JPH05172769A - 細長い体部の線膨脹量を測定する方法と装置 - Google Patents

細長い体部の線膨脹量を測定する方法と装置

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JPH05172769A
JPH05172769A JP4022803A JP2280392A JPH05172769A JP H05172769 A JPH05172769 A JP H05172769A JP 4022803 A JP4022803 A JP 4022803A JP 2280392 A JP2280392 A JP 2280392A JP H05172769 A JPH05172769 A JP H05172769A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の方法では、温度および線膨脹係数の高
度の精度を必要としたが、これ等を必要とすることなく
長さスケールの様な細長い体部の線膨脹を測定し補償し
て正確な値を得る方法と装置とを提供すること。 【構成】 該方法は、バーの材料の線膨脹係数(α″)
から偏る線膨脹係数(α′)を有する材料で作られる少
くとも1つの基準(9′)に対してバー(9″)の線膨
脹(δ9″)を測定した後、適当なときに該バーの長さ
を修正するための補償係数を決定する手順を有してい
る。装置の一実施例は、同じ長さ(L)の基準(9′)
およびバー(9″)を備え、これ等の線膨脹は、夫々
(δ9′)と(δ9″)とであり、線膨脹の差は、δI
であり、これ等の値は、インジケータ/センサー等によ
って測定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スケールが較正された
基準温度からの偏差によるスケールの長さ偏差の結果と
して測定誤差が生じ得る物理的な長さスケールの様な細
長い体部または物理的な長さスケールを装着する様に意
図される細長い体部、例えば物理的な長さスケールを備
える計器または測定機の熱的線膨脹を測定して適当な際
に該線膨脹を補償する方法に関する。本発明は、該方法
を実施する装置にも関する。
【0002】
【従来の技術】物理な長さスケールを備える計器または
測定機の扶助によって長さを測定するとき、基準温度か
らの温度の偏差は、誤差の源を構成する。測定時機の際
に支配する温度は、通常、基準温度から偏る。基準温度
は、通常、特に良好な設備の測定用実験室においてのみ
包含可能である。3つの型式の測定誤差は、理想的でな
い温度条件における測定の際に生じる。即ち、 1) 線(heat)膨脹により測定される物体の寸法変
化によって生じる誤差。 2) 熱的線膨脹による機械または対応する装置の幾何学
的形状の変化による誤差。 3) 線(heat)膨脹による長さ基準、即ち目盛り付
き測定用スケールの測定における変化によって生じる誤
差。
【0003】本発明は、この最後に述べた種類の誤差を
測定して修正する方法および装置に関する。
【0004】或る場合には、創意に富む該方法および装
置は、上述の(2) による誤差を測定して修正するのに使
用されてもよい。
【0005】その線膨脹係数が零に等しいかまたは零に
近い材料からスケールを製造することは、早期に提案さ
れた。しかしながら、この提案は、幾つかの欠点によっ
て妨げられる。例えば、該材料は、非常に高価であり、
線膨脹係数が零から偏る材料から屡々構成され零から大
きく偏る線膨脹係数を有するここに意図される種類の装
置および機械に該材料が組込まれるべきときに困難な構
造上の問題を生じる。
【0006】これ等のスケールの長さの変化がこれ等の
関係において屡々反復可能であるため、スケールの温度
が測定されてもよく、次に、線膨脹をスケールの材料の
線膨脹係数に基づき下記の式によって計算することも提
案された。
【0007】
【数1】δ=α・dT・L ここに、δ=合計線膨脹 α=スケールの線膨脹係数 dT=基準温度からの偏差 L=スケール長さ
【0008】しかしながら、この方法の1つの重大な欠
点は、極めて正確に温度を測定すると共に、温度がスケ
ールに沿って変化する傾向があるためにスケールに沿っ
て数個所で温度を測定することが必要であることと、線
膨脹係数が極端な程度の精度まで既知でなければならな
いこととである。
【0009】
【発明の要約】本発明は、周知の技法の欠点で妨げられ
ず、スケールの様な細長い体部の線(heat)膨脹が
非常に正確に測定されるのを可能にすると共に補償が該
膨脹に対してなされるのを可能にする方法および装置に
関する。
【0010】従って、本発明は、物理的な長さスケール
の様な細長い体部または物理的な長さスケールを装着す
