JPH05171599A - 喫煙製品に使用する不燃性外装紙の製造方法及びそれによって得られる不燃性外装紙 - Google Patents
喫煙製品に使用する不燃性外装紙の製造方法及びそれによって得られる不燃性外装紙Info
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- A24D1/00—Cigars; Cigarettes
- A24D1/02—Cigars; Cigarettes with special covers
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H3/00—Paper or cardboard prepared by adding substances to the pulp or to the formed web on the paper-making machine and by applying substances to finished paper or cardboard (on the paper-making machine), also when the intention is to impregnate at least a part of the paper body
Abstract
(57)【要約】
【目的】 目立った臭いを発生せず、燃焼源を支持でき
る白色または灰色の炭化物を形成し、喫煙者に均一な吸
飲量を供給でき、かつ、燃焼源ごとに相違する熱に敏感
に影響を受けることが少ない不燃性巻きタバコ用外装紙
を提供する。 【構成】 水、塩化カルシウム及び紙の反応性サイズ剤
から本質的になる処理溶液を調製し；前記処理溶液で１
００％セルロースの原紙の両面を処理し；該処理された
紙を乾燥し；水、炭酸カルシウム、ケイ酸カリウム、及
びナトリウム・カルボキシメチルセルロースから本質的
になるコーティング溶液を調製し；該処理された紙の片
面を前記コーティング溶液でコーティングし；及び、処
理されかつコーティングされた紙を乾燥して、喫煙製品
に使用する不燃性外装紙を製造する。
る白色または灰色の炭化物を形成し、喫煙者に均一な吸
飲量を供給でき、かつ、燃焼源ごとに相違する熱に敏感
に影響を受けることが少ない不燃性巻きタバコ用外装紙
を提供する。 【構成】 水、塩化カルシウム及び紙の反応性サイズ剤
から本質的になる処理溶液を調製し；前記処理溶液で１
００％セルロースの原紙の両面を処理し；該処理された
紙を乾燥し；水、炭酸カルシウム、ケイ酸カリウム、及
びナトリウム・カルボキシメチルセルロースから本質的
になるコーティング溶液を調製し；該処理された紙の片
面を前記コーティング溶液でコーティングし；及び、処
理されかつコーティングされた紙を乾燥して、喫煙製品
に使用する不燃性外装紙を製造する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、喫煙製品に使用する不
燃性外装紙の製造方法に関する。より具体的には、本発
明は、塩化カルシウムを含有する処理溶液、紙の反応性
サイズ剤、並びに、炭酸カルシウム、ケイ酸カリウム及
びナトリウム・カルボキシメチルセルロースを含有する
コーティング溶液を使用する不燃性巻きタバコ用外装紙
の製造方法に関する。
燃性外装紙の製造方法に関する。より具体的には、本発
明は、塩化カルシウムを含有する処理溶液、紙の反応性
サイズ剤、並びに、炭酸カルシウム、ケイ酸カリウム及
びナトリウム・カルボキシメチルセルロースを含有する
コーティング溶液を使用する不燃性巻きタバコ用外装紙
の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】巻きタバコ生産技術の分野におけるより
最近の発展に、巻きタバコの中の刻みタバコを典型的に
は加熱する刻みタバコ以外の燃焼源を含有する巻きタバ
コがある。かかる巻きタバコの生産で遭遇する問題は、
そのような巻きタバコに適した外装紙が入手できないこ
とである。従来の巻きタバコにおける刻みタバコの燃焼
は、従来の巻きタバコに使用されている外装紙の燃焼で
発生する臭いを隠す。刻みタバコ以外の燃焼源を含有す
る巻きタバコは、該燃焼源の燃焼または刻みタバコの燃
