JPH051726Y2 - - Google Patents
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- JPH051726Y2 JPH051726Y2 JP3592887U JP3592887U JPH051726Y2 JP H051726 Y2 JPH051726 Y2 JP H051726Y2 JP 3592887 U JP3592887 U JP 3592887U JP 3592887 U JP3592887 U JP 3592887U JP H051726 Y2 JPH051726 Y2 JP H051726Y2
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- rubber
- gasket
- coating material
- cylinder head
- rubber material
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Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は金属製シリンダガスケツトに係り、特
にバネ鋼の薄板にビードを成形した金属製シリン
ダガスケツトに関する。
にバネ鋼の薄板にビードを成形した金属製シリン
ダガスケツトに関する。
最近、弾性を有する金属板に断面凸状又はステ
ツプ状からなる金属バネ材製のビードを形成し、
このビードによつて内燃機関の例えば、シリンダ
ヘツドとシリンダブロツクとの接合面を効率よく
シールする金属製シリンダガスケツトが提案され
ている。接合面にはシール用部材としてその全面
に一様にゴム材をコーテイングしているのが一般
的である。
ツプ状からなる金属バネ材製のビードを形成し、
このビードによつて内燃機関の例えば、シリンダ
ヘツドとシリンダブロツクとの接合面を効率よく
シールする金属製シリンダガスケツトが提案され
ている。接合面にはシール用部材としてその全面
に一様にゴム材をコーテイングしているのが一般
的である。
ところで一般のガソリンエンジンはシリンダヘ
ツドがAl材であり、シリンダブロツクがFC材
（鋳鉄）製である。Al材の面粗度はFC材より一般
にかなり良好なのでこのゴム材は薄くて良いが粗
いFC材側に合せるのでヘツド側もかなり厚くな
り使用中塗料のへたりにより軸力が小さくなり、
シール性能が使用と共に径々に悪化することがあ
つた。また特に面圧が高いビード部も一様にゴム
材が厚く塗布されていたのでこの部分のへたりが
特に大きくなる問題があつた。
ツドがAl材であり、シリンダブロツクがFC材
（鋳鉄）製である。Al材の面粗度はFC材より一般
にかなり良好なのでこのゴム材は薄くて良いが粗
いFC材側に合せるのでヘツド側もかなり厚くな
り使用中塗料のへたりにより軸力が小さくなり、
シール性能が使用と共に径々に悪化することがあ
つた。また特に面圧が高いビード部も一様にゴム
材が厚く塗布されていたのでこの部分のへたりが
特に大きくなる問題があつた。
上記問題点は本考案によればビートを設けた弾
性金属板からなる金属製シリンダヘツドガスケツ
トにおいて、 前記金属板の両面のうち少くとも一方の面に無
機又は有機繊維をゴムで混練したコート材を塗布
すると共に、金属板両面のうちの特定箇所にゴム
材を上記コート材より薄く塗布することを特徴と
する金属製シリンダヘツドガスケツトによつて解
決される。
性金属板からなる金属製シリンダヘツドガスケツ
トにおいて、 前記金属板の両面のうち少くとも一方の面に無
機又は有機繊維をゴムで混練したコート材を塗布
すると共に、金属板両面のうちの特定箇所にゴム
材を上記コート材より薄く塗布することを特徴と
する金属製シリンダヘツドガスケツトによつて解
決される。
一般に、ゴム材は粗いFC材の面に対し表面な
じみ性がよく高いシール性を確保することができ
るが、前述したようにゴム材を厚く塗布すると、
運転中塗料のへたりにより軸力が小さくなりその
結果シール性が使用に伴つて悪化する。これに対
し、無機又は有機繊維（又は粉体）をゴムで混練
したコート材は比較的硬度が高く、このコート材
を厚く塗布しても、運転中のへたりが少なく、
