JPH0516911B2 - - Google Patents
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- JPH0516911B2 JPH0516911B2 JP61042681A JP4268186A JPH0516911B2 JP H0516911 B2 JPH0516911 B2 JP H0516911B2 JP 61042681 A JP61042681 A JP 61042681A JP 4268186 A JP4268186 A JP 4268186A JP H0516911 B2 JPH0516911 B2 JP H0516911B2
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- coating amount
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- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 30
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- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 claims 1
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
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- Coating Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、スタートアツプ時に必ず発生する不
良製品を最少にするための塗工装置のスタートア
ツプ制御装置に関する。
良製品を最少にするための塗工装置のスタートア
ツプ制御装置に関する。
〈従来技術〉
第1図に基づいて両面塗工工程の塗工装置の概
要を説明する。Aは上面塗工工程、Bは裏面塗工
工程を示す。アンワインダ1にセツトされた原紙
2は塗料3を収納した第1フアンテン41に下部
を浸された第1アプリケータロール51により塗
工され、第1バツギングロール61、第1エアド
ライヤ71、第1シリンダドライヤ81を経て第2
塗工ラインに導かれて同様なプロセスを経て裏面
が塗工され、リール9に巻き取られる。
要を説明する。Aは上面塗工工程、Bは裏面塗工
工程を示す。アンワインダ1にセツトされた原紙
2は塗料3を収納した第1フアンテン41に下部
を浸された第1アプリケータロール51により塗
工され、第1バツギングロール61、第1エアド
ライヤ71、第1シリンダドライヤ81を経て第2
塗工ラインに導かれて同様なプロセスを経て裏面
が塗工され、リール9に巻き取られる。
第2工程の要素42〜82は、第1工程の要素4
1〜81に対応する同一構成要素である。
1〜81に対応する同一構成要素である。
第1、第2工程において、塗工量の調節はバツ
キングロールに対抗配置されたブレード101,
102の押圧力又は角度の操作によつて実現され
る。
キングロールに対抗配置されたブレード101,
102の押圧力又は角度の操作によつて実現され
る。
110は第1工程の上流側に設けたB/M計、
111は第1工程の下流側(第2工程の上流側)
に設けたB/M計、112は第2工程の下流側に
設けたB/M計であり、CD0,CD1,CD2はこれ
らB/M計の測定値であり、制御装置12に入力
される。
111は第1工程の下流側(第2工程の上流側)
に設けたB/M計、112は第2工程の下流側に
設けたB/M計であり、CD0,CD1,CD2はこれ
らB/M計の測定値であり、制御装置12に入力
される。
制御装置12の定常ラインスピードにおける動
作は、第1塗工工程については測定値CD0とCD1
の差より塗工量を推定し、設定値CDs1との偏差
を演算した操作出力M1を第1ブレード101に発
信する。同様に第2塗工工程については測定値
CD1とCD2の差より裏面の塗工量を推定し、設定
値CDs2との偏差を演算した操作出力M2を第2ブ
レード102に発信する。13は制御装置12と
の情報交換を行うためのマンマシンインターフエ
イス手段である。
作は、第1塗工工程については測定値CD0とCD1
