JPH051657U - 車両の操舵装置 - Google Patents

車両の操舵装置

Info

Publication number
JPH051657U
JPH051657U JP4821591U JP4821591U JPH051657U JP H051657 U JPH051657 U JP H051657U JP 4821591 U JP4821591 U JP 4821591U JP 4821591 U JP4821591 U JP 4821591U JP H051657 U JPH051657 U JP H051657U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
piston
sleeve
cylinder cap
piston rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4821591U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2547234Y2 (ja
Inventor
澄夫 浦部
史隆 大坪
Original Assignee
東洋運搬機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東洋運搬機株式会社 filed Critical 東洋運搬機株式会社
Priority to JP1991048215U priority Critical patent/JP2547234Y2/ja
Publication of JPH051657U publication Critical patent/JPH051657U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2547234Y2 publication Critical patent/JP2547234Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 オービットロール1と車輪11との間に介在さ
れるアクチユエータ5を、シリンダ6を挿通し中央部に
ピストン9を固定したピストンロッド7と、シリンダキ
ャップ8に対向しかつピストンロッド7に摺動自在に外
嵌するスリーブ20と、スリーブ20とシリンダキャップ8
との間に介在したばね21とにより構成し、シリンダ6の
ばね21に対向する部分に、シリンダキャップ8側ほど小
径の連通孔22A,22B,22Cをシリンダ長さ方向の複数
箇所に形成し、連通孔22A,22B,22Cは給排油管4を
介してオービットロール1に接続した。 【効果】 排出量の自動的な絞り調整により、ピストン
のスピードを順次低減でき、ストロークエンド時では衝
撃を殆どなくすまで緩和できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえばフォークリフトなど産業車両や建設車両などの車両に採用 される全油圧式の操舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フォークリフトなど産業車両や建設車両などにおいて操舵装置は、イン テグラル方式やセミインテグラル方式のパワーステアリング方式に代わって、設 計自由度を大きくできること、コストの面で有利なこと、などの理由によりオー ビットロールの採用例が増えており、最早、パワーステアリング方式の主流にな りつつある。
【0003】 このオービットロールを採用した操舵装置としては、たとえば図3に示す構成 が提供されている。図3において1はオービットロール、2はフローディバイダ 、3はポンプであり、オービットロール1からの一対の給排油菅4がアクチュエ ータ5に接続している。
【0004】 ここでアクチュエータ5は、シリンダ6と、このシリンダ6を挿通するピスト ンロッド7と、左右一対のシリンダキャップ8と、ピストンロッド7の中央部に 固定したピストン9とからなる。またシリンダ6には、前記給排油菅4が接続す る油出入口10が設けられる。
【0005】 そして車輪11を回転自在に支持するとともに車体フレームにキングピン12を介 して支持されたナックル13のナックルアーム14に、前記ピストンロッド7の遊端 を連結ピン15により連結している。
【0006】 この従来形式によると、オービットロール1側の制御により給排油管4を介し て、アクチュエータ5の一方のシリンダ室に給油するとともに他方のシリンダ室 から排油することで、ピストン9を介してピストンロッド7を長さ方向に移動さ せ、以てナックルアーム14やナックル13を介して、車輪11をキングピン12の周り に回動して所期の操舵を行える。そしてアクチュエータ5はピストン9がシリン ダキャップ8に当接することでストロークエンドとなる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
このようにアクチュエータ5を作動させる際に、このアクチュエータ5のスト ロークエンド時に大きなショック(衝撃力)が生じる。この場合にセミインテグ ラル方式では、ステアリングと、その間に介在する機械式リンク、たとえばドラ ックリンク、ピットマンアーム、ボールジョイントなどが、この衝撃を緩和して いた。
【0008】 しかし、上記したオービットロール方式は、従来のセミインテグラル方式と異 なり機械的リンクを全く介在せず油圧配管だけであることから、ストロークエン ド時のショックが運転者の手に大きく加わる。すなわち、ストロークエンド時に は急激にハンドルホイールがストップさせられるため、軽い操舵力で操蛇してい た運転者の手に非常に大きな衝撃力が加わって危険であるとともに、この衝撃は 従来のセミインテグラルなどに乗り馴れた運転者にとっては、大きな違和感を抱 かせ、許容し難いものであった。