る細長い体部、例えば物理的な長さスケールを備える計
器または測定機の線(heat)膨脹を測定して適当な
ときに補償する方法に関し、このとき、測定の誤差は、
スケールを較正した基準温度からの温度の偏差によるス
ケールの長さの偏差の結果として生じる。
【0011】該方法は、特に、体部が作られる材料の線
(heat)膨脹係数から偏る線(heat)膨脹係数
を有する少くとも1つの材料基準に対して体部の線膨脹
を測定した後、適当な場合に、体部の測定される長さを
修正可能な補償係数を決定することによって特徴づけら
れる。
【0012】また、本発明は、物理的な長さスケールの
様な細長い体部または例えば計器および測定機において
物理的な長さスケールを装着する細長い体部の線(he
at)膨脹を測定して、適当なときに補償する装置に関
し、このとき、測定誤差等は、体部の長さが較正された
基準温度から偏る温度の結果としての長さの偏差によっ
て生じる。
【0013】該装置は、特に、体部材料の線(hea
t)膨脹係数から偏る線(heat)膨脹係数が既知で
ある少くとも1つの材料基準に対して体部の線膨脹を測
定し、これにより、体部の測定される長さを修正する補
償係数が決定されるのを可能にする装置によって特徴づ
けられる。
【0014】以下、添付図面を参照し例示する実施例に
関して本発明を更に詳細に説明する。
【0015】
【実施例】図1に示す実施例は、物理的な長さスケール
1の形状の細長い体部を有し、該スケールは、その一端
3においてスケール支持部分2に強固に固定され、線形
変化が自由に生じるのを可能にする様に好ましくはサポ
ート4,5上に設置され、このとき、体部の線(hea
t)膨脹は測定されるべきであり、補償は、適当な場合
に該線膨脹に対してなされる様に意図される。
【0016】符号6は、線(heat)膨脹係数が既知
の材料から作られその一端6′において前記支持部分2
に強固に装着されスケール1に平行に延るロッド状基準
を同定する。また、該実施例は、基準6の自由端6″に
配置され基準に対するスケールの線膨脹を測定する様に
作用する長さインジケータ7を有している。
【0017】一実施例によると、基準6は、線膨脹係数
αがほぼ零に等しい材料から作られる。この図示の配置
により、インジケータは、基準の長さが一定であるた
め、スケールの線膨脹を直接に示す。例えば、基準6
は、商標ゼロデュー(Zerodur)によって営利的
に小売りされるセラミック材料から作られる。
【0018】図2に示す実施例の場合には、スケール1
は、スケール支持体部を形成する支持バー8に例えば接
着剤によって固定され、該バー8は、好ましくはスケー
ルと同一のα値を有している。測定機の一好適実施例に
よると、支持バー8は、機械の軸ないしアクスルから成
っている。符号9は、バーの全長に沿って貫通するボア
10内を延びて一端11においてバー内に強固に装着さ
れるロッド状基準を同定する。符号12は、基準9の自
由端14の位置に対して支持バー8の自由端13の位置
を定める様に意図されるセンサー、好ましくは電子式セ
ンサーを同定する。
【0019】図4,5は、図2に示す配置の夫々の異な
る変更を示し、これでは、基準9は、支持バー(支持体
部)の横断面で示す様に異なる位置に配置され、これに
より局部的な線膨脹が測定されるのを可能にし、適当な
際に例えばバー/体部を曲げる傾向がある膨脹が修正さ
れるのを可能にする。
【0020】上述の例示される実施例では、基準9は、
線(heat)膨脹係数αが零にほぼ等しい材料から作
られることが仮定されるが、α値が零とは異なる材料か
ら作られてもよいことが下記で示される。しかしなが
ら、この場合には、制御バーの線膨脹の絶対的に正確な
測定値を得るために、バー材料の線(heat)膨脹係
数αを知ることも不可欠である。
【0021】ページ 行 に対して記載される方
法に基づく正確な温度測定法との差違では、非常に小さ
い要求は、この場合にバー材料のα値の精度になされ
る。通常の教科書によって与えられる精度は、全く充分
であり、一方、該温度測定法を適用するとき、αの値
は、最後の小数において2*10−8よりも大きい精度
まで既知でなければならない。
【0022】図6は、基準9′が零とは異なってもよい
線(heat)膨脹係数α′を有し、バー9″が既知の
線(heat)膨脹係数α″を有する実施例を略図で示
す。簡単にするため、要件ではないが2本のバーの長さ
Lは、等しいことが下記の説明において仮定される。イ
ンジケータ、センサー等は、2本のバーの間の線膨脹の
差を構成するδIを測定するのに使用される。
【0023】基準9′およびバー9″の線膨脹は、次に
よって計算可能である。
【0024】基準およびバーが同一の温度変化dTを受
