JPH05169242A - スライディングノズル用詰砂 - Google Patents
スライディングノズル用詰砂Info
- Publication number
- JPH05169242A JPH05169242A JP3356034A JP35603491A JPH05169242A JP H05169242 A JPH05169242 A JP H05169242A JP 3356034 A JP3356034 A JP 3356034A JP 35603491 A JP35603491 A JP 35603491A JP H05169242 A JPH05169242 A JP H05169242A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sand
- nozzle
- sliding nozzle
- mgo
- molten steel
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、溶鋼鍋に取り付けて溶鋼の流量制
御をするスライディングノズルの詰砂を、スライディン
グノズルゲ−トを開けたときに確実に落下して、溶鋼を
確実に流出することにある。 【構成】 溶鋼流量制御のスライディングノズル３の充
填用の詰砂５を、 MgOや MgO・Al2 ０3 、Al2 ０3 また
はこれらの系列の耐火物粉粒に含アルカリ鉱物粉粒を添
加して構成している。そして、これらの粉粒の粒径を
０．５mm以上、好ましくは0.５〜2.５mmとして、スライ
ディングノズルゲ−ト６を開けたときに落下して、ノズ
ル４を円滑に開孔できるようにしている。
御をするスライディングノズルの詰砂を、スライディン
グノズルゲ−トを開けたときに確実に落下して、溶鋼を
確実に流出することにある。 【構成】 溶鋼流量制御のスライディングノズル３の充
填用の詰砂５を、 MgOや MgO・Al2 ０3 、Al2 ０3 また
はこれらの系列の耐火物粉粒に含アルカリ鉱物粉粒を添
加して構成している。そして、これらの粉粒の粒径を
０．５mm以上、好ましくは0.５〜2.５mmとして、スライ
ディングノズルゲ−ト６を開けたときに落下して、ノズ
ル４を円滑に開孔できるようにしている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、溶鋼鍋に取り付けるス
ラグノズルのノズル孔が受鋼時に溶融金属の凝固によっ
て閉塞するのを防ぐために使用する、スライディングノ
ズル用詰砂に関する。
ラグノズルのノズル孔が受鋼時に溶融金属の凝固によっ
て閉塞するのを防ぐために使用する、スライディングノ
ズル用詰砂に関する。
【０００２】
【従来の技術】スライディングノズルを装着した溶鋼鍋
が溶融金属を受けた場合、容器を予め十分に加熱してい
ても、スライディングノズル内が溶融金属の温度に比べ
て相当低いため、スライディングノズル孔内に溶融金属
が流入すれば凝固してしまう。そのため、スライディン
グノズルプレ−トを開けても、スライディングノズル孔
内に溶融金属が凝固しているため、溶融金属を排出する
ことができない場合がある。
が溶融金属を受けた場合、容器を予め十分に加熱してい
ても、スライディングノズル内が溶融金属の温度に比べ
て相当低いため、スライディングノズル孔内に溶融金属
が流入すれば凝固してしまう。そのため、スライディン
グノズルプレ−トを開けても、スライディングノズル孔
内に溶融金属が凝固しているため、溶融金属を排出する
ことができない場合がある。
【０００３】このようなことを防ぐため、従来からスラ
イディングノズルの上部、すなわち溶融金属の敷部に設
けられたノズル受けれんが、ノズル孔内に予め耐火物粉
末の詰砂を充填しておいて、溶融金属がノズル孔内に侵
入するのを防止し、スライディングノズルゲ−トを開け
たときに詰砂が落下し、溶融金属を排出するようにして
いる。
イディングノズルの上部、すなわち溶融金属の敷部に設
けられたノズル受けれんが、ノズル孔内に予め耐火物粉
末の詰砂を充填しておいて、溶融金属がノズル孔内に侵
入するのを防止し、スライディングノズルゲ−トを開け
たときに詰砂が落下し、溶融金属を排出するようにして
いる。
【０００４】上記詰砂は、スライディングノズルゲ−ト
が開いたとき、自然に落下して排出することが必要であ
る。そして、詰砂の上部に生成した詰砂の焼結層を溶融
金属の静圧で破壊して、溶融金属が流出している。
が開いたとき、自然に落下して排出することが必要であ
る。そして、詰砂の上部に生成した詰砂の焼結層を溶融
金属の静圧で破壊して、溶融金属が流出している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この詰砂は、従来から