焼を原因とする臭いが殆どないか皆無であるから、外装
紙の燃焼から生ずる臭いが非常に目立つのである。従っ
て、巻きタバコの中に刻みタバコ以外の燃焼源を含有す
るようにするには、それに適した外装紙は、いかなる臭
いまたは点火時の煙を殆ど発してはならず、従来の巻き
タバコの外観を有し、かつ、その形状を維持するだけの
適度な支持力を有さなければならない。
最近の発展に、巻きタバコの中の刻みタバコを典型的に
は加熱する刻みタバコ以外の燃焼源を含有する巻きタバ
コがある。かかる巻きタバコの生産で遭遇する問題は、
そのような巻きタバコに適した外装紙が入手できないこ
とである。従来の巻きタバコにおける刻みタバコの燃焼
は、従来の巻きタバコに使用されている外装紙の燃焼で
発生する臭いを隠す。刻みタバコ以外の燃焼源を含有す
る巻きタバコは、該燃焼源の燃焼または刻みタバコの燃
焼を原因とする臭いが殆どないか皆無であるから、外装
紙の燃焼から生ずる臭いが非常に目立つのである。従っ
て、巻きタバコの中に刻みタバコ以外の燃焼源を含有す
るようにするには、それに適した外装紙は、いかなる臭
いまたは点火時の煙を殆ど発してはならず、従来の巻き
タバコの外観を有し、かつ、その形状を維持するだけの
適度な支持力を有さなければならない。
【０００３】燃焼速度、灰の生成及びタバコの副流煙を
抑制するために喫煙製品に使用する紙に燃焼抑制剤を添
加することが当業界で知られている。これら燃焼抑制剤
は、紙の燃焼速度を減ずるかまたは促進するかのいずれ
かの作用をする。しかしながら、たとえ、燃焼速度を抑
制しても、そのような燃焼抑制剤で処理された紙は、一
般に、多量の燃焼抑制剤が添加されなければ燃える。こ
の燃焼は不快な臭いを発し、セルロースを非セルロース
の灰に変換する。一方、多量の燃焼抑制剤で処理された
紙は、熱でセルロースの炭化物に変換されるので、かな
りの臭いと煙の放出を減少できる。しかしながら、生成
した炭化物は、典型的には、黒かまたは審美的に許容し
難い暗い色である。
抑制するために喫煙製品に使用する紙に燃焼抑制剤を添
加することが当業界で知られている。これら燃焼抑制剤
は、紙の燃焼速度を減ずるかまたは促進するかのいずれ
かの作用をする。しかしながら、たとえ、燃焼速度を抑
制しても、そのような燃焼抑制剤で処理された紙は、一
般に、多量の燃焼抑制剤が添加されなければ燃える。こ
の燃焼は不快な臭いを発し、セルロースを非セルロース
の灰に変換する。一方、多量の燃焼抑制剤で処理された
紙は、熱でセルロースの炭化物に変換されるので、かな
りの臭いと煙の放出を減少できる。しかしながら、生成
した炭化物は、典型的には、黒かまたは審美的に許容し
難い暗い色である。
【０００４】米国特許第 4,453,553号は、明るい灰色か
または白色の灰を生成する燃焼抑制化合物で処理した外
装紙を教示している。しかし、この外装紙は臭いを放出
しながら燃焼し、かつ、燃焼によって生成した灰は巻き
タバコ内の燃焼源を維持するだけの充分な強度を有しな
いので、現実に使用することができない。米国特許第
4,779,631号には、ほかの例が開示されている。生成し
た灰の長さは喫煙者のタバコを吹かす強さで変動するも
のではあるが、この外装紙は、その長さが均一にならな
いという欠点を有していおり、また、人をいらいらさ
せ、室内の香りに好ましくない臭いを発し、かつ、喫煙
者に対し均一な吸飲量を供給できない。
または白色の灰を生成する燃焼抑制化合物で処理した外
装紙を教示している。しかし、この外装紙は臭いを放出
しながら燃焼し、かつ、燃焼によって生成した灰は巻き
タバコ内の燃焼源を維持するだけの充分な強度を有しな
いので、現実に使用することができない。米国特許第
4,779,631号には、ほかの例が開示されている。生成し
た灰の長さは喫煙者のタバコを吹かす強さで変動するも
のではあるが、この外装紙は、その長さが均一にならな
いという欠点を有していおり、また、人をいらいらさ
せ、室内の香りに好ましくない臭いを発し、かつ、喫煙
者に対し均一な吸飲量を供給できない。
【０００５】従って、目立った臭いを発生せず、燃え尽
きてしまって燃焼源を支持できなくなってしまう灰にな
ることがなく、かつ、不均一な長さの炭化物を生成する
