JPH05171949A - スーパーチャージャ - Google Patents

スーパーチャージャ

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JPH05171949A
JPH05171949A JP34165491A JP34165491A JPH05171949A JP H05171949 A JPH05171949 A JP H05171949A JP 34165491 A JP34165491 A JP 34165491A JP 34165491 A JP34165491 A JP 34165491A JP H05171949 A JPH05171949 A JP H05171949A
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JP
Japan
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oil
lubricating oil
housing
rotated
runner
Prior art date
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Pending
Application number
JP34165491A
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English (en)
Inventor
正夫 ▲舘▼野
Masao Tateno
Tomiaki Ochiai
富明 落合
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は振動が小さく、インペラ等の破損
を防止できるスーパーチャージャを提供することを目的
としている。 【構成】 この発明は、アルミ合金等の軽金属製ハウジ
ングに回転自在に支持された入力軸と、該入力軸に一体
に形成されたインタナルギヤから入力されピニオンギヤ
を介して前記入力軸と同心の太陽歯車に出力する増速用
遊星歯車装置と、前記太陽歯車に一体に形成されたラン
ナ付きランナ軸と、該ランナ軸を回転自在に支持し前記
ハウジングの収容孔に半径方向及び軸方向の隙間を介し
て収容される鉄系金属製のベアリングと、該ベアリング
のアウターレースに設けられた3ヶ所以上の外周油溝
と、前記ハウジングの収容孔に開孔する2つ以上の給油
孔により、前記隙間に潤滑油を供給する潤滑油供給装置
とを設けると共に、前記半径方向の隙間を0.2〜0.
3mmに設定してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関により駆動
されその出力向上に寄与する機械式過給機(即ちスーパ
ーチャージャ)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスーパーチャージャは、内燃機関
により入力軸、増速用遊星歯車装置を介して駆動される
ランナ(羽根又はインペラとも称する)付きランナ軸を
ベアリング内に回転自在に支持してユニットとして予組
立し、このユニットのベアリング(スリーブ)をスーパ
ーチャージャのハウジングの収容孔に半径方向及び軸方
向の隙間を介して浮遊的に収容するようにしていた。従
来のものは、これにより前記隙間に潤滑油を供給し、こ
の隙間に介在する潤滑油膜、即ちオイルフィルムのダン
パ作用により、ベアリング、つまり、ランナ付きランナ
軸ユニットのハウジングに対する相対運動を減衰するよ
うにしていた。そして従来のものは、前記半径方向の隙
間を0.1mm以下、好適には0.05mmとした実施態様
のものが有利であると述べている(特表平3−5003
17号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者による採用可能試験品での種々の研究及び実験による
と、前記従来提案の隙間ではランナ軸ユニットの振動が
大きくなることが判明した。このため従来のものは、振
動のため早期にインペラが破損するおそれがあるという
問題点を有するものであった。
【0004】そこで、この発明は、ランナ軸ユニットの
振動が大きくなく、従ってインペラが早期に破損するこ
とのないスーパーチャージャを提供することによって前
記問題点を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するため、アルミ合金等の軽金属製ハウジングに回転
自在に支持された入力軸と、該入力軸に一体に形成され
たインタナルギヤから入力されピニオンギヤを介して前
記入力軸と同心の太陽歯車に出力する増速用遊星歯車装
置と、前記太陽歯車に一体に形成されたランナ付きラン
ナ軸と、該ランナ軸を回転自在に支持し前記ハウジング
