JPH05166018A - 非接触icカード - Google Patents

非接触icカード

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JPH05166018A
JPH05166018A JP3329149A JP32914991A JPH05166018A JP H05166018 A JPH05166018 A JP H05166018A JP 3329149 A JP3329149 A JP 3329149A JP 32914991 A JP32914991 A JP 32914991A JP H05166018 A JPH05166018 A JP H05166018A
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JP
Japan
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antenna
card
contact
conductor
output
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Application number
JP3329149A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiko Tajima
竜彦 田島
Hideo Sugawara
秀夫 菅原
Eiji Mishiro
英治 三代
Toru Kadonaga
徹 門永
Kenji Morosawa
健司 諸沢
Toshimitsu Oba
俊光 大場
Kenji Suzuki
健司 鈴木
Mitsuyuki Sasaki
充行 佐々木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、送受信アンテナのアンテナ
感度を向上することのできる非接触ICカードを提供す
る。 【構成】メモリ14と、外部との間で非接触でデータを
入出力する非接触入出力手段13と、これらを制御する
制御手段15とをICカード本体1ー1に備え、非接触
入出力手段13は、データを無線信号に変換し且つ受信
した無線信号からデータを復調する変復調部22と、変
復調部22の出力を送信し且つ無線信号を受信する送受
信部23と、送受信部23の出力を外部に向けて放射し
且つ外部からの無線信号を取り込んで送受信部23に出
力する平面アンテナ24とを有し、平面アンテナ24
は、誘電体部44の一方の側に接地導体41を設け他方
の側にアンテナ導体24ー1を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICカードに関し、特
に外部装置と非接触によりデータの授受を行なう非接触
入出力部とを備えた非接触ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクレジットカードやキャッシュカ
ードにメモリやCPUを埋設したICカードがある。こ
のICカードは、電極端子を介して外部装置からのデー
タをCPUに取り込んで、このデータとメモリ内のデー
タとの照合を行ったり、メモリの内容を書き換えること
ができる。このICカードは、磁気ストライプにデータ
を書き込んでいた従来のクレジットカードに対して、記
憶容量が大であり、また情報の秘密性の点などで優れて
いる。
【0003】しかし、電極端子を介して外部装置、例え
ばリーダライタなどに接触するため、カードを携帯する
利用者にとって、操作が煩雑になる場合があった。そこ
でこの解決策として、非接触型ICカードが用いられる
ようになってきた。この非接触型ICカードとは、IC
カード本体に、送受信アンテナ、発振回路,発振制御回
路などを設け、データの伝送媒体として例えば電磁波、
高周波、(RF波)、光、静電結合などを用いてICカ
ード内のメモリにデータを書き込みまたは読み出すもの
である。これによれば、いちいちカードをカードリーダ
に挿入する必要がなくなるというメリットがある。
【0004】また、接触型ICと非接触ICとを一枚の
ICカードに埋設した複合ICカードがある。この複合
ICカードによれば、必要に応じて接触型の機能と非接
触型の機能を選択的に用いることができるから、利用者
にとって非常に便利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ICカードにあっては、送受信アンテナによる外部との
通信距離が非常に短く、実用上不便であった。よって、
送受信アンテナの感度を向上することにより、外部との
通信距離を長くすることが望まれていた。
【0006】本発明の目的は、送受信アンテナのアンテ
