JPH0516742B2 - - Google Patents
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- JPH0516742B2 JPH0516742B2 JP61253142A JP25314286A JPH0516742B2 JP H0516742 B2 JPH0516742 B2 JP H0516742B2 JP 61253142 A JP61253142 A JP 61253142A JP 25314286 A JP25314286 A JP 25314286A JP H0516742 B2 JPH0516742 B2 JP H0516742B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
- G01R33/44—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
- G01R33/46—NMR spectroscopy
- G01R33/4633—Sequences for multi-dimensional NMR
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は2次元核磁気共鳴(NMR)に係わ
り、特に2次元NMRの純吸収モードが得られる
ようにした2次元NMRにおける位相補正方法に
関する。
り、特に2次元NMRの純吸収モードが得られる
ようにした2次元NMRにおける位相補正方法に
関する。
2次元NMR法は、NMR信号を2次元スペク
トルとして表示することにより、従来の方法に比
して分解能が向上しスペクトルの解析が容易にな
り、核スピン間の相互作用を解明できる等の優れ
た点を持つている。
トルとして表示することにより、従来の方法に比
して分解能が向上しスペクトルの解析が容易にな
り、核スピン間の相互作用を解明できる等の優れ
た点を持つている。
このような従来の2次元NMR測定を、例えば
第2図aに示すような90゜x−t1−90゜x−t2のパル
スシーケンスを用いて説明する。
第2図aに示すような90゜x−t1−90゜x−t2のパル
スシーケンスを用いて説明する。
2次元NMR法における一般的測定プロセスは
第2図aに示すように、最初の90゜パルス以前の
準備期間と、展開期間(t1)と、検出期間(t2)
の3つの時間領域から成る。準備期間は核の磁化
を適当な初期状態に保つために必要であり、準備
パルス(最初の90゜パルス)によつて磁化は非平
衡の状態にされ、この状態は展開期間t1において
展開され、そのt1における磁化の挙動は、検出パ
ルス(2番目の90゜パルス)印加後の検出期間t2
において検出される自由誘導減衰信号(FID信
号)に位相及び振幅情報として手渡される。そこ
で、t1を変数として段階的に例えばn段階に変化
させ、各段階における測定で検波信号の位相が互
いに90゜異なる2つの検出系から得られたm個ず
つのFID信号(FIDa1〜FIDam及びFIDb1〜
FIDbm)の一方を実数部、他方を虚数部として
組合わせた複素集合データS1(t1,t2)を得れば、
このデータ中にはt2における磁化の挙動ばかりで
なく、t1における磁化の挙動の情報も含まれるこ
とになる。
第2図aに示すように、最初の90゜パルス以前の
準備期間と、展開期間(t1)と、検出期間(t2)
の3つの時間領域から成る。準備期間は核の磁化
を適当な初期状態に保つために必要であり、準備
パルス(最初の90゜パルス)によつて磁化は非平
衡の状態にされ、この状態は展開期間t1において
展開され、そのt1における磁化の挙動は、検出パ
ルス(2番目の90゜パルス)印加後の検出期間t2
において検出される自由誘導減衰信号(FID信
号)に位相及び振幅情報として手渡される。そこ
で、t1を変数として段階的に例えばn段階に変化
させ、各段階における測定で検波信号の位相が互
いに90゜異なる2つの検出系から得られたm個ず
つのFID信号(FIDa1〜FIDam及びFIDb1〜
FIDbm)の一方を実数部、他方を虚数部として
組合わせた複素集合データS1(t1,t2)を得れば、
このデータ中にはt2における磁化の挙動ばかりで
なく、t1における磁化の挙動の情報も含まれるこ
とになる。
次に、検出パルスの位相のみ90゜異ならせた第
2図bのパルスシーケンスを用いて上記と同一の
複数のt1について測定を行い、それにより複素集
合データS2(t1,t2)が得られる。
2図bのパルスシーケンスを用いて上記と同一の
複数のt1について測定を行い、それにより複素集
合データS2(t1,t2)が得られる。
このようにして得られた2次元NMRスペクト
ルデータを平面上に表わすと、対角ピークと交差
ピークとが対称的に現れ、この対角、交差いずれ
のピークも吸収波形と分散波形が混じり合つた形
をしており解析が困難なスペクトルになる。
ルデータを平面上に表わすと、対角ピークと交差
ピークとが対称的に現れ、この対角、交差いずれ
のピークも吸収波形と分散波形が混じり合つた形
をしており解析が困難なスペクトルになる。
この対策として、従来、2次元スペクトルの
ω1、ω2両周波数方向の吸収スペクトルを表示す
る純吸収モードスペクトル表示法(D,J,
States,etal,Journal of Magnetic
Resonance,48,286(1982)、D,Marion and
Wnthrich,Biochen,Biophysics Res.