ければ、次の長さの変化が生じる。
【0025】
【数2】基準9′:δ9′=dT・α′・L (1) バー9″:δ9″=dT・α″・L (2)
【0026】インジケータ/センサーによって検出され
る長さの相対的な変化は、
【0027】
【数3】δI=δ9′−δ9″ (3)
【0028】関係(1) −(3) からδ9′を計算すること
が可能であり、
【0029】
【数4】δ9′=δI/(1−α″/α′) (4)
【0030】α′,α″が定数であるため、関係(4) を
次の様に書き得る。
【0031】
【数5】δ9′=K′・δI (5)
【0032】対応する様に、δ9″を次の様に計算可能
である。
【0033】
【数6】δ9″=K″・δI (6)
【0034】温度が既知でないかまたは測定されなくて
もよいことは、関係(5) ,(6) から明らかである。イン
ジケータ/センサーの読みは、夫々の材料のα値、即ち
α′値およびα″値に依存する係数に変化される。有効
であるのがα′値およびα″値によって形成される商で
あるため、高い要求は、α′値およびα″値が測定され
る精度に置かれない。
【0035】基準およびバーの長さLが異なるとき、長
さL′,L″も変化する係数に含まれる。大きな精度
は、これ等の項に要求されない。
【0036】図7,8に示す実施例では、バー8は、ほ
ぼ正方形の横断面、好ましくは矩形横断面の箱梁であ
り、このとき、基準は、梁の線膨脹を測定する目的のた
めに好ましくは梁の内部に、好ましく各隅15に装着さ
れ、これにより、梁の曲率に相当する変形が局部的に測
定されるのを可能にする。図7は、別個の基準9がスケ
ール1に対して設けられる一実施例を示し、該スケール
は、梁上に設けられる接触体部8′に隣接して配置さ
れ、このとき、ほぼ図2による装置が梁上に設けられ
る。
【0037】図8は、一層簡単な装置を示し、このと
き、スケール1は、図8に示す様に隅15に配置される
基準の様な梁の局部的な線膨脹を測定する様に作用する
基準9に隣接して梁の一側部16に置かれて接着され
る。また、接着されるスケールを欠く実施例は、例えば
基準の直定規の単に真直さの変化を検出する目的のため
に考えられる様に使用されてもよい。
【0038】図9は、装置の好適実施例を示す。図9で
は、符号8は、線膨脹を測定すべき細長い体部を同定
し、符号9は、基準要素を同定し、符号12は、鉄心1
6およびコイル17から成る電子式センサーを同定し、
該センサーは、この場合には差動変圧器型センサーであ
る。該基準要素は、装置11によって細長い体部8に一
端において強固に装着される。また、該装置は、その一
端が細長い体部8に作用して、その他端が基準9に強固
に結合される座19に作用するばね18を含む。この装
置の特徴は、基準9が歪の状態に置かれることである。
これは、基準が圧縮力を受けるとき、特に基準9の横断
面が基準の長さに対して小さいときに生じ得る座屈現象
の結果として基準9が横方向に曲げられるのを防止す
る。これは、基準9がインバール材料または或るその他
の適当な材料で作られる細いワイヤまたは繊条の形状を
有するのを可能にする。
【0039】種々な変更は、この実施例になし得ること
が認められる。例えば、電子式センサーおよびばね18
は、基準9の自由端に結合される「引張り」センサーユ
ニットを形成する様に組合わされてもよい。
【0040】基準9がその中を延びるチャンネル20
は、細長い体部8と基準9との間の熱伝達を改善して基
準9に生じ得る任意の共振する振動を減衰する様に或る
種類の好適なグリース、例えばシリコングリースを便利
に充填されてもよい。
【0041】図10は、創意に富む装置が機械の幾何学
的形状を監視するのに使用される使用の一例を示す。図
10は、所謂杭門(ポータル)の種類の三軸座標機械を
略図で示す。符号21は、機械の測定テーブル/ベース
板を同定する。X座標において延びる脚22,24およ
び梁23から成るポータルは、空気軸受25上でY方向
へ、即ち、紙面に垂直の方向へ移動可能である。「Zユ
ニット」26は、X梁23に支承される。Zユニット
は、X梁に沿って、即ち、矢印27の方向へ移動可能で
ある。測定用スピンドル28は、Zボックス26内で支
承され、矢印29の1つの方向へ移動可能である。
【0042】図10に示す機械のX軸23、Y軸25お
よびZ軸28における測定用スケールは、熱膨脹によっ
て生じる測定用スケールの長さ誤差を測定して補償する
ために前述の装置を備えてもよい。梁23,25および
/または28の曲率は、図7,8に記載される装置によ
って測定されて補償されてもよい。
【0043】脚22,24は、測定用スケールを装着し
ないが、それでもこれ等が軸受25および測定用テーブ