ことがなく、審美的に受け入れ難い色を有さず、かつ、
喫煙者に均一な吸飲量を供給できる、喫煙製品に使用す
る外装紙に対する要求が当業界に存在しているのであ
る。
きてしまって燃焼源を支持できなくなってしまう灰にな
ることがなく、かつ、不均一な長さの炭化物を生成する
ことがなく、審美的に受け入れ難い色を有さず、かつ、
喫煙者に均一な吸飲量を供給できる、喫煙製品に使用す
る外装紙に対する要求が当業界に存在しているのであ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、喫煙製品に使用する不燃性外装紙を製造する方法を
提供することにある。本発明の更なる目的は、刻みタバ
コ以外の燃焼源を含有する巻きタバコに使用する不燃性
外装紙を提供することにある。
は、喫煙製品に使用する不燃性外装紙を製造する方法を
提供することにある。本発明の更なる目的は、刻みタバ
コ以外の燃焼源を含有する巻きタバコに使用する不燃性
外装紙を提供することにある。
【０００７】いま一つの本発明の目的は、目立った臭い
を発生せず、燃焼源を支持できる白色または灰色の炭化
物を形成し、喫煙者に均一な吸飲量を供給でき、かつ、
燃焼源ごとに相違する熱に敏感に影響を受けることが少
ない不燃性巻きタバコ用外装紙を提供することである。
を発生せず、燃焼源を支持できる白色または灰色の炭化
物を形成し、喫煙者に均一な吸飲量を供給でき、かつ、
燃焼源ごとに相違する熱に敏感に影響を受けることが少
ない不燃性巻きタバコ用外装紙を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、目立った臭い
を発生せず、燃焼源を支持できる白色または灰色の炭化
物を形成し、喫煙者に均一な吸飲量を供給でき、かつ、
燃焼源ごとに相違する熱に敏感に影響を受けることが少
ない不燃性巻きタバコ用外装紙の製造方法を提供するこ
とによって、上記の要求を満たすものである。
を発生せず、燃焼源を支持できる白色または灰色の炭化
物を形成し、喫煙者に均一な吸飲量を供給でき、かつ、
燃焼源ごとに相違する熱に敏感に影響を受けることが少
ない不燃性巻きタバコ用外装紙の製造方法を提供するこ
とによって、上記の要求を満たすものである。
【０００９】概略的に記載したように、本発明の方法
は、本質的に水、塩化カルシウム及び紙の反応性サイズ
剤からなる処理溶液を調製する工程と、該処理溶液で原
紙の両面を処理する工程、該処理した紙を乾燥する工
程、本質的に水、炭酸カルシウム、ケイ酸カリウム、及
びナトリウム・カルボキシメチルセルロースからなるコ
ーティング溶液を調製する工程、そのように処理した紙
の片面を該コーティング溶液でコーティングする工程、
そして、このように処理しコーティングした紙を乾燥し
て、喫煙製品に使用する不燃性外装紙にする工程を含
む。
は、本質的に水、塩化カルシウム及び紙の反応性サイズ
剤からなる処理溶液を調製する工程と、該処理溶液で原
紙の両面を処理する工程、該処理した紙を乾燥する工
程、本質的に水、炭酸カルシウム、ケイ酸カリウム、及
びナトリウム・カルボキシメチルセルロースからなるコ
ーティング溶液を調製する工程、そのように処理した紙
の片面を該コーティング溶液でコーティングする工程、
そして、このように処理しコーティングした紙を乾燥し
て、喫煙製品に使用する不燃性外装紙にする工程を含
む。
【００１０】本発明の好ましい方法は、９〜１８重量％
の塩化カルシウム固体及び０．２〜２．０重量％の反応
性サイズ剤を有する水性処理溶液を調製する工程、２０
０〜６５００cm／分（CORESTA 透過度決定法に従って測
定）の未処理透過度を有する原紙の両面を、原紙が処理
後の紙の６〜１４重量％の塩化カルシウムと０．１〜
１．５重量％の反応性サイズ剤を含有するように該処理
溶液で処理する工程、２〜８重量％の炭酸カルシウム固
体、１〜５重量％のケイ酸カリウム固体、及び０．３〜
２．５重量％のナトリウム・カルボキシメチルセルロー
ス固体を有する水性コーティング溶液を調製する工程、
該紙が最終的な外装紙の３〜１０重量％の炭酸カルシウ
ム、最終的な外装紙の２〜６重量％のケイ酸カリウム及
び最終的な外装紙の０．３〜１．５重量％のナトリウム
・カルボキシメチルセルロースを含有するように該水性
