JPS62244570A

JPS62244570A - スライデイングノズル充填用詰物

Info

Publication number: JPS62244570A
Application number: JP61086063A
Authority: JP
Inventors: Yasuyuki Kawamura; 河村　康之; Akira Ote; 彰大手; Takeshi Mimura; 毅三村; Nobuhisa Wakafuji; 若藤　信久; Isao Ebisawa; 海老沢　功夫; Katsuhiro Wakasugi; 若杉　勝広; Mamoru Terasaki; 寺崎　守
Original assignee: Shinagawa Refractories Co Ltd; Kobe Steel Ltd
Current assignee: Shinagawa Refractories Co Ltd; Kobe Steel Ltd
Priority date: 1986-04-16
Filing date: 1986-04-16
Publication date: 1987-10-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は取鍋、タンディツシュ等に設置されるスライデ
ィングノズル装置充填用詰物に関する。

［従来の技術］図に記載するようにスライディングノズル装置は上部ノ
ズル（３）、固定盤（４）、摺動盤（５）及び下部ノズ
ル（６）がら構成され、取鍋またはタンディシュの容器
底部に取り付けて摺動盤（５）をスライドさせることに
よって溶鋼の流出、閉塞ないし制御を行なうものである
。しかしながら、スライディングノズル装置を取り付け
た取鍋またはタンディツシュ容器に溶鋼を注入するに際
して、溶鋼温度より低温であるスライディングノズル装
置の上部ノズル〈３）及び固定盤（４）のノズル孔に流
入した溶鋼が冷却固化し、摺動盤（５）を開放しても溶
鋼が流出しないという問題が生ずる。

このため従来は取鍋等のスライディングノズル装置の上
部ノズル（３）及び固定盤（４）のノズル孔に黒鉛粉末
や珪砂等の耐火物製粉末等を詰物を予め充填し、溶鋼注
入時に溶鋼がノズル孔内に侵入するのを防止し且つこれ
によってノズルを開孔する際に、この詰物が溶鋼と共に
落下する（これを自然開孔と呼ぶ）ようにしていた。し
かし、この方法においても、上記詰物の種類、出鋼温度
、鋼種、出鋼から摺動盤の開放までの時間等の諸条件に
より詰物が溶鋼上面に浮上するか、または詰物が焼結し
て、その効果を充分に発揮できないことがあり、このよ
うな場合、酸素ランスを使用して詰物を溶融させて取鍋
内の溶鋼を流出させなければならない。この酸素作業は
極めて危険な作業であり、また鋼の酸化を防止するため
に下部ノズルの下にロングノズルを設置する場合が多く
あり、この場合、酸素ランスは使用することができず、
確実に自然開孔することが必要である。

［発明が解決しようとする問題点コ充填した詰物が自然開孔しない原因としては溶鋼の詰物
粒子間への侵入、溶鋼からの熱による詰物の過焼結及び
過膨張による孔内での突張りによる流出不良の３点が考
えられる。

また、溶鋼の侵入によって起こる充填用詰物の浮上、流
失あるいは侵入後の温度低下による溶鋼の凝固を抑制す
るためには充填用詰物が溶鋼からの受熱によって該詰物
表面を自己焼結あるいはガラス化する必要がある。

これらの対策として、従来、充填用詰物としてＳ　ｉ　
０２含量９０〜９５％程度の珪砂やＣｒ２Ｏ，系、Ａ　
Ｉ２Ｏ３系、Ｆｅ２Ｏ，系、Ｓ　ｉ　Ｏ２系、Ｍ、Ｏ系
またはこれらの２種以上の混合物からなる耐火物製粉末
が使用されてきた。これらの充填用詰物は自然開孔を得
るためにＡ　ＬＯ、、ＭｇＯ及び／またはアルカリ金属
成分を含有せしめている。また、上述の成分は珪砂が受
熱によって膨張するのを緩和し、スライディングノズル
の開孔に伴う流出を容易にする作用もある。しかし、鋼
の清浄化にあたってはＡ　Ｉｔｏ　、等の上述の成分を
極力低くするために珪砂の純度を上げざるを得ない。す
なわち、鋼の品質上、Ａ　Ｉ　２Ｏ３系及びＭｇ０−Ａ
　Ｉ２Ｏ３系の介在物は品質規格の厳しい鋼種に対して
余り好ましいものではない。

−Ｆ述の問題点を解決するために、高５ｉ０２珪砂含有
スライデイングノズル充填用詰物が特開昭５４−５８２
８号公報に開示されている。該公報に記載されているス
ライディングノズル充填用詰物は５ｉ０２含量９８重量
％以上で、その粒度構成の８５重量％以上が粒径４１〜
０．１１で、０．１＋ｕ＋＋以下のものが１５重量％以
下の珪砂組成物からなる。しかし、珪砂の純度を上げる
と、上述の如く＝３＝焼結性が劣るため、受鋼後の溶鋼浸透が大きくなるとい
う矛盾を生じ、これは特に溶鋼が長時間滞留する場合に
自然開孔率を著しく低減する原因となる。