の収容孔に半径方向及び軸方向の隙間を介して収容され
る鉄系金属製のベアリングと、該ベアリングのアウター
レースに設けられた3ヶ所以上の外周油溝と、前記ハウ
ジングの収容孔に開孔する2つ以上の給油孔により、前
記隙間に潤滑油を供給する潤滑油供給装置とを設けると
共に、前記半径方向の隙間を0.2〜0.3mmに設定し
てなるものである。
【0006】
【作用】1次危険速度における最大振動値が最小となり
オイルフィルムダンパ効果が最適に得られ、インペラの
耐久性を向上することが可能である。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜2により
説明する。
【0008】まず、構成を図1により説明する。図1に
おいて、スーパーチャージャ1は駆動プーリ2によりベ
ルト4を掛け渡されて駆動される被動プーリ3を有す
る。駆動プーリ2は、スーパーチャージャ1のハウジン
グ5の図中で下方の延長部5aにボルト7及びナット8
で固着された軸6に、両端2個の軸受11により回転可
能に取付けられている。又、駆動プーリ2は可動シーブ
9と、これを溝幅縮小方向に弾発する数枚(図は5枚)
の皿ばね10を有する。駆動プーリ2は、図示せざる内
燃機関により駆動される。ハウジング5はアルミニウム
又はその合金などの軽金属製の鋳造品である。
【0009】被動プーリ3は、入力軸12に図中左側で
ナット13にて固着されている。被動プーリ3は遠心力
利用のボール14により固定円錐板16に対し溝幅を縮
小するように可動の可動シーブ15を有する。図1にお
いては、符号15′はボール14が遠心力により半径方
向外側に移動して溝幅を縮小した状態の可動シーブを示
し、又、符号9′は、被動プーリ3の溝幅縮小に従って
駆動プーリ2も、溝幅が拡大するように動いた可動シー
ブを示し、符号10′は圧縮変形した皿ばねを示してい
る。これにより駆動プーリ2及び被動プーリ3は所定回
転範囲において絶えず、ほぼ一定の回転を維持する変速
プーリを構成している。
【0010】入力軸12はハウジング5の図中、左方の
延長部5bに両端2個の軸受17で回転可能に支持さ
れ、図中右方にフランジ上に出張ったインタナルギヤ1
8を一体に有している。インタナルギヤ18にはピニオ
ンギヤ22が噛合い、ピニオンギヤ22には太陽歯車1
9が噛合い、これらにより増速用遊星歯車装置23が構
成される。ピニオンギヤ22はハウジングのボス24に
挿入された軸25に軸受26を介して回転可能に取付け
られている。
【0011】太陽歯車19は右方に一体のランナ軸20
を有し、入力軸12とは同心に構成され、右端にランナ
(羽根又はインペラ)21をナット27で固着してあ
る。
【0012】ハウジングのボス24は、ハウジング5と
は別体であるが、空気の吸入口28及び吐出用スクロー
ル29を有するエンド部材30と共にハウジング5と同
様の材質で作られ、リテーナ55及びボルト56により
ハウジング5に一体的に取付けられている。このボス2
4の収容孔31にベアリング32が収容される。
【0013】ベアリング32は鋼鉄系の金属製であり、
右側に大径部39を有し4個の円周油溝44,45,4
6,47及び油孔48,49(図2参照)を有するアウ
タレース33と、多数の球34と、アンギュラ的に向き
合う2個のインナレース35などから構成され、ユニッ
ト化されたものである。ベアリング32は、ランナ軸2
0にメーティングリング36及びメカニカルシール37
と共に組込まれてサブアッセンブリ品(予備組立品)の
ランナ軸ユニット38(図2参照)として構成される。
ユニット38は段付部の大径部39とスナップリング4
0により、ボス24の収容孔31に半径方向の隙間(ダ
ンパ隙間)Sと軸方向の隙間Tを有して浮遊的に収容さ
れる。
【0014】前記隙間S及びTには潤滑油供給装置41
から潤滑油を供給するよう以下のように構成する。即
ち、ハウジング5の上部に取付けられた曲管41の水平
部の先端が油圧ポンプ等の油圧源に接続され、垂直部の
下端がボス24に挿入されている。この挿入の下方は、
ボス24中で、ふたまたの給油孔43に分れ、アウタレ
ース33の2個の外周油溝44と46に向かうようにな
っている。中央の油孔48及び右側の油孔49へは隙間
Sを伝って潤滑油が流れ、夫々、球34及びメーティン
グリング36の摺動部を潤滑する。潤滑及び又はダンパ
作用後の潤滑油はハウジング5の下部の戻口50から取
出され油圧源に戻されるようになっている。
【0015】次に前記実施例の作用を説明する。内燃機
関により駆動プーリ2が回転すると、ベルト4により被
動プーリ3が回転し、これと一体の入力軸12が回転す
る。この回転は遊星歯車装置23により増速されて太陽
歯車19に取出され、ランナ軸20及びランナ21が高
速回転し、空気を吸入口28から吸ってスクロール29