ナ感度を向上することのできる非接触ICカードを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し目的を達成するために下記の構成とした。図1は本
発明の原理図である。本発明は、データを記憶するメモ
リ14と、外部との間で非接触でデータを入出力する非
接触入出力手段13と、これらを制御する制御手段15
とをICカード本体1ー1に備え、非接触入出力手段1
3は、データを無線信号に変換し且つ受信した無線信号
からデータを復調する変復調部22と、この変復調部2
2の出力を送信し且つ無線信号を受信する送受信部23
と、この送受信部23の出力を外部に向けて放射し且つ
外部からの無線信号を取り込んで送受信部23に出力す
る平面アンテナ24とを有し、平面アンテナ24は、誘
電体部44と、該誘電体部44の一方の側に設けられた
接地導体41と、該誘電体部44の他方の側に設けられ
たアンテナ導体24ー1とを有してなる。
【0008】また、平面アンテナ24は、ICカード本
体1ー1の隅に配置されるようにする。さらに、アンテ
ナ導体24ー1の膜厚,導体材料,導体膜パターン形状
の少なくとも1つを変えるようにする。
【0009】また、アンテナ導体24ー1の導体膜に
は、開口部60が形成されていることを特徴とする。さ
らに、平面アンテナ24の誘電体部54の内部に、複数
の空洞部56を設けるとともに、各空洞部56を形成す
るためのリブ部55とを設けたようにする。
【0010】また、誘電体部44の一方の側に設けられ
たアンテナ導体24ー1を、誘電体部44の内部の任意
の位置に配置した。さらに、平面アンテナ24は、凹部
を有する誘電体部58と、この誘電体部58の一方の側
に設けられた接地導体41と、誘電体部58の凹部に挿
抜可能な誘電体部64と、この誘電体部64の一方の側
に設けられたアンテナ導体24ー1とを有してなる。
【0011】また、アンテナ導体24ー1を、誘電体部
64の内部の任意の位置に配置するようにする。さら
に、誘電体部64の材質を変えたり、アンテナ導体24
ー1の大きさを変化するようにする。
【0012】
【作用】本発明によれば、誘電体部の一方に接地導体を
他方にアンテナ導体を設けた平面アンテナを用い、例え
ば外部からのデータをメモリに出力する場合には、平面
アンテナで外部から無線信号を取り込んで送受信部に出
力し、変復調部でデータを得て、該データを制御手段で
メモリに出力することで、非接触入出力手段を介してメ
モリと外部とのデータ無線通信を効率良く行うことがで
きる。
【0013】また、平面アンテナをICカード本体の隅
に配置することで、電磁界分布の影響を最小限に止める
ことができる。さらに、アンテナ導体の膜厚,導体材
料,導体膜パターン形状の少なくとも1つを変えたり、
アンテナ導体の導体膜に開口部を形成することで、アン
テナ感度を制御することもできる。
【0014】また、誘電体部に複数の空洞部とリブ部と
を設けたので、アンテナ感度を高めることができ、しか
も誘電体部を補強できる。さらに、アンテナ導体を誘電
体部の内部の任意の位置に配置することで、アンテナ導
体とマイクロストリップラインとの距離が変化するか
ら、アンテナ感度を制御することができる。
【0015】また、凹部を有する誘電体部に、パーツ化
された誘電体部を順方向または逆方向に挿入すると、ア
ンテナ導体の位置が凹部を有する誘電体部の深さ方向に
沿って変化するので、アンテナ感度を制御することもで
きる。
【0016】さらに、アンテナ導体をパーツ化された誘
電体部の内部の任意の位置に配置したり、パーツ化され
た誘電体部の材質を変えたり、あるいはアンテナ導体の
大きさを変化することで、アンテナ感度及び使用周波数
を制御することもできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を説明する。
図2(A)は本発明に係る非接触ICカードの実施例1
の概略構成を示す正面図、図2(B)は実施例1の概略
構成の側面図である。
【0018】ICカード1は、薄型直方体形状をなした
ICカード本体(1ー1)に、接触型通信部12、非接
触型通信部13、メモリ14、プロセッサ15を有して
なり、これら相互間では、データバス17によりデータ
の授受を行えるようになっている。
【0019】ICカード1ー1は、上面に、外部装置に
電気的に接触する電極端子11を設け、この電極端子1
1を介して外部装置、例えばICカードリーダライタ
(図示しない。)と接触することによりデータ通信を行
なう接触型通信部12を有している。
【0020】非接触型通信部13は、電磁波、光などの
伝送媒体を介して非接触で第2の外部装置、例えばトラ
