JPH05168388A - 海底岩等の付着物除去方法及びそのシステム - Google Patents
海底岩等の付着物除去方法及びそのシステムInfo
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- JPH05168388A JPH05168388A JP35327291A JP35327291A JPH05168388A JP H05168388 A JPH05168388 A JP H05168388A JP 35327291 A JP35327291 A JP 35327291A JP 35327291 A JP35327291 A JP 35327291A JP H05168388 A JPH05168388 A JP H05168388A
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- Japan
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- air
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Abstract
(57)【要約】
【目的】船上から海底岩等の付着物を高圧噴射される海
水で除去する。 【構成】高速で噴射される海水を海底岩の表面と衝突さ
せて、その付着物を洗浄装置20で除去する。このと
き、海水の速度エネルギーが減衰しないように、この噴
射水の周囲を高速で噴射する空気でカバーして高速で噴
射される海水の減衰を防ぐ。
水で除去する。 【構成】高速で噴射される海水を海底岩の表面と衝突さ
せて、その付着物を洗浄装置20で除去する。このと
き、海水の速度エネルギーが減衰しないように、この噴
射水の周囲を高速で噴射する空気でカバーして高速で噴
射される海水の減衰を防ぐ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海底岩等の付着物除去
方法及びそのシステムに関する。更に詳しくは、高圧噴
射水を海底岩の表面に噴射させて、海底岩表面に付着し
た、石灰質、雑藻類を除去するための海底岩等の付着物
除去方法及びそのシステムに関する。
方法及びそのシステムに関する。更に詳しくは、高圧噴
射水を海底岩の表面に噴射させて、海底岩表面に付着し
た、石灰質、雑藻類を除去するための海底岩等の付着物
除去方法及びそのシステムに関する。
【0002】
【従来技術】北海道、東北地方を中心に日本近海の沿岸
では、コンブの収穫が行われている。通常コンブの収穫
は、3年を周期に繰り返し行われている。しかし、近年
エル・ニーニョ現象による海の温度などの地球環境の悪
化もあって、海の生物にも変化が生じている。原因は不
明であるが、海底の岩の表面に今までは少なかった海
草、いわゆる雑藻類や石灰藻が多量に付着するようにな
った。
では、コンブの収穫が行われている。通常コンブの収穫
は、3年を周期に繰り返し行われている。しかし、近年
エル・ニーニョ現象による海の温度などの地球環境の悪
化もあって、海の生物にも変化が生じている。原因は不
明であるが、海底の岩の表面に今までは少なかった海
草、いわゆる雑藻類や石灰藻が多量に付着するようにな
った。
【0003】ところで、コンブの胞子は、9月〜11月
頃海中に浮遊し、この胞子が海底岩等に付着する。しか
し、収穫後の海底岩の表面に今までは少なかった雑藻類
や石灰藻が多量に付着しているので、新しい胞子は付着
するのが困難になっていると考えられている。このため
新コンブの出来が悪くなり、コンブの収穫量が毎年減少
している。
頃海中に浮遊し、この胞子が海底岩等に付着する。しか
し、収穫後の海底岩の表面に今までは少なかった雑藻類
や石灰藻が多量に付着しているので、新しい胞子は付着
するのが困難になっていると考えられている。このため
新コンブの出来が悪くなり、コンブの収穫量が毎年減少
している。
【0004】この対策のため、新たな石、コンクリート
ブロック等の石を海中に投石している。だが、近年石の
資源の減少もあって大量の石を確保することが困難であ
り、かつ運搬、投石コストなども大きい。広い繁殖地域
である海底全域に石を投石することは事実上困難であ
る。他方、潜水夫による海中洗浄も行われている。この
洗浄は、高圧噴射水を海底岩の表面に噴射させて岩石表
面を洗浄している。この洗浄は、手動で行うこともあり
広い面積にわたって洗浄することは事実上できない。
ブロック等の石を海中に投石している。だが、近年石の
資源の減少もあって大量の石を確保することが困難であ
り、かつ運搬、投石コストなども大きい。広い繁殖地域
である海底全域に石を投石することは事実上困難であ
