JPH05168169A - 充電制御回路 - Google Patents
充電制御回路Info
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- JPH05168169A JPH05168169A JP33212491A JP33212491A JPH05168169A JP H05168169 A JPH05168169 A JP H05168169A JP 33212491 A JP33212491 A JP 33212491A JP 33212491 A JP33212491 A JP 33212491A JP H05168169 A JPH05168169 A JP H05168169A
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- Japan
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- temperature change
- storage battery
- battery
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 周囲温度の影響を除き、満充電を的確に判断
するようにしたΔT制御方式の充電制御回路を提供す
る。 【構成】 温度センサ6等の温度検出手段により充電中
の蓄電池7の温度tnを検出し、該検出温度tnから求
めた蓄電池7の温度変化率Δtnが予め設定された閾値
以上になったときに満充電制御を行なう充電制御回路に
おいて、蓄電池7の温度tnに対応した複数の閾値Δt
1,Δt2,Δt3を記憶するメモリ4等の記憶手段
と、上記温度検出手段により検出された温度tnに応じ
て対応する閾値に切り換える制御部5等の閾値切換手段
とを備えた。
するようにしたΔT制御方式の充電制御回路を提供す
る。 【構成】 温度センサ6等の温度検出手段により充電中
の蓄電池7の温度tnを検出し、該検出温度tnから求
めた蓄電池7の温度変化率Δtnが予め設定された閾値
以上になったときに満充電制御を行なう充電制御回路に
おいて、蓄電池7の温度tnに対応した複数の閾値Δt
1,Δt2,Δt3を記憶するメモリ4等の記憶手段
と、上記温度検出手段により検出された温度tnに応じ
て対応する閾値に切り換える制御部5等の閾値切換手段
とを備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度検出手段により充
電中の蓄電池の温度を検出し、単位時間当りの蓄電池の
温度変化量、すなわち蓄電池の温度変化率が閾値以上に
なったときに満充電制御を行なう充電制御回路に関す
る。
電中の蓄電池の温度を検出し、単位時間当りの蓄電池の
温度変化量、すなわち蓄電池の温度変化率が閾値以上に
なったときに満充電制御を行なう充電制御回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、Ni−Cd電池等の蓄電池に充電
を行なう充電器の充電制御方式としては、充電中の電池
電圧を検出し、該電池電圧がピーク電圧から電圧ΔV以
上降下すると満充電制御を行なう−ΔV制御方式と、充
電中の蓄電池の温度をサーミスタ等の温度センサを用い
て検出し、蓄電池の温度変化率が所定値以上になると満
充電制御を行なうΔT制御方式とが知られている。
を行なう充電器の充電制御方式としては、充電中の電池
電圧を検出し、該電池電圧がピーク電圧から電圧ΔV以
上降下すると満充電制御を行なう−ΔV制御方式と、充
電中の蓄電池の温度をサーミスタ等の温度センサを用い
て検出し、蓄電池の温度変化率が所定値以上になると満
充電制御を行なうΔT制御方式とが知られている。
【0003】上記−ΔV制御方式は、蓄電池の充電用端
子から電池電圧を検出することができるため、上記ΔT
制御方式のように温度センサを配設する必要がなく構成
が簡単になるが、例えば携帯電話機の蓄電池を充電する
充電器の場合、充電中に電話機本体が作動すると、比較
的大きな消費電流が流れて電池電圧が降下して充電器が
満充電になったと誤判断する。この誤判断を防止するに
は、電話機本体と充電器間で交信を行なって充電器側で
電話機本体の作動を検知する必要があるが、構成の複雑
化を招く。
子から電池電圧を検出することができるため、上記ΔT
制御方式のように温度センサを配設する必要がなく構成
が簡単になるが、例えば携帯電話機の蓄電池を充電する
充電器の場合、充電中に電話機本体が作動すると、比較
的大きな消費電流が流れて電池電圧が降下して充電器が