又、厚みを増すことにより表面なじみ性を向上す
ることができ、シール性が劣化することはないこ
とが知られている。本考案はかかるコート材及び
ゴム材の性質を利用してガスケツトの両面（表面
及び裏面）がそれぞれ有する特定の条件（例えば
接触する相手の面の面粗度や、凸部（ビード部）
を有するか否か等、）によつてガスケツト部分に
塗布されるシール剤の種類を変えているので使用
中シール剤のへたりによる軸力低下を防止でき
る。
じみ性がよく高いシール性を確保することができ
るが、前述したようにゴム材を厚く塗布すると、
運転中塗料のへたりにより軸力が小さくなりその
結果シール性が使用に伴つて悪化する。これに対
し、無機又は有機繊維（又は粉体）をゴムで混練
したコート材は比較的硬度が高く、このコート材
を厚く塗布しても、運転中のへたりが少なく、
又、厚みを増すことにより表面なじみ性を向上す
ることができ、シール性が劣化することはないこ
とが知られている。本考案はかかるコート材及び
ゴム材の性質を利用してガスケツトの両面（表面
及び裏面）がそれぞれ有する特定の条件（例えば
接触する相手の面の面粗度や、凸部（ビード部）
を有するか否か等、）によつてガスケツト部分に
塗布されるシール剤の種類を変えているので使用
中シール剤のへたりによる軸力低下を防止でき
る。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
第１図は本考案のシリンダヘツドガスケツトの
実施例の平面図を示す。第１図に示されたシリン
ダヘツドガスケツト１にはボルト孔２、水孔３、
外周ビード４、油孔５、燃焼室開口部６、ボアビ
ード７、が設けられている。シリンダヘツドガス
ケツト１はステンレスバネ鋼板２０からなつてい
る。この第１図−断面を第２〜第７図に示
す。尚、これらの図において上方をシリンダヘツ
ド（図示せず）側、下方をシリンダブロツク（図
示せず）側とする。
実施例の平面図を示す。第１図に示されたシリン
ダヘツドガスケツト１にはボルト孔２、水孔３、
外周ビード４、油孔５、燃焼室開口部６、ボアビ
ード７、が設けられている。シリンダヘツドガス
ケツト１はステンレスバネ鋼板２０からなつてい
る。この第１図−断面を第２〜第７図に示
す。尚、これらの図において上方をシリンダヘツ
ド（図示せず）側、下方をシリンダブロツク（図
示せず）側とする。
第２図に関しバネ鋼板２０の上面には約20〜
50μの厚さのゴム材８が塗布される。このゴム材
８は一般にNBR（アクリロニトリルブタジエンラ
バ）、シリコンゴム、フツ素ゴム等が用いられる。
一方、下面には例えばアスベスト、ロツクウー
ル、グラスフアイバ等の無機繊維（又は粉体）又
はポリプロピレン、ポリウレタン等の有機繊維
（又は粉体）を上記ゴムで混練したコート材９が
ボアビード７の周囲で約20〜50μ、又その他の部
分２０ａ及び２０ｂで約50〜150μの範囲内で塗
布される。即ち、面粗度の大きなシリンダブロツ
ク面に対する接合面にはコート材９をゴム材８よ
り厚く塗布することで表面なじみ性を良好にし、
面粗度の良好なシリンダヘツド面との接合面には
元来、表面なじみ性の良好なゴム材８を薄く塗布
することで使用中のへたりを防止している。当
然、コート材９を厚く塗布した部分２０ａ及び２
０ｂにおいてもその材料特性により使用中のへた
りは防止されシール性は劣化しない。
50μの厚さのゴム材８が塗布される。このゴム材
８は一般にNBR（アクリロニトリルブタジエンラ
バ）、シリコンゴム、フツ素ゴム等が用いられる。
一方、下面には例えばアスベスト、ロツクウー
ル、グラスフアイバ等の無機繊維（又は粉体）又
はポリプロピレン、ポリウレタン等の有機繊維
（又は粉体）を上記ゴムで混練したコート材９が
ボアビード７の周囲で約20〜50μ、又その他の部
分２０ａ及び２０ｂで約50〜150μの範囲内で塗
布される。即ち、面粗度の大きなシリンダブロツ
ク面に対する接合面にはコート材９をゴム材８よ
り厚く塗布することで表面なじみ性を良好にし、
面粗度の良好なシリンダヘツド面との接合面には
元来、表面なじみ性の良好なゴム材８を薄く塗布
することで使用中のへたりを防止している。当
然、コート材９を厚く塗布した部分２０ａ及び２
