JPH05169599A - 牧草用ストレッチフィルム - Google Patents

牧草用ストレッチフィルム

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JPH05169599A
JPH05169599A JP34074391A JP34074391A JPH05169599A JP H05169599 A JPH05169599 A JP H05169599A JP 34074391 A JP34074391 A JP 34074391A JP 34074391 A JP34074391 A JP 34074391A JP H05169599 A JPH05169599 A JP H05169599A
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尚志 大江
Yasuhiro Fukuda
安宏 福田
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正明 松下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 牧草用ラッピングマシーンを用いた牧草の包
装に好適な粘着性、耐衝撃性、収縮性、及び日本の風土
に適した耐候性を備えた牧草包装用ストレッチフィルム
を得る。 【構成】 エチレンとα−オレフィンとを共重合させ
た、MFRが0.4〜3.0g/10分で、密度が0.
900〜0.930g/cm3の線状低密度ポリエチレ
ンを主成分とし、これにMFRが0.2〜5g/10分
で、密度が0.916〜0.930の高圧法低密度ポリ
エチレンを5〜25重量%、カーボンを1.5〜5重量
%又はTiO2を3〜 7重量%、ポリブテンを3〜1
0重量%の比率で混合した組成物からなる第1層と、酢
酸ビニル含量6〜25重量%で、MFR0.3〜3g/
10分のエチレン−酢酸ビニル共重体を主成分とし、ポ
リブテンを3〜10重量%混合した組成物からなる第2
層とを積層してなる牧草用ストレッチフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、馬や牛の飼料として用
いられるロールベール状にした牧草をストレッチ包装
し、発酵により栄養価の高いサイレージを得るのに最適
な牧草包装用ストレッチフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から牧草を発酵させて栄養価を高
め、家畜の飼料として用いる方法は、基礎理論に基づい
て多くの調製技術が確立されている。しかし、バッグ、
チューブを包装材料として使用する場合、牧草の収穫か
ら包装してサイレージ調製するまで機械化による省力化
ができなかった。さらに、これらで包装したものは密閉
性が悪く外気を完全に遮断することが難しいため、好気
性発酵し、かびが生える危険性が高かった。そこで、近
年になりストレッチフィルムによるロールベール状にし
た牧草を包装する方法が普及し始めた。この方法は、機
械が大型化するが、収穫からサイレージ調製まで一人作
業が可能で、人手不足の酪農家の間に浸透しつつある。
このロールベール包装方法では、ベール状にした原料牧
草をストレッチフィルムで密封包装する場合、良好な包
装がなされると数時間でベール内が嫌気性に変わる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来ロール
ベール包装用に使用されているストレッチフィルムは品
質が悪く以下のような問題がある。 (1)皺が入りやすく、粘着性も低いため、空気が混入
してベール内が嫌気性にならなかったり、一旦嫌気性に
なっていたものが再度好気性に変わって腐敗が起り家畜
の飼料として使用できなくなることがある。 (2)耐衝撃性が低く、包装時に牧草の茎等によりフィ
ルムに穴が空くため、発酵が良好に行われず質の良いサ
イレージが得られない。 (3)耐候性についての考慮がほとんどなされていない
ため、屋外に放置してサイレージ調製する場合、長期に
渡って気密性を保持するのが困難である。 (4)ストレッチフィルムの長手方向の収縮率と、それ
と直交する方向の収縮率とに差があるため(5%以上)
外周のフィルム幅が狭くなり、ロール状に卷いた製品
(1本当たり1800m、幅500mm、厚さ25μ)
が変形する。このため牧草用ラッピングマシーンでの使
用が困難であったり、フィルムを引き出すときにその内