ンスミッタ/レシーバと通信を行なうものである。実施
例1においては、伝送媒体として電磁波、特にマイクロ
波を用いたが、このほかレーザ光などを用いてもよい。
非接触型通信部13の具体的な構成については後に説明
する。
【0021】メモリ14は、データを記憶するものであ
り、例えばROM(リードオンリーメモリ)、RAM
(ランダムアクセスメモリ)などである。制御手段とし
てのプロセッサ15は、送受信されるデータを処理する
とともに、接触型通信部12を介してメモリ14とIC
カードリーダライタ2との間でデータの授受または非接
触通信部13を介してメモリ14とトランスミッタ/レ
シーバ3との間でデータの授受を行なわしめるものであ
る。電池16は、例えばシート電池であり、各部に電力
を供給するものである。
【0022】図3は非接触型通信部13とトランスミッ
タ/レシーバ3との間での通信を示す構成ブロック図で
ある。非接触型通信部11は、例えば無線方式であり、
次のように構成される。
【0023】データ処理部21は、プロセッサ15の出
力または変復調回路21の出力を信号処理するものであ
り、変復調回路22は、データ処理部21の出力を無線
信号(搬送波信号)で変調したり、あるいは無線送受信
機23の出力を無線信号(搬送波信号)で復調するもの
である。なお、無線搬送波信号は例えばマイクロ波であ
り、後述するアンテナ導体(パッチアンテナ)でλ/4
共振を行なうべく周波数は、1〜2GHzの周波数を用
いるのが望ましい。
【0024】無線送受信機23は、変復調回路22の出
力をアンテナ24からアンテナ34に向けて送信または
アンテナ34からの信号をアンテナ24を介して受信す
るものである。トランスミッタ/レシーバ3も、非接触
型通信部11の構成と同一構成となっている。
【0025】例えば、非接触型通信部13からデータを
トランスミッタ/レシーバ3に送信する場合には、デー
タ処理部21により処理されたデータを変復調回路22
で変調し、変調されたデータを無線送受信機23でアン
テナ24からトランスミッタ/レシーバ3に送信する。
このようにマイクロ波を伝送媒体として非接触で非接触
型通信部13とトランスミッタ/レシーバ3との間でデ
ータを送受信することができる。
【0026】したがって、利用者は一枚のICカード1
で両方式に対応できるから、利用者にとって非常に便利
である。図4は実施例1のICカード1の具体的な実装
配置を示す正面図、図5はICカード1の具体的な実装
配置を示す断面図である。
【0027】ICカード1は、アナログ態様の信号を処
理するアナログ処理系5と、ディジタル態様の信号を処
理するディジタル処理系4とからなる。ディジタル処理
系4は、ディジタル部19、シート電池16ー1、接触
型通信部12を有する。
【0028】ディジタル部19は、抵抗及びコンデンサ
などの部品、発振器、メモリ14及びプロセッサ15の
ためのICモジュールを有している。アナログ処理系5
は、ディジタル部19からのディジタル信号をアナログ
態様の無線信号に変換するとともに、無線信号をディジ
タル信号に復調するダイオード,抵抗及びコンデンサを
含むアナログ部25、アナログ態様の無線信号を伝送す
るマイクロストリップライン48、平面で且つ略正方形
状をなして無線信号を送信または受信するアンテナ導体
24ー1を有している。
【0029】アンテナ導体24ー1は、平面形状をなし
た矩形の導体膜であり、ICカード本体1ー1の隅、す
なわち左上部に配置されている。これは、アンテナ導体
24ー1の下部またはその近傍に部品の実装並びにRF
的に不要なパターンが存在すると、アンテナ導体24ー
1の電磁界分布に影響を及ぼし、その特性の劣化が生ず
る虞れがあるからである。
【0030】実施例1では、アンテナ導体24ー1をI
Cカード本体1ー1の隅に配置したので、電磁界分布の
影響を最小限に止めることができる。よって、スペース
を有効に利用することができるから、容易に部品の実
装、回路パターンの引き回しを行える。
【0031】次に図5に示すICカード1の断面図おい
て、ガラスエポキシ樹脂などからなる誘電体部44の一
方の面には、アルミニウム箔または銅箔などからなるア
ンテナ導体24ー1が積層され、このアンテナ導体24
ー1の上に化粧シート45ー2が積層されている。
【0032】また、誘電体部44の他方の面には、フレ
キシブル配線基板42、アルミ板などからなる接地導体
41、化粧シート45ー1が形成されている。誘電体部
44、アンテナ導体24ー1、フレキシブル配線基板4
2、接地導体41で平面アンテナ24を形成している。
【0033】フレキシブル配線基板42の上には、ディ
ジタル部19やアンナログ部25のための回路パターン
50(マイクロストリップライン48を含む。)、及び