る。他方、潜水夫による海中洗浄も行われている。この
洗浄は、高圧噴射水を海底岩の表面に噴射させて岩石表
面を洗浄している。この洗浄は、手動で行うこともあり
広い面積にわたって洗浄することは事実上できない。
【0005】またこの作業は、人間が手で高圧噴射水の
ノズルを手で持って作業を行うこともあり、危険なこと
から噴射圧を上げることはできない。更に、海水中で噴
射するため岩石の表面に高圧噴射が到達する前に速度エ
ネルギーが減衰してしまうので、充分に岩石表面を洗浄
できない問題があった。この他に、ダイナマイトで海底
岩を破壊する方法も採られている。この方法は、やり方
によっては環境破壊にもつながる恐れもあり、かつ効果
も不明であるのであまり実施されていない。
ノズルを手で持って作業を行うこともあり、危険なこと
から噴射圧を上げることはできない。更に、海水中で噴
射するため岩石の表面に高圧噴射が到達する前に速度エ
ネルギーが減衰してしまうので、充分に岩石表面を洗浄
できない問題があった。この他に、ダイナマイトで海底
岩を破壊する方法も採られている。この方法は、やり方
によっては環境破壊にもつながる恐れもあり、かつ効果
も不明であるのであまり実施されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な技術背景により発明されたものであり、次の目的を達
成するものである。
な技術背景により発明されたものであり、次の目的を達
成するものである。
【0007】本発明の目的は、船上から海底岩等の付着
物を高圧噴射される海水を用いて完全に除去する方法及
びそのシステムを提供することにある。
物を高圧噴射される海水を用いて完全に除去する方法及
びそのシステムを提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、速度エネルギーが減
衰しない様に周囲を高速で噴射する空気でカバーされた
高圧噴射水を用いて充分に海底岩等の表面の付着物を除
去する方法及びそのシステムを提供することにある。
衰しない様に周囲を高速で噴射する空気でカバーされた
高圧噴射水を用いて充分に海底岩等の表面の付着物を除
去する方法及びそのシステムを提供することにある。
【0009】
【発明が解決するための手段及び作用】前記課題を解決
するために次のような手段を採る。
するために次のような手段を採る。
【0010】海底の岩等の表面を洗浄するための海底岩
等の付着物除去方法において、前記海底岩等の表面に高
圧水を噴射し、かつ前記高圧水の外周を高圧の空気で覆
って前記高圧水が海水で減衰しないように防止し、前記
海底岩等の表面に前記高圧水及び前記高圧空気を噴射さ
せて前記海底岩等に付着した付着物を除去することを特
徴とする海底岩等の付着物除去方法である。
等の付着物除去方法において、前記海底岩等の表面に高
圧水を噴射し、かつ前記高圧水の外周を高圧の空気で覆
って前記高圧水が海水で減衰しないように防止し、前記
海底岩等の表面に前記高圧水及び前記高圧空気を噴射さ
せて前記海底岩等に付着した付着物を除去することを特
徴とする海底岩等の付着物除去方法である。
【0011】この方法は、次の付着物除去システムで実
現される。
現される。
【0012】海上に浮かべられた船と、海水を汲み上げ
るためのポンプと、前記ポンプを駆動するための駆動手
段と、前記海水を高圧に加圧するための海水ポンプと、
空気を加圧するための空気ポンプと、前記海水ポンプ及
び前記空気ポンプを駆動するための駆動手段と、海底の
岩の表面に加圧された前記海水及び空気をホースを介し
て噴射し海底岩等の付着物を除去するための洗浄装置
と、前記洗浄装置を前記海底に降ろすためのクレーンと
からなる。
るためのポンプと、前記ポンプを駆動するための駆動手
段と、前記海水を高圧に加圧するための海水ポンプと、
空気を加圧するための空気ポンプと、前記海水ポンプ及
び前記空気ポンプを駆動するための駆動手段と、海底の
岩の表面に加圧された前記海水及び空気をホースを介し
て噴射し海底岩等の付着物を除去するための洗浄装置
と、前記洗浄装置を前記海底に降ろすためのクレーンと
からなる。
【0013】前記洗浄装置には前記高圧水を噴射するた
めの円孔の高圧水ノズルと、前記高圧水ノズルの外周を
取り巻くように配置され、かつ円環状の空気圧ノズルと
からなるものを用いると更に良い。
めの円孔の高圧水ノズルと、前記高圧水ノズルの外周を
取り巻くように配置され、かつ円環状の空気圧ノズルと
からなるものを用いると更に良い。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。図1に示すものは、本発明の海底岩等の付着物
除去システムであり、海面上に台船1を浮かべて海底岩