コーティング溶液で該紙の片面をコーティングする工
程、及び、このように処理しコーティングした紙を乾燥
して、喫煙製品に使用する最終的な不燃性外装紙にする
工程を含む。
の塩化カルシウム固体及び０．２〜２．０重量％の反応
性サイズ剤を有する水性処理溶液を調製する工程、２０
０〜６５００cm／分（CORESTA 透過度決定法に従って測
定）の未処理透過度を有する原紙の両面を、原紙が処理
後の紙の６〜１４重量％の塩化カルシウムと０．１〜
１．５重量％の反応性サイズ剤を含有するように該処理
溶液で処理する工程、２〜８重量％の炭酸カルシウム固
体、１〜５重量％のケイ酸カリウム固体、及び０．３〜
２．５重量％のナトリウム・カルボキシメチルセルロー
ス固体を有する水性コーティング溶液を調製する工程、
該紙が最終的な外装紙の３〜１０重量％の炭酸カルシウ
ム、最終的な外装紙の２〜６重量％のケイ酸カリウム及
び最終的な外装紙の０．３〜１．５重量％のナトリウム
・カルボキシメチルセルロースを含有するように該水性
コーティング溶液で該紙の片面をコーティングする工
程、及び、このように処理しコーティングした紙を乾燥
して、喫煙製品に使用する最終的な不燃性外装紙にする
工程を含む。
【００１１】好ましい実施態様においては、本発明は以
下の工程を含む。まず、第一に、９〜１８重量％の塩化
カルシウム固体及び０．２〜２．０重量％の反応性サイ
ズ剤、好ましくはワシントン州デラウェアーのハーキュ
リーズ社から入手できる「ヘルコン(Hercon)７０」を有
する水性処理溶液を調製するする工程、次いで、サイズ
プレス法のような通常の飽和法を使用して、原紙の両面
に該処理溶液を適用する工程である。該原紙は１００％
セルロース紙であり、CORESTA 透過度決定法に従って測
定して２００〜６５００cm／分の透過度を有するのが好
ましい。次いで、該処理された紙を通常の乾燥法を使用
して乾燥する工程。この溶液及び標準飽和法を使用する
ことによって、処理された紙の６〜１４重量％の塩化カ
ルシウムと処理された紙の０．１〜１．５重量％の反応
性サイズ剤を含有する紙が得られる。これらの含量は、
含浸量測定法(wet pick-up) または塩素イオンまたはカ
ルシウムイオンを測定する何らかの標準的な方法によっ
て決定することができる。反応性サイズ剤を適用する前
に原紙に塩化カルシウムをコーティングすると、塩化カ
ルシウムと次の工程で添加されるケイ酸カリウムの間で
反応性サイズ剤が遮断層を形成し後の工程に悪影響を及
ぼすので、均一な処理溶液を調製することが必要であ
る。
下の工程を含む。まず、第一に、９〜１８重量％の塩化
カルシウム固体及び０．２〜２．０重量％の反応性サイ
ズ剤、好ましくはワシントン州デラウェアーのハーキュ
リーズ社から入手できる「ヘルコン(Hercon)７０」を有
する水性処理溶液を調製するする工程、次いで、サイズ
プレス法のような通常の飽和法を使用して、原紙の両面
に該処理溶液を適用する工程である。該原紙は１００％
セルロース紙であり、CORESTA 透過度決定法に従って測
定して２００〜６５００cm／分の透過度を有するのが好
ましい。次いで、該処理された紙を通常の乾燥法を使用
して乾燥する工程。この溶液及び標準飽和法を使用する
ことによって、処理された紙の６〜１４重量％の塩化カ
ルシウムと処理された紙の０．１〜１．５重量％の反応
性サイズ剤を含有する紙が得られる。これらの含量は、
含浸量測定法(wet pick-up) または塩素イオンまたはカ
ルシウムイオンを測定する何らかの標準的な方法によっ
て決定することができる。反応性サイズ剤を適用する前
に原紙に塩化カルシウムをコーティングすると、塩化カ
ルシウムと次の工程で添加されるケイ酸カリウムの間で
反応性サイズ剤が遮断層を形成し後の工程に悪影響を及
ぼすので、均一な処理溶液を調製することが必要であ
る。
【００１２】更に工程を進めて、次に、２〜８重量％の
炭酸カルシウム、好ましくはニューヨークの Pfizer &
Co., Inc. から入手できる「アルバカー(Albacar) ５９
７０」を、１〜５重量％のケイ酸カリウム固体、好まし
くはペンシルバニア州のフィラデルフィアのフィラデル
フィア・クォーツ社から入手できる「カーシル＃１(Kas