この回路パターン50に取り付けられた部品51ー1、
例えばダイオード、トランジスタ、抵抗、コンデンサ、
ベアチップが配置されている。
【0034】アンテナ導体24ー1は、ICカード成形
材料のモールド(誘電体部44)または化粧シート45
ー2に蒸着、メッキ、転写等により薄膜形成する。アン
テナ導体24ー1の膜厚を厚くすると、平面アンテナ2
4の感度が高くなるから、ICカードの通信距離を大き
くすることができる。これとは逆に、膜厚を薄くする
と、平面アンテナ24の感度が低くなるから、ICカー
ドの通信距離が小さくなる。
【0035】例えば平面アンテナ24を用いてマイクロ
波1〜2GHzを送受信した場合に、通信距離約1.5
mを実現することができる。また、同じ膜厚であって
も、アンテナ導体24ー1の材料を変えた場合、例えば
ニクロム合金等の抵抗性材料を用いると感度を低くで
き、銅やアルミニウム等を用いると感度を高くすること
ができる。
【0036】図6はアンテナ導体の他の例を示す図であ
る。図4に示すように矩形形状のアンテナ導体24ー1
に対して、図6に示すように各方向に沿って一定間隔毎
に小さな矩形の開口部60を有してなるアンテナ導体2
4ー2を用いてもよい。このようなメッシュのアンテナ
導体24ー2にあっては、電磁界分布が乱れるから、ア
ンテナの感度を低下させることができる。なお、開口部
の形状は円、またはその他の形状であってもよい。
【0037】図7は平面アンテナの実施例2を示す図で
ある。実施例2において、平面アンテナ34は、誘電体
部54の一方の面にアンテナ導体24ー1を配置し、誘
電体部54の他方の面に接地導体41を配置して構成さ
れる。また、誘電体部54の上にはマイクロストリップ
ライン48が形成されている。
【0038】誘電体部54の内部はくり抜かれて空洞と
なっており、また、誘電体部54を補強すべく2つのリ
ブ部55が形成されている。この2つのリブ部55によ
って3つの空洞部56が形成されている。
【0039】このように空洞部56を設けたので、マイ
クロストリップライン48とアンテナ導体24ー1との
電磁波の伝送が効率良くなるから、よってアンテナ効率
を向上することができる。また、誘電体部54に2つの
リブ部55を設けたから、誘電体部54に外力がかかっ
ても強度大となる。なお、リブ部55は、2つに限定さ
れるものではない。
【0040】図8は平面アンテナの実施例3を示す図で
ある。実施例3において、平面アンテナ35は、誘電体
部54の内部の所定の深さ位置にアンテナ導体24ー1
を配置し、誘電体部54の片方の面に接地導体41を配
置して構成される。また、誘電体部54にはマイクロス
トリップライン48が形成されている。アンテナ導体2
4ー1の深さ位置は、製造時に種々可変できるようにな
っている。
【0041】このように誘電体部54の厚さ方向に沿っ
てアンテナ導体24ー1の位置を可変することにより、
マイクロストリップライン48とアンテナ導体24ー1
との距離が変化するから、アンテナ感度を制御すること
ができる。
【0042】図9は平面アンテナの実施例4を示す図、
図10は図9に示すパーツ化された誘電体部64を逆向
きに配置した平面アンテナを示す図である。図9におい
て、平面アンテナ36は、一部に凹部を有してなる誘電
体部58と、この誘電体部58にフレキシブル配線基板
42と、この上に積層されるマイクロストリップライン
48と、誘電体部58の凹部に対して挿抜可能であって
一方の面にアンテナ導体24ー1が積層されたガラスエ
ポキシ樹脂からなる誘電体部64とを有している。
【0043】このようなパーツ化された誘電体部64
を、誘電体部58の凹部に挿入する際に、図9に示すよ
うにアンテナ導体24ー1を上向きに配置したり、ある
いは図10に示すようにアンテナ導体24ー1を上向き
に配置することで、誘電体部58の厚さ方向に沿ってア
ンテナ導体24ー1の位置を可変することができる。
【0044】よって、マイクロストリップライン48と
アンテナ導体24ー1との距離が変化するから、アンテ
ナ感度を制御することができる。図11はパーツ化され
た誘電体部の変形例1を示す図である。変形例1は、ア
ンテナ導体24ー1の位置を、誘電体部64の深さ方向
に沿って変えるようにしたものである。このようにアン
テナ導体24ー1の位置を変えることで、前記マイクロ
ストリップライン48との距離が変化するので、アンテ
ナ感度を制御することができる。
【0045】図12はパーツ化された誘電体部の変形例
2を示す図である。変形例2において、誘電体64ー1
は、紙エポキシ樹脂あるいはABSなどからなり、前述
したガラスエポキシ樹脂からなる誘電体部64に対して
材質が変わっている。