表面の雑藻類を除去している状況を示す。図2は、図1
の平面図である。台船1上には、各種機器が搭載されて
いる。発電機2は、3台の高圧ポンプ3a,3b,3c
に海水を電力を供給する水中ポンプに電力を供給する発
電装置である。
明する。図1に示すものは、本発明の海底岩等の付着物
除去システムであり、海面上に台船1を浮かべて海底岩
表面の雑藻類を除去している状況を示す。図2は、図1
の平面図である。台船1上には、各種機器が搭載されて
いる。発電機2は、3台の高圧ポンプ3a,3b,3c
に海水を電力を供給する水中ポンプに電力を供給する発
電装置である。
【0015】発電機2は、ディーゼルエンジンで発電機
を駆動して電気を発生するためのものであり、その構造
は周知のものである。高圧ポンプ3a,3b,3cは、
海水を加圧するためのポンプであり、本実施例ではディ
ーゼルエンジン駆動形往復ポンプを用いている。本実施
例の高圧ポンプ3a,3b,3c全体では、100〜1
50kg/cm2 、2400〜2700リットル/mi
n.の圧力の海水を発生させる。高圧ポンプ3a,3
b,3cへの海水の供給は、海水中に投じた水中ポンプ
4により行う。
を駆動して電気を発生するためのものであり、その構造
は周知のものである。高圧ポンプ3a,3b,3cは、
海水を加圧するためのポンプであり、本実施例ではディ
ーゼルエンジン駆動形往復ポンプを用いている。本実施
例の高圧ポンプ3a,3b,3c全体では、100〜1
50kg/cm2 、2400〜2700リットル/mi
n.の圧力の海水を発生させる。高圧ポンプ3a,3
b,3cへの海水の供給は、海水中に投じた水中ポンプ
4により行う。
【0016】空気圧縮機5a,5b,5cは、空気を圧
縮し高圧(空気)を作るためのものである。本実施例の
空気圧縮機5a,5b,5c全体では、空気圧5〜7k
g/cm2 、10〜30m3 /min.の圧力の空気を
発生させる。クレーン6は、洗浄装置20を吊り下げて
海底へ降ろすためのクレーンである。クレーン6は台船
1上の甲板に、旋回機構7を介してクレーン本体8が設
置されている。
縮し高圧(空気)を作るためのものである。本実施例の
空気圧縮機5a,5b,5c全体では、空気圧5〜7k
g/cm2 、10〜30m3 /min.の圧力の空気を
発生させる。クレーン6は、洗浄装置20を吊り下げて
海底へ降ろすためのクレーンである。クレーン6は台船
1上の甲板に、旋回機構7を介してクレーン本体8が設
置されている。
【0017】更に、クレーン本体8には、ブーム9の根
元が起伏自在に設けられている。クレーン本体8には、
オペレータが座って運転するための運転室10も設置さ
れている。クレーン本体8には、更にウインチ11が設
けられている。ウインチ11は、ロープ12を巻き取る
ためのものである。ロープ12は、ブーム9の先端から
下に下げられており、ロープ12の下端には洗浄装置2
0が吊り下げられている。
元が起伏自在に設けられている。クレーン本体8には、
オペレータが座って運転するための運転室10も設置さ
れている。クレーン本体8には、更にウインチ11が設
けられている。ウインチ11は、ロープ12を巻き取る
ためのものである。ロープ12は、ブーム9の先端から
下に下げられており、ロープ12の下端には洗浄装置2
0が吊り下げられている。
【0018】リモコンボックス13は、高圧ポンプ3
a,3b,3cをリモートコントロールするためのもの
であり、リモコンボックス13と高圧ポンプ3a,3
b,3cとは、制御線14で接続されている。高圧ポン
プ3a,3b,3cで加圧された海水は、高圧海水ホー
ス15を介して洗浄装置20に供給される。同様に空気
圧縮機5a,5b,5cで加圧された空気は、空気ホー
ス16を介して洗浄装置20に供給される。
a,3b,3cをリモートコントロールするためのもの
であり、リモコンボックス13と高圧ポンプ3a,3
b,3cとは、制御線14で接続されている。高圧ポン
プ3a,3b,3cで加圧された海水は、高圧海水ホー
ス15を介して洗浄装置20に供給される。同様に空気
圧縮機5a,5b,5cで加圧された空気は、空気ホー
ス16を介して洗浄装置20に供給される。
【0019】洗浄装置20 図3は、洗浄装置20の正面を示す図である。図4は
図3の平面図である。図5は図4をA−A線で切断した
ときの切断図である。図6は、図3をB−B線で切断し
たときの断面図である。フレーム21は、L字形アング
ル材で作られた箱型のフレームである。加圧された海水
を供給するための高圧海水ホース15及び加圧された空
気を供給する空気ホース16は、まず洗浄装置20の上
端のターミナル24に供給される(図4参照)。
図3の平面図である。図5は図4をA−A線で切断した
ときの切断図である。図6は、図3をB−B線で切断し
