JPH0516605A - アクスルハウジングの製造方法 - Google Patents

アクスルハウジングの製造方法

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JPH0516605A
JPH0516605A JP19881891A JP19881891A JPH0516605A JP H0516605 A JPH0516605 A JP H0516605A JP 19881891 A JP19881891 A JP 19881891A JP 19881891 A JP19881891 A JP 19881891A JP H0516605 A JPH0516605 A JP H0516605A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アクスルハウジング本体の接合端部をその鋳
込みの際に急冷することによりアクスルエンドパイプと
の摩擦圧接の際、接合面に黒鉛が析出しないようにして
十分な接合強度が得られるようにすること、またこれに
よってアクスルハウジング本体を球状黒鉛鋳鉄で製作す
ることを可能とすると共に、アクスルエンドパイプにア
クスルハウジング本体嵌合用の小径部を形成する必要性
をなくし、アクスルハウジングの大幅な軽量化を図るこ
とである。 【構成】 アクスルハウジング11本体を球状黒鉛鋳鉄
で製作すること及び該アクスルハウジング本体の接合端
部12aをその鋳込みの際に急冷してチル化し、セメン
タイト組織とした状態で炭素鋼製のアクスルエンドパイ
プ13と摩擦圧接することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクスルハウジングの
製造方法に係り、特にアクスルハウジングの本体を球状
黒鉛鋳鉄で形成しながら、炭素鋼製のアクスルエンドパ
イプと十分な強度で摩擦圧接することができ、アクスル
エンドパイプを相当長い嵌合長を以てアクスルハウジン
グの本体に挿入して溶接する必要性をなくし、またアク
スルハウジング本体への球状黒鉛鋳鉄の採用により該ア
クスルハウジングの大幅な軽量化を図ることができるア
クスルハウジングの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例について図5により説明すると、
従来のアクスルハウジング1は、アクスルハウジング本
体2の接合端部2aと、アクスルエンドパイプ3の接合
端部3aとを接合する場合、アクスルエンドパイプ3の
内側から開先をとることはできないので、両接合端部2
a,3aの外側から開先をとり、またアクスルエンドパ
イプ3の接合端部3aに小径部3bを形成し、相当長い
嵌合長を以て該小径部3bを本体2に嵌合させて接合端
部2a,3aを突き合わせて肉厚の半分位まで溶け込ま
せてビード4によりこれらを溶接して製造されていた。
【0003】またアクスルハウジング本体2には、球状
黒鉛鋳鉄以外の鋳鋼、合金鋼等の比重が7.8程度と大
きい材料が用いられており、更にアクスルエンドパイプ
3の小径部3bの占める重量が相当大きく、これらが原
因となってアクスルハウジング1の軽量化を図ることが
できないという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、アクスルハウジング本体とアクス
ルエンドパイプとを突き合わせて接合するアクスルハウ
ジングの製造方法において、アクスルハウジング本体を
球状黒鉛鋳鉄で形成すると共にアクスルエンドパイプを
炭素鋼で形成し、アクスルハウジング本体の鋳込みの際
にその接合端部を急冷してチル化した後前記アクスルエ
ンドパイプの接合端部と摩擦圧接することにより、アク
スルハウジングの接合端部の組織をセメンタイトとした
状態で摩擦圧接し、黒鉛の析出をなくして該黒鉛による
摩擦圧接の阻害を防止し、両部材の接合端部を単に直角
に切断した状態で突き合わせても十分な強度で摩擦圧接
することができるようにすることである。
【0005】また他の目的は、アクスルハウジングに小
径部を設けて該小径部を相当長い嵌合長を以てアクスル
ハウジング本体に嵌合させる必要性をなくし、またアク
スルハウジング本体への比重の小さい球状黒鉛鋳鉄(比
重7.1)の採用により、その比重を炭素鋼(比重7.
8)の場合よりも約9%減少させることにより、アクス
ルハウジングの大幅な軽量化を達成することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】要するに本発明方法は、
アクスルハウジング本体とアクスルエンドパイプとを突
き合わせて接合するアクスルハウジングの製造方法にお
いて、前記アクスルハウジング本体を球状黒鉛鋳鉄で形
成すると共に前記アクスルエンドパイプを炭素鋼で形成
し、前記アクスルハウジング本体の鋳込みの際にその接
合端部を急冷してチル化した後前記アクスルエンドパイ
プの接合端部と摩擦圧接することを特徴とするものであ
る。
【0007】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。アクスルハウジング11は、図1に示すように、
中央のアクスルハウジング本体12の両側に一対のアク
スルエンドパイプ13を、摩擦圧接接合部11aにおい
て固着してなるものである。
【0008】本発明に係るアクスルハウジング1の製造
方法は、アクスルハウジング本体12とアクスルエンド
パイプ13とを突き合わせて接合するアクスルハウジン
グ11の製造方法において、アクスルハウジング本体1
2を球状黒鉛鋳鉄で形成すると共に、アクスルエンドパ
イプ13を炭素鋼で形成し、アクスルハウジング本体1
2の鋳込みの際にその接合端部12bを急冷してチル化
した後、アクスルエンドパイプ13の接合端部13bと
摩擦圧接する方法である。
