JPH0517078Y2 - - Google Patents

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JPH0517078Y2
JPH0517078Y2 JP12575185U JP12575185U JPH0517078Y2 JP H0517078 Y2 JPH0517078 Y2 JP H0517078Y2 JP 12575185 U JP12575185 U JP 12575185U JP 12575185 U JP12575185 U JP 12575185U JP H0517078 Y2 JPH0517078 Y2 JP H0517078Y2
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JP
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belt
fabric
thin
thick
cover material
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JP12575185U
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  • Emergency Lowering Means (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は人体に適用される安全ベルト等のベル
トを被覆するためのベルトカバー材に関する。
従来技術 現在、人体に直接適用される産業用ベルトとし
ては航空機、車輌用の安全シートベルト、ハング
グライダ、スカイダイビングなどのスポーツ用ベ
ルト、健康器具用のベルトなど数多く挙げられ
る。これらは身体を固定したり、吊下げたり、振
動を付与したりするのに使用される。しかし、こ
れらのベルトを直接皮膚に接触させて用いると摩
擦によつて火傷をしたり、又、衣服を着用してい
る場合でもベルトと接触する部分が摩耗してピリ
ングが発生し、衣服を損傷すると云う問題が生ず
る。
これを解決するために最近ではベルトにカバー
を施こし、これを介してベルトを人体に適用する
ことが行なわれている。この目的を達成するため
にカバー材に要求される性能はベルトとのすべり
が良好で耐久性に富み、しかも出来るだけ曲げ剛
性が低く、収納の際プリーツ状になり易いことで
ある。しかし、従来のカバー材は織物、編物生地
を単に筒状に縫製したものであり、前記カバー材
としての性能を充分に満足しているとは云えなか
つた。即ち、耐久性を増大させるためには必然的
にカバー材の生地を緻密な厚地のものとせざるを
得ないが、これは収納性を低下せしめる要因とな
る。両方の要求を折衷するために厚地の生地を用
い、ベルトの巾に対してカバー材のゆとりをもた
せた縫製としたものもあるが、これは当然カバー
材用生地の要尺を多くし不経済になるばかりでな
く、使用中にカバーがねじれる欠点を誘発する。
考案の目的並びに構成 本考案者等はこれらの従来のカバー材の問題点
を解決し、耐久性、すべり性並びに収納性の良好
なベルトカバー材を提供することを目的とする。
この目的は厚地部と薄地部とから構成され、該
厚地部と薄地部とは平行に交互に並列されてな
り、該薄地部の単位面積当り重量は厚地部のそれ
の75%以下であり、且つ隣合う二列の薄地部同士
は所定の間隔を以つて並列されている織編地が、
該薄地部がベルトの耳部に相当するように筒状に
縫製されてなるベルトカバー材によつて達成され
る。
問題点を解決するための手段 以下添付の図面に基いて本考案を具体的に説明
する。第1図は本考案のベルトカバー材の一例の
外観を示す図であり、3,4,4′は厚地部を示
し、又2,2′は薄地部を示す。この生地は後述
するように経編機、丸編機又は織機等の公知の手
段によつて製造することができ、使用される素材
としては合成繊維糸条たとえばポリアミド、ポリ
エステル等のフイラメント糸条が好ましい。これ
ら各部の巾は対象となるベルトの巾に対応して決
められる必要があり、厚地部4,4′の耳部4a,
4′aを縫い合わせ接着、フアスナなどの公知の
手段で筒状に形成し、これをベルトに嵌装した場
合に薄地部2,2′がベルトの両耳部に接するよ
うな寸法に設定されている。即ち厚地部3の巾は
ベルトの巾と同じか又は若干狭くなされ、且つ厚
地部3と薄地部2又は2′との合計巾はベルトの
巾より若干広くなされている。又厚地部4,4′
の合計巾は基本的には厚地部3の巾と同じであ
る。この生地は長尺物として製造され、使用に際
してはベルトの長さに合わせて適宜の長さに切断
される。
又薄地部2,2′の単位面積当たりの重量即ち
目付は厚地部3,4,4′のそれに比べて75%以
下であることが必要である。
かかる構成の織編地によつて形成されたベルト
カバーは、これをベルトに嵌装した場合、人体、
又は衣服に直接接触して摩擦される面が厚地部
3,4,4′によつて構成されることになるので、
耐摩耗性に優れたものとなり、一方ベルトの両耳
部に接する部位は薄地部2,2′によつて構成さ
れるので可撓性に富みベルトの収納性を向上させ
ることができる。ここで“ベルトの収納性”とは
自動車のシートベルトについて考えればベルトは
未使用時にはドアの側方のボツクス内に収納さ
れ、その際ベルトカバーはボツクスの外側に蛇腹
状にたくし上げられた形で残存する必要がある
が、その際のカバーの変形し易さを云う。厚地部
と薄地部との目付の比率が75%を越えるとこの収
納性が極めて悪化する。
次にこのような厚地部と薄地部とが混在する生
地を製造する手段について説明する。
本考案ベルトカバー材の生地の構成に好適な方
法の一例を第2図に示す。該組織は一列針床を有
する経編地で編成される経編地であり、厚地部
3,4,4′は二枚の筬から供給される糸で成形
され、一方薄地部は必ずしも二枚の筬を必要とし
ない。即ちバツク筬は糸を全通しの状態でセツト
し、1,0/1,2/1,0/2,3の編組織に
従つて編成運動し、一方フロント筬は糸を厚地部
3,4,4′に対応する部分にのみセツトして3,