il#1) 」を、及び０．３〜２．５重量％のナトリウム・
カルボキシメチルセルロース固体、例えば、ハーキュリ
ーズ社の部局であるアクォーロン(Aqualon) から入手で
きる「７Ｈ３ＳＦ」を有する水性コーティング溶液を調
製する。メイアー・ロッド(Mayer rod) を備えた標準的
なコーターを使用して、上記のように処理した原紙上の
片面に該コーティング溶液を塗布する。この溶液及び塗
布操作により、該紙は、最終的な外装紙の３〜１０重量
％の炭酸カルシウム、最終的な外装紙の２〜６重量％の
ケイ酸カリウム及び最終的な外装紙の０．３〜１．５重
量％のナトリウム・カルボキシメチルセルロースを含有
するに至る。
炭酸カルシウム、好ましくはニューヨークの Pfizer &
Co., Inc. から入手できる「アルバカー(Albacar) ５９
７０」を、１〜５重量％のケイ酸カリウム固体、好まし
くはペンシルバニア州のフィラデルフィアのフィラデル
フィア・クォーツ社から入手できる「カーシル＃１(Kas
il#1) 」を、及び０．３〜２．５重量％のナトリウム・
カルボキシメチルセルロース固体、例えば、ハーキュリ
ーズ社の部局であるアクォーロン(Aqualon) から入手で
きる「７Ｈ３ＳＦ」を有する水性コーティング溶液を調
製する。メイアー・ロッド(Mayer rod) を備えた標準的
なコーターを使用して、上記のように処理した原紙上の
片面に該コーティング溶液を塗布する。この溶液及び塗
布操作により、該紙は、最終的な外装紙の３〜１０重量
％の炭酸カルシウム、最終的な外装紙の２〜６重量％の
ケイ酸カリウム及び最終的な外装紙の０．３〜１．５重
量％のナトリウム・カルボキシメチルセルロースを含有
するに至る。
【００１３】コーティング溶液の調製において、以下の
操作が最良の結果を生ずると考えられる。 （１）ケイ酸カリウムを添加する前に炭酸カルシウムを
十分に分散できるよう水と炭酸カルシウムを完全に混合
する。 （２）ケイ酸カリウムを添加して完全に混合する。 （３）ナトリウム・カルボキシメチルセルロースを添加
して完全に混合する。もし、ナトリウム・カルボキシメ
チルセルロースを直接炭酸カルシウムに添加すると、分
散性は低下するであろう。
操作が最良の結果を生ずると考えられる。 （１）ケイ酸カリウムを添加する前に炭酸カルシウムを
十分に分散できるよう水と炭酸カルシウムを完全に混合
する。 （２）ケイ酸カリウムを添加して完全に混合する。 （３）ナトリウム・カルボキシメチルセルロースを添加
して完全に混合する。もし、ナトリウム・カルボキシメ
チルセルロースを直接炭酸カルシウムに添加すると、分
散性は低下するであろう。
【００１４】巻きタバコに使用する不燃紙を製造する最
後の工程は、このように処理しコーティング処理した紙
を乾燥することである。また、好ましい態様において
は、炭酸カルシウムのほか、酸化チタン及び二酸化マグ
ネシウム等の充填剤を使用してもよい。本発明の方法
は、燃焼しても灰を生成せずに炭化物を生成し、その結
果、依然としてセルロースを含有し、従来の巻きタバコ
の灰に類似の審美的に快い灰色を発する新規な巻きタバ
コの外装紙を提供するものである。本巻きタバコ用外装
紙は、点火しても有害なまたは不快な臭いを放出せず、
巻きタバコの燃焼源をしっかりと保持するに十分な強度
を有する炭化物を提供するものである。
後の工程は、このように処理しコーティング処理した紙
を乾燥することである。また、好ましい態様において
は、炭酸カルシウムのほか、酸化チタン及び二酸化マグ
ネシウム等の充填剤を使用してもよい。本発明の方法
は、燃焼しても灰を生成せずに炭化物を生成し、その結
果、依然としてセルロースを含有し、従来の巻きタバコ
の灰に類似の審美的に快い灰色を発する新規な巻きタバ
コの外装紙を提供するものである。本巻きタバコ用外装
紙は、点火しても有害なまたは不快な臭いを放出せず、
巻きタバコの燃焼源をしっかりと保持するに十分な強度
を有する炭化物を提供するものである。
【００１５】本発明の他の特徴は、外装紙の多様な透過
度にある。簡単に点火する巻きタバコを供給するには、
点火の際、殆どの空気が巻きタバコの末端から燃焼源を
通り抜けることができるほどに低透過度の外装紙を提供