の差より塗工量を推定し、設定値CDs1との偏差
を演算した操作出力M1を第1ブレード101に発
信する。同様に第2塗工工程については測定値
CD1とCD2の差より裏面の塗工量を推定し、設定
値CDs2との偏差を演算した操作出力M2を第2ブ
レード102に発信する。13は制御装置12と
の情報交換を行うためのマンマシンインターフエ
イス手段である。
紙切れの発生時、ブレード交換時、紙の銘柄変
更時にはラインが停止する関係により、スタート
アツプ操業は次の3つに大別される。
更時にはラインが停止する関係により、スタート
アツプ操業は次の3つに大別される。
(1) ラインの停止前後で紙の銘柄、ブレードが変
わらない場合。
わらない場合。
1 1……ブレード、エアドライヤについては
停止直前の状態がセツトされる。
停止直前の状態がセツトされる。
1 2……ラインスピードが増速され、塗工が
開始され、増速開始直後にブレードがタツチ
される。
開始され、増速開始直後にブレードがタツチ
される。
ラインスピードの増速レートは約10m/
min/sec、ラインスピードの最終速度
(TOP SPEED)は約1000m/minであり、
増速開始からTOP SPEEDに達するまでの
時間は約100secである。
min/sec、ラインスピードの最終速度
(TOP SPEED)は約1000m/minであり、
増速開始からTOP SPEEDに達するまでの
時間は約100secである。
1 3……増速中に塗工量の目視チエツク(塗
工直後の紙の光具合による塗工量判定)を行
い、ブレードの手動操作により塗工量調整を
行う。
工直後の紙の光具合による塗工量判定)を行
い、ブレードの手動操作により塗工量調整を
行う。
目視チエツクによるブレード操作は、ライ
ンスピードが500〜600m/min以上になつた
時点で実行され、短時間で行わねばならない
こともあり、せいぜい1回の実行にとどま
る。
ンスピードが500〜600m/min以上になつた
時点で実行され、短時間で行わねばならない
こともあり、せいぜい1回の実行にとどま
る。
目視チエツクの概念は、TOP SPEEDに
達した時の塗工量を、増速中の現在の状態よ
りオペレータが予測し、その予測値と最終目
標値の照合結果に基づき経験的判断でブレー
ドを操作することである。
達した時の塗工量を、増速中の現在の状態よ
りオペレータが予測し、その予測値と最終目
標値の照合結果に基づき経験的判断でブレー
ドを操作することである。
1 4……目視チエツクが的確に実行された場
合は、TOP SPEEDに到達してから約30〜
40sec後に塗工量が規格内に入り製品となる。
合は、TOP SPEEDに到達してから約30〜
40sec後に塗工量が規格内に入り製品となる。
(2) ライン停止前後で紙の銘柄は変わらないが、
ブレードが変わる場合。
ブレードが変わる場合。
2 1……ブレードについてはオペレータの予
測に基づいて初期設定される(ブレードは消
耗品であり、交換周期は2〜3日である。新
品のブレードと使用されたブレードでは形状
が異なるため、交換直前の状態にセツトした
のでは塗工量が大きく異なつてしまうため)。
測に基づいて初期設定される(ブレードは消
耗品であり、交換周期は2〜3日である。新
品のブレードと使用されたブレードでは形状
が異なるため、交換直前の状態にセツトした
のでは塗工量が大きく異なつてしまうため)。
2 2……エアドライヤについては停止直前の
状態がセツトされる。
状態がセツトされる。
2 3……増速、塗工開始、目視チエツクにつ
いては(1)同様である。
いては(1)同様である。
2 4……設定が的確であれば、TOP
SPEEDに到達してから約80sec後に塗工量が
規格内に入り製品となる。
SPEEDに到達してから約80sec後に塗工量が
規格内に入り製品となる。
(3) ライン停止前後で紙の銘柄及びブレードが変
わる場合。
わる場合。
3 1……ブレードについてはオペレータの予
測に基づいて初期設定が実行される。エアド
ライヤについては予熱が行われる。
測に基づいて初期設定が実行される。エアド
ライヤについては予熱が行われる。
3 2……増速、塗工開始、目視チエツクは(1)
と同様である。
と同様である。
3 3……設定が的確に行われた場合は約
100sec後に塗工量が規格内に入り製品とな
る。
100sec後に塗工量が規格内に入り製品とな
る。
〈発明が解決しようとする問題点〉