Commun.113,967(1983))が使用されている。
ω1、ω2両周波数方向の吸収スペクトルを表示す
る純吸収モードスペクトル表示法(D,J,
States,etal,Journal of Magnetic
Resonance,48,286(1982)、D,Marion and
Wnthrich,Biochen,Biophysics Res.
Commun.113,967(1983))が使用されている。
この従来の位相検波法について第3図を参照し
て説明する。
て説明する。
先ず、90゜x−t1−90゜x−t2の磁化のx成分Sx
(t1,t2),90゜x−t1−90゜y−t2の磁化のy成分Sy
(t1,t2)を別々のメモリーに保存し、夫々t2軸の
フーリエ変換を施しφ2について位相補正を行つ
た後、Sx(t1,F2)のデータの実数部を残し、こ
の虚数部を、Sy(t1,F2)の実数部データを90゜位
相を変えたもので置き換える(実際の測定は90゜
位相の異なつた検出を行つている)。こうして得
られたSx′(t1,F2)をt1軸に対してフーリエ変換
してSx′(F1,F2)を求め、φ1=0とする位相補
正を行うことにより、その実数部は純吸収波形を
示すこととなる。
(t1,t2),90゜x−t1−90゜y−t2の磁化のy成分Sy
(t1,t2)を別々のメモリーに保存し、夫々t2軸の
フーリエ変換を施しφ2について位相補正を行つ
た後、Sx(t1,F2)のデータの実数部を残し、こ
の虚数部を、Sy(t1,F2)の実数部データを90゜位
相を変えたもので置き換える(実際の測定は90゜
位相の異なつた検出を行つている)。こうして得
られたSx′(t1,F2)をt1軸に対してフーリエ変換
してSx′(F1,F2)を求め、φ1=0とする位相補
正を行うことにより、その実数部は純吸収波形を
示すこととなる。
しかしながら、このような従来の位相補正方法
では、最初のφ2についての位相補正にあたり、
なんらかの手段で補正量φ2が分かる場合以外は、
経験あるいは勘に頼つて位相補正を行つているた
め、完全な補正は困難である。そのため、φ1=
0の位相補正をしたとき、Sx′(F1,F2)が第3
図に示すように、(A1+iD1)(A2sinφ2′+
D2cosφ2′)の形となり、φ2′分が残ることになる。
では、最初のφ2についての位相補正にあたり、
なんらかの手段で補正量φ2が分かる場合以外は、
経験あるいは勘に頼つて位相補正を行つているた
め、完全な補正は困難である。そのため、φ1=
0の位相補正をしたとき、Sx′(F1,F2)が第3
図に示すように、(A1+iD1)(A2sinφ2′+
D2cosφ2′)の形となり、φ2′分が残ることになる。
本発明は上記問題点を解決するためのもので、
人の勘に頼らず、的確に両軸の位相補正をするこ
とのできる2次元核磁気共鳴における位相補正方
法を提供することを目的とする。
人の勘に頼らず、的確に両軸の位相補正をするこ
とのできる2次元核磁気共鳴における位相補正方
法を提供することを目的とする。
そのために本発明の2次元核磁気共鳴における
位相補正方法は、 (イ) 第1のパルス又はパルス列の照射後展開期間
t1をおいて第2のパルス又はパルス列を照射
し、第2のパルス又はパルス列の照射後検出期
間t2にわたつて試料からのFID信号を90゜位相の
異なる2つの検出系で検出するシーケンスを用
いて得られた複数のFID信号から成る複素集合
データSx(t1,t2)を得ること、 (ロ) 前記(イ)のシーケンスと同一のシーケンスで、
且つ第2のパルスが前記(イ)の第2のパルスと位
相がnを自然数として90゜/n異なるシーケン
スを用い、前記(イ)と同一の複数のt1について測
定した複数のFID信号から成る複素集合データ
Sy(t1,t2)を得ること、 (ハ) 前記集合データSx(t1,t2)、Sy(t1,t2)をt2
に対して複素フーリエ変換し、Sx(t1,F2)の
虚数部と、Sy(t1,F2)の実数部を入れ換えた
Sx′(t1,F2)、Sy′(t1,F2)を得ること、 (ニ) Sx′(t1,F2)、Sy′(t1,F2)をt1軸に対して
複素フーリエ変換してSx′(F1,F2)、Sy′