満充電になったと誤判断する。この誤判断を防止するに
は、電話機本体と充電器間で交信を行なって充電器側で
電話機本体の作動を検知する必要があるが、構成の複雑
化を招く。
【0004】また、長期間放置された蓄電池や過放電さ
れた蓄電池を充電する場合、これらの蓄電池は充電初期
に初期ピークを生じる。このため、−ΔV制御方式で
は、上記初期ピーク後の電圧降下により満充電になった
と誤判断する。この誤判断を防止するには、充電初期の
所定時間(例えば、1時間充電にあっては約5分程
度)、電池電圧を検出しないようにする必要があるが、
特に急速充電器の場合、上記所定時間が経過するまで過
充電されてしまう虞れがある。
れた蓄電池を充電する場合、これらの蓄電池は充電初期
に初期ピークを生じる。このため、−ΔV制御方式で
は、上記初期ピーク後の電圧降下により満充電になった
と誤判断する。この誤判断を防止するには、充電初期の
所定時間(例えば、1時間充電にあっては約5分程
度)、電池電圧を検出しないようにする必要があるが、
特に急速充電器の場合、上記所定時間が経過するまで過
充電されてしまう虞れがある。
【0005】一方、上記ΔT制御方式は、後述するフロ
ーチャートに基づいて蓄電池が満充電になったときの自
己発熱による温度上昇を検出するので、長期間放置した
蓄電池や過放電した蓄電池であっても正確に満充電を検
知することができる。
ーチャートに基づいて蓄電池が満充電になったときの自
己発熱による温度上昇を検出するので、長期間放置した
蓄電池や過放電した蓄電池であっても正確に満充電を検
知することができる。
【0006】ここで、ΔT制御方式の動作の一例につい
て図7のフローチャートを用いて説明する。まず、カウ
ント値nのリセット等の初期化が行なわれた後、温度セ
ンサにより記憶値t0となるべき電池温度tn(例えば
図6の二点鎖線A)が検出され、更にカウント値nが所
定値N以上かどうかが判別される(ステップS41〜ス
テップS43)。そして、カウント値nが所定値Nにな
るまで(ステップS43でNO)は、ステップS46に
移行し、温度変化率Δtnが下式により算出される。
て図7のフローチャートを用いて説明する。まず、カウ
ント値nのリセット等の初期化が行なわれた後、温度セ
ンサにより記憶値t0となるべき電池温度tn(例えば
図6の二点鎖線A)が検出され、更にカウント値nが所
定値N以上かどうかが判別される(ステップS41〜ス
テップS43)。そして、カウント値nが所定値Nにな
るまで(ステップS43でNO)は、ステップS46に
移行し、温度変化率Δtnが下式により算出される。
【0007】Δtn=tn−t0 続いて、上記温度変化率Δtnが閾値Δt以上かどうか
が判別され、温度変化率Δtnが閾値Δt未満であれば
(ステップS47でNO)、カウント値nがインクリメ
ントされ(ステップS48)、電池温度tnを検出すべ
くステップS42に戻る。
が判別され、温度変化率Δtnが閾値Δt未満であれば
(ステップS47でNO)、カウント値nがインクリメ
ントされ(ステップS48)、電池温度tnを検出すべ
くステップS42に戻る。
【0008】この後、ステップS43でカウント値nが
所定値N以上になると(ステップS43でYES)、カ
ウント値nがリセットされ(ステップS44)、このと
きの電池温度tnが記憶値t0として更新記憶される
(ステップS45)。そして、この記憶値t0に基づい
て温度変化率ΔtnがステップS46で算出される。
所定値N以上になると(ステップS43でYES)、カ
ウント値nがリセットされ(ステップS44)、このと
きの電池温度tnが記憶値t0として更新記憶される
(ステップS45)。そして、この記憶値t0に基づい
て温度変化率ΔtnがステップS46で算出される。
【0009】その後、蓄電池が満充電になって電池温度
が上昇し、図6のB0に示すように、温度変化率Δtn
が閾値Δt以上になると(ステップS47でYES)、
満充電制御が行なわれる(ステップS49)。
が上昇し、図6のB0に示すように、温度変化率Δtn
が閾値Δt以上になると(ステップS47でYES)、
満充電制御が行なわれる(ステップS49)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、冬
期において室外に放置され、低温状態になった蓄電池を
暖かい室内で充電する場合、蓄電池は充電に伴う温度上
昇に加えて周囲温度によって温められる。このため、図
5の実線Bに示すように、充電初期から急速に電池温度
が上昇し、充電途中にもかかわらず温度変化率Δtnが