することが重要である。しかしながら、一旦、巻きタバ
コが点火されると、タバコを吹かすごとに空気が外装紙
を通過して吸い込まれ適度な空気が供給されるよう、よ
り高い透過度を紙に持たせることが好ましい。本発明の
外装紙は、巻きタバコが点火し易いように、コーティン
グを行うことによって３０〜８０％の透過度を低減し
て、この可転性を実現したものである。一旦、炭化物が
形成されると、該コーティングは、劣化して、コーティ
ングされていないもとの外装紙と大体同程度の透過度を
有する炭化物面となる。
度にある。簡単に点火する巻きタバコを供給するには、
点火の際、殆どの空気が巻きタバコの末端から燃焼源を
通り抜けることができるほどに低透過度の外装紙を提供
することが重要である。しかしながら、一旦、巻きタバ
コが点火されると、タバコを吹かすごとに空気が外装紙
を通過して吸い込まれ適度な空気が供給されるよう、よ
り高い透過度を紙に持たせることが好ましい。本発明の
外装紙は、巻きタバコが点火し易いように、コーティン
グを行うことによって３０〜８０％の透過度を低減し
て、この可転性を実現したものである。一旦、炭化物が
形成されると、該コーティングは、劣化して、コーティ
ングされていないもとの外装紙と大体同程度の透過度を
有する炭化物面となる。
【００１６】
【実施例】実施例１ 従来から公知の製紙技術に従って製造した透過度２７０
０cm／分（CORESTA 透過度決定法）の紙のベースシート
（３３gsm ）を塩化カルシウム水溶液で処理して、８重
量％の塩化カルシウムを含有するペーパーシートを得
た。次いで、乾燥した該ペーパーシートを以下の方法で
被覆した。即ち、前記の操作を用いて炭酸カルシウム
（白墨）を５．３％、ケイ酸カリウムを５．３％及びナ
トリウム・カルボキシメチルセルロースを０．５％含有
する水性コーティング液を調製した。該水性コーティン
グ液をよく混合して、塩化カルシウムがコーティングさ
れた面をメイヤー・ロッド法を使用してコーティングし
た。異なる容量のメイヤー・ロッドを用いれば、コーテ
ィング重量を変動させることができる。そのようにして
変動させると、仕上がりシートの最終的な透過度に若干
の影響を及ぼすことができる。その結果を以下に示す。
０cm／分（CORESTA 透過度決定法）の紙のベースシート
（３３gsm ）を塩化カルシウム水溶液で処理して、８重
量％の塩化カルシウムを含有するペーパーシートを得
た。次いで、乾燥した該ペーパーシートを以下の方法で
被覆した。即ち、前記の操作を用いて炭酸カルシウム
（白墨）を５．３％、ケイ酸カリウムを５．３％及びナ
トリウム・カルボキシメチルセルロースを０．５％含有
する水性コーティング液を調製した。該水性コーティン
グ液をよく混合して、塩化カルシウムがコーティングさ
れた面をメイヤー・ロッド法を使用してコーティングし
た。異なる容量のメイヤー・ロッドを用いれば、コーテ
ィング重量を変動させることができる。そのようにして
変動させると、仕上がりシートの最終的な透過度に若干
の影響を及ぼすことができる。その結果を以下に示す。
【００１７】 表‐１ ──────────────────────────────────── 仕上がりシートの基本重量 乾燥後のコーティング重量 CORESTA 透過度 gsm gsm cm／分 ──────────────────────────────────── ４１．０ ５．２ ３８６ ４２．５ ６．６ ３１５ ４３．５ ７．５ ２４５ ────────────────────────────────────
【００１８】実施例２ 種々の透過度を有するベースシートを用いて実施例１と
同様にコーティングした結果を以下に示す。 表‐２ ──────────────────────────────────── コーティング前のシートの透過度 コーティング後のシートの透過度 cm／分 cm／分 ──────────────────────────────────── ６５００ １６７０ ４５００ １１２０ ２７００ ３６４ ５００ １９０ ───────────────────────────────────