この様なスタートアツプ時のオペレータによる
目視チエツクは経験と勘を必要とし、的確に実行
されない場合は、不良製品を作ることになり、精
神的負担も大きい。
目視チエツクは経験と勘を必要とし、的確に実行
されない場合は、不良製品を作ることになり、精
神的負担も大きい。
本発明は、従来ラインスピード増速中にオペレ
ータが行つている塗工量の目視チエツク機能を定
量化、アルゴリズム化することにより、スタート
アツプ時に発生する不良製品を最少化すると共に
ベテランオペレータを必要としない塗工量調節用
制御装置の実現を目的とする。
ータが行つている塗工量の目視チエツク機能を定
量化、アルゴリズム化することにより、スタート
アツプ時に発生する不良製品を最少化すると共に
ベテランオペレータを必要としない塗工量調節用
制御装置の実現を目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉
このような目的を達成する本発明は、制御装置
12と、塗工装置の上流側に設置された絶乾坪量
測定装置(以下B/M計)110,111及び下流
側に設置されたB/M計111,112を有する塗
工量調節用制御装置であつて、次の構成としたも
のである。
12と、塗工装置の上流側に設置された絶乾坪量
測定装置(以下B/M計)110,111及び下流
側に設置されたB/M計111,112を有する塗
工量調節用制御装置であつて、次の構成としたも
のである。
まず、低速の徐動状態では、前記上流側並びに
下流側B/M計は予め設定された紙幅方向の定位
置に保持される。
下流側B/M計は予め設定された紙幅方向の定位
置に保持される。
次に、前記制御装置は、この徐動状態から予め
設定されたトツプスピードVTまで所定の変化軌
道でラインスピードが増速される増速状態とし、
前記上流側B/M計で測定した点を下流側B/M
計により輸送時間だけ遅れて測定する同期測定し
た測定値を入力し、塗工量設定値CDsiを次式、 CDsi=CDs(Vt,i-1+Vt,i)/2VT (ここで、CDsは塗工目標値、iは所定の制御
周期TSを単位としてスタートアツプ制御指令か
らの経過時間、Vt,iはスタートアツプ制御指令か
ら時間i・TS経過後の前記上流側及び下流側
B/M計の測定位置におけるラインスピードであ
つて、Vt,i>VTのときはトツプスピードVTとす
る)により演算している。そして、この塗工量設
定値を基に塗工量を調節する操作端101,102
への制御出力を次式、 ΔMi={KP(Ei−Ei-1)+KIEi}/K (ここで、Eiはスタートアツプ制御指令から時
間i・TS経過後の塗工量測定値CDiと塗工量設定
値CDsiとの偏差、KPは比例ゲイン、KIは積分ゲ
イン、Kはゲイン、ΔMiはスタートアツプ制御指
令から時間i・TS経過後の操作出力変化量とす
る)により演算して出力する。更に、トツプスピ
ードに到達したのち塗工量が通常安定するまでの
間では、前記制御出力に対する不感帯(ED1,2)
を通常の不感帯(ED0)に比較して大きく保持す
るものである。
設定されたトツプスピードVTまで所定の変化軌
道でラインスピードが増速される増速状態とし、
前記上流側B/M計で測定した点を下流側B/M
計により輸送時間だけ遅れて測定する同期測定し
た測定値を入力し、塗工量設定値CDsiを次式、 CDsi=CDs(Vt,i-1+Vt,i)/2VT (ここで、CDsは塗工目標値、iは所定の制御
周期TSを単位としてスタートアツプ制御指令か
らの経過時間、Vt,iはスタートアツプ制御指令か
ら時間i・TS経過後の前記上流側及び下流側
B/M計の測定位置におけるラインスピードであ
つて、Vt,i>VTのときはトツプスピードVTとす
る)により演算している。そして、この塗工量設
定値を基に塗工量を調節する操作端101,102
への制御出力を次式、 ΔMi={KP(Ei−Ei-1)+KIEi}/K (ここで、Eiはスタートアツプ制御指令から時
間i・TS経過後の塗工量測定値CDiと塗工量設定
値CDsiとの偏差、KPは比例ゲイン、KIは積分ゲ
イン、Kはゲイン、ΔMiはスタートアツプ制御指
令から時間i・TS経過後の操作出力変化量とす
る)により演算して出力する。更に、トツプスピ
ードに到達したのち塗工量が通常安定するまでの
間では、前記制御出力に対する不感帯(ED1,2)
を通常の不感帯(ED0)に比較して大きく保持す