ル21と共にZ方向における基準を形成するため、Z方
向の測定結果に影響を与える。
【0044】2本の脚が基準温度に関して相互に同一の
差異を有していれば、Z方向におけるX梁の結果として
生じる平行な変位が生じる。該差異が等しくなければ、
結果は、Z方向における変位と共にX梁と底板21との
間の平行性の変化である。機械の幾何学的形状は、双方
の場合に影響を受ける。
【0045】各脚が創意に富む装置30を備えていると
き、脚の長さの変化は、測定されて補償され得る。
【0046】本発明によって与えられる他の利点は、熱
以外の要素、例えば負荷の変化によって生じる曲率およ
び長さの変化が検出されて補償可能なことである。
【0047】創意に富む方法と、創意に富む装置の作用
の態様とは、前述によって総ての本質において理解され
る。物理的な長さスケールまたは該スケールを取付ける
体部の様な細長い体部の線膨脹は、零に等しいか、また
はほぼ零に等しくてもよい既知の線(heat)膨脹係
数を有する基準に対して測定される。該基準と、細長い
体部とは、線膨脹に関して直接に比較されてもよいが、
該基準は、第1体部と同一の線(heat)膨脹係数を
有する他の体部に比較されてもよく、該基準と、該第2
体部とは、必ずしも第1体部と同一の長さを持たなくて
もよい。
【0048】図10の実施例の場合には、スピンドル2
8と、脚22,24との双方は、創意に富む基準測定装
置を備えている。この場合には、スピンドル28で得ら
れる測定値は、3つの修正係数、即ち、 1. スピンドル28の基準系統から 2. 1本の脚22の基準系統から 3. 他の脚24の基準系統から の修正係数によって修正されてもよい。
【0049】この場合には、2,3は、X軸に沿うZユ
ニットの位置に依存する係数によって重み付けされる。
【0050】前述により、本発明が重要な利点を与える
ことは、明らかである。例えば、細長い体部の長さが較
正された温度から偏る温度において測定される測定値の
修正を可能にするために測定されるべき線(heat)
膨脹は、精度の如何なる大きな程度まで温度および線
(heat)膨脹係数を測定する必要なしに測定され
る。更に、一実施例によると、該測定は、α値が零にほ
ぼ等しい基準を使用することなく行われる。
【0051】本発明を例示する実施例に関して本発明を
図示説明したが、その他の実施例および勝手違いの変更
は、発明的な観念から逸脱することなく考えられること
が認められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物理的な長さスケールの長い軸線に対して横方
向から見た創意に富む装置の第1実施例の原理的な図。
【図2】スケールの長い軸線に対して横方向から見た創
意に富む装置の第2実施例の略図。
【図3】図2の右から見た図2の装置の図。
【図4】2つの基準が使用される創意に富む装置の実施
例の略図。
【図5】3つの基準が使用される創意に富む装置の実施
例の略図。
【図6】零から区別される線膨脹係数を有する基準の使
用を示す略図。
【図7】スケールと、スケール基準と、梁の種々な部分
に対する基準とを支持する長手方向軸線の方向で見た梁
の略図。
【図8】図7の実施例にほぼ類似するが別個のスケール
基準を欠く実施例の略図。
【図9】張力下に置かれる比較的細い繊条ないしワイヤ
の形状を有する基準の一実施例の概略の軸方向断面図。
【図10】本発明によって構成されるポータル型三軸座
標測定機のポータルの主延長の平面に対してほぼ垂直に
見た略図。
【符号の説明】
1 物理的な長さスケール 6 ロッド状基準 6′ 基準の一端 7 長さインジケータ 8 支持バー 9 ロッド状基準 9″ バー 11 ロッド状基準の一端 12 センサー 15 隅 22 脚 23 梁 24 脚 26 Zユニット 28 測定用スピンドル α 線膨脹係数 α′ 基準の線(heat)膨脹係数 α″ バーの線(heat)膨脹係数 δI 線膨脹の差 δ9′ 基準の線膨脹 δ9″ バーの線膨脹

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定誤差がスケールを較正した基準温度
    からの偏差の結果としてのスケールの長さ偏差のために
    生じ、物理的な長さスケールの様な細長い体部または物
    理的な長さスケールを支持する様に意図された細長い体
    部、例えば物理的な長さスケールを備える計器または測
    定機の線(heat)膨脹を測定して適当な場合に補償
    する方法において,その線(heat)膨脹係数(α)
    が体部材料の線(heat)膨脹係数から偏る材料で作
    られる少くとも1つの基準(6,9)に対して前記体部