【0046】ICカード1の内部に発振器を有しない場
合には、誘電体部64ー1のように誘電体の材質を変え
ることで、アンテナ感度を制御したり、あるいは使用す
る周波数を制御することができる。例えば誘電率が大き
い程、アンテナ感度があがる。
【0047】図13はパーツ化された誘電体部の変形例
3を示す図である。変形例3においては、図13に示す
ようにアンテナ導体24ー3のパッチサイズL2を変え
るようにしたものである。
【0048】ここで、アンテナ導体24ー3のパッチサ
イズと誘電率と周波数との関係は、次のようになってい
る。パッチの一辺の長さをL,周波数をfとすると、自
由空間波長λ0及び誘電率εrの誘電体中の伝搬波長λg
は、 λ0=c/f λg≒λ0/√εr このとき、 4×L=λg≒λ0/√εr=c/√εr・f すなわち、長さLは周波数fに逆比例し、誘電率の平方
根に逆比例する。
【0049】また、誘電体の厚さが大きくなる程、アン
テナ感度が上がり、誘電率が大きい程、アンテナ感度が
上がる。このようなことから、アンテナ導体24ー3の
パッチサイズを変えることで、使用周波数を制御するこ
とができる。
【0050】さらには、変形例1ないし変形例3を組み
合わせて用いることで、アンテナ感度または使用周波数
を制御するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、誘電体部の一方に接地
導体を他方にアンテナ導体を設けた平面アンテナを用
い、例えば外部からのデータをメモリに出力する場合に
は、平面アンテナで外部から無線信号を取り込んで送受
信部に出力し、変復調部でデータを得て、該データを制
御手段でメモリに出力することで、非接触入出力手段を
介してメモリと外部とのデータ無線通信を効率良く行う
ことができる。
【0052】また、平面アンテナをICカード本体の隅
に配置することで、電磁界分布の影響を最小限に止める
ことができる。さらに、アンテナ導体の膜厚,導体材
料,導体膜パターン形状の少なくとも1つを変えたり、
アンテナ導体の導体膜に開口部を形成することで、アン
テナ感度を制御することもできる。
【0053】また、誘電体部に複数の空洞部とリブ部と
を設けたので、アンテナ感度を高めることができ、しか
も誘電体部を補強できる。さらに、アンテナ導体を誘電
体部の内部の任意の位置に配置することで、アンテナ導
体とマイクロストリップラインとの距離が変化するか
ら、アンテナ感度を制御することができる。
【0054】また、凹部を有する誘電体部に、パーツ化
された誘電体部を順方向または逆方向に挿入すると、ア
ンテナ導体の位置が凹部を有する誘電体部の深さ方向に
沿って変化するので、アンテナ感度を制御することもで
きる。
【0055】さらに、アンテナ導体をパーツ化された誘
電体部の内部の任意の位置に配置したり、パーツ化され
た誘電体部の材質を変えたり、あるいはアンテナ導体の
大きさを変化することで、アンテナ感度を制御すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例1の構成ブロック図である。
【図3】非接触型通信部とトランスミッタ/レシーバと
の間での通信を示す構成ブロック図である。
【図4】実施例1のICカードの具体的な実装配置を示
す正面図である。
【図5】ICカードの具体的な実装配置を示す断面図で
ある。
【図6】アンテナ導体の他の例を示す図である。
【図7】平面アンテナの実施例2を示す図である。
【図8】平面アンテナの実施例3を示す図である。
【図9】平面アンテナの実施例4を示す図である。
【図10】パーツ化された誘電体部を逆向きに配置した
平面アンテナを示す図である。
【図11】パーツ化された誘電体部の変形例1を示す図
である。
【図12】パーツ化された誘電体部の変形例2を示す図
である。
【図13】パーツ化された誘電体部の変形例3を示す図
である。
【符号の説明】
1・・ICカード 3・・トランスミッタレシーバ 11・・電極端子 12・・接触型通信部 13・・非接触型通信部 14・・メモリ 15・・プロセッサ 16・・シート電池 21・・データ処理部 22・・変復調回路 23・・無線送受信回路 24ー1〜24ー3・・アンテナ導体 34,35,36,37・・平面アンテナ 41・・接地導体 42・・フレキシブル配線基板 44,58,64・・誘電体部 45ー1,45ー2・・化粧シート 48・・マイクロストリップライン 55・・リブ部 56・・空洞部 60・・開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三代 英治 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 