るものである。
〈作用〉
徐動状態では、紙幅方向に移動できるB/M計
にあつては、予め設定された紙幅方向の定位置に
保持して、増速制御手段での同期測定を容易にす
る。同期測定は、上流側B/M計で測定した点を
下流側B/M計により輸送時間だけ遅れて測定す
るもので、正確な塗工量を測定できる。塗工量設
定値CDsiはラインスピードの増速に比例して塗工
量を増加させ、トツプスピードに到達したとき塗
工目標値になるようにしている。この塗工量設定
値に対応して、操作出力が定められると共に塗工
量測定値が塗工量設定値と一致するようにフイー
ドバツク制御もなされている。定常速度に到達し
た状態では、フイードバツク制御の際の不感帯の
幅を通常の運転状態よりも広くし、塗工装置の運
転状態が安定するのを待つ。その後、定常運転状
態に移行する。
にあつては、予め設定された紙幅方向の定位置に
保持して、増速制御手段での同期測定を容易にす
る。同期測定は、上流側B/M計で測定した点を
下流側B/M計により輸送時間だけ遅れて測定す
るもので、正確な塗工量を測定できる。塗工量設
定値CDsiはラインスピードの増速に比例して塗工
量を増加させ、トツプスピードに到達したとき塗
工目標値になるようにしている。この塗工量設定
値に対応して、操作出力が定められると共に塗工
量測定値が塗工量設定値と一致するようにフイー
ドバツク制御もなされている。定常速度に到達し
た状態では、フイードバツク制御の際の不感帯の
幅を通常の運転状態よりも広くし、塗工装置の運
転状態が安定するのを待つ。その後、定常運転状
態に移行する。
〈実施例〉
第1図に基いて本発明の実施例を説明する。ハ
ードウエア構成は従来構成と同一である。
ードウエア構成は従来構成と同一である。
本発明では、ラインスピードが増速中は塗工装
置の上流側、下流側に配置されたB/M計は、固
定位置同期測定を実行する。通常B/M計は紙幅
の全幅スキヤンモードで使用されるが、固定位置
同期測定とは、例えば2台のB/M計が紙幅方向
の同一位置に固定され、上流のB/M計で測定し
たポイントをちようどラインの輸送遅れ時間だけ
遅れて下流のB/M計で測定するモードである。
置の上流側、下流側に配置されたB/M計は、固
定位置同期測定を実行する。通常B/M計は紙幅
の全幅スキヤンモードで使用されるが、固定位置
同期測定とは、例えば2台のB/M計が紙幅方向
の同一位置に固定され、上流のB/M計で測定し
たポイントをちようどラインの輸送遅れ時間だけ
遅れて下流のB/M計で測定するモードである。
同期測定を行うと、塗工前の坪量に影響される
こと無く正確な塗工量を測定することができる。
こと無く正確な塗工量を測定することができる。
尚、ラインスピードが増速中の同期測定を実現
するためには、輸送遅れ時間を精度よく算定する
必要があり、例えば増速スピードのプログラム設
定パターンに基づいて100msec程度の速い周期で
計算してフアイルを自動更新するようにする。
するためには、輸送遅れ時間を精度よく算定する
必要があり、例えば増速スピードのプログラム設
定パターンに基づいて100msec程度の速い周期で
計算してフアイルを自動更新するようにする。
本発明では、ラインスピードと輸送遅れ時間に
基づいて塗工量の変化軌道を予測する点を特徴と
する。一般に操作端が一定の状態(ブレードの押
圧力、角度)においては、ラインスピードの変化
軌道に対応して塗工量が変化する。そしてこの塗
工量変化は、輸送遅れ時間だけ遅れてB/M計で
検出される。従つて、ラインスピードの変化に伴
なうB/M計から見た塗工量変化軌道は、ライン
スピードの変化軌道(あらかじめプログラム設定
されている)をこの変化軌道から計算されるライ
ンの輸送遅れ時間だけ遅らせた軌道から予測する
ことが可能となる。
基づいて塗工量の変化軌道を予測する点を特徴と
する。一般に操作端が一定の状態(ブレードの押
圧力、角度)においては、ラインスピードの変化
軌道に対応して塗工量が変化する。そしてこの塗
工量変化は、輸送遅れ時間だけ遅れてB/M計で
検出される。従つて、ラインスピードの変化に伴
なうB/M計から見た塗工量変化軌道は、ライン
スピードの変化軌道(あらかじめプログラム設定
されている)をこの変化軌道から計算されるライ
ンの輸送遅れ時間だけ遅らせた軌道から予測する
ことが可能となる。
ラインスピードの増速開始と同時に同期測定を