    (1,8,22,24,28)の線膨脹を測定した後、
    適当なときに該体部の長さを修正するための補償係数を
    決定することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において,前記体
    部(1,8,28)が、物理的な長さスケール(1)ま
    たは物理的な長さスケール(1)を支持する様に意図さ
    れる細長い体部(8,28)、例えば物理的な長さスケ
    ールを備える計器または測定機から成ることを特徴とす
    る方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の方法に
    おいて,基準(6,9)が、ほぼ零に等しい線(hea
    t)膨脹係数を有する材料で作られることを特徴とする
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の方法に
    おいて,体部(8,28)が、零から偏る線(hea
    t)膨脹係数(α)を有する材料で作られ,基準(9,
    9″)が、該体部の材料の線(heat)膨脹係数から
    偏る線(heat)膨脹係数(α)を有する材料で作ら
    れ,該体部と該基準との間の線膨脹の差(δI)を測定
    し,測定される該線膨脹の差に比例する該体部および該
    基準の線膨脹(δ9′,δ9″)を計算することを特徴
    とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいづれか1つの
    項に記載の方法において,細長い体部(8)に沿って異
    なる位置に基準を配置し,適当なときに、該体部が、少
    くとも1つのスケールを支持し,これにより、夫々の基
    準に対する局部的な線膨脹が、測定されるのを可能にす
    ると共に、前記体部の幾何学的形状変化が、決定される
    のを可能にすることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法において,前記細
    長い体部(8)が、適当な場合にスケールを装着する梁
    要素であり,基準が、該梁内に装着され、好ましくは該
    梁の内部で延びることを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいづれか1つの
    項に記載の方法において,前記細長い体部が、所謂ポー
    タル機械の脚(22,24)であり,梁(23)が、脚
    (22,24)によって支持され,該横梁に支承される
    ユニット(26)が、スケールを有し該横梁の長手方向
    軸線に対して横方向へ変位可能な測定用スピンドルを備
    え,少くとも1つの基準に対する該測定用スピンドルお
    よび/またはそのスケールの線膨脹が、測定されること
    を特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいづれか1つの
    項に記載の方法において,前記基準または基準(6,
    9)が、好ましくはその一端(6′)において強固に保
    持され好ましくは線(heat)膨脹を決定されるべき
    前記体部と同一の長さを有するロッド状体部の形状であ
    ることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいづれか1つの
    項に記載の方法において,前記基準(9)が、引張り力
    を受けることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法において,前記
    基準が、比較的細いワイヤから成ることを特徴とする方
    法。
  11. 【請求項11】 測定誤差等が体部の長さを較正した基
    準温度からの偏差によって生じる長さの偏差のために生
    じ、物理的な長さスケールの様な細長い体部または物理
    的な長さスケールを内部に装着する様に意図される細長
    い体部、例えば計器および測定機の線(heat)膨脹
    を測定して適当なときに補償する測定補償装置におい
    て,体部材料の線(heat)膨脹係数から偏る既知の
    熱的線(heat)膨脹係数(α)を有する材料で作ら
    れる少くとも1つの基準(6,9)に対して前記体部
    (1,8,22,24,28)の線膨脹を測定する装置
    (7,12)を備え,これにより、該体部の長さを修正
    する補償係数が、決定されるのを可能にすることを特徴
