板７５に入射される。ダイクロイックミラー
７０を通過したＲ色光は、入力側の偏光板７６を通じて
透明電極（図示していない）を有する液晶表示板７７に
入射され、それを通過した後、反射ミラー７８によって
反射される。偏光板７２，７４，７６を通過したＢ，
Ｇ、Ｒ色光の各光は、一方向の直線偏光成分のみの偏光
とされる。

【００５４】液晶板７３，７５を通過した光および反射
ミラー７８によって反射された光は、色合成用のダイク
ロイックミラー７９，８０を通過することによって合成
され、投射レンズ５９に入射される。投射レンズ５９を
透過した光は、表示内容の視認を可能にする偏光板６２
を通過した後、図示しないスクリーン上に投射されるこ
とで、不特定者１２も表示を見ることができる。一方、
偏光板６２が存在しないときには、偏光眼鏡１０をかけ
た特定者１１のみがそのスクリーンに表示された表示、
すなわち映像を見ることができる。この場合、図１３例
によれば、大画面で迫力のある映像やコンピュータグラ
フィックが楽しめるようになる。

【００５５】図１４は、図９に示した投射形表示装置本
体６１のカラーフィルターを組み込んだ液晶表示板８１
を採用した光学系の構成を示している。図１４例では、
メタルハライドランプ８２から出射された光が熱線・紫
外線カットフィルター６８を通じて入力側の偏光板８３
に入射される。偏光板８３から出射された一方向の直線
偏光成分を有する光は、液晶表示板８１を通過した後、
投射レンズ５９を通過して、出力側の偏光板６２に入射
される。この図１４例によっても、図１３例と同様に、
大画面で迫力のある映像やコンピュータグラフィックが
楽しめるようになる。

【００５６】なお、本発明は上記の実施例に限らず本発
明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得ること
はもちろんである。

【００５７】

【発明の効果】以上説明したように、第１の本発明液晶
表示装置によれば、液晶表示板の表示側の面に配される
表示の視認を可能にする偏光板を着脱可能にしたので、
上記表示の視認を可能にする偏光板を装着したときに
は、偏光板の付いた眼鏡等がなくても表示を見ることが
でき、一方、上記表示の視認を可能にする偏光板を外し
たときには、偏光板の付いた眼鏡等を通じてのみ表示を
見ることができるという効果が得られる。

【００５８】第２の本発明液晶表示装置によれば、液晶
表示板の表示側の面に配される表示の視認を可能にする
偏光板を開閉可能にしたので、表示の視認を可能にする
偏光板を閉じたときには、偏光板の付いた眼鏡等がなく
ても表示を見ることができ、一方、上記表示の視認を可
能にする偏光板が開いたときには、偏光板の付いた眼鏡
等によりのみ表示を見ることができるという効果が得ら
れる。

【００５９】第３の本発明液晶表示装置によれば、上記
第２の本発明液晶表示装置において、上記開閉可能にさ
れた表示の視認を可能にする偏光板を覆う蓋を配したの
で、蓋をすることにより、直ちに表示を見ることができ
なくなるという効果が得られる。また、蓋があることか
ら、表示の視認を可能にする偏光板を開いて使用中に、
第三者がその表示の視認を可能にする偏光板を容易に閉
じることができないという効果が得られる。

【００６０】第４の本発明投射形表示装置によれば、光
源から出射される光が入射されて偏光を出射する偏光板
と、この偏光板から出射される偏光が入射される液晶表
示板と、この液晶表示板から出射される光を投射する投
射レンズと、この投射レンズから投射された光を受ける
スクリーンとを有するので、表示の視認を可能にする偏
光板の付いた眼鏡等をした特定者のみが、スクリーン上
に表示された比較的大画面の表示を見ることができると
いう効果が得られる。

【００６１】第５の本発明投射形表示装置によれば、第
４の本発明液晶表示装置において、着脱または開閉可能
であって表示の視認を可能にする偏光板を、上記液晶表
示板と上記スクリーン間、または、上記スクリーンの前
方に配置するようにしたので、上記表示の視認を可能に
する偏光板を着けた（閉じた）ときには、不特定者もス
クリーン上の表示を視認することが可能になるという効
果が得られる。一方、上記表示の視認を可能にする偏光
板を外した（開いた）ときには、表示の視認を可能にす
る偏光板の付いた眼鏡等をした特定者だけが表示を視認
することができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による液晶表示装置の一実施例の構成を
示す線図である。

【図２】図１に示す液晶表示装置が適用されたＶＴＲ一
体形液晶テレビジョン受像機の一例の構成を示す斜視図
である。

【図３】図１に示す液晶表示装置が適用されたＶＴＲ一
体形液晶テレビジョン受像機の他の例の構成を示す斜視
図である。

【図４】図１に示す液晶表示装置が適用された液晶テレ
ビジョン受像機の一例の構成を示す斜視図である。

【図５】図４に示す液晶テレビジョン受像機の使用説明
に供される一部省略斜視図である。

【図６】図４に示す液晶表示装置に採用されている開閉
機構の説明に供される一部省略分解斜視図である。

【図７】図６に示す開閉機構のうち、回転支柱の構成を
示す一部省略分解図である。

【図８】図１に示す液晶表示装置が適用されたパーソナ
ルコンピュータの一例の構成を示す斜視図である。

【図９】本発明投射形液晶表示装置の一実施例の原理構
成を示す線図である。

【図１０】本発明投射形液晶表示装置の一実施例の構成
を示す線図である。

【図１１】本発明投射形液晶表示装置の他の実施例の構
成を示す線図である。

【図１２】本発明投射形液晶表示装置のさらに他の実施
例の構成を示す線図である。

【図１３】図１０〜図１２に示す投射形液晶表示装置の
うち、投射形液晶表示装置本体の一例の構成を示す線図
である。

【図１４】図１０〜図１２に示す投射形液晶表示装置の
うち、投射形液晶表示装置本体の他の例の構成を示す線
図である。

【符号の説明】

１偏光板４液晶表示板７表示側の面８偏光板１０偏光眼鏡１１特定者１２不特定者

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】液晶表示板の表示側の面に配される表示
の視認を可能にする偏光板を着脱可能にしたことを特徴
とする液晶表示装置。
【請求項２】液晶表示板の表示側の面に配される表示
の視認を可能にする偏光板を開閉可能にしたことを特徴
とする液晶表示装置。
【請求項３】上記開閉可能にされた表示の視認を可能
にする偏光板を覆う蓋を配したことを特徴とする請求項
２記載の液晶表示装置。
【請求項４】光源から出射される光が入射されて偏光
を出射する偏光板と、この偏光板から出射される偏光が入射される液晶表示板
と、この液晶表示板から出射される光を投射する投射レンズ
と、この投射レンズから投射された光を受けるスクリーンと
を有することを特徴とする投射形液晶表示装置。
【請求項５】着脱または開閉可能であって表示の視認
を可能にする偏光板を、上記液晶表示板と上記スクリー
ン間、または、上記スクリーンの前方に配するようにし
たことを特徴とする請求項４記載の投射形液晶表示装
置。