たときの断面図である。フレーム21は、L字形アング
ル材で作られた箱型のフレームである。加圧された海水
を供給するための高圧海水ホース15及び加圧された空
気を供給する空気ホース16は、まず洗浄装置20の上
端のターミナル24に供給される(図4参照)。
【0020】フレーム21の上部には、4隅にフック2
2が設けられている。この4隅のフック22にワイヤー
ロープ23は、上部で結束されている。結束されたワイ
ヤーロープ23は、クレーン6のワイヤーロープ12で
吊られる。フレーム21の上面に配置されたターミナル
24に供給された高圧海水ホース15は、フレーム21
の上段の上段配管25を介してフレーム21の中段に配
置された継手26,26,26に接続される(図6参
照)。
2が設けられている。この4隅のフック22にワイヤー
ロープ23は、上部で結束されている。結束されたワイ
ヤーロープ23は、クレーン6のワイヤーロープ12で
吊られる。フレーム21の上面に配置されたターミナル
24に供給された高圧海水ホース15は、フレーム21
の上段の上段配管25を介してフレーム21の中段に配
置された継手26,26,26に接続される(図6参
照)。
【0021】フレーム21の中段部29に配置された継
手26,26,26から、更にフレーム21の中段部2
9には中段配管27,27,27が配管されている。更
に、この中段配管27,27,27には、T,L型継手
等を介して、複数の中段ホース28の上端に接続されて
いる。中段ホース28の下端は、噴射ノズル30に固定
されている。噴射ノズル30は、加圧された高圧の海水
と、加圧された空気とを同軸上に噴射するためのもので
ある。
手26,26,26から、更にフレーム21の中段部2
9には中段配管27,27,27が配管されている。更
に、この中段配管27,27,27には、T,L型継手
等を介して、複数の中段ホース28の上端に接続されて
いる。中段ホース28の下端は、噴射ノズル30に固定
されている。噴射ノズル30は、加圧された高圧の海水
と、加圧された空気とを同軸上に噴射するためのもので
ある。
【0022】一方、空気ホース16は、フレーム21の
上段の上段空気配管41から下方にL字継手によって、
下方に曲げられ、縦方向に縦配管42が伸びており、こ
の配管42の下端が下段フレーム44の継手45に接続
される。継手45から下段フレーム44上の下段空気配
管46を介して、噴射ノズル30に加圧空気を供給す
る。下段フレーム44の下部は、隔壁47で仕切られて
いる。これらの隔壁47により、仕切り部屋48が形成
されている。噴射ノズル30は、仕切り部屋48内で噴
射されため、噴射エネルギーが拡散しない効果がある。
なお、本実施例の噴射エネルギーは、馬力に換算すると
約1,200馬力である。
上段の上段空気配管41から下方にL字継手によって、
下方に曲げられ、縦方向に縦配管42が伸びており、こ
の配管42の下端が下段フレーム44の継手45に接続
される。継手45から下段フレーム44上の下段空気配
管46を介して、噴射ノズル30に加圧空気を供給す
る。下段フレーム44の下部は、隔壁47で仕切られて
いる。これらの隔壁47により、仕切り部屋48が形成
されている。噴射ノズル30は、仕切り部屋48内で噴
射されため、噴射エネルギーが拡散しない効果がある。
なお、本実施例の噴射エネルギーは、馬力に換算すると
約1,200馬力である。
【0023】噴射ノズル30 図8は、噴射ノズル30の断面図である。加圧された海
水を供給する中段ホース28の下端は、噴射ノズル30
の上段に継手(図示せず)を介して噴射ノズル30の海
水パイプ50に接続されている。海水パイプ50には、
セラミック製の噴射部51がネジ込まれている。一方、
海水パイプ50の外周には、環状空気管52が一体に設
けられている。この環状空気管52とパイプ50との間
には、環状隙間53が形成されている。環状隙間53に
は、下段空気配管46から加圧空気が供給される。
水を供給する中段ホース28の下端は、噴射ノズル30
の上段に継手(図示せず)を介して噴射ノズル30の海
水パイプ50に接続されている。海水パイプ50には、
セラミック製の噴射部51がネジ込まれている。一方、
海水パイプ50の外周には、環状空気管52が一体に設
けられている。この環状空気管52とパイプ50との間
には、環状隙間53が形成されている。環状隙間53に
は、下段空気配管46から加圧空気が供給される。
【0024】作動 空気圧縮機5a,5b,5c及び高圧ポンプ3a,3
b,3cを回転させる。クレーン6を操作して洗浄装置
20を海底に降ろす。高圧ポンプ3a,3b,3cから
供給された加圧海水は、高圧海水ホース15を介して洗