    とする測定補償装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の測定補償装置にお
    いて,前記体部(1,8,28)が、物理的な長さスケ
    ール(1)および/または物理的な長さスケールを装着
    する様に意図される細長い要素(8,28)の形状を有
    し,これにより、該スケールによって測定される測定値
    を修正する補償係数が、適当な場合に修正されるのを可
    能にすることを特徴とする測定補償装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載の
    測定補償装置において,基準(6)が、ほぼ零に等しい
    線(heat)膨脹係数を有する材料で作られることを
    特徴とする測定補償装置。
  14. 【請求項14】 請求項11から請求項13のいづれか
    1つの項に記載の測定補償装置において,体部(8,2
    8)および基準(9,9″)が、零から双方の偏る相互
    に異なる線(heat)膨脹係数(α′,α″)を有す
    る材料で作られ,該体部と該基準との間の線(hea
    t)膨脹の差(δI)を測定する装置が、設けられ,こ
    れにより、該体部および該基準の線膨脹が、測定される
    線膨脹の差(δ9′,δ9″)に比例して計算されるの
    を可能にすることを特徴とする測定補償装置。
  15. 【請求項15】 請求項11から請求項14のいづれか
    1つの項に記載の測定補償装置において,基準が、異な
    る位置において細長い体部に沿って配置され,該体部
    が、適当な場合に少くとも1つのスケールを装着し,夫
    々の基準に対する該体部の局部的な線(heat)膨脹
    が、該体部の幾何学的形状変化を決定するために測定さ
    れる様に意図されることを特徴とする測定補償装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の測定補償装置にお
    いて,前記体部が、適当なときにスケール(1)を装着
    する梁要素であり,基準が、該梁に装着され、好ましく
    は該梁の内部で延びることを特徴とする測定補償装置。
  17. 【請求項17】 請求項15または請求項16に記載の
    測定補償装置において,前記スケール(1)に対する基
    準(9)が、該スケールに隣接して装着されることを特
    徴とする測定補償装置。
  18. 【請求項18】 請求項15から請求項17のいづれか
    1つの項に記載の測定補償装置において,前記スケール
    および梁の部分の双方に対して共通の基準が、該スケー
    ルに隣接して配置されることを特徴とする測定補償装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項15から請求項18のいづれか
    1つの項に記載の測定補償装置において,前記梁が、正
    方形断面の、好ましくは矩形断面の箱梁であり,基準
    が、該梁の隅(15)に隣接する位置で該梁の内部に配
    置されることを特徴とする測定補償装置。
  20. 【請求項20】 請求項11から請求項19のいづれか
    1つの項に記載の測定補償装置において,前記体部
    (8)が、スケールを有し脚(22,24)によって支
    持される横梁(23)を備える所謂ポータル機械の1本
    の脚(22,24)であることを特徴とする測定補償装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項11から請求項20のいづれか
    1つの項に記載の測定補償装置において,前記基準が、
    ロッド状であることを特徴とする測定補償装置。
  22. 【請求項22】 請求項11から請求項21のいづれか
    1つの項に記載の測定補償装置において,前記基準が、
    一端(6′,11)において強固に装着され、好ましく
    は線膨脹を測定されるべき前記体部と同一の長さ(6)
    を有することを特徴とする測定補償装置。
  23. 【請求項23】 請求項11から請求項22のいづれか
    1つの項に記載の測定補償装置において,前記基準
    (9)が、引張り力を受ける様に意図されることを特徴
    とする測定補償装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の測定補償装置にお
    いて,前記基準が、比較的細いワイヤであることを特徴
    とする測定補償装置。
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