閾値Δt以上になる(ステップS47でYES)。この
結果、満充電と誤判断され、満充電制御が行なわれてし
まい(ステップS49)、充電不足を生じることとな
る。
期において室外に放置され、低温状態になった蓄電池を
暖かい室内で充電する場合、蓄電池は充電に伴う温度上
昇に加えて周囲温度によって温められる。このため、図
5の実線Bに示すように、充電初期から急速に電池温度
が上昇し、充電途中にもかかわらず温度変化率Δtnが
閾値Δt以上になる(ステップS47でYES)。この
結果、満充電と誤判断され、満充電制御が行なわれてし
まい(ステップS49)、充電不足を生じることとな
る。
【0011】本発明は、上記問題を解決するもので、周
囲温度の影響を除き、満充電を的確に判断するようにし
たΔT制御方式の充電制御回路を提供することを目的と
する。
囲温度の影響を除き、満充電を的確に判断するようにし
たΔT制御方式の充電制御回路を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、温度検出手段により充電中の蓄電池の温
度を検出し、該検出温度から求めた蓄電池の温度変化率
が予め設定された閾値以上になったときに満充電制御を
行なう充電制御回路において、蓄電池の温度に対応した
複数の閾値を記憶する記憶手段と、上記温度検出手段に
より検出された温度に応じて対応する閾値に切り換える
閾値切換手段とを備えたものである。
に、本発明は、温度検出手段により充電中の蓄電池の温
度を検出し、該検出温度から求めた蓄電池の温度変化率
が予め設定された閾値以上になったときに満充電制御を
行なう充電制御回路において、蓄電池の温度に対応した
複数の閾値を記憶する記憶手段と、上記温度検出手段に
より検出された温度に応じて対応する閾値に切り換える
閾値切換手段とを備えたものである。
【0013】また、請求項2では、温度検出手段により
充電中の蓄電池の温度を検出し、該検出温度から求めた
蓄電池の温度変化率が予め設定された閾値以上になった
ときに満充電制御を行なう充電制御回路において、上記
温度変化率を記憶する記憶手段と、今回の温度変化率が
前回の温度変化率以上であるかどうかを判別する判別手
段と、今回の温度変化率が前回の温度変化率以上でない
ときは上記満充電制御を禁止する制御手段とを備えたも
のである。
充電中の蓄電池の温度を検出し、該検出温度から求めた
蓄電池の温度変化率が予め設定された閾値以上になった
ときに満充電制御を行なう充電制御回路において、上記
温度変化率を記憶する記憶手段と、今回の温度変化率が
前回の温度変化率以上であるかどうかを判別する判別手
段と、今回の温度変化率が前回の温度変化率以上でない
ときは上記満充電制御を禁止する制御手段とを備えたも
のである。
【0014】
【作用】上記構成の充電制御回路によれば、蓄電池の温
度に対応した複数の閾値が記憶されており、温度検出手
段により検出された蓄電池の温度に応じて対応した閾値
に切り換えられる。そして、蓄電池の温度変化率が蓄電
池の温度に対応した閾値以上になったときに満充電制御
が行なわれる。
度に対応した複数の閾値が記憶されており、温度検出手
段により検出された蓄電池の温度に応じて対応した閾値
に切り換えられる。そして、蓄電池の温度変化率が蓄電
池の温度に対応した閾値以上になったときに満充電制御
が行なわれる。
【0015】上記請求項2の充電制御回路によれば、温
度検出手段により検出された蓄電池の温度から求められ
た蓄電池の温度変化率が順次記憶され、該温度変化率が
閾値以上であるとともに今回の温度変化率が前回の温度
変化率以上であるときのみ満充電制御が行なわれる。
度検出手段により検出された蓄電池の温度から求められ
た蓄電池の温度変化率が順次記憶され、該温度変化率が
閾値以上であるとともに今回の温度変化率が前回の温度
変化率以上であるときのみ満充電制御が行なわれる。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係る充電制御回路の一例を示
すブロック図である。充電制御回路1は、電池ブロック
2内の蓄電池7を充電するもので、充電部3、メモリ4
及び制御部5からなる。
すブロック図である。充電制御回路1は、電池ブロック
2内の蓄電池7を充電するもので、充電部3、メモリ4
及び制御部5からなる。
【0017】充電部3は、商用電源E等が接続されて蓄
電池7に所要レベルの充電電流を供給するものである。
また、充電部3は、制御部5からの充電完了信号を受け
て、満充電制御を行なうべく上記蓄電池7への充電電流