浄装置20に供給される。同時に、空気圧縮機5a,5
b,5cから空気ホース16を介して洗浄装置20に供
給される。
b,3cを回転させる。クレーン6を操作して洗浄装置
20を海底に降ろす。高圧ポンプ3a,3b,3cから
供給された加圧海水は、高圧海水ホース15を介して洗
浄装置20に供給される。同時に、空気圧縮機5a,5
b,5cから空気ホース16を介して洗浄装置20に供
給される。
【0025】供給された加圧海水は、上部配管25、フ
レーム21の中段部29の継手26を介して中段配管2
7に供給される。更に、中段配管27、中段ホース28
から噴射ノズル30に加圧海水は供給されるので、海水
パイプの噴射部51から加圧海水が噴射される。
レーム21の中段部29の継手26を介して中段配管2
7に供給される。更に、中段配管27、中段ホース28
から噴射ノズル30に加圧海水は供給されるので、海水
パイプの噴射部51から加圧海水が噴射される。
【0026】一方、加圧空気は、空気圧縮機5a,5
b,5cを出て空気ホース16、上部配管41、縦配管
42を介して、下段部44の継手45に供給される。継
手45は、下段部44の下段配管46に接続され、この
下段配管46は噴射ノズル30に接続されているので、
加圧空気はノズルの環状隙間53から噴射される。
b,5cを出て空気ホース16、上部配管41、縦配管
42を介して、下段部44の継手45に供給される。継
手45は、下段部44の下段配管46に接続され、この
下段配管46は噴射ノズル30に接続されているので、
加圧空気はノズルの環状隙間53から噴射される。
【0027】噴射ノズル30は、中心から高圧で加圧さ
れた加圧海水が噴出され、外周では加圧空気が噴出して
いるので海水中に加圧海水を噴出させても速度エネルギ
ーが減衰することはない。したがって、噴射された加圧
海水は、海底岩の表面に高速で衝突される。この加圧海
水の衝突エネルギーで海底表面に付着した石灰藻及び雑
藻類を根元から破砕、切断及び剥離させて除去する。
れた加圧海水が噴出され、外周では加圧空気が噴出して
いるので海水中に加圧海水を噴出させても速度エネルギ
ーが減衰することはない。したがって、噴射された加圧
海水は、海底岩の表面に高速で衝突される。この加圧海
水の衝突エネルギーで海底表面に付着した石灰藻及び雑
藻類を根元から破砕、切断及び剥離させて除去する。
【0028】同時に圧縮空気は、破砕され除去された除
去物をかく拌して、この除去物をエアリフト作用により
海面上に浮上させる。場合によっては、浮上したこの除
去物を海面から回収し除去しても良い。
去物をかく拌して、この除去物をエアリフト作用により
海面上に浮上させる。場合によっては、浮上したこの除
去物を海面から回収し除去しても良い。
【0029】[その他の実施例]前記した実施例は、台
船上に機器類を搭載したものであったが通常の船など他
の手段でも良い。また、前記実施例の噴射装置20は、
クレーン6で吊り下げ又は吊り上げて位置を変えている
が、噴射装置20の下部にローラ等を付けて移動させて
も良い。また、噴射装置20は、自走用モータ及びカメ
ラを搭載して、リモートコントロールで海底上を走行さ
せても良い。
船上に機器類を搭載したものであったが通常の船など他
の手段でも良い。また、前記実施例の噴射装置20は、
クレーン6で吊り下げ又は吊り上げて位置を変えている
が、噴射装置20の下部にローラ等を付けて移動させて
も良い。また、噴射装置20は、自走用モータ及びカメ
ラを搭載して、リモートコントロールで海底上を走行さ
せても良い。
【0030】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明は海底岩等
の表面の付着物を確実に除去できた。また、エアーを併
用したので、海水で加圧海水の速度エネルギーが減衰す
ることなく噴射できる。更に、このエアーで除去物を海
面に浮上させるという効果もある。
の表面の付着物を確実に除去できた。また、エアーを併
用したので、海水で加圧海水の速度エネルギーが減衰す
ることなく噴射できる。更に、このエアーで除去物を海
面に浮上させるという効果もある。
【図1】図1は、海底岩等の付着物除去システムで作業
状況を示す図である。
状況を示す図である。
【図2】図2は、台船の平面図であり、搭載機器配置を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図3】図3は、洗浄装置の正面図である。
【図4】図4は、図3の平面図である。
【図5】図5は、図4のA−A線で切断したときの断面
図である。
図である。
【図6】図6は、図3のB−B線で切断したときの断面
図である。
図である。
【図7】図7は、図3のC−C線で切断したときの断面
図である。