【0009】 さらにアクチュエータ5側では、動いているピストン9がシリンダキャップ8 に大きな衝撃力で当たるため機械的な信頼性にも不安があった。 本考案の目的とするところは、オービットロール方式でありながら前述したス トロークエンド時の衝撃を緩和し得、そしてセミインテグラル方式と同様な操舵 感を与えることで違和感を緩和し得る車両の操舵装置を提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本考案の車両の操舵装置は、オービットロールと車輪と の間に介在されるアクチュエータを、シリンダを挿通し中央部にピストンを固定 したピストンロッドと、シリンダキャップに内側から対向しかつピストンロッド に摺動自在に外嵌する左右一対のスリーブと、これらスリーブと前記シリンダキ ャップとの間に介在したばねとにより構成し、前記シリンダのばねに対向する部 分に、シリンダキャップ側ほど小径の連通孔をシリンダ長さ方向の複数箇所に形 成し、これら連通孔は給排油管を介してオービットロール側に接続している。
【0011】
【作用】
かかる本考案の構成によると、オービットロール側の制御によりアクチュエー タのシリンダ室に対して給油または排油することで、ピストンを介してピストン ロッドを長さ方向に移動させ、以て車輪を回動して所期の操舵を行える。
【0012】 そしてピストンがシリンダキャップに接近し、ピストンの移動に伴ってシリン ダ室を圧縮して行くと、最初はシリンダ室の油が全ての連通孔を通って排出され る。次いでピストンはスリーブに当接し、ばねの弾性力に抗してスリーブを一体 的に移動させることになり、その際に、先ずスリーブは大径の連通孔を閉塞して 残りの連通孔による排出に排出量が絞られ、次いでスリーブは次の連通孔を閉塞 して排出量をさらに絞ることになる。
【0013】 このような排出量の自動的な絞り調整により、ピストンのスピードが順次低減 され、ストロークエンドでは衝撃を殆どなくすまで緩和し得ることになる。また ばねが圧縮されることにより、ばね弾性により僅かの緩衝効果も生じる。
【0014】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を図1、図2に基づいて説明する。なお図1、図2に おいて、従来例(図3)と同一符号のものは同一またはほぼ同一の構成物を示し 、その詳細は省略する。
【0015】 前記シリンダ6内でかつピストン9の両側には、前記シリンダキャップ8に内 側から対向しかつピストンロッド7に外嵌するスリーブ20が設けられる。これら スリーブ20は、前記ピストンロッド7の外周面上を摺動自在であり、かつシリン ダ6の内周面上を摺動自在である。
【0016】 前記スリーブ20と前記シリンダキャップ8との間にばね21が介在される。これ らばね21は圧縮ばね形式であって、前記ピストンロッド7に外嵌して配設してあ る。なおシリンダキャップ8とスリーブ20との相対向する面側にはばね21の嵌入 を許す凹部8a,20aが形成されている。
【0017】 前記油出入口10とシリンダ6内とを連通するために、このシリンダ6に連通孔 が形成される。ここで連通孔はシリンダ6の長さ方向において3個(複数個)で あって、シリンダキャップ8の方向に順次孔径を小さくしてある。すなわち連通 孔は、ピストン9側に位置した大径連通孔22Aと、この大径連通孔22Aに対して シリンダキャップ8側に位置した中径連通孔22Bと、最もシリンダキャップ8側 に位置した小径連通孔22Cとからなる。
【0018】 以下に上記実施例における作用を説明する。 オービットロール1側の制御により給排油管4を介して一方のシリンダ室に給 油するとともに他方のシリンダ室から排油することで、ピストン9を介してピス トンロッド7を長さ方向に移動させ、以てナックルアーム14やナックル13を介し て、車輪11をキングピン12の周りに回動して所期の操舵を行う。
【0019】 このようにして操舵するに際して、前記アクチュエータ5は次のように動作す る。すなわちピストン9がストロークエンドに達する前においては図2に示すよ うに、スリーブ20はばね21の弾性力により中立位置に戻されており、各連通孔22 A〜22Cの内側を開放して、油出入口10から油が入ってきたときの抵抗にならな い。
【0020】 そしてピストン9が、たとえば図2の右側に移動してシリンダキャップ8に接 近して行くと、このピストン9の移動に伴ってシリンダ室の油が全ての連通孔22 A〜22Cを通り、油出入口10を通って排出されることになる。次いでピストン9 はスリーブ20に当接し、ばね21の弾性力に抗してスリーブ20を一体的に移動させ ることになる。
【0021】 スリーブ20がシリンダキャップ8側に移動するにつれて、先ずスリーブ20は大 径連通孔22Aを閉塞して残り二つの連通孔22B,22Cによる排出に排出量が絞ら れ、次いでスリーブ20は中径連通孔22Bを閉塞して残り一つの連通孔22Cによる 排出に排出量が絞られ、この排出量の自動的な調整により、ピストン9のスピー ドが順次低減され衝撃を殆どなくすまで緩和されることになる。
【0022】
【考案の効果】
上記構成の本考案によると、オービットロール側の制御によりアクチュエータ を作動させ、ピストンロッドを長さ方向に移動させることで、車輪を回動して所 期の操舵を行うことができる。
【0023】 そしてピストンの移動に伴ってシリンダ室を圧縮して行くと、最初はシリンダ 室の油は全ての連通孔を通って排出でき、次いでピストンはばねに抗してスリー ブを一体的に移動させ、その際にスリーブは、先ず大径の連通孔を閉塞して残り の連通孔による排出に排出量を絞ることができ、引き続いて次の連通孔を閉塞し て排出量をさらに絞ることができる。
【0024】 このような排出量の自動的な絞り調整により、ピストンのスピードを順次低減 でき、ストロークエンド時では衝撃を殆どなくすまで緩和することができる。ま たばねが圧縮されることで、ばね弾性により僅かの緩衝効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、オービットロールと
アクチュエータ部の説明図である。
【図2】同アクチュエータの要部の断面図である。
【図3】従来例を示し、オービットロールとアクチュエ
ータ部の説明図である。
【符号の説明】
1 オービットロール 4 給排油管 5 アクチュエータ 6 シリンダ 7 ピストンロッド 8 シリンダキャップ 9 ピストン 10 油出入口 11 車輪 14 ナックルアーム 20 スリーブ 21 ばね 22A 大径連通孔 22B 中径連通孔 22C 小径連通孔