開始し、時々刻々得られる測定値が上記塗工量の
変化軌道に一致するように操作端に操作出力を発
信する。この場合の制御ループは、偏差に対して
上下限独立の不感帯を設けたフイードバツク制御
とする。
開始し、時々刻々得られる測定値が上記塗工量の
変化軌道に一致するように操作端に操作出力を発
信する。この場合の制御ループは、偏差に対して
上下限独立の不感帯を設けたフイードバツク制御
とする。
ラインスピードの増速開始からTOP SPEED
を経てあらかじめ指定された時間経過後は固定位
置同期測定モードから全幅スキヤン同時測定モー
ドに切り換え、全幅の塗工量平均値を用いてブレ
ードを操作する、通常の制御モードに移行させ
る。
を経てあらかじめ指定された時間経過後は固定位
置同期測定モードから全幅スキヤン同時測定モー
ドに切り換え、全幅の塗工量平均値を用いてブレ
ードを操作する、通常の制御モードに移行させ
る。
次に第2図〜第5図により動作例を詳細に説明
する。第2図は、ラインスピードVと、このライ
ンスピードより計算される輸送遅れ時間とにより
予測される塗工量変化軌道(制御の目標軌道)
CDsの関係を示すタイムチヤートである。
する。第2図は、ラインスピードVと、このライ
ンスピードより計算される輸送遅れ時間とにより
予測される塗工量変化軌道(制御の目標軌道)
CDsの関係を示すタイムチヤートである。
(1) 時刻t0で低速の徐動が開始され、通紙完了後
時刻t1でスタートアツプ測定指令が発信される
と、B/M計はあらかじめ設定された定位置に
移動する。
時刻t1でスタートアツプ測定指令が発信される
と、B/M計はあらかじめ設定された定位置に
移動する。
(2) 定位置到達後、同時測定を開始する。100m
secごとに塗工量の瞬時測定値を求め、次の測
定周期ごとに塗工量の平均値が算出される。
secごとに塗工量の瞬時測定値を求め、次の測
定周期ごとに塗工量の平均値が算出される。
測定周期(TS)=5秒×N(N:整数)
(3) 時刻t3で塗工の開始と同時にラインスピード
の増速が設定された増速パターンにしたがつて
開始される。同時にスタートアツプ制御指令が
制御装置に入力される。この指令と同時に第3
図に示すように、塗工量平均値の算出がイニシ
ヤライズされ、その時点より再度一定周期で平
均値の算出が開始される。
の増速が設定された増速パターンにしたがつて
開始される。同時にスタートアツプ制御指令が
制御装置に入力される。この指令と同時に第3
図に示すように、塗工量平均値の算出がイニシ
ヤライズされ、その時点より再度一定周期で平
均値の算出が開始される。
(4) ラインスピードがあらかじめ設定された同期
測定可能スピードに達した時点t3から同時測定
より同期測定に切り換えられる。ラインスピー
ドに基づいて計算される輸送遅れ時間は上述の
ように100msecの高速周期で自動更新される。
測定可能スピードに達した時点t3から同時測定
より同期測定に切り換えられる。ラインスピー
ドに基づいて計算される輸送遅れ時間は上述の
ように100msecの高速周期で自動更新される。
(5) あらかじめ設定されている、B/M計から見
たラインスピード変化軌道を用いて、スタート
アツプ制御指令(t2)からi・TS経過時点での
塗工量設定値CDsiを求め、測定値をこの設定値
に追従すべく、操作出力を発信して時刻t4より
フイードバツク制御を行う。
たラインスピード変化軌道を用いて、スタート
アツプ制御指令(t2)からi・TS経過時点での
塗工量設定値CDsiを求め、測定値をこの設定値
に追従すべく、操作出力を発信して時刻t4より
フイードバツク制御を行う。
第4図はラインスピードVと輸送遅れ時間を考
慮したB/M計から見たラインスピードの変化軌
道V′の関係を測定周期TSごとにプロツトして示
したものであり、ラインスピードが設定されると
一義的に決定する事が可能である。第5図はこの
様なプロツトに基づいて作製されたB/M計から
見たラインスピード変化軌道のフアイルであり測
定周期TSを基準にした変化軌道の値をこのフア
イルより読み出して塗工量設定値CDsiを算定す
る。
慮したB/M計から見たラインスピードの変化軌
道V′の関係を測定周期TSごとにプロツトして示
したものであり、ラインスピードが設定されると
一義的に決定する事が可能である。第5図はこの
様なプロツトに基づいて作製されたB/M計から