【0009】摩擦圧接は、図2に示すように、アクスル
ハウジング本体12を固定しておいて、これにアクスル
エンドパイプ13を突き合わせて強力な力で矢印Aの如
く押圧し、アクスルエンドパイプ13を矢印Bの如く回
転させて両接合面12b,13b間に摩擦熱を発生さ
せ、該接合面を溶解して接合する溶接方法である。
【0010】図示の実施例では、アクスルハウジング本
体12及びアクスルエンドパイプ13の各々の接合端部
12a,13aを軸方向に対して直角に切断して、軸方
向に対して直角な接合面12b,13bとしているが、
アクスルハウジング本体12はその鋳込みの際に冷やし
金等で急冷されてチル化されているため、その組織はセ
メンタイトとなっており、従って摩擦圧接中に黒鉛が析
出することがなく、該黒鉛が溶着を阻害することがない
ため、軸方向に直角な接合面であっても十分な溶接強度
を得ることができる。
【0011】なお、アクスルハウジング本体12と、ア
クスルエンドパイプ13の接合端部12a,13aの一
方を凸状のテーパ面(図示せず)に、他方を該凸状のテ
ーパ面と同一のテーパの凹状のテーパ面(図示せず)に
形成して両接合面の面積を増大させることにより、更に
よい結果を得ることができる。
【0012】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。アクスルハウジング本
体12の接合端部12aは、アクスルハウジング本体1
2の鋳込みの際に急冷されて、セメンタイト組織となっ
ているため、摩擦圧接の際に黒鉛が析出することがな
く、従って該黒鉛により溶着が阻害されない。またセメ
ンタイトは、摩擦圧接の際に発生する熱により変化して
脆性は解消される。また黒鉛の析出がないため、接合面
12b,13bにおいて十分な接合強度が得られ、この
結果従来例におけるようなアクスルエンドパイプ3(図
5参照)の相当長くかつ重量の大きい小径部3b(図5
参照)が不要となり、アクスルハウジング11の相当な
軽量化を達成することができる。
【0013】またアクスルハウジング本体12を球状黒
鉛鋳鉄で製作することができるため、該アクスルハウジ
ング本体の比重を従来例に比べて9%も軽くすることが
できるので、上記小径部3bの省略とあいまってアクス
ルハウジング11の大幅な軽量化を達成することができ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明は、上記のようにアクスルハウジ
ング本体とアクスルエンドパイプとを突き合わせて接合
するアクスルハウジングの製造方法において、アクスル
ハウジング本体を球状黒鉛鋳鉄で形成すると共にアクス
ルエンドパイプを炭素鋼で形成し、アクスルハウジング
本体の鋳込みの際にその接合端部を急冷してチル化した
後アクスルエンドパイプの接合端部と摩擦圧接するよう
にしたので、アクスルハウジングの接合端部の組織をセ
メンタイトとした状態で摩擦圧接し、黒鉛の析出をなく
して該黒鉛による摩擦圧接の阻害を防止し、両部材の接
合端部を単に直角に切断した状態で突き合わせても十分
な強度で摩擦圧接することができるという効果がある。
【0015】またアクスルハウジングに小径部を設けて
該小径部を相当長い嵌合長を以てアクスルハウジング本
体に嵌合させる必要性がなくなり、またアクスルハウジ
ング本体への比重の小さい球状黒鉛鋳鉄の採用により、
その比重を炭素鋼の場合よりも約9%減少させることに
より、アクスルハウジングの大幅な軽量化を達成するこ
とができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図4は本発明の実施例に係り、図1は
アクスルハウジングの全体斜視図である。
【図2】アクスルハウジングとアクスルエンドパイプの
両接合端部の形状及び摩擦圧接の状態を示す部分拡大斜
視図である。
【図3】摩擦圧接直前の状態を示す両接合端部の要部縦
断面図である。
【図4】摩擦圧接が完了したアクスルハウジングの要部
縦断面図である。
【図5】従来例に係る摩擦圧接が完了したアクスルハウ
ジングの要部縦断面図である。
【符号の説明】
11 アクスルハウジング 12 アクスルハウジング本体 12a 接合端部 13 アクスルエンドパイプ 13a 接合端部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項】 アクスルハウジング本体とアクスルエンド
    パイプとを突き合わせて接合するアクスルハウジングの
    製造方法において、前記アクスルハウジング本体を球状
    黒鉛鋳鉄で形成すると共に前記アクスルエンドパイプを
    炭素鋼で形成し、前記アクスルハウジング本体の鋳込み
    の際にその接合端部を急冷してチル化した後前記アクス
    ルエンドパイプの接合端部と摩擦圧接することを特徴と
    するアクスルハウジングの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102350596A (zh) * 2011-08-17 2012-02-15 湖南中联重科车桥有限公司 桥壳体与轴管的焊接方法以及桥壳体与轴管的连接结构
CN104942540A (zh) * 2015-06-12 2015-09-30 何庆堃 一种特轧半轴套管工艺
CN104972274A (zh) * 2015-06-16 2015-10-14 何庆堃 一种特轧卡车半轴套管工艺

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CN104972274A (zh) * 2015-06-16 2015-10-14 何庆堃 一种特轧卡车半轴套管工艺

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