側のフィルムを一緒に引きだそうとする力が働いて、フ
ィルムの切れが発生する場合がある。
【0004】このような従来のストレッチフィルムの問
題点が軽減された高品質のストレッチフィルムとして、
例えば、特公平2−12187号公報や特公平2−18
983号公報記載のストレッチフィルムがある。これ
は、エチレン−α−オレフィン共重合体を主成分とする
第1層と、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とす
る第2層からなり、必要に応じて、オレイン酸アミド等
の滑剤、タルク、シリカ等の無機充填剤、ポリブテンの
低分子粘稠物質等の粘着剤が少量添加された2層構造の
ストレッチフィルムである。
【0005】しかしながら、この特公平2−12187
号公報及び特公平2−18983号公報記載のストレッ
チフィルムは、元来、缶入り飲料、書籍、あるいは雑貨
類等を集積して包装するパレットストレッチ用に開発さ
れたものであり、これを牧草のロールベール包装用とし
て使用する場合、隠蔽性、耐候性等の点でやはり十分満
足のいくものとはいえない。本発明は、このような状況
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、牧草用ラッピングマシーンを用いた牧草の包装に好
適な粘着性、耐衝撃性、収縮性、及び日本の風土に適し
た耐候性を備えた牧草包装用ストレッチフィルムを提供
することにある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明によれば、エチ
レンとα−オレフィンとを共重合させた、メルトフロー
レートが0.4〜3.0g/10分で、密度が0.90
0〜0.930g/cm3の線状低密度ポリエチレンを
主成分とし、これにメルトフローレートが0.2〜5g
/10分で、密度が0.916〜0.930の高圧法低
密度ポリエチレンを5〜25重量%、顔料としてカーボ
ンを1.5〜5重量%又はTiO2を3〜7重量%、粘
着剤としてポリブテンを3〜10重量%の比率で混合し
た組成物からなる第1層と、酢酸ビニル含量6〜25重
量%で、メルトフローレート0.3〜3g/10分のエ
チレン−酢酸ビニル共重体を主成分とし、粘着剤として
ポリブテンを3〜10重量%混合した組成物からなる第
2層とを成形により積層してなる牧草用ストレッチフィ
ルムが提供される。また、本発明のストレッチフィルム
においては、100%延伸時の応力が50%延伸時の応
力より大きく、かつ、該ストレッチフィルムの収縮率が
長手方向と直交する方向において4%以下であることが
好ましい。
【0007】
【作用】本発明は上記のように構成され、第1層の主成
分たる線状低密度ポリエチレンに、高圧法低密度ポリエ
チレン、カーボン又はTiO2、及びポリブテンを適量
添加することにより、線状低密度ポリエチレンフィルム
の持つ裂け難さを維持しつつ、高粘着性、耐候性、収縮
性等が付与される。一方、第2層の主成分たるエチレン
−酢酸ビニル共重体に、ポリブテンを適量添加すること
により、エチレン−酢酸ビニル共重体フィルムの有する
優れた伸び応力を維持しつつ粘着性の向上が果たされ
る。上記第1層と第2層を積層することにより、牧草の
包装に最適な特性を有するストレッチフィルムが得られ
る。
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明において、エチレンとの共重合に用いられるα−オ
レフィンとしては、例えば、ブテン−1、ヘキセン−
1、4−メチルペルテン−1、オクテン−1等が挙げら
れる。本発明のフィルムにおいて、第1層の主成分に用
いるエチレン−α−オレフィン共重合体(線状低密度ポ
リエチレン)のメルトフローレートを0.4〜3.0g
/10分に限定した理由は、0.4g/10分未満だ
と、成形性が悪くフラクチャーの発生により、却って強
度が低下し、また、3.0g/10分を越えると、樹脂
強度が低くなるためサイレージフィルムには向かなくな
るためである。また、密度を0.900〜0.930g
/cm3に限定した理由は、密度が0.900g/cm3
未満だと、フィルムが柔らかすぎて良好な締め付け力が
得られず、逆に、0.930g/cm3を越えるとフィ
ルムが固くなりすぎて、延伸がしにくい、強度が低下す
る等の問題が発生し包装に適さないからである。
【0009】本発明では、上記第1層の主成分たるエチ