から吐出し内燃機関を過給しその出力向上に寄与する。
このとき、潤滑油供給装置41から潤滑油が油孔43に
より半径方向の隙間Sにふたまたに分れて効率良く供給
されるので、高速回転に伴なうランナ軸ユニット38の
収容孔31内での振動がオイルフィルムダンパ作用によ
り緩和吸収される。
【0016】図3は、1次危険速度におけるMAX(最
大)振動値性能曲線を示すもので、この発明によるスー
パーチャージャの動的試験結果を示すものである。図3
において、横軸にはオイルフィルムダンパスキマ(半径
方向の隙間S)をとっており縦軸にはランナ即ち羽根2
1の振動をg(重力加速度)の単位でとってある。羽根
の振動は、ハウジング5の羽根付近の部分に加速度検出
器を取付けて計測した。又、ベアリング32の軸受間隔
(ベアリングスパン)は約20mmのもので実験を行なっ
た。
【0017】図3において、黒丸のプロット点をつない
だ曲線aが油圧0.5kg/cm2 のときのもの、白丸の点
をつないだ曲線bが油圧1kg/cm2 のときのものを示
し、これら両曲線の間にあるXの点が2kg/cm2 、△の
点が3kg/cm2 ,□の点が4kg/cm2 のときのものを示
す。そして、曲線aの0.5kg/cm2 のときの測定流量
が0.7l/minであるがその他の場合は流量を測定して
いない。
【0018】図3から分るように、油圧の大小(勿論流
量も同様)に余り関係なく、隙間Sが0.2〜0.3mm
の範囲であれば、振動値が最小となっており、従って、
供給潤滑油の油圧が1kg/cm2 程度の通常の値であって
も、前記隙間値であれば最良の結果となるものである。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ばスーパーチャージャの振動を小さくすることができ、
これによりインペラ等の破損を防止することができる、
という効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す全体的断面図であ
る。
【図2】図1の要部の正面図である。
【図3】図1のものの1次危険速度における最大振動値
を示す動的試験結果の性能曲線図である。
【符号の説明】
1 スーパーチャージャ 2 駆動プーリ 3 被動プーリ 4 ベルト 5 ハウジング 6 軸 12 入力軸 18 インタナルギヤ 19 太陽歯車 20 ランナ軸 21 ランナ(羽根又はインペラ) 22 ピニオンギヤ 23 遊星歯車装置 24 ハウジングのボス 30 エンド部材 31 収容孔 32 ベアリング 33 アウタレース 34 球 35 インナレース 38 ランナ軸ユニット 41 潤滑油供給装置 43 給油孔 44,45,46,47 外周油溝 50 戻口 S 半径方向の隙間 T 軸方向の隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミ合金等の軽金属製ハウジングに回
    転自在に支持された入力軸と、該入力軸に一体に形成さ
    れたインタナルギヤから入力されピニオンギヤを介して
    前記入力軸と同心の太陽歯車に出力する増速用遊星歯車
    装置と、前記太陽歯車に一体に形成されたランナ付きラ
    ンナ軸と、該ランナ軸を回転自在に支持し前記ハウジン
    グの収容孔に半径方向及び軸方向の隙間を介して収容さ
    れる鉄系金属製のベアリングと、該ベアリングのアウタ
    ーレースに設けられた3ヶ所以上の外周油溝と、前記ハ
    ウジングの収容孔に開孔する2つ以上の給油孔により、
    前記隙間に潤滑油を供給する潤滑油供給装置とを設ける
    と共に、前記半径方向の隙間を0.2〜0.3mmに設定
    してなるスーパーチャージャ。
JP34165491A 1991-12-25 1991-12-25 スーパーチャージャ Pending JPH05171949A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005289643A (ja) * 2004-03-09 2005-10-20 Sankyo Mfg Co Ltd 物品搬送装置
JP2006199416A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Sankyo Mfg Co Ltd 物品搬送装置
JP2006199415A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Sankyo Mfg Co Ltd 物品搬送装置
CN102518510A (zh) * 2012-01-12 2012-06-27 常州新瑞汽车配件制造有限公司 增速齿轮传动机械增压器

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