(F1,F2)を得、一方の軸の位相補正を行つた
後、Sx′(F1,F2)の虚数部とSy′(F1,F2)
の実数部を入れ換えて他方の軸の位相補正を行
うこと、 を特徴とする。
位相補正方法は、 (イ) 第1のパルス又はパルス列の照射後展開期間
t1をおいて第2のパルス又はパルス列を照射
し、第2のパルス又はパルス列の照射後検出期
間t2にわたつて試料からのFID信号を90゜位相の
異なる2つの検出系で検出するシーケンスを用
いて得られた複数のFID信号から成る複素集合
データSx(t1,t2)を得ること、 (ロ) 前記(イ)のシーケンスと同一のシーケンスで、
且つ第2のパルスが前記(イ)の第2のパルスと位
相がnを自然数として90゜/n異なるシーケン
スを用い、前記(イ)と同一の複数のt1について測
定した複数のFID信号から成る複素集合データ
Sy(t1,t2)を得ること、 (ハ) 前記集合データSx(t1,t2)、Sy(t1,t2)をt2
に対して複素フーリエ変換し、Sx(t1,F2)の
虚数部と、Sy(t1,F2)の実数部を入れ換えた
Sx′(t1,F2)、Sy′(t1,F2)を得ること、 (ニ) Sx′(t1,F2)、Sy′(t1,F2)をt1軸に対して
複素フーリエ変換してSx′(F1,F2)、Sy′
(F1,F2)を得、一方の軸の位相補正を行つた
後、Sx′(F1,F2)の虚数部とSy′(F1,F2)
の実数部を入れ換えて他方の軸の位相補正を行
うこと、 を特徴とする。
本発明の2次元核磁気共鳴における位相補正方
法は、2次元NMRの2つの複素集合データの一
方の軸のフーリエ変換をした後に2つのデータの
実数部と虚数部を入れ換えて他方の軸のフーリエ
変換を行い、一方の軸の位相補正を行つた後、再
度両スペクトルデータの実数部と虚数部を入れ換
えて他方の軸の位相補正を行うことにより両軸の
位相補正が可能となる。
法は、2次元NMRの2つの複素集合データの一
方の軸のフーリエ変換をした後に2つのデータの
実数部と虚数部を入れ換えて他方の軸のフーリエ
変換を行い、一方の軸の位相補正を行つた後、再
度両スペクトルデータの実数部と虚数部を入れ換
えて他方の軸の位相補正を行うことにより両軸の
位相補正が可能となる。
以下、実施例を図面に基づき説明する。
90゜−t1−90゜−t2なるパルスシーケンスを使用
した2次元NMRの例につき説明する。
した2次元NMRの例につき説明する。
第1図は本発明の位相補正方法を説明するため
のフローチヤートである。先ず 90゜x−t1−90゜x−t2のパルスシーケンスにおけ
るFID信号のx成分Sx(t1,t2)のt2軸に対するフ
ーリエ変換は、 Sx(t1,F2)=Mo cos(ω1t1+φ1)exp(−t1/T2) ×[{A(ω2)cos φ2+D(ω2)sin φ2} +i{A(ω2)sin φ2+D(ω2)cos φ2}] となる。また、90゜x−t1−90゜y−t2のパルスシー
ケンスにおけるFID信号のy成分Sy(t1,t2)のt2
軸に対するフーリエ変換は、 Sy(t1,F2)=−Mo sin(ω1t1+φ1)exp(−t1/
T2) ×[{A(ω2)cos φ2} +i{A(ω2)sin φ2+D(ω2)cos φ2}] となる。ここでSx(t1,F2)の虚数部とSy(t1,
F2)の実数部を入れ換えたSx′(t1,F2)、Sy′(t1,
F2)は、 Sx′(t1,F2)=Mo exp{−i(ω1t1+φ1)} exp(−t1/T2)×{A(ω2)cos φ2+D(ω2)sin
φ2} Sy′(t1,F2)=Mo exp{−i(ω1t1+φ1)} exp(−t1/T2)×{A(ω2)sin φ2+D(ω2)cos
φ2} となる。さらに、Sx′(t1,F2)およびSy′(t1,
F2)をそれぞれt1軸に対してフーリエ変換する
と、 Sx′(F1,F2)=Mo[A(ω1)cos φ1+D(ω1)sin
φ1+i{A(ω1)sin φ1+D(ω1)cos φ1}] ×{A(ω2)cos φ2+D(ω2)sin φ2} Sy′(F1,F2)=Mo[A(ω1)cosφ1+D(ω1)sin
φ1+i{A(ω1)sin φ1+D(ω1)cos φ1}] ×{A(ω2)sin φ2+D(ω2)cos φ2} となる。
