JP3312941B2 - シガレット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、タバコを燃焼させるシ
ガレット、特に喫煙する際に、側流「タール」を少ない
量で発生しかつ少なくともＦＴＣ喫煙状態の間くすぶり
（ｓｍｏｌｄｅｒ）を維持するシガレットに関する。

【０００２】

【従来技術】シガレットのようなポピュラーな喫煙品は
実質的に円筒形ロッド形状をした構造を有しかつ細断し
たタバコ（例えば刻み充填剤の形態の）のような喫煙可
能物質の装入材料、ロール或はカラムをペーパーラッパ
ーで囲ませて含み、それによりいわゆる「タバコロッ
ド」を形成する。シガレットは円筒形フィルターエレメ
ントをタバコロッドと端部対端部の関係で直線に配列さ
せて有するのが普通である。フィルターエレメントはセ
ルロースアセテートトウをその周囲をプラグラップで囲
ませて含み、かつ周囲を囲むチッピング材料を用いてタ
バコロッドに結合させるのが典型的である。また、吸い
込まれる主流の煙りを周囲空気で希釈させるために、チ
ッピング材料及びプラグラップに穿孔するのが望ましく
なってきている。

【０００３】喫煙者は、シガレットの一端を点火してタ
バコロッドを燃焼させて用いる。喫煙者は、次いでシガ
レットの反対端（例えばフィルター端）で吸い込むこと
により彼の／彼女の口の中に主流の煙りを受け入れる。
喫煙者がシガレットを吸い込んでいない間、シガレット
は燃焼したままであり、側流煙を発生する。側流煙はシ
ガレットの点火端から直接大気に入る煙りである。側流
煙は大気中に拡散し、いく人かの個人は側流煙の特徴的
な可視性をネガティブに知覚し得る。これより、シガレ
ット喫煙者のあるものは、シガレットが発生する可視側
流煙のレベルを減少させたいという要求を示してきた。
燃焼中のシガレットが発生する可視側流煙の相対量は、
その燃焼中のシガレットが発生する側流「タール」の量
に関係する。長さ約８４ｍｍの典型的なシガレット（例
えばタバコロッド長さ約５７ｍｍ及びフィルターエレメ
ント長さ約２７ｍｍを有する）はシガレット当り側流
「タール」約２５〜約３５ｍｇを生じるのがしばしばで
ある。シガレットの側流「タール」を求めるための装置
及び技術については、Ｐｒｏｃｔｏｒ等、Ａｎａｌｙｓ
ｔ、１１３巻、１５０９頁（１９８８）参照。

【０００４】可視側流煙を比較的小さいレベルで生じる
と報告されるシガレットが数多く提案されてきた。例え
ば下記を参照：Ｍａｒｔｉｎに係る米国特許第４，１０
８，１５１号；Ｃｌｉｎｅに係る米国特許第４，２２
５，６３６号及び同４，２３１３７７号；Ｂａｋｅｒに
係る米国特許第４，４０７，３０８号；Ｃｌｉｎｅに係
る米国特許第４，４２０，００２号；Ｏｗｅｎｓに係る
米国特許第４，４５０，８４７号；Ｍａｔｈｅｗｓに係
る米国特許第４，４６１，３１１号；Ｇｕｅｓｓに係る
米国特許第４，５６１，４５４号；Ｂａｋｅｒ、等に係
る米国特許第４，６２４，２６８号；Ｌｕｋｅに係る米
国特許第４，６３７，４１０号；Ｈａｍｐｌ，Ｊｒ等に
係る米国特許第４，８０５，６６４号；Ｍａｒｔｉｎに
係る米国特許第４，８８１，５５７号；Ｋａｕｆｍａｎ
等に係る米国特許第４，９１５，１１８号；Ｐｅｒｆｅ
ｔｔｉ等に係る米国特許第４，９２４，８８８号及び同
４，９９８，５４１号；Ｍｉｌｆｏｒｄ等に係る米国特
許第５，０６０，６７５号；Ｏｗｅｎｓ，Ｊｒに係る米
国特許第５，０６５，７７７号；並びにヨーロッパ特許
出願公表第４０２，０５９号及び同４５８，５２６号。

【０００５】シガレット製造業者が、（ｉ）良好な喫煙
満足をもたらす、（ｉｉ）少なくともＦＴＣ喫煙条件の
間くすぶりを維持する、（ｉｉｉ）側流「タール」を低
いレベルで、よって可視側流煙を低いレベルで発生す
る、及び（ｉｖ）喫煙期間の間所望の性能属性を示す
（例えば強い、粘着性の灰を示す）ことができる良好な
味がするシガレットを提供することは望ましい。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の所定のシガレッ
トは、喫煙可能物質の装入材料或はロールを周囲を囲む
ラッピング材料に入れさせて含んでいわゆる「タバコロ
ッド」を形成する。喫煙可能物質はタバコ刻み充填剤を
含む喫煙可能な充填剤物質である。喫煙可能物質は全タ
バコ刻み充填剤物質が普通であり、その刻み充填剤物質
はケースに入れられている及び／又は表面化粧されてい
るのが好ましい。ラッピング材料は水溶性添加剤パッケ
ージ（すなわち、添加剤パッケージは水溶性成分を含
む）を含むペーパーである。添加剤パッケージはラッピ
ング材料と緊密に接触している。ラッピング材料と緊密
に接触している添加剤パッケージの量は、添加剤パッケ
ージを含むラッピング材料の最終乾燥重量を基準にして
約５〜約４０パーセントの範囲になるのが典型的であ
る。添加剤パッケージは少なくとも一種の水溶性アルカ
リ土類金属イオン成分を含む。添加剤パッケージは少な
くとも一種の水溶性アルカリ金属イオン成分を含むのが
最も好ましい。添加剤パッケージは少なくとも一種の水
溶性有機アニオン成分を含む。添加剤パッケージは少な
くとも一種の水溶性無機アニオン成分を含むのが最も好
ましい。水溶性アルカリ土類金属イオン及び有機アニオ
ンは添加剤パッケージの主成分となるのが最も好まし
い。所望の場合、添加剤パッケージに加えて他の成分を
ラッピング材料に加入することができる。例えば、フレ
ーバー及び香気（アロマ）プリカーサー、フレーバリン
グ剤、有機酸、等もまたラッピング材料に加入すること
ができる。

【０００７】極めて好適な添加剤パッケージは、（ｉ）
随意のアルカリ金属イオン及び（ｉｉ）アルカリ土類金
属イオンを、（ｉ）対（ｉｉ）の当量比が約０〜約１．
２、典型的には約０．０５〜約１、しばしば約０．１〜
約０．７、たびたび約０．２〜約０．５の範囲になるよ
うに含む。極めて好適な添加剤パッケージは、また（ｉ
ｉｉ）随意の無機アニオン及び（ｉｖ）有機アニオン
を、（ｉｉｉ）対（ｉｖ）の当量比が約０〜約１、典型
的には約０．０５〜約０．７、しばしば約０．１〜約
０．５、たびたび約０．１〜約０．３の範囲になるよう
に含む。加えて、添加剤パッケージについて、（ｉ）プ
ラス（ｉｉ）の当量の合計数は（ｉｉｉ）プラス（ｉ
ｖ）の当量の合計数に等しい。本明細書中で用いる通り
の「当量」なる用語は、成分イオンのモル数にその成分
の電荷（例えば、カルシウムイオンの電荷は２であり、
アセテートイオンの電荷は１である）を掛けることを意
味する。

【０００８】添加剤パッケージの成分に関して言う際の
「水溶性」とは、パッケージの成分が、水性液と一緒に
した場合に熱力学的に安定な混合物を形成し、水性液に
溶解する有意の能力を有し、水性液中に存在する場合に
沈殿を有意の度合に形成しないことを意味する。水溶性
パッケージは、適した塩を水性液に溶解することによ
り、及び／又は対応する酸及び塩基を水性液中で中和す
ることによって供することができる。特に望ましい塩
は、２５℃における水への溶解度が約１０％より大きい
ものである。本明細書中で用いる通りの添加剤パッケー
ジの成分に関して言う際の「水溶性」なる用語は、成分
が、少なくともそれらの成分をラッピング材料に適用す
る、加入する或はその他の方法で緊密に接触した状態に
供する点まで、水溶性形態（すなわち、本質的に水不溶
性の沈殿と対照して）であることを意味する。それ故、
水溶性成分は、一旦それらの成分をラッピング材料に加
入したら本質的に水不溶性の形態を取り得る（すなわ
ち、添加剤パッケージの成分をラッピング材料に適用し
た後に、添加剤パッケージの成分の内の少なくとも一種
を含む所定の沈殿が生成し得る）ことが可能である。し
かし、ラッピング材料の有効な耐用年数の間（すなわ
ち、そのラッピング材料を加入し、通常の状態下で貯蔵
しかつ取り扱ったシガレットを喫煙する時までの期間の
間）、添加剤パッケージの成分の重量による大部分は、
それらの成分がラッピング材料と緊密に接触しながら、
水溶性の形態で（すなわち、水溶性塩として）存続する
のが最も望ましい。

【０００９】本発明の所定のシガレットは、喫煙可能物
質の装入材料或はロールを２層の周囲を囲む外部ラッピ
ング材料に入れさせて含んでタバコロッドを形成する。
タバコロッドは、第１（すなわち、内部）ラッピング材
料が喫煙可能物質の周囲を囲み、かつ第２（すなわち、
外部）ラッピング材料が第１ラッピング材料の周囲を囲
むようにする。ラッピング材料の一方或は両方を前述し
たタイプの添加剤パッケージを加入したペーパーにする
ことができる。喫煙可能物質はタバコ刻み充填物質を含
む喫煙可能な充填物質である。喫煙可能物質は全タバコ
刻み充填物質が普通であり、その刻み充填物質はケース
に入れられている及び／又は表面化粧されているのが好
ましい。

【００１０】喫煙可能物質のロールを囲むラッピング材
料の第２或は外部層は前述したタイプの添加剤パッケー
ジを加入したペーパーにするのが好ましい。ペーパーは
セルロース系ベースウエブ及び無機充填物質（例えば、
充填物質は本質的に炭酸カルシウム粒子、或は水酸化マ
グネシウム及び炭酸カルシウム粒子の混合物からなるこ
とができる）を含むのが典型的である。添加剤パッケー
ジを加入した第２ラッピング材料は中位〜比較的小さい
固有の通気度を有するのが最も望ましい。添加剤パッケ
ージを加入した所定のラッピング材料は約３０ＣＯＲＥ
ＳＴＡユニットより小さい、通常約２５ＣＯＲＥＳＴＡ
ユニットより小さい、しばしば約２０ＣＯＲＥＳＴＡユ
ニットより小さい、たびたび約１５ＣＯＲＥＳＴＡユニ
ットより小さい、実に約１０ＣＯＲＥＳＴＡユニット或
はそれより小さい多孔度或は通気度を示す。ＣＯＲＥＳ
ＴＡユニットは一定の圧力１センチバールにおいてラッ
パー１ｃｍ² 面積を通過する線状空気速度の尺度であ
る。ＣＯＲＥＳＴＡ Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎ ＩＳＯ
／ＴＣ １２６／ＳＣ Ｉ Ｎ１５９Ｅ（１９８６）参
照。第２ラッピング材料は、その固有の多孔度より大き
いネット多孔度を有することができる。例えば、第２ラ
ッピング材料に穿孔（例えば、静電気的に穿孔）してネ
ット多孔度約５０〜約２２５ＣＯＲＥＳＴＡユニットを
有するようにすることができる。喫煙可能物質のロール
を囲む第１或は内部ラッピング材料はペーパーであり、
組成が外部ラッピング材料と異なるペーパーが最も好ま
しい。