レン−α−オレフィン共重合体に、高圧法低密度ポリエ
チレンを適量添加することにより、牧草用ストレッチフ
ィルムとして好適な引張特性を与える。高圧法低密度ポ
リエチレンは、密度依存性はあまりないが、メルトフロ
ーレートが0.2g/10分未満のものを使用すると分
散性、成形性、包装適性が悪くなり、また、5g/10
分を越えると強度低下が起こるので、0.2〜5g/1
0分に限定した。
【0010】高圧法低密度ポリエチレンの混合量は、5
〜25重量%の範囲とする。混合量が5重量%未満で
は、フィルムの100%延伸時応力が50%延伸時応力
に比較して、同程度あるいはそれ以下になり、この場
合、フィルムを50〜80%延伸する機構となっている
牧草包装用ラッピングマシーンに使用すると、フィルム
の重なり部分が小さくなったり、延伸にムラが生じ、そ
れが原因で皺を発生し牧草を均一に密封できない。一
方、25重量%を越えると、混合量が多すぎて衝撃強度
の低下が激しく、牧草の茎等により包装時にフィルムに
穴があき、密封が良好でなくなる。
【0011】本発明では、また、ストレッチフィルムの
第1層に隠蔽性を付与するため顔料としてTiO2又は
カーボンを添加する。隠蔽性は、フィルムの厚み及び顔
料の添加量に依存する。例えば、総厚み25μ、第1層
厚み17μのストレッチフィルムにおいて、良好な隠蔽
性が得られるTiO2の添加量は5.76重量%で、カ
ーボンの場合は隠蔽性及びフィルムの耐熱性のバランス
から2.4重量%が良好であることが実験によりわかっ
た。これを、通常サイレージストレッチフィルムとして
考えられる厚み15〜40μについて当てはめてみる
と、TiO2の場合は3〜10重量%、カーボンの場合
は1.5〜5重量%となる。しかし、TiO2の場合強
度に鑑みると最高で7重量%、カーボンの場合太陽光で
表面温度が上昇し穴が開くため5重量%が限界と考えら
れる。
【0012】本発明では、更に、第1層に粘着剤として
ポリブテンを添加することにより、牧草用ストレッチフ
ィルムとして必要な粘着性を与える。ポリブテンとして
は、平均分子量500〜3000のものが良好な粘着性
を示すので好ましい。粘着性も、やはり上記顔料と同様
フィルムの厚み及び添加量に依存性があり、ポリブテン
の添加量は3〜10重量%が好適である。3重量%未満
では粘着不良が起こり、また、10重量%を越えると強
度が低下したり粘着が強すぎるための不良が起きる。
【0013】一方、本発明の第2層の主成分であるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含量を6〜25
重量%に限定した理由は、6重量%未満では得られるフ
ィルムが固くて伸び難く、破れ易くなり粘着も低下し、
一方、25重量%を越えるとフィルム表面の粘着性が大
きくなり過ぎるとともに強度が低下するからである。ま
た、メルトフローレートを0.3〜3g/10分に限定
した理由は、0.3g/10分未満ではフィルムが伸び
難く、包装時に破れ易くなり、一方、3g/10分を越
えるとフィルムの最終的な破断強度が小さくなるからで
ある。なお、粘着剤としてのポリブテンの第2層中の混
合量の限定理由は第1層の場合と同様である。
【0014】本発明のストレッチフィルムでは、その収
縮率が長手方向と直交する方向において4%以下である
ことが好ましい。ストレッチフィルムの収縮率が長手方
向と直交する方向において、4%を越えると製品の外周
のフィルム幅が狭くなり、フィルムを引き出すときにそ
の内側のフィルムを一緒に引き出そうとするため、フィ
ルムの切れを発生する。
【0015】本発明のストレッチフィルムは、第1層と
第2層を積層することにより製造することができる。積
層方法としては、特公平2−12187号公報等に記載
の公知のインフレーション成形法等を用いることができ
る。なお、本発明においては、実際の商業ベースにおけ
る歩留り向上を目的として、第1層と第2層の間に、製
品フィルムから取り除かれた耳部、中抜き部をペレット
化して第1層成分に約30重量%混合した組成物からな
る中間層を設けて3層成形することもできる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるもので
はない。なお、本発明の下記の実施例及び比較例におい
て、各検査項目の測定は、下記の方法により行った。
【0017】[引張特性(50%、100%延伸時応
力)]ASTM D882の引張試験に準じて行った。