低融点物質を少量含んだ、または添加した珪砂がよく用
いられている。珪砂はSi O2 が主成分であるが、通常の
連続鋳造では珪砂がタンディッシュにおいて大部分浮上
して除去されるので、あまり問題とされていなかった。
しかし、最近の高級鋼の鋳造の場合、タンディッシュで
の O2 ピックアップが、詰砂に使用する珪砂に起因する
ことが分かった。
低融点物質を少量含んだ、または添加した珪砂がよく用
いられている。珪砂はSi O2 が主成分であるが、通常の
連続鋳造では珪砂がタンディッシュにおいて大部分浮上
して除去されるので、あまり問題とされていなかった。
しかし、最近の高級鋼の鋳造の場合、タンディッシュで
の O2 ピックアップが、詰砂に使用する珪砂に起因する
ことが分かった。
【０００６】そのため、いろいろと検討した結果、上記
O2 のピックアップを防止するため、 MgOクリンカ−、
Al2 ０3 粒、 MgO・Al2 ０3 粒などを使用すると、効果
があることが分かった。しかし、これらの材質のものを
詰砂として使用すると、３回程度で、開孔しない場合が
発生してしまうので、連続して使用できないものであっ
た。
O2 のピックアップを防止するため、 MgOクリンカ−、
Al2 ０3 粒、 MgO・Al2 ０3 粒などを使用すると、効果
があることが分かった。しかし、これらの材質のものを
詰砂として使用すると、３回程度で、開孔しない場合が
発生してしまうので、連続して使用できないものであっ
た。
【０００７】ノズルが開孔しない原因は、詰砂がノズル
受けれんが上に堆積して、回数が増すにしたがってノズ
ル孔が小さくなり、ついにノズル孔が開孔しなくなるこ
とが分かった。
受けれんが上に堆積して、回数が増すにしたがってノズ
ル孔が小さくなり、ついにノズル孔が開孔しなくなるこ
とが分かった。
【０００８】一般にノズルが開孔しない原因は、２通り
考えられている。一つは、ノズル孔内に充填した詰砂が
膨張などによってノズル孔内でブリッジを起こし、スラ
イディングノズルを開放しても自然落下しない場合であ
る。
考えられている。一つは、ノズル孔内に充填した詰砂が
膨張などによってノズル孔内でブリッジを起こし、スラ
イディングノズルを開放しても自然落下しない場合であ
る。
【０００９】他の一つは、溶融金属と接触した詰砂の焼
結層が厚いため、溶融金属の静圧で焼結層が破れない場
合である。
結層が厚いため、溶融金属の静圧で焼結層が破れない場
合である。
【００１０】今回生じたのは、後者の原因の場合であっ
た。詰砂に使用した耐火物粉末が、従来使用していた珪
砂等の詰砂に比較して融点が非常に高く、開孔時に残っ
た詰砂が溶融することなくそのまま残留して、使用回数
を重ねるにしたがって残留量が多くなり、焼結層とな
る。開孔部が小さくなると焼結層が厚くなり、焼結層の
ア−チが小さくなって、溶融金属の静圧では焼結層が破
れなくなるものであった。
た。詰砂に使用した耐火物粉末が、従来使用していた珪
砂等の詰砂に比較して融点が非常に高く、開孔時に残っ
た詰砂が溶融することなくそのまま残留して、使用回数
を重ねるにしたがって残留量が多くなり、焼結層とな
る。開孔部が小さくなると焼結層が厚くなり、焼結層の
ア−チが小さくなって、溶融金属の静圧では焼結層が破
れなくなるものであった。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、MgO
や MgO・Al2 ０3 、Al2 ０3 またはこれらの系列の耐火
物粉粒に含アルカリ鉱物粉粒を添加するとともに、これ
らの粉粒の粒径を0.５mm以上としたことを特徴とするス
ライディングノズル用詰砂を提供するにある。
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、MgO
や MgO・Al2 ０3 、Al2 ０3 またはこれらの系列の耐火
物粉粒に含アルカリ鉱物粉粒を添加するとともに、これ
らの粉粒の粒径を0.５mm以上としたことを特徴とするス
ライディングノズル用詰砂を提供するにある。
【００１２】
【作用】本発明のスライディングノズル用詰砂をスライ
ディングノズルに充填しておくと、たとえ溶鋼鍋に高級
鋼の溶鋼を受鋼してタンディッシュに流出しても、詰砂
中の MgO、 MgO・Al2 ０3 、Al2 ０3 で O2 のピックア
ップするのを防止することができる。
ディングノズルに充填しておくと、たとえ溶鋼鍋に高級
鋼の溶鋼を受鋼してタンディッシュに流出しても、詰砂
中の MgO、 MgO・Al2 ０3 、Al2 ０3 で O2 のピックア
ップするのを防止することができる。