を停止し、あるいは微少電流(トリクル電流)に切り換
えるようになされている。
電池7に所要レベルの充電電流を供給するものである。
また、充電部3は、制御部5からの充電完了信号を受け
て、満充電制御を行なうべく上記蓄電池7への充電電流
を停止し、あるいは微少電流(トリクル電流)に切り換
えるようになされている。
【0018】メモリ4は、ROM、RAM等からなり、
蓄電池7の温度に対応する予め設定された各閾値を記憶
するとともに、制御プログラムその他各種の値を記憶す
るものである。制御部5は、温度センサ6のセンサ出力
から蓄電池7の電池温度を検出するものである。また、
制御部5は、蓄電池7の電池温度から温度変化率を算出
するとともに、これらのデータから満充電を判断して充
電部3へ充電完了信号を出力するようにしている。
蓄電池7の温度に対応する予め設定された各閾値を記憶
するとともに、制御プログラムその他各種の値を記憶す
るものである。制御部5は、温度センサ6のセンサ出力
から蓄電池7の電池温度を検出するものである。また、
制御部5は、蓄電池7の電池温度から温度変化率を算出
するとともに、これらのデータから満充電を判断して充
電部3へ充電完了信号を出力するようにしている。
【0019】温度センサ6は、例えば温度により抵抗値
が変化するサーミスタからなり、蓄電池7の電池温度を
検出すべく電池ブロック2内の蓄電池7の近傍に、ある
いは蓄電池7に接触するように配設されている。
が変化するサーミスタからなり、蓄電池7の電池温度を
検出すべく電池ブロック2内の蓄電池7の近傍に、ある
いは蓄電池7に接触するように配設されている。
【0020】次に、上記充電制御回路1の動作の第1実
施例について図2のフローチャート及び図4のタイムチ
ャートを用いて説明する。なお、図4は、低温の蓄電池
7を暖かい室内で充電する場合を示している。また、図
2において、閾値Δt1,Δt2,Δt3は、蓄電池7
の電池温度に対応して予め設定された閾値であり、Δt
1>Δt2>Δt3の関係を有している。また、各閾値
Δt1,Δt2,Δt3は、蓄電池7が周囲温度によっ
て温められることに伴って得られる温度変化率Δtnに
比して、大きめな値であり、且つ周囲温度による温度上
昇に満充電時の自己発熱による温度上昇が加わったとき
に得られる温度変化率Δtnに比して、小さめな値に設
定されている。設定温度T1,T2は、それぞれ予め設
定された温度であり、T1<T2の関係を有している。
施例について図2のフローチャート及び図4のタイムチ
ャートを用いて説明する。なお、図4は、低温の蓄電池
7を暖かい室内で充電する場合を示している。また、図
2において、閾値Δt1,Δt2,Δt3は、蓄電池7
の電池温度に対応して予め設定された閾値であり、Δt
1>Δt2>Δt3の関係を有している。また、各閾値
Δt1,Δt2,Δt3は、蓄電池7が周囲温度によっ
て温められることに伴って得られる温度変化率Δtnに
比して、大きめな値であり、且つ周囲温度による温度上
昇に満充電時の自己発熱による温度上昇が加わったとき
に得られる温度変化率Δtnに比して、小さめな値に設
定されている。設定温度T1,T2は、それぞれ予め設
定された温度であり、T1<T2の関係を有している。
【0021】まず、カウント値nのリセット等の初期化
が行なわれる(ステップS1)。次いで、温度センサ6
により電池温度tnが検出され(ステップS2)、更に
カウント値nが所定値N以上かどうかが判別される(ス
テップS3)。そして、カウント値nが所定値Nになる
まで(ステップS3でNO)は、ステップS6に移行
し、温度変化率Δtnが下式により算出される。
が行なわれる(ステップS1)。次いで、温度センサ6
により電池温度tnが検出され(ステップS2)、更に
カウント値nが所定値N以上かどうかが判別される(ス
テップS3)。そして、カウント値nが所定値Nになる
まで(ステップS3でNO)は、ステップS6に移行
し、温度変化率Δtnが下式により算出される。
【0022】Δtn=tn−t0 ……(1) なお、温度センサ6による最初の電池温度tnは記憶値
t0として記憶されるようになっている。
t0として記憶されるようになっている。
【0023】続いて、上記検出された電池温度tnと設
定温度T1,T2との大小関係が判別される(ステップ
S7)。低温の蓄電池7であれば、充電初期はtn≦T
1になり、そうであれば上記算出された温度変化率Δt
nが閾値Δt1以上かどうかが判別される(ステップS
8)。そして、温度変化率Δtnが閾値Δt1未満であ