見たラインスピード変化軌道のフアイルであり測
定周期TSを基準にした変化軌道の値をこのフア
イルより読み出して塗工量設定値CDsiを算定す
る。
スタートアツプ制御指令からi・TS経過時点
までの塗工量設定値CDsiは、次式で算定される。
までの塗工量設定値CDsiは、次式で算定される。
CDsi=CDs(Vti-1+Vti)/2V
ただし、Vti≧VTのときは、Vti=VT
ここで、
VT :TOP SPEED
CDs:塗工目標値(最終値)で、上面塗工であ
る第1工程の塗工目標値CDs1と、下面塗
工である第2工程の塗工目標値CDs2とは
別々に与えられる。
る第1工程の塗工目標値CDs1と、下面塗
工である第2工程の塗工目標値CDs2とは
別々に与えられる。
操作出力の制御演算式は、次式で与えられる。
ΔMi={Kp(Ei−Ei-1)+KIEi}/K
ここで、
Ei=CDi−CDsi、上下限独立の不感帯付き
CDi:スタートアツプ制御指令からi・TS経過
時点での塗工量測定平均値 CDsi:スタートアツプ制御指令からi・TS経
過時点での塗工量設定値 K:ゲインで、操作端を単位量動かしたときの
塗工量の変化量に依存する。
時点での塗工量測定平均値 CDsi:スタートアツプ制御指令からi・TS経
過時点での塗工量設定値 K:ゲインで、操作端を単位量動かしたときの
塗工量の変化量に依存する。
Kp:比例ゲインで、速応性を高める。
KI:積分ゲインで、オフセツトを吸収して安
定性を高める。
定性を高める。
ΔMi:スタートアツプ制御指令からi・TS経
過時点での操作出力変化量 なお、不感帯については、上限不感帯をED1、
下限不感帯をED2(ED1<ED2)としたとき、 Ei=0(−ED2<Ei<ED1) Ei=Ei(Ei≧ED1又はEi≦−ED2) となる。
過時点での操作出力変化量 なお、不感帯については、上限不感帯をED1、
下限不感帯をED2(ED1<ED2)としたとき、 Ei=0(−ED2<Ei<ED1) Ei=Ei(Ei≧ED1又はEi≦−ED2) となる。
(6) スタートアツプ制御指令t2からM回測定が経
過した(M・TS)時点t8以後は、通常の制御モ
ードとなり、測定は固定位置同期測定から全幅
スキヤンモードに切り換えられる。
過した(M・TS)時点t8以後は、通常の制御モ
ードとなり、測定は固定位置同期測定から全幅
スキヤンモードに切り換えられる。
(7) なお、スタートアツプ制御指令(t2)から時
刻t5においてラインスピードがTOP SPEED
(VT)から一定スピード手前の速度(VT−VL)
に達した時点より、L回測定が経過した(L・
TS)時点t7までの間は(5)で説明した上下限独立
の不感帯を用いた制御を実行するが、t7以後は
上下限同一の不感帯を用いた制御を実行する。
この場合の不感帯をED0とすれば、 Ei=0(|Ei|<ED0) Ei=Ei(|Ei|≧ED0) となる。
刻t5においてラインスピードがTOP SPEED
(VT)から一定スピード手前の速度(VT−VL)
に達した時点より、L回測定が経過した(L・
TS)時点t7までの間は(5)で説明した上下限独立
の不感帯を用いた制御を実行するが、t7以後は
上下限同一の不感帯を用いた制御を実行する。
この場合の不感帯をED0とすれば、 Ei=0(|Ei|<ED0) Ei=Ei(|Ei|≧ED0) となる。
〈発明の効果〉
以上説明したように、本発明によれば次のよう
な効果が期待できる。
な効果が期待できる。
(1) ラインスピード増速中の塗工量が正確に測定
できるために、塗工目視チエツクにおいて一番
必要とされていたオペレータの経験と勘が不要
になる。
できるために、塗工目視チエツクにおいて一番
必要とされていたオペレータの経験と勘が不要
になる。
(2) 操作端が一定の状態においては、ラインスピ
ードの変化軌道に対応して塗工量が変化し、こ
れが輸送遅れ時間だけ遅れてB/M計で検出さ
れる。本発明では、ラインスピードの増速中に
おける塗工量変化起動を予測し、B/M計の測
定値がこの予測値となるようにフイードバツク
制御が実行されるので、TOP SPEEDに達し
た時点で即製品とすることができる。又、たと
え多少オフセツトが残つたとしても狭い不感帯
を持つたフイードバツク制御が作動するため、
結果としてはスタートアツプ時に発生する不良
製品を大巾に短縮する事が可能となる。
ードの変化軌道に対応して塗工量が変化し、こ