【００１３】そして、詰砂に含アルカリ鉱物粉粒を添加
していることによって、上記した MgO、 MgO・Al
2 ０3 、Al2 ０3 などの高融点の耐火物の融点を低下で
き、詰砂が焼結層を形成せず、スライディングノズルゲ
−トを開けると、詰砂を自然に落下して排出することが
できる。
していることによって、上記した MgO、 MgO・Al
2 ０3 、Al2 ０3 などの高融点の耐火物の融点を低下で
き、詰砂が焼結層を形成せず、スライディングノズルゲ
−トを開けると、詰砂を自然に落下して排出することが
できる。
【００１４】そして、詰砂の粒径を0.５mm以上としてい
ることによって、詰砂全体が焼結することなく、確実に
スライディングノズルを開孔することができる。
ることによって、詰砂全体が焼結することなく、確実に
スライディングノズルを開孔することができる。
【００１５】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて説明す
る。図１、図２は、本発明の説明用の一実施例である。
溶鋼鍋１の底部には、図１のように羽口部２に対向して
溶鋼流量制御用のスライディングノズル３を配設し、溶
鋼鍋１内の溶鋼を下方へ流通制御自在としている。
る。図１、図２は、本発明の説明用の一実施例である。
溶鋼鍋１の底部には、図１のように羽口部２に対向して
溶鋼流量制御用のスライディングノズル３を配設し、溶
鋼鍋１内の溶鋼を下方へ流通制御自在としている。
【００１６】スライディングノズル３のノズル４部、羽
口部２に、 MgOや MgO・Al2 O 3 、Al2 ０3 またはこれ
らの系列の耐火物粉粒に含アルカリ鉱物粉粒を添加する
とともに、これらの粉粒の粒径を0.５mm以上とした詰砂
５を充填し、図２のようにスライディングノズルゲ−ト
６を開けたとき、ノズル４を円滑に開孔できるようにし
ている。
口部２に、 MgOや MgO・Al2 O 3 、Al2 ０3 またはこれ
らの系列の耐火物粉粒に含アルカリ鉱物粉粒を添加する
とともに、これらの粉粒の粒径を0.５mm以上とした詰砂
５を充填し、図２のようにスライディングノズルゲ−ト
６を開けたとき、ノズル４を円滑に開孔できるようにし
ている。
【００１７】上記詰砂５は、 MgO、 MgO・Al2 ０3 、Al
2 ０3 との耐火物粉粒を含有することによって、高級鋼
に対して O2 のピックアップを有効に防止できるように
している。これらの耐火物粉粒量としては、８０〜９５
重量％位が好ましい。また、含アルカリ鉱物粉粒を添加
して、上記 MgO、 MgO・Al2 ０3 、Al2 ０3 などの融点
を下げ、詰砂５が焼結層を形成しないようにして、受鋼
した溶鋼の熱で溶融してノズル４部や羽口部２に堆積し
ないで、詰砂５が円滑に落下して排出できるようにして
いる。
2 ０3 との耐火物粉粒を含有することによって、高級鋼
に対して O2 のピックアップを有効に防止できるように
している。これらの耐火物粉粒量としては、８０〜９５
重量％位が好ましい。また、含アルカリ鉱物粉粒を添加
して、上記 MgO、 MgO・Al2 ０3 、Al2 ０3 などの融点
を下げ、詰砂５が焼結層を形成しないようにして、受鋼
した溶鋼の熱で溶融してノズル４部や羽口部２に堆積し
ないで、詰砂５が円滑に落下して排出できるようにして
いる。
【００１８】上記含アルカリ鉱物粉粒の添加物は、特に
ノズル４の上部に必要であり、ノズル孔内に位置するも
のについてはかならずしも必要でないもので、溶融金属
が流出中にともに溶けて流れ出すようにするためや、酸
素洗浄時に簡単に除去されるようにすることにある。こ
の含アルカリ鉱物粉粒量としては、０．８〜２０重量％
位が好ましく、通常０．８〜４．５重量％位で十分であ
る。
ノズル４の上部に必要であり、ノズル孔内に位置するも
のについてはかならずしも必要でないもので、溶融金属
が流出中にともに溶けて流れ出すようにするためや、酸
素洗浄時に簡単に除去されるようにすることにある。こ
の含アルカリ鉱物粉粒量としては、０．８〜２０重量％
位が好ましく、通常０．８〜４．５重量％位で十分であ
る。
【００１９】また、上記した詰砂５の粒径が小さいと、
詰砂全体が焼結してしまい、ノズルが開孔しない原因に
なるが、0.５mm以上、好ましくは0.５〜2.５mmの粒径に
することによって、詰砂５が焼結するのを確実に防止す
ることができて、ノズルを確実に開孔できる。
詰砂全体が焼結してしまい、ノズルが開孔しない原因に
なるが、0.５mm以上、好ましくは0.５〜2.５mmの粒径に
することによって、詰砂５が焼結するのを確実に防止す
ることができて、ノズルを確実に開孔できる。
【００２０】
【使用例】粒径が0.５〜2.５mmの MgO・Al2 ０3 を８５