図である。
【図8】図8は、ノズルの断面図である。
1…台船、2…発電機。3a,3b,3c…高圧ポン
プ、4…水中ポンプ、5a,5b,5c…空気圧縮機、
6…クレーン、20…洗浄装置
プ、4…水中ポンプ、5a,5b,5c…空気圧縮機、
6…クレーン、20…洗浄装置
フロントページの続き (72)発明者 永瀬 巌 東京都品川区西五反田7丁目10番4号 ト ーメン建機株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】海底の岩等の表面を洗浄するための海底岩
等の付着物除去方法において、 前記海底岩等の表面に高圧水を噴射し、かつ前記高圧水
の外周を高圧の空気で覆って前記高圧水が海水で減衰し
ないように防止し、 前記海底岩等の表面に前記高圧水及び前記高圧空気を噴
射させて前記海底岩等に付着した付着物を除去すること
を特徴とする海底岩等の付着物除去方法。 - 【請求項2】海上に浮かべられた船と、 海水を汲み上げるためのポンプと、 前記ポンプを駆動するための駆動手段と、 前記海水を高圧に加圧するための海水ポンプと、 空気を加圧するための空気ポンプと、 前記海水ポンプ及び前記空気ポンプを駆動するための駆
動手段と、 海底の岩の表面に加圧された前記海水及び空気をホース
を介して噴射し海底岩等の付着物を除去するための洗浄
装置と、 前記洗浄装置を前記海底に降ろすためのクレーンとから
なる海底岩等の付着物除去システム。 - 【請求項3】請求項2において、 前記洗浄装置には前記高圧水を噴射するための円孔の高
圧水ノズルと、 前記高圧水ノズルの外周を取り巻くように配置され、か
つ円環状の空気圧ノズルと、からなる海底岩等の付着物
除去システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353272A JPH07102061B2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 海底岩等の付着物除去システムの洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353272A JPH07102061B2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 海底岩等の付着物除去システムの洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05168388A true JPH05168388A (ja) | 1993-07-02 |
JPH07102061B2 JPH07102061B2 (ja) | 1995-11-08 |
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ID=18429710
Family Applications (1)
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JP3353272A Expired - Fee Related JPH07102061B2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 海底岩等の付着物除去システムの洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH07102061B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5392562A (en) * | 1977-01-24 | 1978-08-14 | Kajima Corp | Method of and apparatus for removing matters attaching to submarine structu re |
-
1991
- 1991-12-17 JP JP3353272A patent/JPH07102061B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5392562A (en) * | 1977-01-24 | 1978-08-14 | Kajima Corp | Method of and apparatus for removing matters attaching to submarine structu re |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH07102061B2 (ja) | 1995-11-08 |
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