【００１１】ペーパーはいろいろのものにすることがで
きるが、好適なペーパーの内の一種はマグネシウム含有
充填物質（例えば、水酸化マグネシウム）を加入したペ
ーパーである。このようなペーパーはセルロース系ベー
スウエブを含むことができかつ本質的にタバコ無しにす
ることができる。マグネシウム含有充填物質を加入した
所定のペーパーは、燃焼化学物質、灰向上剤、等として
作用することができる塩添加剤（例えば、リンゴ酸カリ
ウム及び／又は塩化カリウム）を少なくとも一種含有す
る。別の好適なペーパーはタバコ物質を含有するペーパ
ーである。タバコ物質を含有する所定の第１ラッピング
材料は、少なくともかかるシガレットをＦＴＣ喫煙条件
下で喫煙する場合に、タバコロッドの静的燃焼を維持す
るように作用することができる塩添加剤を少なくとも一
種十分に高いレベルで有するのが好ましい。塩は本質的
に水不溶性の無機塩（例えば、炭酸カルシウムの粒
子）、水溶性無機塩（例えば、塩化カリウム）或は水溶
性有機塩（例えば、クエン酸カリウム）にすることがで
きる。本質的に水不溶性塩と水溶性塩との混合物を用い
ることができる。所定の情況では、内部ラッピング材料
は前述したタイプの添加剤パッケージを加入することが
できる。所定の内部ラッピング材料は炭素質物質を含有
することができる。第１ラッピング材料は、約２０ＣＯ
ＲＥＳＴＡユニットを越える通気度を示すのが最も好ま
しい。第１ラッピング材料に穿孔して更に一層大きいネ
ット多孔度を有するラッピング材料を生じることができ
る。

【００１２】本発明のシガレットは、各々マウスピース
として働くフィルターエレメントを含むのが好ましい。
シガレットは空気希釈することができる（例えば、チッ
ピング材料のフィルターエレメントの上に乗る領域に穿
孔することにより或はその他のかかる空気希釈手段によ
る）。好適なシガレットは中〜低効率フィルターエレメ
ントを用いるのが普通である。Ｋｅｉｔｈ ｉｎ Ｓｃ
ｈｅｍｅｌｔｚのＴｈｅ Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ｏｆ
Ｔｏｂａｃｃｏ ａｎｄ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｓｍｏｋ
ｅ、１５７頁（１９７２）参照。フィルターエレメント
を通気して空気希釈約２５〜約７５％を有するシガレッ
トにするのが普通である。本明細書中で用いる通りの
「空気希釈」なる用語は、空気希釈手段を通して吸い込
まれる空気の容積対シガレットを通して吸い込まれかつ
シガレットの最端のマウスエンド部分を出る空気及び煙
の全容積の比（パーセンテイジとして表わす）である。
Ｓｅｌｋｅ、等、Ｂｅｉｔｒ．Ｚｕｒ Ｔａｂａｋ．Ｉ
ｎ．、４巻、１９３頁（１９７８）参照。

【００１３】好適な実施態様の詳細な説明 本発明のシガレットの実施態様を図１に示す。シガレッ
ト１０はタバコ刻み充填剤のような喫煙可能物質２０の
カラムの全体に円筒形のロッド１５を、第１の周囲を囲
む内部ラッピング材料２５及び第１ラッピング材料の周
囲を囲む第２の或は外部ラッピング材料２７に入れさせ
て含む。第１及び第２の周囲を囲む内部ラッピング材料
は直接互いに接触する（すなわち、外部ラッピング材料
の内面は内部ラッピング材料の外面に接触する）。それ
ゆえ、外部ラッピング材料は内部ラッピング材料をオー
バーラップする。ロッド１５を本明細書以降で「タバコ
ロッド」と呼ぶ。タバコロッド１５の端部は開放して喫
煙可能物質を露出する。外部ラッピング材料２７は添加
剤パッケージを含むのが最も好ましい。所望の場合、内
部ラッピング材料２５は添加剤パッケージを含むことが
できる。添加剤パッケージについては本明細書以降で一
層詳細に説明する。内部ラッピング材料２５の添加剤パ
ッケージは随意であり、特に好適なものではないが、添
加剤パッケージを加入した内部ラッピング材料は、添加
剤パッケージを含むか或は添加剤パッケージの存在しな
い外部ラッピング材料と共に用いることができる。

【００１４】シガレット１０は、またフィルターエレメ
ント３０をタバコロッド１５の一端に隣接させ、フィル
ターエレメント及びタバコロッドを端部対端部の関係
で、好ましくは互いに接して軸方向に一直線に並べるよ
うに位置させて含む。フィルターエレメント３０は全体
に円筒形の形状を有し、それの直径は本質的にタバコロ
ッドの直径に等しくする。フィルターエレメントはフィ
ルター物質（例えば、トリアセチン可塑化セルロアセテ
ートトウ）３５をその周囲をペーパープラグラップ４０
で囲ませて含む。フィルターエレメントの端部は開放し
て空気及び煙が中を通過するのを可能にする。フィルタ
ーエレメント３０をタバコロッド１５にチッピング材料
４５によってフィルターエレメントの全長及び隣接する
タバコロッドの領域の両方の周囲を囲んで結合させる。
チッピング材料４５の内面を、適した接着剤を使用し
て、外部プラグラップ４０の外面及びタバコロッドのラ
ッピング材料２５の外面にしっかりと固定させる。空気
希釈手段、例えば各々がチッピング材料及びプラグラッ
プを貫通する一連の穿孔５０により、通風式或は空気希
釈式喫煙品が提供される。

【００１５】図１及び図４を参照すると、外部ラッピン
グ材料２７の一つのタイプは、シガレットの円周＋シガ
レットを製造する間に終局的に生じる接着剤ラインのラ
ップ域に等しい幅ｗ（図４に示す）を有する。第２ラッ
ピング材料２７の一つのタイプは、長手方向に沿って線
状様式で延在する一連の穿孔６０を含む。別法として、
他の配置、例えばランダムな穿孔パターンを備えること
ができる。個々の穿孔６０の寸法、数及び相対的な位置
決定は、ラッピング材料を中に加入させたシガレットの
所望の特性に応じて変えることができる。個々の穿孔を
図１及び４に拡大して示す。

【００１６】図２を参照すると、喫煙可能物質２０は第
１の周囲を囲む内部ラッピング材料２５及び第１ラッピ
ング材料の周囲を囲む第２の外部ラッピング材料２７に
包まれる。第１ラッピング材料２５を、側部の端部７
１、７２が互いに接するように、円形形状に成形する。
ラッピング材料２５の端部７１、７２は互いに接する
（図２に示す通り）、ほぼ互いに接する、或は互いにわ
ずかにオーバーラップすることができる。第２ラッピン
グ材料２７は、適した接着剤を間に含むラップ域７３を
含み、それでしっかりした外部ラッパーを形成する。そ
れゆえ、内部ラッピング材料の幅は、外部ラッピング材
料の幅より小さい。そのような構造を有するシガレット
ロッドは、適した装置を備え付けたシガレット製造機で
２つのボビンからペーパーラッパーを供給し、内部ラッ
ピング材料を外部ラッピング材料の上面上に位置させ、
そのように位置させた２つのラッピング材料をシガレッ
ト製造機のガーニチャー領域の中に通し、タバコロッド
を形成することによって提供することができる。シガレ
ットをこのような方法で提供する装置は、Ｈｏｌｍｅ
ｓ、等に係る米国特許第５，１５６，１６９号に記載さ
れており、同米国特許を本明細書中に援用する。シガレ
ットをこのような方法で提供する他の装置は当業者にと
り明らかであると思う。

【００１７】図３を参照すると、喫煙可能物質２０は第
１の周囲を囲む内部ラッピング材料２５、及び第１ラッ
ピング材料の周囲を囲む第２の外部ラッピング材料２７
に包まれる。第１ラッピング材料２５を、適した接着剤
を間に含むラップ域７４を形成するように、円形形状に
成形する。第２ラッピング材料は、適した接着剤を間に
含むラップ域７６を含み、それでしっかりした外部ラッ
パーを形成する。そのような構造を有するシガレットロ
ッドは、既知の技術を用いてシガレットロッドを形成
し、次いでそのようにして形成したロッドを外部ラッピ
ング材料で包むことによって提供することができる。こ
のようなシガレットを提供する装置は当業者にとり明ら
かであると思う。本発明のシガレットの別の実施態様を
図５に示す。シガレット１０は図１に関連して説明した
シガレットと全般的に同様であるが、タバコロッド１５
は喫煙可能物質２０の周囲を囲む周囲を囲むラッピング
材料２７の層を１つだけ含む。ラッピング材料２７は添
加剤パッケージを含み、添加剤パッケージについては本
明細書以降で一層詳細に説明する。

【００１８】タバコロッドを製造する際に用いる喫煙可
能物質は変えることができる。例えば、シガレットの喫
煙可能物質は充填剤（例えば、タバコ刻み充填剤）の形
態を有することができる。本明細書中で用いる通りの
「充填剤」或は「刻み充填剤」なる用語は、シガレット
用タバコロッドを製造する際に用いるのに適した形態を
有するタバコ物質或はその他の喫煙可能物質を含む意味
である。それゆえ、充填剤は、ブレンドした及びシガレ
ットを製造する準備のできた形態の喫煙可能物質を含む
ことができる。充填物質は、慣用のシガレット製造にお
いて一般的なストランド或は断片（シュレッド）の形態
で用いるのが普通である。例えば、刻み充填物質は、切
断して幅約１／２０〜約１／６０インチ（１．３〜０．
４２ｍｍ）、好ましくは約１／２５〜約１／３５インチ
（０．９８〜０．７３ｍｍ）の範囲にしたシート様或は
「ストリップ」物質からのストランド或は断片の形態で
用いることができる。このようなストランド或は断片は
長さ約０．２５〜約３インチ（０．６４〜７．６ｃｍ）
の範囲を有するのが普通である。

【００１９】適したタイプのタバコ物質の例は、熱風乾
燥処理した（フルー−キュアド）、バーリー、メリーラ
ンド或はオリエンタルタバコ、希な或は特殊タバコ、及
びそれらのブレンドを含む。タバコ物質は、タバコ葉
片；容積膨張させた或は膨れた（ｐｕｆｆｅｄ）タバコ
のような加工タバコ物質；カットロールド或はカットパ
フト茎のような加工タバコ茎；再構成タバコ物質；或は
それらのブレンドの形態で供することができる。所定の
再構成タバコ物質は下記に記載されている：Ｙｏｕｎｇ
等に係る米国特許第４，９８７，９０６号；Ｂｒｏｗｎ
等に係る米国特許第５，０５６，５３７号；Ｓｏｈｎ等
に係る米国特許第５，１４３，０９７号；Ｂｒｉｎｋｌ
ｅｙ等に係る米国特許第５，１５９，９４２号；及びヨ
ーロッパ特許出願公表第４１９，７３３号。所定の加工
タバコ物質はＦａｇｇ等に係る米国特許第５，０２５，
８１２号及びＦａｇｇに係る同第５，０６５，７７５号
に記載されている。所定のブレンドはＰｅｒｆｅｔｔｉ
等に係る米国特許第４，９２４，８８８号及び同４，９
９８，５４１号；並びにＭｏｎｔｏｙａ等に係る米国特
許第４，９４２，８８８号に記載されている。喫煙可能
物質或は喫煙可能物質のブレンドは本質的にタバコ充填
物質からなり或は単にタバコ充填物質のみからなるのが
好ましい。

【００２０】喫煙可能物質は、シガレット製造の種々の
段階の間に慣用的に行なわれている通りにケースに入れ
かつトップドレスすることができる。それゆえ、喫煙可
能物質、特にタバコ充填物質はケーシング及び／又はト
ップドレッシング成分を含むことができる。例えば、シ
ガレットを製造する際に通常行なわれているように、フ
レーバリング剤及び保湿剤のようなブレンド成分、並び
に他の形態のタバコ（例えば、タバコエキストラクト）
を喫煙可能物質に適用することができる。Ｌｅｆｆｉｎ
ｇｗｅｌｌ等のＴｏｂａｃｃｏ Ｆｌａｖｏｒｉｎｇ
Ｆｏｒ Ｓｍｏｋｉｎｇ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ（１９７
２）参照。適したフレーバリング剤及びタバコの形態は
バニリン、タバコエキストラクト、例えばタバコエッセ
ンス及びタバコアロマ油、ココア、カンゾウ、メントー
ル、等を含む。レブリン酸のようなフレーバー改質剤を
喫煙可能物質に（例えば、喫煙可能物質の乾燥重量を基
準にして約０．０１〜約２％、通常約０．１〜約１％、
好ましくは約０．２〜約０．６％の範囲の量で）適用す
ることができる。このような成分は、ケーシング及びト
ップドレッシング成分として喫煙可能物質に簡便に適用
される。Ｌａｗｓｏｎ等に係る米国特許第４，８３０，
０２８号参照。

【００２１】タバコロッドは長さ約３５〜約８５ｍｍ、
好ましくは約４０〜約７０ｍｍの範囲及び円周約１７〜
約２７ｍｍ、好ましくは約２２．５〜約２５ｍｍを有す
るのが典型的である。特に比較的高い充填密度を有する
喫煙可能なブレンドを用いる場合、短いシガレットロッ
ド（すなわち、長さ約３５〜約５０ｍｍを有する）を使
用することができる。ラッピング材料内に含有される喫
煙可能物質のブレンドの充填密度は変えることができ
る。本発明のシガレットのタバコロッドについての典型
的な充填密度は約１５０〜約３００ｍｇ／ｃｍ³ の範囲
である。タバコロッドの充填密度は約２００〜約２８０
ｍｇ／ｃｍ³ の範囲が普通である。

【００２２】更に加工して本発明のラッピング材料にす
るぺーパーラッピング材料は変えることができる。この
ようなラッピング材料はセルロース系ベースウエブ、最
も好ましくは本質的に水不溶性の（例えば、無機の）充
填物質を含む。セルロース系ベースウエブは亜麻繊維、
木材パルプ（例えば、硬木パルプ、軟材パルプ）、エス
パルト繊維、サイザル麻繊維、或はその他のセルロース
系物質から供することができる。２種或はそれ以上のタ
イプのセルロース系物質の混合物を用いることができ
る。所望の場合、セルロース系ベースウエブは、またタ
バコ部分或は片（例えば、タバコ茎部分）、抽出された
タバコ部分或は片（例えば、タバコパルプ）、或はさら
されたタバコ部分或は片も含むことができる。充填物質
は本質的に水不溶性の物質であり、無機充填物質が最も
好ましく、下記を含むことができる：炭酸カルシウムの
粒子、沈降水酸化マグネシウムゲル、酸化マグネシウム
粒子、ドロマイト粒子、硫酸カルシウム繊維、炭酸マグ
ネシウム粒子、凝集炭酸カルシウム粒子、等。

【００２３】ペーパー製造において用いるのに適した充
填物質の例はＪａｋｏｂ等に係る米国特許第５，１２
９，４０８号に記載されている。好適なラッピング材料
は亜麻繊維／炭酸カルシウム、木材パルプ／炭酸カルシ
ウム、及び亜麻繊維／木材パルプ／炭酸カルシウムを含
む。所定のラッピング材料、特に炭酸カルシウム充填物
質を含むものは、マグネシウム含有充填物質を約１５重
量％より少ない、しばしば約１０重量％より少ない、た
びたび約５重量％より少ない量で含む。所定のラッピン
グ材料、特に炭酸カルシウム充填物質を加入したもの
は、本質的にマグネシウム含有充填物質が存在しない
（例えば、ラッピング材料は、酸化マグネシウム或は水
酸化マグネシウムのようなマグネシウム含有充填物質を
約１％より少ない、好ましくは約０．５％より少ない量
で含む）。適したぺーパーラッピング材料を製造する方
法は当業者にとり明らかであると思う。

【００２４】更に加工して本発明のラッピング材料にす
るラッピング材料は広範囲の組成及び性質を有すること
ができる。典型的なぺーパーラッピング材料は、ぺーパ
ーの乾燥重量を基準にして、セルロース系物質を約５５
〜約１００％、しばしば約６５〜約９５％、たびたび約
７０〜約９０％、及び無機充填物質を約０〜約４５％、
しばしば約５〜約３５％、たびたび約１０〜約３０％含
む。ぺーパーの坪量は変えることができる。典型的な乾
燥坪量は少なくとも約１５ｇ／ｍ² であり、少なくとも
約２０ｇ／ｍ² がたびたびであり、他方典型的な乾燥坪
量は約８０ｇ／ｍ² を越えず、約６０ｇ／ｍ² を越えな
いのががたびたびである。ぺーパーの多孔度は変えるこ
とができる。典型的なぺーパーは、約３００ＣＯＲＥＳ
ＴＡユニットより小さい、しばしば約１５０ＣＯＲＥＳ
ＴＡユニットより小さい、たびたび約７５ＣＯＲＥＳＴ
Ａユニットより小さい、通常約５０ＣＯＲＥＳＴＡユニ
ットより小さい固有の透過度を有する。「固有の透過
度」なる用語はぺーパーそれ自体の通気多孔度を意味す
る。

【００２５】具体的なラッピング材料はＥｃｕｓｔａ
Ｃｏｒｐ．から商品番号４１９、４５４、４５５、４５
６、７１９、７５４、８５４、８５５及び８５６とし
て、並びにＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐ．
からＰ−３２８４−２９、Ｐ−３２８４−２８、Ｐ−３
２８４−３０及びＰ−３１６９−５Ｂとして入手しする
ことができる。その他のラッピング材料の例は、好まし
いと言えないが、Ｅｃｕｓｔａ Ｃｏｒｐ．から下記と
して入手し得る：Ｅｃｕｓｔａ Ｅｘｐｅｒｉｍｅｎｔ
ａｌ Ｐａｐｅｒ番号ＴＯＤ０５５０４、ＴＯＤ０５４
０５、ＴＯＤ０５２７３、ＴＯＤ０５２７５、ＴＯＤ０
５３７５、ＴＯＤ０５７５９、ＴＯＤ０５７２１、ＴＯ
Ｄ０５５６０、ＴＯＤ０５５０５、ＴＯＤ０５３８６、
ＴＯＤ０５３９０、ＴＯＤ０５４２２、ＴＯＤ０５３８
７、ＴＯＤ０５５５１、ＴＯＤ０５１５１、ＴＯＤ０５
３６５、ＴＯＤ０５９９２、ＴＯＤ０５９６２、ＴＯＤ
０５９６３、ＴＯＤ０５９６９、ＴＯＤ０５９４３、Ｔ
ＯＤ０６２０２、ＴＯＤ０６３３１及びＴＯＤ０６２３
５。このようなラッピング材料は２層のラッピング材料
を有するそれらのタバコロッドの外部ラッピング材料と
して用いるのが好ましいが、かかるラッピング材料はま
た２層のラッピング材料を有するそれらのタバコロッド
の内部ラッピング材料として用いることもできる。

【００２６】添加剤パッケージは少なくとも一種の水溶
性アルカリ土類金属イオン成分を含む。このような成分
の例はカルシウムイオン、マグネシウムイオン及び、カ
ルシウムイオンとマグネシウムイオンとの混合物であ
る。このような成分は、少なくとも一種の水溶性塩とし
て供するのが典型的である。アルカリ土類金属イオン成
分と有機アニオン成分との塩が特に好適であるが、アル
カリ土類金属イオン成分と無機アニオン成分との塩もま
た用いることができる。塩の例は下記を含む：酢酸マグ
ネシウム、酢酸カルシウム、プロピオン酸マグネシウ
ム、プロピオン酸カルシウム、ギ酸マグネシウム、ギ酸
カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸
マグネシウム、硝酸カルシウム、等。２種或はそれ以上
の塩の混合物を用いることができる。

【００２７】添加剤パッケージは少なくとも一種の水溶
性アルカリ金属イオン成分を含むのが最も好ましい。こ
のような成分の例はナトリウムイオン、カリウムイオ
ン、及びナトリウムイオンとカリウムイオンとの混合物
である。このような成分は、少なくとも一種の水溶性塩
として供するのが典型的である。アルカリ金属イオン成
分と有機アニオン成分との塩、並びにアルカリ金属イオ
ン成分と無機アニオン成分との塩を用いることができ
る。塩の例は下記を含む：塩化カリウム、クエン酸ナト
リウム、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、硝酸カリ
ウム、乳酸カリウム、グルコン酸カリウム、硝酸ナトリ
ウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、ホウ酸カリウ
ム、ホウ酸ナトリウム、リンゴ酸カリウム、クエン酸カ
リウム、コハク酸カリウム、プロピオン酸カリウム、
等。好ましくは、カリウムイオン成分が特に好適であ
る。２種或はそれ以上の塩の混合物を用いることができ
る。

【００２８】添加剤パッケージは少なくとも一種の水溶
性有機アニオン成分を含む。特に望ましいのは、処理し
たラッピング材料中にカルシウム或はマグネシウム塩と
して存在する場合に、シガレットを喫煙する期間中に経
験するそれらの温度で熱分解してそれぞれ炭酸カルシウ
ム或は酸化マグネシウムを形成する能力を有するそれら
の有機アニオンである。有機アニオンの例はアセテー
ト、プロピオネート、ホルメート及びラクテートイオン
を含む。異なる有機アニオンの混合物を用いることがで
きる。添加剤パッケージは少なくとも一種の水溶性無機
アニオン成分を含むのが好ましい。無機アニオンの例は
クロリド、スルフェート、ニトレート、ホスフェート及
びボレートイオンを含む。異なる無機アニオンの混合物
を用いることができる。

【００２９】添加剤パッケージをペーパーに適用する、
加入する、或はその他の方法で緊密に接触状態にもたら
す方法は変えることができる。添加剤パッケージは、ペ
ーパー製造プロセス（すなわち、ペーパーを添加剤パッ
ケージで後処理する）の後に加入するのが最も望まし
い。特に、添加剤パッケージは、サイズプレス技法、吹
き付け技法、ペインティング技法、グラビア技法、プリ
ンティング技法、フラッドローラー技法、浸漬技法、等
を用いて、製造されたペーパーに適用することができ
る。そのような技法は当業者にとり明らかであると思
う。添加剤パッケージは、ペーパーの一方或は両方の側
にパターンド方式で適用する、ペーパーの一方或は両方
の側に均一に適用する、もしくは本質的にペーパー全体
にわたり、好ましくは均一方式で加入することができ
る。添加剤パッケージがペーパーに望ましい灰生成特性
をもたらすようにシーラント特性を付与することができ
るために、成分をペーパー全体にわたり均一に分配させ
るのが望ましい。添加剤パッケージの成分は、異なる加
工段階で同時に或は個々にペーパーに加入することがで
きる。少なくとも一種の塩の極めて濃厚な水溶液（例え
ば、飽和に近い溶液）をペーパーに適用するのが好まし
い。添加剤パッケージの成分を水に溶解し、水溶液とし
てペーパーに適用し、次いでペーパーを乾燥して成分塩
を生成した処理されたペーパーに緊密に接触した状態に
もたらす。

【００３０】別法として、有機酸（例えば、酢酸）を水
中でアルカリ土類金属イオン含有塩（例えば、硫酸マグ
ネシウム）と一緒にしてペーパーに適用することができ
る。水中で一緒に混合する場合にその他の方法で沈殿を
形成する塩の混合物を別々の水溶液の成分として個々に
ペーパーに適用することができる。一例として、酢酸カ
ルシウム、プロピオン酸マグネシウム及び塩化カリウム
の水溶液をペーパーに適用することができ；ペーパーを
乾燥することができ；次いでリンゴ酸カリウム及びクエ
ン酸カリウムの水溶液をペーパーに適用する（例えば、
吹き付ける）ことができ；ペーパーを乾燥することがで
きる。別の例として、炭酸カリウムの水溶液をペーパー
に適用することができ；ペーパーを乾燥することがで
き；次いで酢酸カルシウム及び塩化カルシウムの水溶液
をペーパーに適用することができ；ペーパーを乾燥する
ことができる。なお別の例として、酢酸カルシウムの水
溶液をペーパーに適用することができ；ペーパーを乾燥
することができ；次いで炭酸カリウムの水溶液をペーパ
ーに適用することができ；ペーパーを乾燥することがで
き；次いで酢酸カルシウム及び塩化カルシウムの水溶液
をペーパーに適用することができ；ペーパーを乾燥する
ことができる。処理したペーパーを種々の方法で（例え
ば、風乾技法により、もしくはドラム乾燥機或はトンネ
ル乾燥機を使用するような伝導或は対流加熱技法によ
り）乾燥することができる。

【００３１】処理した或は完成したラッピング材料と緊
密に接触したままである添加剤パッケージの量は変える
ことができる。完成したペーパー内の添加剤パッケージ
の量は、パッケージが完成したペーパーの乾燥重量の少
なくとも５％、通常少なくとも約１０％、しばしば少な
くとも約１５％、たびたび少なくとも約２０％になるよ
うにする。しかし、完成したペーパー内の添加剤パッケ
ージの量は、完成したペーパーの乾燥重量の約４０％ま
でにするのが普通であり、約３５％までにするのがしば
しばであり、約３０％までにするのがたびたびである。
ペーパーの無機充填物質のレベルが比較的低い（例え
ば、処理する前のペーパーの重量を基準にして、約１０
％より少ない）場合、添加剤パッケージを比較的高いレ
ベル（例えば、完成したペーパーの乾燥重量を基準にし
て、約３０％或はそれ以上）で用いることができる。本
発明に従う添加剤パッケージで処理したラッピング材料
は、未処理のラッピング材料に比べて、有意の基本重量
の増大を示すのが典型的である。所定の処理したラッピ
ング材料は、乾燥基本重量約２０〜約５０ｇ／ｍ² を有
し、約２０〜約３５ｇ／ｍ² を有するのがしばしばであ
る。添加剤パッケージの成分の重量による大部分は、ラ
ッピング材料の有効な耐用年数の間、それらの成分がラ
ッピング材料と緊密に接触しながら、水溶性の形態で
（すなわち、水溶性塩として）存続するのが好ましい。
例えば、添加剤パッケージの約５０重量％より多く、好
ましくは約７５重量％より多く、最も好ましくは約９０
重量％より多くが、ラッピング材料の有効な耐用年数の
間、水溶性塩の形態で存続する。

【００３２】添加剤パッケージの個々の成分の互いに対
する量は変えることができる。極めて好適な添加剤パッ
ケージは、（ｉ）随意のアルカリ金属イオン及び（ｉ
ｉ）アルカリ土類金属イオンを、（ｉ）対（ｉｉ）の当
量比が約０〜約１．２、典型的には約０．０５〜約１、
しばしば約０．１〜約０．７、たびたび約０．２〜約
０．５の範囲になるように含む。極めて好適な添加剤パ
ッケージは、また（ｉｉｉ）随意の無機アニオン及び
（ｉｖ）有機アニオンを、（ｉｉｉ）対（ｉｖ）の当量
比が約０〜約１、典型的には約０．０５〜約０．７、し
ばしば約０．１〜約０．５、たびたび約０．１〜約０．
３の範囲になるように含む。加えて、添加剤パッケージ
について、（ｉ）プラス（ｉｉ）の当量の合計数は（ｉ
ｉｉ）プラス（ｉｖ）の当量の合計数に等しい。添加剤
パッケージはアルカリ金属イオン及び／又は無機アニオ
ン成分（すなわち、それらの成分は随意である）を無し
にする、或は本質的に無しにすることができるが、それ
らの成分の内の一方或は両方を添加剤パッケージの部分
として存在させるのが極めて好適である。好適な添加剤
パッケージについて、（ｉ）対（ｉｉ）の当量比は約
０．５より小さくし、約０．４より小さくするのが最も
好ましく、（ｉｉｉ）対（ｉｖ）の当量比は約０．５よ
り小さくし、約０．４より小さくするのが最も好まし
い。

【００３３】添加剤パッケージの種々の成分は、パッケ
ージを適用するラッピング材料に種々の特性を付与す
る。パッケージの所定の成分は灰形成体として作用す
る、故に良好な品質、均一な灰をもたらすことができ
る。所定の成分は、シガレットの燃焼速度を調節する、
故に所望のパフ数をもたらしかつ自消しない傾向を示す
シガレットをもたらすために、燃焼化学物質として（例
えば、燃焼抑制剤、燃焼遅延剤或は燃焼促進剤として）
作用することができる。所定の成分は灰コンディショナ
ー或は灰シーラーとして作用することができる。添加剤
パッケージを緊密に接触させて有するラッピング材料
は、中位〜小さい固有の通気度値を有するシガレットラ
ッピング材料が最も好ましい。例えば、添加剤パッケー
ジを中に加入したそのようなラッピング材料は、約３０
ＣＯＲＥＳＴＡユニットより小さい、通常約２５ＣＯＲ
ＥＳＴＡユニットより小さい、一般に約２０ＣＯＲＥＳ
ＴＡユニットより小さい、しばしば約１５ＣＯＲＥＳＴ
Ａユニットより小さい、たびたび約１０ＣＯＲＥＳＴＡ
ユニットより小さい固有の通気度（すなわち、処理した
ペーパー自体の通気多孔度）を有する。

【００３４】添加剤パッケージを緊密に接触させて有す
るラッピング材料、特に比較的小さい固有の透過度を有
するラッピング材料は、比較的大きいネット透過度（例
えば、約４０ＣＯＲＥＳＴＡユニットを越える、好まし
くは約５０ＣＯＲＥＳＴＡユニットを越えるネット透過
度）を有するようにするために、加工することができ
る。「ネット透過度」とは、タバコロッドを製造する際
に用いる通りのラッピング材料の通気多孔度を意味す
る。通気度は、マイクロレーザー、機械的或は静電気的
穿孔技法を用いてラッピング材料に付与するのが典型的
である。マイクロレーザー及び静電気的穿孔作業の間、
ペーパーの所望の色及び乳白度を維持するように注意す
るのが最も望ましい。例えば、ペーパーの見目のよくな
い「褐変」或は毛焼きを最小にする或は回避するのが最
も望ましい。例えば、小さい固有の透過度を有するこの
ようなラッピング材料は、慣用の静電気的穿孔技法を用
いて穿孔して（例えば、寸法が慣用の静電気的に設置さ
れる穿孔に匹敵し得る個々の穿孔を設置する）ネット多
孔度約５０〜約２２５ＣＯＲＥＳＴＡユニット、好まし
くは約８０〜約１８０ＣＯＲＥＳＴＡユニット、最も好
ましくは約９０〜約１２０ＣＯＲＥＳＴＡユニットを有
するラッピング材料を得ることができる。

【００３５】かかるラッピング材料に大きなネット透過
度を付与する個々の穿孔の寸法は、穿孔が天然産のペー
パーラッピング材料中に存在する細孔（すなわち、固有
の透過度をペーパーに付与する）より大きくなるように
するのが普通である。審美的な目的で、個々の穿孔は見
目がよくならないように十分に小さくするのが好まし
い。例えば、穿孔は特に目に付くもので無く、ほとんど
の場合肉眼にほとんど見えないものである。

【００３６】所望の場合、フレーバリング剤及び／又は
フレーバー及びアロマプリカーサー（例えば、バニリン
グルコシド及び／又はエチルバニリングルコシド）もま
た添加剤パッケージを中に加入させたペーパーラッピン
グ材料に加入することができる。Ｄｕｂｅ等の米国特許
第４，９４１，４８６号を参照。同米国特許を本明細書
中に援用する。酸のようなその他の添加剤を、添加剤パ
ッケージと組み合わせて或は添加剤パッケージに加えて
ラッピング材料に適用することができる。酸の例はリン
ゴ酸、レブリン酸、ホウ酸、乳酸、等を含む。所定の酸
は、添加剤パッケージを配合している際に、わずかに過
剰の酸と対応する塩基とを組み合わせることにより、ラ
ッピング材料に加入することができる。適した外部ラッ
ピング材料の例は、Ｅｃｕｓｔａ Ｃｏｒｐ．からＥｃ
ｕｓｔａ Ｅｘｐｅｒｉｍｅｎｔａｌ Ｐａｐｅｒ番号
ＴＯＤ０６５０７及びＴＯＤ０６５０８として入手する
ことができる。

【００３７】本発明の所定のシガレットの所定のタバコ
ロッドの内部ラッピング材料はペーパーにし、タバコ物
質を含むペーパーにするのが最も好ましい。無機充填剤
（例えば、炭酸カルシウム）及び／又は水溶性塩（例え
ば、クエン酸カリウム）を所定の量で内部ラッピング材
料に加入するのが最も好ましい。内部ラッピング材料は
また炭素質物質を含むことができる。内部ラッピング材
料の固有の透過度は変えることができるが、外部ラッピ
ング材料の固有の透過度より大きくするのが普通であ
り、外部ラッピング材料に比べて極めて大きくするのが
よくある。組み合わされたラッピング材料によりもたら
される終局の固有の透過度は外部ラッピング材料の固有
の透過度よりわずかに小さくなるのが普通である。しか
し、内部ラッピング材料が組み合わされたラッピング材
料の終局の固有の透過度を減少に向ける作用は、内部及
び外部ラッピング材料の固有の透過度の差異が比較的大
きい場合に、小さくなる。ラッピング材料の透過度は
１，０００ＣＯＲＥＳＴＡユニット近くにすることがで
きるが、内部ラッピング材料の固有の透過度は約１０Ｃ
ＯＲＥＳＴＡユニットを越えるのが普通であり、約５０
ＣＯＲＥＳＴＡユニットを越えるのがしばしばであり、
約１００ＣＯＲＥＳＴＡユニットを越えるのがたびたび
である。内部ラッピング材料に穿孔して（例えば、静電
気的に穿孔して）所望のネット透過度をもたらすことが
できる。

【００３８】種々の内部ラッピング材料を使用すること
ができる。一つのラッピング材料はＫｉｍｂｅｒｌｙ−
Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐ．からＰ−２５４０−９４−Ａと
して入手することができ、これはココナツ外被からもた
らされる活性チャーコールの粒子約２９重量％及びタバ
コ部分約７１重量％を含有し、かつ透過度約２５０ＣＯ
ＲＥＳＴＡユニットを有するぺーパーである。別のラッ
ピング材料はＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒ
ｐ．からＰ−２５４０−９４−Ｃとして入手することが
でき、これはココナツ外被からもたらされる活性チャー
コールの粒子約４０重量％及びタバコ部分約６０重量％
を含有し、かつ透過度約３５０ＣＯＲＥＳＴＡユニット
を有するぺーパーである。別のラッピング材料はＫｉｍ
ｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐ．からＰ−２５４０
−９４−Ｄとして入手することができ、これはココナツ
外被からもたらされる活性チャーコールの粒子約５０重
量％及びタバコ部分約５０重量％を含有し、かつ透過度
約３８０ＣＯＲＥＳＴＡユニットを有するぺーパーであ
る。

【００３９】別のラッピング材料はＫｉｍｂｅｒｌｙ−
Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐ．からＰ−２５４０−１３６−Ｃ
として入手することができ、これは木材パルプ、熱風乾
燥処理された及びバーリータバコ茎並びに炭化された硬
木粒子から作られ、かつ坪量約４７ｇ／ｍ² 及び固有の
透過度約１４ＣＯＲＥＳＴＡユニットを有するぺーパー
である。別のラッピング材料はＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌ
ａｒｋ Ｃｏｒｐ．からＰ−３１２２−４−４として入
手することができ、これは木材パルプ約２０重量％、ト
ルコタバコストリップ約３０重量％、刻み充填剤形態の
「アメリカンブレンド」約３０重量％及び炭酸カルシウ
ム粒子約２０重量％から作られたぺーパーであり、これ
に静電気的に穿孔してネット透過度約１５０ＣＯＲＥＳ
ＴＡユニットにする。別のラッピング材料はＫｉｍｂｅ
ｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐ．からＰ−２８３１−１
８９−ＡＡ４として入手することができ、これは木材パ
ルプ約２０重量％、トルコタバコストリップ約３０重量
％、刻み充填剤形態の「アメリカンブレンド」約３０重
量％及び炭酸カルシウム粒子約２０重量％から作られ、
かつ坪量約６０ｇ／ｍ² 及び固有の透過度約１２５ＣＯ
ＲＥＳＴＡユニットを有するぺーパーである。

【００４０】別のラッピングはＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌ
ａｒｋ Ｃｏｒｐ．からＰ−３２８４−１１として入手
することができ、これは木材パルプ約２５重量％、トル
コタバコストリップ約６６重量％及び炭酸カルシウム粒
子約９重量％から作られ、かつ坪量約６０ｇ／ｍ² 及び
固有の透過度約５０ＣＯＲＥＳＴＡユニットを有するぺ
ーパーである。その他のラッピング材料は炭素質物質、
木材パルプ及びタバコ茎部分を含み；多孔度約６０〜約
１５０ＣＯＲＥＳＴＡユニットを有し；坪量約４５〜約
７０ｇ／ｍ² を有し；Ｋｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ
Ｃｏｒｐ．からＰ−２５４０−１０７ーＡ、Ｐ−２５４
０−１０７ーＢ、Ｐ−２５４０−１０７ーＣ及びＰ−２
５４０−１０７ーＤとして入手することができる。

【００４１】その他の材料はＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａ
ｒｋ Ｃｏｒｐ．から下記として入手することができ
る：Ｐ−２２４９−１１５、Ｐ−２６７４−１５７、Ｐ
−２５４０−１５５、Ｐ−２５４０−１３６ーＤ、Ｐ−
２５４０−１３６ーＥ、Ｐ−２５４０−１５２、Ｐ−２
５４０−１５０、Ｐ−２５４０−１５７、Ｐ−２５４０
−１５１、Ｐ−２５４０−１５６、Ｐ−２８３１−１９
７−Ａ１０、Ｐ−２５４０−９４−Ａ、Ｐ−１４４−Ｋ
Ｃ−Ｇ、Ｐ−１４４−ＲＢ、Ｐ−１４４−ＫＣＬ、Ｐ−
１４４−ＳＮ２０、Ｐ−１４４−ＢＨＣ、Ｐ−２６７４
−１５７−Ａ５１１６、Ｐ−２８３１−１３０、Ｐ−２
８３１−２２−１、Ｐ−２８３１−２３−３、Ｐ−１９
７６−２５−１、Ｐ−１９７６−２５−２、Ｐ−２５４
０−１９１、Ｐ−２５４０−１９２、Ｐ−２５４０−１
９３、Ｐ−２５４０−１９４、Ｐ−２５４０−１９５、
Ｐ−２５４０−１９６、Ｐ−１９７６−２５−３、Ｐ−
２８３１−１８９−Ｂ１−６６０６、Ｐ−３２８４−１
４、Ｐ−３２８４−１４−１、Ｐ−３２８４−１４−
２、Ｐ−３２８４−１４−３、Ｐ−３２８４−１９６、
Ｐ−２８３１−１８９−Ｂ２−６６０８及びＰ−２８３
１−１８９−Ｂ３−６６０９。その他の適した内部ラッ
プはＧｅｎｔｒｙに係る米国特許第５，１３１，４１６
号に記載されている。製造の見地からそれ程好ましいと
は言えないが、内部ラップはまたＴｈｏｍａｓｓｏｎ等
に係る米国特許第４，９６２，７７４号、Ｙｏｕｎｇ等
に係る米国特許第４，９８７，９０６号及びＢｒｉｎｋ
ｌｅｙ等に係る米国特許第５，１５９，９４２号に記載
されているタイプの再構成タバコ物質にすることができ
る。

【００４２】最も好適な内部ラッピング材料はタバコ含
有ペーパーである。タバコ含有ペーパーはタバコ部分
（例えば、タバコ茎、タバコ微粉、タバコ茎の片、タバ
コダスト、タバコ刻み充填剤、タバコストリップ、タバ
コ葉片、加工されたタバコ茎、タバコスクラップ、抽出
されたタバコパルプ及び／又はタバコエキストラクト）
から作られる。好適なタバコ含有ペーパーはタバコ物質
のセルロース系部分を含み、かつまた一種或はそれ以上
のタバコエキストラクトも含むことができる。それゆ
え、好適なタバコ含有ペーパーはタバコをセルロース系
成分として加入する。内部ラッピング材料はまたセルロ
ース系物質（例えば、木材パルプ）、並びに添加剤水溶
性塩及び添加剤無機充填剤（例えば、炭酸カルシウム及
び／又は水酸化マグネシウム）を中に加入させることが
できる。このようなペーパーの製造方法は当業者に明ら
かであると思う。

【００４３】その他の極めて好適な内部ラッピング材料
を用いることができる。このようなラッピング材料はタ
バコを存在させないことができる（すなわち、どんなタ
イプのタバコも中に加入させずかつタバコ含有ペーパー
でない）。このようなラッピング材料はセルロース系ベ
ースウエブ（例えば、木材パルプ及び／又は亜麻繊維）
及び充填物質（例えば、無機充填剤）を含む。極めて好
適なラッピング材料は炭酸カルシウム粒子及び沈降水酸
化マグネシウムゲルを含む。ラッピング材料はまた添加
剤、例えば有機酸、有機酸及び無機酸のアルカリ金属
塩、等も含むことができる。例えば、Ｒａｋｅｒ等にか
かる米国特許第５，１４１，００７号、８欄３行〜９欄
３２行に記載されているそれらの添加剤及び加入レベル
を参照。典型的な内部ラッピング材料はセルロース系物
質約６０〜約９０重量％、好ましくは約６５〜８０重量
％、及び無機充填物質約１０〜約４０重量％、好ましく
は約２０〜３５重量％を加入した乾燥ベースウエブを含
む。このような内部ラッピング材料は、マグネシウム含
有充填物質を、乾燥ベースウエブの重量を基準にして少
なくとも約５％加入するが、一般に約２０％まで、通常
約１５％まで加入した乾燥ベースウエブを含むのが典型
的である。マグネシウム含有充填物質の例は水酸化マグ
ネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム及びド
ロマイトを含む。このような内部ラッピング材料は乾燥
基本重量約１５〜約４５ｇ／ｍ² を有するのが典型的で
ある。このような内部ラッピング材料は多孔度約１０〜
約４０ＣＯＲＥＳＴＡユニット、通常約２０〜約３０Ｃ
ＯＲＥＳＴＡユニットを有するのが典型的である。典型
的な内部ラッピング材料はＥｃｕｓｔａ Ｃｏｒｐ．か
らＥｃｕｓｔａ Ｅｘｐｅｒｉｍｅｎｔａｌ Ｐａｐｅ
ｒ番号ＴＯＤ０６５０９として入手することができる。

【００４４】なお別の内部ラッピング材料は本質的にリ
ンゴ酸カリウム及び硫酸で処理した亜麻繊維及び炭酸カ
ルシウムからなり、固有の多孔度約７ＣＯＲＥＳＴＡユ
ニット及び乾燥重量坪量約２５ｇ／ｍ² を有し、Ｅｃｕ
ｓｔａ Ｃｏｒｐ．からＥｃｕｓｔａ Ｅｘｐｅｒｉｍ
ｅｎｔａｌ Ｐａｐｅｒ番号ＴＯＤ０６２９４として入
手することができるペーパーである。フィルターエレメ
ントは、長さ約１５〜約４０ｍｍ、好ましくは約２０〜
約３５ｍｍの範囲及び円周約１７〜約２７ｍｍ、好まし
くは約２２〜約２５ｍｍを有するのが典型的である。フ
ィルターエレメントは広範囲のろ過効率を有することが
できる。フィルターエレメントは１セグメントのフィル
ター物質、２或はそれ以上の長手方向に位置させたセグ
メント、或はその他の構造を有することができる。フィ
ルター物質の例はセルロースアセテートトウ、セルロー
スアセテートウエブ、不織ポリプロピレンウエブ及び不
織ポリエステルウエブを含む。フィルター物質は可塑化
することができる（例えば、トリアセチンを用いて）。
フィルターエレメントの例はヨーロッパ特許出願公表第
４５８，５２６号に記載されており、同公表を本明細書
中に援用する。

【００４５】チッピング材料はフィルターエレメント及
び隣接するタバコロッドの領域の周囲を、チッピング材
料がタバコロッドの長手方向に沿って約３〜約６ｍｍに
及ぶように、囲むのが典型的である。チッピング材料は
慣用のペーパーチッピング材料にしかつフィルターエレ
メント及び隣接するタバコロッドの領域に接着剤で固定
させるのが典型的である。チッピング材料は変えること
ができる透過度を有することができる。例えば、チッピ
ング材料は本質的に空気不透過性、空気透過性にし、も
しくは穿孔、開口或はベントの領域を有し、それにより
空気希釈をシガレットに付与する手段を備えるように、
処理する（例えば、機械的或はレーザー穿孔技術によ
り）ことができる。穿孔の全表面積及びシガレットの周
囲に沿った穿孔の位置調整は、シガレットの性能特性を
調節するために、変えることができる。

【００４６】本発明の空気希釈或は通風式シガレットに
ついて、空気希釈の量は変えることができる。空気希釈
式シガレットについての空気希釈の量は約１０％より多
くするのがしばしばであり、約２５％より多くするのが
よくある。シガレットについての空気希釈の上限は、約
７５％より少なくするのが典型的であり、約６５％より
少なくするのが一層よくある。本発明のシガレットは望
ましい程に大きい吸い込み抵抗を示す。例えば、本発明
のシガレットは、空気流量１７．５ｃｃ／秒において圧
力損失約５０〜約２００ｍｍ水の圧力損失を示す。シガ
レットの圧力損失値は、Ｆｉｌｔｒｏｎａ Ｉｎｓｔｒ
ｕｍｅｎｔｓ ａｎｄ Ａｕｔｏｍａｔｉｏｎ Ｌｔ
ｄ．から入手し得るＦｉｌｔｒｏｎａ Ｆｉｌｔｅｒ
Ｔｅｓｔ Ｓｔａｔｉｏｎ（ＣＴＳ Ｓｅｒｉｅｓ）を
使用して測定するのが典型的である。本発明のシガレッ
トは、空気流量１７．５ｃｃ／秒において吸い込み抵抗
値約７０〜約１８０ｍｍ水の圧力損失を示すのが好まし
く、約８０〜約１５０ｍｍ水の圧力損失を示すのが一層
好ましい。

【００４７】本発明のシガレットは、喫煙する際に、Ｐ
ｒｏｃｔｏｒ等、Ａｎａｌｙｓｔ、１１３巻、１５０９
頁（１９８８）に記載されている装置及び技法を用いて
測定して、生じる側流「タール」は、シガレット当り約
２０ｍｇより少ないのが普通であり、約１０ｍｇより少
ないのが好ましい。このようなシガレットは、ＦＴＣ条
件下で喫煙する場合に、約６より多いパフをもたらすの
が普通であり、約８より多いパフをもたらすのが好まし
い。ＦＴＣ条件は、２秒の期間の３５ｍｌパフを５８秒
のくすぶりで分離させてなる。本発明のシガレットは、
ＦＴＣ条件下で喫煙する場合に、約１５より少ないパフ
をもたらすのが普通であり、約１２より少ないパフをも
たらすのがしばしばである。本発明のシガレットは、Ｆ
ＴＣ条件下で喫煙する場合に、１分のパフサイクル期間
当り生じる側流「タール」は、約２ｍｇより少ないのが
普通であり、約１．５ｍｇより少ないのが好ましく、約
１ｍｇより少ないのが最も好ましい。

【００４８】本発明のシガレットは、喫煙する際に、容
認し得る灰及びファイヤコーンを生じることができる。
好適な灰は色が暗過ぎず、シガレットから容易に取り除
かれず、かつ舞い落ちない。ファイヤコーンは容認し得
る長さであり、粘着し過ぎず、かつ崩れやす過ぎ無い
（すなわち、灰は結合性を保つ）。しかし、好適なシガ
レットは、破砕及び亀裂を最少量で有するかなり粘着性
の灰を生じ、かつ本発明のラッピング材料がもたらす通
りのかなり連続した相の灰を生じる。好適なシガレット
は、「融合」してタバコカラムの灰になる傾向を示し、
故にタバコカラムの灰によって支えられる傾向を示す灰
を生じる。本発明のシガレットは静的燃焼下で（すなわ
ち、点火パフの後にふかさない）くすぶりを維持する傾
向を示しかつ自消する傾向を示さない。ずっと好適なシ
ガレットは、自消しないで、くすぶりを少なくとも約３
分間、一層好ましくは少なくとも約５分間、しばしば少
なくとも約７分間維持する。好適なシガレットは、タバ
コロッドの燃焼可能な長さの少なくとも約三分の一、し
ばしばタバコロッドの燃焼可能な長さの少なくとも約半
分、たびたびタバコロッドの全燃焼可能な長さが、静的
燃焼条件下で自消しないで消費されるようにする。

【００４９】本発明のシガレットは、喫煙する間、特に
使用されていないくすぶり（すなわち、静的燃焼）条件
下で燃焼する。本発明の典型的なシガレット、特に円周
約２４〜約２５ｍｍを有するそれらのシガレットは、約
６ｍｍ／分より小さい静的タバコロッド線状燃焼速度を
示す。本発明のシガレットはＦＴＣ「タール」収量約２
〜約１４ｍｇ／シガレットの範囲をもたらすのが普通で
あるが、その他の「タール」収量も可能である。このよ
うなシガレットについての典型的なＦＴＣ一酸化炭素対
ＦＴＣ「タール」の比は約２より小さく、時には約１．
８より小さい。本発明のシガレットは望ましい感覚器官
を刺激する性質を示す。マグネシウムイオンを添加剤パ
ッケージの成分として有するシガレットは、不快なフレ
ーバー特性の比較的小さい主流煙をもたらす傾向を有
し、白色灰を生じる傾向にあり、かつ望ましい色及び形
状を有する狭いチャーラインを生じる傾向にある。カル
シウムイオンを添加剤パッケージの成分として有するシ
ガレットは、ひどく粉っぽいフレーバーを示さない主流
煙をもたらす傾向を有する。

【００５０】下記の例は発明を更に例示するために挙げ
るものであり、発明の範囲を制限するものと解釈すべき
でない。部及びパーセンテイジは、他に記述しない場合
は、すべて重量による。

【００５１】

【実施例】例１ 実質的に図１に示す通りのシガレットを下記の通りにし
て製造する：シガレットは各々長さ約８４ｍｍ及び周囲
約２４．８ｍｍを有し、かつ長さ５７ｍｍを有するタバ
コロッド及び長さ２７ｍｍを有するフィルターエレメン
トを含む。タバコロッドは喫煙可能なブレンドをラッピ
ング材料の層により周囲を囲ませて含み、立ち代わって
このラッピング材料の層の周囲を第２或は外部ラッピン
グ材料で囲む。各々のフィルターエレメントはＦＩＬ
Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ，Ｌｔｄ．からＴＳＳ４１
９８として入手し得る。各々のフィルターエレメント
を、非多孔質チッピングペーパーを用いて各々のタバコ
ロッドに結合させる。各々のシガレットについて、チッ
ピングペーパーはフィルターエレメント及びフィルター
エレメントに隣接した領域におけるタバコロッドの長さ
約４ｍｍの周囲を囲む。フィルターエレメントは、フィ
ルターエレメントのペーパーラッピング材料の囲り、シ
ガレットの最端マウスエンドから約１３ｍｍに機械的穿
孔のリングを設置することによって、通気して空気希釈
約４５％にする。

【００５２】タバコロッドの喫煙可能なブレンドは、ケ
ーシング混合物と共にケースに入れられてきたタバコ物
質からなる。タバコ物質はいわゆる「アメリカンブレン
ド」の形態を有し、かつ熱風乾燥処理したバーリー及び
オリエンタルタバコ並びに製紙プロセスからの再構成タ
バコ及び容積膨張された熱風乾燥処理した及びバーリー
タバコを含む。タバコ物質のブレンドは、グリセリン、
水及びフレーバーの混合物を用いてケースに入れる。ブ
レンドは約２５カット／インチ（１０カット／ｃｍ）で
切断したストランド或は断片の形態（すなわち、刻み充
填剤の形態）でありかつ水分レベル約１２．５％に平衡
させる。各々のシガレットロッドはタバコ物質約６５０
ｍｇを含む。

【００５３】第２或は外部ラップは処理されたペーパー
である。処理するペーパーは、処理する前に、木材パル
プ約１２部、亜麻繊維約１部及び炭酸カルシウム充填剤
約６部を含む。そのペーパーは、処理する前に、クエン
酸ナトリウムとクエン酸カリウムとの混合物を１％より
少ない量で含む。処理するペーパーはＥｃｕｓｔａＣｏ
ｒｐ．から商品番号４５６で入手し得る。そのペーパー
は測定された坪量約２４．７ｇ／ｍ² 及び測定された多
孔度約２２ＣＯＲＥＳＴＡユニットを有する。ペーパー
は、酢酸カルシウム約２０部、酢酸カリウム約３部、塩
化カリウム約３部及び水約７４部を含む水溶液で処理す
る。溶液をペーパーラップに、ラップを溶液中に周囲温
度でそのペーパーに溶液を飽和させるように浸漬させる
ことにより、適用する。ペーパーを溶液から取り出し、
プレスして過剰の溶液を取り除き、カーブド表面シート
乾燥機で約８０°〜約９０℃で乾燥し、周囲条件下で約
４時間状態調節する。ペーパーは、状態調節した後に、
坪量約３３ｇ／ｍ² 及び多孔度約７．９ＣＯＲＥＳＴＡ
ユニットを示す。最終の外部ラップは炭酸カルシウム、
木材パルプ及び亜麻繊維約７５部、並びに添加剤パッケ
ージによりもたらされるカルシウム、アセテート、カリ
ウム及びクロリドイオン約２５部を含む。