同様にコーティングした結果を以下に示す。 表‐２ ──────────────────────────────────── コーティング前のシートの透過度 コーティング後のシートの透過度 cm／分 cm／分 ──────────────────────────────────── ６５００ １６７０ ４５００ １１２０ ２７００ ３６４ ５００ １９０ ───────────────────────────────────
【００１９】上記の記載は本発明のある具体例に過ぎ
ず、特許請求の範囲から外れることなく改良または変更
を行うことが可能である。
ず、特許請求の範囲から外れることなく改良または変更
を行うことが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｄ２１Ｈ 17/63 7199−3Ｂ Ｄ２１Ｈ 3/68 (72)発明者 ピーター ユージーン ブライアンティ アメリカ合衆国 ジョージア州 30066 マリエッタ フォレスト ウェイ 2648 (72)発明者 ウィリアム フランシス カートライト アメリカ合衆国 ジョージア州 30076 ロズウェル ノース ポンド トレイル 480 (72)発明者 カーメン ポール ディグリゴリー アメリカ合衆国 ジョージア州 30114 カントン ビッグ オーク ドライヴ ル ート ７ (72)発明者 ベンジー ドーン モーガン アメリカ合衆国 ジョージア州 30306 アトランタ ノース ハイランド アベニ ュー 1353
Claims (18)
- 【請求項１】 水、塩化カルシウム及び紙の反応性サイ
ズ剤から本質的になる処理溶液を調製する工程；前記処
理溶液で原紙の両面を処理して処理された紙を製造する
工程；該処理された紙を乾燥する工程；水、炭酸カルシ
ウム、ケイ酸カリウム、及びナトリウム・カルボキシメ
チルセルロースから本質的になるコーティング溶液を調
製する工程；該処理された紙の片面を前記コーティング
溶液でコーティングして、処理されかつコーティングさ
れた紙を製造する工程；及び、処理されかつコーティン
グされた紙を乾燥して、喫煙製品に使用する不燃性外装
紙を製造する工程を含む、喫煙製品に使用する不燃性外
装紙を製造する方法。 - 【請求項２】 前記原紙が、CORESTA 透過度決定法で測
定して２００〜６５００cm／分の透過度を有する、請求
項１記載の方法。 - 【請求項３】 前記原紙が、１００％セルロースであ
る、請求項２記載の方法。 - 【請求項４】 前記処理溶液が、９〜１８重量％の塩化
カルシウム固体及び０．２〜２．０重量％の反応性サイ
ズ剤を含有する、請求項１記載の方法。 - 【請求項５】 前記不燃性外装紙が、処理された紙の６
〜１４重量％の塩化カルシウムと０．１〜１．５重量％
の反応性サイズ剤を含有する、請求項１記載の方法。 - 【請求項６】 前記コーティング溶液が、２〜８重量％
の炭酸カルシウム固体、１〜５重量％のケイ酸カリウム
固体、及び０．３〜２．５重量％のナトリウム・カルボ
キシメチルセルロースを含有する、請求項１記載の方
法。 - 【請求項７】 まず、水と炭酸カルシウムを混合し、次
いで、ケイ酸カリウムを混合し、そして、次にナトリウ
ム・カルボキシメチルセルロースを混合することによっ
て前記コーティング溶液を調製する、請求項６記載の方
法。 - 【請求項８】 前記不燃性外装紙が、外装紙の３〜１０
重量％の炭酸カルシウム、外装紙の２〜６重量％のケイ
酸カリウム及び外装紙の０．３〜１．５重量％のナトリ
ウム・カルボキシメチルセルロースを含有する、請求項
１記載の方法。 - 【請求項９】 ８０．０〜９０．８重量％の水、９〜１
８重量％の塩化カルシウム固体及び０．２〜２．０重量
％の反応性サイズ剤から本質的になる処理溶液を調製す
る工程；前記処理溶液で、CORESTA 透過度決定法で測定
して２００〜６５００cm／分の透過度を有する原紙の両
面を処理し、処理された紙の６〜１４重量％の塩化カル
シウムと０．１〜１．５重量％の反応性サイズ剤を含有
する処理された紙を製造する工程；該処理された紙を乾
燥する工程；８４．５〜９６．７重量％の水、２〜８重
量％の炭酸カルシウム固体、１〜５重量％のケイ酸カリ
ウム固体、及び０．３〜２．５重量％のナトリウム・カ
ルボキシメチルセルロース固体から本質的になるコーテ