れば(ステップS8でNO)、カウント値nがインクリ
メントされた後(ステップS11)、ステップS2に戻
る。
定温度T1,T2との大小関係が判別される(ステップ
S7)。低温の蓄電池7であれば、充電初期はtn≦T
1になり、そうであれば上記算出された温度変化率Δt
nが閾値Δt1以上かどうかが判別される(ステップS
8)。そして、温度変化率Δtnが閾値Δt1未満であ
れば(ステップS8でNO)、カウント値nがインクリ
メントされた後(ステップS11)、ステップS2に戻
る。
【0024】この後、ステップS3でカウント値nが所
定値N以上になると(ステップS3でYES)、カウン
ト値nがリセットされ(ステップS4)、このときの電
池温度tnが記憶値t0として更新記憶される(ステッ
プS5)。そして、この記憶値t0に基づいて温度変化
率Δtnが上記(1)式により算出される。
定値N以上になると(ステップS3でYES)、カウン
ト値nがリセットされ(ステップS4)、このときの電
池温度tnが記憶値t0として更新記憶される(ステッ
プS5)。そして、この記憶値t0に基づいて温度変化
率Δtnが上記(1)式により算出される。
【0025】ここで、蓄電池7が満充電になって電池温
度が上昇して上記温度変化率Δtnが閾値Δt1以上に
なれば(ステップS8でYES)、満充電制御を行なう
べく、蓄電池への充電電流が停止され、あるいは微少電
流(トリクル電流)に切り換えられる(ステップS1
2)。
度が上昇して上記温度変化率Δtnが閾値Δt1以上に
なれば(ステップS8でYES)、満充電制御を行なう
べく、蓄電池への充電電流が停止され、あるいは微少電
流(トリクル電流)に切り換えられる(ステップS1
2)。
【0026】充電が維持されて電池温度tnが設定温度
T1を越えると、ステップS7で、T1<tn≦T2と
なり、上記温度変化率Δtnが閾値Δt2(<Δt1)
以上かどうかが判別される(ステップS9)。温度変化
率Δtnが閾値Δt2未満であれば(ステップS9でN
O)、ステップS11に移行する。ここで、温度変化率
Δtnが閾値Δt2以上であれば(ステップS9でYE
S)、満充電制御を行なうべくステップS12に移行す
ることになる。
T1を越えると、ステップS7で、T1<tn≦T2と
なり、上記温度変化率Δtnが閾値Δt2(<Δt1)
以上かどうかが判別される(ステップS9)。温度変化
率Δtnが閾値Δt2未満であれば(ステップS9でN
O)、ステップS11に移行する。ここで、温度変化率
Δtnが閾値Δt2以上であれば(ステップS9でYE
S)、満充電制御を行なうべくステップS12に移行す
ることになる。
【0027】更に充電が維持されて電池温度tnが設定
温度T2を越えると、ステップS7で、T2<tnとな
り、上記温度変化率Δtnが閾値Δt3(<Δt2)以
上かどうかが判別される(ステップS10)。温度変化
率Δtnが閾値Δt3未満であれば(ステップS10で
NO)、ステップS11に移行する。この後、図4のB
1に示すように、温度変化率Δtnが閾値Δt3以上に
なると(ステップS10でYES)、満充電制御を行な
うべくステップS12に移行する。
温度T2を越えると、ステップS7で、T2<tnとな
り、上記温度変化率Δtnが閾値Δt3(<Δt2)以
上かどうかが判別される(ステップS10)。温度変化
率Δtnが閾値Δt3未満であれば(ステップS10で
NO)、ステップS11に移行する。この後、図4のB
1に示すように、温度変化率Δtnが閾値Δt3以上に
なると(ステップS10でYES)、満充電制御を行な
うべくステップS12に移行する。
【0028】このように、各閾値Δt1,Δt2,Δt
3は、電池温度tnが低いときには、蓄電池7が周囲温
度によって温められることによる温度変化率Δtnより
も大きくなるように設定されているので、周囲温度によ
る温度上昇によって満充電を誤判断することが防止でき
る。また、満充電の蓄電池7を充電する場合には、上記
周囲温度による温度上昇に加えて自己発熱による温度上
昇も伴って直ちに閾値以上になるため、蓄電池7の残容
量に関係なく的確な満充電制御を行なうことができる。
3は、電池温度tnが低いときには、蓄電池7が周囲温
度によって温められることによる温度変化率Δtnより
も大きくなるように設定されているので、周囲温度によ
る温度上昇によって満充電を誤判断することが防止でき
る。また、満充電の蓄電池7を充電する場合には、上記
周囲温度による温度上昇に加えて自己発熱による温度上
昇も伴って直ちに閾値以上になるため、蓄電池7の残容
量に関係なく的確な満充電制御を行なうことができる。