4/1,0のサテン組織を編成する。この場合フ
ロント筬には薄地部2,2′に対応する部分の糸
が欠落しているため該部分はフロント筬の編成運
動にもかかわらずこれによる組織は形成されず薄
地のまゝに残る。
又バツク筬、フロント筬の両方に全部糸をセツ
トし、薄地部2,2′に相当する部分の糸を他の
部分の糸よりも細くしても同じような生地が得ら
れる。又フロント、バツク筬のいずれかの糸を細
くしてもよい。この生地は経編機の全巾に複数の
テープ状に形成されてもよいし、又一枚の生地と
して前記二列の薄地部2と厚地部3とを一組とす
る繰返えしパターンで形成されてもよい。
更に経編機のみでなく多数の給糸口を有する丸
編機を用いて、所定の部位の連続した給糸口のい
くつかに仕掛けられる糸の太さを他の糸に比べて
細いものとしてもコース方向に並列された薄地部
と厚地部とを交互に得ることができる。
更に又織機によつて本考案のベルトカバー材の
生地を作製することも可能であり、この場合には
タテ糸を整経する際に薄地部2,2′に相当する
部分に細糸を用いヨコ糸は同一太さの糸を用いて
織成しタテ糸方向に薄地部と厚地部とが並列され
たものを得たり、逆にタテ糸にはすべての同一太
さの糸を用い、ヨコ糸に所定の周期で所定本数の
細糸を連続して打込むことによつてヨコ糸方向に
薄地部と厚地部とが並列された生地を得ることも
できる。
以上本考案ベルトカバー材の織編地は種々の手
段によつて製造可能であるが、生産性、生地の形
態安定性、寸法の自由度などの点から頭初に述べ
た経編機によるものが最も好ましい。
叙上の本考案ベルトカバー材の生地の効果は次
の実施例によつてさらに明らかになる。
実施例 一列針床を有する経編機のバツク筬にポリエス
テルフイラメント糸50d/24fを全通してセツト
し、フロント筬には薄地部2,2′に対応する部
分の各24本分の糸を除き同じ糸をセツトした。即
ちフロント筬の糸通し状態は厚地部4、薄地部
2、厚地部3、薄地部2′、厚地部4′の順に60本
イン、24本アウト、70本イン、24本アウト、60本
インとなした。この仕掛かりにおいて第2図の編
組織を用いて編成を行なつた。この組織、即ちバ
ツク筬をデンビ組織とし、コード組織と組合わせ
たものを用いた理由は一枚筬で編成された薄地部
の編終り方向からのランの発生を防止するためで
ある。得られた生地を常法により染色仕上して本
考案ベルトカバー材の織編地を得た。この生地の
厚地部の目付は160g/m2、厚さは0.4mm、薄地部
の目付は70g/m2、厚さは0.25mmであつた。
一方比較例として同じ経編機を用い、フロント
筬にも全部糸通しをして編成し、厚地部のみの生
地を得た。
この両方の生地について耐摩耗性及びベルト収
納性の比較を行なつた結果、耐摩耗性については
両者4〜5級の良結果を得たが、収納性について
は本考案ベルトカバー材の方が約1.4倍の著効を
示した。
ただし耐摩耗性テストは「JIS L−1018メリヤ
ス生地試験方のテーパ形摩耗試験」に準じ、摩耗
輪にH−22の粒度のものを用い、200回摩擦後の
表面変化を評価した。
又収納性のテストは次のように行なつた。両生
地を対象ベルトに合わせて夫々筒状のカバーに製
造し、これにベルトを挿入し、カバー1の一端を
ベルトに固着してサンプルを作製した。これを第
3図に示すようなベルトは通過し得るがカバーは
通過し得ない寸法を有するスリツト5の上に設置
し、ベルト6がその下端を該スリツトの下方に若
干突出させた状態で所定の荷重7を垂下し、該ベ
ルト6がベルトカバー1の剛性に抗らつてどの位
の長さまで露出するかを測定した。即ち露出長L
が長い方が収納性が優れていることを示す。
考案の効果 以上細述したように本考案のベルトカバー材の
織編地は少なくとも二列の薄地部を有し、該薄地
部がベルトの耳部に相当するように筒状に縫製し
た本考案のベルトカバー材は、ベルトの未使用時
におけるベルト本体の収納性を低下させないのみ
でなく、ベルトと接する面が厚地に構成されてい
るため耐摩耗性に優れたものとなる。又薄地部と
厚地部との組合せによるレース調外観を呈するこ
とから単なるベルトカバーではなく、アクセサリ
用品としての機能をも兼備した商品価値の高いも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるベルトカバー材の平面
図、第2図は本考案のベルトカバー材の生地を経
編機で編成する場合の編組織の一例、及び第3図
はベルトカバーの収納性の測定法を示す説明図で
ある。 1……織編地、2,2……薄地部、3,4,
4′……厚地部、5……スリツト、6……ベルト、
7……荷重。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 厚地部と薄地部とから構成され、該厚地部と
    薄地部とは平行に交互に並列されてなり、該薄
    地部の単位面積当り重量は厚地部のそれの75%
    以下であり、且つ隣合う二列の薄地部同士は所
    定の間隔を以つて並列されている織編地が、該
    薄地部がベルトの耳部に相当するように筒状に
    縫製されてなるベルトカバー材。 2 前記織編地が経編地によつて形成されている
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載されたベ
    ルトカバー材。
JP12575185U 1985-08-19 1985-08-19 Expired - Lifetime JPH0517078Y2 (ja)

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JP12575185U JPH0517078Y2 (ja) 1985-08-19 1985-08-19

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JPS6233861U JPS6233861U (ja) 1987-02-27
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