従って、本発明の目的は確実に自然開孔でき且つ鋼の品
質に影響を及ぼさないスライディングノズル充填用詰物
を提供するにある。

Ｅ問題点を解決するための手段］本発明は５ｉ０２含量が９６重量％以上で且つＡ　ＬＯ
、含量が２．０重量％以下である珪砂の混合物であって
、該混合物の粒度分布が粒径０．７１１以上１．６８ｍ
ｍ未満（以下、単に０．７１〜１．６８１１１ｍと記載
する）の珪砂を６０〜７５重量％、粒径０．１０〜０．
７１ｍｍの珪砂を２５〜４０重量％及び粒径０．１Ｍｍ
未満の珪砂が５重量％以下であることを特徴とするスラ
イディングノズル充填　　′用語物を提供するにある。

［作　用］本発明のスライディングノズル充填用詰物は特開昭５４
−５８２８号公報に開示されているようなスライディン
グノズル充填用詰物とは全く異なる細かい粒度分布の珪
砂よりなるものである。

本発明のスライディングノズル充填用詰物の珪砂の粒度
分布は粒径０．７１〜１．６８ｍｍの珪砂を６０〜７５
重量％、粒径０，１０〜０．７１ｍｍの珪砂を２５〜４
０重量％及び粒径０．１０ｍｍ以下の珪砂が５重量％以
下である。上述の粒度より粗い粒径の珪砂であると受鋼
時の熱による過膨張と粒″子間への溶鋼侵入が大となる
ために好ましくない。

また、粒径０．１０ｍ＋ｍ未満の粒子が５重量％を超え
ると、過焼結して自然落下に問題を生ずるために好まし
くない。

上述のような粒度分布をもつ珪砂を使用することによっ
て珪砂のＳｉＯ２純度が９６重量％以上の高い純度に保
持したままで、焼結性の劣化を伴うことなどに良好な自
然開孔率を得ることができる。

なお、珪砂のＳ　＋　０２含量が９６重量％未満となる
と、それに付随してＡ　１２Ｏ３等の介在物が増加して
、上記したような問題を生ずるために好ましくない。ま
た、Ａ１□０３含量が２．０重量％を超えると同様の問
題を生ずるために好ましくない。

本発明に使用できる珪砂は５ｉ０２含量が９６重置火以
上で且つＡ　１２Ｏ３含菫が２．０重量％以下であれば
、特に限定されるものではない。

「実　施　例」犬１」■一本発明に使用する原材料である珪砂の品質を以下の第１
表に記載する。

また、第２表には本発明品、比較品及び従来品のスライ
ディングノズル充填用詰物の配合割合、焼結特性及びそ
の使用結果を記載する。なお、使用結果は２５０トン鍋
にスライディングノズル充填用詰物を使用して５０回の
自然開孔試験を行なって得られた結果である。

第一よ一表原材料珪砂の粒度分布及び品質７一本発明品■及び■についての自然開孔試験を行なったと
ころ、自然開孔率はそれぞれ９８、０％及び９７，３％
であり、従来品と同等もしくはそれ以上の自然開孔率が
得られることを確認した。また、鋼品質に関しても、介
在物が約２Ｏ％減少して、介在物低減効果も得られた。

［発明の効果］本発明スライディングノズル充填用詰物は珪砂のＳｉＯ
□純度を９６重量％以上の高い純度に保持したままで、
焼結性の劣化を伴うことなとに良好な自然開孔率を得る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図はスライディングノズル装置にスライディングノズル
充填用詰物を充填した状態を示す図である。図中：１・
・・スライディングノズル充填用詰物、２・・・ノズル
受れんが、３・・・上部ノズル、４・・・固定盤、５・
・・摺動盤、６・・・下部ノズル。特許出願人　株式会社　神戸製鋼所品川白煉瓦株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

　ＳｉＯ＿２含量が９６重量％以上で且つＡｌ＿２Ｏ＿
３含量が２．０重量％以下である珪砂の混合物であって
、該混合物の粒度分布が粒径０．７１ｍｍ以上１．６８
ｍｍ未満の珪砂を６０〜７５重量％、粒径０．１０ｍｍ
以上０．７１ｍｍ未満の珪砂を２５〜４０重量％及び粒
径０．１ｍｍ未満の珪砂が５重量％以下であることを特
徴とするスライディングノズル充填用詰物。