のフローチヤートである。先ず 90゜x−t1−90゜x−t2のパルスシーケンスにおけ
るFID信号のx成分Sx(t1,t2)のt2軸に対するフ
ーリエ変換は、 Sx(t1,F2)=Mo cos(ω1t1+φ1)exp(−t1/T2) ×[{A(ω2)cos φ2+D(ω2)sin φ2} +i{A(ω2)sin φ2+D(ω2)cos φ2}] となる。また、90゜x−t1−90゜y−t2のパルスシー
ケンスにおけるFID信号のy成分Sy(t1,t2)のt2
軸に対するフーリエ変換は、 Sy(t1,F2)=−Mo sin(ω1t1+φ1)exp(−t1/
T2) ×[{A(ω2)cos φ2} +i{A(ω2)sin φ2+D(ω2)cos φ2}] となる。ここでSx(t1,F2)の虚数部とSy(t1,
F2)の実数部を入れ換えたSx′(t1,F2)、Sy′(t1,
F2)は、 Sx′(t1,F2)=Mo exp{−i(ω1t1+φ1)} exp(−t1/T2)×{A(ω2)cos φ2+D(ω2)sin
φ2} Sy′(t1,F2)=Mo exp{−i(ω1t1+φ1)} exp(−t1/T2)×{A(ω2)sin φ2+D(ω2)cos
φ2} となる。さらに、Sx′(t1,F2)およびSy′(t1,
F2)をそれぞれt1軸に対してフーリエ変換する
と、 Sx′(F1,F2)=Mo[A(ω1)cos φ1+D(ω1)sin
φ1+i{A(ω1)sin φ1+D(ω1)cos φ1}] ×{A(ω2)cos φ2+D(ω2)sin φ2} Sy′(F1,F2)=Mo[A(ω1)cosφ1+D(ω1)sin
φ1+i{A(ω1)sin φ1+D(ω1)cos φ1}] ×{A(ω2)sin φ2+D(ω2)cos φ2} となる。
このSx′(F1,F2)、Sy′(F1,F2)はそれぞれ次
のように書き表わせる。
のように書き表わせる。
Sx′(F1,F2)=Mo〔A(ω1)exp(iφ1)+D(ω1
)
exp {i(90゜−φ1)}〕{A(ω2)cos φ2+D(ω2)
sinφ2} Sy′(F1,F2)=Mo〔A(ω1)exp(iφ1)+D(ω1
)
exp{i(90゜−φ1)}{A(ω2)sin φ2+D(ω2
)
cosφ2} となる。この式から分かるように、位相補正量
φ1を把握することができるので、φ1=0とする
ことによりF1軸の位相補正をすることができる。
なおφ1は、Sx′(F1,F2)、Sy′(F1,F2)とも同じ
である。即ち、 Sx′(F1,F2)(φ1=0)=Mo {A(ω1)+iD
(ω1)} {A(ω2)cos φ2+D(ω2)sin φ2} Sy′(F1,F2)(φ1=0)=Mo{A(ω1)+iD(ω1
)} {A(ω2)sin φ2+D(ω2)cos φ2} ここで、Sx′(F1,F2)(φ1=0)の虚数部と
Sy′(F1,F2)(φ1=0)の実数部を入れ換える
と、そのときのSx(F1,F2)(φ1=0)、Sy(F1,
F2)(φ1=0)は、 Sx(F1,F2)(φ1=0)=Mo A(ω1){A(ω2)
(cosφ2+isinφ2)+D(ω2)(sin φ2+icosφ2)
} =Mo A(ω1)〔A(ω2)exp(iφ2)+D(ω2)exp
{i(90゜−φ2)}〕 Sy(F1,F2)(φ1=0)=MoD(ω1){A(ω2)
(cosφ2+isin φ2)+D(ω2)(sin φ2+icosφ2
)} =Mo D(ω1)〔A(ω2)exp(iφ2)+D(ω2)exp
{i(90゜−φ2)}〕 となる。これらの式から分かるようにF2軸の位
相補正量φ2を把握することができるので、φ2=
0とすることにより、 Sx(F1,F2)(φ1,φ2=0) =Mo A(ω1){A(ω2)+iD(ω2)} Sy(F1,F2)(φ1,φ2=0) =Mo D(ω1){A(ω2)+iD(ω2)} が得られる。従つて実数部はMoA(ω1)A(ω2)
となり、完全な吸収波形が得られる。
)
exp {i(90゜−φ1)}〕{A(ω2)cos φ2+D(ω2)
sinφ2} Sy′(F1,F2)=Mo〔A(ω1)exp(iφ1)+D(ω1