れが輸送遅れ時間だけ遅れてB/M計で検出さ
れる。本発明では、ラインスピードの増速中に
おける塗工量変化起動を予測し、B/M計の測
定値がこの予測値となるようにフイードバツク
制御が実行されるので、TOP SPEEDに達し
た時点で即製品とすることができる。又、たと
え多少オフセツトが残つたとしても狭い不感帯
を持つたフイードバツク制御が作動するため、
結果としてはスタートアツプ時に発生する不良
製品を大巾に短縮する事が可能となる。
(3) スタートアツプ時のフイードバツク制御にお
ける不感帯の幅を定常運転における不感帯の幅
よりも広くしているので、過渡状態での不安定
な制御における無駄な制御出力がされず、より
安定な塗工量制御がなされる。
ける不感帯の幅を定常運転における不感帯の幅
よりも広くしているので、過渡状態での不安定
な制御における無駄な制御出力がされず、より
安定な塗工量制御がなされる。
(4) 実施例のように、スタートアツプ期間が終了
するとB/M計を紙幅方向に走査させて紙幅方
向の紙質分布を測定すると、いわゆるプロフイ
ール制御を行うことができるので、定常ライン
スピード以後の製品を品質管理に対して影響が
及ばず、干渉を考慮する必要がない。
するとB/M計を紙幅方向に走査させて紙幅方
向の紙質分布を測定すると、いわゆるプロフイ
ール制御を行うことができるので、定常ライン
スピード以後の製品を品質管理に対して影響が
及ばず、干渉を考慮する必要がない。
第1図は本発明の実施例を示す構成図、第2図
〜第5図はその動作説明図である。 1……アンワインダ、2……原紙、3……塗
料、41,42……フアンテン、51,52……アプ
リケータロール、61,62……バツキングロー
ル、71,72……エアドライヤ、81,82……シ
リンダドライヤ、9……リール、101,102…
…ブレード、110,111,112……B/M計、
12……制御装置、13……マンマシンインター
フエイス。
〜第5図はその動作説明図である。 1……アンワインダ、2……原紙、3……塗
料、41,42……フアンテン、51,52……アプ
リケータロール、61,62……バツキングロー
ル、71,72……エアドライヤ、81,82……シ
リンダドライヤ、9……リール、101,102…
…ブレード、110,111,112……B/M計、
12……制御装置、13……マンマシンインター
フエイス。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 制御装置12と、塗工装置の上流側に設置さ
れた絶乾坪量測定装置(以下B/M計)110,
111及び下流側に設置されたB/M計111,1
12を有する塗工量調節用制御装置であつて、 低速の徐動状態では、前記上流側並びに下流側
B/M計は予め設定された紙幅方向の定位置に保
持され、 前記制御装置は、この徐動状態から予め設定さ
れたトツプスピードVTまで所定の変化軌道でラ
インスピードが増速される増速状態とし、前記上
流側B/M計で測定した点を下流側B/M計によ
り輸送時間だけ遅れて測定する同期測定した測定
値を入力し、 塗工量設定値CDsiを次式、 CDsi=CDs(Vt,i-1+Vt,i)/2VT (ここで、CDsは塗工目標値、iは所定の制御
周期TSを単位としてスタートアツプ制御指令か
らの経過時間、Vt,iはスタートアツプ制御指令か
ら時間i・TS経過後の前記上流側及び下流側
B/M計の測定位置におけるラインスピードであ
つて、Vt,i>VTのときはトツプスピードVTとす
る) により演算し、 この塗工量設定値を基に塗工量を調節する操作
端101,102への制御出力を次式、 ΔMi={KP(Ei−Ei-1)+KIEi}/K (ここで、Eiはスタートアツプ制御指令から時
間i・TS経過後の塗工量測定値CDiと塗工量設定
値CDsiとの偏差、KPは比例ゲイン、KIは積分ゲ
イン、Kはゲイン、ΔMiはスタートアツプ制御指
令から時間i・TS経過後の操作出力変化量とす
る) により演算して出力し、 トツプスピードに到達したのち塗工量が通常安
定するまでの間では、前記制御出力に対する不感
帯(ED1,2)を通常の不感帯(ED0)に比較して