但し、試験片はダンベル形状とし、試験片の上下の掴み
間隔は40mmとし、チャート上に得られた歪み−応力
曲線より、50%、100%延伸時応力を求めた。 [粘着力]100mm×100mmの平面を持つ板に、
フィルムの長手方向を50%延伸させたフィルムを固定
し、もう一方のフィルムも100mm×100mmの平
面が充分密着できる大きさの板上に、フィルムの長手方
向を50%延伸させ固定した。これらのフィルムは、裏
と表が密着できるよう取り付け、インストロン型万能引
張試験機にて、100mm×100mmの平面を持つ板
を移動面とし、100mm/分の速度で移動したとき
の、最大応力を粘着力とした。 [引裂試験]JIS P8116に準じて行った。 [ダートインパクト]ASTM D1709に準じて行
った。 [TD方向の収縮率(フィルムの長手方向と直交方向の
収縮率)]JIS Z1709に準じて、エチレン−α
−オレフィンの軟化点付近の温度である90℃で測定し
た。 [フィルム幅(経時製品幅)]1800m巻きの製品を
40℃のオーブンに24時間放置した後、フィルムの温
度が室温まで下がった時のフィルムの幅を測定した。 [包装適正](株)タカキタ製の牧草ベールラッピングマ
シーンWM1500型を用いて包装を行い、フィルムの
伸び状態、フィルムの重なり状態、延伸ムラ、切れ等に
ついて評価した。 [全光線透過率]JIS K7105に準じて行った。
【0018】(実施例1)第1層組成物として、エチレ
ン−4−メチルペルテン−1共重合体(メルトフローレ
ート=0.6g/10分、密度=0.920g/c
3)61.9重量%、高圧法低密度ポリエチレン1
5.0重量%、日石ポリブテンHV−35 40重量%
マスターバッチ(エチレン−4−メチルペルテン−1共
重合体(メルトフローレート=0.6g/10分、密度
=0.920g/cm3)ベース)7.5重量%、サン
タック(サンテック社製ポリブテン50重量%マスター
バッチ)6重量%、白色顔料マスターバッチ(エチレン
−ブテン−1共重合体(メルトフローレート=12g/
10分、密度=0.920g/cm3)ベース、TiO2
60重量%、耐候剤CHIMASSORB944LD
(日本チバガイギー(株)製)3.75重量%)9.6重
量%をドライブレンドし、これをスクリュー径55φm
mL/D=28mmの押出機2台にて180℃で混練
し、一方、第2層組成物として、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(メルトフローレート=2.0g/10分、酢
酸ビニル含量=15重量% )84.3重量%、日石ポ
リブテンHV−35 40重量%マスターバッチ8.7
重量%、サンタック(サンテック社製ポリブテン50重
量%マスターバッチ)7重量%をドライブレンドし、ス
クリュー径55φmmL/D=28mmの押出機にて1
80℃で混練した。この両者をブロー比3.6、引取速
度28m/分で、第1層を17μ、第2層を8μの比率
になるように押し出し量を調整して、ダイス出口の間隙
が2mmの環状ダイスに供給し、ダイス温度180℃で
筒状に樹脂を押し出しフィルムを成形した。得られたフ
ィルムの組成を表1に示すとともに、前記した各種特性
を調べ表2に示した。その結果、牧草用ストレッチフィ
ルムとして十分な特性を有することがわかった。また、
このフィルムをタカキタ製WM1500型牧草包装用ラ
ッピングマシーンにて包装したところ、フィルムの皺が
少なく非常に良いサイレージができた。
【0019】(実施例2〜10、比較例1〜4)表1に
示すように、第1層組成物のエチレン−α−オレフィン
共重合体のメルトフローレート、密度、コモノマタイ
プ、高圧法低密度ポリエチレンの添加量、又は第2層組
成物のエチレン−酢酸ビニル共重合体のメルトフローレ
ート、又は粘着剤を変えた以外は実施例1と同様にして
フィルムを成形した。得られたフィルムの特性を表2に
示す。実施例1のフィルムと同様、実施例2〜10のフ
ィルムも、牧草用ストレッチフィルムとして十分な特性
を有することが確認された。一方、本発明の範囲外であ
る比較例1〜4のフィルムは包装適正において不満足な
ものであった。
【0020】(実施例11)白色顔料マスターバッチを
混合せず、代わりにカーボン30重量%マスターバッチ
(白色顔料と同じベース)を8.0重量%混合した以外
は、実施例1と同様にしてフィルムを成形した。得られ
たフィルムの組成を表1に、特性を表2に示した。実施