)
exp{i(90゜−φ1)}{A(ω2)sin φ2+D(ω2
)
cosφ2} となる。この式から分かるように、位相補正量
φ1を把握することができるので、φ1=0とする
ことによりF1軸の位相補正をすることができる。
なおφ1は、Sx′(F1,F2)、Sy′(F1,F2)とも同じ
である。即ち、 Sx′(F1,F2)(φ1=0)=Mo {A(ω1)+iD
(ω1)} {A(ω2)cos φ2+D(ω2)sin φ2} Sy′(F1,F2)(φ1=0)=Mo{A(ω1)+iD(ω1
)} {A(ω2)sin φ2+D(ω2)cos φ2} ここで、Sx′(F1,F2)(φ1=0)の虚数部と
Sy′(F1,F2)(φ1=0)の実数部を入れ換える
と、そのときのSx(F1,F2)(φ1=0)、Sy(F1,
F2)(φ1=0)は、 Sx(F1,F2)(φ1=0)=Mo A(ω1){A(ω2)
(cosφ2+isinφ2)+D(ω2)(sin φ2+icosφ2)
} =Mo A(ω1)〔A(ω2)exp(iφ2)+D(ω2)exp
{i(90゜−φ2)}〕 Sy(F1,F2)(φ1=0)=MoD(ω1){A(ω2)
(cosφ2+isin φ2)+D(ω2)(sin φ2+icosφ2
)} =Mo D(ω1)〔A(ω2)exp(iφ2)+D(ω2)exp
{i(90゜−φ2)}〕 となる。これらの式から分かるようにF2軸の位
相補正量φ2を把握することができるので、φ2=
0とすることにより、 Sx(F1,F2)(φ1,φ2=0) =Mo A(ω1){A(ω2)+iD(ω2)} Sy(F1,F2)(φ1,φ2=0) =Mo D(ω1){A(ω2)+iD(ω2)} が得られる。従つて実数部はMoA(ω1)A(ω2)
となり、完全な吸収波形が得られる。
なおF1軸、F2軸の位相補正の順序は逆にし、
φ2=0としてからSx′(F1,F2)の虚数部と
Sy′(F1,F2)の実数部を入れ換え、それからφ1
=0としても同じである。
φ2=0としてからSx′(F1,F2)の虚数部と
Sy′(F1,F2)の実数部を入れ換え、それからφ1
=0としても同じである。
以上第2パルスの位相を90゜変えた場合を例に
とつて説明したが、2次元NMRの一種である
MQC(Multi Quantum Coherence)やMQF
(Multi Quantum Filter)の場合には90゜ではな
く90゜/n(n(n=2,3,…)にする必要があ
り、一般的には90゜/n(n=1,2,3,…)変
える必要がある。又、本発明は上記MQCやMQF
を始め、あらゆる2次元NMRに適用することが
できる。
とつて説明したが、2次元NMRの一種である
MQC(Multi Quantum Coherence)やMQF
(Multi Quantum Filter)の場合には90゜ではな
く90゜/n(n(n=2,3,…)にする必要があ
り、一般的には90゜/n(n=1,2,3,…)変
える必要がある。又、本発明は上記MQCやMQF
を始め、あらゆる2次元NMRに適用することが
できる。
以上のように本発明によれば、2次元NMRの
2つの複素データの実数部と虚数部を入れ換える
操作を行うことにより、2軸のフーリエ変換を行
つた後、2次元NMRの両軸の位相補正を行うこ
とが可能である。
2つの複素データの実数部と虚数部を入れ換える
操作を行うことにより、2軸のフーリエ変換を行
つた後、2次元NMRの両軸の位相補正を行うこ
とが可能である。
第1図は本発明による位相補正方法のフローを
説明するための図、第2図は2次元NMRのパル
スシーケンスの例を示す図、第3図は従来の位相
補正方法のフローを説明するための図である。
説明するための図、第2図は2次元NMRのパル
スシーケンスの例を示す図、第3図は従来の位相
補正方法のフローを説明するための図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (イ) 第1のパルス、又はパルス列の照射後展
開期間t1をおいて第2のパルス、又はパルス列
を照射し、第2のパルス、又はパルス列の照射
後検出期間t2にわたつて試料からのFID信号を