重量％、長石１５重量％を混合して、ノズル部に充填し
た。Si O2 量は、従来の珪石に比較すれば約１／１０含
まれているが、 O2 のピックアップはほとんど認められ
ず、ノズル孔は円滑に開いた。
重量％、長石１５重量％を混合して、ノズル部に充填し
た。Si O2 量は、従来の珪石に比較すれば約１／１０含
まれているが、 O2 のピックアップはほとんど認められ
ず、ノズル孔は円滑に開いた。
【００２１】上記実施例では、 MgOや MgO・Al2 ０3 、
Al2 ０3 を含有する詰砂が有効であるが、これらの系列
のものも、本発明の趣旨の範囲において含有することが
できる。
Al2 ０3 を含有する詰砂が有効であるが、これらの系列
のものも、本発明の趣旨の範囲において含有することが
できる。
【００２２】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては、スライ
ディングノズルに詰砂を充填しても、スライディングノ
ズルゲ−トを開けると、充填した詰砂が自然に円滑に落
下し、繰り返してよく確実に溶融金属を流出させること
ができる。そして、たとえ高級鋼であっても、 O2 ピッ
クアップを防げて、溶鋼の品質を向上できる。
ディングノズルに詰砂を充填しても、スライディングノ
ズルゲ−トを開けると、充填した詰砂が自然に円滑に落
下し、繰り返してよく確実に溶融金属を流出させること
ができる。そして、たとえ高級鋼であっても、 O2 ピッ
クアップを防げて、溶鋼の品質を向上できる。
【図１】本発明の一実施例の説明用側断面図、
【図２】同上のスライディングプレ−トゲ−トを開けた
ときの説明用側断面図。
ときの説明用側断面図。
１…溶鋼鍋 ２…羽口部 ３…スライ
ディングノズル ４…ノズル ５…詰砂
ディングノズル ４…ノズル ５…詰砂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０４Ｂ 35/10 Ｆ 8924−4Ｇ
Claims (1)
- 【請求項１】 MgOや MgO・Al2 ０3 、Al2 ０3 または
これらの系列の耐火物粉粒に含アルカリ鉱物粉粒を添加
するとともに、 これらの粉粒の粒径を0.５mm以上としたことを特徴とす
るスライディングノズル用詰砂。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3356034A JPH05169242A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | スライディングノズル用詰砂 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3356034A JPH05169242A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | スライディングノズル用詰砂 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05169242A true JPH05169242A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18446993
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3356034A Pending JPH05169242A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | スライディングノズル用詰砂 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05169242A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110357644A (zh) * | 2019-06-26 | 2019-10-22 | 马鞍山市宁生耐火材料有限责任公司 | 一种铝质环保型引流砂及其生产工艺和应用 |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP3356034A patent/JPH05169242A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110357644A (zh) * | 2019-06-26 | 2019-10-22 | 马鞍山市宁生耐火材料有限责任公司 | 一种铝质环保型引流砂及其生产工艺和应用 |
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