【0029】なお、上記実施例では、設定温度T1,T
2を2種類としたが、3種類以上を設定してもよい。こ
の場合、設定温度の種類に応じて閾値を増加させること
になる。
2を2種類としたが、3種類以上を設定してもよい。こ
の場合、設定温度の種類に応じて閾値を増加させること
になる。
【0030】次に、上記充電制御回路1の動作の第2実
施例について図3のフローチャート及び図5のタイムチ
ャートを用いて説明する。第2実施例では、制御部5
は、カウント値nが所定値Nになったときに温度変化率
Δtnを記憶値Δtn−1としてメモリ4に記憶させる
ようにしている。また、制御部5は、上記温度変化率Δ
tnが上記記憶値Δtn−1以上であるかどうかを判別
し、温度変化率Δtnが記憶値Δtn−1以上でないと
きは、温度変化率Δtnが閾値Δt以上であっても充電
部3への充電完了信号の出力を行なわないようにしてい
る。閾値Δtは、満充電時の自己発熱に伴う温度上昇に
よる温度変化率Δtnに比して、小さめな値に設定され
ている。なお、図5は、低温の蓄電池7を暖かい室内で
充電する場合を示している。
施例について図3のフローチャート及び図5のタイムチ
ャートを用いて説明する。第2実施例では、制御部5
は、カウント値nが所定値Nになったときに温度変化率
Δtnを記憶値Δtn−1としてメモリ4に記憶させる
ようにしている。また、制御部5は、上記温度変化率Δ
tnが上記記憶値Δtn−1以上であるかどうかを判別
し、温度変化率Δtnが記憶値Δtn−1以上でないと
きは、温度変化率Δtnが閾値Δt以上であっても充電
部3への充電完了信号の出力を行なわないようにしてい
る。閾値Δtは、満充電時の自己発熱に伴う温度上昇に
よる温度変化率Δtnに比して、小さめな値に設定され
ている。なお、図5は、低温の蓄電池7を暖かい室内で
充電する場合を示している。
【0031】まず、カウント値nのリセット等の初期化
が行なわれた後、温度センサ6により電池温度tnが検
出され、更にカウント値nが所定値N以上かどうかが判
別される(ステップS21〜ステップS23)。そし
て、カウント値nが所定値Nになるまで(ステップS2
3でNO)は、ステップS27に移行し、温度変化率Δ
tnが前記(1)式により算出される。
が行なわれた後、温度センサ6により電池温度tnが検
出され、更にカウント値nが所定値N以上かどうかが判
別される(ステップS21〜ステップS23)。そし
て、カウント値nが所定値Nになるまで(ステップS2
3でNO)は、ステップS27に移行し、温度変化率Δ
tnが前記(1)式により算出される。
【0032】続いて、算出された温度変化率Δtnが閾
値Δt以上かどうかが判別される(ステップS28)。
温度変化率Δtnが閾値Δt未満であれば(ステップS
28でNO)、カウント値nがインクリメントされた後
(ステップS31)、ステップS22に戻る。
値Δt以上かどうかが判別される(ステップS28)。
温度変化率Δtnが閾値Δt未満であれば(ステップS
28でNO)、カウント値nがインクリメントされた後
(ステップS31)、ステップS22に戻る。
【0033】この後、上記ステップS23でカウント値
nが所定値N以上になると(ステップS23でYE
S)、カウント値nがリセットされた後、このときの電
池温度tnが記憶値t0として更新記憶され、更に前回
のルーチンにおいてステップS27で算出された温度変
化率Δtnが記憶値Δtn−1として更新記憶される
(ステップS24〜ステップS26)。
nが所定値N以上になると(ステップS23でYE
S)、カウント値nがリセットされた後、このときの電
池温度tnが記憶値t0として更新記憶され、更に前回
のルーチンにおいてステップS27で算出された温度変
化率Δtnが記憶値Δtn−1として更新記憶される
(ステップS24〜ステップS26)。
【0034】次いで、ステップS28で温度変化率Δt
nと閾値Δtとの大小の判別が行なわれ、蓄電池7の電
池温度の上昇によって温度変化率Δtnが閾値Δt以上
になると(ステップS28でYES)、1回目すなわち
初期化(ステップS21)後、カウント値nが1回でも
所定値Nになったことがあるかどうかが判別される(ス
テップS29)。これは、例えば、ステップS23でY
ESとなったときにセットするフラグを設け、このフラ
グの状態で判別すればよい。初期化後からカウント値n
が所定値Nになったことがなければ(ステップS29で
NO)、ステップS31に移行する。
nと閾値Δtとの大小の判別が行なわれ、蓄電池7の電