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 オービットロールと車輪との間に介在さ
    れるアクチュエータを、シリンダを挿通し中央部にピス
    トンを固定したピストンロッドと、シリンダキャップに
    内側から対向しかつピストンロッドに摺動自在に外嵌す
    る左右一対のスリーブと、これらスリーブと前記シリン
    ダキャップとの間に介在したばねとにより構成し、前記
    シリンダのばねに対向する部分に、シリンダキャップ側
    ほど小径の連通孔をシリンダ長さ方向の複数箇所に形成
    し、これら連通孔は給排油管を介してオービットロール
    側に接続したことを特徴とする車両の操舵装置。
JP1991048215U 1991-06-26 1991-06-26 車両の操舵装置 Expired - Fee Related JP2547234Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991048215U JP2547234Y2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 車両の操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991048215U JP2547234Y2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 車両の操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH051657U true JPH051657U (ja) 1993-01-14
JP2547234Y2 JP2547234Y2 (ja) 1997-09-10

Family

ID=12797194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991048215U Expired - Fee Related JP2547234Y2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 車両の操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2547234Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0293183U (ja) * 1989-01-12 1990-07-24
JPH02115075U (ja) * 1989-03-03 1990-09-14

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0293183U (ja) * 1989-01-12 1990-07-24
JPH02115075U (ja) * 1989-03-03 1990-09-14

Also Published As

Publication number Publication date
JP2547234Y2 (ja) 1997-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2702529A (en) Valve adapted for hydraulic power steering uses
JPS6336991B2 (ja)
JPS60179317A (ja) 車両のサスペンシヨン装置
US2735502A (en) Hydraulic power steering with valved
US2755876A (en) Power steering booster of the hydraulic type
US4638883A (en) Steering system for automotive vehicle
US6070691A (en) Self-aligning hydraulic steering system
HU209913B (en) Joint-stabilizing structure for articulated vehicles
JPH051657U (ja) 車両の操舵装置
US4144947A (en) Power steering systems
US2906361A (en) Manual and hydraulic steering apparatus for vehicles
JPS6231641B2 (ja)
US4960291A (en) Automotive suspension system
US3424023A (en) Steering control system
US3572744A (en) Automotive steering stabilizers
JP2712409B2 (ja) 操舵アクチュエータの中立保持装置
JP3942768B2 (ja) リヤステアリング装置
Ruban et al. Design and Simulation of Four Wheel Steering System for LMV
JP3406822B2 (ja) ガイドウェイ車輛の操舵装置
JP2008044571A (ja) 車両のサスペンション装置
JP2937736B2 (ja) 異常入力制限機構を有する多軸車の緊急ステアリング機構
JPH0331067A (ja) 油圧アクチユエータの応答遅れ吸収装置
JP3037798B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JPS6229471A (ja) トレ−ラ後輪操舵装置
KR20040053959A (ko) 차량의 캠버 제어 현가장치

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970408

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees