JPH05171097A - Epdm用塗料組成物 - Google Patents
Epdm用塗料組成物Info
- Publication number
- JPH05171097A JPH05171097A JP3356992A JP35699291A JPH05171097A JP H05171097 A JPH05171097 A JP H05171097A JP 3356992 A JP3356992 A JP 3356992A JP 35699291 A JP35699291 A JP 35699291A JP H05171097 A JPH05171097 A JP H05171097A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molecular weight
- epdm
- weight polyethylene
- coating composition
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造コストが安く、摩擦係数が低く、耐摩擦
性が高く、摺動性にすぐれた塗膜を形成するEPDM用
塗料組成物提供する。 【構成】 EPDM製品10の摺動面14に熱間で溶着
固定するところの粒径0.1〜10ミクロンの低分子量ポリ
エチレン又はポリプロピレン粉末100重量部に対して
分子量100万〜500万の超高分子量ポリエチレン粉末10
〜1000重量部を配合してなるEPDM用塗料組成物
である。
性が高く、摺動性にすぐれた塗膜を形成するEPDM用
塗料組成物提供する。 【構成】 EPDM製品10の摺動面14に熱間で溶着
固定するところの粒径0.1〜10ミクロンの低分子量ポリ
エチレン又はポリプロピレン粉末100重量部に対して
分子量100万〜500万の超高分子量ポリエチレン粉末10
〜1000重量部を配合してなるEPDM用塗料組成物
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のグラスラン等
EPDM製品のドアガラス等摺動面に塗布し、その摺動
面の摩擦係数を低下させ、且つその耐摩擦性を高めるE
PDM塗料組成物に関するものである。
EPDM製品のドアガラス等摺動面に塗布し、その摺動
面の摩擦係数を低下させ、且つその耐摩擦性を高めるE
PDM塗料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1を参考に説明する。従来、ドアガラ
スの端縁部を摺動可能に挟持するEPDM製グラスラン
10として、断面コの字状の本体11、及びその本体1
1の開口端両側から中心線・底面に向かって突設したリ
ップ12,13よりなるものが使用されているが、ドア
ガラスの操作性をよくするために、ドアガラスが当接
し、摺動する本体11の内奥面、リップ12,13の外
面等のドアガラス摺動面14に、シリコン塗料・ウレタ
ン塗料を塗布したり、超高分子量ポリエチレンテープ1
40を貼着したり、植毛もしくはウレタンコーティング
もしくはシリコンコーティング150(ウレタン樹脂に
シリコンオイルを含ませたもの、あるいはシリコン樹脂
を塗着する)を施したりしてある。
スの端縁部を摺動可能に挟持するEPDM製グラスラン
10として、断面コの字状の本体11、及びその本体1
1の開口端両側から中心線・底面に向かって突設したリ
ップ12,13よりなるものが使用されているが、ドア
ガラスの操作性をよくするために、ドアガラスが当接
し、摺動する本体11の内奥面、リップ12,13の外
面等のドアガラス摺動面14に、シリコン塗料・ウレタ
ン塗料を塗布したり、超高分子量ポリエチレンテープ1
40を貼着したり、植毛もしくはウレタンコーティング
もしくはシリコンコーティング150(ウレタン樹脂に
シリコンオイルを含ませたもの、あるいはシリコン樹脂
を塗着する)を施したりしてある。
【0003】しかしながら、シリコン塗料は耐摩耗性が
低く、しかも摩擦係数が高く、またウレタン塗料は光劣
化を起こし、ガラスを汚染し、キシミ音・摺動音を発生
すると言う問題点がある。また、超高分子量ポリエチレ
ンテープを貼着したものは製造コストが高くなり、熱風
式SSMラインを必要とし、植毛を施したものは製造コ
ストが高くなり、自動車メーカーから敬遠されるように
なる。ウレタンコーティング(あるいはシリコンコーテ
ィング)を施したものは、ウレタンあるいはシリコン樹
脂自身に伸びが要求され、且つ低摩擦性を付与する作用
がなく、ドアガラスの摺動耐久性が悪く、キシミ音・摺
動音を発生するため、やむなくフッ素樹脂粉末・超高分
子量ポリエチレンを配合せざるを得ないと言う問題点が
ある。
低く、しかも摩擦係数が高く、またウレタン塗料は光劣
化を起こし、ガラスを汚染し、キシミ音・摺動音を発生
すると言う問題点がある。また、超高分子量ポリエチレ
ンテープを貼着したものは製造コストが高くなり、熱風
式SSMラインを必要とし、植毛を施したものは製造コ
ストが高くなり、自動車メーカーから敬遠されるように
なる。ウレタンコーティング(あるいはシリコンコーテ
ィング)を施したものは、ウレタンあるいはシリコン樹
脂自身に伸びが要求され、且つ低摩擦性を付与する作用
がなく、ドアガラスの摺動耐久性が悪く、キシミ音・摺
動音を発生するため、やむなくフッ素樹脂粉末・超高分
子量ポリエチレンを配合せざるを得ないと言う問題点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来のEPDM製品の摺動面に塗布する塗料・植
毛・コーティング等は摺動性が悪いか、あるいは製造コ
ストが高いか何れかの欠点を持っていることである。
点は、従来のEPDM製品の摺動面に塗布する塗料・植
毛・コーティング等は摺動性が悪いか、あるいは製造コ
ストが高いか何れかの欠点を持っていることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、EPDM製品
の摺動面に熱間で溶着固定するところの粒径0.1〜10ミ
クロンの低分子量ポリエチレン又はポリプロピレン粉末
100重量部に対して分子量100万〜500万の超高分子量
ポリエチレン粉末10〜1000重量部を配合してなる
EPDM用塗料組成物である。
の摺動面に熱間で溶着固定するところの粒径0.1〜10ミ
クロンの低分子量ポリエチレン又はポリプロピレン粉末
100重量部に対して分子量100万〜500万の超高分子量
ポリエチレン粉末10〜1000重量部を配合してなる
EPDM用塗料組成物である。
【0006】
【実施例】自動車用グラスランについての実施例を図2
によって説明すると、10はドアガラスの端縁部を摺動
可能に挟持するEPDMゴム製グラスランであって、断
面コの字状の本体11、及びその本体11の開口端両側
から中心線・底面に向かって突設したリップ12,13
よりなる。しかも、ドアガラスが当接し、摺動する本体
11内奥面及びリップ12,13外面等のドアガラス摺
動部分14には、主として粒径0.1〜10ミクロンの低分
子量ポリエチレン又はポリプロピレン粉末(110〜200℃
で溶融する)と分子量100万〜500万の超高分子量ポリエ
チレン粉末(商品名:三井石油化学製ハイゼックスミリ
オン等)とを配合し、さらに耐候剤・艶消し剤を添加し
た超高分子量ポリエチレン配合物20(ウレタン樹脂・
シリコン樹脂の含有量5%以下)を未加硫EPDMゴム
または150〜200度に加熱した加硫したEPDMゴムに吹
付け、またはディッピング゛させた後、150〜250度の雰
囲気中で溶融固着すると、低分子量ポリエチレン又はポ
リプロピレンがバインダーとして機能し、EPDMゴム
と超高分子量ポリエチレンとが強固に結合する。なお、
粉末を使用した場合、膜厚が100ミクロンを超えて不都
合な場合、水または有機溶剤中に分散させて、通常の塗
装装置を用いてゴム上に塗布すると、膜厚が10〜100ミ
クロンになる。
によって説明すると、10はドアガラスの端縁部を摺動
可能に挟持するEPDMゴム製グラスランであって、断
面コの字状の本体11、及びその本体11の開口端両側
から中心線・底面に向かって突設したリップ12,13
よりなる。しかも、ドアガラスが当接し、摺動する本体
11内奥面及びリップ12,13外面等のドアガラス摺
動部分14には、主として粒径0.1〜10ミクロンの低分
子量ポリエチレン又はポリプロピレン粉末(110〜200℃
で溶融する)と分子量100万〜500万の超高分子量ポリエ
チレン粉末(商品名:三井石油化学製ハイゼックスミリ
オン等)とを配合し、さらに耐候剤・艶消し剤を添加し
た超高分子量ポリエチレン配合物20(ウレタン樹脂・
シリコン樹脂の含有量5%以下)を未加硫EPDMゴム
または150〜200度に加熱した加硫したEPDMゴムに吹
付け、またはディッピング゛させた後、150〜250度の雰
囲気中で溶融固着すると、低分子量ポリエチレン又はポ
リプロピレンがバインダーとして機能し、EPDMゴム
と超高分子量ポリエチレンとが強固に結合する。なお、
粉末を使用した場合、膜厚が100ミクロンを超えて不都
合な場合、水または有機溶剤中に分散させて、通常の塗
装装置を用いてゴム上に塗布すると、膜厚が10〜100ミ
クロンになる。
【0007】作用について説明すると、上記のように超
高分子量ポリエチレン配合物20を固定した本体11内
奥面及びリップ12,13は、摩擦係数が著しく低下
し、ドアガラスの摺動は円滑になり、キシミ音・摺動音
の発生がなく、しかも耐摩擦性が著しく向上するため、
グラスラン10は殆ど摩耗せず、その寿命は従来品に比
べ著しく長くなる。その他、本塗料組成物にカーボンブ
ラック等光隠ぺい力の高い顔料を1〜10%添加すること
により、元来透明な塗料であることによって起こる高い
光沢を抑え、耐候性を高めることが出来る。
高分子量ポリエチレン配合物20を固定した本体11内
奥面及びリップ12,13は、摩擦係数が著しく低下