【００５４】第１或は内部シガレットペーパーラップは
Ｋｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐ．からＰ−２
８３１−１３０として入手することができる。ペーパー
ラップはタバコ部分、木材パルプ及び炭酸カルシウム粒
子を含む。内部ペーパーラップに、添加水溶性塩の形態
の添加燃焼化学物質を存在させない。ペーパーは明るい
茶色であり、いくぶん粗い表面組織を有し、かつ固有の
透過度約５０ＣＯＲＥＳＴＡユニットを示す。タバコロ
ッドは、内部ラップが喫煙可能なブレンドの周囲を囲み
かつ外部ラップが内部ラップの周囲を囲むようにする。
内部及び外部ラップは直接互いに接触する（すなわち、
外部ラップの内面が内部ラップの外面に接触する）。

【００５５】具体例のシガレットは、処理した外部ラッ
プ及び内部ラップを用いて作る。比較のシガレットは、
未処理の商品番号４５６ペーパー及び内部ラップを用い
て作る。シガレットは、タバコロッドをペーパーラッパ
ー内の喫煙可能物質のブレンドが燃焼して煙を生じるよ
うに燃焼させることによって用いる。用いる場合、具体
例のシガレットは可視側流煙を極めて低いレベルで生じ
かつ点火パフの後に静的燃焼条件下で、タバコロッドの
全燃焼可能な長さが消費される（すなわち、シガレット
が自消しない）ようにくすぶりを維持する。シガレット
をＦＴＣ喫煙条件下で喫煙し、具体例のシガレットは１
１パフを生じ、一方、比較のシガレットは１０パフを生
じる。シガレットは、また、シガレットをＦＴＣ喫煙条
件下で喫煙する間にボックス中に捕集される煙の光学的
指標により側流煙生成について試験する。側流吸光度値
を、Ｍｉｌｈｏｕｓｅ等に係る米国特許第４，５８９，
７７５号に記載されている方法を用いて６パフ後に求め
る。比較のシガレットについての側流吸光度値は０．３
６９６であり、他方、具体例のシガレットについての側
流吸光度値は０．１８６４である。

【００５６】例２ シガレットを本質的に例１に記載する通りにして供する
が、外部ラップは、酢酸カルシウム約３０部、酢酸カリ
ウム約２部、塩化カリウム約３部及び水約８６部を含む
水溶液で本質的に例１に記載する通りの技法を用いて処
理する。処理した外部ラップは坪量約３２．８ｇ／ｍ²
及び多孔度約１０ＣＯＲＥＳＴＡユニットを示す。最終
の外部ラップは炭酸カルシウム、亜麻及び木材パルプ約
７５部、並びに酢酸カルシウム、酢酸カリウム及び塩化
カリウムの添加剤パッケージによりもたらされるカルシ
ウム、カリウム、アセテート及びクロリドイオン約２５
部を含む。シガレットを喫煙しかつ例１に記載する通り
にして試験して１０．７パフを生じかつ側流吸光度値
０．１９７２を生じる。

【００５７】例３ シガレットを本質的に例１に記載する通りにして供する
が、内部ラップはＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏ
ｒｐ．からＰ−３２８４−１４として入手することがで
き、かつ外部ラップは下記の通りにして供する：ペーパ
ーラッピング材料は炭酸カルシウム及び木材パルプを含
み、Ｋｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐ．からＰ
−３２８４−２８として入手することができる。ペーパ
ーを、酢酸カルシウム約２５部、酢酸カリウム約３部、
塩化カリウム約３部及び水約８６部を含む水溶液で、本
質的に例１に記載する通りの技法を用いて処理する。処
理した外部ラップは添加剤パッケージによりもたらされ
るカルシウム、カリウム、アセテート及びクロリドイオ
ン約２２部を含む。

【００５８】例４ シガレットを本質的に例３に記載する通りにして供する
が、外部ラップは、酢酸カリウム約３部、塩化カリウム
約３部、酢酸マグネシウム四水和物約３４．５部及び水
約８５部を含む水溶液で処理する。

【００５９】例５ シガレットを本質的に例３に記載する通りにして供する
が、外部ラップは、酢酸カルシウム約１０部、酢酸マグ
ネシウム四水和物約２０部、酢酸カリウム約３部、塩化
カリウム約３部及び水約８５部を含む水溶液で処理す
る。

【００６０】例６ シガレットを本質的に例３に記載する通りにして供する
が、外部ラップは、酢酸カルシウム約１２部、酢酸マグ
ネシウム四水和物約１８部、酢酸カリウム約３部、塩化
カリウム約３部及び水約８５部を含む水溶液で処理す
る。

【００６１】例７ シガレットを本質的に例３に記載する通りにして供する
が、外部ラップは、酢酸カルシウム約１３部、酢酸マグ
ネシウム四水和物約１５部、酢酸カリウム約３部、塩化
カリウム約３部及び水約８５部を含む水溶液で処理す
る。

【００６２】例８ シガレットを本質的に例１に記載する通りにして供する
が、内部ラップはＫｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏ
ｒｐ．からＰ−３２８４−１４−３として入手すること
ができ、かつ外部ラップは下記の通りにして供する：酢
酸カルシウム約２９部、酢酸カリウム約３．５部、塩化
カリウム約３．５部及び水約１０９部を含む水溶液を、
Ｅｃｕｓｔａ Ｃｏｒｐ．から商品番号４５６として入
手することができるペーパーラッピング材料に適用す
る。水溶液を、８５Ｑｕａｄ ＣｙｌｉｎｄｅｒをＦａ
ｕｓｔｅｌ Ｌａｍｏｎａｔｏｒで使用して、コーティ
ングとしてペーパーに適用する。処理した、完成したペ
ーパーは添加剤パッケージによりもたらされるカルシウ
ム、カリウム、クロリド及びアセテートイオン約１９％
を含む。

【００６３】例９ シガレットを例８に記載する通りにして供するが、外部
ラップは、酢酸マグネシウム四水和物約２５．８部、酢
酸カルシウム約９．４部、酢酸カリウム約４．２部、塩
化カリウム約４．２部及び水約１０２部を含む水溶液で
処理する。処理した、完成したペーパーは添加剤パッケ
ージによりもたらされるカルシウム、マグネシウム、カ
リウム、クロリド及びアセテートイオン約１８％を含
む。

【００６４】例１０ シガレットを本質的に例３に記載する通りにして供する
が、外部ラップは下記の通りにして供する：Ｋｉｍｂｅ
ｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐ．からＰ−３１６９−５
Ｂとして入手することができるペーパーラッピング材料
は木材パルプ及び極めて低いレベルの無機充填物質（例
えば、約５％より少ない炭酸カルシウム充填物質）を含
む。ペーパーは測定された坪量約１９ｇ／ｍ² 及び多孔
度約２８ＣＯＲＥＳＴＡユニットを示す。ペーパーを、
酢酸カルシウム約１０部、酢酸マグネシウム四水和物約
２０部、酢酸カリウム約３部、塩化カリウム約３部及び
水約８５部を含む水溶液で処理する。処理した外部ラッ
プは添加剤パッケージによりもたらされるカルシウム、
マグネシウム、カリウム、クロリド及びアセテートイオ
ン約２０部を含む。処理したペーパーを乾燥し、これは
坪量約２２ｇ／ｍ² 及び多孔度約１４ＣＯＲＥＳＴＡユ
ニットを示す。

【００６５】例１１ シガレットを本質的に例３に記載する通りにして供する
が、外部ラップは下記の通りにして供する：Ｅｃｕｓｔ
ａ Ｃｏｒｐ．からＴＯＤ０６２３５として入手するこ
とができるペーパーラッピング材料を、酢酸カルシウム
約５部、酢酸マグネシウム四水和物約８部、酢酸カリウ
ム約２部、塩化カリウム約３部及び水約８５部を含む水
溶液で、本質的に例１に記載する通りの技法を用いて処
理する。処理した外部ラップは添加剤パッケージにより
もたらされるカルシウム、マグネシウム、カリウム、ア
セテート及びクロリドイオン約１０部を含む。

【００６６】例１２ シガレットを本質的に例９に記載する通りにして供する
が、内部ラップはＥｃｕｓｔａ Ｃｏｒｐ．からＴＯＤ
０６２３５として入手することができる。

【００６７】例１３ シガレットを本質的に例９に記載する通りにして供する
が、内部ラップは下記の通りにして供する：Ｅｃｕｓｔ
ａ Ｃｏｒｐ．からＴＯＤ０６２３５として入手するこ
とができるペーパーラッピング材料を、酢酸カルシウム
約５部、酢酸マグネシウム四水和物約８部、酢酸カリウ
ム約２部、塩化カリウム約３部及び水約７４部を含む水
溶液で、本質的に例１に記載する通りの技法を用いて処
理する。処理した内部ラップは添加剤パッケージにより
もたらされるカルシウム、マグネシウム、カリウム、ア
セテート及びクロリドイオン約１０部を含む。

【００６８】例１４ Ｋｉｍｂｅｒｌｙ−Ｃｌａｒｋ Ｃｏｒｐ．からＰ−３
１２２−１４として入手することができるペーパーは塩
化カルシウム約３０部を含み、そのペーパーを、炭酸カ
リウム１５部及び水約８５部を含む水溶液で、フラッデ
ィドニップローラー技法を用いて処理する。処理したペ
ーパーを、カーブド表面シート乾燥機を使用して約８０
°〜約９０℃で乾燥する。処理したペーパーは炭酸カル
シウムの有意の混入を含み、かつ炭酸カルシウムはペー
パーの「フェルト側」の方向に一層大きい度合に分布さ
れている。

【００６９】例１５ 実質的に図１に示す通りでありかつ喫煙可能な物質を囲
む周囲を囲むラッピング材料を１層だけ有するシガレッ
トを本質的に例１に記載する通りにして供する。ラッピ
ング材料はＥｃｕｓｔａ Ｃｏｒｐ．から商品番号４５
６として入手することができ、そのラッピング材料を、
酢酸カルシウム約１２部、酢酸カリウム約２部及び水約
８６部を含む水溶液中に浸漬させることにより例１に記
載する通りにして処理する。その結果生じる処理したペ
ーパーは炭酸カルシウム、木材パルプ及び亜麻繊維約８
５．５部、並びに添加剤パッケージによりもたらされる
カルシウム、アセテート、カリウムイオン約１４．５部
を含む。処理したラッピング材料を有する具体例のシガ
レット及び比較のシガレット（すなわち、未処理の商品
番号４５６ペーパーを含む同様のシガレット）を、例１
に記載する技法を用いて側流煙生成について試験する。
比較のシガレットについての側流吸光度値は０．６７１
６であり、他方、具体例のシガレットについての側流吸
光度値は０．５２４３である。