０ｂにおいてもその材料特性により使用中のへた
りは防止されシール性は劣化しない。
ところでガスケツトには機関の燃焼に伴うシリ
ンダヘツドの動きを抑制して燃焼ガスのシール性
を高めるため、燃焼室開口部周囲に弾性部材から
成るシム材を配置したものがある。第３図及び第
４図はシム材１０及び１１を配置したガスケツト
１に対し本考案の適用した例であつて、第２図同
様、バネ鋼板２０の上面にはゴム材８が一様に塗
布され、さらにボアビード７の下面にもゴム材８
が塗布され、残されたバネ鋼板部分２０ａの下面
にはコート材９が塗布される。尚、図に示す本実
施例においてはコート材９を塗布した部分２０ａ
の全厚さt2はシム材１０及び１１を配置した部分
の全厚さt1より大きく設定されており、（t2−t1＝
20〜100μ）、部分２０ａでの表面なじみ性を向上
して、シム材１０及び１１を配置した部分２０ｂ
と同等のシール性を確保している。
ンダヘツドの動きを抑制して燃焼ガスのシール性
を高めるため、燃焼室開口部周囲に弾性部材から
成るシム材を配置したものがある。第３図及び第
４図はシム材１０及び１１を配置したガスケツト
１に対し本考案の適用した例であつて、第２図同
様、バネ鋼板２０の上面にはゴム材８が一様に塗
布され、さらにボアビード７の下面にもゴム材８
が塗布され、残されたバネ鋼板部分２０ａの下面
にはコート材９が塗布される。尚、図に示す本実
施例においてはコート材９を塗布した部分２０ａ
の全厚さt2はシム材１０及び１１を配置した部分
の全厚さt1より大きく設定されており、（t2−t1＝
20〜100μ）、部分２０ａでの表面なじみ性を向上
して、シム材１０及び１１を配置した部分２０ｂ
と同等のシール性を確保している。
第５図はバネ鋼板２０の両面に上記コート材９
を塗布したものであり、ボアビード７の下面には
ゴム材８がコート材９より薄く塗布され、シリン
ダブロツクとの表面なじみ性を良好にしつつ、使
用中のへたりを防止している。又、本実施例で
は、第３図及び第４図に示したシム材１０及び１
１に相当するシール性を確保するため、燃焼室開
口部６の周囲部分２０ｂのコート材全厚みt1は部
分２０ａのコート材全厚みt2よりも大きく設定さ
れ、部分２０ｂにかかる面圧を大きくしている。
を塗布したものであり、ボアビード７の下面には
ゴム材８がコート材９より薄く塗布され、シリン
ダブロツクとの表面なじみ性を良好にしつつ、使
用中のへたりを防止している。又、本実施例で
は、第３図及び第４図に示したシム材１０及び１
１に相当するシール性を確保するため、燃焼室開
口部６の周囲部分２０ｂのコート材全厚みt1は部
分２０ａのコート材全厚みt2よりも大きく設定さ
れ、部分２０ｂにかかる面圧を大きくしている。
第６図は、バネ鋼板２０の下面に従来のゴム材
８を薄く塗布し、一方、上面に上記コート材９を
一様に塗布しさらにその上にゴム材８を薄く塗布
したものであつて、コート材９単体よりも表面な
じみ性を良好にしている。
８を薄く塗布し、一方、上面に上記コート材９を
一様に塗布しさらにその上にゴム材８を薄く塗布
したものであつて、コート材９単体よりも表面な
じみ性を良好にしている。
第７図は、これまで示した実施例が一枚から成
るガスケツトであるのに対し、２枚のガスケツト
から構成されたガスケツト１′であつて、コート
材９を両側から狭むゴム材８を配した、所謂サン
ドイツチ構造の中板１２を設け、その下方にはそ
の下面にゴム材８を塗布したビーど付きガスケツ
ト１ａとその上方にはその上面にコート材９を厚
く塗布したビード付きガスケツト１ｂとを配設す
る。
るガスケツトであるのに対し、２枚のガスケツト
から構成されたガスケツト１′であつて、コート
材９を両側から狭むゴム材８を配した、所謂サン
ドイツチ構造の中板１２を設け、その下方にはそ
の下面にゴム材８を塗布したビーど付きガスケツ
ト１ａとその上方にはその上面にコート材９を厚
く塗布したビード付きガスケツト１ｂとを配設す
る。
本実施例は第５図に示したガスケツトと、第６
図に示したガスケツトをあたかも重ねたような構
造であつてビード部分のばね特性を高めることで
面圧を高めたものである。
図に示したガスケツトをあたかも重ねたような構
造であつてビード部分のばね特性を高めることで