し、ドアガラスの摺動は円滑になり、キシミ音・摺動音
の発生がなく、しかも耐摩擦性が著しく向上するため、
グラスラン10は殆ど摩耗せず、その寿命は従来品に比
べ著しく長くなる。その他、本塗料組成物にカーボンブ
ラック等光隠ぺい力の高い顔料を1〜10%添加すること
により、元来透明な塗料であることによって起こる高い
光沢を抑え、耐候性を高めることが出来る。
【0008】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるため、
本塗料組成物を溶着したEPDMゴム摺動面は、摩擦係
数が著しく低下し、摺動性が改善され、キシミ音・摺動
音の発生がなく、しかも耐摩擦性が著しく向上するた
め、しかも殆ど摩耗せず、その寿命は著しく長くなる。
なお、製造コストは従来のものに比べて著しく低くな
る。
本塗料組成物を溶着したEPDMゴム摺動面は、摩擦係
数が著しく低下し、摺動性が改善され、キシミ音・摺動
音の発生がなく、しかも耐摩擦性が著しく向上するた
め、しかも殆ど摩耗せず、その寿命は著しく長くなる。
なお、製造コストは従来のものに比べて著しく低くな
る。
【図1】従来例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す断面図である。
10 EPDM製グラスラン 11 本体 12,13 リップ 14 ドアガラス摺動部分 20 超高分子量ポリエチレン配合物 140 超高分子量ポリエチレンテープ 150 植毛もしくはウレタンコーティングもしくはシ
リコンコーティング
リコンコーティング
Claims (1)
- 【請求項1】 EPDM製品の摺動面に熱間で溶着固定
するところの粒径0.1〜10ミクロンの低分子量ポリエチ
レン又はポリプロピレン粉末100重量部に対して分子
量100万〜500万の超高分子量ポリエチレン粉末10〜1
000重量部を配合してなるEPDM用塗料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3356992A JPH05171097A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | Epdm用塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3356992A JPH05171097A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | Epdm用塗料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05171097A true JPH05171097A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18451820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3356992A Pending JPH05171097A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | Epdm用塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05171097A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2348069A1 (en) * | 2010-01-20 | 2011-07-27 | Nichias Corporation | Dimethyl ether-resistant rubber composition |
JP2014104866A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-09 | Kasei Kogyo Kk | ウェザーストリップ及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP3356992A patent/JPH05171097A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2348069A1 (en) * | 2010-01-20 | 2011-07-27 | Nichias Corporation | Dimethyl ether-resistant rubber composition |
JP2014104866A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-09 | Kasei Kogyo Kk | ウェザーストリップ及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040109 |
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