ィング溶液を調製する工程；不燃性外装紙が、該コーテ
ィング溶液でコーティングした後に該不燃性外装紙の３
〜１０重量％の炭酸カルシウム、該不燃性外装紙の２〜
６重量％のケイ酸カリウム及び該不燃性外装紙の０．３
〜１．５重量％のナトリウム・カルボキシメチルセルロ
ースを含有するように上記処理された紙の片面を該コー
ティング溶液でコーティングする工程；このように処理
されかつコーティングされた紙を乾燥して、喫煙製品に
使用する不燃性外装紙を製造する工程を含む、喫煙製品
に使用する不燃性外装紙を製造する方法。 - 【請求項１０】 請求項１の方法に従って製造された喫
煙製品に使用する不燃性外装紙。 - 【請求項１１】 請求項２の方法に従って製造された喫
煙製品に使用する不燃性外装紙。 - 【請求項１２】 請求項３の方法に従って製造された喫
煙製品に使用する不燃性外装紙。 - 【請求項１３】 請求項４の方法に従って製造された喫
煙製品に使用する不燃性外装紙。 - 【請求項１４】 請求項５の方法に従って製造された喫
煙製品に使用する不燃性外装紙。 - 【請求項１５】 請求項６の方法に従って製造された喫
煙製品に使用する不燃性外装紙。 - 【請求項１６】 請求項７の方法に従って製造された喫
煙製品に使用する不燃性外装紙。 - 【請求項１７】 請求項８の方法に従って製造された喫
煙製品に使用する不燃性外装紙。 - 【請求項１８】 第１面と第２面を有する原紙；該第１
及び第２の各面上の処理層；及び該処理層のうちのひと
つの最上層のコーティング層を含む喫煙製品に使用する
不燃性外装紙であって、前記処理層が該処理された紙の
６〜１４重量％の塩化カルシウムと該処理された紙の
０．１〜１．５重量％の反応性サイズ剤から本質的にな
り、前記コーティング層が不燃性外装紙の３〜１０重量
％の炭酸カルシウム、不燃性外装紙の２〜６重量％のケ
イ酸カリウム及び不燃性外装紙の０．３〜１．５重量％
のナトリウム・カルボキシメチルセルロースから本質的
になる、喫煙製品に使用する不燃性外装紙。
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|---|---|---|---|
| US55658190A | 1990-07-20 | 1990-07-20 | |
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Publications (1)
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|---|---|---|---|
| JP3176971A Pending JPH05171599A (ja) | 1990-07-20 | 1991-07-17 | 喫煙製品に使用する不燃性外装紙の製造方法及びそれによって得られる不燃性外装紙 |
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| ZA (1) | ZA914429B (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6207258B1 (en) | 1997-07-31 | 2001-03-27 | Hercules Incorporated | Composition and method for improved ink jet printing performance |
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-
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- 1991-07-19 KR KR1019910012358A patent/KR920002881A/ko not_active Application Discontinuation
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| BR9102612A (pt) | 1992-02-11 |
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