面圧を高めたものである。
以上の実施例に示されるこれらのガスケツトは
使用される機関の種類やシリンダヘツド、シリン
ダブロツクの面粗度等の特定条件に合わせ、適宜
に選択される。
使用される機関の種類やシリンダヘツド、シリン
ダブロツクの面粗度等の特定条件に合わせ、適宜
に選択される。
以上説明したように本考案によれば、従来シリ
ンダブロツクの面粗度に応じて厚く塗布されてい
るゴム材にかわり、無機又は有機繊維（又は粉
体）をゴムで混練したコート材を使用することで
使用中のへたりを防止することができ、その結
果、シール性が劣化することはない。
ンダブロツクの面粗度に応じて厚く塗布されてい
るゴム材にかわり、無機又は有機繊維（又は粉
体）をゴムで混練したコート材を使用することで
使用中のへたりを防止することができ、その結
果、シール性が劣化することはない。
第１図は本考案による金属製シリンダヘツドガ
スケツトの平面図、第２〜７図は第１図−線
に沿つた部分的断面図であつて、本考案の異なる
実施例を示す図。 １，１′……ヘツドガスケツト、７……ビード、
８……ゴム材、９……コート材、２０……弾性金
属板。
スケツトの平面図、第２〜７図は第１図−線
に沿つた部分的断面図であつて、本考案の異なる
実施例を示す図。 １，１′……ヘツドガスケツト、７……ビード、
８……ゴム材、９……コート材、２０……弾性金
属板。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ビードを設けた弾性金属板からなる金属製シリ
ンダヘツドガスケツトにおいて、 前記金属板の両面のうち少くとも一方の面に無
機又は有機繊維をゴムで混練したコート材を塗布
すると共に、金属板両面のうちの特定箇所にゴム
材を上記コート材より薄く塗布することを特徴と
する金属製シリンダヘツドガスケツト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3592887U JPH051726Y2 (ja) | 1987-03-13 | 1987-03-13 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3592887U JPH051726Y2 (ja) | 1987-03-13 | 1987-03-13 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63145059U JPS63145059U (ja) | 1988-09-26 |
| JPH051726Y2 true JPH051726Y2 (ja) | 1993-01-18 |
Family
ID=30845868
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3592887U Expired - Lifetime JPH051726Y2 (ja) | 1987-03-13 | 1987-03-13 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH051726Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2605613Y2 (ja) * | 1991-08-27 | 2000-07-31 | エヌオーケー株式会社 | ガスケット |
| JP2643054B2 (ja) * | 1991-09-25 | 1997-08-20 | 新神戸電機株式会社 | パッキング付き断熱部材の製造法 |
| JP2012112453A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Nippon Gasket Co Ltd | シリンダヘッドガスケット |
-
1987
- 1987-03-13 JP JP3592887U patent/JPH051726Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63145059U (ja) | 1988-09-26 |
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