大きく保持するものである塗工量調節用制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4268186A JPS62201668A (ja) | 1986-02-27 | 1986-02-27 | 塗工量調節用制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4268186A JPS62201668A (ja) | 1986-02-27 | 1986-02-27 | 塗工量調節用制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62201668A JPS62201668A (ja) | 1987-09-05 |
JPH0516911B2 true JPH0516911B2 (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=12642771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4268186A Granted JPS62201668A (ja) | 1986-02-27 | 1986-02-27 | 塗工量調節用制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62201668A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0685906B2 (ja) * | 1988-07-20 | 1994-11-02 | 三菱製紙株式会社 | 塗工量制御方法 |
JPH0685900B2 (ja) * | 1988-07-20 | 1994-11-02 | 三菱製紙株式会社 | 塗工機操作端の初期値設定装置 |
CN104244609B (zh) * | 2013-06-19 | 2018-04-06 | 南昌欧菲光科技有限公司 | 基材双面塞孔装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56144766A (en) * | 1980-04-10 | 1981-11-11 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | Controller for thickness of coating layer in coated steel sheet manufacturing plant |
JPS58272A (ja) * | 1981-06-25 | 1983-01-05 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 塗工機における塗布量制御方法 |
JPS5999339A (ja) * | 1982-11-30 | 1984-06-08 | Yokogawa Hokushin Electric Corp | 塗工量測定装置 |
-
1986
- 1986-02-27 JP JP4268186A patent/JPS62201668A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56144766A (en) * | 1980-04-10 | 1981-11-11 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | Controller for thickness of coating layer in coated steel sheet manufacturing plant |
JPS58272A (ja) * | 1981-06-25 | 1983-01-05 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 塗工機における塗布量制御方法 |
JPS5999339A (ja) * | 1982-11-30 | 1984-06-08 | Yokogawa Hokushin Electric Corp | 塗工量測定装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62201668A (ja) | 1987-09-05 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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