例1のフィルムと同様、実施例11のフィルムも、牧草
用ストレッチフィルムとして十分な特性を有することが
確認された。
【0021】(比較例5)白色顔料マスターバッチを混
合せず、代わりにタルク50重量%マスターバッチ(白
色顔料と同じベース)を10.0重量%混合した以外
は、実施例2と同様にしてフィルムを成形した。得られ
たフィルムの組成を表1に、特性を表2に示した。この
フィルムを用いて牧草を包装し、屋外に放置してサイレ
ージ調製を行ったところ、牧草が褐変し発酵不良が起こ
った。
【0022】(比較例6)白色顔料マスターバッチを混
合せず、代わりに天然シリカ50重量%マスターバッチ
(白色顔料と同じベース)を10.0重量%混合した以
外は、実施例2と同様にしてフィルムを成形した。得ら
れたフィルムの組成を表1に、特性を表2に示した。こ
のフィルムを用いて牧草を包装し、屋外に放置してサイ
レージ調製を行ったところ、牧草が褐変し発酵不良が起
こった。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の牧草用ス
トレッチフィルムは、牧草用ラッピングマシーンを用い
た牧草の包装に最適な粘着性、耐衝撃性、収縮性、及び
日本の風土に適した耐候性を備えており、包装時にフィ
ルムの切れ等が起こることがなく、包装後においては嫌
気状態が良好に維持され、また、屋外に放置されてサイ
レージを調製する場合にも長期にわたって気密性を維持
できるので、質の良いサイレージを得ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 市村 晃司 千葉県市原市五井南海岸8−1 宇部興産 株式会社千葉石油化学工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンとα−オレフィンとを共重合さ
    せた、メルトフローレートが0.4〜3.0g/10分
    で、密度が0.900〜0.930g/cm3の線状低
    密度ポリエチレンを主成分とし、これにメルトフローレ
    ートが0.2〜5g/10分で、密度が0.916〜
    0.930の高圧法低密度ポリエチレンを5〜25重量
    %、顔料としてカーボンを1.5〜5重量%又はTiO
    2を3〜7重量%、粘着剤としてポリブテンを3〜10
    重量%の比率で混合した組成物からなる第1層と、酢酸
    ビニル含量6〜25重量%で、メルトフローレート0.
    3〜3g/10分のエチレン−酢酸ビニル共重体を主成
    分とし、粘着剤としてポリブテンを3〜10重量%混合
    した組成物からなる第2層とを成形により積層してなる
    牧草用ストレッチフィルム。
JP34074391A 1991-12-24 1991-12-24 牧草用ストレッチフィルム Expired - Lifetime JP2695554B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2726158A1 (fr) * 1994-10-28 1996-05-03 Claeyssens Olivier Fourrage tout particulierement adapte aux chevaux et procede pour sa production
WO1999029154A1 (en) * 1997-12-05 1999-06-17 I.P.M. Industria Plastica Monregalese S.P.A. Airtight plastic sheeting for covering products, particularly ensiled agricultural products, like chopped silage, or similar
GB2359273A (en) * 2000-02-17 2001-08-22 British Polythene Ltd Stretch-wrap film
CN104095167A (zh) * 2014-06-19 2014-10-15 安徽精良美瑞塑膜科技股份有限公司 一种牧草青贮专用膜
JP2019062831A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 株式会社タカキタ ラップマシーン

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