門永 徹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 諸沢 健司 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 大場 俊光 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 健司 宮城県仙台市青葉区一番町1−2−25(仙 台NSビル)富士通東北ディジタル・テク ノロジ株式会社内 (72)発明者 佐々木 充行 宮城県仙台市青葉区一番町1−2−25(仙 台NSビル)富士通東北ディジタル・テク ノロジ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記憶するメモリ(14)と、外
    部との間で非接触でデータを入出力する非接触入出力手
    段(13)と、これらを制御する制御手段(15)とを
    ICカード本体(1ー1)に備え、 前記非接触入出力手段(13)は、データを無線信号に
    変換し且つ受信した無線信号からデータを復調する変復
    調部(22)と、この変復調部(22)の出力を送信し
    且つ無線信号を受信する送受信部(23)と、この送受
    信部(23)の出力を外部に向けて放射し且つ外部から
    の無線信号を取り込んで送受信部(23)に出力する平
    面アンテナ(24)とを有し、 前記平面アンテナ(24)は、誘電体部(44)と、該
    誘電体部(44)の一方の側に設けられた接地導体(4
    1)と、該誘電体部(44)の他方の側に設けられたア
    ンテナ導体(24ー1)とを有してなることを特徴とす
    る非接触ICカード。
  2. 【請求項2】 前記平面アンテナ(24)は、前記IC
    カード本体(1ー1)の隅に配置されることを特徴とす
    る請求項1記載の非接触ICカード。
  3. 【請求項3】 前記平面アンテナ(24)のアンテナ導
    体(24ー1)の膜厚,導体材料,導体膜パターン形状
    の少なくとも1つを変えたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の非接触ICカード。
  4. 【請求項4】 前記アンテナ導体(24ー1)の導体膜
    には、開口部(60)が形成されていることを特徴とす
    る請求項3記載の非接触ICカード。
  5. 【請求項5】 前記平面アンテナ(24)の誘電体部
    (54)の内部に、複数の空洞部(56)を設けるとと
    もに、各空洞部(56)を形成するためのリブ部(5
    5)とを設けたことを特徴とする請求項1記載の非接触
    ICカード。
  6. 【請求項6】 前記誘電体部(44)の一方の側に設け
    られたアンテナ導体(24ー1)を、前記誘電体部(4
    4)の内部の任意の位置に配置したことを特徴とする請
    求項1記載の非接触ICカード。
  7. 【請求項7】 データを記憶するメモリ(14)と、外
    部との間で非接触でデータを入出力する非接触入出力手
    段(13)と、これらを制御する制御手段(15)とを
    ICカード本体(1ー1)に備え、 前記非接触入出力手段(13)は、データを無線信号に
    変換し且つ受信した無線信号を復調してデータを出力す
    る変復調部(22)と、この変復調部(22)の出力を
    送信し且つ無線信号を受信する送受信部(23)と、こ
    の送受信部(23)の出力を外部に向けて放射し且つ外
    部からの無線信号を取り込んで送受信部(23)に出力
    する平面アンテナ(24)とを有し、 前記平面アンテナ(24)は、凹部を有する誘電体部
    (58)と、この誘電体部(58)の一方の側に設けら
    れた接地導体(41)と、前記誘電体部(58)の凹部
    に挿抜可能な誘電体部(64)と、この誘電体部(6
    4)の一方の側に設けられたアンテナ導体(24ー1)
    とを有してなることを特徴とする非接触ICカード。
  8. 【請求項8】 前記アンテナ導体(24ー1)を、前記
    誘電体部(64)の内部の任意の位置に配置したことを
    特徴とする請求項7記載の非接触ICカード。
  9. 【請求項9】 前記誘電体部(64)の材質を変えるこ
    とを特徴とする請求項7記載の非接触ICカード。
  10. 【請求項10】 前記アンテナ導体(24ー1)の大き
    さを変化することを特徴とする請求項7記載の非接触I
    Cカード。
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