池温度の上昇によって温度変化率Δtnが閾値Δt以上
になると(ステップS28でYES)、1回目すなわち
初期化(ステップS21)後、カウント値nが1回でも
所定値Nになったことがあるかどうかが判別される(ス
テップS29)。これは、例えば、ステップS23でY
ESとなったときにセットするフラグを設け、このフラ
グの状態で判別すればよい。初期化後からカウント値n
が所定値Nになったことがなければ(ステップS29で
NO)、ステップS31に移行する。
【0035】一方、初期化後からカウント値nが1回で
も所定値Nになったことがあれば(ステップS29でY
ES)、上記ステップS27で算出された今回の温度変
化率Δtnが前回の温度変化率、すなわち記憶値Δtn
−1以上かどうかが判別される(ステップS30)。そ
して、今回の温度変化率Δtnが上記記憶値Δtn−1
未満であれば(ステップS30でNO)、ステップS3
1に移行する。
も所定値Nになったことがあれば(ステップS29でY
ES)、上記ステップS27で算出された今回の温度変
化率Δtnが前回の温度変化率、すなわち記憶値Δtn
−1以上かどうかが判別される(ステップS30)。そ
して、今回の温度変化率Δtnが上記記憶値Δtn−1
未満であれば(ステップS30でNO)、ステップS3
1に移行する。
【0036】すなわち、図5の期間Cに示すように、蓄
電池7が周囲温度によって温められている場合には、時
間の経過とともに蓄電池7の電池温度の上昇が緩やかに
なり、温度変化率Δtnが低下する。このため、温度変
化率Δtnが記憶値Δtn−1未満となり、満充電制御
を行なうことなくステップS31に移行する。
電池7が周囲温度によって温められている場合には、時
間の経過とともに蓄電池7の電池温度の上昇が緩やかに
なり、温度変化率Δtnが低下する。このため、温度変
化率Δtnが記憶値Δtn−1未満となり、満充電制御
を行なうことなくステップS31に移行する。
【0037】一方、今回の温度変化率Δtnが記憶値Δ
tn−1以上の場合(ステップS30でYES)、図5
の期間Dに示すように、満充電時の自己発熱に伴う温度
上昇であり、しかもB2(図5)のように、温度変化率
Δtnが閾値Δt以上になれば、満充電制御を行なうべ
く、蓄電池への充電電流が停止され、あるいは微少電流
(トリクル電流)に切り換えられる(ステップS3
2)。
tn−1以上の場合(ステップS30でYES)、図5
の期間Dに示すように、満充電時の自己発熱に伴う温度
上昇であり、しかもB2(図5)のように、温度変化率
Δtnが閾値Δt以上になれば、満充電制御を行なうべ
く、蓄電池への充電電流が停止され、あるいは微少電流
(トリクル電流)に切り換えられる(ステップS3
2)。
【0038】このように、今回の温度変化率Δtnと前
回の温度変化率である記憶値Δtn−1とを比較するこ
とにより、蓄電池7が周囲温度により温められ、これに
より電池温度が上昇している場合を判別し、かかる場合
には満充電制御を行なわないので、周囲温度による温度
上昇で満充電制御が行なわれることを防止することがで
きる。
回の温度変化率である記憶値Δtn−1とを比較するこ
とにより、蓄電池7が周囲温度により温められ、これに
より電池温度が上昇している場合を判別し、かかる場合
には満充電制御を行なわないので、周囲温度による温度
上昇で満充電制御が行なわれることを防止することがで
きる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、蓄電池の温度変化率が蓄電池
の温度に対応した閾値以上になったときに満充電制御を
行うので、蓄電池が周囲温度によって温められることに
よる温度変化の影響を低減することができ、的確に満充
電制御を行なうことができる。
の温度に対応した閾値以上になったときに満充電制御を
行うので、蓄電池が周囲温度によって温められることに
よる温度変化の影響を低減することができ、的確に満充
電制御を行なうことができる。
【0040】また、温度変化率が閾値以上で、且つ今回
の温度変化率が前回の温度変化率以上であるときのみ満
充電制御を行うので、周囲温度による温度上昇を識別す
ることができ、的確に満充電制御を行なうことができ
る。
の温度変化率が前回の温度変化率以上であるときのみ満
充電制御を行うので、周囲温度による温度上昇を識別す
ることができ、的確に満充電制御を行なうことができ
る。