【００７０】例１６ 実質的に図１に示す通りのシガレットを下記の通りにし
て製造する：シガレットは各々長さ約８４ｍｍ及び円周
約２４．８ｍｍを有し、かつ長さ５７ｍｍを有するタバ
コロッド及び長さ２７ｍｍを有するフィルターエレメン
トを含む。タバコロッドは喫煙可能なブレンドをラッピ
ング材料の層により周囲を囲ませて含み、立ち代わって
このラッピング材料の層の周囲を第２或は外部ラッピン
グ材料で囲む。各々のフィルターエレメントはセルロー
スアセテートトウ（フィラメント当り２．７デニール／
４８０００全デニール）をトリアセチンで可塑化させか
つペーパープラグラップで周囲を囲ませて含む。各々の
フィルターエレメントを、非多孔質チッピングペーパー
を用いて各々のタバコロッドに結合させる。各々のシガ
レットについて、チッピングペーパーはフィルターエレ
メント及びフィルターエレメントに隣接した領域におけ
るタバコロッドの長さ約４ｍｍの周囲を囲む。フィルタ
ーエレメントは、フィルターエレメントのペーパーラッ
ピング材料の囲り、シガレットの最端マウスエンドから
約１３ｍｍに１ラインレーザー穿孔のリングを設置する
ことによって、通気して空気希釈約４２％にする。

【００７１】タバコロッドの喫煙可能なブレンドは、ケ
ーシング混合物と共にケースに入れられてきたタバコ物
質からなる。タバコ物質はいわゆる「アメリカンブレン
ド」の形態を有し、かつ熱風乾燥処理したバーリー及び
オリエンタルタバコ並びに製紙プロセスからの再構成タ
バコ及び容積膨張された熱風乾燥処理した及びバーリー
タバコを含む。タバコ物質のブレンドは、グリセリン、
水及びフレーバーの混合物を用いてケースに入れる。ブ
レンドは約２５カット／インチ（１０カット／ｃｍ）で
切断したストランド或は断片の形態（すなわち、刻み充
填剤の形態）でありかつ水分レベル約１２．５％に平衡
させる。メントールを刻み充填剤に、慣用の適用技法を
用いて、約０．４〜約０．８％のレベルで適用する。各
々のシガレットロッドはタバコ物質約６５０ｍｇを含
む。

【００７２】第２或は外部ラップはＥｃｕｓｔａ Ｃｏ
ｒｐ．からＥｃｕｓｔａ Ｅｘｐｅｒｉｍｅｎｔａｌ
Ｐａｐｅｒ番号ＴＯＤ０６５０７として入手し得る処理
されたペーパーである。処理するペーパーは、処理する
前に、木材パルプ約４部及び炭酸カルシウム充填剤約１
部を含む。処理するペーパーは坪量約２５ｇ／ｍ² 及び
多孔度約２５ＣＯＲＥＳＴＡユニットを有する。ペーパ
ーを、酢酸カルシウム約１１．６部、酢酸マグネシウム
約１７．３部、酢酸カリウム約３．４部、塩化カリウム
約３．４部及び水約１００部を含む水性サイズ溶液を用
いて処理する。溶液を、サイズプレスを使用してペーパ
ーラップに適用する。ペーパーをプレスして過剰の溶液
を取り除き、乾燥しかつ状態調節する。ペーパーは、状
態調節した後に、坪量２８ｇ／ｍ² 及び多孔度１５ＣＯ
ＲＥＳＴＡユニットを示す。最終の外部ラップは炭酸カ
ルシウム及び木材パルプ約８４部、並びに添加剤パッケ
ージによりもたらされるカルシウム、マグネシウム、ア
セテート、カリウム及びクロリドイオン約１６部を含
む。処理したペーパーと緊密に接触する添加剤パッケー
ジは酢酸カルシウム約５．２部、酢酸マグネシウム約
７．７部、酢酸カリウム約１．５部及び塩化カリウム約
１．５部に一致する。外部ラップは静電気的に穿孔しな
い。

【００７３】第１或は内部シガレットペーパーラップは
Ｅｃｕｓｔａ Ｃｏｒｐ．からＥｃｕｓｔａ Ｅｘｐｅ
ｒｉｍｅｎｔａｌ Ｐａｐｅｒ番号ＴＯＤ０６５０９と
して入手することができる。ペーパーラップは亜麻繊維
７部、水酸化マグネシウム充填剤１部及び炭酸カルシウ
ム粒子２部を含む。内部ペーパーラップは２種の添加水
溶性塩を含む。塩を、塩化カリウム６％及びリンゴ酸カ
リウム４％を有する水溶液としてサイズプレスを使用し
て適用する。ペーパーは固有の透過度約２５ＣＯＲＥＳ
ＴＡユニットを示し、かつ坪量約２５ｇ／ｍ² を有す
る。タバコロッドは、内部ラップが喫煙可能なブレンド
の周囲を囲みかつ外部ラップが内部ラップの周囲を囲む
ようにする。内部及び外部ラップは互いに直接接触する
（すなわち、外部ラップの内面が内部ラップの外面に接
触する）。

【００７４】シガレットは、タバコロッドをペーパーラ
ッパー内の喫煙可能物質のブレンドが燃焼して煙を生じ
る用に燃焼させることによって用いる。用いる場合、具
体例のシガレットは可視側流煙を極めて低いレベルで生
じかつ点火パフの後に静的燃焼条件下で、タバコロッド
の全燃焼可能な長さが消費される（すなわち、シガレッ
トが自消しない）ようにくすぶりを維持する。

【００７５】

【発明の効果】本発明は、側流「タール」を比較的低い
レベルで発生することができながら、良好なタバコ喫煙
フレーバー、楽しみ及び満足をもたらすシガレットに関
する。好適なシガレットは可視側流煙を極めて低いレベ
ルで示し、並びに側流臭を低いレベルで示す。本発明の
シガレットは（ｉ）大して過多にならない重量を有し、
（ｉｉ）容認し得る灰及びファイヤコーンを生じ、（ｉ
ｉｉ）容認し得るくすぶり特性を生じ、（ｉｖ）容認し
得る燃焼速度及びパフ数を生じる。更に、このようなシ
ガレットは（ｉ）使用する間均一に後方に燃焼し、（ｉ
ｉ）使用する間チャーラインの直ぐ後ろの外部ラップの
可視汚れを生じない傾向を有し、（ｉｉｉ）容認し得る
色の灰を生じる。好適なシガレットは静的にくすぶる間
ゆっくり後方に燃焼して喫煙可能物質を比較的少ない量
で燃焼するに至り、その間くすぶりを維持する傾向を保
つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のシガレットの縦断面図である。

【図２】図１に示すシガレットの図１における１−１線
における半径方向断面図である。

【図３】図１に示すシガレットの図１における１−１線
における半径方向断面図である。

【図４】本発明のタバコロッドを提供するのに用いるこ
とができるラッピング材料の一タイプの線図である。

【図５】本発明のシガレットの縦断面図である。

【符号の説明】

１５ タバコロッド ２０ 喫煙可能物質 ２５ 第１或は内部ラッピング材料 ２７ 第２或は外部ラッピング材料 ３０ フィルターエレメント ３５ フィルター物質 ４０ ペーパープラグラップ ４５ チッピング材料 ５０ 穿孔 ６０ 穿孔

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−87967（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−159767（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−43068（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A24D 1/00 - 1/18

Claims (13)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 喫煙可能物質と、該喫煙可能物質の周囲
   を囲むペーパーラッピング材料とを備えるシガレットで
   あって、該ペーパーラッピング材料はセルロース系ベー
   スウエブと無機充填物質と添加剤パッケージとを含み、
   該添加剤パッケージは、 （ａ）乾燥基準でそのペーパーラッピング材料の５〜４
   ０パーセントとなり、 （ｂ）（ｉ）アルカリ金属イオン及び（ｉｉ）アルカリ
   土類金属イオンを（ｉ）対（ｉｉ）の当量比が０．０５
   〜１．２の範囲になり、かつ（ｉｉｉ）無機アニオン及
   び（ｉｖ）有機アニオンを（ｉｉｉ）対（ｉｖ）の当量
   比が０〜１．０の範囲になるように含み、成分（ｉ）プ
   ラス（ｉｉ）の当量が成分（ｉｉｉ）プラス（ｉｖ）の
   当量に等しい（ここで当量とは、成分イオンのモル数に
   その成分の電荷をかけたものを意味する） ことを特徴とするシガレット。
2. 【請求項２】 添加剤パッケージが、（ｉｉｉ）無機ア
   ニオン及び（ｉｖ）有機アニオンを、（ｉｉｉ）対（ｉ
   ｖ）の当量比が０．０５〜０．７の範囲になるように含
   む請求項１に記載のシガレット。
3. 【請求項３】 添加剤パッケージがペーパーラッピング
   材料の乾燥重量の１０〜３５パーセントとなる請求項１
   又は２に記載のシガレット。
4. 【請求項４】 添加剤パッケージが、（ｉ）対（ｉｉ）
   の当量比が０．２〜０．５の範囲になり、かつ（ｉｉ
   ｉ）対（ｉｖ）の当量比が０．１〜０．３の範囲になる
   ようにする請求項２又は３記載のシガレット。
5. 【請求項５】 喫煙可能物質がさらなるラッピング材料
   で囲まれ、さらなるラッピング材料がペーパーラッピン
   グ材料で囲まれる請求項２ないし４のいずれか１項に記
   載のシガレット。
6. 【請求項６】 第１及び第２ラッピング材料に入れられ
   た喫煙可能物質を含む喫煙可能なロッドを備え、第１ラ
   ッピング材料は喫煙可能物質の周囲を囲み、第２ラッピ
   ング材料は第１ラッピング材料を囲みかつ第１ラッピン
   グ材料とオーバーラップし、 （Ａ）第２ラッピング材料は、請求項１に規定する通り
   の添加剤パッケージを含み、かつ （Ｂ）第１ラッピング材料はマグネシウム含有充填物質
   を含む請求項１に記載のシガレット。
7. 【請求項７】 第２ラッピング材料がセルロース系ベー
   スウエブ及び少なくとも一種の無機充填物質を含む請求
   項６記載のシガレット。
8. 【請求項８】 添加剤パッケージが、（ｉ）対（ｉｉ）
   の当量比が０．１〜０．７の範囲になり、かつ（ｉｉ
   ｉ）対（ｉｖ）の当量比が０．１〜０．５の範囲になる
   ようにする請求項６又は７記載のシガレット。
9. 【請求項９】 第１ラッピング材料が乾燥基本重量２０
   〜４０ｇ／ｍ² を有する請求項６ないし８のいずれか１
   項記載のシガレット。
10. 【請求項１０】 無機アニオンがクロリドイオン、スル
    フェートイオン、ニトレートイオン、ホスフェートイオ
    ン或はボレートイオンである請求項１ないし９のいずれ
    か１項記載のシガレット。
11. 【請求項１１】 有機アニオンがアセテートイオン、プ
    ロピオネートイオン、ホルメートイオン或はラクテート
    イオンである請求項１ないし１０のいずれか１項記載の
    シガレット。
12. 【請求項１２】 アルカリ土類金属イオンがカルシウム
    イオン或はマグネシウムイオンである請求項１ないし１
    １のいずれか１項記載のシガレット。
13. 【請求項１３】 アルカリ金属イオンがナトリウム或は
    カリウムイオンである請求項１ないし１２のいずれか１
    項記載のシガレット。