90゜位相の異なる2つの検出系で検出するシー
ケンスを用いて得られた複数のFID信号から成
る複素集合データSx(t1,t2)を得ること、 (ロ) 前記(イ)のシーケンスと同一のシーケンスで、
且つ第2のパルス、又はパルス列が前記(イ)の第
2のパルス、又はパルス列と位相がnを自然数
として90゜/n異なるシーケンスを用い、前記
(イ)と同一の複数のt1について測定した複数の
FID信号から成る複素集合データSy(t1,t2)を
得ること、 (ハ) 前記集合データSx(t1,t2)、Sy(t1,t2)をt2
に対して複素フーリエ変換し、Sx(t1,F2)の
虚数部と、Sy(t1,t2)の実数部を入れ換えた
Sx′(t1,F2)、Sy′(t1,F2)を得ること、 (ニ) Sx′(t1,F2)、Sy′(t1,F2)をt1軸に対して
複素フーリエ変換してSx′(F1,F2)、Sy′
(F1,F2)を得、一方の軸の位相補正を行つた
後、Sx′(F1,F2)の虚数部とSy′(F1,F2)
の実数部を入れ換えて他方の軸の位相補正を行
うこと、 からなる2次元核磁気共鳴における位相補正方
法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61253142A JPS63108254A (ja) | 1986-10-24 | 1986-10-24 | 2次元核磁気共鳴における位相補正方法 |
US07/110,941 US4766377A (en) | 1986-10-24 | 1987-10-20 | Phase correction method in two-dimensional NMR spectroscopy |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61253142A JPS63108254A (ja) | 1986-10-24 | 1986-10-24 | 2次元核磁気共鳴における位相補正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63108254A JPS63108254A (ja) | 1988-05-13 |
JPH0516742B2 true JPH0516742B2 (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=17247096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61253142A Granted JPS63108254A (ja) | 1986-10-24 | 1986-10-24 | 2次元核磁気共鳴における位相補正方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4766377A (ja) |
JP (1) | JPS63108254A (ja) |
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US4720679A (en) * | 1985-12-31 | 1988-01-19 | Picker International, Inc. | Magnetic resonance imaging with phase encoded chemical shift correction |
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- 1986-10-24 JP JP61253142A patent/JPS63108254A/ja active Granted
-
1987
- 1987-10-20 US US07/110,941 patent/US4766377A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4766377A (en) | 1988-08-23 |
JPS63108254A (ja) | 1988-05-13 |
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