【図1】本発明に係る充電制御回路の一例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】充電制御回路の動作の第1実施例を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図3】充電制御回路の動作の第2実施例を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図4】充電制御回路の動作の第1実施例を説明するた
めのタイムチャートである。
めのタイムチャートである。
【図5】充電制御回路の動作の第2実施例を説明するた
めのタイムチャートである。
めのタイムチャートである。
【図6】電池温度と温度変化率との関係を示すタイムチ
ャートである。
ャートである。
【図7】従来の充電制御回路の動作を示すフローチャー
トである。
トである。
1 充電制御回路 2 電池ブロック 3 充電部 4 メモリ 5 制御部 6 温度センサ 7 蓄電池 E 商用電源
Claims (2)
- 【請求項1】 温度検出手段により充電中の蓄電池の温
度を検出し、該検出温度から求めた蓄電池の温度変化率
が予め設定された閾値以上になったときに満充電制御を
行なう充電制御回路において、蓄電池の温度に対応した
複数の閾値を記憶する記憶手段と、上記温度検出手段に
より検出された温度に応じて対応する閾値に切り換える
閾値切換手段とを備えたことを特徴とする充電制御回
路。 - 【請求項2】 温度検出手段により充電中の蓄電池の温
度を検出し、該検出温度から求めた蓄電池の温度変化率
が予め設定された閾値以上になったときに満充電制御を
行なう充電制御回路において、上記温度変化率を記憶す
る記憶手段と、今回の温度変化率が前回の温度変化率以
上であるかどうかを判別する判別手段と、今回の温度変
化率が前回の温度変化率以上でないときは上記満充電制
御を禁止する制御手段とを備えたことを特徴とする充電
制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33212491A JPH05168169A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 充電制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33212491A JPH05168169A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 充電制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05168169A true JPH05168169A (ja) | 1993-07-02 |
Family
ID=18251421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33212491A Pending JPH05168169A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 充電制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05168169A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008265380A (ja) * | 2007-04-16 | 2008-11-06 | Jtekt Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2012034425A (ja) * | 2010-07-28 | 2012-02-16 | Panasonic Corp | 二次電池の充放電制御回路、電池パック、及び電池電源システム |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP33212491A patent/JPH05168169A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008265380A (ja) * | 2007-04-16 | 2008-11-06 | Jtekt Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2012034425A (ja) * | 2010-07-28 | 2012-02-16 | Panasonic Corp | 二次電池の充放電制御回路、電池パック、及び電池電源システム |
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